JP2934649B2 - El素子の駆動装置 - Google Patents

El素子の駆動装置

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JP2934649B2
JP2934649B2 JP6091442A JP9144294A JP2934649B2 JP 2934649 B2 JP2934649 B2 JP 2934649B2 JP 6091442 A JP6091442 A JP 6091442A JP 9144294 A JP9144294 A JP 9144294A JP 2934649 B2 JP2934649 B2 JP 2934649B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はEL(エレクトロルミネ
ッセンス)素子の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、EL素子は各種バックライト光源
や表示装置として広く使用されており、その種類も多岐
にわたり、複数のEL素子を備えた表示装置がある。そ
のような表示装置に用いられるEL素子の駆動装置につ
いてもさまざまなものが提供されており、例えば、図6
に示すようなEL素子の駆動装置がある。これは、駆動
用の交流電圧を発生する電源回路psの出力にEL素子
el1、el2を並列に接続してあり、EL素子el
1、el2のそれぞれの独立した電源ライン上にはトラ
ンジスタtr1、tr2を設け、これらトランジスタt
r1、tr2を制御回路cによりオン、オフしてEL素
子el1、el2への交流電圧の供給を制御し、それぞ
れを独立して駆動し、点灯するものである。
【0003】以上のようなEL素子の駆動装置におい
て、電源回路psとして、例えば、図7に示すようなも
のが使用される。これは、トランジスタtrと、このト
ランジスタtrの直流バイアス用の抵抗r1と、発振安
定用の抵抗r2と、交流帰還用のコンデンサc1と、奇
生発振防止用のコンデンサc2と、1次巻線l1、2次
巻線l2および3次巻線l3のなすトランスとからなる
ブロッキングオシレータ回路(あるいは、自励式インバ
ータ回路と呼ばれる。)であり、電池eを電源として出
力端子out1、out2間に交流電圧を発生し、出力
端子out1、out2間に接続されたEL素子elを
駆動するものである。
【0004】使用するEL素子に応じて、このような電
源回路psでは、3次巻線l3のインダクタンスLと、
EL素子elの容量C(一般にEL素子は、図示しない
が、背面電極と透明電極との間に発光体層と誘電体層と
を介在させてあり、全体として容量を持つことが知られ
ている。)とにより、EL素子elを駆動する交流電圧
の発振周波数はほぼ、1/〔2π(LC)1/2 〕とな
る。また、電池eの電圧Eと、1次巻線l1の巻数と3
次巻線l3の巻数との比Nとにより、駆動用の交流電圧
の電圧値はほぼENとなる。このように、駆動用の交流
電圧の電圧値、発振周波数は得られるが、一般にEL素
子の発光輝度と、駆動用の交流電圧の電圧値、周波数と
の関係は図8に示すようになることが知られており、使
用するEL素子に応じて、電源回路psでは予め所望の
電圧値、周波数に設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のも
のでは、EL素子el1の単独駆動時と、EL素子el
1、el2の同時駆動時とでは、EL素子el1、el
2の個々の発光輝度が、変化してしまう。
【0006】すなわち、ここで、EL素子el1、el
2の容量をそれぞれ、ce1、ce2とすると、EL素
子el1の単独駆動時では、電源回路psの出力端子o
ut1、out2に接続される容量はc1であるが、E
L素子el1、el2の同時駆動時では、容量は(ce
1+ce2)となる。先に述べたように、EL素子の発
光輝度を決定する要素の一つである駆動用の交流電圧の
周波数は、出力端子out1、out2間に接続される
EL素子の成す容量によって決定されており、EL素子
el1の単独駆動時では、EL素子el1、el2の同
時駆動時に比べ周波数は高くなり、EL素子el1の発
光輝度は高くなる。
【0007】このため、上述のもののように共通の電源
回路psを用いて複数のEL素子を駆動する場合、同時
駆動するEL素子の数が増加するに伴って、個々のEL
素子の発光輝度は、それらを単独で駆動させる時に比べ
低下する。すなわち、このようなEL素子の駆動装置で
は、同時駆動するEL素子数が少ない際は高輝度の発光
を呈し、逆に、同時駆動するEL素子数が多い際には、
個々の発光輝度が低下するというように、同時駆動する
EL素子の数によって、EL素子の発光輝度に変動が生
じてしまう。
【0008】本発明の目的は、複数のEL素子の発光輝
度を調整可能であり、特に、駆動されるEL素子の数に
拘らず個々のEL素子を所望の発光輝度で駆動すること
ができるEL素子の駆動装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】複数のEL素子と、上記
複数のEL素子のそれぞれに並列に駆動用の交流電圧を
供給するものであり、出力側に接続される容量成分に応
じて発振周波数が変化するブロッキングオシレータから
なる電源回路と、上記複数のEL素子と並列して上記電
源回路からの上記交流電圧の供給を受ける少なくとも一
つの容量素子と、上記複数のEL素子および上記容量素
子のそれぞれと上記電源回路とを結ぶそれぞれの電源ラ
イン上に対応して設けられた複数の開閉素子と、上記複
数の開閉素子を介して上記EL素子に選択的に上記交流
電圧を供給せしめるとともに、上記複数のEL素子が総
て上記電源回路に接続された際の合成容量と、上記複数
のEL素子の内で上記交流電圧の供給を受けているEL
素子および容量素子のなす合成容量とが等しくなるよう
に同時に駆動されるEL素子の数に応じて上記容量素子
への上記交流電圧の供給を制御する制御回路とを具備す
るEL素子の駆動装置を構成することにより上記目的を
達成する。
【0010】また、複数のEL素子と、上記複数のEL
素子のそれぞれに並列に駆動用の交流電圧を供給するも
のであり、出力側に接続される容量成分に応じて発振周
波数が変化するブロッキングオシレータからなる電源回
路と、上記複数のEL素子のそれぞれと上記電源回路と
を結ぶそれぞれの電源ライン上に対応して設けられた複
数の第1開閉素子と、それぞれ同時に駆動されるEL素
子の数に応じて定められた抵抗値の抵抗と直列に接続さ
れて、上記第1開閉素子に並列に接続される直列回路を
なす少なくとも1つの第2開閉素子と、上記複数の第1
開閉素子または第2開閉素子を介して上記EL素子を選
択的に駆動するものであり、同時に駆動されるEL素子
の数に応じて対応する上記第2開閉素子を介して上記E
L素子へ上記交流電圧を供給することにより、上記EL
素子への交流電圧の電圧を制御し てEL素子の輝度を一
定に保つ制御回路とを具備するEL素子の駆動装置を構
成することも好ましい。
【0011】
【実施例】次に本発明の第一実施例について説明する。
図1は本例の構成を示す電気回路図であり、同図におい
て、EL1、EL2はEL素子であり、TR1〜TR3
は開閉素子としてのトランジスタであり、C1は容量素
子としてのコンデンサである。
【0012】また、1は電源回路であり、ここでは図7
に示したものと同様の構成のブロッキングオシレータを
用いてあり、その出力端子OUT1、OUT2はそれぞ
れ、図7に示した出力端子out1、out2に相当
し、この出力端子OUT1、OUT2間に交流電圧を発
生する。この出力端子OUT1、OUT2間にEL素子
EL1、EL2およびコンデンサC1が並列に接続され
ており、これらEL素子EL1、EL2およびコンデン
サC1のそれぞれの電源ライン上にはトランジスタTR
1、TR2、TR3が設けられている。なお、図示しな
いが、出力端子OUT2は接地されており、先に述べた
交流電圧はこれを基準電位とした正弦波となる。
【0013】2は駆動制御回路であり、トランジスタT
R1〜TR3のオン、オフを制御してEL素子EL1、
EL2に駆動用の交流電圧の供給を制御する。ここで、
この駆動制御回路2、トランジスタTR1〜TR3およ
びコンデンサC1より制御回路3が構成される。ここで
は、EL素子EL1、EL2の容量は等しくc0に設定
することとし、コデンサC1の容量もこれと等しく設定
されることとする。
【0014】次に本例の動作について、上記図1および
図2に示すタイミングチャートを参照しながら説明す
る。なお、図2に示すa〜cには図1に示す各端子a〜
cの駆動信号波形を示し、EL1、EL2にはEL素子
EL1、EL2の点灯(被駆動状態)、消灯の状態を示
してある。
【0015】まず、EL素子EL1、EL2の内いずれ
か一方のみを駆動する場合、ここではEL素子EL1を
駆動する場合について述べる。このとき、図2のタイミ
ングt1〜t2に示すように、駆動制御回路2はトラン
ジスタTR1、TR3をオンとする。これにより、電源
回路1よりの交流電圧はEL素子EL1およびコンデン
サC1に供給され、EL素子EL1が駆動され、点灯さ
れる。このとき、電源回路1の出力端子OUT1、OU
T2間に接続される容量は、EL素子EL1およびコン
デンサC1の容量c0のなす合成容量2c0となり、電
源回路1の発生する交流電圧の周波数はこの合成容量2
c0に対応するある値となる。すなわち、上述したよう
に、EL素子は駆動用の交流電圧の周波数により決まる
発光輝度を示すため、ここでのEL素子EL1の発光輝
度は合成容量2c0に対応するある値となる。
【0016】次に、EL素子EL1、EL2を同時に駆
動する場合について述べる。図2のタイミングt3〜t
4に示すように、駆動制御回路2はトランジスタTR
1、TR2をオンとする。これにより、電源回路1より
の交流電圧はEL素子EL1、EL2に供給され、EL
素子EL1、EL2が駆動され、点灯される。このと
き、電源回路1の出力端子OUT1、OUT2間に接続
される容量は、EL素子EL1、EL2の容量c0のな
す合成容量2c0となり、電源回路1の発生する交流電
圧の周波数はEL素子EL1のみを駆動した場合のそれ
と等しい値となる。これにより、この時のEL素子EL
1、EL2の発光輝度はともに、それぞれを単独で駆動
され、点灯されたときの輝度と等しいものとなる。
【0017】以上のように本例では、EL素子EL1、
EL2の内いずれか一方のみを駆動する際には、EL素
子EL1またはEL素子EL2に交流電圧を供給すると
ともにコンデンサC1にも供給することとし、EL素子
EL1、EL2を同時に駆動する際には、コンデンサC
1への交流電圧の供給を停止する。このため、EL素子
EL1および/またはEL素子EL2を駆動する際に電
源回路1の出力端子OUT1、OUT2に接続される容
量は駆動されるEL素子の数に拘らず一定となって交流
電圧の周波数も一定となる。よって、EL素子EL1、
EL2のそれぞれの発光輝度も駆動されるEL素子の数
に拘らず一定となる。これにより、従来のもののよう
に、少数のEL素子を駆動した際に高輝度の発光を得る
のに対して、多数のEL素子を駆動した際には個々のE
L素子の発光輝度が低下してしまうというように、同時
駆動されるEL素子の数によって個々のEL素子の発光
輝度が変動することがなく、個々のEL素子を所望の発
光輝度で駆動することができる。
【0018】また、本例では、個々のEL素子の発光輝
度を同時に駆動されるEL素子の数によらず一定に保持
するのに限らず、同時に駆動されるEL素子の数に応じ
て変化させることも可能であり、これについて図3のタ
イミングチャートを参照しながら述べる。図3のタイミ
ングt1〜t2では、トランジスタTR1、TR3をオ
ンとしてあり、電源回路1の出力端子OUT1、OUT
2に接続される容量は2c0となり、駆動されるEL素
子EL1の発光輝度はある値となる。この値を中輝度と
すると、タイミングt2〜t3では、トランジスタTR
1のみをオンとしてあり、電源回路1の出力端子OUT
1、OUT2に接続される容量はc0となり、駆動され
るEL素子EL1の発光輝度は中輝度よりも高い値(高
輝度)となる。また、タイミングt4〜t5では、トラ
ンジスタTR1、TR2をオンとしてあり、電源回路1
の出力端子OUT1、OUT2に接続される容量は2c
0となり、駆動されるEL素子EL1、EL2の発光輝
度は中輝度となる。さらに、タイミングt5〜t6で
は、トランジスタTR1、TR2、TR3をオンとして
あり、電源回路1の出力端子OUT1、OUT2に接続
される容量は3c0となり、駆動されるEL素子EL
1、EL2の発光輝度は中輝度より低い値(低輝度)と
なる。
【0019】また、本例では、EL素子の数を2個とし
たがこれに限るものではない。例えば3個のEL素子を
設けてもよい。この場合、図示しないが、電源回路1の
出力端子OUT1、OUT2間に容量がc0のEL素子
および容量が2c0のコンデンサを追加し、それぞれの
電源ラインにトランジスタを設け、これらの開閉を駆動
制御回路2により制御する。そして、3個のEL素子を
駆動する際には各コンデンサには交流電源を供給せず、
2個のEL素子を駆動する際には容量c0のコンデンサ
C1に交流電圧を供給し、1個のEL素子を駆動する際
には容量2c0のコンデンサに交流電圧を供給するよう
にすれば、3個のEL素子は常に一定の発光輝度にて駆
動できる。これによれば、最初のコンデンサの容量を各
EL素子の容量と等しくし、順次、その容量に2倍の重
み付けをしたn個のコンデンサを並列に設ければ、2n
個以下のEL素子をそれぞれ一定の発光輝度で駆動させ
ることができる。
【0020】また、本例では、コンデンサC1としてE
L素子EL1、EL2の容量と等しい容量のものを用い
たがこれに限るものではない。例えば、コンデンサC1
の容量をEL素子の容量より大きくし、いずれかのEL
素子の駆動させる間トランジスタTR3を常時オンとす
るのではなく、パルスによって断続的にオンとすること
とすれば、そのパルスのデューティにより、コンデンサ
C1の見かけの容量が決まる。このパルスのデューティ
を調整することにより、EL素子EL1、EL2を所望
の発光輝度にて駆動することが可能である。このように
すれば、EL素子を増設したとしても、コンデンサC1
に十分な容量を設定してあれば、コンデンサを増設する
必要はなく、ただ、同時に駆動されるEL素子の数に応
じてパルスのデューティを調整することにより、個々の
EL素子を所望の発光輝度にて駆動することが可能であ
る。例えば、容量c0の4個のEL素子を電源回路1に
並列に接続することとすれば、コンデンサC1の容量を
3c0としてあれば、1個のEL素子を駆動する際には
特定のデューティのパルスをトランジスタTR3に印加
することにより、ある発光輝度が得られるとすれば、2
個のEL素子を駆動する際には上記特定のデューティの
2/3程度のデューティに調整することにより、1個の
EL素子を駆動したときに得られた発光輝度が得られ
る。
【0021】また、本例では、EL素子EL1、EL2
の容量を等しくすることとしたが、これに限るものでは
ない。容量の異なる複数のEL素子を設けてもよい。そ
の場合、例えば、上述したように、駆動されるEL素子
の合成容量に応じ、順次それぞれの容量に2倍の重み付
けを持たせた複数のコンデンサを設け、それらの内より
適当なものを何個か電源回路1の出力端子OUT1、O
UT2に並列に接続し、常に電源回路1の出力端子OU
T1、OUT2に接続される合成容量をある一定にする
ようにすれば、個々のEL素子を所望の発光輝度により
駆動することが可能である。また、コンデンサC1に十
分な容量をもたせ、駆動されるEL素子の合成容量に応
じ、トランジスタTR3に印加するデューティを調整す
ることとしても、個々のEL素子を所望の発光輝度によ
り駆動させることが可能である。
【0022】次に第二実施例について説明する。
【0023】上記第一実施例では、特に、駆動されるE
L素子の数によらず個々のEL素子の発光輝度を所望の
値にするため、EL素子EL1またはEL素子EL2を
単独で駆動する場合には、電源回路1の出力端子OUT
1、OUT2にコンデンサC1を接続することにより、
このとき出力端子OUT1、OUT2に接続される容量
をEL素子EL1、EL2を同時に駆動する際に電源回
路1の出力端子OUT1、OUT2に接続される容量と
等しくしてあった。すなわち、電源回路1の出力端子O
UT1、OUT2に接続される容量を調整することによ
り、交流電圧の周波数を設定し、駆動されるEL素子の
発光輝度を制御するものについて述べた。一方、EL素
子の発光輝度は交流電圧の周波数に依存するとともにそ
の電圧にも依存しており、この第二実施例では、駆動さ
れるEL素子の数に応じ、EL素子に供給される交流電
圧の電圧を調整することにより、発光輝度を制御するも
のについて述べる。まず、第二実施例の構成について図
4の電気回路図を参照しながら説明する。同図におい
て、図1と同じ符号は図1と同じ構成要素を示してあ
る。ここでも、電源回路1の出力端子OUT1、OUT
2間にEL素子EL1、EL2が並列に接続され、それ
ぞれの電源ライン上にはトランジスタTR1、TR2が
設けられている。
【0024】また、TR4はトランジスタであり、Rは
抵抗である。この抵抗RとトランジスタTR4を直列に
接続してなる直列回路はトランジスタTR1に並列に接
続されている。
【0025】4は駆動制御回路であり、トランジスタT
R1、TR2、TR4のオン、オフを制御してEL素子
EL1、EL2に駆動用の交流電圧の供給を制御する。
ここで、この駆動制御回路4、トランジスタTR1、T
R2、TR4および抵抗Rより制御回路5が構成され
る。
【0026】次に本例の動作について図4および図5に
示すタイミングチャートを参照しながら説明する。な
お、図5に示すa4〜c4には図5に示す各端子a4〜
c4の駆動信号波形を示し、EL1、EL2にはEL素
子EL1、EL2の点灯(被駆動状態)、消灯の状態を
示してある。
【0027】まず、EL素子EL1を単独で駆動させる
場合について述べる。図5のタイミングt1〜t2にお
いて、駆動制御回路4は端子a4のみを“H”としてト
ランジスタTR4のみをオンとする。これにより、EL
素子EL1には、トランジスタTR4および抵抗Rを介
して抵抗Rにより降圧された電源回路1からの交流電圧
が印加される。これにより、EL素子EL1が駆動さ
れ、点灯される。この時のEL素子EL1の発光輝度に
ついて述べると、このとき、電源回路1の出力端子OU
T1、OUT2間に接続される容量は、2個のEL素子
を同時に駆動させるときのそれと比べ小さくなり、上述
したように、電源回路1の発生する交流電圧の周波数は
高くなる。しかしながら、EL素子の発光輝度は交流電
圧の周波数のみならず電圧にも依存しており、交流電圧
の周波数が上がってもこれに応じて電圧を下げれば、E
L素子の発光輝度は変化しないことから、ここでは周波
数の上昇によるEL素子EL1の発光輝度の上昇を相殺
するように、抵抗Rにより交流電圧を降圧してある。こ
のため、EL素子EL1の発光輝度は、以下に述べる2
個のEL素子を同時に駆動したときのそれらの発光輝度
と等しく設定されている。
【0028】次にEL素子EL1、EL2を同時に駆動
させる場合について述べる。図5のタイミングt3〜t
4において、駆動制御回路4は端子a4を“L”に、端
子b4および端子c4を“H”とし、これにより、トラ
ンジスタTR1、TR2がオンとなり、トランジスタT
R4がオフとなる。これにより、EL素子EL1、EL
2が駆動され、点灯される。このとき、EL素子EL
1、EL2に供給される交流電圧は降圧されることな
く、その周波数の低下によるEL素子EL1、EL2発
光輝度の低下を相殺する。これにより、EL素子EL
1、EL2は、EL素子EL1を単独で駆動したときと
同じ発光輝度を示す。
【0029】以上のように、本例では、EL素子EL1
のみを駆動するときには、このEL素子EL1に抵抗R
により降圧した交流電圧を供給し、EL素子EL1、E
L2をともに駆動するときには、これらに交流電圧を降
圧せずに供給する。このため、EL素子EL1のみを駆
動する際に、電源回路1の交流電圧の周波数が、EL素
子EL1、EL2をともに駆動する時と比べ高くなるこ
とによるEL素子EL1の発光輝度の上昇を抑えること
ができ、EL素子EL1は、単独で駆動されるときも、
EL素子EL2とともに駆動されるときも同じ発光輝度
を示す。すなわち、本例においても上記一実施例と同様
の作用効果を示す。
【0030】また、図4に示したものではEL素子EL
2は単独駆動なく、上述のような発光輝度の制御は行な
わないこととしているが、本例はこれの限りではない。
例えば、図示しないが、トランジスタTR2に並列に抵
抗とトランジスタとを直列に接続してなる直列回路を接
続し、そのトランジスタを駆動制御回路4により、トラ
ンジスタTR4と同様に制御すれば、EL素子EL2を
単独で駆動した際にも上述のような発光輝度の制御が可
能である。この他、トランジスタTR4および抵抗Rを
廃し、これらの代わりに、図示しないが、EL素子EL
1、EL2のそれぞれの電源ラインの接続点、例えば、
図4に示す端子dと出力端子OUT2との間に2個のト
ランジスタを並列してなる並列回路を設け、この並列回
路内の一方のトランジスタに抵抗を直列して設け、EL
素子EL1、EL2の内いずれか一方を駆動する際には
抵抗と接続されたトランジスタのみオンとし、EL素子
EL1、EL2を同時に駆動させる際にはもう一方のト
ランジスタのみをオンとするようにしてもよい。これに
よれば、並列回路としては、上記のものの他に、それぞ
れに異なる抵抗値の抵抗を直列に接続した複数のトラン
ジスタを並列に接続してなるものが考えられる。このよ
うな並列回路を用いた場合、EL素子EL1、EL2と
同様にそれぞれの電源ライン上にトランジスタを伴った
複数のEL素子をEL素子EL1、EL2に並列に増設
した際には、同時駆動されるEL素子の数に応じて、並
列回路の複数のトランジスタの内、適当な抵抗値の抵抗
と接続されたトランジスタをオンとすることにより、上
述のような発光輝度の制御が可能となる。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係わる発明によれば、複数の
EL素子と並列して上記電源回路からの上記交流電圧の
供給を受ける少なくとも一つの容量素子を設け、上記複
数のEL素子が総て上記電源回路に接続された際の合成
容量と、上記複数のEL素子の内で上記交流電圧の供給
を受けているEL素子および容量素子のなす合成容量と
が等しくなるように上記容量素子への上記交流電圧の供
給が制御される。このため、駆動されるEL素子の数に
拘わらず電源回路に接続される合成容量は常に一定とな
り、上記電源回路の交流電圧の周波数は一定に保たれ、
ひいては、同時に駆動されるEL素子の数に拘らず個々
のEL素子を所望の発光輝度にて駆動することが可能と
なる。
【0032】請求項2に係わる発明によれば、複数のE
L素子のそれぞれと上記電源回路とを結ぶそれぞれの電
源ライン上に対応して設けられた複数の第1開閉素子
と、それぞれ同時に駆動されるEL素子の数に応じて定
められた抵抗値の抵抗と直列に接続されて、上記第1開
閉素子に並列に接続される直列回路をなす少なくとも1
つの第2開閉素子とを設けてあり、同時に駆動されるE
L素子の数に応じて対応する上記第2開閉素子を介して
上記EL素子へ上記交流電圧を供給することにより、上
記EL素子への交流電圧の電圧を制御してEL素子の輝
度を一定に保つも のである。このため、駆動される複数
のEL素子のなす合成容量の変化によって交流電圧の周
期が変化することによる輝度の変化は、上記電圧が制御
されることによって相殺される。
【0033】すなわち、請求項1、2に係わる発明のい
ずれによっても、同時駆動されるEL素子の数によって
個々のEL素子の発光輝度が変動することを抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の構成を示す電気回路図。
【図2】図1の動作説明のためのタイミングチャート。
【図3】図1の動作説明のためのタイミングチャート。
【図4】本発明の第二実施例の構成を示す電気回路図。
【図5】図4の動作説明のためのタイミングチャート。
【図6】従来の技術の説明のための電気回路図。
【図7】図6の要部の説明のための電気回路図。
【図8】EL素子の発光輝度特性の説明のための説明
図。
【符号の説明】
EL1、EL2 EL素子 1 電源回路 3 制御回路 C1 容量素子 TR1〜TR3 開閉素子 5 制御回路TR1、TR2 第1開閉素子 TR4 第2開閉素子 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 3/00 - 3/38 H05B 33/00 - 33/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のEL素子と、 上記複数のEL素子のそれぞれに並列に駆動用の交流電
    圧を供給する電源回路と、上記複数のEL素子と並列して上記電源回路からの上記
    交流電圧の供給を受ける少なくとも一つの容量素子と、 上記複数のEL素子および上記容量素子のそれぞれと上
    記電源回路とを結ぶそれぞれの電源ライン上に対応して
    設けられた複数の開閉素子と、 上記複数の開閉素子を介して上記EL素子に選択的に上
    記交流電圧を供給せしめるとともに、上記複数のEL素
    子が総て上記電源回路に接続された際の合成容量と、上
    記複数のEL素子の内で上記交流電圧の供給を受けてい
    るEL素子および容量素子のなす合成容量とが等しくな
    るように上記容量素子への上記交流電圧の供給を制御す
    る制御回路と を具備することを特徴とするEL素子の駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 複数のEL素子と、 上記複数のEL素子のそれぞれに並列に駆動用の交流電
    圧を供給する電源回路と、 上記複数のEL素子のそれぞれと上記電源回路とを結ぶ
    それぞれの電源ライン上に対応して設けられた複数の第
    1開閉素子と、 それぞれ同時に駆動されるEL素子の数に応じて定めら
    れた抵抗値の抵抗と直列に接続されて、上記第1開閉素
    子に並列に接続される直列回路をなす少なくとも1つの
    第2開閉素子と、 上記複数の第1開閉素子または第2開閉素子を介して上
    記EL素子を選択的に駆動するものであり、同時に駆動
    されるEL素子の数に応じて対応する上記第2開閉素子
    を介して上記EL素子へ上記交流電圧を供給することに
    より、上記EL素子への交流電圧の電圧を制御してEL
    素子の輝度を一定に保つ制御回路と を具備することを特
    徴とするEL素子の駆動装置。
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