JP2942210B2 - 液体タンク - Google Patents

液体タンク

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JP2942210B2
JP2942210B2 JP9045157A JP4515797A JP2942210B2 JP 2942210 B2 JP2942210 B2 JP 2942210B2 JP 9045157 A JP9045157 A JP 9045157A JP 4515797 A JP4515797 A JP 4515797A JP 2942210 B2 JP2942210 B2 JP 2942210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容量が100〜3
000リットル程度の比較的大きな液体タンクに関する
ものであり、詳細には、回転成形法により成形される熱
可塑性樹脂からなる容器本体を有する液体タンクに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】容量が100〜3000リットル程度で
ある比較的大きな熱可塑性樹脂製タンクは、射出成形や
圧縮成形等では成形が困難であるため、一般に回転成形
法により製造されている。
【0003】回転成形法は、成形対象物の外形形状を内
面に有した密閉金型内に粉末状の樹脂を入れ、この金型
を加熱しながら回転させ、金型内面に溶融樹脂を均一な
厚みで付着させ、これを冷却して固化した後、金型を分
割して成形物を取り出す方法である。このような回転成
形法によれば、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を用いて
大型の成形物を生産性よく製造することができる。
【0004】図12及び図13はこのような回転成形法
により成形された従来の液体タンクの一例を示す図であ
り、図12(a)は平面図、図12(b)は正面図、図
13は右側面図である。液体タンク1は、回転成形法に
より成形されており、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂か
ら形成されている。液体タンク1の上方面は中央部にや
や窪んだ凹部1cが形成されており、この凹部1cの中
央に開口部3が形成され、この開口部3には蓋が取り付
けられている。また開口部3の横には、空気抜き口4が
形成され、この空気抜き口4にキャップが取り付けられ
ている。
【0005】液体タンク1の側面には容器の強度を補強
するため、縦方向にリブ5が形成され、横方向にリブ6
が形成されている。液体タンク1内の液体を排出するた
めの排液口2は、図12(b)及び図13に示すよう
に、液体タンク1の底部1aよりやや上方の位置に取り
付けられている。
【0006】このような液体タンク1においては、一般
に、開口部3の蓋を開けて液体タンク1内に液体を入
れ、液体を取り出す際には、下方の排液口2から液体を
排出させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の液体タンク1で
は、上記のように、排液口2が、底部1aよりも高い位
置に形成されているため、排液口2から内部の液体を排
出した後に、液体タンク1内の底部1aに液体が残留
し、液体タンク1内の液体を完全に排出することができ
ないという問題があった。
【0008】従って、液体タンク1内の液体を異なる液
体に入れ換える場合に、前回の液体が液体タンク1内に
残留しており、そのまま新たな種類の液体を入れると前
回の液体と混合されていまうという問題があった。
【0009】従って、従来の液体タンクでは、底部に残
る液体の量をできるだけ少なくするため、図12(b)
に示すように、底部1aに上げ底部分1bを形成し、底
部1aに溜まる液体の量をできるだけ少なくするなどの
工夫がなされている場合もある。しかしながら、このよ
うな場合にも、上げ底部分1bの回りの底部1aに液体
が残留してしまい、液体を完全に排出することはでき
ず、同様の問題を有していた。
【0010】また、このような場合に、底部1aの液体
が溜まる部分の樹脂の厚みを厚くし、液体が溜まらない
ようにすることなどが考えられるが、一部分の樹脂の厚
みを厚くすることは、回転成形法では困難で複雑な工程
を伴うため、経済的に不利なものとなる。また、一部分
の樹脂の厚みが厚くなると、液体タンクの重量が重くな
るという新たな問題も生じる。本発明の目的は、タンク
内の液体をほぼ完全に排出することができ、かつ軽量で
あると共に製造が容易である液体タンクを提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の液体タンクは、
回転成形法により成形された熱可塑性樹脂からなる容器
本体と、容器本体を載せるための樹脂発泡体からなる台
座とを備えており、台座の上に容器本体を載せ、容器本
体と台座の回りにベルトを巻き付けることにより容器本
体と台座とを一体化させた液体タンクである。
【0012】容器本体はまた、底部から下方に突き出た
下方突出部を有している。この下方突出部は、中央部に
形成される中央突出部と、該中央突出部から側方に延び
る側方延出部とを有し、該側方延出部の先端に容器本体
内部の液体を排出するための排液口が設けられている。
【0013】台座の上方面には、容器本体の下方突出部
が嵌まる凹部が形成されており、該凹部の側方延出部に
対応する側の側方が開放されている。また、本発明にお
いては、ベルトが巻付けられる容器本体の側面及び台座
の側面に、ベルトを案内するためのベルト案内溝が形成
されている。
【0014】本発明において、容器本体は、上述のよう
に、熱可塑性樹脂を回転成形法により成形した容器本体
である。熱可塑性樹脂としては特に限定されるものでは
ないが、一般に回転成形法で用いられる熱可塑性樹脂を
用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリカーボネート等を用いることができる。上述
のように、回転成形法により成形するものであるので、
本発明の容器本体は、一般に、ほぼ均一な厚みを有す
る。容器本体の厚みは、特に限定されるものではない
が、一般には、2〜20mm程度である。
【0015】本発明における台座は、上述のように樹脂
発泡体から形成される。樹脂発泡体は、特に限定される
ものではないが、軽量でかつ成形が行い易い発泡スチロ
ールなどの熱可塑性樹脂の発泡体が好ましい。樹脂発泡
体の成形方法は特に限定されるものではないが、例え
ば、ビーズ発泡成形法、真空成形法などにより成形する
ことができる。
【0016】本発明において、容器本体と台座とを一体
化するためのベルトとしては、容器本体と台座の回りに
ベルトを巻き付けることにより両者を一体化できる強度
を有するものであれば特に限定されるものではないが、
ポリプロピレンを延伸強化したポリプロピレン強化樹脂
製ベルトなどからなる樹脂製のベルトが用い易い。ま
た、台座が樹脂発泡体からなり、軽量であるため、容器
本体を持ち上げた際にもベルトには大きな重量が掛から
ないので、ベルトにはさほどの強度は要求されない。
【0017】容器本体及び台座の回りを巻き付けたベル
トの両端の固定は、樹脂製ベルトである場合には熱融着
により両端を融着し固定してもよいし、あるいは金具等
を用いて両端を固定してもよい。容器本体と台座の回り
に巻き付けるベルトの本数は、特に限定されるものでは
ないが、1本では取り付け状態が不安定になる傾向があ
るので、2本以上であることが好ましく、製造工程の容
易性及び経済性の観点からは2本であることが好まし
い。
【0018】ベルトは、通常台座の上に容器本体を載せ
た状態で、ほぼ垂直方向に巻き付ける。この巻き付けの
際、容器本体の側面及び台座の側面には、ベルトを案内
するためのベルト案内溝が形成されているので、このベ
ルト案内溝に沿ってベルトを巻き付けることができる。
従って、ベルトが巻き付け易く、また巻き付けた後にベ
ルトがずれにくく、確実に安定してベルトを巻き付けて
容器本体と台座とを一体化することができる。
【0019】本発明に従えば、容器本体の下方突出部の
側方延出部の先端に容器本体内部の液体を排出するため
の排液口が設けられている。容器本体内部の液体を排出
していくと、最終的に液体は下方突出部に集まり、側方
延出部を通り排液口から外部に排出される。従って、本
発明によれば、容器本体内部に液体が残留することな
く、ほぼ完全に容器本体内の液体を外部に排出すること
ができる。
【0020】また、台座部には、容器本体の下方突出部
が嵌まる凹部が形成されており、凹部の側方延出部に対
応する側の側方が開放されている。従って、容器本体内
部の液体を排液口から排出する際にも、台座の存在が邪
魔になることはなく、液体排出のためのパイプ等を排液
口に接続し液体を排出することができる。
【0021】本発明における容器本体は、回転成形法に
より容易に製造することができるものである。また樹脂
発泡体からなる台座は軽量であり、上方面に容器本体の
下方突出部が嵌まる凹部が形成されているので、この凹
部に下方突出部が嵌まるように容器本体を載せ、確実に
かつ安定して容器本体と台座とを組み合わせることがで
きる。また、台座が軽量であるため、容器本体との一体
化をベルトの巻き付けによって行うことができ、製造が
容易であり、従って経済的なコストで製造することがで
きる。
【0022】また、樹脂発泡体の表面はバルクの樹脂表
面に比べ摩擦係数が高く、滑りにくい。また、設置面に
小石や砂等が存在しても、樹脂発泡体内にくい込むた
め、小石や砂等によって滑り易くなるのを抑制すること
ができる。本発明の液体タンクは、トラックの荷台等の
上に載せ、水や農薬等を運搬するのに用いることができ
るものであるが、このように滑りにくい樹脂発泡体を台
座とするものであるため、安定した状態で運搬すること
ができる。また、工場等において本発明の液体タンクを
設置して用いる場合にも、安定した設置状態で用いるこ
とができる。
【0023】また、本発明の液体タンクは、容器本体
に、別体の台座を組み合わせるものである。従って、台
座を形成する樹脂発泡体に異なる色を着色することによ
り、異なる着色の台座を作成し、これと組み合わせるこ
とによって液体タンクを用途ごとに区別することができ
る。すなわち、同一の容器本体を用いても、台座の色を
変えることによって液体タンクを薬品用や水用などのよ
うに用途ごとに区別することができる。
【0024】また、液体タンクの設置面に応じて、液体
タンクの底部の形状を種々変更させたい場合などが生じ
るが、このような場合にも、本発明の液体タンクは、台
座の底部の形状を変更するのみで、このような要望に対
処することができる。
【0025】本発明に従う好ましい実施態様の一つにお
いては、中央突出部内に液体排出用ストレーナーを設置
する。この液体排出用ストレーナーは、ポンプ等により
容器本体の中央の開口部から内部の液体を外部に排出す
る際に用いるものであり、ストレーナーを介して吸入し
た液体を、パイプを通して外部に排出することができ
る。このようなストレーナーは、下方突出部である中央
突出部内に設置されるので、このような場合にも液体タ
ンク内の液体をほぼ完全に排出することができる。本実
施態様においては、容器本体の中央突出部の内面に内側
に向かって突き出る複数の突起部を形成し、この突起部
によって中央突出部内に設置された液体排出用ストレー
ナーの浮上を抑制する。従って、液体排出用ストレーナ
ーを中央突出部内に安定して設置することができる。
【0026】本発明においては、台座の側面の最も外側
の位置が、容器本体の側面の最も外側の位置から2cm
外側の位置よりも内側であることが好ましい。このよう
に台座の寸法形状を設定することにより、台座部分のみ
が外側に突出した部分がなくなり、台座部分が障害にな
らないようにし、容器本体に比べ強度の低い台座部分が
直接衝撃等の外力を受けるのを防止している。なお、容
器本体よりも2cm外側の位置でもよいとしているの
は、樹脂発泡体が柔軟性を有するため、2cm程度であ
れば、その弾性力によって外力を吸収することができる
からである。
【0027】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の一実施例
の液体タンクを示す図であり、図1(a)は平面図、図
1(b)は正面図、図2は右側面図を示す。本実施例の
液体タンクは、ポリエチレン樹脂を用い回転成形法によ
り成形された容器本体10を、発泡ポリスチロール(ポ
リスチレン発泡体)から成形された台座20の上に載
せ、ポリプロピレン強化樹脂製ベルトからなるベルト3
1を、容器本体10及び台座20の回りに巻き付けるこ
とにより一体化されたものである。
【0028】図3及び図4は容器本体10を示してお
り、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図、図4は
右側面図である。容器本体10の底部10aには、下方
に突き出た下方突出部11が形成されている。下方突出
部11は、中央部において下方に突出している中央突出
部11aと、中央突出部11aから側方に延びる側方延
出部11bとを有している。側方延出部11bの先端に
は、容器本体10の内部の液体を排出するための排液口
12が設けられている。排液口12にはキャップが取り
付けられている。
【0029】容器本体10の上方部には、凹部10cが
形成されており、その中心部に開口部13が形成されて
いる。開口部13には内ねじ式の蓋が取り付けられてい
る。開口部13の横には、空気抜き口14が形成されて
おり、この空気抜き口14にはキャップが嵌められてい
る。この空気抜き口14は、排液口12から液体を排出
する際に開放し容器本体10内に空気を取り入れるため
のものである。また、開口部13は、容器本体10内に
液体を入れたり、あるいは後述するように容器本体10
内の液体を吸引ポンプ等で吸引し排出するときに用いた
りする。
【0030】容器本体10の側面には、縦方向に一対の
リブ15が形成されている。また横方向にはリブ16が
形成されている。これらのリブ15及び16は、容器本
体10の壁部の強度を高めるために形成されるものであ
るが、本実施例ではこのリブ15をベルト案内溝として
も用いる。
【0031】容器本体10の右側面には、容器の内側に
へこむように形成された把手部10bが形成されてい
る。この把手部10bは容器本体10を運搬する際把手
として用いることができるものである。
【0032】図3(a)及び図4に示すように、容器本
体10の上方部には左右両側にそれぞれアーム部18が
形成されており、アーム部18には貫通口18aが形成
されている。このアーム部18は容器本体の運搬用に使
用すると共に、貫通口18a内にロープなどを通すこと
により、容器本体10を吊り上げることができる。
【0033】本実施例の容器本体10は、上述のよう
に、底部10aから下方に突き出た突出部11を有して
おり、側方延出部11bの先端に排液口12が設けられ
ているので、容器本体10内の液体は、この下方突出部
11aを通りほぼ完全に排出することができる。
【0034】図5及び図6は台座20を示しており、図
5(a)は平面図、図5(b)は正面図、図5(c)は
底面図、図6は右側面図である。図7は、図5(a)の
A−A線に沿う断面図であり、図8は図5(a)のB−
B線に沿う断面図である。台座20の上方面には、容器
本体10の下方突出部11が嵌まる凹部21が形成され
ている。凹部21の中央部には、容器本体10の中央突
出部11aが嵌まる中央部21aが形成されている。ま
た、中央部21aから側方には、側方部21bが形成さ
れており、この側方部21bには、容器本体10の側方
延出部11bが嵌まる寸法形状に形成されている。側方
部21bから側方に向かって、開放部21cが形成され
ている。台座20の側面には、ベルトを案内するための
ベルト案内溝25が形成されている。
【0035】図5(c)に示すように、台座20の裏に
は縦方向及び横方向に交差するリブ26が形成されてい
る。図9は、図5(c)のC−C線に沿う断面図であ
り、図10はD−D線に沿う断面図である。
【0036】図9及び図10に示すように、複数のリブ
26を縦方向及び横方向に形成することにより、台座2
0の機械的強度が高められている。またこのようなリブ
26の形成により、より軽量で強度を有する台座20と
することができる。
【0037】図1及び図2に示すように、以上説明した
容器本体10を台座20の上に載せ、ベルト31を容器
本体10と台座20の回りに巻き付けることにより、本
実施例の液体タンク30が構成されている。図1(b)
及び図2に示すように、台座20の凹部21に、容器本
体10の下方突出部11が嵌められており、中央突出部
11aは中央部21aに、側方延出部11bは側方部2
1bに嵌められ、安定した状態で台座20の上に容器本
体10が載せられている。ベルト31は、容器本体10
の縦方向のリブ15及び台座20のベルト案内溝25を
通るように巻き付けられている。ベルト31は両端部に
金属リングを入れ、圧着により固定されている。
【0038】上述のように容器本体10内の液体は、容
器本体10の下方の下方突出部11の先端に設けられた
排液口12から排出することができるので、容器本体1
0内の液体をほぼ完全に排出することができる。また排
液口12は、台座20の開放部21cに位置するため、
台座20が障害になることなく排液口12から液体を排
出することができる。また容器本体10内の液体は、左
側面側に設けられているバルブ17によって排出しても
よい。
【0039】以上のように、本実施例の液体タンク30
においては、容器本体10内の液体をほぼ完全に排出す
ることができる。従って、内部に入れる液体を別の液体
に切り換える場合等において、異種の液体が混合するこ
となく液体の種類を切り換えることができる。
【0040】また、本実施例における台座20の側面の
最も外側の位置は、容器本体10の側面の最も外側の位
置から2cm外側の位置よりも内側に位置するように台
座20が形成されている。従って、台座20が容器本体
10より外側に突き出て障害になることはなく、また液
体タンク30を並べて配置した場合にも容器本体10に
比べ強度が相対的に弱い台座20に外部の力が大きく加
わるのを防止することができる。なお、ここで台座の側
面の最も外側の位置が2cm外側に位置してもよいとし
ているのは、台座20が樹脂発泡体から形成されるた
め、樹脂発泡体が有する弾性力によって衝撃を吸収する
ことができるからである。
【0041】図11は、本発明に従う好ましい実施態様
の一つを説明するための平面図(a)及び断面図(b)
である。本実施態様では、図11(a)に示すように、
容器本体の下方突出部11の中央突出部11a内に液体
排出用ストレーナー40が配置されている。ストレーナ
ー40は上方面及び下方面に網を有しており、排出口4
0aに、図11(b)に示すように吸引パイプ44を接
続することにより、容器本体内の液体をストレーナー4
0を介して吸引し外部に排出するためのものである。図
11(a)及び(b)に示すように、本実施態様では、
中央突出部11aの内面に内側に向かって突き出る3つ
突起部41,42,43が形成されている。そして、こ
の3つの突起部41,42,43より下方に、ストレー
ナー40が配置されているので、ストレーナー40の浮
上を抑制し、ストレーナー40を中央突出部11a内に
位置するようにその位置を制御している。このような突
起部41,42,43は、容器本体を回転成形する際
に、このような突起部が形成されるような金型を用いて
形成してもよいし、容器本体成形後にこのような突起部
を取り付けてもよい。
【0042】以上、本発明に従う具体的な実施例につい
て説明したが、本発明は、上記実施例の構造や形状、及
び材質に限定されるものではない。
【0043】
【発明の効果】本発明の液体タンクは、液体を収容する
容器本体の底部に下方突出部が形成され、この下方突出
部が中央突出部及び側方延出部を有し、側方延出部の先
端に排液口が設けられている。従って、容器本体内部の
液体をほぼ完全に排出することができる。従って、容器
本体内の洗浄等が容易となり、収容する液体を別の液体
に切り換える場合に、異種の液体が混合することなく液
体の切り換えを行うことができる。
【0044】また、本発明では、回転成形法により成形
される容器本体と、樹脂発泡体からなる台座とを、ベル
トの巻き付けによって一体化している。従って、製造が
容易であり、経済的なコストで製造することができる。
【0045】また、本発明では、台座として樹脂発泡体
を用いているので、液体タンク全体を軽量なものとする
ことができる。また樹脂発泡体は、バルクの樹脂表面に
比べ摩擦係数が高いので、滑りにくく、従って液体タン
クを安定した状態で設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の液体タンクを示す平面図
(a)及び正面図(b)。
【図2】本発明の一実施例の液体タンクを示す右側面
図。
【図3】図1及び図2に示す実施例の容器本体の平面図
(a)及び正面図(b)。
【図4】図1及び図2に示す実施例の容器本体の右側面
図。
【図5】図1及び図2に示す実施例の台座を示す平面図
(a)、正面図(b)、底面図(c)。
【図6】図1及び図2に示す実施例の台座を示す右側面
図。
【図7】図5(a)のA−A線に沿う断面図。
【図8】図5(a)のB−B線に沿う断面図。
【図9】図5(c)のC−C線に沿う断面図。
【図10】図5(c)のD−D線に沿う断面図。
【図11】本発明に従う一実施態様における、中央突出部
に液体排出用ストレーナーを配置した状態を示す部分拡
大平面図(a)、部分拡大断面図(b)。
【図12】従来の液体タンクの一例を示す平面図(a)及
び正面図(b)。
【図13】従来の液体タンクの一例を示す右側面図。
【符号の説明】
10…容器本体 10a…容器本体の底部 10b…容器本体の把手部 10c…容器本体上方の凹部 11…下方突出部 11a…中央突出部 11b…側方延出部 12…排液口 13…容器本体上方の開口部 14…容器本体上方の空気抜き口 15…縦方向のリブ(ベルト案内溝) 16…横方向のリブ 18…アーム部 18a…アーム部の貫通口 20…台座 21…台座の凹部 21a…凹部の中央部 21b…凹部の側方部 21c…開放部 25…ベルト案内溝 26…リブ 30…液体タンク 31…ベルト 40…液体排出用ストレーナー 40a…液体排出用ストレーナーの排出口 41,42,43…突起部 44…吸引パイプ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転成形法により成形された熱可塑性樹
    脂からなる容器本体であって、底部から下方に突き出た
    下方突出部を有し、該下方突出部が中央部に形成される
    中央突出部と、該中央突出部から側方に延びる側方延出
    部とを有し、該側方延出部の先端に容器本体内部の液体
    を排出するための排液口が設けられている容器本体と、 前記容器本体を載せるための、樹脂発泡体からなる台座
    であって、その上方面に前記容器本体の前記下方突出部
    が嵌まる凹部が形成されており、該凹部の前記側方延出
    部に対応する側の側方が開放されている台座とを備え、 前記台座の上に前記容器本体を載せ、前記容器本体と前
    記台座の回りにベルトを巻き付けることにより、前記容
    器本体と前記台座が一体化されており、前記ベルトが巻
    き付けられる前記容器本体の側面及び前記台座の側面に
    は前記ベルトを案内するためのベルト案内溝が形成され
    ていることを特徴とする液体タンク。
  2. 【請求項2】 前記容器本体の前記中央突出部の内面に
    内側に向かって突き出る複数の突起部が形成されてお
    り、該突起部によって前記中央突出部内に設置された液
    体排出用ストレーナーの浮上が抑制されていることを特
    徴とする請求項1に記載の液体タンク。
  3. 【請求項3】 前記台座の側面の最も外側の位置が、前
    記容器本体の側面の最も外側から2cm外側の位置より
    も内側であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の液体タンク。
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