JP2939496B2 - 水底敷砂層厚測定装置及び同測定方法 - Google Patents

水底敷砂層厚測定装置及び同測定方法

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JP2939496B2
JP2939496B2 JP5474294A JP5474294A JP2939496B2 JP 2939496 B2 JP2939496 B2 JP 2939496B2 JP 5474294 A JP5474294 A JP 5474294A JP 5474294 A JP5474294 A JP 5474294A JP 2939496 B2 JP2939496 B2 JP 2939496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として撤砂によって
水底に堆積させた敷砂層の厚さを測定する装置及びその
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水底堆積物の埋め込みや、軟弱地
盤の締め固め等のために砂の撤布によって敷砂層を水底
面に敷設する工法がある。この工法には、流水を利用し
て砂を搬送し、水底に撤布する水搬敷砂工法がある。こ
の工法では、作業船からロッドを吊り下すか、スタッフ
を立てて敷砂層表面の水深を測定しながら撤砂し、敷砂
層の天端高を調整している。また敷砂層厚の管理を砂撒
の前後にレッド測量やスタッフによって水深測定を行
い、測定値の差を取ることによって行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
敷砂層厚の管理方法では、敷砂を施す地盤が多くの場
合、軟弱地盤であるため、撒砂が地盤中にめり込んだ
り、砂の重さによって地盤が沈下するため、砂撒の前に
測定した地盤表面高さより敷砂層の底面が低くなること
が多く、このため、敷砂層厚が予定厚より大きくなり、
撒砂量が予定より多くなってしまうという問題があっ
た。
【0004】本発明はこのような従来の問題にかんが
み、砂撒時の砂層厚管理を高精度に実施するために、敷
砂層の厚さを正確に測定できる水底敷砂層厚測定装置及
びその測定方法を提供することを目的としたものであ
る。
【0005】
【課題を達成するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
先端を敷砂層に嵌入させる貫入用ロッドと、該貫入用ロ
ッドをガイドさせる直状のガイドと、該ガイドの先端に
固定され、敷砂層表面に当接させる砂層表面当接プレー
トとを備えてなる水底敷砂層厚測定装置(請求項1)及
び該装置を使用し、先端を敷砂層に嵌入させる貫入用ロ
ッドと、該貫入用ロッドをガイドさせる直状のガイド
と、該ガイドの先端に固定され、敷砂層表面に当接させ
る砂層表面当接プレートとを備えてなる水底敷砂層厚測
定装置を使用し、前記砂層表面当接プレートを水底の敷
砂層表面に当接させた状態で、前記貫入ロッドを敷砂層
の表面より圧入し、圧入開始後の圧入抵抗の変化によっ
て敷砂層貫通を検出し、その時のロッドと前記ガイドと
の相対位置を測定することにより、敷砂層貫通時のロッ
ド貫入長さを計測する水底敷砂層厚測定方法(請求項
2)にある。
【0006】
【作用】本発明の装置及び方法は、直状ガイドを船上よ
り垂直に下ろし、その下端のプレートを敷砂層表面に当
接させる。次いで貫入用ロッドを直状ガイドに沿って押
し下げ、該ロッドの下端を敷砂層内に貫入させる。この
貫入開始時のロッド先端高さは、直状ガイドと貫入用ロ
ッドの相対関係を予め定めておくことによって知ること
ができる。このようにしてロッドを貫入させ、その下端
が敷砂層の底面に至ると、砂層と、その下の地盤との貫
入抵抗が違うため、ロッド先端が敷砂層の底面を通過す
るのを知ることができ、その際のロッド先端の直状ガイ
ドに対する相対高さを計測することによって敷砂層表面
のプレートとロッド先端との距離、即ち敷砂層厚を知る
ことができる。
【0007】また、砂撒に先立って水底面上にネットや
シート等の表面被覆材が布設されている場合には、貫入
ロッドの先端がこれに当ることによって敷砂層の底面高
さを知ることができる。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施の一例を図面について説明
する。
【0009】図1〜図2は本発明に係る装置の一例を示
したものであり、同図において、1は貫入ロッドであ
り、2は直状ガイドである。貫入ロッド1は鋼棒からな
る本体部の先端に錘状の先端貫入金具3が固定されてい
るとともに、上端にはT字状配置に貫入操作用のハンド
ル4が固定されている。ガイド2は円筒管をもって構成
され、その下端外周に円形の鉄板からなる砂層表面当接
プレート5が固定されているとともに、縦長の窓6が長
手方向に向けて多数成形されている。
【0010】ガイド2内には、前述した貫入ロッド1が
挿入されている。ガイド2を構成する円筒管は、これを
使用する水深に合わせ、下端が水底に接した状態で上端
を作業船上で操作できる長さに成形されているととも
に、貫入ロッド1はガイド2より敷砂層貫通に必要な長
さ分だけ長く成形されている。
【0011】このように構成される装置の使用に際して
は、図3に示すように砂撒ヘッド7が通過して砂撒を行
った直後の敷砂層8の表面に作業船9上よりガイド2を
垂直に垂下し、下端のプレート5を敷砂層8の表面に当
接させ、この状態でガイド2内に挿通されている貫入ロ
ッド1をハンドル4を操作して人力により、その下端を
敷砂層8内に貫入させる。この貫入操作によってロッド
先端が敷砂層8の底面10、即ち、敷砂層8と、その下
の地盤11との境界に達すると、貫入抵抗が変化するた
め、作業者をしてロッド先端が敷砂層8を貫通したこと
を知らしめることとなる。
【0012】尚、地盤上にネットやシート等の表面被覆
材を布設した後撒砂を行っている場合は、その表面被覆
材にロッド先端が当接し、貫入不能になるため、ロッド
1の敷砂層8の貫通を知ることができる。
【0013】このようにして貫入ロッド1の先端が敷砂
層8を貫通した時点における貫入ロッド1のガイド2に
対する相対高さを測定することによりプレート5から貫
入ロッド1の先端までの距離、即ち、ロッド1が貫通し
た敷砂層8の厚さHを知ることができる。
【0014】また貫入ロッド1には目盛12が付されて
おり、これを窓6から読み取ることにより、ガイド2に
対する移動長さによって貫入深さを測定する。
【0015】このようにして敷砂層8の厚さHを測定
し、これをもとにして撒砂量を調節し、必要な厚さの敷
砂層厚の管理を行う。
【0016】
【発明の効果】上述したように本発明の水底敷砂層厚測
定装置及び方法においては、敷砂層の表面に直状ガイド
の下端のプレートを当接させ、貫入ロッドを直状ガイド
に沿わせて敷砂層に圧入することによって厚さを測定す
るようにしたことにより、敷砂層厚が直接的に測定され
ることとなり、水底地盤が敷砂によって沈下した場合で
も正確な厚さ測定が可能になり、予定以上の厚さに撒砂
することがなくなって経済性が向上することとなったも
のである。
【0017】また測定は目視によって直読することが可
能であるため、特別な技術や熟練を要することなく、誰
にでも測定することができ、正確な砂撒施工管理が容易
に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一例の正面図である。
【図2】同上の貫入ロッドの一部を省略して示す正面図
である。
【図3】本発明方法の施工状態の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 貫入ロッド 2 直状ガイド 3 先端貫入金具 4 ハンドル 5 砂層表面当接プレート 6 窓 7 砂撒ヘッド 8 敷砂層 9 作業船 10 底面 11 地盤 12 目盛り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 15/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端を敷砂層に嵌入させる貫入用ロッド
    と、該貫入用ロッドをガイドさせる直状のガイドと、該
    ガイドの先端に固定され、敷砂層表面に当接させる砂層
    表面当接プレートとを備えてなる水底敷砂層厚測定装
    置。
  2. 【請求項2】 先端を敷砂層に嵌入させる貫入用ロッド
    と、該貫入用ロッドをガイドさせる直状のガイドと、該
    ガイドの先端に固定され、敷砂層表面に当接させる砂層
    表面当接プレートとを備えてなる水底敷砂層厚測定装置
    を使用し、前記砂層表面当接プレートを水底の敷砂層表
    面に当接させた状態で、前記貫入ロッドを敷砂層の表面
    より圧入し、圧入開始後の圧入抵抗の変化によって敷砂
    層貫通を検出し、その時のロッドと前記ガイドとの相対
    位置を測定することにより、敷砂層貫通時のロッド貫入
    長さを計測する水底敷砂層厚測定方法。
JP5474294A 1994-02-28 1994-02-28 水底敷砂層厚測定装置及び同測定方法 Expired - Fee Related JP2939496B2 (ja)

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