JP2943347B2 - 燃料噴射ノズル - Google Patents

燃料噴射ノズル

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JP2943347B2
JP2943347B2 JP2786891A JP2786891A JP2943347B2 JP 2943347 B2 JP2943347 B2 JP 2943347B2 JP 2786891 A JP2786891 A JP 2786891A JP 2786891 A JP2786891 A JP 2786891A JP 2943347 B2 JP2943347 B2 JP 2943347B2
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博文 土田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直噴式ディーゼルエン
ジン等に設けられる燃料噴射ノズルの改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術およびその課題】この種の燃料噴射ノズル
は、燃料の噴孔を複数備えており、各噴孔からの燃料噴
霧にバラツキが生じると、燃料の微粒化および空気との
混合が悪化するため、スモーク、パーティキュレートあ
るいは未燃焼HCの排出量が増える。
【0003】この対策として、従来例えば図3に示す燃
料噴射ノズルがあった(実開昭61−53566号公
報、参照)。
【0004】これについて説明すると、ノズルボディ4
1に燃料室44に導かれる燃料圧力によりリフトする針
弁42が収装される。ノズルボディ41には燃料室44
内で針弁42の突起45に摺接するガイド面46が円筒
状に形成され、針弁42の先端円錐面47をノズルボデ
ィ41の座面48と同心的に案内するようになってい る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ンの運転時、ノズルボディ41は部分的に燃焼室の高温
燃焼ガスにさらされるとともに、シリンダヘッドからの
伝熱があるため、ノズルボディ41に熱歪みが生じ、針
弁42のフリクションが増大したり、針弁42がノズル
ボディ41の座面48に対して偏心することがある。こ
のため、図中に2点鎖線で示す針弁42の閉弁時に座面
48に対する密封性が悪化したり、図中に実線で示す針
弁42のリフト時に針弁42が座面48に対して偏心し
て各噴孔49から燃焼室に噴射される燃料噴霧のバラツ
キが生じ、スモーク、パーティキュレートあるいは未燃
焼HCの排出量が増えるという問題点があった。
【0006】本発明はこうした従来の問題点を解決する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ノズルボディ
に針弁を摺動可能に嵌合させるシール穴を形成するとと
もに、針弁の先端円錐面を着座させる座面を形成し、
面には針弁の着座により閉じる噴孔を設け、このシール
穴と座面との間に燃料ポンプから導かれる燃料を溜める
燃料室を画成し、この燃料室に画成されて針弁の途中を
摺動可能に嵌合させる環状のガイドをノズルボディと別
体に設け、ノズルボディにこのガイドの一端面を摺動可
能に接合させる接合面を形成するとともに、ガイドをこ
の接合面に押し付け付勢する弾性体を設けた
【0008】
【作用】針弁の先端円錐面が座面に着座する閉弁作動時
に、針弁はセンターリングされる。ノズルボディの熱歪
み等により座面と針弁との間に若干の偏心量が生じた場
合に、針弁からガイドに対してラジアル荷重が働き、ガ
イドの位置が修正される。針弁がリフトして、座面から
離れても、ガイドによってセンターリング位置に保持さ
れるため、針弁と座面との間に形成される環状断面の燃
料流路が均等に保持される。噴射ノズルの各噴孔から燃
焼室に噴射される燃料噴霧が均等に拡散し、燃料の微粒
化および空気との混合が促進される。針弁の閉弁時は針
弁と座面との間に隙間が生じることがなく、噴孔からの
燃料漏れが防止される。この結果、エンジンからの排出
されるスモーク、パーティキュレートあるいは未燃焼H
Cを低減できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を直噴式ディーゼルエンジンの
燃料噴射ノズルに適用した実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0010】図1において、1は中空のノズルボディ、
2はこのノズルボディ1内に収装された針弁である。
【0011】針弁2の先端には円錐状に突出する円錐面
21が形成される一方、ノズルボディ1には円錐状に窪
む座面11が形成される。この座面11にはディーゼル
エンジンの燃焼室に連通する複数の噴孔8が放射状に開
口する。
【0012】針弁2の基端には円柱状の主案内部22が
形成される一方、ノズルボディ1にはこの主案内部22
を摺動可能に嵌合させるシール穴12が形成される。ノ
ズルボディ1内にはこのシール穴12と座面11の間に
燃料室4が画成され、この燃料室4に図示しない燃料ポ
ンプから通路3を介して導かれる燃料が溜められる。
【0013】針弁2の基端面に着座するリターンスプリ
ング(図示せず)が設けられ、エンジン回転に同期して
燃料室4に導かれる燃料圧力が上昇すると、針弁2がリ
ターンスプリングに抗して押し上げられて円錐面21が
座面11から離れ、この高圧燃料が円錐面21と座面1
1の間に画成される環状流路を通って各噴孔8から燃焼
室に噴出する。
【0014】針弁2の途中には円弧面状の補助案内部2
3が形成される一方、燃料室4内にはこの補助案内部2
3を摺動可能に嵌合させる環状のガイド9がノズルボデ
ィ1と別体で設けられる。このガイド9の内周面31は
前記シール穴12と共に、針弁2をノズルボディ1の座
面11の同心上に案内するセンターリング機能を果た
す。
【0015】補助案内部23は一対の切欠き面25が形
成され、この切欠き面25とガイド9との間隙を通って
燃料が流通する。
【0016】ノズルボディ1にはガイド9を収装する穴
13が形成され、この穴13の底部にはガイド9の下端
面34を摺動可能に接合させる接合面15が形成され
る。穴13の途中には環状溝19が形成され、この環状
溝19にスナップリング状のストッパ6が嵌められ、こ
のストッパ6とガイド9の上端面33の間には環状の皿
バネ5が介装される。この皿バネ5の付勢力によりガイ
ド9の下端面34が接合面15に押し付けられて、両者
の間に働く摩擦力により保持される。
【0017】接合面15はノズルボディ1の中心線Oに
ついて直交して形成されるとともに、穴13の内周面1
4とガイド9の外周面32の間には所定の隙間7が画成
されて、ガイド9の若干の変位が許容される。
【0018】次に作用について説明する。
【0019】針弁2の先端円錐面21が座面11に着座
する閉弁作動時に、針弁2はセンターリングされる。ノ
ズルボディ1の熱歪み等により座面11と針弁2との間
に若干の偏心量が生じた場合に、針弁2からガイド9に
対してラジアル荷重が働き、ガイド9の位置が修正され
る。針弁2がリフトして、座面11から離れても、ガイ
ド9によってセンターリング位置に保持されるため、針
弁2と座面11との間に形成される環状断面の燃料流路
が均等に保持される。これにより、各噴孔8から燃焼室
に噴射される燃料噴霧が均等に拡散し、燃料の微粒化お
よび空気との混合が促進される。針弁2の閉弁時は針弁
2と座面11との間に隙間が生じることがなく、噴孔8
からの燃料漏れが防止される。この結果、エンジンから
排出されるスモーク、パーティキュレートあるいは未燃
焼HCを低減できる。
【0020】図2に示す他の実施例は、ガイド9を接合
面15に押し付け付勢する弾性体として、コイルバネ1
0をガイド9と針弁2の間に介装するものである。ガイ
ド9の上端にはコイルバネ10の下端を着座させるシー
ト面36が形成され、針弁2の途中にはコイルバネ10
の上端を着座させるシート面26が形成される。
【0021】この場合も、針弁2の先端円錐面21が座
面11に着座する閉弁作動時に、針弁2はセンターリン
グされる。ノズルボディ1の熱歪み等により座面11と
針弁2との間に若干の偏心量が生じた場合に、針弁2か
らガイド9に対してラジアル荷重が働き、ガイド9の位
置が修正される。なお、コイルバネ10のバネ荷重に対
応して、針弁2を閉弁方向に付勢するリターンスプリン
グのバネ荷重を増大させることにより、針弁2の開弁特
性を維持できる。
【0022】また、本実施例では、ガイド9、コイルバ
ネ10のノズルボディ1内への組込みが比較的容易に行
うことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ノズルボ
ディに針弁を摺動可能に嵌合させるシール穴を形成する
とともに、針弁の先端円錐面を着座させる座面を形成
し、座面には針弁の着座により閉じる噴孔を設け、この
シール穴と座面との間に燃料ポンプから導かれる燃料を
溜める燃料室を画成し、この燃料室に画成されて針弁の
途中を摺動可能に嵌合させる環状のガイドをノズルボデ
ィと別体に設け、ノズルボディにこのガイドの一端面を
摺動可能に接合させる接合面を形成するとともに、ガイ
ドをこの接合面に押し付け付勢する弾性体を設けた
め、ノズルボディの熱歪み等により座面と針弁との間に
若干の偏心量が生じた場合にも、ガイドのセンターリン
グ作用でリフト時の座面に対する偏心量が自動的に調整
され、針弁の密封性およびフリクションの悪化を防止す
るとともに、各噴孔から燃焼室に噴射される燃料噴霧を
均等に拡散させて、エンジンから排出されるスモーク、
パーティキュレートあるいは未燃焼HCを低減できる。
また、ノズルボディに要求される加工精度を低減するこ
とが可能となり、製品のコストダウンがはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す燃料噴射ノズルの断面図
である。
【図2】他の実施例を示す燃料噴射ノズルの断面図であ
る。
【図3】従来例を示す燃料噴射ノズルの断面図である。
【符号の説明】
1 ノズルボディ 2 針弁 4 燃料室 5 皿バネ(弾性体) 9 ガイド 11 座面 12 シール穴 15 接合面 21 円錐面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルボディに針弁を摺動可能に嵌合さ
    せるシール穴を形成するとともに、針弁の先端円錐面を
    着座させる座面を形成し、座面には針弁の着座により閉
    じる噴孔を設け、このシール穴と座面との間に燃料ポン
    から導かれる燃料を溜める燃料室を画成し、この燃料
    室に画成されて針弁の途中を摺動可能に嵌合させる環状
    のガイドをノズルボディと別体に設け、ノズルボディに
    このガイドの一端面を摺動可能に接合させる接合面を形
    成するとともに、ガイドをこの接合面に押し付け付勢す
    る弾性体を設けたことを特徴とする燃料噴射ノズル。
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DE19736682A1 (de) * 1997-08-22 1999-02-25 Bosch Gmbh Robert Brennstoffeinspritzventil
DE102007035752A1 (de) * 2007-07-31 2009-02-05 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffinjektor mit einer auf dem Kegelventilsitz einer Düsennadel aufsitzenden Zentrierhülse als Führung für die Düsennadel

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