JP2945187B2 - 鉄道用電動台車 - Google Patents
鉄道用電動台車Info
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- JP2945187B2 JP2945187B2 JP3254592A JP25459291A JP2945187B2 JP 2945187 B2 JP2945187 B2 JP 2945187B2 JP 3254592 A JP3254592 A JP 3254592A JP 25459291 A JP25459291 A JP 25459291A JP 2945187 B2 JP2945187 B2 JP 2945187B2
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- main motor
- bogie
- bogie frame
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、台車枠の鉛直軸まわ
りの慣性モーメントの低減を図った鉄道用電動台車に関
する。
りの慣性モーメントの低減を図った鉄道用電動台車に関
する。
【０００２】
【従来の技術】電動車は１軸１主電動機の単独伝達方式
が多く採用され、主電動機のほか制御装置と電動発電機
や空気圧縮器などの補機類を備えている。その電動台車
は空気ばねを用いた２軸ボギー台車が一般的で、各輪軸
に対し主電動機および駆動装置が組込まれている。
が多く採用され、主電動機のほか制御装置と電動発電機
や空気圧縮器などの補機類を備えている。その電動台車
は空気ばねを用いた２軸ボギー台車が一般的で、各輪軸
に対し主電動機および駆動装置が組込まれている。
【０００３】駆動方式としては、古くは主電動機の一端
を車軸上で支持する吊り掛け式が用いられていたが、こ
の方式では主電動機の重量の約半分が車軸に負担されて
ばね下重量となり、乗り心地や線路に与える影響の点で
好ましくないので、最近では主電動機は台車枠に直接取
り付け、ばね上装架方式をとりカルダン軸と橈み継ぎ手
を使って減速機に回転力を伝える、いわゆるカルダン方
式が採用されている。このカルダン方式は車軸側に取付
けられた減速機の変位に対し許容しながら動力を伝達す
ることはできるが、軸まわりには固定されている。
を車軸上で支持する吊り掛け式が用いられていたが、こ
の方式では主電動機の重量の約半分が車軸に負担されて
ばね下重量となり、乗り心地や線路に与える影響の点で
好ましくないので、最近では主電動機は台車枠に直接取
り付け、ばね上装架方式をとりカルダン軸と橈み継ぎ手
を使って減速機に回転力を伝える、いわゆるカルダン方
式が採用されている。このカルダン方式は車軸側に取付
けられた減速機の変位に対し許容しながら動力を伝達す
ることはできるが、軸まわりには固定されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、従来の
電動台車における主電動機は台車枠の横はりに剛に支持
されており、台車枠の変位に対し追従して主電動機も変
位していた。そのため、台車枠の鉛直軸まわりの慣性モ
ーメントが電動機の重量分だけ加わり大きくなってい
た。
電動台車における主電動機は台車枠の横はりに剛に支持
されており、台車枠の変位に対し追従して主電動機も変
位していた。そのため、台車枠の鉛直軸まわりの慣性モ
ーメントが電動機の重量分だけ加わり大きくなってい
た。
【０００５】この発明は、かかる現状にかんがみ、主電
動機が台車枠の鉛直軸まわりの動きに追従するのを抑制
しうるように支持することにより、台車枠の鉛直軸まわ
りの慣性モーメントを低減しうる電動台車を提供するも
のである。
動機が台車枠の鉛直軸まわりの動きに追従するのを抑制
しうるように支持することにより、台車枠の鉛直軸まわ
りの慣性モーメントを低減しうる電動台車を提供するも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の鉄道用電動台車は、台車枠の横はりに支
持した輪軸駆動用の主電動機の主軸に設けた駆動歯車と
車軸に設けた大歯車を噛み合わせた減速機からなる動力
伝達装置を備えた台車において、主電動機を横はりに平
行して所定範囲内で台車の幅方向に転位自在に支持し、
台車枠の側はりと主電動機の間にコイルばねとダンパー
からなるつり合い装置を設けてなり、台車枠の中心鉛直
軸まわりの慣性モーメントを低減しうるように構成す
る。
め、この発明の鉄道用電動台車は、台車枠の横はりに支
持した輪軸駆動用の主電動機の主軸に設けた駆動歯車と
車軸に設けた大歯車を噛み合わせた減速機からなる動力
伝達装置を備えた台車において、主電動機を横はりに平
行して所定範囲内で台車の幅方向に転位自在に支持し、
台車枠の側はりと主電動機の間にコイルばねとダンパー
からなるつり合い装置を設けてなり、台車枠の中心鉛直
軸まわりの慣性モーメントを低減しうるように構成す
る。
【０００７】
【作用】一対の主電動機4は、図1の場合には、台車枠1
の横はり2の中心に設置されている中心ピン10に中央部
を遊嵌して回動自在に支持された回動支持部材11の両側
端に支持されているので、回動支持部材11が回動するこ
とにより、主電動機4は台車の幅方向に転位できる。ま
た、図2の場合には、台車枠1の横はり2の前後側面に設
けたコロ収納ボックス18に、支持部材15の端に取着した
摺動板17を納め、支持部材15の先端に主電動機4を支持
しているので、摺動板17がコロを介して横はり2に平行
して、台車の幅方向に移動することにより、主電動機4
は台車の幅方向に転位できる。 前記のごとく、主電動機
は、横はりに平行して所定範囲内で台車の幅方向に転位
自在に設けられるため、台車枠が中心ピンを軸として動
いても、主電動機は台車枠の動きに追従することなく、
横はりに平行して所定範囲内で転位できる。そのため、
台車枠に鉛直軸まわりの動きが生じても、主電動機は台
車枠の動きに追従することが抑制される。その結果、台
車枠の鉛直軸まわりの慣性モーメントが一時的に引き下
げられる。
の横はり2の中心に設置されている中心ピン10に中央部
を遊嵌して回動自在に支持された回動支持部材11の両側
端に支持されているので、回動支持部材11が回動するこ
とにより、主電動機4は台車の幅方向に転位できる。ま
た、図2の場合には、台車枠1の横はり2の前後側面に設
けたコロ収納ボックス18に、支持部材15の端に取着した
摺動板17を納め、支持部材15の先端に主電動機4を支持
しているので、摺動板17がコロを介して横はり2に平行
して、台車の幅方向に移動することにより、主電動機4
は台車の幅方向に転位できる。 前記のごとく、主電動機
は、横はりに平行して所定範囲内で台車の幅方向に転位
自在に設けられるため、台車枠が中心ピンを軸として動
いても、主電動機は台車枠の動きに追従することなく、
横はりに平行して所定範囲内で転位できる。そのため、
台車枠に鉛直軸まわりの動きが生じても、主電動機は台
車枠の動きに追従することが抑制される。その結果、台
車枠の鉛直軸まわりの慣性モーメントが一時的に引き下
げられる。
【０００８】
【実施例】実施例１ この発明の一実施例を図１に基いて説明する。板状の回
動支持部材１１の中心にあけた孔に、台車枠１の横はり
２の中心位置に設置されている中心ピン１０を遊嵌して
回動支持部材１１を支持する。そして、該回動支持部材
１１の両端にはそれぞれ主電動機４を取着する。
動支持部材１１の中心にあけた孔に、台車枠１の横はり
２の中心位置に設置されている中心ピン１０を遊嵌して
回動支持部材１１を支持する。そして、該回動支持部材
１１の両端にはそれぞれ主電動機４を取着する。
【０００９】上記主電動機４は、その主軸に設けた駆動
歯車５と車軸６に設けた大歯車９を噛み合わせた減速機
により、動力が車輪１６に伝達されるように構成されて
いる。
歯車５と車軸６に設けた大歯車９を噛み合わせた減速機
により、動力が車輪１６に伝達されるように構成されて
いる。
【００１０】そして、主電動機４は、減速機の駆動歯車
５と大歯車９との噛み合せを確保するため、側はり３と
の間にコイルばね７とダンパー８からなるつり合い装置
を設置する。また、主電動機４の動きを規制するため、
主電動機側面に対向して横はり２の側面に左右一対のス
トッパー１２を設ける。
５と大歯車９との噛み合せを確保するため、側はり３と
の間にコイルばね７とダンパー８からなるつり合い装置
を設置する。また、主電動機４の動きを規制するため、
主電動機側面に対向して横はり２の側面に左右一対のス
トッパー１２を設ける。
【００１１】なお、減速機の駆動歯車５と大歯車９との
噛み合いにより、主電動機４の許容変位範囲内で動力伝
達が可能なように、主電動機４の主軸と駆動歯車５の軸
との間は、大変位ギヤカップリングを介して接続する。
噛み合いにより、主電動機４の許容変位範囲内で動力伝
達が可能なように、主電動機４の主軸と駆動歯車５の軸
との間は、大変位ギヤカップリングを介して接続する。
【００１２】上記構成により、台車枠１に中心ピンまわ
り、すなわち鉛直軸まわりの動きが生じた場合、回動支
持部材１１が中心ピンに対し回動自在に構成されている
ため、主電動機４は台車枠１の動きに追従しない。その
ため、台車枠１の鉛直軸まわりの慣性モーメントは一時
的に大きくなることはない。この際の台車枠鉛直軸まわ
りの慣性モーメントを測定したところ２８００ｋｇ・ｍ
2あり、従来の主電動機を固定した電動台車の３５００
ｋｇ・ｍ2に比べ慣性モーメントは著しく低減してい
る。
り、すなわち鉛直軸まわりの動きが生じた場合、回動支
持部材１１が中心ピンに対し回動自在に構成されている
ため、主電動機４は台車枠１の動きに追従しない。その
ため、台車枠１の鉛直軸まわりの慣性モーメントは一時
的に大きくなることはない。この際の台車枠鉛直軸まわ
りの慣性モーメントを測定したところ２８００ｋｇ・ｍ
2あり、従来の主電動機を固定した電動台車の３５００
ｋｇ・ｍ2に比べ慣性モーメントは著しく低減してい
る。
【００１３】実施例２ この発明の他の実施例を図２、図３に基いて説明する。
台車枠１の横はり２の側面に、コロを介して左右方向へ
変位自在に板状の支持部材１５を支持する。すなわち、
横はり２の側面に設けたコロ収納ボックス１８に、前後
２列に配置した多数のコロ１３と１４の間に支持部材１
５の端に取着した摺動板１７を置き、その前面にボック
ス蓋１９を取着する。なお、前列側のコロ１４は、支持
部材１５の上下側に２分割されたものを配置する。
台車枠１の横はり２の側面に、コロを介して左右方向へ
変位自在に板状の支持部材１５を支持する。すなわち、
横はり２の側面に設けたコロ収納ボックス１８に、前後
２列に配置した多数のコロ１３と１４の間に支持部材１
５の端に取着した摺動板１７を置き、その前面にボック
ス蓋１９を取着する。なお、前列側のコロ１４は、支持
部材１５の上下側に２分割されたものを配置する。
【００１４】上記のごとく、コロ１３、１４により横は
り２の左右方向へ所定範囲内で変位自在に支持された支
持部材１５の先端には主電動機４が取着される。その主
電動機４は、実施例１と同様に、その主軸に設けた駆動
歯車５が車軸６に設けた大歯車９に噛み合わされてお
り、主電動機４の動力が大歯車９を経て車輪１６に伝達
されるように構成されている。
り２の左右方向へ所定範囲内で変位自在に支持された支
持部材１５の先端には主電動機４が取着される。その主
電動機４は、実施例１と同様に、その主軸に設けた駆動
歯車５が車軸６に設けた大歯車９に噛み合わされてお
り、主電動機４の動力が大歯車９を経て車輪１６に伝達
されるように構成されている。
【００１５】そして、主電動機４は、駆動歯車５と大歯
車９との噛み合せを確保するため、主電動機４の端面と
側はり３との間にコイルばね７とダンパー８からなるつ
り合い装置を設置する。また、主電動機４の横はり２に
平行した左右方向の動きを規制するために、両側の側は
り３から主電動機４に向けてストッパー２０を突設す
る。
車９との噛み合せを確保するため、主電動機４の端面と
側はり３との間にコイルばね７とダンパー８からなるつ
り合い装置を設置する。また、主電動機４の横はり２に
平行した左右方向の動きを規制するために、両側の側は
り３から主電動機４に向けてストッパー２０を突設す
る。
【００１６】なお、実施例１と同様に、減速機の駆動歯
車５と大歯車９との噛み合いにより、主電動機４の許容
変位範囲内で動力伝達が可能なように、主電動機４の主
軸と駆動歯車５の軸との間は、大変位ギヤカップリング
を介して接続する。
車５と大歯車９との噛み合いにより、主電動機４の許容
変位範囲内で動力伝達が可能なように、主電動機４の主
軸と駆動歯車５の軸との間は、大変位ギヤカップリング
を介して接続する。
【００１７】上記構成により、台車枠１に中心ピンまわ
り、すなわち鉛直軸まわりの動きが生じた場合、支持部
材１５は横はり２に平行して変位自在に支持されている
ため、主電動機４は台車枠１の動きに追従しない。その
ため、台車枠１の鉛直軸まわりの慣性モーメントは一時
的に大きくなることはない。この際の台車枠鉛直軸まわ
りの慣性モーメントを測定したところ３０００ｋｇ・ｍ
2あり、実施例１と同様に従来の電動台車に比べ慣性モ
ーメントは著しく低減している。
り、すなわち鉛直軸まわりの動きが生じた場合、支持部
材１５は横はり２に平行して変位自在に支持されている
ため、主電動機４は台車枠１の動きに追従しない。その
ため、台車枠１の鉛直軸まわりの慣性モーメントは一時
的に大きくなることはない。この際の台車枠鉛直軸まわ
りの慣性モーメントを測定したところ３０００ｋｇ・ｍ
2あり、実施例１と同様に従来の電動台車に比べ慣性モ
ーメントは著しく低減している。
【００１８】
【発明の効果】この発明の電動台車は、その主電動機が
台車枠の鉛直軸まわりの動きに追従するのを抑制できる
ため、台車枠の鉛直軸まわりの慣性モーメントは従来の
電動台車に比べて引き下げることができ、電動台車の走
行安定性も向上する。
台車枠の鉛直軸まわりの動きに追従するのを抑制できる
ため、台車枠の鉛直軸まわりの慣性モーメントは従来の
電動台車に比べて引き下げることができ、電動台車の走
行安定性も向上する。
【図１】この発明の一実施例における電動台車の要部を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図２】この発明の他の実施例における電動台車の要部
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図３】図２の主電動機の支持部材の横はりへの支持部
分の詳細を示す縦断面図である。
分の詳細を示す縦断面図である。
１ 台車枠 ２ 横はり ３ 側はり ４ 主電動機 ５ 駆動歯車 ６ 車軸 ７ コイルばね ８ ダンパー ９ 大歯車 １０ 中心ピン １１ 回動支持部材 １２ ストッパー １３、１４ コロ １５ 支持部材 １６ 車輪 １７ 摺動板 １８ コロ収納ボックス １９ ボックス蓋 ２０ ストッパー
フロントページの続き (72)発明者 小泉 智志 大阪府大阪市中央区北浜４丁目５番33号 住友金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−209958（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−13710（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】 台車枠の横はりに支持した輪軸駆動用の
主電動機の主軸に設けた駆動歯車と車軸に設けた大歯車
を噛み合わせた減速機からなる動力伝達装置を備えた台
車において、主電動機を横はりに平行して所定範囲内で
台車の幅方向に転位自在に支持し、台車枠の側はりと主
電動機の間にコイルばねとダンパーからなるつり合い装
置を設けてなり、台車枠の中心鉛直軸まわりの慣性モー
メントを低減しうるように構成した鉄道用電動台車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3254592A JP2945187B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 鉄道用電動台車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3254592A JP2945187B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 鉄道用電動台車 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0558289A JPH0558289A (ja) | 1993-03-09 |
| JP2945187B2 true JP2945187B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=17267186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3254592A Expired - Fee Related JP2945187B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 鉄道用電動台車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2945187B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT523026B1 (de) * | 2019-09-30 | 2022-09-15 | Siemens Mobility Austria Gmbh | Fahrwerk für ein Schienenfahrzeug |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH609290A5 (ja) * | 1976-07-23 | 1979-02-28 | Schweizerische Lokomotiv | |
| JPS59209958A (ja) * | 1983-05-13 | 1984-11-28 | 株式会社日立製作所 | 鉄道車両用二軸電動台車 |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP3254592A patent/JP2945187B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0558289A (ja) | 1993-03-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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