JP2941114B2 - 毛髪表面形態の評価方法及びその装置 - Google Patents

毛髪表面形態の評価方法及びその装置

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JP2941114B2
JP2941114B2 JP8973492A JP8973492A JP2941114B2 JP 2941114 B2 JP2941114 B2 JP 2941114B2 JP 8973492 A JP8973492 A JP 8973492A JP 8973492 A JP8973492 A JP 8973492A JP 2941114 B2 JP2941114 B2 JP 2941114B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪表面形態の評価方
法及びそのための装置に関し、特に毛髪表面形態の状態
を容易に評価することのできる毛髪表面形態の評価方法
及びそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪表面の微少な形態を評価し、その特
徴を的確に識別することは、美髪や毛髪のケアーなどに
とって毛髪の性状や肌質を知る指標を得る上で、極めて
重要なことである。
【0003】従来、毛髪の性状を把握するための毛髪表
面形態を知る方法としては、毛の表面は毛根から毛先に
向かってウロコが重なりあったようになっている角化し
た薄い層の毛小皮(キューティクル)があるが、この毛
小皮の配列状態や凹凸状態を顕微鏡やカメラなどで拡
大、実写する方法が行われていた。
【0004】そしてこれらの方法によって得られた画像
を視覚的に観察し、毛髪形態の複雑な特徴を判読し、評
価を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法にあっては、毛髪表面の微細な形態を評価
するための専門な知識が必要であり、専門的知識を有す
る特定の者しか評価することができなかった。このた
め、専門的知識をほとんど有しない一般ユーザには、毛
髪表面の微細な状態を容易に評価することができなかっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、一般のユーザで
あっても、毛髪表面形態の状態を容易に評価することの
できる毛髪表面形態の評価方法及びそのための装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために毛髪表面形態の評価方法及びそのための装
置として下記の構成とした。図1は本発明の原理図であ
り、図1を用いて毛髪表面形態の評価方法及びそのため
の装置を説明する。
【0008】第1に、毛髪表面または毛髪レプリカから
毛髪表面の凹凸データを得て、得られた凹凸データを多
段階の階層を有する信号に変換し、変換された信号に対
して波形処理を施し、波形処理された信号を周波数変調
し、変調された信号を音として出力することを特徴とす
る毛髪表面形態の評価方法を要旨とする。
【0009】第2に、読取手段2は、毛髪表面または毛
髪レプリカ1から毛髪表面の凹凸データを得て、変換手
段4は、読取手段2により得られた凹凸データを多段階
の階層を有する信号に変換する。処理手段9は、変換手
段4により変換された信号に対して波形処理を施し、変
調手段13は、この処理手段9により波形処理された信
号を周波数変調し、出力手段16は、変調手段13によ
り変調された信号を音として出力するよう構成する。
【0010】第3の発明の原理図を図13に示す。読取
手段2は、毛髪表面または毛髪レプリカ1から毛髪表面
の凹凸データを得て、変換手段4は、読取手段2により
得られた凹凸データを多段階の階層を有する信号に変換
する。音程変換手段32は、変換手段4により変換され
た信号を、所望とする音階の音階数とオクターブ数とか
ら決定される音程信号に変換し、変調手段13は、音程
変換手段32により変換された音程信号を周波数変調
し、出力手段16は、変調手段13により変調された信
号を音として出力するよう構成する。
【0011】また、読取手段2は、次のように構成され
たレーザ顕微鏡20である。レーザ装置21は、レーザ
光を毛髪表面または毛髪レプリカ1に照射し、走査部2
5は、レーザ光を所定方向に走査する。検出器28は、
毛髪表面または毛髪レプリカ1から反射されるレーザ光
を受光し、移動部29は、走査部25により走査された
レーザ光の各点において検出器28の出力が最大となる
ように毛髪表面または毛髪レプリカ1を移動させ、移動
部29の位置情報から毛髪表面の凹凸データを得る。
【0012】さらに、音程変換手段32で変換された音
程信号に対して、音の長さ信号とテンポ信号とを変調手
段13に出力する音の長さ生成手段34とテンポ生成手
段35とを備えたことを要旨とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、毛髪表面の凹凸のデータを多
段階の階層を有する信号に変換し、この変換された信号
に対して波形処理し、さらに波形処理された信号に対し
て周波数変調を施して音として出力するので、この音の
周波数の高低を聞くことによって、毛髪表面形態に関す
る専門的な知識を有しない一般ユーザであっても、毛髪
表面形態の特徴を直感的に容易に評価することが可能と
なる。
【0014】また、毛髪表面の凹凸のデータを多段階の
階層を有する信号に変換し、この変換された信号を、所
望とする音階の音階数とオクターブ数とから決定される
音程信号に変換し、さらに該音程信号に対して周波数変
調を施して音として任意の音階を用いた音程を出力でき
るから、好みの音程で聞いて毛髪表面形態を評価でき
る。
【0015】さらに好みの音の長さとテンポとで聞いて
毛髪表面形態を評価できる。
【0016】
【実施例1】本発明の具体的な実施例について説明す
る。図2は本発明に係る毛髪表面形態の評価方法を実施
するための毛髪表面形態の評価装置の実施例1を示すブ
ロック図である。
【0017】図1において、1は毛髪表面を写し取った
毛髪レプリカであり、例えばシリコン樹脂またはシリコ
ン樹脂あるいはその他のラバーベースに硬化剤を混合し
たもの、更にポリビニルアルコールを主要成分としたも
のなどを材料としている。このような材料を毛髪表面に
塗布し乾燥後、毛髪から剥すことで毛髪レプリカ1を得
ることができる。
【0018】表面粗さ計2は、毛髪表面形態の毛髪レプ
リカ1を走査し、毛髪レプリカ1の表面粗さを凹凸のア
ナログデータで得る。図3及び図5はこの毛髪レプリカ
1の一定軸に沿った毛髪表面の凹凸のアナログデータを
示す図である。
【0019】信号増幅装置3は、表面粗さ計2から取り
込まれる毛髪表面の凹凸のアナログデータを所定のレベ
ル、すなわち後述するA/D変換装置4の仕様に適合し
たレベルまで増幅する。
【0020】A/D変換装置4は、信号増幅装置3から
の増幅された毛髪表面の凹凸のアナログデータを、多段
階の階層を有するデジタル信号に変換する。この場合
に、階調は、例えば8,16,32,64,128階調
などの仕様である。
【0021】情報処理装置5は、コンピュータなどであ
り、A/D変換装置4からの毛髪表面の凹凸のデジタル
信号を取り込み、これをフレームメモリなどからなる波
形記憶装置6に記憶したり、あるいは波形記憶装置6に
記憶された凹凸のデジタル信号を読み出して、インター
フェイス8に供給する。VDT(モニタ)7は、A/D
変換装置4からの毛髪表面の凹凸のデジタル信号を画像
として表示する。
【0022】情報処理装置9は、コンピュータなどから
なり、インターフェイス8を介して情報処理装置5から
の毛髪表面の凹凸のデジタル信号を取り込み、この信号
の波形の加工処理を行う。
【0023】すなわち、凹凸のデジタル信号をそのまま
アナログ信号に変換しても、人の耳にはとても聞き取り
にくい音となる。場合によっては、人の可聴域の周波数
範囲を逸脱することもある。そこで、情報処理装置9
は、毛髪表面の凹凸のデジタル信号波形の振幅を増幅し
たり、周波数を高くしたりなどの加工処理を施す。
【0024】波形記憶装置10は、加工処理されたデジ
タル信号の波形を記憶したり、あるいは記憶されたデジ
タル信号を情報処理装置9に供給する。VDT(モニ
タ)11は、加工処理されたデジタル信号を画像として
表示する。
【0025】D/A変換装置12は、情報処理装置9か
らの加工処理されたデジタル信号を加工処理されたアナ
ログ信号に変換する。可変周波数発振装置14は、周波
数可変機能を有し、正弦波信号などを発生する装置であ
り、発生した正弦波信号を周波数変調装置13に供給す
る。可変周波数発振装置14は、例えば市販の可変周波
数発振装置を用いると良い。
【0026】周波数変調装置13は、D/A変換装置1
2からの加工処理されたアナログ信号と、可変周波数発
振装置14からの正弦波信号などとを取り込み、加工処
理されたアナログ信号の振幅の大小を、正弦波信号など
の周波数の高低に変換した周波数変調波を得る。
【0027】すなわち、加工処理されたアナログ信号
を、毛髪表面を評価するためのある程度の時間、音とし
て出力する場合には、膨大な評価データを必要とし、人
がその音を聞いて毛髪表面の形態の違いを良い音あるい
は悪い音として直感的に評価するためには、充分でな
い。
【0028】そこで、周波数変調装置13を用いて、加
工処理されたアナログ信号を正弦波信号によって周波数
変調している。信号増幅装置15は、周波数変調装置1
3からの周波数変調波を、スピーカ16を駆動するに充
分なレベルまで増幅する。スピーカ16は、所定のレベ
ルまで増幅された周波数変調波を音として出力する。
【0029】次にこのように構成された実施例1の毛髪
表面形態の評価装置及び評価方法について説明する。ま
ず、表面粗さ計2を用いて、例えば良い状態の毛髪レプ
リカ1を一定軸に沿って走査すると、図3に示すような
毛髪表面の凹凸のアナログデータを得る。また例えば悪
い状態の毛髪レプリカ1を一定軸に沿って走査すると、
図5に示すような毛髪表面の凹凸のアナログデータを得
る。
【0030】次に信号増幅装置3により毛髪表面の凹凸
のアナログデータを所定のレベルまで増幅し、さらにA
/D変換装置4により例えば64階調のデジタル信号に
変換する。
【0031】そして毛髪表面の凹凸のデジタル信号を、
情報処理装置5、インターフェイス8を介して情報処理
装置9の制御の下にVDT11に表示する。この凹凸の
デジタル信号を見ながら、外部から情報処理装置9に指
令を与え、情報処理装置9によって凹凸のデジタル信号
の波形を、適当な振幅、周波数に加工処理する。
【0032】さらに、加工処理された凹凸のデジタル信
号を、D/A変換装置12により凹凸のアナログ信号に
変換し、この凹凸のアナログ信号と可変周波数発振装置
14からの正弦波信号などとを周波数変調装置13に取
り込む。
【0033】周波数変調装置13により周波数変調を行
うと、凹凸のデジタル信号の振幅の大小を、振幅が一定
であって周波数の高低に変換した周波数変調波を得る。
よって、図3に示す凹凸の山(例えばa)の部分が、図
4(a)に示すように高い周波数成分に変換される。ま
た図3に示す凹凸の谷(例えばb)の部分が、図4
(b)に示すように低い周波数成分に変換される。
【0034】さらに信号増幅装置15によって、周波数
変調装置13からの周波数変調波を、所定のレベルまで
増幅し、スピーカ16に出力する。一般ユーザが、スピ
ーカ16の音を聞くとき、図3,図5に示す山(谷)間
隔は、そこに存在するデータの数に応じて音の長さとし
て表現される。すなわち、幅広い山に該当する部分で
は、高い周波数成分が比較的長い間出力されることにな
る。
【0035】例えば毛髪状態の良いとされる毛小皮の細
かい毛髪は、高い音と低い音が速くこまめに繰り返され
る。また、毛髪状態の悪いとされる毛小皮の粗い毛髪
は、高い音と低い音との差がゆっくりと繰り返される。
【0036】また、凹凸の高低差が大きい毛小皮は高い
音と低い音との差が大きく、逆に凹凸の高低差が小さい
毛小皮は音も高低差が小さいものとなる。実際の実験に
おいて、毛小皮のよいサンプルの音は、高音でキュルキ
ュルといった鳥のさえずりのような音であったが、毛小
皮の悪いサンプルでは、キュルキュルという高音の途中
で、低音のブチッ!という衝撃音が頻繁に生じていた。
【0037】このように本実施例によれば、毛髪表面の
凹凸のデータを多段階の階層を有する信号に変換し、こ
の変換された信号に対して波形処理し、さらに波形処理
された信号に対して周波数変調を施して音として出力す
るので、この音の周波数の高低を、そのリズムやテンポ
の心地良さの程度で、感性的、直感的に聞くことによっ
て、毛髪表面形態に関する専門的な知識を有しない一般
ユーザであっても、毛髪表面形態の特徴を直感的に容易
に評価することが可能となる。
【0038】尚、より音楽性を増し、演出性の高い音の
流れとして、効果的に出力するには、変調を受ける側の
音の発振源を有し、且つ変調機能を有する例えばシンセ
サイザーやFM−ボードなどを用いれば良い。
【0039】また、周波数変調装置13に、VCF(電
圧制御発振)入力端子付のファンクション・ジェネレー
タを用いる場合には、周波数変調前にデジタル信号を振
幅や周波数を必要な程度に応じて加工した後、アナログ
信号に変換して、ファンクションジェネレータに伝送す
る。ファンクションジェネレータにより周波数変調され
た信号は、外部のスピーカに音として出力される。
【0040】周波数変調装置13に、FMボードやシン
セサイザーを用いる場合には、変調前にデジタル信号を
振幅や周波数を必要な程度に応じて加工した後、直接こ
れらの装置に伝送する。周波数変調された信号は、それ
ら自身が有するスピーカあるいは外部スピーカに音とし
て出力される。
【0041】なお、この実施例において、インターフェ
イス8を省略し、情報処理装置5と情報処理装置9とを
同一のコンピュータで形成でき、モニタ7と11とを一
つのモニタで共用でき、同様に波形記憶装置6も波形記
憶装置10と共用できる。
【0042】<実施例2>次に本発明の実施例2につい
て説明する。図6は実施例2の毛髪表面形態の評価方法
を実施するための装置を示すブロック図である。
【0043】図6において、装置は、毛髪レプリカ1に
光を照射し毛髪レプリカ1の表面形態を明瞭に写すレー
ザ装置21、光学レンズなどを有し毛髪レプリカ1の表
面形態(表面の凹凸)を任意の倍率で光学像として得る
拡大光学系22、CCDカメラなどであって拡大された
光学像を、毛髪表面画像の輝度を表すための電気信号に
変換する検出器としての光学系電気系変換装置23を備
えたレーザ顕微鏡20と、毛髪表面画像の輝度を表すた
めのデジタル化された電気信号を記憶する画像記憶装置
24とを有する。
【0044】レーザ顕微鏡20は、さらに詳細には図7
に示すように構成される。走査部25は、例えば回転鏡
であり、レーザ装置21からのレーザ光を一定軸の方向
に沿って走査する。ハーフミラー26は、走査部25に
より走査されたレーザ光を半透過するとともに、毛髪レ
プリカ1からの反射レーザ光をピンホール28の方向に
出力するものである。ピンホール28は、反射レーザ光
を絞り込むものであり、解像度を良くするべく設けられ
ている。
【0045】光学系電気系23は、走査部25により走
査されたレーザ光の各点において検出出力を得る。移動
部29は、走査部25により走査されたレーザ光の各点
において検出器28の出力が最大となるように(すなわ
ち、焦点があう。)毛髪表面または毛髪レプリカ1を移
動させる。焦点移動メモリ30は、移動部29の位置情
報(Z方向)から一定軸の方向に沿った毛髪表面の凹凸
データを得る。信号増幅装置3は、光学系電気系変換装
置23及び焦点移動メモリ30の出力を入力する。
【0046】また、装置は、前述した実施例1の構成と
同一構成の信号増幅装置3、A/D変換装置4、情報処
理装置9、モニタ7、周波数変調装置13、可変周波数
発振装置14、信号増幅装置15、スピーカ16を有す
る。
【0047】次に図6及び図7を参照して実施例2の装
置及び方法を説明する。まず、レーザ顕微鏡20を用い
て、レーザ装置21から、例えば図8の毛髪状態の良い
毛髪レプリカ1または図9の毛髪状態の悪い毛髪レプリ
カ1にレーザ光を照射すると、走査部25によりレーザ
光が走査され、レーザ光は、ハーフミラー26及び拡大
光学系22を介して毛髪レプリカ1に照射される。毛髪
レプリカ1から反射される光を拡大光学系22により任
意の倍率で拡大する。そして拡大された光学像を、光学
系電気系変換装置23により毛髪表面画像の輝度を表す
ための電気信号に変換する。このとき、走査されたレー
ザ光の各点において、検出出力が最大となるように、移
動部29により毛髪レプリカ1がZ方向に移動する。
【0048】すなわち、各々点において焦点があうよう
に調整され、このときのZ方向の位置情報が焦点移動メ
モリ30に格納される。この位置情報と光学系電気系変
換装置23の出力が電気信号として信号増幅装置3に入
力される。
【0049】電気信号は、例えば毛髪表面画像の一走査
線(実施例1の一定軸に対応)であれば、図8に示すよ
うに直流成分Eを含む凹凸のデータになる。直流成分E
は、レーザ装置21からの一定の光によるものであり、
凹凸のデータが毛髪表面の形態によるものである。そし
てこの電気信号を信号増幅装置3により所定のレベルま
で増幅する。
【0050】さらに増幅された電気信号をA/D変換装
置4により例えば64階調のデジタル電気信号に変換
し、毛髪表面画像の輝度を表すためのデジタル電気信号
を情報処理装置9の制御の下にモニタ7に表示する。
【0051】このモニタ7を見ながら、情報処理装置9
によりデジタル電気信号の振幅、すなわち直流成分Eを
除去したり、周波数を加工処理する。加工処理されたデ
ジタル電気信号と可変周波数発振装置14からの正弦波
信号などとを周波数変調装置13に取り込む。
【0052】周波数変調装置13により周波数変調を行
うと、デジタル電気信号の振幅の大小を、振幅が一定で
あって周波数の高低に変換した周波数変調波を得る。さ
らに信号増幅装置15によって、周波数変調装置13か
らの周波数変調波を、所定のレベルまで増幅し、スピー
カ16に出力する。
【0053】したがって、図8に示すような波形は、図
3に類似した波形になり、このため、幅の狭い山が存在
する毛小皮の細かい毛髪については、高い音と低い音と
の差が速く繰り返される。一方、図9に示すような波形
は、図5に類似した波形になり、このため、幅広い山が
存在する毛小皮の粗い毛髪については、高い音と低い音
との差がゆっくりと繰り返される。
【0054】よって、実施例2にあっても、前記実施例
1と同様な効果が得られる。また実施例2にあっては、
実施例1の情報処理装置5、波形記憶装置6、モニタ
7、インターフェイス8、を用いないから、構成を簡単
化できる。
【0055】<実施例3>図10は本発明の実施例3の
毛髪表面形態の評価方法を実施するための装置を示すブ
ロック図である。実施例3は上述した毛髪レプレカ1の
代わりに、毛髪表面形態を転写した光透過性レプリカ1
aを用いている。
【0056】図10を用いてこれを説明する。光透過性
レプリカ1aにレーザ装置21から光を照射すると、光
は光透過性質レプリカ1aを透過し、透過光は拡大光学
系22により任意の倍率で拡大される。後の処理は前記
実施例2と同様であり、この実施例3にあっても、実施
例2と同様な効果が得られる。
【0057】<実施例4>図12は、本発明の実施例4
の毛髪表面形態の評価方法を実施するための装置を示す
ブロック図である。本実施例は、FMボードとして、基
準音階設定装置31、音程変換装置32、音の長さ生成
装置34、テンポ生成装置35、音色生成装置33、周
波数変調装置13を備える。
【0058】基準音階設定装置31は、A/D変換装置
4から出力される多段階の階層を有する信号に基づき、
ディジタル化された基準音階信号を発生するものであ
る。例えば多段階の階層を有する信号の階層のレベル
が”0”のときをハ音(ドの音)とする。基準音階設定
装置31は、この基準音階信号と多段階の階層を有する
信号とを音階変換装置32に出力する。
【0059】音程変換装置32は、基準音階設定装置3
1から出力される基準音階信号を基準音階として多段階
の階層を有する信号を、所望とする音階の音階数とオク
ターブ数から決定されるFMボード音程信号に変換す
る。例えば256段階の階層を有する信号を、12音階
(全音及び半音からなる。)8オクターブに変換してF
Mボード音程信号を得る。この場合には、256段階の
階層を有する信号を、32づつ8つの区間に分け、それ
ぞれの32段階の階層を有する信号を各オクターブに振
り分ける。
【0060】さらに32段階の階層を有する信号を12
で割り、四捨五入して12段階の信号に変換する。そし
て12段階の信号値の小さい順に、前述したハ音(ドの
音)から順次図13に示すように割り当てる。図13に
おいて、シャープ#は、所定の全音に対して半音高い音
を示す。
【0061】このようして、音程変換装置32により変
換された12音階8オクターブのFMボード音程信号
は、周波数変調装置13に入力する。一方、音の長さ生
成装置34は、所望とする音の長さ(音符)を周波数変
調装置13に出力する。テンポ生成装置35は、所望と
するテンポ信号を、周波数変調装置13に出力する。
【0062】音色生成装置33は、所望とする音色と同
じかあるいはこれに近い倍音を生成するものであり、生
成された音色信号を周波数変調装置13に出力する。さ
らに、FMボード音程信号、音の長さ信号、音色信号
は、周波数変調装置13により周波数変調され、信号増
幅装置15により信号増幅され、スピーカ16に音とし
て出力される。
【0063】すなわち、スピーカ16には、任意の音階
を用いた音程を出力でき、また任意の音の長さとテンポ
とで音を出力でき、さらには音色を指定して、その音色
を出力できる。
【0064】その結果、ピアノ的な音、フルート的な音
など好みの音色で聞くことができる。また、既存の音
楽、様々なリズムパターンや異なる人の皮表レプリカな
どから得られる信号に基づいて合奏できるなど、より楽
しいく幅広く演出性のある毛髪表面形態の評価ができる
ようになった。さらには好みの音の長さやテンポで聞い
て評価できるようになり、より幅のある音表現が可能と
なる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、毛髪表面の凹凸のデー
タを多段階の階層を有する信号に変換し、この変換され
た信号に対して波形処理し、さらに波形処理された信号
に対して周波数変調を施して音として出力するので、こ
の音の周波数の高低を聞くことによって、毛髪表面形態
に関する専門的な知識を有しない一般ユーザであって
も、毛髪表面形態の特徴を直感的に容易に評価すること
が可能となる。
【0066】また、毛髪表面の凹凸のデータを多段階の
階層を有する信号に変換し、この変換された信号を、所
望とする音階の音階数とオクターブ数とから決定される
音程信号に変換し、さらに該音程信号に対して周波数変
調を施して音として任意の音階を用いた音程を出力でき
るから、好みの音程で聞いて毛髪表面形態を評価でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】実施例1の毛髪表面形態の評価方法を実施する
ための装置を示すブロック図である。
【図3】毛髪状態の良い人の毛髪レプリカを表面粗さ計
により一定軸を走査して得られた毛髪表面の凹凸データ
を示す図である。
【図4】周波数変調装置を説明するための図である。
【図5】毛髪状態の悪い人の毛髪レプリカを一定軸を走
査して得られた毛髪表面の凹凸データを示す図である。
【図6】実施例2の毛髪表面形態の評価方法を実施する
ための装置を示すブロック図である。
【図7】実施例2のレーザ顕微鏡の構成図である。
【図8】毛髪状態の良い人の毛髪表面の凹凸形態を示す
毛髪レプリカ{毛髪の表面状態(生物の形態)}及び凹
凸データを表すレーザ顕微鏡写真図である。
【図9】毛髪状態の悪い人の毛髪表面の凹凸形態を示す
毛髪レプリカ{毛髪の表面状態(生物の形態)}及び凹
凸データを表すレーザ顕微鏡写真図である。
【図10】実施例3の毛髪表面形態の評価方法を実施す
るための装置を示すブロック図である。
【図11】第3の発明の原理図である。
【図12】実施例4の毛髪表面形態の評価方法を実施す
るための装置を示すブロック図である。
【図13】実施例4における音程変換装置により変換さ
れたFMボード音程信号を説明するための図である。
【符号の説明】
1・・毛髪レプリカ 2・・表面粗さ計 3・・信号増幅装置 4・・A/D変換装置 5・・情報処理装置 6・・波形記憶装置 7・・VDT(モニタ) 8・・インターフェイス 9・・情報処理装置 10・・波形記憶装置 11・・VDT(モニタ) 12・・D/A変換装置 13・・周波数変調装置 14・・周波数正弦波発振装置 15・・信号増幅装置 16・・スピーカ 20・・レーザ顕微鏡 21・・レーザ装置 22・・拡大光学系 23・・光学系電気系変換装置 24・・画像記憶装置 25・・走査部 26・・ハーフミラー 27・・毛髪レプリカ 28・・ピンホール 29・・移動部 30・・焦点移動メモリ 31・・基準音階設定装置 32・・音程変換装置 33・・音色生成装置 34・・音の長さ生成装置 35・・テンポ生成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−146412(JP,A) 特開 平4−73052(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/00 - 21/32 G01B 11/00 - 11/30 102 A61B 5/06 - 5/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛髪表面または毛髪レプリカから毛髪表
    面の凹凸データを得て、得られた凹凸データを多段階の
    階層を有する信号に変換し、変換された信号に対して波
    形処理を施し、波形処理された信号を周波数変調し、変
    調された信号を音として出力することを特徴とする毛髪
    表面形態の評価方法。
  2. 【請求項2】 毛髪表面または毛髪レプリカ(1)から
    毛髪表面の凹凸データを得る読取手段(2)と、この読
    取手段(2)により得られた凹凸データを多段階の階層
    を有する信号に変換する変換手段(4)と、この変換手
    段(4)により変換された信号に対して波形処理を施す
    処理手段(9)と、この処理手段(9)により波形処理
    された信号を周波数変調する変調手段(13)と、この
    変調手段(13)により変調された信号を音として出力
    する出力手段(16)とを備えたことを特徴とする毛髪
    表面形態の評価装置。
  3. 【請求項3】 毛髪表面または毛髪レプリカ(1)から
    毛髪表面の凹凸データを得る読取手段(2)と、この読
    取手段(2)により得られた凹凸データを多段階の階層
    を有する信号に変換する変換手段(4)と、この変換手
    段(4)により変換された信号を、所望とする音階の音
    階数とオクターブ数とから決定される音程信号に変換す
    る音程変換手段(32)と、この音程変換手段(32)
    により変換された音程信号を周波数変調する変調手段
    (13)と、この変調手段(13)により変調された信
    号を音として出力する出力手段(16)とを備えたこと
    を特徴とする毛髪表面形態の評価装置。
  4. 【請求項4】 前記読取手段(2)は、レーザ光を前記
    毛髪表面または毛髪レプリカ(1)に照射するレーザ装
    置(21)と、前記レーザ光を所定方向に走査する走査
    部(25)と、前記毛髪表面または毛髪レプリカ(1)
    から反射されるレーザ光を受光する検出器(28)と、
    前記走査部(25)により走査されたレーザ光の各点に
    おいて前記検出器(28)の出力が最大となるように前
    記毛髪表面または毛髪レプリカ(1)を移動させる移動
    部(29)とを備え、 この移動部(29)の位置情報から前記毛髪表面の凹凸
    データを得るレーザ顕微鏡(20)であることを特徴と
    する請求項2または請求項3記載の毛髪表面形態の評価
    装置。
  5. 【請求項5】 前記音程変換手段(32)で変換された
    音程信号に対して、音の長さ信号とテンポ信号とを前記
    変調手段(13)に出力する音の長さ生成手段(34)
    とテンポ生成手段(35)とを備えたことを特徴とする
    請求項3または請求項4記載の毛髪表面形態の評価装
    置。
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