JP2950738B2 - 静電気衝撃防止敷物 - Google Patents

静電気衝撃防止敷物

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JP2950738B2
JP2950738B2 JP27265094A JP27265094A JP2950738B2 JP 2950738 B2 JP2950738 B2 JP 2950738B2 JP 27265094 A JP27265094 A JP 27265094A JP 27265094 A JP27265094 A JP 27265094A JP 2950738 B2 JP2950738 B2 JP 2950738B2
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高樹 小郷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電気衝撃防止敷物に
関するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は
非又は低導電性物品との接触・摩擦によって人体および
人体被覆物、例えば衣服、靴などに蓄積された静電気
が、人体が導電性物品と接触したとき、人体を通って通
電、又は放電して当該人体に衝撃を与えることを防止す
る敷物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車内、又は電気電子器機操作
室などにおいて、これら室内に敷置された敷物を導電性
化し、これにアース線を接続して、室内の物品および人
体に帯電した静電気を、導電性敷物を介して除去するこ
とが広く試みられている。
【0003】このような導電性敷物、特に自動車室内用
導電性敷物は、例えば、実開昭57−153051号、
実開昭58−130845号、実開昭60−3700
号、実開昭60−41000号、実開昭60−8750
0号、実開昭60−188653号、実開昭62−20
3739号および実開平3−130726号などに開示
されている。
【0004】しかしながら、人体および人体被覆物、す
なわち衣服、および靴などに帯電した静電気を、前述の
導電性敷物を介して除去することは実際上しばしば困難
であった。これは、靴の裏面が非導電性合成樹脂又はゴ
ム製である場合、人体および人体被覆物に蓄積した静電
気が導電性敷物に通電除去されないことに起因する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は靴を着用して
いる人体およびその被覆物に発生した静電気を、連続的
に除去することができ、その蓄積を防止し、それによっ
て人体が導電体に接触したとき、人体およびその被覆物
に蓄積した静電気が瞬時に人体を経由して通電し、また
は放電して人体に衝撃を与えることを防止することがで
き、かつ人体が容易に離脱可能な静電気衝撃防止敷物を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の静
電気除去敷物が、靴を着用している人体に、しばしば静
電気衝撃防止効果がない理由を考察し、人体を直接導電
性敷物に接続可能にすることにより、上記問題点を解決
し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0007】本発明の静電気衝撃防止敷物は、導電性敷
物本体と、この敷物本体から伸び出ている人体接続部材
とを有し、前記人体接続部材が、導電性を有し、かつ屈
曲自在なテープ、糸状物又は紐であり、前記人体接続部
材の先端に、半円形状又はクリップ状導電性人体接続手
段、或は粘着テープが取りつけられていることを特徴と
するものである。
【0008】
【作用】本発明の静電気衝撃防止敷物は導電性敷物本体
と、この導電性敷物本体から伸び出している人体接続部
材と、この人体接続部材の先端に取りつけられた導電性
人体接続手段或は粘着テープを有するものである。本発
明に用いられる導電性敷物の材質、構成、寸法などに
は、それが静電気除去に十分な導電性を有する限り、例
えば1×1010Ω・cm以下、好ましくは1×108 Ω・
cm以下の体積抵抗率を有するものである限り、格別の制
限はない。例えば、この導電性敷物は、導電性繊維を含
む、又は導電性化されたパイル層と、導電性基布層と、
導電性裏打樹脂層とからなるパイル敷物であってもよ
く、導電性樹脂マットであってもよく、或いは少なくと
も1層の導電性層、例えば導電性金属箔などを有する積
層体であってもよい。いずれの場合においても、人体接
続部材は、敷物本体の導電性を有する少なくとも一層、
例えば裏打層、パイル層、その他の繊維材料層などに接
続されている。
【0009】本発明の敷物本体に用いられる導電性繊維
は、カーボン繊維、金属繊維、金属被覆繊維、導電性粒
子含有繊維などのいづれであってもよく、また導電性樹
脂は、炭素、又は導電性金属の粒子、又は繊維を含有す
る合成樹脂を包含する。
【0010】本発明に用いられる人体接続部材は導電性
敷物本体から伸び出し、その導電性層に電気的に連結し
ているものであって、導電性を有し、かつ自由に屈曲す
るテープ、糸状物、又は紐からなるものである。これら
のテープ、糸状物、および紐は導電性合成樹脂材料、お
よびゴム材料などから形成されていてもよいが、導電性
繊維を含むものであることが好ましい。このような導電
性テープ、糸状物、又は紐は、導電性繊維のみからなる
ものであってもよいが、導電性繊維(例えば銅含有ナイ
ロン糸(商標;サンダローン、日本蚕毛(株)製))
と、補強用繊維(例えばポリエステル繊維との混用物か
ら形成されていることが好ましい。この混用物は混紡
糸、合糸、合撚糸などであってもよく、或はテープ又は
紐の連結構成糸条として導電性繊維含有糸条が用いられ
ていてもよい。また導電性繊維含有糸条が他の糸条と交
織、又は交編、又は交組されていてもよい。
【0011】本発明に用いられる人体接続部材の取付端
は、導電性敷物本体の導電性層に固定(縫合、縫込み、
又は導電性接続剤による接着など)されていてもよい
し、或は導電性ボタン、フック、フアスナー、鉤、又は
針(ピン)などを介して着脱可能又は交換可能に取りつ
けられていてもよい。
【0012】本発明の敷物において、その敷物本体の導
電性層にアースが接続され、敷物を流れる電流を大地、
又は他の導体に放散するようになっていてもよい。この
アースの取付端は、敷物本体の導電性層に固定されてい
てもよいし、或は導電性ボタン、フック、鉤、針(ピ
ン)又はフアスナーなどを介して着脱可能に取りつけら
れていてもよい。
【0013】本発明の敷物において人体接続部材は、保
持手段により、所定位置に保持されるようになっていて
もよい。このような保持手段により人体接続部材の端末
を、人体に接続しやすい所定位置に保持することができ
る。
【0014】本発明の敷物において、人体接続部材の人
体接続端に、人体接続および取り外しを容易にする半円
形状又はクリップ状導電性人体接続手段又は粘着テープ
が取りつけられている。
【0015】本発明の静電気衝撃防止敷物の構成および
使用方法などを添付図面によりさらに説明する。図1お
よび2に示された本発明の敷物は敷物本体1と、人体接
続部材4と、アース5とを有しており、敷物本体は、導
電性パイル上表層2と、導電性裏打層(樹脂裏打層)3
とにより構成されている。アース5は敷物本体1に、導
電性(金属製)ボタンにより着脱自在に取りつけられて
いる。
【0016】本発明の敷物を使用するとき、使用開始時
に、又は遅くとも使用場所から離脱する直前に、人体接
続部材の先端部を、使用者の靴中に挿入し、使用者の足
首、足の甲、足の裏又は脛などに、靴下を介して、又は
介さずに接触するように粘着テープにより固定する。こ
のようにすると人体と敷物本体とは、電気的に接続され
る。従って人体および衣服などに発生する静電気は常時
人体、人体接続部材、および敷物本体を介して除去され
るから静電気が蓄積されることはない。このときアース
を用いてもよい。また、使用者が、静電気発生場所から
離脱する直前に人体接続部材の先端を人体に接触させ、
離脱する瞬間迄この人体接触を保持すれば、離脱の際に
静電気による衝撃を受けることが防止される。
【0017】本発明の敷物は自動車内および電気電子器
機室内などに有用なものである。例えば自動車室内にお
いて使用する場合、乗員の身体に前記のように接続すれ
ばよい。このとき、例えば右ハンドル車の運転者の場
合、人体接続部材の先端を左足用靴内外において人体に
接触させておけば、運転者が右ドアから車外に出る際、
最後に、左足が自動車から離れる迄、人体接続部材は人
体と接触して静電気を除去し、左足が自動車から離れる
ときに人体接続部材は、容易に靴から離脱して人体との
接触が解除される。
【0018】人体接続部材の先端には人体との接続を保
持し、かつ容易に離脱できるような導電性(弾性)材料
による先端接続手段、例えば図3に示されているような
半円形状物7が取りつけられていてもよい。或は図4に
示されているように、衣服の一部分(例えば靴下又は靴
の上端部)9に装着する導電性(弾性)材料からなる先
端接続クリップ8であってもよい。さらに人体接続部材
の先端を粘着テープにより人体の一部に接触固定(脱着
容易に)してもよい。
【0019】上記の場合人体接続部材は、運転中に運転
者接続部から容易に離脱したり、これに絡まることがな
く、また、アクセル、ブレーキ,クラッチなどに絡むこ
とがなく、かつ車外に出ることがないように配慮して、
その配置位置、形状寸法などを調節する。このために
は、例えば右ハンドル車の運転者用敷物の場合、人体接
続部材を、敷物本体の左側縁部に、その中央よりやゝ運
転者に近接する位置に取りつけ、人体接続部材の先端が
前記半円形又はクリップ状導電性接続手段により、或
は、粘着テープにより運転者左足に接続するようにし、
人体接続部材の長さを40〜50cm程度にすることが好
ましい。また、前部左座席用敷物および後部座席用敷物
についても、前記に準じて、使用すればよい。敷物本体
の形状、寸法、および人体接続部材の形状、寸法、取り
付け位置などは、当該敷物の使用場所、使用目的に応じ
て適宜に設定すればよい。
【0020】本発明の敷物を電気電子器機室において使
用する場合は、これらの器機の配置および使用状況に応
じて、オペレーターの行動を阻害しないように、敷物本
体の形状、寸法、配置位置、および人体接続部材の取り
つけ位置、形状寸法、人体接続手段の種類などを適宜に
設定すればよい。
【0021】
【発明の効果】本発明の静電気衝撃防止敷物により、人
体および人体被覆物(衣服など)に発生する静電気を除
去し、かつ人体を、通電、又は放電による衝撃から保護
することができる。また、この敷物を用いる際に、実際
上使用者の行動を阻害することはない。また、本発明の
敷物は導電性を有するため、敷物と靴裏面との摩擦によ
り静電気が発生し、蓄積されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の静電気衝撃防止敷物の一例の
構成を示す側面断面説明図。
【図2】図2は、本発明の静電気衝撃防止敷物の一例の
構成を示す平面説明図。
【図3】図3は、本発明の静電気衝撃防止敷物の人体接
続手段の一例を示す説明図。
【図4】図4は、本発明の静電気衝撃防止敷物の人体接
続手段の他の例を示す説明図。
【符号の説明】
1…敷物本体 2…パイル上表層 3…裏打層 4…人体接続部材 5…アース 6…アース接続ボタン 7…先端接続リング 8…先端接続クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−312795(JP,A) 特開 平4−306595(JP,A) 特開 平4−212642(JP,A) 特開 平5−226094(JP,A) 実開 昭63−155755(JP,U) 実開 昭53−110631(JP,U) 実開 平3−119173(JP,U) 実開 昭59−178163(JP,U) 実開 平6−39632(JP,U) 実公 昭46−1940(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 3/04 B60R 16/06 H05F 3/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性敷物本体と、この導電性敷物本体
    から伸び出している人体接続部材とを有し、前記人体接
    続部材が導電性を有し、かつ屈曲自在なテープ、糸状物
    又は紐であり、前記人体接続部材の先端に、半円形状又
    はクリップ状導電性人体接続手段或は粘着テープが取り
    つけられていることを特徴とする静電気衝撃防止敷物。
  2. 【請求項2】 前記テープ、糸状物、又は紐状物が繊維
    を含む、請求項1に記載の静電気衝撃防止敷物。
  3. 【請求項3】 前記人体接続部材が、前記敷物本体に着
    脱自在に接続されている、請求項1に記載の静電気衝撃
    防止敷物。
  4. 【請求項4】 前記敷物本体がアース手段を有する、請
    求項1に記載の静電気衝撃防止敷物。
  5. 【請求項5】 前記人体接続部材を保持する手段を有す
    る、請求項1に記載の静電気衝撃防止敷物。
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CN108569181A (zh) * 2017-03-08 2018-09-25 天津市天瑞地毯有限公司 一种拼接式轿车地毯

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