JP2942936B2 - シースの剥取り容易なvvfの製造方法 - Google Patents

シースの剥取り容易なvvfの製造方法

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JP2942936B2
JP2942936B2 JP4165043A JP16504392A JP2942936B2 JP 2942936 B2 JP2942936 B2 JP 2942936B2 JP 4165043 A JP4165043 A JP 4165043A JP 16504392 A JP16504392 A JP 16504392A JP 2942936 B2 JP2942936 B2 JP 2942936B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VVFに係り、特に引
き裂きを容易にしたシースの剥取り容易なVVF、及び
その製造方法、並びにVVF製造用押出成形金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、優れた合成樹脂が安価に作られる
ようになり、成形のし易さ、耐久性の良さ等の面で、台
所用品等の日用雑貨品のあらゆる製品に用いられるに至
っている。特に、加熱により可塑性を呈し、これを冷却
すると固化し、またこれを再熱すれば再び可塑性を呈す
る熱可塑性樹脂組成物が使われている。また、この熱可
塑性樹脂組成物は、電気的性質にすぐれ誘電率が小さく
誘電損が少ないため、絶縁体やシースとして導体や絶縁
電線の上に被覆して形成される絶縁電力ケーブル等に用
いられている。
【0003】家屋の第一支持点から積算電力計までの引
込口配線および屋内配線としては、取扱いが容易で、耐
候性、耐熱性に優れていることからVVF(600Vビ
ニル絶縁ビニルシースケーブル平形)が一般的に使用さ
れている。このVVF100は、図30に示す如く、導
体110の上に絶縁体(ビニル系樹脂)120を被覆し
た絶縁導体130を2本並べ、この上にさらにシース1
40を被覆した構造となっている。
【0004】このVVFの製造は、図31に示す如き押
出成形金型200にて行われる。すなわち、押出成形金
型200は、ランド部220を有するダイス210とラ
ンド部240を有する芯金230とによって構成されて
おり、ダイス210内に芯金230を嵌合設置してあ
る。この芯金230の設置されてダイス210に図示し
ていない外部より溶融樹脂(シース材)を連続的に供給
し、芯金230内を走行する2本の絶縁導体130の上
に溶融樹脂250を押出し被覆してシース140を形成
する。
【0005】このようにして製造されたVVF100
は、家屋の第一支持点から積算電力計までの引込口配
線、あるいは、積算電力計から配電盤によって配線ブロ
ック毎に分岐されたブレーカに接続される幹線に用いた
際に電気工事者によって分岐接続したり、コンセントを
接続したりして端末処理が行われる。この端末処理を行
うに当たっては、VVF100のシース140を剥離
し、シース140を除去し、2本の絶縁導体130を露
出することが必要である。この2本の絶縁導体130の
露出は、図32に示す如く、2本の絶縁導体130を分
けるように2本の絶縁導体130の間にカッターナイフ
300を切り入れ、シース140を矢印Aに示す方向に
切り割いて行い、しかる後、シース140を剥離してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のVVF100にあっては、シース140を剥
離するにカッターナイフ300を用いVVF100に切
り入れ、剥離する長さ分カッターナイフ300で切り込
まなくてはならず、容易にシースの剥離ができず作業性
が悪いという問題点を有している。
【0007】また、従来のVVF100にあっては、端
末処理のためにシースを剥離する際、カッターナイフ3
00を用いてシース140に切り込みを入れなければな
らず、カッターナイフ300でシース140に切り込み
を入れた際に、カッターナイフ300の刃で絶縁導体1
30の絶縁体120を傷付けたりして、端末部の絶縁性
が低下したり、甚だしいときには導体110に傷を付け
ることがあるという問題点を有している。
【0008】本発明は、絶縁導体を露出する際に剥離す
る長さ分カッターナイフで切り込まなくても、シースの
端部の一部をカッターナイフで切り裂き、後は手で容易
にシース引き裂くことのできるシースの剥取り容易なV
VF、及びその製造方法、並びにVVF製造用押出成形
金型を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるシースの剥取り容易なVVFの製造
方法においては、VVFを製造する押出成形金型によっ
て芯金内を走行するビニル絶縁体を被覆した絶縁導体に
シースを被覆した直後に該シースを一部引き裂く深さ調
節可能なカッターを該押出成形金型の出口近傍に設け、
シースの外周面に所定深さの切裂面を絶縁導体走行方向
に連続的に形成するようにしたものである。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
におけるVVF製造用押出成形金型においては、ダイス
内に芯金を設置し、該芯金内を走行する絶縁導体にシー
スを押出し被覆してVVFを製造する押出成形金型にお
いて、上記芯金のランド部に分離突起を上記該ダイス先
端より所定長さ突出して設けて構成したものである。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】VVFを製造する押出成形金型によって芯金内
を走行するビニル絶縁体を被覆した絶縁導体にシースを
被覆した直後に該シースを一部引き裂く深さ調節可能な
カッターを該押出成形金型の出口近傍に設け、シースの
外周面に所定深さの切裂面を絶縁導体走行方向に連続的
に形成するようにしてあるため、絶縁導体を露出する際
に剥離する長さ分カッターナイフで切り込まなくても、
シースの端部の一部をカッターナイフで切り裂き、後は
手で容易にシース引き裂くことができるVVFを容易に
製造することができる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0027】図1、図2には、本発明に係るシースの剥
取り容易なVVFの一実施例が示されている。
【0028】図において、1はVVF(JIS C 3
342、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平
形)で、このVVF1は、引込口配線用および屋内配線
用に用いられる低圧配線用ケーブルである。2は導体
で、3は絶縁体(ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂)
で、絶縁導体4を構成している。5はシースで、絶縁体
3を被覆した絶縁導体4を2本並べた上に被覆されてい
る。
【0029】6は不完全融着面で、2本の絶縁導体4の
接合点近傍に設けられている。この不完全融着面6は、
図5に示す如く、2本並べた絶縁導体2の上に押出され
た溶融樹脂が冷却固化する前に一旦分割し、押出成形機
から出力された後、この分割面が接合し押出された樹脂
の自己余熱によって部分的に融着を起こし不完全な状態
で融着し冷却固化して形成される接合面である。この不
完全融着面6は、一旦分割されて押出成形機から出力さ
れた後、再び接合し樹脂自身が有している余熱によって
部分融着している面であるから、その接着力は、他の押
出された溶融樹脂が冷却固化して形成された部分の結着
力よりも遥かに小さい。また、この不完全融着面6の深
さは、シース5の厚さよりも小さく形成されている。こ
の不完全融着面6の深さは、シース5の不完全融着面6
の部分の結着力の程度によって異なってくる。
【0030】したがって、VVF1の端末を処理する場
合、絶縁導体4からシース5を剥離するに、絶縁導体4
を手に持ってシース5と割くようにシース5を引っ張る
と、不完全融着面6の部分が引き裂き易くなっているた
め、図6に示す如くシース5の不完全融着面6の部分で
引き裂かれ、絶縁導体4をシース5の外に容易に引き出
すことができる。
【0031】図3には、本発明に係るシースの剥取り容
易なVVFの他の実施例が示されている。図において、
本実施例が図1に図示の実施例と異なる点は、図1に図
示の実施例が、不完全融着面6を1個設けているのに対
し、不完全融着面6を2個設けた点である。他は図1に
図示の実施例と同じである。したがって、VVF1の端
末を処理する場合、絶縁導体4からシース5を剥離する
に、シース5の端部を人間の手の爪で少し切り裂き、シ
ース5内に収納された絶縁導体4を左右の手で1本づつ
持って、図7に示す如く、2本の絶縁導体4を2つに引
き裂くように引っ張る。すると、シース5は、不完全融
着面6の部分が引き裂き易くなっているため、この不完
全融着面6の部分で容易に引き裂かれ、2本の絶縁導体
4から容易にシース5を剥離することができる。
【0032】図4は、本発明に係るシースの剥取り容易
なVVFの別な実施例が示されている。図において、本
実施例が図3に図示の実施例と異なる点は、2個設けた
不完全融着面6の位置が異なる点である。他は図3に図
示の実施例と同じである。
【0033】図8、図9には、シースの剥取り容易なV
VFの製造方法の一実施例が示されている。図におい
て、10はVVF製造用押出成形金型で、ダイス11と
芯金12とによって構成されている。13は切裂器で、
VVF製造用押出成形金型10の出口側に設けられてお
り、切裂深さを調整できるように枠体14に取り付けら
れたカッター15を備えている。16は枠体14を支持
するスタンドである。この切裂器13は、枠体14内を
走行する絶縁導体4にシース5を押し出し被覆されたV
VF1のシース5に所定深さの切り込みを行い切裂面1
7を形成する。すなわち、シース5を押し出し被覆した
VVF1は、枠体14内を走行すると、カッター15に
よって図9に示す如く切裂面17が形成される。
【0034】図10には、シースの剥取り容易なVVF
の製造方法の他の実施例が示されている。本実施例が図
8に図示の実施例と異なる点は、図8に図示の実施例が
VVF製造用押出成形金型10の出口側に切裂器13を
設けてVVF製造用押出成形金型10から出力してくる
VVF1のシース5に切裂面17を形成しているのに対
し、本実施例は、VVF製造用押出成形金型10のシー
ス5が押し出し被覆されたVVF1の出口端であるダイ
ス11の端部にカッター18を設けてVVF製造用押出
成形金型10から出力してくるVVF1のシース5に切
裂面17を形成している点である。
【0035】図11〜図14には、本発明に係るシース
の剥取り容易なVVFの製造方法及びVVF製造用押出
成形金型の一実施例が示されている。
【0036】図において、20はダイスで、筒状に形成
されており、内部形状が先端部に向かって狭くなるテー
パ状になっている。21は押出成形口で、その形状は、
図13に示す如く楕円形状になっている。22はランド
部である。
【0037】23は分離突起で、ランド部22に設けら
れており、この分離突起23は、中心軸に向かって突出
し、所定幅有しており、しかも、この分離突起23は、
ランド部22の先端部から後端に向かって所定距離(本
実施例では、ランド部22の略中央まで)の大きさを有
している。この分離突起23は、シース5を形成する溶
融樹脂を2本の絶縁導体4に押出し被覆する際に、溶融
ビニル系樹脂をランド部22の出口近傍で、押出し被覆
される樹脂の外表面から所定厚さ軸方向に分離するため
のものである。そして、この分離突起23は、2本の絶
縁導体4の接合点近傍のダイス20のランド部22に1
個設けられている。
【0038】25は芯金で、ダイス20内に図11に図
示の如く設置され、ダイス20とによってVVF製造用
押出成形金型を構成するものである。26はランド部
で、芯金25の先端に形成され、平坦部を形成してい
る。このランド部26は、芯金25をダイス20内に嵌
合したときに図14に示す如く、ダイス20のランド部
22と所定間隔を有して保持される。この芯金25のラ
ンド部26とダイス20のランド部22との間に溶融樹
脂28が圧入され、連続的に絶縁導体4の上に被覆され
ていく。したがって、芯金25のランド部26とダイス
20のランド部22との所定間隔は、絶縁導体4の上に
押出し被覆される樹脂の厚さを決定している。すなわ
ち、このランド部26とダイス20のランド部22との
所定間隔は、絶縁導体4の上に押出し被覆される樹脂の
厚さを決定しており、芯金25のランド部26とダイス
20のランド部22との間隔が狭ければ絶縁導体4の上
に被覆されるシース5の厚さは、薄くなり、芯金25の
ランド部26とダイス20のランド部22との間隔が広
ければ絶縁導体4の上に被覆されるシース5の厚さは、
厚くなる。27は送出口で、芯金25内を走行する2本
の絶縁導体4を2本並べて送り出すものである。
【0039】次に、この芯金25とダイス20によって
構成されるVVF製造用押出成形金型を用いて絶縁導体
4の上にシース5を被覆する方法を図14を用いて説明
する。まず、ダイス20内に芯金25が設置された状態
で、芯金25内にビニル絶縁体を被覆した2本の絶縁導
体4を走行させる。この2本の絶縁導体4は、図13に
示す如く2本接触した状態で送出されてくる。この2本
の絶縁導体4の走行と同時に、ダイス20と芯金25と
の間に溶融樹脂28を圧入し、連続的に芯金25のラン
ド部26とダイス20のランド部22との間隔に挿入し
ていく。2つのランド部間に挿入された溶融樹脂28
は、ダイス20のランド部22の出口近傍で分離突起2
3によって軸方向に向かって所定深さ物理的に分離され
る。この物理的に分離された溶融樹脂28は分離突起2
3通過すると、2本の絶縁導体4の上に被覆された状態
でVVF製造用押出成形金型から外に出て外気と接触す
る。VVF製造用押出成形金型から外に出たVVF1の
シース5は、外気と接触するとはいっても、多少加熱さ
れた半溶融状態を瞬時保っている。したがって、ダイス
20のランド部22の出口近傍で分離突起23によって
物理的に分離された部分は、一旦分離した樹脂の自己が
保有している熱(自己余熱)によって部分的に(融着可
能な温度を保っている部分)融着を起こし(不完全融
着)、不完全に接着する。この一旦分離した樹脂の再び
接着した面が不完全融着面6である。この不完全融着面
6は、物理的に分離された後の部分接着であるから物理
的に分離されなかった他の部分よりも決着力が弱い。し
たがって、VVF1の端末を処理する場合、絶縁導体4
からシース5を剥離するに、絶縁導体4を手に持ってシ
ース5と裂くようにシース5を引っ張ると、不完全融着
面6の部分が引き裂き易くなっているため、図6に示す
如くシース5の不完全融着面6の部分で引き裂かれ、絶
縁導体4をシース5の外に容易に引き出すことができる
ようになる。
【0040】図15〜図17は、VVF製造用押出成形
金型のダイスの別な実施例である。図15は、図11に
図示の実施例が分離突起23を、2本の絶縁導体4の接
合点近傍のダイス20のランド部22に1個設けている
のに対し、分離突起30を2本の絶縁導体4の接合点と
略90゜擦れた位置のダイス20のランド部22に1個
設けたものである。
【0041】図16は、図11に図示の実施例が分離突
起23を、2本の絶縁導体4の接合点近傍のダイス20
のランド部22に1個設けているのに対し、分離突起3
2を2本の絶縁導体4の接合点近傍のダイス20のラン
ド部22の上下にそれぞれ設けたものである。
【0042】図17は、図16に図示の実施例が分離突
起32を2本の絶縁導体4の接合点近傍のダイス20の
ランド部22の上下にそれぞれ設けているのに対し、分
離突起34をダイス20のランド部22の任意の箇所に
2個設けたものである。
【0043】図示されていないが、これらダイス20の
ランド部22に設けられる分離突起は、1個の場合、2
本の絶縁導体4の接合点近傍の位置である必要はなく、
任意の箇所で良く、また、分離突起の数は、2個に限ら
ず3個、4個等複数個であっても差支えない。
【0044】図18には、VVF製造用押出成形金型の
ダイスの別な実施例が示されている。本実施例が図11
に図示の実施例と異なる点は、図11に図示の実施例
が、ダイス20のランド部22に設けた分離突起23
が、ランド部22の先端部から後端に向かって設けられ
ているのに対し、本実施例が分離突起36をダイス20
のランド部22にランド部22の先端部から突出した状
態に設けた点である。このように分離突起36をダイス
20のランド部22にランド部22の先端部から突出し
た状態に設けると、ダイス20のランド部22の出口近
傍で物理的に分離された部分は、VVF製造用押出成形
金型から出力された後も所定距離分離状態を保持され、
この間に絶縁導体4に被覆されたシース5は急速に冷却
し、一旦分離した樹脂の自己が保有している熱(自己余
熱)によって部分的に融着を起こすことはない。したが
って、VVF1のシース5にはシース5の外周面延線方
向に所定深さの切裂面が形成される。VVF1の端末を
処理する場合、絶縁導体4からシース5を剥離するに、
絶縁導体4を手に持ってシース5と裂くようにシース5
を引っ張ると、不完全融着面6の部分が引き裂き易くな
っているため、図6に示す如くシース5の不完全融着面
6の部分で引き裂かれ、絶縁導体4をシース5の外に容
易に引き出すことができるようになる。
【0045】図19には、本発明に係るVVF製造用押
出成形金型の他の実施例が示されている。図において、
本実施例が図11〜図14に示す実施例と異なる点は、
図11〜図14に示す実施例が、分離突起をダイス20
のランド部22に設けているのに対し、本実施例が分離
突起40を芯金25のランド部26に設けた点である。
ダイス20のランド部22に設けてあった分離突起を取
り除いた点以外は、図11〜図14に示す実施例と異な
る点はない。
【0046】図20〜図23は、VVF製造用押出成形
金型の芯金の別な実施例である。図20は、図19に図
示の実施例が分離突起40を、2本の絶縁導体4の接合
点近傍の芯金25のランド部26に1個設けているのに
対し、分離突起42を2本の絶縁導体4の接合点と略9
0゜擦れた位置の芯金25のランド部26に1個設けた
ものである。
【0047】図21は、図19に図示の実施例が分離突
起40を、2本の絶縁導体4の接合点近傍の芯金25の
ランド部26に1個設けているのに対し、分離突起44
を2本の絶縁導体4の接合点近傍の芯金25のランド部
26の上下にそれぞれ設けたものである。
【0048】図22は、図21に図示の実施例が分離突
起44を2本の絶縁導体4の接合点近傍の芯金25のラ
ンド部26の上下にそれぞれ設けているのに対し、分離
突起46を芯金25のランド部26の任意の箇所に2個
設けたものである。
【0049】図23は、図22に図示の実施例と異なる
芯金25のランド部26の位置に分離突起48を設けた
例である。
【0050】図示されていないが、これら芯金25のラ
ンド部26に設けられる分離突起は、1個の場合、2本
の絶縁導体4の接合点近傍の位置である必要はなく、任
意の箇所で良く、また、分離突起の数は、2個に限らず
3個、4個等複数個であっても差支えない。また、ラン
ド部に設けられる分離突起は、2個以上の場合、ダイス
20のランド部22と芯金25のランド部26のそれぞ
れに設けてもよい。
【0051】図24には、本発明に係るVVF製造用押
出成形金型の芯金の他の実施例が示されている。図にお
いて、本実施例が図19に図示する実施例と異なる点
は、図19に図示の実施例が、芯金25のランド部26
に設けた分離突起40がランド部26の先端部から後端
に向かって設けられているのに対し、本実施例が分離突
起50を芯金25のランド部26の先端部から突出した
状態に設けた点である。このように分離突起50を芯金
25のランド部26にランド部26の先端部から突出し
た状態に設けると、芯金25のランド部26の出口近傍
で物理的に分離された部分は、VVF製造用押出成形金
型から出力された後も所定距離分離状態を保持され、こ
の間に絶縁導体4に被覆されたシース5は急速に冷却
し、一旦分離した樹脂の自己が保有している熱(自己余
熱)によって部分的に融着を起こすことはない。
【0052】図25〜図26には、本発明に係るシース
の剥取り容易なVVFの製造方法及びVVF製造用押出
成形金型のさらに別な実施例が示されている。
【0053】図において、本実施例が図11〜図14に
図示の実施例と異なる点は、図11〜図14に図示の実
施例がランド部22を有するダイス20を用いているの
に対し、本実施例は、本体とアダプタに分離できるダイ
スを用いている点である。すなわち、ダイス60は、本
体61と、アダプタ62とから構成されている。本体6
1には、図11に図示のダイス20のようなランド部2
2を有していない。アダプタ62は、本体61に着脱自
在に取り付けられ、ランド部63を有している。64は
ランド部63に設けられた分離突起である。この本体6
1とアダプタ62とによって構成されるダイス60は、
本体61とアダプタ62に分離できる以外は図11に図
示のダイス20と異なる点はない。
【0054】図27〜図28は、VVF製造用押出成形
金型の本体とアダプタに分離する分離型ダイスの別な実
施例である。
【0055】図27は、図26に図示の実施例が分離突
起64を、2本の絶縁導体4の接合点近傍のアダプタ6
2のランド部63に1個設けているのに対し、分離突起
70を2本の絶縁導体4の接合点と略90゜擦れた位置
のアダプタ62のランド部63に1個設けたものであ
る。
【0056】図28は、図20に図示の実施例が分離突
起64を、2本の絶縁導体4の接合点近傍のアダプタ6
2のランド部63に1個設けているのに対し、分離突起
72を2本の絶縁導体4の接合点近傍のアダプタ62の
ランド部63の上下にそれぞれ設けたものである。
【0057】図示されていないが、これらアダプタ62
のランド部63に設けられる分離突起は、1個の場合、
2本の絶縁導体4の接合点近傍の位置である必要はな
く、任意の箇所で良く、また、分離突起の数は、2個に
限らず3個、4個等複数個であっても差支えない。
【0058】図29には、VVF製造用押出成形金型の
本体とアダプタに分離する分離型ダイスの別な実施例が
示されている。図において、本実施例が図25に図示す
る実施例と異なる点は、図25に図示の実施例が、アダ
プタ62のランド部63に設けた分離突起64がランド
部63の先端部から後端に向かって設けられているのに
対し、本実施例が分離突起80をアダプタ62のランド
部63の先端部から突出した状態に設けた点である。こ
のように分離突起80をアダプタ62のランド部63に
ランド部63の先端部から突出した状態に設けると、ア
ダプタ62のランド部63の出口近傍で物理的に分離さ
れた部分は、VVF製造用押出成形金型から出力された
後も所定距離分離状態を保持され、この間に絶縁導体4
に被覆されたシース5は急速に冷却し、一旦分離した樹
脂の自己が保有している熱(自己余熱)によって部分的
に融着を起こすことはない。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0060】VVFを製造する押出成形金型によって芯
金内を走行するビニル絶縁体を被覆した絶縁導体にシー
スを被覆した直後に該シースを一部引き裂く深さ調節可
能なカッターを該押出成形金型の出口近傍に設け、シー
スの外周面に所定深さの切裂面を絶縁導体走行方向に連
続的に形成するようにしてあるため、絶縁導体を露出す
る際に剥離する長さ分カッターナイフで切り込まなくて
も、シースの端部の一部をカッターナイフで切り裂き、
後は手で容易にシース引き裂くことができるVVFを容
易に製造することができる。
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシースの剥取り容易なVVFの実
施例を示す斜視図である。
【図2】図1に図示のVVFの正面図である。
【図3】本発明に係るシースの剥取り容易なVVFの他
の実施例を示す斜視図である。
【図4】図2に図示のVVFの正面図である。
【図5】図1、図2に図示のVVFに不完全融着面が形
成される状態を説明するための図である。
【図6】図1に図示のVVFのシースを剥離するときの
シースの引き裂け状態を示す図である。
【図7】図3に図示のVVFのシースを剥離するときの
シースの引き裂け状態を示す図である。
【図8】本発明に係るシースの剥取り容易なVVFの製
造方法の実施例を示す構成図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】本発明に係るシースの剥取り容易なVVFの
製造方法の他の実施例を示す構成図である。
【図11】本発明に係るシースの剥取り容易なVVFの
製造方法及びVVF製造用押出成形金型の実施例を示す
ダイスの一部を切り欠いた斜視図である。
【図12】本発明に係るシースの剥取り容易なVVFの
製造方法及びVVF製造用押出成形金型の実施例を示す
芯金の全体図である。
【図13】図7に図示のダイスに図8に図示の芯金を嵌
合して構成したVVF製造用押出成形金型の正面図であ
る。
【図14】図9に図示のVVF製造用押出成形金型を用
いて絶縁導体にシースを被覆する状態を示すVVF製造
用押出成形金型の断面図である。
【図15】本発明に係るVVF製造用押出成形金型の他
の実施例を示すダイスの正面図である。
【図16】本発明に係るVVF製造用押出成形金型の別
な実施例を示すダイスの正面図である。
【図17】本発明に係るVVF製造用押出成形金型のさ
らに別な実施例を示すダイスの正面図である。
【図18】本発明に係るVVF製造用押出成形金型のさ
らに別な実施例を示すダイスの断面図である。
【図19】本発明に係るVVF製造用押出成形金型の他
の実施例を示す芯金の全体図である。
【図20】本発明に係るVVF製造用押出成形金型の別
な実施例を示す芯金の先端部の正面図である。
【図21】本発明に係るVVF製造用押出成形金型のさ
らに別な実施例を示す芯金の先端部の正面図である。
【図22】本発明に係るVVF製造用押出成形金型のさ
らに別な実施例を示す芯金の先端部の正面図である。
【図23】本発明に係るVVF製造用押出成形金型のさ
らに別な実施例を示す芯金の先端部の正面図である。
【図24】本発明に係るVVF製造用押出成形金型のさ
らに別な実施例を示す芯金の側面図である。
【図25】本発明に係るVVF製造用押出成形金型の他
の実施例を示す組立斜視図である。
【図26】図19に図示のVVF製造用押出成形金型の
一部を切り欠いた斜視図である。
【図27】本発明に係るVVF製造用押出成形金型の別
な実施例を示すアダプタの正面図である。
【図28】本発明に係るVVF製造用押出成形金型のさ
らに別な実施例を示すアダプタの正面図である。
【図29】本発明に係るVVF製造用押出成形金型のさ
らに別な実施例を示すアダプタの断面図である。
【図30】従来のVVFの断面図である。
【図31】図23に図示の従来のVVFの製造方法を示
す図である。
【図32】従来のVVFのシースを剥離するときのシー
スの引き裂き方法を示す図である。
【符号の説明】
1………………………………………………………………
……VVF 2………………………………………………………………
……導体 3………………………………………………………………
……絶縁体 4………………………………………………………………
……絶縁導体 5………………………………………………………………
……シース 6………………………………………………………………
……不完全融着面 10,20,60……………………………………………
……ダイス 13……………………………………………………………
……切裂器 15……………………………………………………………
……カッター 22,26,63……………………………………………
……ランド部 23,30,32,34,36,40,42……………
……分離突起 44,46,48,64,70,72,80……………
……分離突起 25……………………………………………………………
……芯金 28……………………………………………………………
……溶融樹脂 61……………………………………………………………
……本体 62……………………………………………………………
……アダプタ
フロントページの続き (72)発明者 谷口 元章 静岡県御殿場市保土沢652 矢崎電線株 式会社内 (72)発明者 平河内 和彦 静岡県御殿場市保土沢652 矢崎電線株 式会社内 (56)参考文献 特開 平4−349309(JP,A) 特開 平3−257718(JP,A) 実開 昭53−24878(JP,U) 実開 昭60−44312(JP,U) 特公 昭37−20554(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 7/00 H01B 13/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 VVFを製造する押出成形金型によって
    芯金内を走行するビニル絶縁体を被覆した絶縁導体にシ
    ースを被覆した直後に該シースを一部引き裂く深さ調節
    可能なカッターを該押出成形金型の出口近傍に設け、シ
    ースの外周面に所定深さの切裂面を絶縁導体走行方向に
    連続的に形成するようにしたことを特徴とするシースの
    剥取り容易なVVFの製造方法。
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