JP2943332B2 - 絶対位置検出装置 - Google Patents

絶対位置検出装置

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JP2943332B2 JP40788890A JP40788890A JP2943332B2 JP 2943332 B2 JP2943332 B2 JP 2943332B2 JP 40788890 A JP40788890 A JP 40788890A JP 40788890 A JP40788890 A JP 40788890A JP 2943332 B2 JP2943332 B2 JP 2943332B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ストライプ状のスケ
ールパターンに対して固体撮像素子が所定角だけ傾けて
配され、この固体撮像素子の出力信号に基づいて位置変
化を検出するようにした絶対位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は絶対位置検出装置の一例を示す
ものである。同図において、1はエンコード板であり、
このエンコード板1は、矢印方向にリニアに移動するよ
うになされる。エンコード板1には、図16に示すよう
に、コードパターン領域11およびストライプパターン
領域12が設けられている。コードパターン領域11に
はグレイコードを示す6トラック(6ビット)のパター
ンが形成され、ストライプパターン領域12には複数の
ストライプパターンが平行かつ等間隔に形成される。グ
レイコードは、2進数を表現するコードのひとつで、バ
イナリーコードと異なり、数が1つ変化する毎に全桁の
中で1つだけ変化するという特徴がある。
【0003】2はCCD撮像素子であり、このCCD撮
像素子2はエンコード板1に対向して配設される。この
撮像素子2はエンコード板1に対してわずかな角度θだ
け傾斜して取り付けられる。3は例えば発光ダイオード
で構成される光源であり、エンコード板1を挟んで撮像
素子2と対向するように配設される。
【0004】このような配置関係において、光源3から
の光がエンコード板1を通過して撮像素子2に供給さ
れ、この撮像素子2の撮像面にコードパターンおよびス
トライプパターンが映し出されて撮像される。図17は
撮像画面を示しており、HおよびVは撮像素子2の水平
および垂直方向、Zはエンコード板1の移動方向であ
る。撮像素子2より各ライン毎に順次出力される画素信
号は位置データ検出回路4に供給される。
【0005】ここで、Z軸がV軸に対してわずかな角度
θだけ傾斜しているため、ストライプパターンのエッジ
像に対応するあるラインのストライプパターン領域12
に対応する画素信号のレベルが徐々に小さくなり、所定
の量子化範囲に入る場合がある。ここで、画素信号の最
大レベルを100%とするとき、例えば65〜85%の
範囲が量子化範囲に設定される。
【0006】位置データ検出回路4では、まず画素信号
が量子化範囲に入る画素のアドレス(h↓,v↓)およ
び量子化値q↓がラッチされる。例えば、65〜85%
の範囲が16ステップに量子化され、量子化値q↓は4
ビットで表される。次に、量子化値q↓が得られるライ
ンのコードパターン領域11の各トラックに対応する画
素信号が2値化されてコード値s↓が読み取られる。な
お、上述したように画素信号のレベルが徐々に小さくな
って量子化範囲に入る全てのラインに対して、画素アド
レス(h↓,v↓)および量子化値q↓がラッチされる
と共に、コード値s↓が読み取られる。
【0007】また、位置データ検出回路4で検出される
各組の位置データ(画素アドレス(h↓,v↓)、量子
化値q↓、コード値s↓)は処理回路5に順次供給さ
れ、数1で絶対位置情報Z↓が求められる(図18参
照)。
【0008】
【数1】
【0009】
【0010】ここで、Zh↓,v↓,s↓(q↓)、ZH,V(h↓,
v↓)、ZS(s↓)はそれぞれ数2で表されるため、絶対位
置情報Z↓は数3で示すようになる。
【0011】
【数2】
【0012】
【0013】
【数3】
【0014】
【0015】ここで、kqは1量子化ステップに対応す
る位置変位(変換係数)、ksはストライプパターン領
域12におけるストライプピッチである。受光素子の水
平方向および垂直方向のピッチをそれぞれPHおよびPV
とすると、画素アドレス(h↓,v↓)における座標
(PH・h↓,PV・v↓)のZ軸への投影位置Zoは、
Zo =PH・h↓sinθ+PV・v↓cosθとなる(図19
参照)。khはPH・sinθであり、kvはPV・cosθであ
る。
【0016】また、各位置データに対応して処理回路5
で求められる絶対位置情報Z↓は代表値決定回路6に順
次供給される。この代表値決定回路6では、例えば複数
の絶対位置情報Z↓の平均値等が取られ、1つの代表的
な絶対位置情報が出力される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように撮像素
子2の撮像面にストライプパターンが映し出され、その
エッジ像からアドレス(h↓,v↓)、量子化値q↓が
求められて精精度の位置検出が行なわれる(数3のq↓
・kq、h↓・kh、v↓・kvの項参照)。この位置検
出分解能は、ストライプパターンの位置変位に対する画
素信号のレベル変化量の大きさ(変換係数)と、画素信
号のS/Nで決まる。図20はストライプパターンの位
置変位と画素信号との関係を示しており、実線aの傾き
の大きさが変換係数となる。
【0018】この変換係数は光の回折現象によるボケで
制限される。図21は、光源3が無限遠方の点光源(波
長λ)である場合の回折現象によるボケを示したもので
ある。ここで、SPはストライプパターン、LFは受光
素子面、dはストライプパターンSPと受光素子面LF
との距離である。受光素子面光強度は、ストライプエッ
ジより0.86(λd)1/2だけZ方向に離れた位置で
最大となるように変化するためボケが生じる。
【0019】また、変換係数は光源3のZ方向の大きさ
によって制限される。図22は、光源3のZ方向の大き
さがALであるときのボケを示したものである。ここ
で、Dは光源3からストライプパターンSPまでの距離
である。受光素子面光強度が最小値から最大値となるま
でのZ方向の距離はd・AL/Dとなるためボケが生じ
る。
【0020】このように光の回折現象または光源3の大
きさによるボケは、d1/2またはdに比例することか
ら、距離dを小さくすればするほど小さくできる。しか
しながら、上述例におけるエンコード板1は例えば石英
ガラス1aの下面にスケールパターン(ストライプパタ
ーン、コードパターン)1bが形成されてなり、また撮
像素子2は受光素子部2aの上面に透明保護ガラス2b
が配されてなっている(図23参照)。このように、ス
トライプパターンSPと受光素子面LFとの間には保護
ガラス2bがあるため、距離dを小さくするには限界が
ある。
【0021】さらに、変換係数は受光素子PEのZ方向
の大きさによって制限される。図24は、光源3が無限
遠方の点光源(波長λ)であり、かつ光の回折現象がな
いと仮定した場合で、受光素子PEのZ方向の大きさが
APであるときの画素信号のなまりを示したものであ
る。画素信号が最小値から最大値となるまでのZ方向の
距離がAPとなるためなまる。
【0022】この画素信号のなまりは、受光素子PEの
Z方向の大きさAPを小さくすれば小さくできる。しか
しながら、受光素子PEの端の部分の位置加工精度がよ
くなく、また受光素子PEの全面積に対するその周縁部
面積の割合が大きくなることから、各受光素子PE間で
の特性(受光素子面での位置と画素信号との関係)のバ
ラツキが大きくなる。各素子間での均一性がよくなけれ
ば補正範囲が大きくなり、その分だけ分解能も悪くな
る。
【0023】図25は、光の回折現象および光源3のZ
方向の大きさALによるボケと受光素子PEのZ方向の
大きさAPによるなまりとが合成された実際の位置信号
変換特性例を示している。この例は、d=1200μ
m、d・AL/D=3μm、λ=780nm、AP=5μ
mの場合である。この場合、S/Nが40dB(1%)
で分解能が0.1μmとなる。
【0024】ところで、画素信号を増幅することにより
大きな変換係数を得ることができるが、ノイズも同時に
増幅するため分解能は上がらない。また、光源3を強く
したり、受光素子PEの感度を上げることで変換係数を
上げることができるが、受光素子面内での温度差や過剰
な飽和電流が発生する等の問題がある。そして、これら
はいずれも受光素子PEの端に近い部分を利用すること
になり、素子間の均一性が悪いため分解能は上がらな
い。
【0025】そこで、この発明では、変換係数を大きく
すると共に素子間の均一性をよくし、分解能を上げるこ
とを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のスト
ライプパターンおよびこの複数のストライプパターンの
絶対位置を示すコードパターンからなるエンコード板
と、このエンコード板のストライプパターンに対して所
定角だけ傾けて配された固体撮像素子を備え、この固体
撮像素子の出力信号に基づいて位置変化を検出する絶対
位置検出装置において、固体撮像素子の撮像面上に、水
平画素列に対応するスリット状のマスクスリットパター
ンを形成するものである。
【0027】
【作用】ストライプパターンの移動によるマスクスリッ
トパターンMSPのスリットSLTの光透過幅の変化に
伴って画素信号が最小から最大まで変化する。そのた
め、光の回折現象、光源の大きさ、受光素子の大きさに
関係なく、スリットSLTの幅によって変換係数が決ま
る。これにより、スリット幅を小さくすることにより変
換係数を大きくでき、分解能を上げることが可能とな
る。
【0028】また、画素位置検出精度が製造上制約条件
の多い受光素子の配列加工ではなく、単純なマスクスリ
ットパターン加工で決まると共に、受光素子の製造プロ
セス上安定にできる中央部を主として使用できる。その
ため、均一性がよく補正範囲が狭くなるため、さらに分
解能を上げることが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明の一実
施例について説明する。本例においては、撮像素子2の
透明保護ガラス2bの面上に、水平方向に受光素子PE
の中心を結ぶ線と平行なスリット状のマスクパターン
(マスクスリットパターン)MSPが形成される(図2
(A)に図示)。このマスクスリットパターンMSP
は、受光素子PEの中心部にスリットSLTが対応する
ように形成される。このようにマスクスリットパターン
MSPが形成される場合であって、エンコード板1がな
い状態では、スリットSLTに対応する受光素子面で光
強度が最大となる(図2(B)に図示)。
【0030】本例においては、このようにマスクスリッ
トパターンMSPが形成された撮像素子2の表面にエン
コード板1が近接、例えば密着して配される(図1
(A)に図示)。エンコード板1と撮像素子2との密着
面はそれぞれ平滑処理され、密着摺動可能とされる。
【0031】この場合、エンコード板1、従ってストラ
イプパターンSPのZ方向への移動によってスリットS
LTの光透過幅は0〜wM(wMはスリット幅)まで変化
し、この光透過幅の変化に伴って画素信号は最小MIN
から最大MAXまで変化する(図1(B)に図示)。
【0032】撮像素子2より後の回路は、図15の例と
同様に構成される。すなわち、撮像素子2より各ライン
毎に順次出力される画素信号が位置データ検出回路4に
供給される。そして、この位置データ検出回路4で、画
素信号のレベルが徐々に小さくなって量子化範囲に入る
全てのラインに対して、画素アドレス(h↓,v↓)お
よび量子化値q↓がラッチされると共に、コード値s↓
が読み取られる。そして、位置データ検出回路4で検出
される各組の位置データ(画素アドレス(h↓,v
↓)、量子化値q↓、コード値s↓)が処理回路5に順
次供給され、数4で絶対位置情報Z↓が求められる(図
3参照)。
【0033】
【数4】
【0034】
【0035】ここで、Z′h↓,v↓,s↓(q↓)、Z′H,V
(h↓,v↓)、ZS(s↓)はそれぞれ数5で表されるため、
絶対位置情報Z↓は数6で示すようになる。
【0036】
【数5】
【0037】
【0038】
【数6】
【0039】
【0040】ここで、kq、ks、khおよびkvは、数
2、数3におけるものと同様である。また、各位置デー
タに対応して処理回路5で求められる絶対位置情報Z↓
は代表値決定回路6に順次供給され、この代表値決定回
路6より1つの代表的な絶対位置情報Z↓が出力され
る。
【0041】本例においては、ストライプパターンSP
のZ方向への移動によるスリットSLTの光透過幅の変
化に伴って画素信号は最小から最大まで変化する。その
ため、光の回折現象、光源3の大きさ、受光素子PEの
大きさに関係なく、スリット幅wMによって変換係数が
決まる。つまり、スリット幅wMを小さくすることによ
り変換係数を大きくすることができ、従来のものに比べ
て分解能を上げることができる。
【0042】ところで、実際には光が電磁波であり、光
の波長との関係で光透過幅が小さいときには透過量が少
なく、画素信号の最小と最大を結ぶ線は直線とはならず
直線の傾きより必ず大きな傾き(変換係数)の部分があ
る。この部分を、例えば量子化範囲として使用すること
により、さらに高い分解能を得ることができる。
【0043】また本例においては、変換特性(図1の
(B)参照)に、受光素子PEの形状加工精度がほとん
ど関係せず、専らマスクスリットパターンMSPの加工
精度が大きく影響する。しかし、マスクスリットパター
ンMSPは高精度の加工が容易であるため、画素間のバ
ラツキが小さい均一な特性を得ることができる。
【0044】また本例においては、エンコード板1のw
Mの変位量で、画素信号が最小から最大まで変化するこ
とから、ストライプパターンSPの光透過や光吸収(反
射も含む)のストライプ幅がそれぞれスリット幅以上で
あれば最大振幅の画素信号が得られる。そのため、スト
ライプパターンSPのピッチをスリット幅wMの2倍の
大きさまで小さくしても分解能は低下しない。
【0045】図4は、ストライプパターンSPの光透過
や光吸収のストライプ幅がそれぞれ3μm、マスクスリ
ットパターンMSPの光透過のストライプ幅(スリット
幅wM)が2μm、その光吸収のストライプ幅が8μm
である場合を示している。図5は図4のA−A′断面図
を示している。また、図6はエンコード板1と撮像素子
2との配置関係を示しており、ストライプ幅等は図4の
例と同じ条件である。画素数は13×18(垂直×水
平)で、エンコード板1の傾斜角度θは1/50ラジア
ンである。水平、垂直の画素ピッチは10μmであるの
で、kh=PHsinθ≒0.2μmである。なお、図を簡
単にするため、受光素子PEは「○」で表わしている。
図7は図6の例の撮像素子2の画素信号出力パターンを
示している。同図において、「○」は量子化範囲の上限
より大きな値、「・」は量子化範囲の下限より小さな
値、q↓は上限側から量子化範囲に入ったときの量子化
値、q↑は下限側から量子化範囲に入ったときの量子化
値である。図8はスリットSLTの光透過幅と画素信号
との関係を示したものである。実線aの傾きの大きさが
変換係数kqとなり、量子化範囲の下限値(65%)に
おける光透過幅がZ′h↓,v↓,s↓(0↓)となる(数
5参照)。
【0046】ところで、2値化時分解能=ストライプピ
ッチ/画素数の関係がある。本例においては、上述した
ようにストライプピッチを小さくできる。そのため、2
値化時分解能が同じであるときには、撮像素子2の画素
数を少なくでき、撮像素子2を小型とできる。
【0047】ここで、ストライプピッチが小さくなって
も、安定してコードパターン領域11のコードパターン
を読み取れることを示す。量子化値q↓が存在すると
き、マスクスリットパターンMSPのスリットSLTと
エンコード板1のストライプパターンおよびコードパタ
ーンとの位置関係は図9に示すようになる。エンコード
板1の撮像素子2に対する傾斜角度θが小さく、かつス
リットSLTの幅が小さいので、スリットSLTがコー
ド切替点から離れており、コード値s↓を安定して読み
取れる。
【0048】次に、マスクスリットパターンMSPの光
学系に対する効果について説明する。光源3のZ方向の
大きさALおよびH方向の大きさBLの制限条件は、光の
回折現象が小さいとしたとき、およそ数7で与えられ
る。この数7で、Dは光源3からマスクスリットパター
ンMSPまでの距離、dはマスクスリットパターンMS
Pから受光素子面LFまでの距離、mは撮像素子2の垂
直画素数、nはコードパターン領域11のトラック数、
PHは水平方向の画素ピッチおよびコードパターンのト
ラック幅、PVは垂直方向の画素ピッチ、APは受光素子
PEのZ方向およびH方向の大きさ、bはコードパター
ン領域の各受光素子PE間に対応するスリットSLTの
塗りつぶし部NSLの幅である(図12参照)。この制
限条件からわかるように、光源3のZ方向の大きさAL
に比例してストライプパターン像がぼやけることがな
く、一定で光照射の一様性が許容される範囲で距離Dを
小さくし、光強度を強くすることができる。これによ
り、変換係数を大きくでき、分解能を上げることができ
る。
【0049】
【数7】
【0050】
【0051】なお、画素数が1個である場合の制限条件
は、図10より導くことができ、数8に示すようにな
る。この条件を満たすことで、スリットSLTを通る光
の全てが受光素子PEで捕えられ、画素アドレス(h
↓,v↓)、量子化値q↓の検出誤りを抑制することが
できる。
【0052】
【数8】
【0053】
【0054】また、トラック数が1本である場合の制限
条件は、図11より導くことができ、数9に示すように
なる。この条件を満たすことで、当該トラックに対応す
るスリットSLTを通る光の全てが受光素子PEで捕え
られ、コード値s↓の検出誤りを抑制することができ
る。ここで、スリットSLTに塗りつぶし部NSLを設
けないとすれば、図11に破線で示す範囲より外の光
(当該トラックとは別のトラックに対応するスリットS
LTを通る光)が受光素子PEに供給されるので、コー
ド値s↓の検出誤りを生じる恐れがある。そのため、塗
りつぶし部NSLを設けないときには、光源3のH方向
の大きさBL′をBLより小さくする必要がある。つま
り、塗りつぶし部NSLを設けることにより、光源3の
H方向の大きさを大きくして変換係数を大きくでき、分
解能を上げることができる。
【0055】
【数9】
【0056】
【0057】なお、上述実施例においては、上限側から
量子化範囲に入った場合の量子化値q↓を使用して絶対
位置情報Z↓を求めたものであるが、下限側から量子化
範囲に入ったときの量子化値q↑を使用して、同様に絶
対位置情報Z↑を求めることができる。この場合、数1
0で絶対位置情報Z↑が求められる(図13参照)。
(h↑,v↑)は量子化値q↑が得られる画素アドレ
ス、s↑は対応するコード値である。
【0058】
【数10】
【0059】
【0060】ここで、Z′h↑,v↑,s↑(q↑)、Z′H,V
(h↑,v↑)、ZS(s↑)はそれぞれ数11で表されるた
め、絶対位置情報Z↑は数12で示すようになる。
【0061】
【数11】
【0062】
【0063】
【数12】
【0064】
【0065】また、上述せずも、光源3とエンコード板
1との間に円柱状マイクロレンズMLを挿入して、マス
クスリットパターンMSPのスリットSLTの部分にの
み光が照射されるようにすれば、光源3からの光を有効
に利用することができ、さらに分解能を上げることがで
きる(図14参照)。
【0066】
【発明の効果】この発明によれば、撮像素子の撮像面上
に水平方向に受光素子の中心を結ぶ線と平行なスリット
状のマスクパターンが形成され、ストライプパターンの
移動によるスリットの光透過幅の変化に伴って画素信号
が最小から最大まで変化する。したがって、光の回折現
象、光源の大きさ、受光素子の大きさに関係なく、スリ
ット幅によって変換係数が決まり、スリット幅を小さく
することにより変換係数を大きくすることができ、従来
のものに比べて分解能を上げることができる。
【0067】またこの発明によれば、画素位置検出精度
が製造上制約条件の多い受光素子の配列加工ではなく、
単純なマスクスリットパターン加工で決まる。そして、
トリミング(修正)加工が容易であり、同一加工法のエ
ンコード板のストライプパターンと同程度の加工精度が
得られる。また受光素子の製造プロセス上安定にできる
中央部が主として使用される。これらのことから、均一
性がよく補正範囲が狭くなるため、一層高分解能、高精
度の位置検出を行なうことができる。
【0068】またこの発明によれば、エンコード板のス
トライプパターンが撮像素子のマスクスリットパターン
に密着されるのでストライプピッチをスリット幅の2倍
の大きさまで小さくすることができ、このストライプピ
ッチを小さくして画素数を減らすことができ、撮像素子
の小型化を図ることができ、しかも光照射の一様性を改
善することができる。
【0069】またこの発明によれば、マスクスリットパ
ターンのコード領域画素間に塗りつぶし部を設けたの
で、光源を水平方向に大きくすることができ、これによ
り変換係数を大きくして分解能を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は実施例の構成を示す図であり、(B)
はその画素信号の変化を示す図である。
【図2】(A)は撮像素子のマスクスリットパターンを
示す図、(B)は受光素子面の光強度を示す図である。
【図3】絶対位置情報の説明のための図である。
【図4】実施例の光源方向から見た透視平面図を示す図
である。
【図5】図4のA−A′断面図である。
【図6】エンコード板と撮像素子との配置関係の一例を
示す図である。
【図7】撮像素子の画素信号出力パターンを示す図であ
る。
【図8】光透過幅と画素信号との関係を示す図である。
【図9】コードパターンの安定読取りを説明するための
図である。
【図10】光源サイズのZ方向の制限条件を説明するた
めの図である。
【図11】光源サイズのH方向の制限条件を説明するた
めの図である。
【図12】マスクスリットパターンのコード領域画素間
の塗りつぶし例を示す図である。
【図13】絶対位置情報の説明のための図である。
【図14】マイクロレンズを使用した場合の例を示す図
である。
【図15】絶対位置検出装置の構成を示す図である。
【図16】エンコード板のパターンを示す図である。
【図17】撮像素子の撮像画面を示す図である。
【図18】絶対位置情報の説明のための図である。
【図19】Z軸への座標変換を説明するための図であ
る。
【図20】画素の位置信号変換係数の説明のための図で
ある。
【図21】光の回折現象によるボケの説明のための図で
ある。
【図22】光源の大きさによるボケの説明のための図で
ある。
【図23】絶対位置検出装置の要部の具体構成を示す図
である。
【図24】受光素子の大きさによる画素信号のなまりを
説明するための図である。
【図25】実際の位置信号変換特性例を示す図である。
【符号の説明】
1 エンコード板 2 CCD撮像素子 3 光源 4 位置データ検出回路 5 処理回路 6 代表値決定回路 11 コードパターン領域 12 ストライプパターン領域 SP ストライプパターン MSP マスクスリットパターン SLT スリット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のストライプパターンおよびこの複
    数のストライプパターンの絶対位置を示すコードパター
    ンからなるエンコード板と、このエンコード板のストラ
    イプパターンに対して所定角だけ傾けて配された固体撮
    像素子を備え、この固体撮像素子の出力信号に基づいて
    位置変化を検出する絶対位置検出装置において、上記固
    体撮像素子の撮像面上に、水平画素列に対応するスリッ
    ト状のマスクスリットパターンを形成することを特徴と
    する絶対位置検出装置。
  2. 【請求項2】 上記エンコード板と固体撮像素子との対
    向面をそれぞれ平滑処理し、上記エンコード板と固体撮
    像素子とを密着して配することを特徴とする請求項1記
    載の絶対位置検出装置。
  3. 【請求項3】 上記コードパターンに対応する上記マス
    クスリットパターンには、画素間をマスクする塗りつぶ
    し部を設けることを特徴とする請求項1記載の絶対位置
    検出装置。
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