JP2944501B2 - コールドエアサプライユニット - Google Patents

コールドエアサプライユニット

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JP2944501B2 JP3906796A JP3906796A JP2944501B2 JP 2944501 B2 JP2944501 B2 JP 2944501B2 JP 3906796 A JP3906796 A JP 3906796A JP 3906796 A JP3906796 A JP 3906796A JP 2944501 B2 JP2944501 B2 JP 2944501B2
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素久 宇田
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Nippon Hatsujo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,移動可能なコール
ドエアサプライユニットに係り,より詳しくはマイナス
5℃〜マイナス45℃程度で1.0〜1.1気圧程度の常
圧に近いコールドエアを,製氷を必要とする施設や冷却
を必要とする施設に随意に供給できるようにした,機内
圧がそれほど高くないコンパクトな低温空気発生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な冷凍サイクルはフロンや
アンモニア等の冷媒を用いて構成されるものであり,こ
れらの冷媒をクローズドサイクルで循環させるものであ
った。最も汎用されているフロン系の冷媒は環境破壊物
質であるし,冷凍サイクルを形成するためには15〜2
0kg/cm2の高圧が必要である。したがって,系全体の漏
洩防止や耐圧に重点が置かれた仕様で冷凍機やヒートポ
ンプユニットが構成され,このような仕様の各種各様の
タイプのものが実用されている。
【0003】一方,フロンの如き環境破壊物質の冷媒を
使用することなく,全く無害な空気そのものを圧縮し冷
却しそして断熱膨張させることによって低温空気を得る
技術も知られている。例えば,そのための圧縮機と膨張
機に改善を加えたものとして特開平5-113258号公報,特
開平6-213521号公報,特公昭59-52343号公報等に提案さ
れたものがあり,処理空気中の水分の分離に改善を加え
たものとして特開平6-34212 号公報,特開平5-223377号
公報に提案されたものがあり,装置の制御に関しては,
特開昭63-315866 号公報,特開平5-231732号公報,特開
平5-223375号公報,特開平2-97850 号公報等のものが知
られ,また熱回収に関しては特開平6-207755号公報,特
開平6-213521号公報等に提案されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アイスリンクやボブス
レー施設等の冬期型スポーツ施設の施工や,定置型また
は移動型を問わず冷凍冷蔵庫やコンテナ等の冷凍冷蔵分
野において,フロンを使用しないで冷凍処理を実現する
ことが望まれるが,前記公報類に提案された空気式冷凍
方式にはそれぞれの特徴があるものの,現実には,かよ
うな空気式冷凍方式はこのような施設の施工に使用され
た実績はなかった。すなわち,施工現場に随意に搬送可
能で且つ誰でも取扱いでき,しかも経済的な,パッケー
ジ化された空気式のコールドエアサプライ装置なるもの
は市場に存在しない。
【0005】そこで,本発明はこの課題を解決せんとす
るものであり,空気と水があれば,場合によっては空気
と水と電気があれば,どこでも低温(マイナス5℃〜マ
イナス45℃)でほぼ常圧の空気が得られるようなパッ
ケージ型コールドエアサプライ装置を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,基本構
成として,原動機, 空気圧縮機および空気膨張機を一体
的に組合せてなる空気圧縮膨張装置と,水対空気熱交換
器と,空気対空気熱交換器とを一つのケーシング内に収
納し,該ケーシング内においてこれらの機器の間で空気
圧5kg/cm2以下,好ましくは3kg/cm2以下,さらに好ま
しくは2kg/cm2以下の空気配管が施され,コールドエア
取出し用接続口,レタンエア取入れ用接続口,冷却水取
出し用接続口および冷却水取入れ用接続口を備えている
移動可能なコールドエアサプライユニットを提供する。
【0007】ここで,前記の空気圧縮膨張装置は,一台
の原動機と,一台または複数台の片吸込単段ブロア型の
ターボ空気圧縮機と,ギヤボックスと,単段遠心式ター
ビンからなる空気膨張機とを組み合わせた一体品であ
り,該原動機の回転軸が空気圧縮機の駆動軸と空気膨張
機の回転軸にギヤボックス内のギヤ構造を介して異なる
ギヤ比で連結されている。原動機は回転動力を付与する
装置であり,電動モーターまたは内燃機関(エンジン)
が用いられる。この一体構造の空気圧縮膨張装置では空
気膨張機が行う仕事量が原動機動力の軽減量として回収
される。その動力回収比は最大50%程度,通常は42
〜45%である。
【0008】また,前記の空気対空気熱交換器は,樹脂
製の波板を熱交換面とするプレート型熱交換器である。
より具体的には,多数枚の樹脂製の波板を,各波板に形
成された波線の方向を平行にして積層すると共に,隣合
う波板の間では一方の波板の波の谷底と他方の波板の波
の山の稜線が接するように積層し,これによって該積層
体中の各段に多数の細管通路を形成し,或る段の各細管
通路に一方の空気を通気し,この段と隣合う段の各細管
通路に他方の空気を対向的に通気するようにした,熱交
換面が樹脂のプレート型熱交換器である。細管通路は,
好ましくは断面がほぼ正方形の通路に形成され,この通
路内にねじりリボンが挿入される。また樹脂製の波板の
積層物は,熱交換器ケーシングの内面との間に弾力性の
樹脂シートを介在させてそのケーシング内にセットされ
る。
【0009】水対空気熱交換器は,空気圧縮機から吐出
する空気とユニット外部から供給される水とを熱交換す
るためのものであり,通常のフインアンドチューブプレ
ート型熱交換器が使用され,チューブプレート側に水が
通水される。
【0010】本発明のコールドエアサプライユニット
は,これらの機器間を通流する空気の圧力は高くても5
kg/cm2までであり,通常は高いところでも2kg/cm2程度
であるから,これら機器間を結ぶ空気配管は樹脂製の管
を使用することができる。また空調用ダクトとして常用
されているスパイラルダクト等も使用できる。本明細書
および図面では空気圧の単位として説明の便宜上kg/cm2
と気圧が用いられているが,厳密には,1気圧=1.0
33kg/cm2である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明をより詳細に説述するため
に,添付の図面に従ってこれを説明する。
【0012】図1は,本発明に従うパッケージ化された
コールドエアサプライユニットの1実施例を透視図的に
示したものである。このユニットは,直方体形状の一つ
のケーシング1内において,原動機としての電動モータ
2,圧縮機3(本例では3aと3bの二台からなる),
ギヤボックス4および膨張機5を一体的に組み合わせた
空気圧縮膨張装置Aを,ケーシング底盤6の上に据付
け,ケーシング1内の上部空間に水対空気熱交換器Bと
空気対空気熱交換器Cを配置し,これらの機器の間で空
気圧5kg/cm2以下の空気配管I〜VIが施されている。そ
して,ケーシング1の外面に,コールドエア取出し用接
続口7,レタンエア取入れ用接続口8,冷却水取入れ用
接続口9および冷却水取出し用接続口10を備えてい
る。
【0013】このユニットの側方に設置されるボックス
Dは制御盤を収納するためのものであり,本ユニットの
使用目的に応じてオプションで付設される。この制御盤
には例えば空気圧縮膨張装置のインバータ制御を行なう
ための制御機器類や,温度調節計,湿度調節計,圧力調
節計,風量調節計,電源装置等が備えられる。
【0014】図1のコールドエアサプライユニットは,
冷凍能力が10冷凍トン,コールドエア取出し用接続口
7から取り出されるコールドエアの温度が−20℃で風
量が1.5kg/secの容量のものであり,ケーシングの高
さは2.4m,奥行き1.5m,幅3.5mを標準寸法と
しており,完成された単品としてトラック輸送ができ
る。
【0015】図2は,図1のユニット内に収納される機
器の接続状態を図解的に示した該ユニットの略断面図で
あり,図中の符号は図1で説明したものと同じものを表
している。この図に見られるように,レタンエア取入れ
用接続口8から本ユニット内に取入れられた空気は,管
路(I)を経て空気対空気熱交換器Cに入り,熱交換器
Cを出たあとは管路(II)を経て圧縮機3a,3bに入
る。圧縮機3a,3bからは管路(III)を経て水対空気
熱交換器Bに入り,次いで管路(IV)を経て空気対空気
熱交換器Cに入り,管路(V)を経て膨張機5に導か
れ,管路(VI)を経てコールドエア取出し用接続口7に
導かれる。
【0016】これらの管路(I)〜(VI)のうち最も高
圧になるのは圧縮機3から膨張機5に至る管路(III),
(IV)および(V)であるが,それでも,本ユニットの
場合には高々2気圧(ほぼ2kg/cm2)程度であるので,
これらの管路も樹脂管で構成してある。それ以外の管路
(I),(II)および(V)はほぼ1気圧であり, 高くて
も1.2気圧程度であって,やはり樹脂管で構成してあ
る。
【0017】一体化された空気圧縮膨張装置Aは基板1
1の上に組立てられており,ケーシング1の内面は吸音
板13が一面に張り渡してある。なお図には見えない
が,ケーシング1には点検用扉が設けられ,またケーシ
ング1内で発生する熱を放出するためのガラリが設けて
ある。
【0018】図3は,機器間の空気経路を図2より更に
簡略化して示した系統図であり,図中の符号は前記同様
のものを表している。本ユニットの稼働によって管路
(VI)に流れるほぼ大気圧に近い低温空気は,コールド
エア取出し用接続口7に必要長さの風道を接続すること
によって,負荷20に送気される。また負荷20からの
レタンエアは,負荷側から必要長さの風道をレタンエア
取入れ用接続口8に接続することによって,管路(I)
に取入れられる。この負荷は冷却を必要とする施設を意
味するが,本ユニットで製造された低温空気を負荷側の
熱交換器を介して間接的に冷却するようにしてもよい
し,本ユニットで製造された低温空気を負荷側の雰囲気
中に吹出して,該雰囲気を直接的に冷却するようにして
もよい。この雰囲気が冷凍庫である場合の例については
後記の図14〜図15を参照し説明する。
【0019】図4は,本ユニット内に設置される空気圧
縮膨張装置Aの構造例を示した一部切欠の略断面図であ
り,図中の空気圧縮機3aの奥には図示されていないも
う一台の圧縮機3bが存在する。一台の電動機(図示さ
れていないが,かご型三相誘導電動機が使用されてい
る)の回転軸2Sはギヤボックス4内のギヤを介して各
圧縮機3および膨張機5の回転軸に,後述の図5に示す
ように連結されている。圧縮機3は片吸込単段ブロア型
のターボ圧縮機であり,同一のものが二台並置されてい
る。いずれの圧縮機でも,付与されるインペラー14の
高速回転によって,胴部の流入口15から吸い込まれた
空気は,圧縮されて流出口16から吐出する。膨張機5
は単段遠心式タービンであり,流入口17からこの膨張
機5内に流入した圧縮空気はインペラー18に回転動力
を付与しながらほぼ大気圧に近い常圧まで断熱膨張して
流出口19から流出する。図4中の21は,軸受系およ
びギヤ系に潤滑油を循環させるための潤滑油ユニットを
示している。
【0020】図5は,ギヤボックス4内にセットされた
ギヤの連結状態を図解的に示したものである。図例のも
のでは,電動モータ2の回転軸2Sの主ギヤ22から,
圧縮機3aの回転軸23aに対して,増速ギヤ列24
a,25a,26aおよび27aを介して連結され,ま
た圧縮機3bの回転軸23bに対して,増速ギヤ列24
b,25b,26bおよび27bを介して連結されてい
る。両者の増速ギヤ例のギヤ比は等しい。したがって,
圧縮機3aと3bは同一の回転数で同時に回転する。他
方,膨張機5の回転軸28に取付けられたギヤ29が前
記ギヤ列の内の一つのギヤ26aと噛み合っている。こ
のため,電動機の回転軸2S,圧縮機の回転軸23a,
23bおよび膨張機の回転軸28とは連鎖を形成してい
る。これらのギヤ間の歯数比(ギヤ比)を適切に選定す
ることによって,膨張機5において,圧縮機で得られた
圧縮空気を大気圧までに断熱膨張させるさいに行う膨張
機5の仕事量を,圧縮機の回転動力として回収できるよ
うにすることができる。図例の場合,図中に数値で示し
たように,例えば1気圧で35℃の空気が各圧縮機3に
吸い込まれて2.2気圧で130℃の圧縮空気が吐出
し,その全ての空気が膨張機には2気圧で0℃で導入さ
れたとき,1.1気圧で−20℃にまで断熱膨張するよ
うに前記のギヤ比が設計されており,この場合の動力回
収率は42〜45%に達する。なお,圧縮機のインペラ
の回転数は約40,000rpm,膨張機のタービン軸
の回転数は前者より低い約30,000rpmである。
【0021】このように,本発明のコールドエアサプラ
イユニットに収納する空気圧縮膨張装置Aは,原動機,
圧縮機,ギヤボックスおよび膨張機が一体化されたもの
であり,圧縮機では最大2.2気圧程度(場合によって
は,2.0気圧,1.8気圧程度)まで空気を圧縮し,こ
の圧縮空気を0℃近辺にまで冷却したあと,ほぼ前記の
圧力に近い圧力のまま膨張機に導入され,膨張機でほぼ
大気圧まで断熱膨張するように回転数とギヤ比が選定さ
れたものであり,また,この回転数とギヤ比の選定によ
って,動力回収率は最大50%,通常でも42〜45%
に達する。このような低温の圧縮空気を大気圧まで断熱
膨張させるような一体型の空気圧縮膨張装置は本発明者
らの知る限りこれまで製作されたことがなかった。
【0022】なお,前記の例では圧縮機を二台使用した
一体型装置を示したが,一台の圧縮機を用いた一体型装
置であってもよい。この場合も前記例と同様の空気処理
を行うことができる。また,原動機としては電動モータ
ーを使用した例を示したが,この原動機は内燃機関(エ
ンジン)であってもよい。
【0023】次に,本発明のユニットに収納する熱交換
器について説明する。圧縮機3から吐出する圧縮空気
は,先ず水対空気熱交換器Bで冷却され,次いで空気対
空気熱交換器Cで冷却されてから膨張機5に導入される
が,水対空気熱交換器Bは通常のフインチューブプレー
ト型の熱交換器が使用されており,チューブプレート側
に冷却水が通水される。他方,空気対空気熱交換器Cは
樹脂素材を熱伝達板としたプレート型熱交換器が使用さ
れている。
【0024】図6〜図13は,本発明ユニットに用いる
向流型の空気対空気熱交換器の例を示したものである。
この熱交換器は,図6に示す樹脂製の第1仕切板40と
第2仕切板41とを,図7に示すように厚み方向に交互
に多数重ね合せて伝熱ユニット42を構成し,この伝熱
ユニット42を,図13に示すようなケーシング43内
に収容したプレート型熱交換器Cである。
【0025】図例の仕切板40と41は硬質塩化ビニー
ル樹脂からなる厚みと外形が等しい薄板であり,熱交換
面は空気の流れ方向に沿って多数の平行な直線状の流体
通路(細管通路と呼ぶ)が形成されるような波が形成し
てある。この波の形状は,図9の横断面に示すように,
両板40および41とも,山の頂角(谷の夾角)が約9
0°の規則正しい波であり,両板の波は互いに反転した
対照形である。このため,第1仕切板40の谷の直線状
の底線と第2仕切板41の山の直線状の稜線(および第
2の仕切板41の谷の直線状の底線と第1仕切板の山の
直線状の稜線)が接するように両板が交互に積層される
ことによって,仕切板40と41の間には,どの段でも
断面がほぼ矩形(角のとれた正方形)の,互いに平行な
多数の細管通路が形成される。
【0026】このように構成された細管通路において,
図9に見られるように,両板の間で形成される或る段の
全ての細管通路(x)には一方の流体(例えば高温側空
気)が流され,その段と隣合う段の全ての細管通路
(y)には他方の流体(例えば低温側空気)が,一方の
流体と他方の流体の流れ方向を逆にして(向流的に)通
流されると,どの任意の細管通路(x)(y)において
も,矩形の四辺の壁全てが他方の流体との伝熱面を形成
することになる。
【0027】そして,実質上全ての細管通路(x)
(y)には,図10に示したような,ねじりリボン44
が挿入される。このねじりリボン44は該断面がほぼ正
方形の空気通路に挿入されたときに,ちょうど,該細管
通路を形成している第1仕切板と第2仕切板の両者に接
するような寸法と捻じりピッチを有している。図11
は,このねじりリボン44を図9の各細管通路(x)
(y)に挿入した状態を示したものである。このよう
に,いずれの細管通路(x)(y)にも,このねじりリ
ボン44が挿入されることによって,各通路に流れる流
体は乱流となるので熱交換の効率が向上することに加
え,一方の空気と他方の空気の間に或る程度の圧力差が
存在しても,各細管通路を形成している樹脂製仕切板が
このねじりリボンの存在によって変形することが防止さ
れ,ひいては,両流体のリークを防止することができ
る。
【0028】また,この熱交換器Cは,ケーシング43
の内壁面に対して各仕切板40と41の縁部が緊密にシ
ールされた状態で各仕切板の位置が固定されるような特
殊なシール構造と,第1流体と第2流体を隣合った段ご
とに向流式に各細管通路に流通させるための特殊なヘッ
ダー構造を有している。以下に,これらの構造について
図面を参照しながら説明する。
【0029】各仕切板40(他方の板では41)は,図
6に見られるように,前述の細管通路を形成するための
方形の波板状伝熱部45(46)と,この方形伝熱部か
ら該通路の一端側に張り出した整流部47(49)と,
同通路の他端側に張り出した整流部48(50)とから
なる。整流部47(49)および整流部48(50)
は,伝熱部45(46)と同一平面内において幅狭まり
に張り出した切頭2等辺三角形の外形を有し,この外形
は互いに等しい。
【0030】いま,一方の第1仕切板40に着目する
と,一方の整流部47の縁部のうち,該2等辺の一辺の
側だけにその辺の長さをカバーする立ち上げ片51を有
している。そして,この立ち上げ片51と同方向の傾き
をもった複数の整流フイン53が整流部47の胴部に形
成してある。同様に他方の整流部48にも,立ち上げ片
52と整流フイン54が,一方の整流部47のものと同
方向に設けてある。他方の第2仕切板41についても同
様であるが,この場合には,整流部49の立ち上げ片5
5は,第1仕切板40のものとは異なる側の辺に設けら
れ,また整流部50の立ち上げ片56も,第1仕切板4
0のものとは異なる側の辺に設けられられており,整流
フイン57と58の傾きもこれらの立ち上げ片55と5
6と同じ向きを有している。そして,これらの立ち上げ
片が存在しない側のいずれの辺にも,該立ち上げ片とは
向きを逆にした垂れ下げ辺が設けられており,第1およ
び第2の仕切板を重ね合せたときに,一方の板の立ち上
げ片と他方の板の垂れ下げ片とが重なることによって,
一段置きにシャッター壁面を構成することになる。そし
てこのシャッター壁面の間にはスリット状の開口が形成
される。この関係は図8により詳しく示されている。
【0031】図8は,上段に離して示した第1仕切板4
0と第2仕切板41を,交互に四枚重ねたときの状態を
下段に示したものである。図中の参照数字は前述したも
のに対応している。上段に示す仕切板40と41の板面
の基準レベルは図中のCL線のレベルにある。下段のよ
うに重ねた状態では,図面の側面の左側整流部ではスリ
ット状の開口65が一段置きに形成され,同右側整流部
では同じくスリット状の開口66が一段置きに形成され
る。そして左側の開口65と右側の開口66は段違いと
なる。図面の裏面側の側面ではスリット状の開口の段が
一段ずれて顕れることになる。このようにして,両板を
交互に積層してなる伝熱ユニット42は,前述の細管通
路を形成している直方体形状のブロックの両側に,船の
舳先のように延びだす三角柱状のブロック(整流ヘッダ
ー部)が形成されることになり,各三角柱ブロックの二
つの側面には,前記の立ち上がり片と垂れ下がり片によ
って閉塞された閉塞部と,スリット状の開口部とが仕切
板の重ね方向に交互に形成され,しかも,該開口部と閉
塞部は該ブロックの二つの側面において互いに段違いと
なって顕れることになる。
【0032】したがって,図7において,該ブロックの
一方の側面から実線矢印X1 で示す方向に第1流体を導
入すると,この面に形成している一段毎の開口部の全て
から中央ブロックの各段の細管通路を経て実線矢印X2
で示す方向に該流体が流出し,他方,破線矢印Y1 で示
す方向から第2流体を導入するようにすると,同様に破
線矢印Y2 の方向に流出することになる。この場合,第
1流体は多数枚の仕切板の間を一段置きに流れ,これと
隣合う一段置きの段に第2流体が向流的に流れる。この
第1流体と第2流体の通流は,実際には,図12〜13
に示したようにケーシング43に設けられた通流ポート
60,61,62および63を介して行われる。これら
のポートは図13に見られるように,伝熱ユニットの前
記三角柱の側面積を十分にカバーする接続口径を備えた
風道としてある。
【0033】図12は,ケーシング43内に伝熱ユニッ
ト42を収容した状態を一平断面で示したものである
が,図例ではこの断面で顕れている仕切板(図6の上段
の第1仕切板40に対応する)とその直上の仕切板(図
には見えない)の間の段と,この段とは一段置きの全て
の段に,通流ポート60から第1流体が矢印X1 で示す
方向に導入され,これらの段の細管通路を経て通流ポー
ト61から矢印X2 で示す方向に該流体が流出する。他
方,第2流体は,図面に顕れている仕切板とその直下の
仕切板(図には見えない)との間の段と,この段とは一
段置きの全ての段(第1流体の段とは隣合う全ての段)
に,通流ポート62から矢印Y1 で示す方向に導入さ
れ,各段の細管通路を経て通流ポート63から矢印Y2
で示す方向に該流体が流出する。そのさい,各仕切板の
整流部に存在する整流フイン53,54(57,58)
は,通流ポートから各段の多数の細管通路に向かう流体
を均等に分配する整流作用と,各細管通路から通流ポー
トに向かう流体を均等に縮流する作用を果たす。この整
流および縮流の方向は,隣合う段ごとに対向したクロス
する方向となることが理解されるであろう。このため
に,ヘッダー部を形成している整流部でも熱交換が行わ
れることになる。
【0034】またこの空気体空気熱交換器Cは,多数の
仕切板の積層体ブロックである伝熱ユニット42と,ケ
ーシング43との接合の仕方に次のような工夫がなされ
ている。すなわち,外形が等しい第1仕切板40と第2
仕切板41を必要数枚(例えば50〜300枚)を前記
の伝熱ユニット42が形成されるように積み重ねた状態
で,この積層物全体を両側からケーシングの両側面を形
成する二枚の板(図11〜12の43aと43bで示す
板)で挟み込むさいに,弾力性を有したシート状のシー
ル材料68を,その間に介装させるのである。これによ
って,図11に見られるように,各仕切板の縁部69は
シール材料68の厚み内に弾力的に噛み込んでその位置
が固定されると共に,各仕切板の縁部69とケーシング
側板43a,43bとの間で十分なシールが達成され
る。このシール材料68を用いたケーシング内壁面との
シール構造は,各仕切板板の縁部をケーシング内壁面に
対して気密に接合することが必要な箇所全てに採用する
ことができる。このシール材料68としては,独立気泡
をもつポリウレタン樹脂や各種の弾性(エラストマー)
プラスチック材料を使用することができる。とくに好適
な材料として,商品名ニッパロン(NIPPARON) として市
場に入手できる特殊発泡ボリウレタン長尺シート製品が
ある。この製品は,中間にマイクロセル層を, その両面
にスキン層をもつ熱硬化性ポリウレタン樹脂のシートで
あり,弾力性と気密性を必要とする当該熱交換器のシー
ル材料68に好適であることが判った。
【0035】図1は,このように構成した熱交換面が樹
脂製のプレート型空気対空気熱交換器Cをユニット1内
に組み入れた状態を示したものである。この空気対空気
熱交換器Cにおいては,管路(I)から器内に導入され
る負荷側からの低温の戻り空気と,管路(IV)から導
入される熱交換器Bを出た高温側の空気とが熱交換さ
れ,前者の空気は管路(II) に,後者の空気は管路
(V)に流出する。なお管路(II) に流出した空気は,
直接圧縮機3に吸い込まれるようにしてもよいが,図1
のものでは,フイルターボックス70を介して圧縮機3
に吸い込まれるようにしてある。このフイルターボック
ス70では空気中の塵埃の濾過を行うと共に,場合によ
っては除湿や除霜を行うための器具を装着させる。また
図1中の71は潤滑油ユニットを示している。この潤滑
油ユニット71はギヤボックス4内のギヤ類と軸受けに
潤滑油を循環させるために設置されたもので,油タンク
と油ポンプを備えている。
【0036】なお,図1の空気対空気熱交換器Cの第1
および第2仕切板は硬質塩化ビニール樹脂からなるもの
が使用されているが,本発明ユニットにおいては当該熱
交換器に通流される空気の温度と圧力はそれほど過酷な
ものではないので,この条件に耐える樹脂は市場でいろ
いろ入手できる。例えばポリカーボネート樹脂等も使用
に適する。このような樹脂製のプレート型熱交換器の採
用によって,本発明ユニットに要求される熱交換機能は
十分に果たされ,しかも本発明ユニット自体を安価で且
つ搬送可能な軽量にすることができる。
【0037】図14は,本発明に従うコールドエアサプ
ライユニットの使用例を示したもので,該ユニット1
を,低温環境を形成しようとする冷凍・冷蔵庫(図中の
73で示す閉鎖空間)の室外に据付け,このユニット1
と室73との間で,空気往管74と空気還管75を施設
することによって,該室を冷凍庫に形成する例を示した
ものである。空気往管74は該ユニット1から室73に
低温空気を供給するものであり,該ユニット1における
既述のコールドエア取出し用接続口8に一端が接続さ
れ,他端は室73の天井部近傍に設置された空気吹出口
76に接続される。空気還管75は室73内の空気をユ
ニット1に戻す管路であり,その一端は室内の下方に設
けられた吸込口77に連結し,他端は該ユニット1のレ
タンエア取入れ用接続口8に接続される。
【0038】一方,ユニット1の水対空気熱交換器Bに
は冷却水が通水される。図例では,冷却水は冷却塔78
で冷却することにより循環使用するようにしてある。。
すなわち,ポンプ79によって,冷却塔78と熱交換器
Bとの間を冷却水が循環するよう水配管がなされる。ま
たこの冷却水の一部は,ユニット1内の熱交換器Bを通
過したあと,制御弁80を経て,冷凍室への出入室81
の床下に設置された融氷用熱交換器82に循環されるよ
うになっている。水対空気熱交換器Bを経た冷却水を融
氷用熱交換器82に通水すると,該熱交換器Bで昇温し
た水により出入口室81の床面の結氷を防止または融解
することができる。
【0039】図15は,ユニット1で製造された低温空
気を室内に吹出すさいに好適に使用できる空気エゼクタ
ーを示したものである。この空気エゼクターは,空気吹
出ノズル83と,このノズル先端に所定の距離を離して
同心的に設置された誘引ノズル84とからなる。誘引ノ
ズル83はラッパ管であり,その大径側の口を吹出ノズ
ル83の側に向かわせて設置される。この空気エゼクタ
ーを使用すると,吹出ノズル83から該誘引ノズル84
に向けて噴流として吐出する低温空気のジエット流85
は,誘引ノズル84内に導入されるさいに,このジエッ
ト流85の周囲に存在する空気を誘引するという作用を
有するので,低温のジエット流85はこれより温度の高
い周囲空気と合体しながら誘引ノズル84に入り,この
誘引ノズル84の吐出口86からは,低温空気と周囲空
気の混合空気が吐出される。このため,吹き出される低
温空気と周囲空気とが効率よく混合されると共に,空気
吹出口を構成している部材が極度に低温になることが防
止される。この吹出部材が極度に低温にならないこと
は,この部材に着霜したり着氷することが防止されるの
で,低温空気を長時間安定して吹出すことが可能とな
る。図14の空気吹出口76には,このようなエゼクタ
ーが取付けられている。
【0040】このエゼクターの形状は図15のものに限
られるものではなく,一般に口径が絞られた空気ノズル
から空気をジエット流として大気圧下の空間に吹き出す
と,この噴流の近傍に存在する空気は,噴流に誘引され
て遠くにまで運ばれるという作用がある。この原理を利
用すれば少量の低温空気であっても,これを周囲空気と
拡散混合して室内を低温にできるのであり,またこの拡
散混合を庫内の上部で起こさせることによって低温空気
の塊りを自然に下降させ,これによる対流現象で庫内全
体を低温環境に形成することができる。
【0041】ユニット1で製造された例えば約1.1気
圧で−20℃の空気が該エジエクタを経て吹き出される
と,この−20℃の空気と周囲空気とが混合した気流と
なって室内に放出され,冷凍室1の上部空間に冷気の集
塊が連続的に形成され,この冷気の集塊が順次下降して
室内全体が低温環境となる。一方,この吹き出し空気量
にほぼ対応する量の空気が吸込口77からユニット1に
還管75を通じて戻り,その戻り空気が有する冷熱が空
気対空気熱交換器Cにおいて膨張機に入る前の圧縮空気
を冷却するのに利用される。
【0042】空気往管74を通じての低温空気の送気エ
ネルギーと,空気還管75を通じての戻り空気の送気エ
ネルギーはすべてユニット1内の空気圧縮膨張装置Aが
受け持っており,通常はこれで十分な送気と還気が行わ
れる。しかし,送還気路が設備の都合上長くなったり,
除霜や除雪のために思わぬ圧損が発生した場合には,こ
れらの送還気路に送風機を介在させることによって必要
な送気エネルギーを補充することもできる。
【0043】本発明ユニットは,図14のように冷凍・
冷蔵庫を形成するのに使用されるほか,水と電気がある
ところであれば,原動機としてエンジンを用いたもので
あれば水があるところであれば何処でも稼働でき且つユ
ニット自体も完成品として搬送可能であるから,低温空
気を必要とする各種の施設例えばレジャーやスポーツ施
設さらには工場や建物の冷房用途に適するほか,製氷用
装置としても利用できる。例えばアイスリンク用の製氷
やボブスレーまたはリュージュ競技コースの形成にも利
用できる。
【0044】冷却能力が10冷凍トンの本発明ユニット
の場合,外気温度が30℃の時,本ユニットから取り出
されるコールドエアの温度=−20℃,風量=1.5kg/
secのときの各機器で処理される状態の例を,図中の管
路(I)〜(VI)の温度と圧力で示すと下記のとおりで
ある。ただし,負荷側から戻る戻り空気の温度を−5℃
とする。
【0045】 機内通流空気の位置 空気温度(℃) 圧力(気圧) 管路(I) −5 1.02 管路(II) +35 1.0 管路(III) +128 2.06 管路(IV) +40 2.05 管路(V) 0 2.04 管路(VI) −20 1.1 このように本発明ユニットでは,比較的低圧で空気処理
が行われる点に特徴があり,このために,本発明ユニッ
トは低温空気製造用の汎用装置として必要な安全,軽量
および安価といった要件を十分に具備し,しかも製造が
簡単であり,操作や搬送・据付も簡単である。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うパッケージ化されたコールドエア
サプライユニットの実施例を示す透視斜視図である。
【図2】図1のユニットの略断面図である。
【図3】本発明ユニットの稼動態様を説明するための機
器配置系統図である。
【図4】本発明ユニットで用いる空気圧縮膨張装置一体
品の一部切欠断面図である。
【図5】第4図の空気圧縮膨張装置に付設のギヤボック
ス内におけるギヤ列を説明するための図である。
【図6】空気対空気熱交換器を構成するための樹脂製の
波板(仕切板)の例を示す斜視図である。
【図7】図6の第1仕切板と第2仕切板を交互に積層し
た状態を図解した斜視図である。
【図8】図6と図7の仕切板を一方の側面から見た側面
図である。
【図9】図7の積層物(伝熱ユニット)をケーシング内
にセットした状態を波線を横切る方向でみた拡大断面図
である。
【図10】図9に見える空気通路xとyに挿入するねじ
りリボンを示す正面図である。
【図11】図9の各空気通路に図10のねじりリボンを
挿入した状態を示す図9同様の拡大断面図である。
【図12】図7の積層物をケーシング内にセットした状
態を示す平断面図である。
【図13】図12の熱交換器の全体外形を示す斜視図で
ある。
【図14】本発明のユニットを用いて冷凍庫を形成する
例を示す略断面図である。
【図15】図14コールドエア吹出口に使用するエゼク
ターの例を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 空気圧縮膨張装置 B 水対空気熱交換器 C 空気対空気熱交換器 D 制御装置用ボックス x 空気対空気熱交換器の或る段の細管通路 y 空気対空気熱交換器のxの段とは隣合う段の細管
通路 1 ケーシング 2 原動機(モーター) 3 圧縮機 4 ギヤボックス 5 膨張機 6 ケーシング底盤 7 コールドエア取出し用接続口 8 レタンエア取入れ用接続口 9 冷却水取入れ用接続口 10 冷却水取出し用接続口 40 樹脂製の波板(第1仕切板) 41 樹脂製の波板(第2仕切板) 44 ねじりリボン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進藤 直紀 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 布施 武 神奈川県伊勢原市沼目二丁目1番49号 日本発条株式会社伊勢原工場内 (56)参考文献 特開 平6−207755(JP,A) 特開 平8−110107(JP,A) 実開 昭56−147391(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 9/00 301

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機, 空気圧縮機および空気膨張機を
    一体的に組合せてなる空気圧縮膨張装置と,水対空気熱
    交換器と,空気対空気熱交換器とを一つのケーシング内
    に収納し,該ケーシング内においてこれらの機器の間で
    空気圧5kg/cm2以下の空気配管が施され,コールドエア
    取出し用接続口,レタンエア取入れ用接続口,冷却水取
    出し用接続口および冷却水取入れ用接続口を備えてなる
    移動可能なコールドエアサプライユニットであって,前
    記の空気圧縮膨張装置は,一台の原動機と,片吸込単段
    ブロア型のターボ空気圧縮機と,ギヤボックスと,単段
    遠心式タービンの空気膨張機とを組み合わせた一体品で
    あり,該原動機の回転軸が空気圧縮機の駆動軸と空気膨
    張機の回転軸にギヤボックス内のギヤ構造を介して異な
    るギヤ比で連結されていることを特徴とするコールドエ
    アサプライユニット。
  2. 【請求項2】 原動機, 空気圧縮機および空気膨張機を
    一体的に組合せてなる空気圧縮膨張装置と,水対空気熱
    交換器と,空気対空気熱交換器とを一つのケーシング内
    に収納し,該ケーシング内においてこれらの機器の間で
    空気圧5kg/cm2以下の空気配管が施され,コールドエア
    取出し用接続口,レタンエア取入れ用接続口,冷却水取
    出し用接続口および冷却水取入れ用接続口を備えてなる
    移動可能なコールドエアサプライユニットであって,前
    記の空気対空気熱交換器が樹脂製の波板を熱交換面とす
    るプレート型熱交換器であるコールドエアサプライユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 空気対空気熱交換器は,多数枚の樹脂製
    の波板を,各波板に形成された波線の方向を平行にして
    積層すると共に,隣合う波板の間では一方の波板の波の
    谷底と他方の波板の波の山の稜線が接するように積層
    し,これによって該積層体中の各段に多数の細管通路を
    形成し,或る段の各細管通路に一方の空気を通気し,こ
    の段と隣合う段の各細管通路に他方の空気を対向的に通
    気するようにした,熱交換面が樹脂のプレート型熱交換
    器である請求項2に記載のコールドエアサプライユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 樹脂製の波板は,山の頂角と谷の夾角が
    約90°の規則正しい波であり,この波板を波線の方向
    を平行にして且つ隣合う波板の間では一方の波板の波の
    谷底と他方の波板の波の山の稜線が接するように積層す
    ることによって,断面がほほ正方形の細管通路が形成さ
    れ,この細管通路内にねじりリボンが挿入される請求項
    3に記載のコールドエアサプライユニット。
  5. 【請求項5】 樹脂製の波板の積層物は,熱交換器ケー
    シングの内面との間に弾力性の樹脂シートを介在させて
    そのケーシング内にセットされる請求項3または4に記
    載のコールドエアサプライユニット。
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