JP2942909B2 - 鍋研磨装置 - Google Patents

鍋研磨装置

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JP2942909B2
JP2942909B2 JP34958291A JP34958291A JP2942909B2 JP 2942909 B2 JP2942909 B2 JP 2942909B2 JP 34958291 A JP34958291 A JP 34958291A JP 34958291 A JP34958291 A JP 34958291A JP 2942909 B2 JP2942909 B2 JP 2942909B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鍋研磨装置に関し、
更に詳しくは、例えばすき焼鍋や蟹すき鍋等の如く、比
較的底が浅くて厚みがある鋳鉄やステンレス等を材質と
する鍋の使用後の研磨を、殆ど人力を要することなく短
時間で高度に研磨し得る装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】例えば、料理店やレストランで使用に供さ
れたすき焼鍋や蟹すき鍋等は、厨房の洗場において人手
による洗浄がなされる。これらの鍋は、鋳物やステンレ
スを素材として充分な厚みと重量とを有し、形態的には
一般に底の浅いものが多い。また鍋の使用に際し、煮こ
ぼれ等により該鍋の外側や内側に焦げ付きや焼き付きを
往々にして生ずるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため洗場では、タ
ワシやナイロンブラシ等を使用して、クレンザー等の洗
剤と共に鍋を強力に洗浄する必要があるが、大量の鍋を
全て人力により奇麗に洗い上げるには多くの労力と時間
を要する欠点がある。なお使用済みの食器については、
従前より業務用の食器洗浄機が広く普及しており、これ
により食器洗浄は比較的簡単に達成されるが、先に述べ
たすき焼鍋や蟹すき鍋等の鍋に関しては、このような機
械的に洗浄する手段すらないのが現状である。従って料
理店やレストラン等における厨房の現場では、鍋を人手
に頼ることなく、簡単かつ迅速に洗浄ないし研磨し得る
自動化装置の商品化が待望されていた。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述したすき焼鍋や蟹すき
鍋等の如き形態の鍋における使用後の洗浄につき要請さ
れている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、強力な焦げ付き等を生じた鍋で
あっても、殆ど人力を要することなく短時間で、光沢を
生ずる程度まで奇麗に研磨をなし得る鍋研磨装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明に係る鍋研磨装置は、筐体
の内部に回転自在に水平に配設され、所要形状の鍋を水
平状態で載置する鍋支持具を備えた回転ドラムと、この
回転ドラムの内部に臨むと共に該ドラムとは独立して水
平に固定支持され、前記回転ドラムに載置される鍋の外
底面に接触可能に配設した下部研磨手段と、前記筐体に
おける回転ドラムの上方に昇降自在に配設され、その下
降時に前記回転ドラムに載置した鍋の内底面を押圧する
上部研磨手段と、前記筐体の内部に配設され、前記回転
ドラムに所要方向の回転を与えるモータとからなり、上
部研磨手段を下降させて、該上部研磨手段と前記下部研
磨手段との間で前記鍋を挟圧した状態で、前記回転ドラ
ムを回転させることにより該鍋を該ドラムと一体的に回
転させ、これにより鍋の外底面および内底面を同時に研
磨するよう構成したことを特徴とする。
【0006】
【実施例】次に、本発明に係る鍋研磨装置につき、好適
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明す
る。ここで殊に頻繁に参照する図面につき先に説明を加
えると、図1は本発明の好適実施例に係る鍋研磨装置の
要部を示す一部切欠き縦断面図、図2はこの要部構成を
斜視状態で示す一部切欠図、図3は全体構造の一部切欠
斜視図であり、更に図5は鍋研磨装置の概略的な外観構
成を示している。
【0007】実施例の鍋研磨装置は、例えば蟹すき鍋に
代表される厚手で底の比較的浅い鍋72を、その把手の
部分で載置した状態で水平回転する回転ドラム17と、
この回転ドラム17の内部でかつ前記鍋72の下方に静
止状態で位置し、該鍋72の外底面の研磨を分担する下
部研磨具10と、該回転ドラム17に載置した鍋72の
上方に昇降自在に位置し、鍋研磨時に最大限に下降して
該鍋72の内底面を押圧してその研磨を分担する上部研
磨具42とから基本的に構成されている。そして、前記
下部研磨具10および上部研磨具42により鍋72の外
底面および内底面を夫々挟持した状態で、前記回転ドラ
ム17を鍋72と共に回転させることにより、鍋72の
外底面および内底面が前記下部研磨具10および上部研
磨具42と摺擦して、その研磨が一挙になされることを
内容とするものである。
【0008】(鍋研磨装置の外観構成について)図5に示
す如く、鍋研磨装置における縦長の筐体38は、前面操
作側の略中央に、鍋の収納および取出しを許容するコ字
状開口部39が開いており、その水平な矩形状開口面4
1の内部に、図1および図2に示す回転ドラム17が位
置している。また前記筐体38の開口部39の上方に水
平に張出している庇部43の内部に、図1および図2に
示す昇降自在な上部研磨具42が配設されている。な
お、前記庇部43の前面に設けた操作パネル45に、起
動スイッチやパイロットランプ等の制御部材が配設して
ある。
【0009】(鍋を載置して回転する機構について)図1
〜図3から判明する如く、筐体38における開口面41
の内部下方にベース20が水平に設けられ、該ベース2
0の中央部分に垂直支軸24がボルト25により固定さ
れて直立している。この垂直支軸24の外周には、上下
一対の軸受22,22を介してスリーブ26が回転自在
に外挿され、該スリーブ26の上部に水平支持板19を
介して所要直径の回転ドラム17が垂直に取付けられて
いる。またスリーブ26の外周には、後述する小径歯車
36と噛合する大径歯車28が、前記支持板19を貫通
するボルト29により固定されている。前記ベース20
の裏側には、減速軸31を垂直上方に指向させた減速機
34が、ブラケット30を介して取付けられ、この減速
機34には水平にモータ32が配設されている。前記減
速軸31の上端部には小径歯車36が固定され、この小
径歯車36は回転ドラム17におけるスリーブ26の外
周に設けた大径歯車28と噛み合っている。従って前記
モータ32を駆動すれば、小径歯車36と大径歯車28
の噛合作用下に、回転ドラム17は垂直支軸24を中心
として水平に回転し得るものである。
【0010】(鍋支持具の構成について)前記回転ドラム
17の上部内側には、その回転軸を挟んで対向的に一対
の鍋支持具40,40が配設され、夫々の鍋支持具40
に前記鍋72の把手部72aが安定に載置されるように
なっている。後述の如く鍋72を研磨する際には、回転
ドラム17の内部に固定的に位置する下部研磨具10
と、上方から下降してくる上部研磨具42とにより鍋7
2を強力に挟持するものであるので、これら鍋支持具4
0,40は、該鍋72を支持すると共に前記回転ドラム
17の回転に伴い鍋72を一体回転させる構成になって
いればよい。なお鍋72の寸法および形状には、料理店
等で扱う料理の種類に応じて各種のものが存在する。従
って鍋支持具40も、各種の鍋72の寸法や形状に応じ
て、最適のタイプのものが専用治具として特注使用され
る。
【0011】図6は、図1に示す鍋支持具40の構成を
更に詳細に示し、回転ドラム17の一方の壁面に垂直に
レール71が固定され、該レール71にスライダ74が
昇降自在に嵌合されている。スライダ74にボルト固定
される基体76に水平板78が張出し、この水平板78
に所要間隔で2つの位置決めピン84,84が突設され
ている。前記基体76から垂直下方に延出する2本のガ
イド棒88,88は、圧縮ばね90を外挿した状態で、
レール下方に位置する支持具92の通孔94,94に挿
入され、止めねじ96,96により棒下端部を固定され
ている。従って一対の位置決めピン84,84を設けた
スライダ74は、前記圧縮ばね90,90の弾力より大
きい押圧力が上方から加わると、該圧縮ばね90を圧縮
しながらレール71に沿って下降し、また前記押圧力が
解除されると、ばね弾力によりスライダ74はレール7
1に沿って上昇可能となっている。但し鍋支持具40
は、この構造のものに限られるものではなく、種々の形
態のものが採用可能である。
【0012】(鍋の外底面を研磨する手段について)図1
に示すように、前記回転ドラム17の内部中央には垂直
支軸24が貫通して、その上端部を支持板19の上方に
垂直に臨ませている。そして垂直支軸24の上端部に、
支持ブロック18を介して、円板状の基板16がボルト
33により固定されている。また円板状基板16の上面
には、研磨されるべき鍋72の外底面を支持可能な基台
14が、ボルト35により着脱自在に固定されている。
すなわち基台14は、研磨されるべき特定の鍋72の外
底面と略相似で、かつそれより充分に大きい寸法で凹状
に抉り取った形状を有し、この凹状部分14aに該鍋7
2の外底面を研磨する下部研磨具10が配設されてい
る。この下部研磨具10は、図11に示すように、例え
ばナイロンたわしの如く金属製の鍋を研磨洗浄するのに
適した研磨帯片11と、前記基台14の凹状部分14a
に貼合わせた硬質スポンジの如きクッション層13と、
該研磨帯片11をこのクッション層13に着脱可能に装
着する鉤・ループ式ファスナーの如き装着手段15とか
ら基本的に構成されている。この場合に研磨帯片11
は、鍋72の研磨に際し全面が均一に摩耗するものでは
ないので、その摩耗の程度に応じて、部分的に取換え得
るよう例えば3枚に分割しておくのが好ましい。
【0013】なお下部研磨具10の最上層に位置する研
磨帯片11は、図7に示す如く、鍋72をその把手72
aの部分で回転ドラム17の鍋支持具40に載置した際
に、該鍋72の外底面と僅かに離れる程度に近接し得る
形態となっている。そして図8に関して後述する如く、
上部研磨具42により鍋72を下部研磨具10との間で
押圧挟持した際に、この鍋72の外底面がそっくり下部
研磨具10の研磨帯片11に密着し得るように予め設定
してある。また下部研磨具10は、前記垂直支軸24の
上部に固定されている。従って、モータ32が駆動され
て回転ドラム17が鍋支持具40と共に回転しても、下
部研磨具10は回転ドラム17の内部でそのまま静止し
ていることは勿論である。
【0014】(鍋の内底面を研磨する手段について)図5
に示す筐体38の上部から張出している庇部43の内部
には、殊に図3に示すように、上部研磨具42を昇降さ
せるに必要な機構が配設されている。すなわち図5のIV
−IV線断面として示す図4から判明する如く、筐体38
の内部背面側には、一対のラック52,52が垂直に配
設されると共に、各ラック52の前面側に所要間隔で断
面L字形のガイドレール58が平行に立設されている。
そして、平面矩形状の昇降筐48の左右側面にスライダ
60,60が夫々配設され、各スライダ60に形成した
縦方向のスリットに、前記ガイドレール58が摺動自在
に挿入されている。また昇降筐48の基板49における
中央背面側に両軸モータ54が設けられ、その左右に延
出する回転軸54a,54aは、各カップリング56を
介して、昇降筐48の左右両側面に位置するピニオン5
0,50に接続されている。そして夫々のピニオン50
は、前記ラック52に噛み合っている。従って前記昇降
筐48は、各対応のスライダ60とガイドレール58の
挿入関係およびピニオン50とラック52との噛み合い
関係により支持され、前記下部研磨具10を収納した回
転ドラム17の真上に水平張り出し状態で位置してい
る。このため、前記両軸モータ54を駆動すれば、各ピ
ニオン50とラック52との噛み合い作用下に、昇降筐
48は所要のストローク内で水平姿勢を保持した状態で
昇降し得る。
【0015】そして図1および図3に示す如く、昇降筐
48の基板49の裏面に、基台44が一対の支持ピン4
6,46を介して取付けられ、この基台44の下部に鍋
72の内底面を研磨する上部研磨具42が配設されてい
る。この上部研磨具42の構成は、基本的に先に説明し
た下部研磨具10と同じで、その概略構成を図11に示
す。すなわち基台44の下部は、研磨されるべき特定の
鍋72の内底面と略相似で、かつそれより充分に小さい
寸法の凸形状を有し、この凸状部分に上部研磨具42が
着脱自在に取付けられている。上部研磨具42は、ナイ
ロンたわしの如き研磨帯片51と、前記基台44の凸状
部分に貼合わせた硬質スポンジの如きクッション層53
と、該研磨帯片51をこのクッション層53に着脱可能
に装着する鉤・ループ式ファスナーの装着手段55とか
ら構成されている。
【0016】上部研磨具42の最下層に位置する研磨帯
片51は、図8に示す如く、鍋72を下部研磨具10と
の間で押圧挟持した際に、この鍋72の内底面がそっく
り上部研磨具42の研磨帯片51と密着し得るよう予め
設定してある。なお上部研磨具42は、前記昇降筐48
に取付けられているから、モータ32の駆動により回転
ドラム17が鍋支持具40と共に回転しても、該上部研
磨具42が回転ドラム17に対し静止している点は、下
部研磨具10の場合と同様である。また上部研磨具42
は、図12に示す如く、鍋72の最も汚れを生じ易い把
手72aの部分や鍋周囲の複雑な凹凸のある部分を、よ
り確実に研磨するため金属ブラシ80を植設するように
構成してもよい。更に下部研磨具10および上部研磨具
42は何れも静止し、鍋72の方が回転ドラム17と共
に回転して、その外底面および内底面の研磨を行なうも
のである。従って図13に示す如く、下部研磨具10お
よび上部研磨具42を半体構造としても、充分その実用
に供し得る。この場合は、製造コストを低減させ得る利
点がある。
【0017】(昇降筐における上・下死点の検出並びに正
常押圧動作の確認について)昇降筐48は、前記両軸モ
ータ54の回転作用下に上部研磨具42と共に昇降動作
を行なうが、その上死点および下死点を検出して適正位
置で停止させるために、図3に示す如く、筐体38の内
部背面に上死点スイッチ68および下死点スイッチ70
が所要高さで設けられている。なお該スイッチ68,7
0の付勢は、昇降筐48の裏側に設けた対応のドッグ6
7,69により行なわれる。また図1および図2に示す
ように、上部研磨具42の基台44を昇降筐48に取付
けている支持ピン46,46は、その外側に圧縮ばね4
7が夫々取付けられており、常には該圧縮ばね47の弾
力によって、上部研磨具42を昇降筐48に対し下方へ
付勢している。該支持ピン46の昇降筐内部に臨む上端
部は拡大頭部46aとして形成され、この拡大頭部46
aに、昇降筐48の基板49に取付けた異常検知スイッ
チ62(64)のローラ付レバーが接触している。この支
持ピン46は、常には圧縮ばね47により弾力付勢され
て下方へ延出しているので、該拡大頭部46aが異常検
知スイッチ62(64)のレバーを下方に押圧し、これら
スイッチ62(64)を常開状態に保持している。そして
後述の如く、昇降筐48が上部研磨具42と共に下降し
て、鍋72を下部研磨具10との間で挟圧するに至る
と、圧縮ばね47の弾力に抗して支持ピン46が上昇
し、これにより各対応の異常検知スイッチ62(64)は
閉成する。これにより図示しない制御回路において、鍋
72を上部研磨具42が正常に押圧した旨が電気的に確
認される。
【0018】先に述べた如く鍋72には、その用途に応
じて寸法や形状が異なるものが多数あるので、下部研磨
具10および上部研磨具42は、特定の鍋72に対応す
るものが選定使用される。しかるに操作者が、別のオー
ダーに移って異なる寸法の鍋72を研磨するべく下部研
磨具10および上部研磨具42を交換する際に、規格違
いの部材を使用したり、必要部材の交換をし忘れたりし
て、例えば鍋72に対し上部研磨具42が適正に適合し
ない場合があり得る。このような異常状態を検出するた
めに、前記異常検知スイッチ62,異常検知スイッチ6
4以外に、更に図9および図10に示す下死点直前スイ
ッチ66が設けられている。この下死点直前スイッチ6
6は、昇降筐48の下死点を検出する下死点スイッチ7
0よりも約10mm程度上方に設けられている。そして図
10に示す如く、規格違いの上部研磨具42を取付けた
昇降筐48が下降すると、該上部研磨具42が鍋72の
内底面に密着せず、相互に干渉し合う異常を生ずる。こ
の場合は、下死点直前スイッチ66がドッグ65と接触
する前に、異常検知スイッチ62,64がON作動する
ため、前記干渉による異常を検出し得ることになる。こ
のときは、鍋研磨装置の動作は瞬時に停止させられ、例
えば操作パネル45に設けた非常ランプを点灯させたり
ブザーを鳴らしたりして、作業者に異常状態を視覚的・
聴覚的に覚知させる。なお、下部研磨具10の交換忘れ
等の規格違いにより、鍋72と該下部研磨具10との間
に「こじり」等の干渉を生じた場合も、先と同様に下死点
直前スイッチ66の作動前に異常検知スイッチ62(6
4)が作動し、従ってその異常が検知される。
【0019】逆に正常動作の場合には、図9に示す如く
昇降筐48と共に上部研磨具42が下降すると、先ず下
死点直前スイッチ66がドッグ65に接触して作動し、
下死点の直前を通過したことを検知する。次いで上部研
磨具42は、回転ドラム17の鍋支持具40に載置した
鍋72の外底面を押圧するが、昇降筐48は下降を更に
継続するので、前記支持ピン46は圧縮ばね47を圧縮
しつつ、昇降筐48の基板49に対し僅かに上昇する。
そして支持ピン46の拡大頭部46aは、対応の異常検
知スイッチ62(64)のローラ付レバーを付勢してこれ
をON作動させる。すなわち、下死点直前スイッチ66
が作動した後に、異常検知スイッチ62(64)が作動す
るシーケンスであれば、正常状態であると判断すること
ができる。また下死点直前スイッチ66が作動する前
に、異常検知スイッチ62(64)が作動した場合は、前
述の如く上部研磨具42が鍋72と相互に干渉し合う異
常を生じていることが判断される。そして正常動作の場
合は、その直後に昇降筐48は下死点に到達し、下死点
スイッチ70を作動させてその位置で昇降筐48の下降
は停止する。
【0020】
【実施例の作用】次に、このように構成した実施例に係
る鍋研磨装置の作用を説明する。鍋72の研磨を開始す
るに先立ち、鍋研磨装置の前記昇降筐48および上部研
磨具42は、図5に示す如く、その上死点にまで上昇し
て停止していると共に、回転ドラム17は回転を停止し
て待機状態にある。回転ドラム17の内側に対向配置し
た鍋支持具40,40は、先に述べたように、研摩に供
される特定の鍋72の寸法や形状に最も適したタイプの
ものが取付けてある。また下部研磨具10および上部研
磨具42も、研磨に供される鍋72の外底面および内底
面の形状に最も馴染む形状を有するものが選定されてい
る。研磨すべき鍋72は、使用に供された後のものであ
るから、残り物は全て廃棄して簡単な下洗いだけは済ま
せておくこととする。この状態で作業者は、研磨すべき
鍋72を筐体38の水平開口面41に臨む回転ドラム1
7の上方にまで持参し、該鍋72の把手72a,72a
を鍋支持具40,40に載置させる。
【0021】このように鍋72を回転ドラム17の鍋支
持具40,40に載置すると、図7に示す如く、鍋72
の外底面は下部研磨具10の研磨帯片11に近接し、か
つ若干の間隙を介在させた状態となる。次いで操作パネ
ル45のスイッチ(図示せず)を操作して、図4に示す両
軸モータ54の回転を開始させる。これにより夫々のピ
ニオン50がラック52と噛合回転し、昇降筐48は水
平姿勢を保持したまま上部研磨具42と共に下降を開始
する。そして上部研磨具42が、図8に示す如く鍋72
に挿入されて、その研磨帯片51が内底面に略密着す
る。昇降筐48は更に下降を継続するので、上部研磨具
42による上方からの押圧力が鍋72に伝達され、鍋支
持具40,40を圧縮ばね90,90の弾力に抗して僅か
に下降させる。これにより鍋72の外底面は、下部研磨
具10の研磨帯片11に確実に密着させられる。すなわ
ち鍋72は、その外底面を下部研磨具10により密着さ
せられると共に、内底面を上部研磨具42により密着保
持された形で挟圧されるに至る。
【0022】先に述べた如く、昇降筐48の下降が進行
すると、先ず図9に示す下死点直前スイッチ66がドッ
グ66に接触してこれを作動させる。更に昇降筐48が
下降すると、上部研磨具42と鍋72の内底面との接触
により、各支持ピン46が圧縮ばね47の弾力に抗して
僅かに基板49から上昇し、これにより各対応の異常検
知スイッチ62(64)をON作動させ、鍋72の挟持が
正常になされたことを制御回路に信号として送る。また
この近傍で昇降筐48は下死点に達し、下死点スイッチ
70がドッグ69に接触することにより、昇降筐48の
下降をその位置で停止させる。このように鍋72を、下
部研磨具10および上部研磨具42により上下から挟圧
した正常状態で、図1に示すモータ32の回転を開始す
る。すると、小径歯車36,大径歯車28の噛み合い作
用下に、回転ドラム17が垂直支軸24を中心として、
鍋支持具40,40に載置した鍋72と共に回転する。
このとき鍋72は、回転ドラム17と共に回転するが、
当該鍋72の外底面および内底面は、静止的に位置して
いる下部研磨具10および上部研磨具42により挟圧さ
れている。従って、回転ドラム17と一体化した鍋72
の回転に伴ない、該鍋72の外底面および内底面は、下
部研磨具10の研磨帯片11および上部研磨具42の研
磨帯片51と摺擦して、その研磨がなされることにな
る。図示しない制御回路にはタイマが設けられており、
該タイマの設定時限がタイムアップすることにより、前
記モータ32の回転が停止して鍋72に対する研磨が終
了する。なお研磨に際して、研磨剤を予め少量加えるよ
うにしておいてもよい。
【0023】この研磨が終了すると、前記両軸モータ5
4の逆回転が開始され、これにより昇降筐48はラック
52およびガイドレール58に沿って、水平姿勢を保持
したまま上昇する。そして前記上死点に達すると、上死
点スイッチ68がドッグ67に接触して、両軸モータ5
4を停止させることにより、ワンサイクルの鍋研磨を終
了する。作業者は、研磨の終了した鍋をそのまま上方に
取出し、次に研磨すべき鍋72を、再び前記回転ドラム
17の鍋支持具40,40上に載置して、先の操作を反
復させる。
【0024】なお鍋72を挟圧する下部研磨具10およ
び上部研磨具42に、寸法違いや交換忘れ等のミスを生
じて、昇降筐48を下降させた際に鍋72を正常に挟圧
しない場合は、図10に関して説明した如く、下死点直
前スイッチ66の作動前に、異常検知スイッチ62(6
4)が作動して異常発生が検知される。このときは、回
転ドラム17の回転が開始されることがなく、確実な安
全が達成される。
【0025】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る鍋研磨
装置によれば、研磨を要する鍋を回転ドラムの鍋支持具
に載置し、上方から上部研磨具を下降させることによ
り、該鍋の外底面を下部研磨具により、また内底面を上
部研磨具により密着状態で挟持し得る。そして、下部研
磨具と上部研磨具とで鍋を挟圧保持した状態で、回転ド
ラムを回転させることにより、鍋も一体回転させてその
研磨を簡単かつ高度に行ない得るものである。このため
鍋の焦げ付き等に対して、人手により多くの時間と労力
を費やして研磨していた作業が殆ど機械化され、しかも
光沢がでる程度まで研磨し得て極めて衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鍋研磨装置に関して、その好適な実施
例を示す要部縦断面図である。
【図2】鍋研磨装置に鍋を載置した状態で示す一部切欠
概略斜視図である。
【図3】鍋研磨装置の上部研磨具を昇降させる機構およ
び上死点・上死点および下死点直前の位置を検出するリ
ミットスイットの配設状態を示す一部切欠概略斜視図で
ある。
【図4】図5に示すIV-IV線横断面図である。
【図5】一実施例に係る鍋研磨装置の全体構成を示す外
観斜視図である。
【図6】回転ドラムに取付けられる鍋支持具の構成を概
略的に示す分解斜視図である。
【図7】回転ドラムの鍋支持具に鍋をセットし、かつ上
部研磨具は下降させない状態で示す要部縦断面図であ
る。
【図8】図7において昇降筐および上部研磨具を下降さ
せて、上部研磨具により鍋を押圧すると共に、この鍋の
外底面を下部研磨具に密着させた状態を示す要部縦断面
図である。
【図9】図8に示す鍋を上下方向から挟圧した状態にお
いて、正常に挟圧した場合に、これを検出するリミット
スイッチとドッグとの関係を示す縦断面図である。
【図10】回転ドラムに載置した特定の鍋に対して上部
研磨具の形状が一致しないために、それ以上昇降筐が下
降し得ない異常状態となった際に、その状態を検出する
リミットスイッチとローラ付きレバーとの関係を示す縦
断面図である。
【図11】実施例に係る鍋研磨装置に使用される下部研
磨具および上部研磨具の構成を示す説明図である。
【図12】図11に示す上部研磨具の変形例を示す説明
図である。
【図13】下部研磨具および上部研磨具の変形例を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 下部研磨手段 17 回転ドラム 32 モータ 38 筐体 40 鍋支持具 42 上部研磨手段 72 鍋

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体(38)の内部に回転自在に水平に配設
    され、所要形状の鍋(72)を水平状態で載置する鍋支持具
    (40,40)を備えた回転ドラム(17)と、 この回転ドラム(17)の内部に臨むと共に該ドラム(17)と
    は独立して水平に固定支持され、前記回転ドラム(17)に
    載置される鍋(72)の外底面に接触可能に配設した下部研
    磨手段(10)と、 前記筐体(38)における回転ドラム(17)の上方に昇降自在
    に配設され、その下降時に前記回転ドラム(17)に載置し
    た鍋(72)の内底面を押圧する上部研磨手段(42)と、 前記筐体(38)の内部に配設され、前記回転ドラム(17)に
    所要方向の回転を与えるモータ(32)とからなり、 上部研磨手段(42)を下降させて、該上部研磨手段(42)と
    前記下部研磨手段(10)との間で前記鍋(72)を挟圧した状
    態で、前記回転ドラム(17)を回転させることにより該鍋
    (72)を該ドラム(17)と一体的に回転させ、これにより鍋
    (72)の外底面および内底面を同時に研磨するよう構成し
    たことを特徴とする鍋研磨装置。
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