JP2945333B2 - 回転ブラシの上下レベル調整装置 - Google Patents

回転ブラシの上下レベル調整装置

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JP2945333B2
JP2945333B2 JP28866896A JP28866896A JP2945333B2 JP 2945333 B2 JP2945333 B2 JP 2945333B2 JP 28866896 A JP28866896 A JP 28866896A JP 28866896 A JP28866896 A JP 28866896A JP 2945333 B2 JP2945333 B2 JP 2945333B2
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rack
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brush
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峯男 高島
純生 吉泉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は回転ブラシの毛先
を研掃対象の表面に作用させ、該毛先の摩耗に応じ研掃
対象に対する回転ブラシの上下レベルを調整する場合に
適した回転ブラシの上下レベル調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−199351号において
は、回転ブラシのブラシ材先端面を研掃対象に接触させ
つつ回転して研掃する装置を示している。このような回
転ブラシにおいてはブラシ材の毛先の摩耗に応じ、回転
ブラシの上下レベルを調整する装置を付設することが不
可欠である。
【0003】而して、上記従来例においては、回転ブラ
シの中心に設けた吊軸の側方に該吊軸と平行なボールネ
ジを設け、このボールネジと吊軸とをブラケットを介し
て連結し、ボールネジをモータで回転することによりこ
のボールネジに螺合するブラケットを上下動し、吊軸と
回転ブラシを上下動する構成にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記従来例に
おいて回転ブラシを適正に上下平行シフトさせるために
は、ボールネジと吊軸の平行度が高精度に保たれ、且つ
ボールネジと吊軸に対するブラケットの直交度(水平
度)が高精度に保たれることが設計条件となるが、現実
には吊軸とボールネジの平行度や上記ブラケットの水平
度を厳密に保つことが困難であり、例えばブラケットに
対し回転可に挿合される吊軸との遊びによりブラケット
に僅かでも傾きを生ずると、ブラケットとボールネジと
の適正且つ円滑な螺合回転が得られず回転ブラシを水平
に平行シフトさせる初期の目的が適正に達成できなくな
る問題点を内在している。
【0005】又総じて組立構造が複雑で、回転ブラシ回
転用モータを側方に配置せねばならない構造と相俟って
全体の径方向の外形を大形にする欠点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決して、回転ブラシの上下レベル調整目的が適切に遂行
できるようにしたものであり、その手段として、回転ブ
ラシの中心に設けられた吊軸にてラックを形成し、該吊
軸兼ラックにピニオンを噛合せ、該ピニオンの回動にて
これに噛合う吊軸兼ラックを上下動させ回転ブラシを上
下動させる構成を採り、加えて該ピニオンの軸に設けら
れたウォームホィールにウォームを噛合せて上記吊軸兼
ラックとピニオンの制動機構を構成し、該ウォームとウ
ォームホィールの回転を上記ピニオンに伝達し上記吊軸
兼ラック及び回転ブラシの上下動を得るようにした。
【0007】他方上記吊軸兼ラック及びピニオンとウォ
ームホィール及びウォームとを内包し且つモータによっ
て回転される円筒形回転体を配し、該円筒形回転体に上
記ウォームの軸及びピニオンの軸の両端を横架し、該円
筒形回転体と一体に上記ウォーム及びウォームホィール
とピニオン及び吊軸兼ラックと回転ブラシを回転せしめ
る構成とすると共に、上記円筒形回転体に横架したウォ
ームの軸端に該ウォームを回動操作する工具係合部を設
け、該ウォームの回動操作に伴なうウォームホィールの
回転を上記ピニオンに伝達し上記吊軸兼ラック及び回転
ブラシを上下動させるように構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態例を図1乃
至図6に基いて詳述する。
【0009】図1や図4に示すように、回転ブラシ1は
円板形のブラシ材植装板3の中心に吊軸4が一体に立設
され、この吊軸4と反対側へブラシ材2が植立されてい
る。このブラシ材2は多数の研磨粒子入りモノフィラメ
ントを集束したブラシロッドを上記ブラシ材植装板3に
多数植装している。
【0010】図1に示すように、上記吊軸4の側面に吊
軸4の長手に亘り、ラック歯5を形成し、該ラック歯5
にピニオン6を噛合せる。即ち、吊軸4をラックとして
兼用し、この吊軸兼ラック4にピニオン6を噛合せ、こ
の吊軸兼ラック4とピニオン6の噛合部に回転ブラシ1
の重力を荷受けし吊持する。これにより、ピニオン6の
回転力が吊軸兼ラック4に伝達され、回転ブラシ1を上
下動せしめる。
【0011】上記ピニオン6の軸7にウォームホィール
8を同軸に設け、このウォームホィール8にウォーム9
を噛合せ、ウォーム9の軸10とピニオン6及びウォー
ムホィール8の軸7とを互いに直交せしめる。
【0012】換言すると、図5に示すようにピニオン6
及びウォームホィール8の軸7は吊軸兼ラック4とX軸
方向に直交して配され、ウォーム9の軸10はY軸方向
に直交して配される。
【0013】上記吊軸兼ラック4とピニオン6とはラッ
ク・ピニオンギヤーを構成し、吊軸4を直接的に上下動
せしめる手段として機能し、又上記ウォームホィール8
とウォーム9とはウォームギヤーを構成し、上記ラック
・ピニオンギヤーを制御する手段として機能する。
【0014】同時に上記ウォームギヤーはラック・ピニ
オンギヤーのピニオン6に回転力を付与し吊軸兼ラック
4及び回転ブラシ1を上下せしめる手段として機能す
る。これによりブラシ材2の毛先の研掃対象に対する上
下レベルが調整される。
【0015】上記回転ブラシ1の荷重は吊軸兼ラック4
とピニオン6に負荷され、ピニオン6を遊回動せしめん
とする力として作用する。又ブラシ材2の毛先が研掃対
象に押し付けられて回転している時、反作用として押上
力が上記吊軸兼ラック4とピニオン6の噛合部に加わり
ピニオン6を遊回動させつつ吊軸兼ラック4及び回転ブ
ラシ1を上方向へ遊び移動を生ずるおそれがある。
【0016】上記ウォームホィール8とウォーム9から
成るウォームギヤーにて、ピニオン6の上記遊回動、即
ちラック・ピニオンギヤーの遊作動を制動する手段を構
成すると共に、ピニオン6の回転力付与手段を構成する
のである。
【0017】上記ウォームギヤーを構成するウォーム9
の軸10の一端には該ウォーム9を回動操作する工具1
1の係合部12を一体に連設する。上記回転ブラシのブ
ラシ材毛先の摩耗に応じ、該工具係合部12に工具11
を係合しウォームを回動することにより前記回転ブラシ
を下降させ毛先調整を行なう。この調整レベルは上記ウ
ォームギヤーによる制動作用にて確実にロックされる。
【0018】而して、上記回転ブラシ1は上記上下レベ
ル調整目的を達成しながら、研掃対象に接しつつ回転さ
せねばならないが、その手段として、図2、図4、図5
等に示すように、上記吊軸兼ラック4の周囲にモータに
よって回転される回転体13を配し、該回転体13に上
記ウォーム軸10及びピニオン軸7の両端を回動可に横
架軸受けし、該回転体13の回転力を上記ウォーム9及
びウォームホィール8とピニオン6及び吊軸兼ラック4
を介して回転ブラシ1に伝達する構成とした。
【0019】上記実施形態例においては、回転体13を
円筒体にて形成し、該円筒形回転体13内に上記吊軸兼
ラック4及びピニオン6(ラック・ピニオンギヤー)
と、ウォームホィール8及びウォーム9(ウォームギヤ
ー)とを内包すると共に、該円筒形回転体13の一端面
に一体に取付けた端板14の中心、即ち円筒形回転体1
3の中心にボス15を立設し、該ボス15をチャック等
で把持しモータMの回転駆動力を与えるようにしてい
る。
【0020】更に図3、図4に示すように、上記ボス1
5のボス孔16に吊軸兼ラック4の先端軸部を挿入し、
吊軸兼ラック4及び回転ブラシ1の上下動案内機構を構
成する。この場合、図6に示すようにボス孔16と吊軸
兼ラック4の先端軸部を軸線方向のキー22及びキー溝
23を介してキー係合しつつ上下動可に挿入して円筒形
回転体13の回転力を吊軸兼ラック4と回転ブラシ1に
伝達する構成とすることができる。
【0021】上記キー係合とはキー22及びキー溝23
による係合の他、角孔と角軸の係合、非円形孔と非円形
軸の係合をも含んでいる。上記吊軸兼ラック4は既述の
通り回転ブラシ1を構成するブラシ材植装板3の中心に
立てられ、この吊軸兼ラック4を中心にして上記円筒形
回転体13を配し、この円筒形回転体13の中心に突設
したボス孔16に上記吊軸兼ラック4を挿入するのであ
る。
【0022】
【0023】上記回転体13の端板14と反対側の端面
には端板17を一体に取付け、この端板17に回転ブラ
シ1を包囲する円筒形カバーを一体に取付け、この円筒
形カバーの上記端板17とは反対側の端面にブラシロッ
ド規制板19を一体に取付けるか、又は図2、図4に示
すように回転ブラシ1の周囲に周方向へ間隔を置いて連
結棒18を配し、この連結棒18の一端を上記端板17
に一体に取付け、更に連結棒18の他端にブラシロッド
規制板19を一体に取付け、この規制板19に設けた多
数の貫通孔20にブラシロッドの先端部を貫挿して外方
へ突出せしめ、研掃対象との接触に供する。
【0024】ブラシ材2たるブラシロッドを規制板19
の貫通孔20で規制して同ブラシロッドの上下動の案内
兼ロッド集束機構を形成すると同時に、ブラシロッドを
貫通孔20に挿入することにより回転体13の回転力を
円筒形カバー又は連結棒18及び規制板19を介して回
転ブラシ1に伝達する回転伝達機構を構成する。
【0025】又円筒形カバー又は連結棒18の上記規制
板19とは反対側の端面に上記端板17を一体に取付
け、この端板17にブラシ材植装板3が平行に当接する
ようにして回転ブラシ1の上限位置を設定する。
【0026】又上記端板17を円筒形回転体13の端面
に一体に取付け、円筒形回転体13の回転力を端板17
を介して円筒形カバー又は連結棒18と規制板19に伝
達し、両者18,19を円筒形回転体13と一体に回転
せしめる。又吊軸兼ラック4の基端部は上記端板17の
中心に設けた軸受孔21に貫挿して吊軸兼ラック4と回
転ブラシ1の上下動案内機構を形成し、吊軸兼ラック4
は端板17の軸受孔21を貫通して円筒形回転体13内
の中心に延在し、同回転体13内に収容した前記ラック
・ピニオンギヤーとウォームギヤーとの係合に供する。
【0027】
【発明の効果】本発明によればウォームギヤーを回転操
作することによりピニオンを回動し、このピニオンの回
動により吊軸兼ラックを上下動して回転ブラシを上下動
でき、軽微な操作力で回転ブラシの上下レベルの調整が
適切に行なえる。
【0028】又回転ブラシの荷重及び研掃時における押
上力が吊軸兼ラックとピニオンに加わるが、ピニオンに
噛合うウォームギヤーにより制動機構を構成し、この制
動作用によりピニオンが上記ブラシの荷重や押上力によ
りみだりに上下遊動するのを有効に防止すると共に、ウ
ォームギヤーの回転操作によるラック・ピニオンギヤー
の作動により設定された回転ブラシの上下レベルを該ウ
ォームギヤーの制動作用で確実に保持することができ
る。
【0029】更に前記従来例の如きボールネジとブラケ
ットの噛合不良を招来し調整し難くなる問題を解消し
て、吊軸兼ラックと回転ブラシを円滑且つ安定に上下動
させることができ、加えて吊軸を兼ねるラック・ピニオ
ンギヤーとウォームギヤーにより構成された調整機構は
少なくとも回転ブラシの径内におさめることができ、径
方向の全体の大きさを可及的に小形にでき、スペースが
限定されている現場設置を有利にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転ブラシの上下レベル調整機構部を示す斜視
図。
【図2】上記回転ブラシと上下レベル調整機構を円筒形
回転体と円筒形カバー内に組込んだ状態の外観示す側面
図。
【図3】図2の状態の平面図。
【図4】図2の状態の縦断面図。
【図5】図2の状態の横断面図。
【図6】本発明の他例を示す図2の状態の平面図。
【符号の説明】
1 回転ブラシ 2 ブラシ材 4 吊軸兼ラック 5 ラック歯 6 ピニオン 7 ピニオンの軸 8 ウォームホィール 9 ウォーム 10 ウォームの軸 12 工具係合部 13 円筒形回転体 15 ボス 16 ボス孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−24997(JP,A) 特開 昭62−199350(JP,A) 実開 平6−80545(JP,U) 実開 平4−130151(JP,U) 実開 昭63−97446(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 29/00 B24B 47/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ブラシの中心に設けられた吊軸にてラ
    ックを形成し、該吊軸兼ラックにピニオンを噛合せ、該
    ピニオンの軸に設けられたウォームホィールにウォーム
    を噛合せて上記吊軸兼ラックとピニオンの制動機構を構
    成し、他方上記吊軸兼ラック及びピニオンとウォームホ
    ィール及びウォームとを内包し且つモータによって回転
    される円筒形回転体を配し、該円筒形回転体に上記ウォ
    ームの軸及びピニオンの軸の両端を横架し、該円筒形回
    転体と一体に上記ウォーム及びウォームホィールとピニ
    オン及び吊軸兼ラックと回転ブラシを回転せしめる構成
    とすると共に、上記円筒形回転体に横架したウォームの
    軸端に該ウォームを回動操作する工具係合部を設け、該
    ウォームの回動操作に伴なうウォームホィールの回転を
    上記ピニオンに伝達し上記吊軸兼ラック及び回転ブラシ
    を上下動させるように構成としたことを特徴とする回転
    ブラシの上下レベル調整装置。
  2. 【請求項2】上記円筒形回転体の中心に該回転体と一体
    のボスを設け、該ボスにモータの回転力が与えられるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1記載の回転ブラ
    シの上下レベル調整装置。
  3. 【請求項3】上記ボスのボス孔内に上記吊軸兼ラックの
    先端軸部をキー係合しつつ上下動可に挿入して回転体の
    回転力を伝達する構成としたことを特徴とする請求項2
    記載の回転ブラシの上下レベル調整装置。
JP28866896A 1996-10-30 1996-10-30 回転ブラシの上下レベル調整装置 Expired - Lifetime JP2945333B2 (ja)

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JPH10128650A JPH10128650A (ja) 1998-05-19
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CN111644940B (zh) * 2020-06-15 2021-10-01 广东沃豪家具有限公司 一种木板的加工生产线
CN117824735B (zh) * 2024-03-06 2024-05-03 兰陵县大伟建筑工程有限公司 一种建筑建造用测量装置

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JPH10128650A (ja) 1998-05-19

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