JPH08105242A - 空気屋根と空調用の設備 - Google Patents

空気屋根と空調用の設備

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JPH08105242A
JPH08105242A JP6264408A JP26440894A JPH08105242A JP H08105242 A JPH08105242 A JP H08105242A JP 6264408 A JP6264408 A JP 6264408A JP 26440894 A JP26440894 A JP 26440894A JP H08105242 A JPH08105242 A JP H08105242A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気屋根の形成と内部の空調を同時にできる
移動可能な簡易な設備を得る。 【構成】 可撓性シートで囲われた空気封入用空間に加
圧空気を送入して屋根形状を保持するようにした空気屋
根,或いは室内空気圧を大気圧以上に保持することによ
り,可撓性シートからなる屋根材料を緊張するようにし
た空気屋根をもつ建物において,この建物の内側または
外側近傍に,空気圧縮機,空気冷却器,空気対空気熱交
換器および空気膨張機が一つのケーシング内に収納され
たエアサプライユニットを据付け,該ユニットの圧縮機
吐出側の高圧空気を前記の空気屋根の空気封入用空間に
送気する空気配管と,該ユニットの膨張機吐出側の低温
空気を建物内空間に送気する空気配管を施設してなる空
気屋根と空調用の設備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,空気屋根を備えた建物
において空気屋根の形成と空調を同時に行なうようにし
た設備に関する。
【0002】
【従来の技術】空気屋根をもつ建物は大きなものはスポ
ーツ施設のドームから小さなテント式のものまで,各種
の形式のものが知られているが,可撓性シートで空気封
入用空間を形成し,この空間内に加圧空気を送入するこ
とによって,屋根形状を維持するようにしたものが最も
普通である。
【0003】特殊な例では,室内圧を大気圧以上とする
ことによって可撓性シートの屋根を膨らませるものもあ
り,仮設倉庫やテント用等に適用可能である。
【0004】このような空気屋根用の加圧空気は通常は
コンプレッサーや送風機によって製造されており,漏洩
の場合を想定してそのコンプレーサーを該建物に常設し
ておくのが一般である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】空気屋根をもつ建物で
も空調を必要とする場合がある。観客が入るスポーツ施
設はもとより,展示用仮設建物やサーカス小屋等では冷
房を必要とすることが多い。精密機械や食品・薬品など
を一時的に保管する仮設倉庫や,僻地での簡易仮設建物
等でも同様である。
【0006】空気屋根を用いた建物の空調を行なう場合
には,従来では別途に空調設備を施工しなければならな
かった。このため,空気屋根用のコンプレッサーに加え
て一般空調設備を常設することが必要となって施設費用
とスペースが嵩み,せっかくの空気屋根を利用した簡易
建物の有利性が損なわれる結果となっていた。
【0007】一方において,移動式展示場や室内スポー
ツ施設・倉庫等の分野において空気屋根式の簡易建物の
需要は多く,この場合に,空調についても経済的に行え
ることが要求される。本発明の目的はかような課題を同
時に解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,可撓性
シートで囲われた空気封入用空間に加圧空気を送入して
屋根形状を保持するようにした空気屋根,或いは室内空
気圧を大気圧以上に保持することにより,可撓性シート
からなる屋根材料を緊張するようにした空気屋根をもつ
建物において,この建物の内側または外側近傍に,空気
圧縮機,空気冷却器,空気対空気熱交換器および空気膨
張機が一つのケーシング内に収納されたエアサプライユ
ニットを据付け,該ユニットの圧縮機吐出側の高圧空気
を前記の空気屋根の空気封入用空間に送気する空気配管
と,該ユニットの膨張機吐出側の低温空気を建物内空間
に送気する空気配管を施設してなる空気屋根と空調用の
設備を提供する。
【0009】
【作用】本発明の設備は,空気屋根用の加圧空気と空調
用の冷温風をパッケージ化されたユニットを据付けるこ
とによって同時に得ることができ,また,温水も得られ
る。このユニットは移動可能であり,仮設建物等でもそ
の現場に搬送して据付けるだけでよく,据付け施工や配
管施工は極めて簡単であり,設備費用の低減と省スペー
ス化も図れる。
【0010】また,本発明のユニットは,従来の空調用
に用いられた冷凍機やヒートポンプユニット等のように
フロンガスやアンモニア等の環境に悪影響を与える冷媒
を使用するものではないから,漏洩による環境汚染の問
題がなく,また漏洩に細心の注意を払わなくても済むこ
とから,配管施工も高度な技術を必要としない。
【0011】
【実施例】図1は本発明に従う設備の配置例を図解的に
示したものである。空気屋根1をもつ建物の室外近傍に
エアサプライユニット2(以下,ASユニット2と略称
する)を据付け,このASユニット2と建物の屋内空間
3との間で,空気往管4と空気還管5を施設する。また
このASユニット2と空気屋根1の空気封入用空間6と
の間で,送気配管7と戻り配管8を施設する。
【0012】図1の施設例では空気屋根1は,樹脂系の
可撓性材料を用いた外側シート9と内側シート10の二
重膜で形成されており,この二重膜で囲われる二次元的
な拡がりをもつ空間6に加圧空気を導入することによっ
て屋根形状が復元するものである。この屋根を支持する
側壁11は剛体である。
【0013】空気往管4は,ASユニット2で作られた
低温空気を屋内空間3に供給する管路であり,その空気
吹出端にはエジエクタ12を取付ける。空気還管5は屋
内空間の空気をASユニット2に戻す管路であり,空気
還管5の吸込側端は室内の吸込口13に連結している。
図示の例ではエジエクタ12は屋内の上部に,吸込口1
3は下部に設置されている。
【0014】送気配管7はASユニット2の圧縮機を経
た高圧空気を空気屋根の空間6に送気するダクトであ
り,戻り配管8はASユニット2の空気対空気熱交換器
に空間6内の空気を戻すダクトである。
【0015】図2はASユニット2の機器配置を系統図
的に示したものである。このユニットは,一つのケーシ
ング内において,電動モータ15,圧縮機16,ギヤボ
ックス17および膨張機18を一体的に組み合わせた空
気圧縮膨張装置19と,空気冷却器である水対空気熱交
換器20と,空気対空気熱交換器21および22と,補
助圧縮機23およびその電動モータ24をコンパクトに
配置収納したものであり,これらの機器の間で空気圧5
kg/cm2以下の空気配管が施され,コールドエア取出し用
接続口25,レタンエア取入れ用接続口26,高圧空気
取出し用接続口27,戻り高圧空気取入れ用接続口2
8,冷却水取入れ用接続口29および冷却水取出し用接
続口30を備えている。また外気取入れ口31と32が
それぞれ制御弁33bと34aを介して設けられてい
る。
【0016】このユニット2の基本原理は,圧縮機16
で圧縮された高圧空気を空気冷却器である水対空気熱交
換器20で常温近くまで冷却したあと,高圧空気取出し
用接続口27から空気屋根の空間6にその高圧空気を送
気し,また,膨張機18で温度降下した低温空気をコー
ルドエア取出し用接続口25から屋内空間3に冷風とし
て送気するものであり,この両者の空気を効率よく製造
するために,戻り空気のもつ空気の状態に応じて熱回収
できるようにすると共に膨張機で動力回収もできるよう
にしたものである。そのための機器構成を以下に個別に
説明する。
【0017】電動モータ15,圧縮機16,ギヤボック
ス17および膨張機18を一体的に組み合わせた空気圧
縮膨張装置19において,電動モータ15はかご型三相
誘導電動機が用いられており,その軸動力はギヤボック
ス17を介して圧縮機16に伝達される。また,電動モ
ータ15の軸動力はギヤボックス17を介して膨張機1
8にも伝達されるが,膨張機18が送気される空気圧に
よって自転し,その自転による回転動力がギヤボックス
17を介して動力側に回収されるようになっているこの
圧縮機16と膨張機18はいずれもスクリュー式の遠心
型のものが用いられている。なお,このスクリュー式に
代えてタービン式やターボ式のものも使用可能である。
【0018】また,補助圧縮機23も圧縮機16と同様
のものが使用されており,この圧縮機用の電動モータ2
4が設置されている。この補助圧縮機23は,場合によ
っては圧縮機16の電動モータ15の動力を共用して駆
動することもできる。
【0019】圧縮機16から吐出した高圧高温空気を冷
却するための熱交換器20は,通常のフインチューブ型
の水対空気熱交換器が使用されており,チューブ側に冷
却水が通水される。この冷却水としては水道水が利用で
き,この熱交換器20を通過して昇温した温水は給湯用
等に利用できる。
【0020】空気対空気熱交換器21と22は,樹脂素
材を熱伝達板とした直交流型のものが使用されている。
すなわち,図3にその原理を示したように,樹脂製のコ
ルゲート板36と37をそれらの波線が直交するように
交互に積層すると共に,各コルゲート板の間に隔壁板3
8を介在させたブロックを構成することによって直交す
る多数の空気通路39と40を形成したものであり,2
系統の空気をこれら直交する空気通路39と40に流す
ことによって互いに混合することなく効率よく熱交換す
ることができる。かようなブロック型の空気対空気熱交
換器の構造自体は良く知られており,本発明ユニットで
は,その熱交換素材は必ずしも金属製ではなくてもよ
く,樹脂製のものでも使用することができる。また,必
ずしも直交流型でなくても向流型や傾斜流型に熱交換す
るものであってもよい。
【0021】このような機器を使用し,これらの機器間
を図2に示すように空気配管することによって,図示の
矢印の方向に空気を通流させることにより,空気屋根用
の高圧空気と空調用の低温空気を同時に取り出すことが
できる。その動作を以下に説明する。
【0022】先ず圧縮機16には,屋内空間3からのレ
タン空気および/または外気取入れ口26からの外気が
管路ロを経て吸入される。そのさい,屋内空間3のレタ
ン空気は管路イを経て空気対空気熱交換器22に入り,
ここで,膨張機18に入る高圧高温空気と熱交換し,レ
タン空気の有する冷熱を該高圧空気に放熱してから圧縮
機16に吸入される。また圧縮機16への外気の取入れ
量は制御弁34a,34bの開度制御によって調節され
る。
【0023】圧縮機16から吐出する高圧高温空気は,
管路ハと管路ニに分岐したあと管路ホを経て空気屋根用
の高圧空気取出し用接続口27に至る。管路ハと管路ニ
にはいずれも制御弁42と43が介装され,これらの制
御弁の開度調整により各管路への分配比が調節される。
管路ハを通じる高圧高温空気は水対空気熱交換器20で
冷却され,また管路ニを通じる高圧高温空気は空気対空
気熱交換器21で,空気屋根からの戻り空気と熱交換し
たうえで,前記接続口27に至る。
【0024】一方,補助圧縮機23には,空気屋根の空
間6からの戻り空気および/または外気取入れ口31か
らの外気が管路ヘを経て吸入され,外気の取入れ量は制
御弁33aと33bの開度制御によって調節される。な
おこの補助圧縮機23を迂回するバイパス管路ルが設け
られ,このバイパス管にはバイバス弁33cが設けてあ
る。補助圧縮機23から吐出する高圧高温空気は管路ト
とチに分岐したあと,管路リを経て膨張機18に入る。
そのさい管路トとチの分配比は制御弁44と45の開度
制御によって調節され,管路トに分岐した高圧高温空気
は空気対空気熱交換器21を,また管路チに分岐した高
圧高温空気は空気対空気熱交換器22で熱交換したあと
膨張機18に入り,膨張機18で回転動力を付与しなが
ら常圧より若干高い圧にまで降圧すると同時に外気温以
下の温度にまで温度降下する。この降圧降温した空気
は,管路ヌを経てコールドエア取出し用接続口25に導
かれ,図1のダクト4を経て屋内空間3に吹き出され
る。
【0025】なお,この例ではコールドエア取出し用接
続口25から外気温度以下の低温空気を取り出す態様を
説明したが,膨張機18を出るときの空気温度は本ユニ
ットの運転操作を制御することによって任意に調整する
ことができる。このため,暖房用空気を必要とする場合
には,膨張機18を出るときの空気温度を外気温度以上
の適切な温度に調整して空間6に吹き出せばよい。
【0026】ユニット内管路イ〜ヌのうち最も高圧にな
るのは,圧縮機16から高圧空気取出し用接続口27に
至るまでの管路ハ,ニおよびホと,補助圧縮機23から
膨張機18に至る管路ト,チおよびリであるが,それで
も,本ユニットの場合には高々2気圧程度であり5気圧
を超えることはないようにしてある。したがって,特に
高温になる個所は別として殆んどの管路は樹脂管を用い
て構成することができる。
【0027】本ユニットを稼動すると,空気屋根の空間
6に送気される高圧空気と,屋内空間3に送気される空
気の送気エネルギー並びに戻り配管8および還管5を通
じての戻り空気の吸入エネルギーは,ユニット内の電動
モータ15と24の動力で賄われる。しかし,送気路が
長い場合や,管路抵抗が抵抗が大きいときは,これら管
路に送風機を介在させ,必要な送気エネルギーを別途に
調達することも自由に行い得る。
【0028】このASユニット2で得られる低温空気を
屋内空間3に送気する空気往管4の先端にはエジエクタ
12が取付けられるが,このエジエクタ12は,低温空
気を噴流として吹き出すような空気ノズルである。一般
に口径が絞られた空気ノズルから空気を噴流(ジエット
流)として大気圧下の空間に吹き出すと,この噴流の近
傍に存在する空気は,噴流に誘引されて遠くにまで運ば
れる。本発明ではこの原理を利用して,少量の低温空気
であっても,これを周囲空気と拡散混合して室内を低温
にするのであり,また,この拡散混合を屋内空間の上部
で起こさせることによって低温空気を自然に下降させ,
これによる対流現象で屋内全体を冷房された環境に形成
するものである。
【0029】このエジエクタ12としては,空気ノズル
の先端に誘引ノズルを取り付ける形式のものも使用でき
る。このような誘引ノズルとしては,空気ノズルから吹
き出される噴流を取り巻くように,中空の筒体を該ノズ
ルの先端に同軸的に取付けたものが知られている。この
筒体の空気入口側に周囲空気を案内するためのラッパ状
のカウリングを設けると,一層,誘引作用が助成される
とされている。
【0030】ASユニット2の稼動状態を制御する機構
については図面に示していないが,実際には,空気屋根
空間6の空気圧を検出し続け,所定の圧力が維持される
ようにASユニット2を発停並びに回転数制御を行い,
また屋内空間の温度を検出し続け,温度が設定値以下と
なればASユニット2の稼動を停止する。ASユニット
2の停止状態では空気屋根空間6に通ずる空気配管7と
8に介在する自動ダンパ(図示しない)を閉成させ,自
然漏洩等の理由で前記の空気圧検出器が設定値以下とな
ったら該ダンパを開成しASユニット2を稼動する。
【0031】図4は,空気屋根1を構成するための空気
封入用空間6aが,可撓性シートで構成されたパイプ状
の空間であり,このパイプ状の空間6aに加圧空気が送
入されることにより,可撓性のシート屋根47を支持す
るようにした以外は,図1と同様の設備を示している。
図5はこの建物を斜視図的に示したものである。
【0032】これらの図に示すように,パイプ状の空間
6aに加圧空気が導入されることによって,この空間6
aが梁材として機能して,これに接合したシート屋根4
7を支持する。図示の場合には,建物の側壁11に沿っ
た一方の横梁48から対向する他方の横梁49に多数本
のパイプ空間6aが懸け渡され,これらのパイプ空間6
aの一方の端は送気ヘッダー50に,他方の端は戻りヘ
ッダー51に連結しており,送気ヘッダー50にはAS
ユニット2からの送気配管7が接続され,戻りヘッダー
51はASユニット2への戻り配管8に接続されてい
る。ASユニット2は図2で説明したものが使用され,
このASユニット2の稼動も図2で説明したとおりに行
えばよい。
【0033】なお,このようなパイプ形状の空間6aを
シート屋根の支持部材として機能させる場合,図示のよ
うに平面が方形の建物に限らず,いろんな屋根形状の場
合にも,その屋根形状に合わせてパイプ空間6aを適切
に張り巡らすことができることは勿論である。
【0034】図6は,室内空気圧を大気圧以上に保持す
ることにより,可撓性シートからなる屋根材料52を緊
張するようにした空気屋根をもつ建物に対して本発明設
備を適用した例を示している。本例では,空調のための
空気がそのまま空気屋根を形成するための加圧空気とし
ても機能するものである。本例で用いるASユニット2
aは,図2のものとは機器配置が若干異なっているが,
使用する機器要素は実質的に同一であり,図6のASユ
ニット2aにおいて,図2のものと同じ符号を付したも
のは,図2のものと同じ機器を表している。
【0035】このASユニット2aの機器構成を説明す
ると,このユニットも,一つのケーシング内において,
電動モータ15,圧縮機16,ギヤボックス17および
膨張機18を一体的に組み合わせた空気圧縮膨張装置1
9と,空気冷却器である水対空気熱交換器20と,空気
対空気熱交換器22と,補助圧縮機23およびその電動
モータ24をコンパクトに配置収納したものであり,こ
れらの機器の間で空気圧5kg/cm2以下の空気配管が施さ
れ,加圧空調エア取出し用接続口53,レタンエア取入
れ用接続口54,冷却水取入れ用接続口29および冷却
水取出し用接続口30を備えている。また外気取入れ口
55と56がそれぞれ制御弁57と58を介して設けら
れている。
【0036】このユニット2aでは,圧縮機16で圧縮
された高圧高温空気は管路ルを経て水対空気熱交換器2
0に入り,ここで冷却水で冷却されたあと,さらに管路
オを経て空気対空気熱交換器22に入り,ここで,建物
空間3からの戻り空気と熱交換してさらに冷却され,管
路ワを経て膨張機18に入り,ここで所定の圧力(約
1.1気圧)にまで降圧し降温して接続口53に到り,
ここから空気往管59を経て屋内空間3内に吹き出され
る。
【0037】他方,屋内空間3内の空気は空気還管60
を経て接続口54からユニット内に入り,管路カを経て
空気対空気熱交換器22に入り,ここで,膨張機に入る
前の空気と熱交換したあと,圧縮機16に入る。この圧
縮機16からは前記の通り循環を繰り返す。この場合,
圧縮機16には,戻り空気に加えて,外気取入れ口か5
5から必要量の外気が取入れられ,この取入れ外気によ
って屋内空間3内を加圧するに要する過剰の空気を補充
する。
【0038】補助圧縮機23は,系内空気圧が不足する
場合に備えて稼動するものであり,外気取入れ口56か
ら取り入れた外気を圧縮して管路オに合流させる。ま
た,水対空気熱交換器20と空気対空気熱交換器22を
バイバスして圧縮空気を直接膨張機18に導くバイバス
管路ヨが設けられており,このバイパスする空気量を制
御弁61と62で制御することにより,膨張機18で吐
出する空気温度を調整するようにしてある。この調節に
より,屋内空間3に吹き出される空気は暖房用にも冷房
用にも適用可能な温度にすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように,本発明設備は,空
気屋根を利用した建物において,その空気屋根を形成す
るための加圧空気と屋内空調用の空気を一つのASユニ
ットで同時に製造することができるので空調された簡易
建物が経済的に構築でき,また設備用スペースは殆んど
必要としないので十分な利用空間が得られる。
【0040】とくに,加圧空気と調和空気が同時に得ら
れる本発明ユニットはその取扱の容易性と移動可能性か
ら,一定の期間だけ使用されその後は撤去されて移動す
る仮設建物に適用する場合に大きな威力を発揮し,屋内
展示場,各種工事の現場作業所,仮設倉庫,屋内遊戯場
や演芸場等の分野で大きな効果を発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う空気屋根・空調用の設備の例を示
す略断面図である。
【図2】図1のASユニットの機器配置系統図である。
【図3】ASユニットで用いる空気対空気熱交換器の例
を示す斜視図である。
【図4】本発明に従う空気屋根・空調用の設備の他の例
を示す略断面図である。
【図5】図4の設備の全体斜視図である。
【図6】本発明に従う空気屋根・空調用の設備のさらに
他の例を示す機器配置系統図である。
【符号の説明】
1 空気屋根 2 エアサプライユニット 3 屋内空間 4 空気往管 5 空気還管 6 空気屋根の空気封入用空間 7 送気配管 8 戻り配管 9 二重膜の外側シート 10 二重膜の内側シート 15 電動モータ 16 圧縮機 17 ギヤボックス 18 膨張機 20 空気冷却器(水対空気熱交換器) 21 空気対空気熱交換器 22 空気対空気熱交換器 23 補助圧縮機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性シートで囲われた空気封入用空間
    に加圧空気を送入して屋根形状を保持するようにした空
    気屋根をもつ建物の内側または外側近傍に,空気圧縮
    機,空気冷却器,空気対空気熱交換器および空気膨張機
    が一つのケーシング内に収納されたエアサプライユニッ
    トを据付け,該ユニットの圧縮機吐出側の高圧空気を前
    記の空気屋根の空気封入用空間に送気する空気配管と,
    該ユニットの膨張機吐出側の低温空気を建物内空間に送
    気する空気配管を施設してなる空気屋根と空調用の設
    備。
  2. 【請求項2】 空気屋根の空気封入用空間は,外側シー
    トと内側シートの二重膜で形成された二次元的な拡がり
    をもつ空間である請求項1に記載の空気屋根と空調用の
    設備。
  3. 【請求項3】 空気屋根の空気封入用空間は,可撓性シ
    ートで構成されたパイプ状の空間であり,このパイプ状
    の空間に加圧空気が送入されることにより,屋根材料を
    支持する機能を果たす請求項1に記載の空気屋根と空調
    用の設備。
  4. 【請求項4】 室内空気圧を大気圧以上に保持すること
    により,可撓性シートからなる屋根材料を緊張するよう
    にした空気屋根をもつ建物の内側または外側近傍に,空
    気圧縮機,空気冷却器,空気対空気熱交換器および空気
    膨張機が一つのケーシング内に収納されたエアサプライ
    ユニットを据付け,該ユニットの膨張機吐出側の低温空
    気を建物内空間に送気する空気配管と,建物内空間の空
    気を該ユニットの空気対空気熱交換器に送気する空気配
    管とを施設してなる空気屋根と空調用の設備。
  5. 【請求項5】 エアサプライユニットは,電動モータ,
    空気圧縮機および空気膨張機を一体的に組合せてなる空
    気圧縮膨張装置と,水対空気熱交換器と,空気対空気熱
    交換器と,補助圧縮機とを一つのケーシング内に収納
    し,該ケーシング内においてこれらの機器の間で空気圧
    5kg/cm2以下の空気配管を施してなるパッケージ化され
    たユニットである請求項1,2,3または4に記載の空
    気屋根と空調用の設備。
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