JP2942170B2 - 原料搬送、混合、排出用カプセルの洗浄方法 - Google Patents

原料搬送、混合、排出用カプセルの洗浄方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、食品製造工程
などにおいて、各種の特性、形態の原料を効率良 く搬
送し、混合し、また排出することを可能とする特定の原
料搬送、混合、排出用カプセルの洗浄方法に関するもの
であり、さらに詳しくは、本発明は、例えば、主として
多品種の食品を高い生産効率で製造することが可能な多
品種の食品製造工程などにおいて、粉体、液体、固体、
ペースト状の原料を搬送するカプセルであって、原料を
収納して搬送することができると同時に、各処理工程に
おいて、原料を効果的に混合し、また排出することがで
きる新しいタイプの特定の原料搬送、混合、排出用カプ
セルを効率良く洗浄する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の食品、例えば、カレー、シ
チュー、スープ、ソース等の液状食品や、ケチャップ、
マヨネーズ、ピューレ、ホワイトソース、練り芥子、練
り山葵、ピザソース、練り餡等のペースト状食品等の製
造装置としては、一般に、液状、固体状、粉体状、ペー
スト状等の各原料を移送用パイプを使って配合用ホッパ
ーに投入し、得られた配合原料をさらに移送用パイプを
使って当該配合用ホッパーから次の処理工程、例えば、
混合攪拌処理工程、加熱処理工程等に移送し、得られた
処理物を次の工程に送り込むと云った方式の装置のよう
に、移送工程の多くに移送用パイプを利用する連続式の
製造装置が用いられてきた。
【0003】すなわち、一般に、例えば、食品の連続式
の製造装置などにおいては、各原料の配合から最終製品
に至るまで、各処理工程における製造装置の間を移送用
パイプで連結し、当該移送用パイプを介して各原料、そ
れらの処理物及び中間製品等を移送する方式のものがも
っぱら使用されてきた。
【0004】また、一部において、ステンレス製容器に
内容物を充填し、当該容器をローリングさせて内容物を
混合し、その後、各工程へ移送する方式の食品加工装置
が開発されている。
【0005】ところで、上記のような移送用パイプで連
結された連続式の製造装置は、同一の製品を工業的に大
量に生産するいわゆる一品種、大量生産には好適なもの
であったが、一方において、次のような問題点を有する
ものであった。
【0006】すなわち、各処理工程における各処理装置
の間を移送用パイプで連結した連続式の製造装置は、各
製造装置が当該移送用パイプで連結され、固定されてい
るので、各製造工程の連結を自由に変更することが困難
である。従って、例えば、処理工程の一部が大きく異な
る製品を同時的にもしくは逐次的に製造するためには、
当該製品を製造するのに適する特別の装置を別途配置す
るか、あるいは、当該連続式の製造装置を上記製品用に
改造して使用する必要があった。
【0007】また、移送用パイプで連結された連続式の
製造装置は、一旦生産を開始すると、原料投入から最終
製品の調製処理に至るまでの全ての工程を連続的に行う
必要があることから、当該連続式の製造装置の稼動を開
始すると、任意の時間に、任意の製造工程で装置を停止
することは不可能であり、例えば、別の種類の製品を逐
次的に製造する場合等に必要とされる装置の洗浄や一部
の装置のメンテナンス等を行うためには、全処理工程に
わたって装置を一時的に停止する必要があり、その結
果、複数の種類の製品を製造する場合には、生産効率が
著しく低下すると云う問題点があった。
【0008】また、移送用パイプで連結された製造装置
は、各製造工程における使用後の装置の洗浄、故障の修
理等を行うためには、全処理工程にわたって装置の全面
的な分解、組立て等を同時的に行うことが必要とされる
ことが多く、その作業が極めて広範囲にわたる煩雑なも
のであり、かつ手間を要するものであり、このことが原
因で生産効率の向上化が制限されると云う問題点があっ
た。
【0009】さらに、各処理工程における処理装置を移
送用パイプで固定的に連結した従来の連続式の製造装置
は、生産停止後、当該移送用パイプ内に不可避的に原料
等が溜まることになるので相当量の原料等のロスが生じ
ると云う問題点があった。
【0010】一方、前述のステンレス製容器に内容物を
充填し、当該容器をローリングさせて内容物を混合し、
その後、各工程へ移送する方式のものは、パイプレス方
式のものではあるものの、密閉可能な通常の形態の調理
タンクをローリングさせて移送し、調理を施すだけのも
のであり、調理の内容も真空低温殺菌調理等の特殊なも
のに限られるものであり、これをそのまま、一般的な食
品の製造装置として拡大利用することは困難であった。
【0011】ところで、近年、例えば、食品製造の分野
などにおいては、生産ラインにおける製造すべき製品の
種類の多様化、多品種化と、製品の高品質化の傾向が高
まるにつれて、従来のような同一製品、大量生産に適し
た製造装置、製造システムではなく、多品種、少量生産
に適した製造装置、製造システムを確立することが重要
になってきており、従来のような同一製品、大量生産に
好適な移送用パイプを固定的に連結した大型の連続式の
製造装置は、上記のような各種の問題点を内包している
ことから、これをそのまま多品種、少量生産を目標とす
る製造装置、製造システムとして使用することはますま
す困難な状況になりつつある。このようなことから、当
業界においては、従来の食品の連続式の製造装置にみら
れる上記のような問題点を確実に解消し得ると共に、多
品種、少量生産に好適に使用することが可能な新しいタ
イプの製造装置、製造システムを開発することが強く求
められている状況にあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような状況の中
で、本発明者らは、従来の移送用パイプで連結された連
続式の製造装置にみられる上記のような問題点を根本的
に解消すると共に、多品種、少量生産に適合した全く新
しいタイプの製造装置、製造システムを開発することを
目標として鋭意研究を積み重ねた結果、従来の移送用パ
イプに代えて、全く新しいタイプの多機能搬送装置を開
発し、これを各処理工程における製造装置の間に移動可
能に介在させた新しい生産システムを構築することによ
り、多品種の食品などを高い生産効率をもって同時的も
しくは逐次的に製造するのに好適な多品種の食品の製造
装置を開発することに成功して、先に、特許出願をして
いる(特願平5−312614号、特願平5−3126
15号、特願平5−312616号、特願平5−312
617号)。
【0013】また、本発明者らは、例えば、食品の製造
工程などで、そのような多品種の食品などの製造装置に
おいて好適に使用することが可能な各種の原料搬送カプ
セルを開発する中で、原料を収納して簡便に搬送するこ
とができると共に、原料の混合、排出操作を高効率で行
うことが可能な新しいタイプの原料搬送、混合、排出用
カプセルの開発に成功し、さらに、これらの原料搬送、
混合、排出用カプセルを効率良く洗浄する方法を見い出
して、本発明を完成するに至った。
【0014】本発明は、多品種の食品の製造装置などに
おいて好適に使用することが可能な特定の原料搬送、混
合、排出用カプセルを効率良く洗浄する方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0015】また、本発明は、原料を収納して簡便に搬
送することができると共に、収納した原料を効果的に混
合し、また排出することが可能な、新しいタイプの特定
の原料搬送、混合、排出用カプセルを、その使用後にお
いて、効率良く、かつ確実に洗浄することが可能な洗浄
方法を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、胴部が略円柱状で肩部が円錐状になっているカプ
セルで、胴部に攪拌板を有し、さらに肩部に向かってそ
の延長線上に排出用板を有する原料搬送、混合、排出用
カプセルを、開口部を下方にし、かつ約70度角に傾け
た状態でカプセルを適宜時間毎に正転・逆転させなが
ら、開口部から洗浄ノズルを挿入して洗浄することを特
徴とする原料搬送、混合、排出用カプセルの洗浄方法、
である。
【0017】また、本発明の他の態様は、洗浄後、熱風
により乾燥させることを特徴とする上記の原料搬送、混
合、排出用カプセルの洗浄方法、である。
【0018】続いて、本発明についてさらに詳細に説明
する。本発明において使用されるカプセルは、前記のよ
うに、胴部が略円柱状で肩部が円錐状になっている上面
開口の容器状のものが、その基本構造として採用される
が、その基本構造はこれと同効のものであれば、その形
状、構造等は特に限定されるものではなく、適宜のもの
を使用することができる。
【0019】本発明に係る上記カプセルは、例えば、食
品製造工程などにおいて、各処理工程で、胴部の中心を
軸とし回転可能に略円柱状に形成されているが、原料が
粉体の場合、胴部の内面(内壁)の縦方向に略等間隔で
攪拌板が3ヶ所に設けられ、さらに肩部に向かってその
延長線上に原料を排出するための排出用板が設けられて
いるタイプのものが使用される。また、原料が液体また
は固体の場合、上記と同様に、胴部の内面(内壁)の縦
方向の1ヶ所に攪拌板が設けられ、さらに肩部に向かっ
てその延長線上に排出用板が設けられているタイプのも
のが使用される。さらに、原料がペースト状の場合、肩
部のみの内面の縦方向に断面略三角錐状の排出用板が設
けられているタイプのものが使用される。
【0020】本発明において使用されるカプセルは、上
記のように、原料の特性、形態に合わせて、攪拌板の位
置および数を特定し、さらに排出用板の位置および数を
特定することによって、原料の種類に応じて、効率的に
原料を混合し、また排出することができるように適宜設
計することができる。
【0021】本発明において使用される上記原料搬送、
混合、排出用カプセルは、食品原料に限らず、それと類
似のものであれば、中間製品、最終製品を含めて、その
種類、特性、形態等を問わず対象とすることができる
が、原料が、例えば、穀粉、澱粉、粉末蛋白、粉末調味
料、粉末状の有機・無機材料、その他、のような粉体の
場合、上記のように、胴部の内面の縦方向に略等間隔で
攪拌板を3ヶ所に設け、さらに、肩部に向かってその延
長線上に排出用板を設けることが重要であり、このよう
にすることによって、例えば、食品製造工程などにおい
て、カプセルをその胴部の中心を軸として所定の速度で
回転させた場合、およびカプセルを回転させながら所定
の角度に至るまで段階的に傾けて原料を排出させた場
合、均等に効率良く、効果的に原料を混合し、また、排
出することができるが、上記以外の攪拌板ないし排出用
板を設けても同様の効果を得ることはできない。
【0022】また、原料が、例えば、調味液、動植物材
料、スープ、ソース、カレー、シチュー、固形調味料、
その他、のような液体または固体の場合、上記のよう
に、胴部の内面の縦方向の1ヶ所に攪拌板を設け、さら
に肩部に向かってその延長線上に排出用板を設けること
が重要であり、このようにすることによって、例えば、
食品製造工程などにおいて、カプセルをその胴部の中心
を軸として所定の速度で回転させた場合、およびカプセ
ルを回転させながら所定の角度に至るまで段階的に傾け
て原料を排出させた場合、均等に効率良く、効果的に原
料を混合し、また排出することができるが、上記以外の
攪拌板ないし排出用板を設けても同様の効果を得ること
はできない。
【0023】さらに、原料が破砕処理したピューレ、ケ
チャップ原料等の植物性原料、マヨネーズ原料、ソース
原料、練り餡原料、その他、のようなペースト状の場
合、上記のように、肩部のみの内面の縦方向に断面略三
角錐状の排出用板を設けることが重要であり、このよう
にすることによって、例えば、食品製造工程などにおい
て、カプセルをその胴部の中心を軸として所定の速度で
回転させた場合、およびカプセルを回転させながら所定
の角度に至るまで段階的に傾けて原料を排出させた場
合、均等に効率良く、効果的に原料を混合し、また排出
することができるが、上記以外の攪拌板ないし排出用板
を設けても同様の効果を得ることはできない。
【0024】本発明は、上記のように、上記カプセル
を、開口部を下方にし、かつ、約70度角に傾けた状態
でカプセルを適宜時間毎に正転・逆転させながら、開口
部から洗浄ノズルを挿入して洗浄することを特徴とする
ものである。食品製造工程などにおいて、上記カプセル
から原料を次工程に排出した後、空のカプセルは、必要
に応じて、洗浄工程に搬送され、上記方法に従って洗浄
されるが、この場合、カプセルを倒置して、開口部を下
方にし、かつ約70度角、望ましくは70〜75度角、
に傾けた状態で、カプセルを適宜時間毎に、望ましくは
約30秒毎に、正転・逆転させながら、開口部から洗浄
ノズルを挿入して、洗浄水をカプセルの内面に噴射して
洗浄処理することが必要とされる。本発明によれば、カ
プセルを上記特定角度に倒置して、かつ所定の時間毎に
正転・逆転させながら洗浄することにより、カプセル内
に攪拌板や排出用板が設けられていても、当該攪拌板や
排出用板に原料等が付着、残存することなく、確実に洗
浄することができるが、上記以外の方法によっては、同
様の効果を得ることはできない。
【0025】
【作用】食品の製造工程などにおいて、カプセルを回転
させながら所定の角度に至るまで段階的に傾けることに
より、当該カプセル中に収納した原料を次工程の処理装
置に効率良く、効果的に排出することができる。次い
で、洗浄工程において、上記のカプセルを開口部を下方
にし、かつ約70度角に傾けた状態でカプセルを適宜時
間毎に正転・逆転させながら、開口部から洗浄ノズルを
挿入して洗浄することによって、当該カプセルを効果的
に洗浄することができる。
【0026】本発明によれば、上記カプセルの回転の速
度、およびカプセルを傾ける角度、操作時間を、使用し
た原料の種類、性状によって所定のレベルに適宜調節す
ることにより、カプセルの洗浄操作を自在に制御するこ
とができる。尚、上記カプセルの搬送、回転、傾倒ない
し倒置させるための搬送装置、回転装置、駆動装置等
は、それらの機能を有するものであれば如何なるもので
あっても適宜の装置を使用することが可能であり、その
種類は特に限定されるものではない。
【0027】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明は、当該実施例によって何ら限定され
るものではない。 実施例 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は、
原料が粉体の場合に使用されるカプセルの一実施例を示
すものであり、図中、Aはカプセル1の胴部2の縦断
面、Bはカプセル1の胴部2の横断面、を示す。カプセ
ル1の胴部2の内面(内壁)の縦方向に略等間隔で攪拌
板4が3ヶ所に設けられ、さらに肩部3に向かってその
延長線上に排出用板5が設けられている。攪拌板4およ
び排出用板5は、図1に示されるように、それぞれ、連
続して形成することが好ましいが、非連続的に形成する
ことも可能であり、また、上記攪拌板4および排出用板
5は、それと同効のものであれば、その形状、構造は特
に限定されるものではない。
【0028】図2は、原料が液体または固体の場合に使
用されるカプセルの一実施例を示すものであり、図中、
Aはカプセル1の胴部2の縦断面、Bはカプセル1の胴
部2の横断面、を示す。カプセル1の胴部2の内面(内
壁)の縦方向に略等間隔で攪拌板4が1ヶ所に設けら
れ、さらに肩部3に向かってその延長線上に排出用板5
が設けられている。攪拌板4および排出用板5は、図2
に示されるように、それぞれ、連続して形成することが
好ましいが、非連続的に形成することも可能であり、ま
た、上記攪拌板4および排出用板5は、それと同効のも
のであれば、その形状、構造は特に限定されるものでは
ない。
【0029】図3は、原料がペースト状の場合に使用さ
れるカプセルの一実施例を示すものであり、図中、Aは
カプセル1の胴部2の縦断面、Bはカプセル1の肩部3
の横断面、を示す。カプセル1の肩部3のみに断面略三
角錐状の排出用板5が設けられている。図中、Bにその
断面が示されるように、排出用板5は、断面略三角錐状
に形成するが、当該断面略三角錐状のものと同効のもの
であれば、その形状、構造等を適宜変更し得ることは云
うまでもない。
【0030】上記カプセルは、カプセル本体、攪拌板、
排出用板を含めてステンレス製のものが好ましいが、そ
れに限らず、それと同効のものであれば同様に使用する
ことが可能である。本発明において、上記カプセルは、
上記のように、原料が粉体の場合、カプセル1の胴部2
に略等間隔で攪拌板4が3ヶ所に設けられているので、
例えば、食品製造工程などにおいて、カプセル1の胴部
2の中心を軸として所定の速度で回転させた際に、当該
攪拌板4によって、均等に、効果的に原料を混合するこ
とができる。この場合、カプセルの回転方向を正逆いず
れの方向にも変更することが可能である。また、カプセ
ル1の肩部3に排出用板5が上記攪拌板4の延長線上に
3ヶ所に設けられているので、カプセルを回転させなが
ら所定の角度に至るまで傾けて、カプセル内に収納した
原料を排出させた際に、当該排出用板5によって、効率
良く、効果的に原料を排出することができる。尚、図4
に示されるように、カプセルを傾ける際の度角αを適宜
調節することによって、排出条件を種々変更することが
できる。
【0031】また、上記のように、原料が液体または固
体の場合、カプセル1の胴部2の1ヶ所に攪拌板4が設
けられているので、例えば、食品製造工程などにおい
て、カプセル1の胴部2の中心を軸として回転させた際
に、当該攪拌板4によって、均等に、効果的に原料を混
合することができる。また、カプセル1の肩部3に排出
用板5が上記攪拌板4の延長線上に設けられているの
で、カプセルを回転させながら所定の角度に至るまで傾
けて、カプセル内に収納した原料を排出させた際に、当
該排出用板5によって、効率良く、効果的に原料を排出
することができる。
【0032】さらに、上記のように、原料がペースト状
の場合、カプセル1の肩部3のみに断面略三角錐状の排
出用板4が設けられているので、例えば、食品製造工程
などにおいて、カプセル1の胴部2の中心を軸として回
転させた際に、効果的に原料を混合することができる。
また、カプセルを回転させながら所定の角度に至るまで
傾けて、カプセル内に収納した原料を排出させた際に、
当該排出用板5によって、効率良く、効果的に原料を排
出することができる。
【0033】図5は、上記カプセルを、開口部を下方に
し、かつ約70度角に傾けた状態を示す説明図である。
図中、6はカプセル1の開口部、7は洗浄ノズルを、そ
れぞれ、示す。カプセルは、適宜の回転装置及び駆動装
置(図示せず)により、胴部の中心を軸として自在に正
回転・逆回転させることができると共に所定の角度に至
るまでカプセルを傾けることができる。このようなカプ
セルの回転および駆動操作は、適宜、自動制御システム
によりコントロールすることができる。上記洗浄ノズル
は、洗浄水をカプセル内面の全域に亘って噴射し得るも
のであれば如何なるものであっても良く、その種類は特
に限定されるものではない。この場合、洗浄水の温度を
適宜調節する温度調節装置を設置することが望ましい。
上記洗浄ノズルにより洗浄した後、カプセルを熱風によ
り乾燥するが、当該乾燥手段は、カプセルの内部および
外部に熱風を供給して乾燥し得るものであれば如何なる
ものであっても良く、その種類を問わず使用することが
できる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、例え
ば、食品製造工程、特に、多品種の食品の製造工程など
において好適に使用される特定の原料搬送、混合、排出
用カプセルの洗浄方法に係るものであり、本発明によれ
ば、例えば、食品製造工程などにおいて、上記カプセル
により原料を排出した後、洗浄工程において、カプセル
を特定角度で、かつ正転・逆転させながら洗浄すること
により、カプセル内に攪拌板や排出用板が設けられてい
ても、当該攪拌板や排出用板に原料等を付着、残存させ
ることなく、確実に洗浄することができる。本発明にお
いて、上記カプセルは、搬送装置により自在に搬送可能
であり、また、適宜の回転装置により胴部の中心を軸と
して自在に回転させることが可能であり、さらに、適宜
の駆動装置と組み合わせて回転と同時に所定の角度に至
るまで傾けることが可能であり、本発明によれば、特
に、多品種の食品の製造工程などにおいて使用される原
料搬送、混合、排出用カプセルを高効率をもって洗浄す
ることができる長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】原料が粉体の場合に使用されるカプセルの一実
施例を示す。
【図2】原料が液体または固体の場合に使用されるカプ
セルの一実施例を示す。
【図3】原料がペースト状の場合に使用されるカプセル
の一実施例を示す。
【図4】カプセルを傾けて原料の排出をする際のカプセ
ルの度角を示す説明図である。
【図5】カプセルを、開口部を下方にし、かつ約70度
角に傾けた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カプセル 2 胴 3 肩 4 攪拌板 5 排出用板 6 開口部 7 洗浄ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石野 義明 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 中井 武司 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 小林 広明 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−210887(JP,A) 特開 昭55−67376(JP,A) 実開 昭48−109770(JP,U) 実開 昭63−107786(JP,U) 実開 平1−99481(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B08B 3/00 - 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部が略円柱状で肩部が円錐状になって
    いるカプセルで、胴部に攪拌板を有し、さらに肩部に向
    かってその延長線上に排出用板を有する原料搬送、混
    合、排出用カプセルを、開口部を下方にし、かつ約70
    度角に傾けた状態でカプセルを適宜時間毎に正転・逆転
    させながら、開口部から洗浄ノズルを挿入して洗浄する
    ことを特徴とする原料搬送、混合、排出用カプセルの洗
    浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄後、熱風により乾燥させることを特
    徴とする請求項1記載の原料搬送、混合、排出用カプセ
    ルの洗浄方法。
JP7134742A 1995-05-08 1995-05-08 原料搬送、混合、排出用カプセルの洗浄方法 Expired - Fee Related JP2942170B2 (ja)

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