JP2936450B2 - 軸封装置 - Google Patents
軸封装置Info
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- JP2936450B2 JP2936450B2 JP6050502A JP5050294A JP2936450B2 JP 2936450 B2 JP2936450 B2 JP 2936450B2 JP 6050502 A JP6050502 A JP 6050502A JP 5050294 A JP5050294 A JP 5050294A JP 2936450 B2 JP2936450 B2 JP 2936450B2
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- Japan
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- shaft
- seal ring
- foreign matter
- shaft sealing
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- Sealing Devices (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軸封装置に係り、たとえ
ば河川や湖沼の水位の変動に応じてノズルを昇降させた
り、噴水休止時に水底近くまでノズルを下降させる機能
をもっている昇降式噴水装置におけるノズル筒の軸封に
好適な軸封装置に関する。
ば河川や湖沼の水位の変動に応じてノズルを昇降させた
り、噴水休止時に水底近くまでノズルを下降させる機能
をもっている昇降式噴水装置におけるノズル筒の軸封に
好適な軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】河川や湖沼の水位の変動に対じてノズル
を昇降させたり、噴水休止時に水底近くまでノズルを下
降させる機能をもっている昇降式噴水装置は、本願出願
人によって既に提供されている(実公平4−940号公
報)。
を昇降させたり、噴水休止時に水底近くまでノズルを下
降させる機能をもっている昇降式噴水装置は、本願出願
人によって既に提供されている(実公平4−940号公
報)。
【0003】この昇降式噴水装置は、図3に示すよう
に、上端にノズル1を取付けたノズル筒2と、このノズ
ル筒2を水面WLの変動に対応して昇降させるシリンダ
装置3と、ノズル筒2およびシリンダ装置3を内装した
有底筒状のケーシング4と、を備え、噴水用水導入通路
5から噴水用水導入口6に導入された噴水用水は、ノズ
ル筒2に対して下端開口から導入される。
に、上端にノズル1を取付けたノズル筒2と、このノズ
ル筒2を水面WLの変動に対応して昇降させるシリンダ
装置3と、ノズル筒2およびシリンダ装置3を内装した
有底筒状のケーシング4と、を備え、噴水用水導入通路
5から噴水用水導入口6に導入された噴水用水は、ノズ
ル筒2に対して下端開口から導入される。
【0004】このように構成された昇降式噴水装置によ
れば、図示されていないポンプにより、噴水用水導入通
路5からケーシング4に導入された噴水用水は、下端開
口からノズル筒2に導入され、ノズル1から噴出する。
水位検知装置(図示省略)によって検知した水位WLの
変動に応じて図示されていない油圧ポンプユニットを制
御し、水位WLが上昇した場合には、その上昇量に応じ
てオイルを油圧配管7からシリンダ下室に導き、ピスト
ンロッド3Aおよびノズル筒2を押し上げ、水位WLが
下降した場合には、その下降量に応じてオイルを油圧配
管7からシリンダ上室に導き、ピストンロッド3Aおよ
びノズル筒2を押し下げて噴水を行うことができる。
れば、図示されていないポンプにより、噴水用水導入通
路5からケーシング4に導入された噴水用水は、下端開
口からノズル筒2に導入され、ノズル1から噴出する。
水位検知装置(図示省略)によって検知した水位WLの
変動に応じて図示されていない油圧ポンプユニットを制
御し、水位WLが上昇した場合には、その上昇量に応じ
てオイルを油圧配管7からシリンダ下室に導き、ピスト
ンロッド3Aおよびノズル筒2を押し上げ、水位WLが
下降した場合には、その下降量に応じてオイルを油圧配
管7からシリンダ上室に導き、ピストンロッド3Aおよ
びノズル筒2を押し下げて噴水を行うことができる。
【0005】この種の昇降式噴水装置では、ノズル筒2
とケーシング4の間を軸封装置8により液密かつノズル
筒2の昇降を可能に軸封されている。すなわち、従来の
軸封装置8は、ケーシング4の上端に取付られているベ
−スプレ−ト9の内周部にスタフイングボック10を形
成し、このスタフイングボック10に軸封部材(グラン
ドパッキン)11を装填し、複数のボルトによってなる
締結機構12の締結によりパッキン押え13を軸封部材
11側に押付け、軸封部材11を軸方向に押圧して適当
な面圧でノズル筒2の外周に圧接させてシールするよう
に構成されている。
とケーシング4の間を軸封装置8により液密かつノズル
筒2の昇降を可能に軸封されている。すなわち、従来の
軸封装置8は、ケーシング4の上端に取付られているベ
−スプレ−ト9の内周部にスタフイングボック10を形
成し、このスタフイングボック10に軸封部材(グラン
ドパッキン)11を装填し、複数のボルトによってなる
締結機構12の締結によりパッキン押え13を軸封部材
11側に押付け、軸封部材11を軸方向に押圧して適当
な面圧でノズル筒2の外周に圧接させてシールするよう
に構成されている。
【0006】ところで、前記軸封装置8は常時水没して
水底近くに位置している。しかし、従来の軸封装置8で
は、異物の侵入を積極的に防止する異物侵入防止機能が
備わっていない。したがって、水底に堆積している砂な
どの異物がノズル筒2の下降に伴って侵入したり、ノズ
ル筒2に付着している微生物や水草などの異物が侵入す
る虞れを有し、異物の侵入によりノズル筒2の摺動抵抗
が大きくなって、円滑な昇降を妨げたり、軸封部材11
に異物がかみ込んでこれを損傷させ、軸封性能を低下さ
せる等の欠点がある。
水底近くに位置している。しかし、従来の軸封装置8で
は、異物の侵入を積極的に防止する異物侵入防止機能が
備わっていない。したがって、水底に堆積している砂な
どの異物がノズル筒2の下降に伴って侵入したり、ノズ
ル筒2に付着している微生物や水草などの異物が侵入す
る虞れを有し、異物の侵入によりノズル筒2の摺動抵抗
が大きくなって、円滑な昇降を妨げたり、軸封部材11
に異物がかみ込んでこれを損傷させ、軸封性能を低下さ
せる等の欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】異物の侵入を積極的に
防止する異物侵入防止機能が備わっていないので、異物
が侵入する虞れを有し、異物の侵入によりノズル筒
(軸)の摺動抵抗が大きくなって、円滑な昇降を妨げた
り、軸封部材に異物がかみ込んで損傷させ、軸封性能を
低下させる等の点である。
防止する異物侵入防止機能が備わっていないので、異物
が侵入する虞れを有し、異物の侵入によりノズル筒
(軸)の摺動抵抗が大きくなって、円滑な昇降を妨げた
り、軸封部材に異物がかみ込んで損傷させ、軸封性能を
低下させる等の点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、スタフイング
ボックスに装填した軸封部材を第1締結機構の締結によ
り軸に押付けて軸封するパッキン押えと、このパッキン
押えの軸方向外端に配置されて前記軸の外周に密着する
弾性シールリングと、この弾性シールリングの半径方向
外側で前記パッキン押えの軸方向外端に円周方向の間隔
を有して配置され該弾性シールリングの軸方向外端面押
圧用の押圧片を備えた複数のシールリング押えと、これ
らシールリング押えの軸方向外端に配置され内周側に前
記軸の外周に接近する異物かき取り爪を形成した異物か
き取りリングと、この異物かき取りリングおよび前記複
数のシールリング押えをパッキン押えに固定する第2締
結機構と、を具備していることを特徴とし、異物の侵入
を積極的に防止する機能をもたせて、軸の摺動抵抗の増
大と軸封部材の損傷を防止し、軸封性能の低下を回避す
る目的を達成した。
ボックスに装填した軸封部材を第1締結機構の締結によ
り軸に押付けて軸封するパッキン押えと、このパッキン
押えの軸方向外端に配置されて前記軸の外周に密着する
弾性シールリングと、この弾性シールリングの半径方向
外側で前記パッキン押えの軸方向外端に円周方向の間隔
を有して配置され該弾性シールリングの軸方向外端面押
圧用の押圧片を備えた複数のシールリング押えと、これ
らシールリング押えの軸方向外端に配置され内周側に前
記軸の外周に接近する異物かき取り爪を形成した異物か
き取りリングと、この異物かき取りリングおよび前記複
数のシールリング押えをパッキン押えに固定する第2締
結機構と、を具備していることを特徴とし、異物の侵入
を積極的に防止する機能をもたせて、軸の摺動抵抗の増
大と軸封部材の損傷を防止し、軸封性能の低下を回避す
る目的を達成した。
【0009】
【作用】本発明によれば、第1締結機構を締結して、ス
タフイングボックス内の軸封部材をパッキン押えにより
軸に押し付けることで軸封がなされる。また、軸に付着
している異物の殆どは、軸が軸封部材側へ移動するのに
伴って異物かき取りリングの異物かき取り爪によりかき
取り除去される。また、異物かき取り爪が軸の外周に接
近して形成されていることにより、軸が軸封部材側へ移
動しても、この移動に伴なって弾性シールリング側に異
物が侵入するのを殆ど防止できる。一方、異物かき取り
爪と軸の外周の小さい隙間を小さい異物が通過したとし
ても、軸の外周に弾性シールリングが密着しているの
で、小さい異物が軸封部材に侵入するのを防止できる。
しかも、前記小さい隙間を通過した小さい異物を、複数
のシールリング押え同士の間に形成されている円周方向
の間隔を通ってシールリング押えの外部に排出させるこ
とができる。
タフイングボックス内の軸封部材をパッキン押えにより
軸に押し付けることで軸封がなされる。また、軸に付着
している異物の殆どは、軸が軸封部材側へ移動するのに
伴って異物かき取りリングの異物かき取り爪によりかき
取り除去される。また、異物かき取り爪が軸の外周に接
近して形成されていることにより、軸が軸封部材側へ移
動しても、この移動に伴なって弾性シールリング側に異
物が侵入するのを殆ど防止できる。一方、異物かき取り
爪と軸の外周の小さい隙間を小さい異物が通過したとし
ても、軸の外周に弾性シールリングが密着しているの
で、小さい異物が軸封部材に侵入するのを防止できる。
しかも、前記小さい隙間を通過した小さい異物を、複数
のシールリング押え同士の間に形成されている円周方向
の間隔を通ってシールリング押えの外部に排出させるこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例を示す半截拡大縦断正面
図、図2は図1の平面図である。なお、図3の従来例と
同一もしくは相当部分には、同一符号を付して説明す
る。図1および図2において、ノズル筒2とケーシング
4の間は、軸封装置8により液密かつノズル筒2の昇降
を可能に軸封されている。軸封装置8は、スタフイング
ボックス10に装填した軸封部材11を第1締結機構1
4の締結によりノズル筒2に押付けて軸封するパッキン
押13えと、このパッキン押え13の軸方向上端に配置
されてノズル筒2の外周に密着する弾性シールリング1
5と、この弾性シールリング15の半径方向外側でパッ
キン押え13の軸方向上端に円周方向の間隔Lを有して
配置された複数(たとえば6個)のシールリング押え1
6,16……と、これらシールリング押え16,16…
…の軸方向上端に配置された異物かき取りリング17
と、この異物かき取りリング17および複数のシールリ
ング押え16,16……をパッキン押え13に固定する
第2締結機構18とを具備している。
する。図1は本発明の一実施例を示す半截拡大縦断正面
図、図2は図1の平面図である。なお、図3の従来例と
同一もしくは相当部分には、同一符号を付して説明す
る。図1および図2において、ノズル筒2とケーシング
4の間は、軸封装置8により液密かつノズル筒2の昇降
を可能に軸封されている。軸封装置8は、スタフイング
ボックス10に装填した軸封部材11を第1締結機構1
4の締結によりノズル筒2に押付けて軸封するパッキン
押13えと、このパッキン押え13の軸方向上端に配置
されてノズル筒2の外周に密着する弾性シールリング1
5と、この弾性シールリング15の半径方向外側でパッ
キン押え13の軸方向上端に円周方向の間隔Lを有して
配置された複数(たとえば6個)のシールリング押え1
6,16……と、これらシールリング押え16,16…
…の軸方向上端に配置された異物かき取りリング17
と、この異物かき取りリング17および複数のシールリ
ング押え16,16……をパッキン押え13に固定する
第2締結機構18とを具備している。
【0011】スタフイングボックス10は、ケーシング
4の上端に取付られているベ−スプレ−ト9の下側中心
孔9Aにブッシュ19を嵌合して支持することにより形
成され、このスタフイングボックス10にグランドパッ
キンによってなる軸封部材11が装填されている。軸封
部材11は、環状のスペーサ20を介してパッキン押え
13により軸方向に押圧され、適当な面圧でノズル筒2
の外周に圧接してシールするように構成されており、パ
ッキン押え13は、ケーシング4の上端に取付られてい
るベ−スプレ−ト9に対して、スペーサ21を介して8
本の植込みボルト14Aと8個の締結ナット14Bによ
ってなる第1締結機構14により着脱可能に締結されて
いる。
4の上端に取付られているベ−スプレ−ト9の下側中心
孔9Aにブッシュ19を嵌合して支持することにより形
成され、このスタフイングボックス10にグランドパッ
キンによってなる軸封部材11が装填されている。軸封
部材11は、環状のスペーサ20を介してパッキン押え
13により軸方向に押圧され、適当な面圧でノズル筒2
の外周に圧接してシールするように構成されており、パ
ッキン押え13は、ケーシング4の上端に取付られてい
るベ−スプレ−ト9に対して、スペーサ21を介して8
本の植込みボルト14Aと8個の締結ナット14Bによ
ってなる第1締結機構14により着脱可能に締結されて
いる。
【0012】弾性シールリング15は、ゴムなどの弾性
体によって形成され、軸方向の上側の内周部に上方に向
けて突出してノズル筒2の外周に密着するリップ部15
Aを備えており、パッキン押え13の上端中央部に形成
された溝13A内に嵌合されている。6個のシールリン
グ押え16,16……は、それぞれステンレス鋼などの
金属によって円弧状に形成されており、その内周側に弾
性シールリング15の軸方向上端面を押圧するための押
圧片16Aが水平に伸びて形成されている。これらシー
ルリング押え16,16……は、弾性シールリング15
の半径方向外側において円周方向の間隔Lを有してパッ
キン押え13の軸方向上端に配置され、ステンレス鋼な
どの金属によって形成されている異物かき取りリング1
7とともに、第2締結機構18によりパッキン押え13
に対して着脱可能に締結されている。
体によって形成され、軸方向の上側の内周部に上方に向
けて突出してノズル筒2の外周に密着するリップ部15
Aを備えており、パッキン押え13の上端中央部に形成
された溝13A内に嵌合されている。6個のシールリン
グ押え16,16……は、それぞれステンレス鋼などの
金属によって円弧状に形成されており、その内周側に弾
性シールリング15の軸方向上端面を押圧するための押
圧片16Aが水平に伸びて形成されている。これらシー
ルリング押え16,16……は、弾性シールリング15
の半径方向外側において円周方向の間隔Lを有してパッ
キン押え13の軸方向上端に配置され、ステンレス鋼な
どの金属によって形成されている異物かき取りリング1
7とともに、第2締結機構18によりパッキン押え13
に対して着脱可能に締結されている。
【0013】すなわち、第2締結機構18は、パッキン
押え13に植え込まれた6本の植込みボルト18Aと6
個の締結ナット18Bによって構成され、シールリング
押え16,16……には、ボルト挿通孔16Bが上下方
向に貫通して形成され、異物かき取りリング17に6個
のボルト挿通孔17Aが円周方向等間隔で上下方向に貫
通して形成されている。したがって、6個のシールリン
グ押え16,16……は、それぞれの押圧片16Aを弾
性シールリング15側に指向させた状態で、ボルト挿通
孔16Bに6本の植込みボルト18Aを挿通することに
より、弾性シールリング15の半径方向外側においてパ
ッキン押え13の軸方向上端に円周方向の間隔Lを有し
て配置される。また、異物かき取りリング17には、そ
の内周側にやや上向きに異物かき取り爪17Bが形成さ
れ、この異物かき取り爪17Bをノズル筒2に指向させ
て該ノズル筒2に外嵌し、かつ6個のボルト挿通孔17
Aにそれぞれ植込みボルト18Aを挿通することによ
り、シールリング押え16,16……の軸方向上端に配
置され、これにより異物かき取り爪17Bがノズル筒2
の外周に接近する。この状態で6個の締結ナット18B
を植込みボルト18Aに螺合締結することで、シールリ
ング押え16,16……により弾性シールリング15を
軸方向に押圧して、その内面15Bおよびリップ部15
Aを適当な面圧でノズル筒2の外周に密着させる。
押え13に植え込まれた6本の植込みボルト18Aと6
個の締結ナット18Bによって構成され、シールリング
押え16,16……には、ボルト挿通孔16Bが上下方
向に貫通して形成され、異物かき取りリング17に6個
のボルト挿通孔17Aが円周方向等間隔で上下方向に貫
通して形成されている。したがって、6個のシールリン
グ押え16,16……は、それぞれの押圧片16Aを弾
性シールリング15側に指向させた状態で、ボルト挿通
孔16Bに6本の植込みボルト18Aを挿通することに
より、弾性シールリング15の半径方向外側においてパ
ッキン押え13の軸方向上端に円周方向の間隔Lを有し
て配置される。また、異物かき取りリング17には、そ
の内周側にやや上向きに異物かき取り爪17Bが形成さ
れ、この異物かき取り爪17Bをノズル筒2に指向させ
て該ノズル筒2に外嵌し、かつ6個のボルト挿通孔17
Aにそれぞれ植込みボルト18Aを挿通することによ
り、シールリング押え16,16……の軸方向上端に配
置され、これにより異物かき取り爪17Bがノズル筒2
の外周に接近する。この状態で6個の締結ナット18B
を植込みボルト18Aに螺合締結することで、シールリ
ング押え16,16……により弾性シールリング15を
軸方向に押圧して、その内面15Bおよびリップ部15
Aを適当な面圧でノズル筒2の外周に密着させる。
【0014】前記構成において、スタフイングボックス
10内の軸封部材11をパッキン押え13により軸方向
に押付け、適当な面圧でノズル筒2の外周に圧接させて
シール機能を発揮させているから、ケーシング4内の水
が外部へ漏れるのを確実に防止できる。一方、ノズル筒
2の外周に微生物や水草などの異物が付着していても、
これらの異物の殆どは、ノズル筒2が下降するのに伴っ
て異物かき取りリング17の異物かき取り爪17Bに干
渉してかき取り除去される。また、異物かき取り爪17
Bがノズル筒2の外周に接近しているので、水底に堆積
している砂などの異物がノズル筒2の下降に伴って弾性
シールリング15側に侵入するのを殆ど防止することが
できる。
10内の軸封部材11をパッキン押え13により軸方向
に押付け、適当な面圧でノズル筒2の外周に圧接させて
シール機能を発揮させているから、ケーシング4内の水
が外部へ漏れるのを確実に防止できる。一方、ノズル筒
2の外周に微生物や水草などの異物が付着していても、
これらの異物の殆どは、ノズル筒2が下降するのに伴っ
て異物かき取りリング17の異物かき取り爪17Bに干
渉してかき取り除去される。また、異物かき取り爪17
Bがノズル筒2の外周に接近しているので、水底に堆積
している砂などの異物がノズル筒2の下降に伴って弾性
シールリング15側に侵入するのを殆ど防止することが
できる。
【0015】異物かき取り爪17Bとノズル筒2の外周
の小さい隙間を小さい異物が通過したとしても、ノズル
筒2の外周に弾性シールリング15のリップ部15Aお
よび内面15Bが密着しているので、小さい異物が軸封
部材11に侵入するのを防止できる。しかも、異物かき
取り爪17Bとノズル筒2の外周の小さい隙間をを通過
した小さい異物は、複数のシールリング押え16,16
……同士の間に形成されている円周方向の間隔Lを通っ
て矢印で示すようにシールリング押え16,16……の
外部に排出させることができるので、異物かき取り爪1
7Bと弾性シールリング15の間の空間Xに小さい異物
が滞留して、弾性シールリング15に悪影響を及ぼすこ
ともない。
の小さい隙間を小さい異物が通過したとしても、ノズル
筒2の外周に弾性シールリング15のリップ部15Aお
よび内面15Bが密着しているので、小さい異物が軸封
部材11に侵入するのを防止できる。しかも、異物かき
取り爪17Bとノズル筒2の外周の小さい隙間をを通過
した小さい異物は、複数のシールリング押え16,16
……同士の間に形成されている円周方向の間隔Lを通っ
て矢印で示すようにシールリング押え16,16……の
外部に排出させることができるので、異物かき取り爪1
7Bと弾性シールリング15の間の空間Xに小さい異物
が滞留して、弾性シールリング15に悪影響を及ぼすこ
ともない。
【0016】このように、本発明は、異物の侵入を積極
的に防止する機能を有しているから、異物のかみ込みに
よるノズル筒2の摺動抵抗の増大を防止して円滑な昇降
を維持することができるとともに、軸封部材11の損傷
を防止して、軸封性能の低下を回避することができる。
的に防止する機能を有しているから、異物のかみ込みに
よるノズル筒2の摺動抵抗の増大を防止して円滑な昇降
を維持することができるとともに、軸封部材11の損傷
を防止して、軸封性能の低下を回避することができる。
【0017】なお、前記実施例では、昇降式噴水装置に
おけるノズル筒2の軸封について説明しているが、本発
明は前記実施例にのみ限定されるものではなく、ピスト
ンロッドのような往復移動軸もしくは軸回りに回転する
通常の回転軸などの軸封装置として適用することもでき
る。
おけるノズル筒2の軸封について説明しているが、本発
明は前記実施例にのみ限定されるものではなく、ピスト
ンロッドのような往復移動軸もしくは軸回りに回転する
通常の回転軸などの軸封装置として適用することもでき
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、軸に付
着している異物の殆どを異物かき取り爪によりかき取り
除去でき、この異物かき取り爪が軸の外周に接近して形
成されていることにより、弾性シールリング側に異物が
侵入するのを殆ど防止できる。また、小さい異物が異物
かき取り爪と軸の外周の小さい隙間を通って弾性シール
リング側に侵入したとしても、軸の外周に弾性シールリ
ングが密着しているので、小さい異物が軸封部材に侵入
するのを防止できる。しかも、前記小さい隙間を通過し
た小さい異物を、複数のシールリング押え同士の間に形
成されている円周方向の間隔を通ってシールリング押え
の外部に排出させることができるので、異物かき取り爪
と弾性シールリングの間の空間に小さい異物が滞留し
て、弾性シールリングに悪影響を及ぼすこともない。す
なわち、異物の侵入を積極的に防止する機能をもたせて
いることにより、異物のかみ込みによる軸の摺動抵抗の
増大を防止して円滑な昇降を維持するとともに、軸封部
材の損傷を防止して、軸封性能の低下を回避することが
できる。
着している異物の殆どを異物かき取り爪によりかき取り
除去でき、この異物かき取り爪が軸の外周に接近して形
成されていることにより、弾性シールリング側に異物が
侵入するのを殆ど防止できる。また、小さい異物が異物
かき取り爪と軸の外周の小さい隙間を通って弾性シール
リング側に侵入したとしても、軸の外周に弾性シールリ
ングが密着しているので、小さい異物が軸封部材に侵入
するのを防止できる。しかも、前記小さい隙間を通過し
た小さい異物を、複数のシールリング押え同士の間に形
成されている円周方向の間隔を通ってシールリング押え
の外部に排出させることができるので、異物かき取り爪
と弾性シールリングの間の空間に小さい異物が滞留し
て、弾性シールリングに悪影響を及ぼすこともない。す
なわち、異物の侵入を積極的に防止する機能をもたせて
いることにより、異物のかみ込みによる軸の摺動抵抗の
増大を防止して円滑な昇降を維持するとともに、軸封部
材の損傷を防止して、軸封性能の低下を回避することが
できる。
【図1】本発明の一実施例を示す半截拡大縦断正面図で
ある。
ある。
【図2】図1の平面図である。
【図3】従来の軸封装置の使用例を示す縦断正面図であ
る。
る。
2 ノズル筒(軸) 10 スタフイングボックス 11 軸封部材 13 パッキン押え 14 第1締結機構 15 弾性シールリング 16 シールリング押え 16A 押圧片 17 異物かき取りリング 17B 異物かき取り爪 18 第2締結機構 L 円周方向の間隔
Claims (1)
- 【請求項1】 スタフイングボックスに装填した軸封部
材を第1締結機構の締結により軸に押付けて軸封するパ
ッキン押えと、このパッキン押えの軸方向外端に配置さ
れて前記軸の外周に密着する弾性シールリングと、この
弾性シールリングの半径方向外側で前記パッキン押えの
軸方向外端に円周方向の間隔を有して配置され該弾性シ
ールリングの軸方向外端面押圧用の押圧片を備えた複数
のシールリング押えと、これらシールリング押えの軸方
向外端に配置され内周側に前記軸の外周に接近する異物
かき取り爪を形成した異物かき取りリングと、この異物
かき取りリングおよび前記複数のシールリング押えをパ
ッキン押えに固定する第2締結機構と、を具備している
ことを特徴とする軸封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6050502A JP2936450B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6050502A JP2936450B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 軸封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07260007A JPH07260007A (ja) | 1995-10-13 |
JP2936450B2 true JP2936450B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=12860735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6050502A Expired - Fee Related JP2936450B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 軸封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2936450B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103742652A (zh) * | 2013-11-28 | 2014-04-23 | 成都欧浦特控制阀门有限公司 | 一种机械密封结构 |
-
1994
- 1994-03-22 JP JP6050502A patent/JP2936450B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07260007A (ja) | 1995-10-13 |
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