JP2937247B2 - 動き補償フレーム間符号化装置 - Google Patents

動き補償フレーム間符号化装置

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JP2937247B2
JP2937247B2 JP3045914A JP4591491A JP2937247B2 JP 2937247 B2 JP2937247 B2 JP 2937247B2 JP 3045914 A JP3045914 A JP 3045914A JP 4591491 A JP4591491 A JP 4591491A JP 2937247 B2 JP2937247 B2 JP 2937247B2
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隆幸 菅原
基晴 上田
一郎 安藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動き量に応じて予測
誤差の通過帯域を制限したり、動き量に応じて予測誤差
の量子化特性を可変することで、生成する符号量を制御
することのできる動き補償フレーム間符号化装置に係
り、特に動き補償のための正確な動き量の算出が完了す
る前に、通過帯域や量子化特性を指定することで、符号
化処理の高速化を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】動き検出手段によって、現フレーム画像
の動き量を検出し、基準画像に対してその動き量を補償
した予測画像を生成し、この予測画像と現画像とを比較
してその差分データである予測誤差を符号化すること
で、画像データの圧縮を行なう技術は知られている。
【0003】生成される符号量は画像の動きに応じて変
動する。符号量の大幅な変動はデータ伝送やデータ記録
に際して好ましくないので、生成される符号量をフレー
ム単位で制御する技術が特開昭63−187922号公
報に開示されている。
【0004】また、特開昭63−164587号公報に
は、視覚的な時空間解像度に相当した特性値を用いて特
徴量を抽出する手段を設け、抽出した特徴量に基づいて
量子化特性を制御することで、視覚的に冗長な情報を抑
制して高能率符号化を行なう技術が開示されている。
【0005】さらに、特開昭63−121374号公報
には、動き補償フレーム間符号化装置において、複合さ
れた画像の高域を除去するフィルタの挿入を、動きベク
トルの大きさに応じて適応的に制御することによって、
静領域における解像度を損うことなく、動領域における
符号化に伴う雑音を除去する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置は
動き量の検出結果に基づいてフィルタの特性を可変した
り、直交変換後の量子化ステップを制御する構成である
から、動き量が求まるまでは制御パラメータを設定する
ことができなかった。この結果、例えばフレーム内の1
つのブロックの動きベクトルが求まったと同時に予測誤
差を求め、プリフィルタ処理、量子化処理を行なうよう
な一連のパイプライン処理に対応することはできなかっ
た。
【0007】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は動きベクトルが求まる前
に、入力画像に対するフィルタ処理や直交変換後の量子
化ステップを制御するパラメータを得ることで、符号化
処理の高速化を可能とする動き補償フレーム間符号化装
置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る動き補償フレーム間符号化装置は、動き
検出手段は動き量の検出に係る演算過程で動き量に係る
中間データを出力するよう構成するとともに、この中間
データに基づいて予測誤差の周波数帯域の制限量である
帯域制限パラメータを指定する帯域制限パラメータ指定
手段と、この帯域制限パラメータに基づいて予測誤差の
通過帯域を可変するフィルタ手段を備えたことを特徴と
する。
【0009】請求項2に係る動き補償フレーム間符号化
装置は、画素間隔を大きく設定したサンプル画像に基づ
いて動き量を算出する手段と、算出された動き量に基づ
いて動き検出を行なう画像範囲を絞り込むとともに前回
のサンプル画像より画素間隔を細かく設定したサンプル
画像に基づいて動き量を算出する手段を1階層以上備
え、動き量の算出を階層的に行なうとともに、少なくと
もいずれかの階層において動き量に係る中間データを出
力するよう構成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】動き検出手段は、動き検出に係る演算過程で動
き量に係る中間データを出力する。帯域制限パラメータ
指定手段は、この中間データに基づいて予測誤差の帯域
制限パラメータを指定し、フィルタ手段は、この帯域制
限パラメータに基づいて予測誤差の通過帯域を可変する
ので、最終的な動き量が求まる前に量子化特性を設定す
ることができる。
【0011】このため、プリフィルタ処理、量子化処理
を行なうような一連のパイプライン処理に対応すること
が可能となり、符号化処理の高速化を図ることができ
る。
【0012】なお、動き検出手段は、画素間隔を粗く設
定したサンプル画像を用いて大まかな動き量をまず算出
し、順次より細かい画素間隔のサンプル画像を設定して
動き量を算出する構成とすることで、動き量に係る中間
データを早期に出力でき、また、動き量算出のための演
算回数を少なくして、その算出時間を短縮することがで
きる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係る動き補償フレーム間
符号化装置の全体ブロック構成図である。動き補償フレ
ーム間符号化装置1は、大きく分けて、動き補償部2
と、量子化部3と、符号化部4とからなる。
【0014】図2は各フレームの符号化処理を示す説明
図である。この動き補償フレーム間符号化装置1は、予
め設定したフレーム間隔(例えば4フレーム)毎に基準
とするフレームF1、F5を設定し、この基準フレーム
の画像(以下基準画像と記す)はフレーム内符号化を行
ない、基準画像間のフレームF2、F3、F4の画像に
ついては、動き補償フレーム間符号化を行なうもので、
動き補償は前方の基準画像F1と後方の基準画像F5の
2つの中から、より適切な方を用いる。
【0015】図1に示す動き補償部2は、画像入力端子
5から入力されたデジタル画像信号をフレーム単位で記
憶するフレームメモリ部20と、階層的に動き量の検出
を行なって、前方の基準画像(F1)および後方の基準
画像(F5)のそれぞれに対する大まかな動き量21
a,21bを出力するとともに、動き補償手段22から
与えられる基準画像指定信号22bによって指定された
基準画像に対する(符号化に用いる基準画像に対する)
動き量に係る中間データ21c、および、最終的な動き
量21dを出力する階層動き検出手段21と、最終的な
動き量21dに基づいて基準画像に対して動き補償を施
した予測画像22aを生成する動き補償手段22、およ
び、予測画像22aと他のフレームF2,F3,F4の
画像23aとの差を取って予測誤差23bを出力する減
算手段23を備える
【0016】フレームメモリ部20は、フレーム間符号
化を行なう画像(図2のフレームF2,F3,F4の画
像)を一時記憶するフレームメモリ20a,20b,2
0cと、基準画像(図2のフレームF1,F5の画像)
を一時記憶するフレームメモリ20d,20eと、各フ
レームメモリ20a〜20eへの書込みを切替える切替
手段20f,20gと、各フレームメモリ20a〜20
cからの読出しを切替える切替手段20h、および、フ
レーム切替制御回路20iを備える
【0017】フレーム切替制御回路20iは、入力され
た画像のフレーム単位に同期させて切替手段20f,2
0gの切替えを制御して、図2に示すフレームF2,F
3,F4に係る画像がフレームメモリ20a,20b,
20cへそれぞれ記憶され、前方の基準画像(フレーム
F1)がフレームメモリ20d(または20e)へ、後
方の基準画像(フレームF5)がフレームメモリ20e
(または20e)へ記憶されるよう制御する。また、こ
のフレーム切替制御回路20iは、切替手段20hの切
替えを制御して、フレーム間符号化を行なう画像を順次
切替える。
【0018】なお、フレームメモリ部20は、少なくと
も5フレーム分の画像の記憶容量を有するメモリと、そ
の書込み・読出しを制御する手段で構成してもよい。
【0019】階層動き検出手段21は、基準画像と基準
フレーム間のフレーム画像23aのそれぞれを、所定の
画素単位(例えば8×8画素)に分割し、分割した各ブ
ロック毎に比較を行ない、パタンマッチング法,勾配
法、相互相関関数による方法等の手法を用いて最も似た
ブロックを検出しそのブロックの位置から動き量を求め
るものであり、この階層動き検出手段21は、その動き
量の検出を階層的に行なうことを特徴とする。
【0020】図3は階層動き検出手段の具体例を示すブ
ロック構成図、図4は各階層において動き量検出に用い
るサンプル画素の間隔を示す説明図、図5は階層動き検
出手段の動作を示す説明図である。この階層動き検出手
段21は、4画素間隔で抽出した1/4サブサンプルブ
ロックデータに基づいて、大まかな動き量である第1ベ
クトルU1を求める第1階層動き検出部51と、2画素
間隔で抽出した1/2サブサンプルブロックデータに基
づいて第2ベクトルU2を求める第2階層動き検出部5
2と、連続する画素に基づいて最終ベクトルである第3
ベクトルU3を求め、これを最終的な動き量21dとし
て出力する第3階層動き検出部53と、各階層の動き検
出部51,52,53へ供給するデータを、フレームメ
モリ20dに記憶された前方の基準画像とするか、フレ
ームメモリ20eに記憶されている後方の基準画像とす
るかの切替えを行なう切替手段54、および、その切替
制御手段55を備える。
【0021】各階層動き検出部51,52,53は、基
準画像側のブロックデータ発生回路51a,52a,5
3aと、フレーム間符号化を行なう画像23a側のブロ
ックデータの発生回路51b,52b,53bと、動き
ベクトル検出回路51c,52c,53cとをそれぞれ
備える。
【0022】そして、この階層動き検出手段21は、上
位階層で求めた動きベクトルを下位階層へ渡しながら最
終ベクトルを求めるもので、第2階層の動き検出部52
は、第1階層動き検出部51で求めた第1ベクトルU1
に基づいて指定される画像の位置およびその周辺位置
と、基準画像とを2画素単位の密度で比較して、第2ベ
クトルU2を求め、同様に、第3の階層動き検出部53
は、第2ベクトルU2に基づいて指定される画像の位置
およびその周辺位置と、基準画像とを画素間隔を間引か
ずに比較して、最終ベクトルU3(動き量21d)を求
めるよう構成している。
【0023】 第1階層動き検出部51は、前方の基準
画像(フレームF1)に対する第1ベクトルU1(F
1)、および、後方の基準画像(フレームF2)に対す
る第1ベクトルU1(F5)を順次求める。切替制御手
段55は、まず前方の基準画像を選択するよう切替手段
54を制御する。基準画像側の1/4サブサンプルブロ
ックデータ発生回路51aは、切替手段54で選択され
た画像データ54aの対象とするブロックの中から、図
4において□印で示すように、4画素間隔で画素データ
を抽出し、このデータを一時記憶するとともに、第1階
層動きベクトル検出回路51cへ供給する。
【0024】他方の1/4サブサンプルブロックデータ
発生回路51bは、基準画像側の1/4サブサンプルブ
ロックデータ発生回路51aが取込んだブロックと同じ
ブロックおよびその周辺の画像を、基準フレーム間画像
信号23aの中から1/4画素間隔で抽出し、このデー
タを一時記憶するとともに、第1階層動き検出回路51
cヘ供給する。
【0025】第1階層動き検出回路51cは、双方のブ
ロックデータ発生回路51a,51bから与えられるデ
ータに基づいて1/4画素間隔でのパタンマッチング等
を行ない、例えば差分平均2乗和(MSE)もしくは差
分平均絶対値和(MAD)等の評価関数を計算し、最小
値を示す位置を前方の基準画像(フレームF1)に対す
る第1ベクトル21aとして求め、これを一時記憶する
とともに動き補償手段22へ出力する。次に、切替手段
54を切替えて、後方の基準画像についても同様に第1
ベクトル21bを求め、これを一時記憶するとともに動
き補償手段22へ供給する。
【0026】動き補償手段22は、2種類の第1ベクト
ル21a,21bのそれぞれに基づいて、前方の基準画
像からの予測画像P(F1)、および、後方の基準画像
からの予測画像P(F5)を生成し(予測画像P(F
1),P(F5)は図示しない)、各予測画像P(F
1),P(F5)と現フレーム画像との一致度合いを評
価して、前方・後方のいずれの基準画像をそのブロック
の符号化に用いるかを決定し、その情報を一時記憶する
とともに、基準画像指定信号22bを階層動き検出手段
21へ与える。
【0027】この基準画像指定信号22bに基づいて、
切替制御手段55は切替回路54を駆動する。よって、
第2および第3階層で用いる基準画像は指定されたもの
となる。また、第1階層動き検出回路51cは、基準画
像指定信号22bに基づいて指定された基準画像側の動
き量算出結果を、第1ベクトルU1として1/2サブサ
ンプルブロックデータ発生回路52bへ供給する。
【0028】第2階層動き検出部52内の基準画像側の
1/2サブサンプルブロックデータ発生回路52aは、
図4において△印で示すように、1/2画素間隔で画素
データを抽出し、このデータを一時記憶するとともに、
第2階層動き検出回路52cへ供給する。
【0029】他方の1/2サブサンプルブロックデータ
発生回路52bは、第1ベクトルU1で指定される動き
量だけずれた位置のブロックおよびその周辺領域の画像
を、1/2画素間隔で抽出し、そのデータを一時記憶す
るとともに、第2階層動きベクトル検出回路52cへ供
給する。
【0030】第2階層動きベクトル検出回路52cは、
第1階層と同様にパタンマッチング等を行ない、例えば
差分平均2乗和(MSE)もしくは差分平均絶対値和
(MAD)等の評価関数を計算し、最小値を示す位置を
1/2サブサンプル選択ベクトルとし、この選択ベクト
ルと第1ベクトルとの合成ベクトルを求めて、これを第
2ベクトルU2として第3階層のブロックデータ発生回
路53bへ供給するとともに、評価関数値の絶対値和を
中間データ21cとして出力する。
【0031】第3階層動き検出部53内の各ブロックデ
ータ発生回路53a,53bは、図4において・印で示
すように、画素間隔を間引かない画素データを一時記憶
するとともに、第3階層動きベクトル検出回路53cへ
供給する。第3階層動きベクトル検出回路53cは、第
1および第2階層と同様に動き量算出処理を行ない、算
出したベクトルと第2ベクトルとの合成ベクトルU3を
求めて、この第3ベクトルU3を最終的な動き量21d
として動き補償手段22へ供給する。
【0032】図1に示す動き補償手段22は、第1階層
動き検出部51で求めた2種類の動きベクトル21a,
21bに基づいて決定した基準画像に対して、第3階層
動き検出部53で求めた第3ベクトルU3に基づいて動
き補償を行なった予測画像22aを出力するよう構成し
ている。また、この動き補償手段22は、予測画像22
aの出力に同期して、その予測画像22aが前方・後方
のいずれの基準画像をもとに生成したものかを示す基準
画像情報22cを出力する。
【0033】減算手段23は、フレーム間符号化を行な
う画像23aと予測画像22aとの差である予測誤差2
3bを出力する。
【0034】このように動き補償部2は、例えば8×8
画素のブロック毎に動き検出ならびに動き補償を行なっ
て、各ブロック毎の予測誤差23bを順次量子化部3へ
供給するとともに、その予測誤差23bの発生に先立っ
てそのブロックの動き量に係る中間データを量子化部3
へ供給する。
【0035】量子化部3は、予測誤差23bの通過帯域
を制限するフィルタ手段と、直交変換手段32の入力信
号を切替える切替手段33と、直交変換手段32の変換
出力32aを量子化する量子化手段34と、帯域制限パ
ラメータとしてフィルタ混合値fを出力する帯域制限パ
ラメータ指定手段35、および、量子化パラメータとし
て量子化ステップgを出力する量子化パラメータ指定手
段36からなる。
【0036】フィルタ手段31は、帯域制限パラメータ
指定手段35から出力されるフィルタ混合値fに基づい
て、そのフィルタ特性を可変するよう構成している。図
6はフィルタ手段の具体例を示すブロック構成図、図7
は帯域制限パラメータ指定手段の入出力特性図である。
フィルタ手段31は、ローパスフィルタ回路31aで高
域成分が減衰された信号31bと、予測誤差23bとの
混合比率を帯域制限パラメータ指定手段35から与えら
れるフィルタ混合値fに基づいて可変して、直交変換手
段32へ供給する予測誤差31Fの周波数帯域を可変す
るものである。
【0037】このフィルタ手段31は、ローパスフィル
タ回路31aを通過した信号31bを、フィルタ混合値
fに基づいて乗算する乗算器31cと、フィルタ混合値
fの最大値mと、帯域制限パラメータ指定手段35から
出力されたフィルタ混合値fとの差(m−f)を出力す
る減算器31dと、予測誤差23bに減算器31dの出
力(m−f)を乗ずる乗算器31eと、各乗算器31
c,31eの乗算出力を加算する加算器31fと、加算
出力をフィルタ混合値の最大値mで除算して、予測誤差
23bと同一ビット長のフィルタ出力31Fを得る除算
器31gとからなる。
【0038】帯域制限パラメータ指定手段35は、階層
動き検出手段21から出力される中間データ21cに基
づいて、フィルタ手段31の通過帯域を決定するフィル
タ混合値fを出力するもので、予め設定した入出力特性
を記憶させたROMで構成している。この帯域制限パラ
メータ指定手段35は、動き量に係る中間データ21c
が比較的小さい範囲(動きが少ない範囲)では、中間デ
ータ21cに比例してフィルタ混合値fを増加させ、予
め設定した動き量以上ではフィルタ混合値fを、最大値
mで固定する構成としている。
【0039】図1に示す切替手段33は、直交変換手段
32へ入力する信号を、フィルタ手段31の出力とする
か、基準画像(F1,F5)とするかの切替えを行なう
もので、その切替えはフレーム切替制御回路20iから
供給されるフレーム内符号化指定信号20jによってな
される。
【0040】量子化パラメータ指定手段36は、動き量
に係るデータ21cを基づいて、量子化手段34の量子
化ステップgを指定するもので、予め設定したデータを
記憶させたROM等で構成している。
【0041】図8は動き量に係る中間データと量子化ス
テップの関係を示すグラフである。この量子化パラメー
タ指定手段36は、動き量が零のときの最も細かい量子
化ステップをg0とし、動き量が大きくなる程、量子化
ステップを粗くするよう構成している。
【0042】なお、この量子化パラメータ指定手段36
は、動き補償部2内のフレーム切替制御回路20iから
出力されるフレーム内符号化指定信号20jを受ける
と、予め設定したフレーム内符号化用の量子化ステップ
gSを出力するよう構成している。
【0043】量子化手段34は、量子化パラメータ指定
手段36から与えられる量子化ステップgに基づいて、
直交変換手段32から出力される直交変換係数32aを
量子化した信号34aを符号化回路41へ供給するとと
もに、そのブロックの量子化条件に係るデータ34bを
符号化回路41へ供給する。
【0044】図9は量子化手段および量子化パラメータ
指定手段の他の構成例を示すブロック構成図である。階
層動き検出手段21から出力された動き量に係る中間デ
ータ21cは、しきい値制御回路101へ入力され、対
応するしきい値制御値Tfへ変換される。
【0045】図10は図9に示すしきい値制御回路の入
出力特性図である。動き量に係る中間データ21cの値
が、図10に示すV1になるまでの範囲においては、し
きい値制御値Tfは動き量に対応して漸次減少させ、V
1以上では一定値(1/2)としている。
【0046】量子化ステップ制御回路102は、階層動
き検出手段21から出力される動き量に係る中間データ
21cを対応する量子化ステップgへ変換し、量子化器
103と乗算器104へ供給するとともに、量子化制御
情報34bを符号化回路41供給する。量子化ステップ
制御回路102はROMで構成している。乗算器104
はしきい値制御値Tfと量子化ステップgとを乗算し、
しきい値回路105へ出力する。
【0047】しきい値回路105は、直交変換回路32
から出力される直交変換係数32aの絶対値と、乗算器
104の出力とを比較し、直交変換係数32aが乗算器
104の出力より小さい場合、直交変換係数を0とし、
それ以外の場合、直交変換係数32aをそのまま量子化
手段103へ出力する。量子化器103は入力される直
交変換係数105aを、量子化ステップgに対応して量
子化し、符号化回路41へ出力する。
【0048】符号化部4は、量子化手段34から出力さ
れる量子化係数34aおよびそのブロックの量子化条件
に係るデータ34bを符号化する符号化回路41と、動
き補償部2から出力される最終的な動き量21dおよび
基準画像情報22cを符号化する符号化回路42と、各
符号化回路41,42から出力される符号42a,42
bを混合して符号化出力端子6へ供給する混合器43と
を備える。
【0049】以上のように、階層動き検出手段21は、
動き補償を行なうための動き量を求める過程で、大まか
な動き量を示す中間データ21cを出力する構成とした
ので、予測誤差23bが出力される前に、帯域制限パラ
メータ指定手段35はフィルタ手段31の動作条件を設
定することができ、また、量子化パラメータ指定手段3
6は量子化ステップgを設定することができる。
【0050】なお、この実施例は4フレーム間隔で基準
画像を設定し、フレーム内符号化とフレーム間符号化を
組合せて符号化を行なう装置について説明したが、フレ
ーム間符号化のみを行なう構成でもよく、また、動き補
償部2内に局部復号器を備える構成でもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る動き
補償フレーム間符号化装置は、動き量の検出の演算過程
で動き量に係る中間データを出力する動き検出手段を設
けたので、最終的な動き量が求まる前に量子化特性、な
らびに、フィルタ手段の通過特性を設定することができ
る。なお、請求項3に係る動き補償フレーム間符号化装
置は、画素間隔を粗く設定したサンプル画像を用いて大
まかな動き量をまず算出し、順次より細かい画素間隔の
サンプル画像を設定して動き量を算出する階層動き検出
手段を備えたので動き量に係る中間データを早期に出力
でき、また、動き量算出のための演算回数を少なくし
て、その算出時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る動き補償フレーム間符号化装置
の全体ブロック構成図
【図2】各フレームの符号化処理を示す説明図
【図3】階層動き検出手段の具体例を示すブロック構成
【図4】各階層において動き量検出に用いるサンプル画
素の間隔を示す説明図
【図5】階層動き検出手段の動作を示す説明図
【図6】フィルタ手段の具体例を示すブロック構成図
【図7】帯域制限パラメータ指定手段の入出力特性図
【図8】動き量に係る中間データと量子化ステップの関
係を示すグラフ
【図9】量子化手段および量子化パラメータ指定手段の
他の構成例を示すブロック構成図
【図10】図9に示すしきい値制御回路の入出力特性図
【符号の説明】
1…動き補償フレーム間符号化装置、2…動き補償部、
3…量子化部、4…符号化部、20…フレームメモリ
部、21…階層動き検出手段、21c…動き量に係る中
間データ、21d…最終的な動き量、22…動き補償手
段、22a…予測画像、31…フィルタ手段、32…直
交変換手段、34…量子化手段、35…帯域制限パラメ
ータ指定手段、36…量子化パラメータ指定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新原 高水 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12 番地 日本ビクター株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−151989(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間軸上における画像の動き量を動き検
    出手段で算出し、算出した動き量に基づいて動き補償を
    施した予測画像を動き補償手段で生成し、生成した予測
    画像と現画像との差分データである予測誤差を量子化手
    段で量子化した後、もしくは予測誤差を直交変換し
    た変換係数を量子化手段で量子化した後のいずれか一つ
    のときに、符号化手段で符号化を行なう動き補償フレー
    ム間符号化装置において、 前記動き検出手段は動き量の検出に係る演算過程で動き
    量に係る中間データを出力するよう構成するとともに、 この中間データに基づいて前記予測誤差の周波数帯域の
    制限量である帯域制限パラメータを指定する帯域制限パ
    ラメータ指定手段と、 この帯域制限パラメータに基づいて予測誤差の通過帯域
    を可変するフィルタ手段を備えたことを特徴とする動き
    補償フレーム間符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記動き検出手段は、画素間隔を大きく
    設定したサンプル画像に基づいて動き量を算出する手段
    と、 算出された動き量に基づいて動き検出を行なう画像範囲
    を絞り込むとともに前回のサンプル画像より画素間隔を
    細かく設定したサンプル画像に基づいて動き量を算出す
    る手段を1階層以上備え、 動き量の算出を階層的に行なうとともに、少なくともい
    ずれかの階層において動き量に係る中間データを出力す
    るよう構成したことを特徴とする請求項1記載の動き補
    償フレーム間符号化装置。
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