JP2946677B2 - 光デバイス用端末 - Google Patents

光デバイス用端末

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JP2946677B2
JP2946677B2 JP2213904A JP21390490A JP2946677B2 JP 2946677 B2 JP2946677 B2 JP 2946677B2 JP 2213904 A JP2213904 A JP 2213904A JP 21390490 A JP21390490 A JP 21390490A JP 2946677 B2 JP2946677 B2 JP 2946677B2
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optical
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和彦 藏田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光デバイス用端末に関し、特にシングルモー
ド用光デバイスと光コネクタとを光学的に接続するため
に光デバイスに固定される短尺のシングルモードファイ
バが内蔵された光デバイス用端末に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の光デバイス用端末は、光ファイバ径よ
りわずかに大きな内径を有する円筒状部材に光ファイバ
が保持固定された構造となっている。この種の光デバイ
ス用端末が使用されている光デバイスとしては、光固定
減衰器、光コネクタ、光フィルタ、光半導体モジュール
などがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の光デバイス用端末において、一般にシ
ングルモードファイバを他のシングルモードファイバと
接続した場合、接続部の軸ずれによりLP11モードが生じ
る。短尺のファイバの両端をシングルモードファイバで
接続した場合、入射端側で生じたLP11モードと伝搬モー
ドであるLP01モードがファイバ内で干渉しながら進行
し、出射側のファイバの軸ずれにより再度、LP01モード
とLP11モードに分割される。以上の現象により出射側の
ファイバの光の結合効率は、波長に対して周期的な特性
を持つ。
光デバイスがこのような波長依存性を持った場合、使
用する波長のわずかな変化によって光デバイスの透過損
失が変わってしまうという欠点がある。更に波長のわず
かな揺らぎが光デバイスを通ることで光強度の揺らぎに
変換され、雑音を発生させてしまうという問題点があっ
た。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の光デバイス用端末は、使用波長とほぼ等しい
カットオフ波長のシングルモードファイバと、光ファイ
バ径よりわずかに大きな内径を有し且つ内部に予め前記
シングルモードファイバが接着剤により保持固定された
毛細管部材と、前記シングルモードファイアのコア中心
と同軸になるよう前記毛細管部材の外周に配設された端
末本体と、前記毛細管部材の外周に所定の間隔をおいて
設けられた複数本の開口部とを備えている。
〔実施例〕
次に本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例の開口部周片の断面図、第
2図は本実施例を用いた光固定減衰器の断面図、第3図
は本実施例を用いた光コネクタの断面図である。
本実施例は、第1図に示すように、外周に所定の間隔
をおいて複数本の開口部1を有する毛細管部材2の内径
部に、接着剤5によってシングルモードファイバ3が保
持固定されている。ここでシングルモードファイバ3
は、使用波長とほぼ等しいカットオフ波長となってい
る。接着剤5が硬化するときに、接着剤の収縮力によ
り、開口部1の周期に合わせて収縮力に分布ができ、シ
ングルモードファイバ3に周期的な外力が加わる。軸ず
れによって生じたLP11モードは、シングルモードファイ
バ3のカットオフ波長近傍であり、コア内への光の閉じ
込めが弱いため、この外力によって容易にクラッドに抜
けてしまう。また、伝搬モードであるLP01モードは、コ
ア内への光と閉じ込めが強いため、減衰することなくコ
ア内を伝搬する。
次に、本実施例を用いた二つの使用例について、第2
図及び第3図により説明する。
第2図は本実施例を用いた光固定減衰器を示す。外周
に所定の間隔をおいて複数本の開口部1を有する毛細管
部材2にシングルモードファイバ3が接着固定されてい
る。毛細管部材2は端末4に接着固定されており、端末
4は内蔵されたシングルモードファイバ3のコア中心と
同軸になるよう外周が切削されている。端末4の片側の
端面6aは、光コネクタと接続が可能となるよう光学的研
磨が施されており、もう一方の端面6bは、斜めに研磨さ
れている。この端末4と同様の構成の端末7は、精密ス
リーブにて斜めに研磨された面相互が向き合うように突
き合わされている。減衰膜8は、端末相互が突き合わさ
れている場合に挟み込まれている。
この光固定減衰器を実際に使用する場合は、端末4及
び端末7の両側が光コネクタと締結される。
第3図は本発明を用いた光コネクタを示す。光ファイ
バ径よりわずかに大きな内径を有し、かつ内部に予め補
助用光ファイバ9が保持固定された毛細管部材2と、こ
の光ファイバのコア中心と同軸となるよう毛細管部材2
の外周にフェルールー本体10が配設されており、毛細管
部材2は長手方向のほぼ中央部に所定の間隔をおいて2
個の開口部11を有すると共に、補助用光ファイバ9のフ
ァイバ端面12がこの毛細管部材2の補助用光ファイバ側
の開口部11の所定位置に来るように接着固定されてお
り、かつこの内蔵光ファイバの端面の光学的に透明で、
かつ液状の整合剤13が充填されている。さらに内蔵光フ
ァイバの固定されている毛細管部材2には、所定の間隔
をおいて開口部1が複数本設けられている。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、シングルモードファイ
バを光デバイスに結合効率よく接続するために用いられ
る短尺のシングルモードファイバが内蔵された光デバイ
スに関するもので、内蔵ファイバが固定された毛細管部
材の周囲に複数本の開口部を設け、内蔵光ファイバが接
着剤にて固定されている事を特徴とする。接着剤は硬化
時の収縮力が比較的大きな、エポキシ系接着剤が使用さ
れる。一般にこれらの接着剤は接着層の厚さにより異な
る。よって、毛細管部材の開口部が複数本設けられ、エ
ポキシ系接着剤を用いてシングルモードファイバを固定
した場合、開口部の間隔に合わせて収縮力に分布がで
き、シングルモードファイバに周期的な応力が加わる。
シングルモードファイバのカットオフ波長近傍のLP11
ードは光の閉じ込めが弱く、ファイバに曲げなどの外力
が加えられた場合、容易にファイバクラッドに抜ける。
従って接着剤の応力により、ファイバの軸ずれによって
生じたLP11モードがクラッドに抜け、ファイバ内でのLP
01モードとLP11モードの干渉を大幅に低減できる。
よってこの端末を光デバイスに用いた場合、透過損失
が安定し、かて伝送時に光デバイスにより発生する雑音
を低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の開口部周辺の断面図、第2
図は本実施例を用いた光固定減衰器の断面図、第3図は
本実施例を用いた光コネクタの断面図である。 1……開口部、2……毛細管部材、3……シングルモー
ドファイバ、4……端末、5……接着剤、6a……片側の
端面、6b……もう一方の端面、7……同一構造の端末、
8……減衰膜、9……補助用光ファイバ、10……フェル
ール本体、11……2個の開口部、12……ファイバ端面、
13……整合剤。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用波長とほぼ等しいカットオフ波長のシ
    ングルモードファイバと、光ファイバ径よりわずかに大
    きな内径を有し且つ内部に予め前記シングルモードファ
    イバが接着剤により保持固定された毛細管部材と、前記
    シングルモードファイアのコア中心と同軸になるよう前
    記毛細管部材の外周に配設された端末本体と、前記毛細
    管部材の外周に所定の間隔をおいて設けられた複数本の
    開口部とを備えることを特徴とする光デバイス用端末。
JP2213904A 1990-08-13 1990-08-13 光デバイス用端末 Expired - Lifetime JP2946677B2 (ja)

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JPH0496008A JPH0496008A (ja) 1992-03-27
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