JP2946829B2 - ブラケットのシリンダチューブへの取付構造 - Google Patents

ブラケットのシリンダチューブへの取付構造

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JP2946829B2 JP3128547A JP12854791A JP2946829B2 JP 2946829 B2 JP2946829 B2 JP 2946829B2 JP 3128547 A JP3128547 A JP 3128547A JP 12854791 A JP12854791 A JP 12854791A JP 2946829 B2 JP2946829 B2 JP 2946829B2
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cylinder tube
piston
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cylinder
tube
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宏明 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両用パワース
テアリング装置のパワーシリンダ(油圧シリンダ)にて
実施し得るブラケットのシリンダチューブへの取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧シリンダ等の流体圧シリンダの一つ
として、シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方向へ摺
動可能に組付けられるピストンと、前記ピストンの摺動
範囲外における前記シリンダチューブ内に組付けられて
前記ピストンとにより圧力室を形成するシール部材と、
前記ピストンの摺動範囲外における前記シリンダチュー
ブに設けた孔に対応して前記シリンダチューブの外周に
溶接されてターンチューブが取付けられるユニオンを備
えてなるものが例えば実開昭57−174275号公報
に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の流体圧シリンダにおいては、ピストンの摺動範囲内
におけるシリンダチューブの外周にブラケットが取付け
られていて、この取付けによりシリンダチューブに歪み
等が生じるおそれがあり、これによってピストンの摺動
不良,ピストンの偏摩耗,ピストンによるシール不良等
の不具合が生じるおそれがある。本発明は、上記した問
題に対処すべくなされたものであり、ピストンの摺動範
囲内においてはシリンダチューブに歪み等を生じさせる
ことのないブラケットのシリンダチューブへの取付構造
を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、シリンダチューブ内に所定
範囲にて軸方向へ摺動可能に組付けられるピストンと、
前記ピストンの摺動範囲外における前記シリンダチュー
ブ内に組付けられて前記ピストンとにより圧力室を形成
するシール部材と、前記ピストンの摺動範囲外における
前記シリンダチューブに設けた孔に対応して前記シリン
ダチューブの外周に溶接されてターンチューブが取付け
られるユニオンを備えてなる流体圧シリンダにおいて、
前記シリンダチューブの外周にブラケットを延在させる
とともに、同ブラケットを前記ユニオンと略同一円周上
にて前記シリンダチューブの外周に溶接した。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明においては、ピストンの摺
動範囲外におけるシリンダチューブの外周に溶接される
ユニオンと略同一円周上にて、シリンダチューブの外周
にブラケットを溶接するようにしたため、シリンダチュ
ーブに歪み等の生じる部位はピストンの摺動範囲外であ
って作動時にピストンが歪み等の生じる部位を摺動する
ことはなくピストンの摺動が歪み等によって阻害される
ことは全くない。したがって、ピストンの摺動不良,ピ
ストンの偏摩耗,ピストンによるシール不良等の不具合
は全く生じない。
【0006】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2は車両の前輪用ラックピニオン式
パワーステアリング装置を示していて、このパワーステ
アリング装置のパワーシリンダ(油圧シリンダ)10は
ラックバー11上に一体的かつ液密的に組付けられてシ
リンダチューブ12内に所定範囲Sにて軸方向へ摺動可
能に組付けられたピストン13と、このピストン13の
摺動範囲S外におけるシリンダチューブ12内に移動不
能に組付けられてピストン13とにより左右一対の圧力
室R1,R2を形成するシール部材14,15と、ピス
トン13の摺動範囲S外におけるシリンダチューブ12
に設けた孔12a,12b(図3参照)に対応してシリ
ンダチューブ12の外周に溶接されてターンチューブ
(制御弁20に接続された給排管)16,17がそれぞ
れ取付けられるユニオン(取付ポート)18,19を備
えている。
【0007】また、シリンダチューブ12の外周にはブ
ラケット30が固着されている。ブラケット30は、ラ
ックバー11に連動して後輪用ステアリング装置を駆動
するコントロールケーブルを含むアクチュエータ(図示
省略)をシリンダチューブ12の外周に取付けるための
ものであって図3及び図4にて示した形状(シリンダチ
ューブ12の外周に沿う形状)に形成され、パワーシリ
ンダ10の両ユニオン18,19に至る長さでシリンダ
チューブ12の外周に延在しており、各ユニオン18,
19と同一円周上にてシリンダチューブ12の外周にそ
れぞれ溶接Aされている。なお、溶接箇所は4箇所であ
り、その箇所30aは図4にて示したようにシリンダチ
ューブ12側に突出形成されている。
【0008】このため、本実施例においては、ブラケッ
ト30のシリンダチューブ12への溶接によって生じる
シリンダチューブ12の歪み等の部位はピストン13の
摺動範囲S外であって作動時にピストン13が歪み等の
生じる部位を摺動することはないので、ピストン13の
摺動が歪み等によって阻害されることは全くない。した
がって、ピストン13の摺動不良,ピストン13の偏摩
耗,ピストン13によるシール不良等の不具合は全く生
じない。さらに、ブラケット30のシリンダチューブ1
2への溶接位置を適宜選択することによって、各ユニオ
ン18,19のシリンダチューブ12への溶接によって
生じるシリンダチューブ12の歪み等を是正し得ること
も可能である。
【0009】上記実施例においては、本発明を車両用パ
ワーステアリング装置の油圧式パワーシリンダ、すなわ
ち複動式の油圧シリンダに実施したが、本発明は単動式
の油圧シリンダ,単動或いは複動式のエアシリンダ等種
々な流体圧シリンダにも同様に実施可能である。また、
ブラケットの用途は上記実施例に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す部分破断正面図であ
る。
【図2】 同平面図である。
【図3】 シリンダチューブ,ユニオン,ブラケットの
関係を示す縦断側面図である。
【図4】 ブラケット単体を示す図である。
【符号の説明】
10…パワーシリンダ(流体圧シリンダ)、12…シリ
ンダチューブ、12a,12b…孔、13…ピストン、
14,15…シール部材、16,17…ターンチュー
ブ、18,19…ユニオン、R1,R2…圧力室、30
…ブラケット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方
    向へ摺動可能に組付けられるピストンと、前記ピストン
    の摺動範囲外における前記シリンダチューブ内に組付け
    られて前記ピストンとにより圧力室を形成するシール部
    材と、前記ピストンの摺動範囲外における前記シリンダ
    チューブに設けた孔に対応して前記シリンダチューブの
    外周に溶接されてターンチューブが取付けられるユニオ
    ンを備えてなる流体圧シリンダにおいて、前記シリンダ
    チューブの外周にブラケットを延在させるとともに、同
    ブラケットを前記ユニオンと略同一円周上にて前記シリ
    ンダチューブの外周に溶接したことを特徴とするブラケ
    ットのシリンダチューブへの取付構造。
JP3128547A 1991-04-30 1991-04-30 ブラケットのシリンダチューブへの取付構造 Expired - Fee Related JP2946829B2 (ja)

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