JP2943709B2 - 論理回路修正装置 - Google Patents

論理回路修正装置

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JP2943709B2
JP2943709B2 JP8213086A JP21308696A JP2943709B2 JP 2943709 B2 JP2943709 B2 JP 2943709B2 JP 8213086 A JP8213086 A JP 8213086A JP 21308696 A JP21308696 A JP 21308696A JP 2943709 B2 JP2943709 B2 JP 2943709B2
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relay
buffer
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公揮 小野
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遅延改善を目的と
して大線長パスへ中継バッファを挿入する論理回路修正
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIのような複雑な論理回路の回路設
計では、階層設計を行い、論理的な単位としての論理回
路ブロックを集約してチップレベルのネットリストとし
ている。ところで、論理回路ブロック間の大線長パスに
対しては、従来から遅延改善の目的で中継バッファを挿
入するということが行われているが、従来は、中継バッ
ファの挿入処理をレイアウトフェーズで行うようにして
いた(例えば、特開平4−23347号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、膨大な処理時間が必要となるレイアウトフェーズに
於いて、中継バッファの挿入処理を行うようにしている
ため、中継バッファの挿入結果を設計者が得るまでにか
なりの時間を要するという問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、回路設計者が中
継バッファの挿入結果を得るまでの時間を短くすること
ができる論理回路修正装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
すると共に、論理を反転させてしまう構成の中継バッフ
ァの挿入を防ぐため、中継バッファ挿入指示を解析して
中継バッファを挿入する挿入対象ネットを求めると共に
中継バッファの構成を求め、中継バッファが奇数段のイ
ンバータを含む場合にはエラーメッセージを出力する
入指示解析部と、該挿入指示解析部で構成を求めた中継
バッファが奇数段のインバータを含まない場合、論理合
成処理によって得られたネットリスト中の、前記挿入指
示解析部で求められた挿入対象ネットに中継バッファを
挿入する中継バッファ挿入処理部とを備えている。
【0006】上記した構成に於いては、挿入指示解析部
が中継バッファ挿入指示を解析して中継バッファを挿入
する挿入対象ネットを求めると共に中継バッファの構成
を求め、中継バッファが奇数段のインバータを含む場合
にはエラーメッセージを出力する。挿入指示解析部で構
成を求めた中継バッファが奇数段のインバータを含まな
い場合は、中継バッファ挿入処理部が論理合成処理によ
って得られたネットリスト中の挿入対象ネットに中継バ
ッファを挿入する。
【0007】
【0008】
【0009】更に、本発明は、設計ルール上、中継バッ
ファが挿入されているネットを接続することができない
ピンに、中継バッファが挿入されているネットが接続さ
れないようにするため、前記中継バッファ挿入処理部
は、前記挿入指示解析部で求められた挿入対象ネット
が、設計ルール上、中継バッファを挿入したネットを接
続することができないピンに接続されているか否かを調
べ、中継バッファを挿入したネットを接続できないピン
に接続されている場合はエラーメッセージを出力し、接
続されていない場合は中継バッファを挿入する構成を備
えている。
【0010】上記した構成に於いては、中継バッファ挿
入指示によって中継バッファの挿入を指示されたネット
が、設計ルール上、中継バッファを挿入したネットを接
続できないピンに接続されているとき、中継バッファ挿
入処理部からエラーメッセージが出力される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の実施例のブロック図であ
り、論理回路修正装置1と、論理合成処理部2と、ネッ
トリストファイル3と、主記憶装置4と、ネットリスト
ファイル5と、レイアウト処理部6とから構成されてい
る。
【0013】論理合成処理部2は、論理合成を行うこと
によりチップレベルのネットリストを生成し、生成した
ネットリストをネットリストファイル3に格納する機能
を有する。
【0014】論理回路修正装置1は、回路情報入力部1
1と、挿入指示解析部12と、中継バッファ挿入処理部
13と、回路情報出力部14と、中継バッファ挿入指示
ファイル15と、ライブラリ16とを備えている。
【0015】回路情報入力部11は、ネットリストファ
イル3に格納されているチップレベルのネットリストを
主記憶装置4に格納する機能を有する。
【0016】中継バッファ挿入指示ファイル15には、
設計者がネットリストに基づいて記述した中継バッファ
挿入指示が格納されている。
【0017】挿入指示解析部12は、中継バッファ挿入
指示ファイル15に格納されている中継バッファ挿入指
示を解析し、中継バッファを挿入する挿入対象ネット,
挿入する中継バッファの構成を求める機能等を有する。
【0018】ライブラリ16には、中継バッファとして
使用する各基本論理回路のシンボル情報,ピン情報等が
格納されている。
【0019】中継バッファ挿入処理部13は、主記憶装
置4に格納されているネットリスト中の、挿入指示解析
部12が求めた挿入対象ネットに中継バッファを挿入す
る機能等を有する。
【0020】回路情報出力部14は、中継バッファを挿
入した後のネットリストをネットリストファイル5に出
力する機能を有する。
【0021】図2は中継バッファ挿入指示ファイル15
に格納された中継バッファ挿入指示の一例を示した図で
ある。
【0022】図2に於いて、「#」で始まる行21,2
2はコメント行である。
【0023】行23のキーワード「BUF」は、その後
ろに記述されている名前の基本論理回路がノンインバー
タバッファであることを宣言するものであり、この例で
は、名前「BG00」の基本論理回路がノンインバータ
バッファであることを宣言している。行24のキーワー
ド「INV」は、その後ろに記述されている名前の基本
論理回路がインバータであることを宣言するものであ
り、この例では、名前「IG00」,「IG01」の基
本論理回路がインバータであることを宣言している。
【0024】行25のキーワード「EXP」は、その後
ろに名前が記述されているネットを中継バッファ挿入禁
止ネットにすることを指示するコマンドである。この例
では、ネットの名前が、任意の0文字以上とのマッチを
意味する「/*」を用いて「/*CLK/*」と正規表
現されているので、名前に「CLK」という文字列を含
むネットが中継バッファ挿入禁止ネットとされる。
【0025】行26のキーワード「ADD」は、その行
に名前が記述されているロード多分岐ネットのロード側
それぞれに、その行に名前が記述されている論理基本回
路を挿入することを指示するコマンドである。この例で
は、ネットの名前として「ABC+00」が、基本論理
回路の名前として「IG00」,「IG01」が記述さ
れているので、図3(A),(B)に示すように、名前
「ABC+00」のネットのロード側それぞれに、名前
「IG00」,「IG01」の基本論理回路から構成さ
れる中継バッファが挿入される。尚、図3に於いて、ソ
ースモジュール31は、ネットのソース側につながる論
理回路ブロックであり、ロードモジュール32〜34
は、ネットのロード側につながる論理回路ブロックであ
る。
【0026】行27のキーワード「ADD2」は、その
行に名前が記述されているロード多分岐ネットの分岐前
の部分に、その行に名前が記述されている第1,第2の
基本論理回路の内の第1の基本論理回路を挿入し、分岐
後の部分に第2の基本論理回路を挿入することを指示す
るコマンドである。この例では、ネットの名前が、任意
の1文字とのマッチを意味する「/?」を用いて「DE
F(/?)+00」と表現されており、また、第1,第
2の基本論理回路の名前として「BG00」,「BG0
0」が記述されているので、図4(A),(B)に示す
ように、例えば、名前「DEF(0)+00」(正規表
現「DEF(/?)+00」によって表される名前の1
つ)のネットの分岐前の部分,分岐後の部分にそれぞれ
名前「BG00」の基本論理回路が中継バッファとして
挿入される。尚、図4に於いて、41はソースモジュー
ルを示し、42〜44はロードモジュールを示してい
る。
【0027】行28のキーワード「ADDS」は、その
行に名前が記述されているロード多分岐ネットの分岐後
の部分の内の、接続されているロードモジュールが内部
に分岐を有する部分に、その行に名前が記述されている
基本論理回路を中継バッファとして挿入することを指示
するコマンドである。この例では、ネットの名前として
「GHI/*」が、基本論理回路の名前として「IG0
1」,「IG01」が記述されているので、図5
(A),(B)に示すように、例えば名前「GHI/0
0」(正規表現「GHI/*」によって表される名前の
1つ)のネットの分岐後の部分の内の、ロードモジュー
ル52,54に対応する部分に名前「IG01」の基本
論理回路が2個、中継バッファとして挿入される。尚、
図5に於いて、51はソースモジュール、53はロード
モジュールを示している。また、行28は、遅延改善を
目的として中継バッファの挿入を指示するものではな
く、ファンアウト数の関係から中継バッファの挿入を指
示するものである。
【0028】図6は挿入指示解析部12の処理例を示す
流れ図、図7は中継バッファ挿入処理部13の処理例を
示す流れ図であり、以下各図を参照して本実施例の動作
を説明する。
【0029】論理回路修正装置1が起動されると、先
ず、回路情報入力部11がネットリストファイル3から
チップレベルのネットリストを読み出し、読み出したネ
ットリストを主記憶装置4に格納する。
【0030】その後、挿入指示解析部12が中継バッフ
ァ挿入指示ファイル15から中継バッファ挿入指示を1
行読み込み、解析を行う(図6,S1〜S3)。
【0031】そして、読み込んだ行が、中継バッファの
挿入を指示する行でない場合(S4がno)は、次の1
行を読み込む(S1)。ここで、中継バッファの挿入を
指示しない行としては、コメント行,空行,或いは図2
に示す行23,24のような宣言を行う行などがある。
【0032】また、読み込んだ行が中継バッファの挿入
を指示する行の場合(S4がyes)は、挿入指示され
た中継バッファが奇数段のインバータを含むか否かをチ
ェックする(S5)。そして、奇数段のインバータを含
むと判断した場合(S5がyes)は、エラーメッセー
ジを出力した後(S7)、アボートする。また、奇数段
のインバータを含まないと判断した場合(S5がno)
は、中継バッファ挿入処理部13に制御を渡すと共に、
S3の解析結果を渡す(S6)。ここで、奇数段のイン
バータを含むか否かをチェックするのは、もし、奇数段
のインバータを含む中継バッファをネットに挿入する
と、論理が反転してしまうからである。また、S6に於
いて中継バッファ挿入処理部13に渡す解析結果には、
挿入コマンドの種類,中継バッファを挿入する挿入対象
ネットの名前,及び挿入する中継バッファを構成する基
本論理回路の名前が含まれている。
【0033】挿入指示解析部12は、上述した処理を未
処理の行がなくなるまで(S2がno)、繰り返し行
う。
【0034】中継バッファ挿入処理部13は、挿入指示
解析部12から解析結果が渡されると、解析結果に含ま
れているネットの名前(正規表現されている場合はそれ
を考慮して)に基づいて主記憶装置4に格納されている
ネットリストを検索し、挿入対象ネットを1つ探す(図
7,S11)。
【0035】次いで、S11で探し出した挿入対象ネッ
トにつながるピンの中に、そのピンとつながっているネ
ットに中継バッファを挿入すると、設計ルールに違反す
ることになってしまうピンがあるか否かを判断する(S
13,S14)。そして、設計ルールに違反することに
なってしまうピンが存在すると判断した場合(S14が
yes)は、エラーメッセージを出力し(S15)、ア
ボートする。尚、S14の処理に関係する設計ルールと
しては、例えば、LSIの入出力端子につながるネット
には特別な入出力バッファを用いなければならないの
で、それとつながるネットには中継バッファを挿入でき
ないといったものや、双方向性ピンと接続するネットに
は中継バッファを挿入できないといったものがある。
【0036】また、設計ルールに違反することになって
しまうピンが存在しないと判断した場合(S13がn
o)は、ライブラリ16から中継バッファを構成する各
基本論理回路のシンボル情報,ピン情報等を取得し、そ
れらと挿入指示解析部12から渡された挿入コマンドの
種類とに基づいて、主記憶装置4に格納されているネッ
トリスト中の挿入対象ネットに中継バッファを挿入する
(S16,S17)。
【0037】その後、中継バッファ挿入処理部13は、
挿入指示解析部12から渡された解析結果に含まれてい
るネットの名前に基づいて主記憶装置4に格納されてい
るネットリストを検索し、挿入対象ネットを1つ探す
(S11)。挿入対象ネットを探し出せた場合(S12
がyes)は、中継バッファ挿入処理部13は前述した
と同様の処理を行い、探し出せなかった場合(S12が
no)は、挿入指示解析部12に制御を戻す。
【0038】回路情報出力部14は、挿入指示解析部1
2の処理が終了すると、中継バッファが挿入されたネッ
トリストを主記憶装置4から読み出し、ネットリストフ
ァイル5に格納する。
【0039】レイアウト処理部6は、ネットリストファ
イル5に格納されているネットリストに基づいてレイア
ウト処理を行う。
【0040】次に、中継バッファ挿入指示ファイル15
に、図2に示す中継バッファ挿入指示が格納されている
場合を例にとって、本実施例の動作を説明する。
【0041】先ず、回路情報入力部11が、論理合成処
理部2が生成したネットリストファイル3からチップレ
ベルのネットリストを読み出し、それを主記憶装置4に
格納する。
【0042】次に、挿入指示解析部12が、中継バッフ
ァ挿入指示ファイル15から図2に示す行21を読み込
み、解析する(図6,S1,S3)。解析の結果、行2
1がコメント行であることが分かるので、挿入指示解析
部12は、次の行22を読み込み、その行22を解析す
る(S4がno,S1,S3)。解析の結果、行22も
コメント行であることが分かるので、挿入指示解析部1
2は次の行23を読み込み、解析する(S4がno,S
1,S3)。行23を解析することにより、挿入指示解
析部12は、名前「BG00」の基本論理回路がノンイ
ンバータバッファであることを認識する。
【0043】この行23も中継バッファの挿入を指示す
る行でないので(S4がno)、挿入指示解析部12
は、次の行24を読み込み、解析する(S1,S3)。
行24を解析することにより、挿入指示解析部12は、
名前「IG00」,「IG01」の基本論理回路がイン
バータであることを認識する。
【0044】行24も中継バッファの挿入を指示する行
でないので(S4がno)、次の行25を読み込み、解
析する(S1,S3)。行25を解析することにより、
挿入指示解析部12は、名前「/*CLK/*」のネッ
トが中継バッファ挿入禁止ネットであることを認識す
る。つまり、名前に「CLK」という文字列を含むネッ
トが中継バッファ挿入禁止ネットとされたことを認識す
る。
【0045】行25も中継バッファの挿入を指示する行
でないので(S4がno)、次の行26を読み込み、解
析する(S1,S3)。行26を解析することにより、
挿入指示解析部12は、挿入コマンドの種類が「AD
D」,挿入対象ネットの名前が「ABC+00」,挿入
する中継バッファが名前「IG00」,「IG01」の
基本論理回路から構成されるものであることを認識す
る。
【0046】行26は、中継バッファの挿入を指示する
行であるので(S4がyes)、挿入指示解析部12
は、その行26によって挿入が指示されている中継バッ
ファが、奇数段のインバータを含むものなのか否かを判
断する(S5)。この例の場合、中継バッファは、名前
「IG00」,「IG01」の2段のインバータによっ
て構成されるものであるので(S5がno)、挿入指示
解析部12は、中継バッファ挿入処理部13へ制御を渡
すと共に、S3の解析結果を中継バッファ挿入処理部1
3へ渡す(S6)。
【0047】中継バッファ挿入処理部13は、挿入指示
解析部12から制御が渡され、更に、行26の解析結果
が渡されると、解析結果に含まれている挿入対象ネット
の名前「ABC+00」に基づいて主記憶装置4に格納
されているネットリストを検索し、挿入対象ネットを1
つ探す(図7,S11)。
【0048】次いで、S11で探し出した挿入対象ネッ
トにつながるピンの中に、そのピンとつながっているネ
ットに中継バッファを挿入すると、設計ルールに違反す
ることになってしまう入出力外部ピン,双方向性ピン,
電源ピン等のピンがあるか否かを判断する(S13,S
14)。
【0049】そして、設計ルールに違反するようなピン
がある場合(S14がyes)は、エラーメッセージを
出力した後(S15)、アボートする。
【0050】また、設計ルールに違反するようなピンが
ない場合(S13がno)は、挿入指示解析部12から
渡された解析結果に含まれている基本論理回路の名前
「IG00」,「IG01」に基づいてライブラリ16
を検索し、その基本論理回路のシンボル情報,ピン情報
等を取得する(S16)。その後、取得した情報と挿入
指示解析部12から渡された解析結果に含まれている挿
入コマンドの種類「ADD」とに基づいて、図3
(A),(B)に示すように、名前「ABC+00」の
ネットのロード側それぞれに、名前「IG00」,「I
G01」の基本論理回路から構成される中継バッファを
挿入する(S17)。
【0051】その後、中継バッファ挿入処理部13は、
名前「ABC+00」に基づいて主記憶装置4に格納さ
れているネットリストを検索することにより、中継バッ
ファの挿入が済んでいない挿入対象ネットを探すが(S
11)、名前「ABC+00」は正規表現でなく、既に
該当するネットを探し出しているので、S12の判断結
果がnoとなり、制御が挿入指示解析部12に戻され
る。
【0052】挿入指示解析部12は、制御が戻される
と、次の行27を読み込み、解析する(図6,S1,S
3)。行27を解析することにより、挿入指示解析部1
2は、挿入コマンドの種類が「ADD2」,挿入対象ネ
ットの名前が「DEF(/?)+00」,中継バッファ
を構成する第1,第2の基本論理回路の名前が共に「B
G00」であることを認識する。
【0053】その後、挿入指示解析部12は、行27が
中継バッファの挿入を指示する行であることから(S4
がyes)、行27によって挿入が指示されている中継
バッファが、奇数段のインバータを含むものなのか否か
を判断する(S5)。この例の場合、中継バッファは、
名前が「BG00」のノンインバータバッファによって
構成されているので、S5の判断結果はnoとなる。そ
の結果、中継バッファ挿入処理部13へ制御が渡され、
行27の解析結果が中継バッファ挿入処理部13に渡さ
れる。
【0054】中継バッファ挿入処理部13は、制御が渡
されると、解析結果に含まれている挿入対象ネットの名
前「DEF(/?)+00」に基づいて主記憶装置4に
格納されているネットリストを検索し、挿入対象ネット
を1つ探す(図7,S11)。今、例えば、挿入対象ネ
ットとして名前「DEF(0)+00」のネットが探し
出されたとする。
【0055】次いで、S11で探し出した挿入対象ネッ
トにつながるピンの中に、設計ルールに違反するような
ピンが存在するか否かを判断する(S13,S14)。
【0056】今、設計ルールに違反するようなピンがな
かったとすると(S13がno)、中継バッファ挿入処
理部13は、挿入指示解析部12から渡された基本論理
回路の名前「BG00」に基づいてライブラリ16を検
索し、その基本論理回路のシンボル情報,ピン情報等を
取得する(S16)。その後、取得した情報と挿入指示
解析部12から渡された解析結果に含まれている挿入コ
マンドの種類「ADD2」とに基づいて、図4(A),
(B)に示すように、名前「DEF(0)+00」のネ
ットに名前「BG00」の基本論理回路を中継バッファ
として挿入する。
【0057】その後、中継バッファ挿入処理部13は、
正規表現されたネットの名前「DEF(/?)+00」
に基づいて主記憶装置4に格納されているネットリスト
を検索することにより、中継バッファの挿入が済んでい
ない挿入対象ネットを探す(S11)。
【0058】そして、中継バッファの挿入が済んでいな
い挿入対象ネットを探し出せた場合(S12がyes)
は、前述したと同様の処理を行い、探し出せなかった場
合(S12がno)は、挿入指示解析部12に制御を戻
す。
【0059】挿入指示解析部12は、制御を戻される
と、次の行28を読み込み、解析を行う(図6,S1,
S3)。行28を解析することにより、挿入指示解析部
12は、挿入コマンドの種類が「ADDS」、挿入対象
ネットの名前が「GHI/*」、中継バッファが名前
「IG01」の基本論理回路から構成されていることを
認識する。
【0060】その後、挿入指示解析部12は、行28が
中継バッファの挿入を指示する行であることから(S4
がyes)、行28によって挿入が指示されている中継
バッファが、奇数段のインバータを含むものなのか否か
を判断する(S5)。この例の場合、中継バッファは、
名前が「IG01」のインバータを2段接続することに
より構成されたものであるので、S5の判断結果はno
となる。その結果、挿入指示解析部12は、中継バッフ
ァ挿入処理部13へ制御を渡すと共に、行28の解析結
果を渡す(S6)。
【0061】中継バッファ挿入処理部13は、制御が渡
されると、解析結果に含まれている挿入対象ネットの名
前「GHI/*」に基づいて主記憶装置4に格納されて
いるネットリストを検索し、挿入対象ネットを1つ探す
(図7,S11)。今、例えば、挿入対象ネットとして
名前「GHI+00」のネットが探し出されたとする。
【0062】次いで、S11で探し出した挿入対象ネッ
トにつながるピンの中に、設計ルールに違反するような
ピンが存在するか否かを判断する(S13,S14)。
【0063】今、設計ルールに違反するようなピンがな
かったとすると(S13がno)、中継バッファ挿入処
理部13は、挿入指示解析部12から渡された基本論理
回路の名前「IG01」に基づいてライブラリ16を検
索し、その基本論理回路のシンボル情報,ピン情報等を
取得する(S16)。その後、取得した情報と挿入指示
解析部12から渡された解析結果に含まれている挿入コ
マンドの種類「ADDS」とに基づいて、図5(A),
(B)に示すように、名前「GHI+00」のネットの
分岐後の部分の内の、内部に分岐があるロードモジュー
ル52,54に対応する部分に、名前が「IG01」の
2個の基本論理回路から構成される中継バッファを挿入
する。尚、階層設計されている場合は、下位の論理回路
ブロックを辿り、ロードモジュール52〜54内に分岐
があるか否かを判断する。
【0064】その後、中継バッファ挿入処理部13は、
正規表現されたネットの名前「GHI/*」に基づいて
ネットリストを検索することにより、中継バッファの挿
入が済んでいない挿入対象ネットを探す(S11)。
【0065】そして、中継バッファの挿入が済んでいな
い挿入対象ネットを探し出せた場合(S12がyes)
は、前述したと同様の処理を行い、探し出せなかった場
合(S12がno)は、挿入指示解析部12に制御を戻
す。
【0066】挿入指示解析部12は、制御を戻される
と、全ての行を既に読み込んでいるので(S2がn
o)、その処理を終了する。
【0067】挿入指示解析部12の処理が終了すると、
回路情報出力部14が主記憶装置4から中継バッファの
挿入が済んだネットリストを読み出し、ネットリストフ
ァイル5に格納する。
【0068】レイアウト処理部6は、ネットリストファ
イル5に格納されているネットリストに基づいてレイア
ウト処理を行う。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果がある。
【0070】第1の効果は、中継バッファの挿入結果を
素早く設計者が知ることができるという点である。その
理由は、挿入指示解析部,中継バッファ挿入処理部で行
う処理は、それぞれ中継バッファ挿入指示を解析して中
継バッファを挿入する挿入対象ネットを求めるという処
理,論理合成処理によって得られたネットリスト中の挿
入対象ネットに中継バッファを挿入するという処理であ
り、それらの処理は、レイアウト処理に比較して処理時
間が非常に短いためである。
【0071】第2の効果は、設計者が遅延検討を行いや
すいという点である。その理由は、論理合成処理によっ
て得られたネットリストに対して中継バッファを挿入す
るものであり、論理データレベルで遅延検討を行うこと
ができるためである。
【0072】第3の効果は、バックアノテーションによ
り中継バッファの変更が必要になった場合、それに容易
に対処することができることである。その理由は、中継
バッファのローパワーからハイパワーへの品種変更,挿
入段数変更,挿入部位変更等の変更に対し、中継バッフ
ァ挿入指示を修正し、修正後の中継バッファ挿入指示を
再実行するだけで良いからである。
【0073】第4の効果は、論理回路の論理を反転させ
てしまう構成の中継バッファの挿入を防ぐことができる
ことである。その理由は、中継バッファ挿入指示によっ
て挿入指示された中継バッファが、奇数段のインバータ
を含むとき、挿入指示解析部がエラーメッセージを出力
するからである。
【0074】第5の効果は、設計ルール上、中継バッフ
ァが挿入されているネットを接続することができないピ
ンに、中継バッファが挿入されているネットが接続され
ないようにすることができることである。その理由は、
中継バッファ挿入指示によって中継バッファの挿入を指
示されたネットが、設計ルール上、中継バッファを挿入
したネットを接続することができないピン(例えば、双
方向性ピン,電源ピン等)に接続されている場合は、エ
ラーメッセージを出力するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】中継バッファ挿入指示の一例を示す図である。
【図3】中継バッファの挿入方法を説明するための図で
ある。
【図4】中継バッファの挿入方法を説明するための図で
ある。
【図5】中継バッファの挿入方法を説明するための図で
ある。
【図6】挿入指示解析部12の処理例を示す流れ図であ
る。
【図7】中継バッファ挿入処理部13の処理例を示す流
れ図である。
【符号の説明】
1…論理回路修正装置 11…回路情報入力部 12…挿入指示解析部 13…中継バッファ挿入処理部 14…回路情報出力部 15…中継バッファ挿入指示ファイル 16…ライブラリ 2…論理合成処理部 3…ネットリストファイル 4…主記憶装置 5…ネットリストファイル 6…レイアウト処理部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中継バッファ挿入指示を解析して中継バ
    ッファを挿入する挿入対象ネットを求めると共に中継バ
    ッファの構成を求め、中継バッファが奇数段のインバー
    タを含む場合にはエラーメッセージを出力する挿入指示
    解析部と、該挿入指示解析部で構成を求めた中継バッファが奇数段
    のインバータを含まない場合、 論理合成処理によって得
    られたネットリスト中の、前記挿入指示解析部で求めら
    れた挿入対象ネットに中継バッファを挿入する中継バッ
    ファ挿入処理部とを備えたことを特徴とする論理回路修
    正装置。
  2. 【請求項2】 前記中継バッファ挿入処理部は、前記挿
    入指示解析部で求められた挿入対象ネットが、設計ルー
    ル上、中継バッファを挿入したネットを接続することが
    できないピンに接続されているか否かを調べ、中継バッ
    ファを挿入したネットを接続できないピンに接続されて
    いる場合はエラーメッセージを出力し、接続されていな
    い場合は中継バッファを挿入する構成を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の論理回路修正装置。
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