JP2941337B2 - スポーツドリンク - Google Patents

スポーツドリンク

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JP2941337B2
JP2941337B2 JP2056643A JP5664390A JP2941337B2 JP 2941337 B2 JP2941337 B2 JP 2941337B2 JP 2056643 A JP2056643 A JP 2056643A JP 5664390 A JP5664390 A JP 5664390A JP 2941337 B2 JP2941337 B2 JP 2941337B2
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carnitine
sports drink
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有 桑田
耕司 飯田
良郎 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スポーツドリンクに関するものであり、更
に詳細には、水分、ビタミン、ミネラル、糖質を含む従
来型のスポーツドリンクに牛乳非蛋白態窒素成分を利用
することによりカルニチンを添加し、運動をする際、水
分、糖質、ビタミン、ミネラルの補給と同時に、カルニ
チンの作用によい体内の脂肪をエネルギー源として利用
するのを促進し、持久力を高め、シェイプアップ効果を
はかることのできる、従来未知の新しいタイプのスポー
ツドリンクに関するものである。
(従来の技術) 従来のスポーツドリンクは水に等分、ビタミン、ミネ
ラルを添加したタイプのものであって、飲用することに
より運動で失われるエネルギー、水分、各栄養素の補給
をはかっている。特に、浸透圧を体液とほぼ同じ(等張
性)とし体に負担はなく、速やかに吸収されることをう
たっている。
(発明が解決しようとする問題点) 従来のスポーツドリンクはエネルギーの補給源として
ぶどう糖、果糖、しょ糖等の糖質を使用しているため、
短時間の激しい運動のエネルギー源としては向いている
が、体内脂肪をエネルギー源として利用する長時間の持
久力を必要とする運動では、適当な飲料とはならない。
また、糖質はさらに増やすと、水分の吸収が遅くな
り、水分補給という面で問題が生じてくる。さらに、エ
ネルギー源として糖質のみに頼ると、体内の余分な蓄積
脂肪をエネルギーとして燃焼させる、いわゆるシェイプ
アップ効果も薄れてしまう。
そこで本発明では、エネルギー源として糖質のみに着
目している現行のスポーツドリンクにおいて、脂肪をエ
ネルギーとして使用することを体内で促進する成分を配
合したスポーツドリンクを開発するという新規な技術課
題を新たに設定し、長時間の運動における持久力の保持
や、体内脂肪を燃焼させることによるシェイプアップ効
果をはかるという従来未知のしかもきわめてすぐれた新
規効果を達成する目的でなされたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記したように新たに設定した新規な技術
課題を解決するためになされたものであって、各方面か
ら検討した結果、エネルギー源として糖質を主体とした
従来型のスポーツドリンクにカルニチンを配合すること
により本発明の目的を達成しうることを発見し、本発明
を完成した。
すなわち本発明は、長時間にわたる、持久力の必要な
スポーツを行う際に、体内の蓄積脂肪を有効にエネルギ
ーに変換することを促進し、運動の持続力を高め、一方
で肥満を防止する効果のある牛乳非蛋白態窒素成分のカ
ルニチン入りスポーツドリンク、に関するものである。
カルニチン(ビタミンBTともよばれる)は、長鎖の脂
肪酸がミトコンドリア内で酸化されてエネルギーを発生
する際、長鎖の脂肪酸をミトコンドリア内に運び込むい
わゆるキャリアーの役目を果たすものであり、したがっ
て、運動、特に長時間にわたる運動をする際、本品を飲
用すると体内の蓄積脂肪をエネルギー源として利用する
のを促進し、持久力を高め、またシェイプアップ効果も
望めるのである。
本発明に係るスポーツドリンクは、従来市販されてい
るスポーツドリンクに更にカルニチン又はその含有物を
添加すれば容易に調製することができる。また必要ある
場合には、市販のスポーツドリンクから糖分を減らした
り又は他の成分を加えたりした修飾したものを使用し、
これにカルニチンを添加してもよい。
カルニチンの添加量としては格別の制限はないけれど
も、100ml当りμmol〜100μmol程度が適当である。カル
ニチンは母乳をはじめ牛乳にも含有されている天然成分
であるので安全性に問題はなく、上記範囲よりも多量に
配合しても何ら差し支えない。
本発明においてカルニチンとしては精製され単離され
たカルニチンが使用できることはもとより、その含有物
も使用することができる。母乳中のカルニチン含有は次
のとおりであるので、これらの濃縮物も利用することが
できる:初乳 遊離4.3、総10.6μmol/100ml;1〜2ケ月
令母乳 遊離2.5、総5.0μmol/100ml、0.1%カルニチン
食(育児用調製乳と同じ組成とすれば)86.8μmol/100m
l。
カルニチン含有物として工業的に利用できるものの例
には、牛乳非蛋白態窒素成分が挙げられる。牛乳非蛋白
態窒素成分は、例えば牛乳からカゼインを除去したホエ
イ液を濃縮した後、これを透析等によって脱塩し、乳糖
を更に分離した後、得られた上清を濃縮し必要あればこ
れを乾燥して調製する。本発明においては、牛乳非蛋白
態窒素成分としては、この乾燥製品のほか、上清又はそ
の濃縮物をも広く指すものである。
(作 用) 短時間の激しい運動では、エネルギー源はぶどう糖や
グリコーゲンが主体であるが、長時間にわたる運動では
体内の蓄積脂肪がエネルギー源として利用される。運動
不足の肥満タイプの人は蓄積脂肪も多く、体内のカルニ
チン生合成能も低下しているといわれている。本発明に
係るスポーツドリンクに含まれるカルニチンは体内の脂
肪をエネルギー源として利用するとを促進するものと、
一応推定される。
以下、本発明を実施例について更に詳しく説明する。
実施例1 牛乳からカゼインを除去したホエイ液を高温短時間殺
菌し、全固型分24%まで濃縮する。次に電気透析機によ
り脱塩した後、冷却した乳糖を結晶化させ分離する。上
清をさらに高温短時間殺菌し、濃縮した後噴霧乾燥す
る。こうして得た製品はカルニチンを100g中約300mg
(1.86mmol)含む。
このようにして調製したカルニチンを含有する牛乳非
蛋白態窒素成分5gを、以下の組成からなる市販のスポー
ツドリンクに添加して全量250gとし、カルニチン含有ス
ポーツドリンクを製造した。
糖類(蔗糖、果糖、ブドウ糖、液糖)、クエン酸、香
料、塩化ナトリウム、ビタミンC、クエン酸ソーダ、乳
糖カルシウム、リン酸カリウム、塩化マグネシウム、L
−グルタミン酸ソーダ、L−アスパラギン酸ソーダ、塩
化カリウム。
電解質濃度(mEq/):Na+25、K+4、Ca++3、Mg++3、C
l-22、サイトレート---7、ラクテート-3、ホスフェード
---3。
実施例2 低蛋白(2%)・カルニチン無添加食を成長期のラッ
トに摂取させて窒素平衡が負になったところでラットを
2群に分け、カルニチンを100ml中20μmol含むように牛
乳非蛋白態窒素成分を添加したスポーツドリンクタイプ
の飲料水と無添加のスポーツドリンクタイプの飲料水を
摂取させて窒素バランスを測定した。この結果、添加群
では窒素バランスの改善が見られたが、これは生体のエ
ネルギー源が脂肪酸の酸化のほうにより大きく依存し、
体蛋白質および小量の摂取蛋白質に対する依存が減少し
たことを示すものである。
実施例3 カルニチン無添加の高脂肪食を摂取している成長期の
ラットに毎日一定時間強制的に運動を負荷し、カルニチ
ンとして100ml中20μmolを含むように牛乳非蛋白態窒素
成分を添加したスポーツドリンクタイプ飲料水とカルニ
チン無添加のスポーツドリンクタイプの飲料水を摂取さ
せた。この結果、牛乳非蛋白態窒素を添加した飲料水を
摂取した群では血清中遊離脂肪酸量およな組織中グリコ
ーゲンレベルが有意に高いことが確認されたが、これは
持久性の獲得にカルニチン代謝が関与しているものと考
えられる。
実施例4 高脂肪・カルニチン無添加食を摂取している成長期の
ラットを2群に分け、一方は毎日強制的に運動を一定時
間負荷し、他方は強制しなかった。代謝ケージを用い両
群の尿を回収し、尿中カルニチン含量を測定した。この
結果、運動群のほうが尿中カルニチン含量は極めて高か
った。このことは運動群のほうが体内でのカルニチン生
合成能が高まっていることを意味する。以上のことより
本品は、従来のスポーツドリンクよりも、体脂肪のエネ
ルギー源としての利用の促進に有効であり、長時間の運
動を行なう際の持久力の獲得や体のシェイプアップに有
効であると考えられる。
(発明の効果) 本発明は、スポーツドリンクにカルニチンを新たに配
合することにより、次のような著効を奏するものであ
る。
(1)体内の脂肪をエネルギー源として利用するのを促
進することにより、長時間にわたる運動の際、本ドリン
クを飲用すると持久力が高まる。また同時に失われるミ
ネラル、水分、ビタミンの補給がはかれる。
(2)(1)と同じ理由によりシェイプアップ効果が望
める。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−154674(JP,A) 特開 昭62−63553(JP,A) 特公 昭37−13731(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 2/00 - 2/84 A23L 1/29 - 1/308

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濃縮ホエイ液を脱塩し乳糖を除去した後の
    上清である牛乳非蛋白態窒素成分を含有することを特徴
    とするカルニチン強化スポーツドリンク。
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JP2001069949A (ja) * 1999-09-06 2001-03-21 Nippon Meat Packers Inc 豚肉分解物及びそれを含有する食品
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