JP2934437B1 - 繊維強化複合材の成形方法 - Google Patents

繊維強化複合材の成形方法

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JP2934437B1
JP2934437B1 JP10223312A JP22331298A JP2934437B1 JP 2934437 B1 JP2934437 B1 JP 2934437B1 JP 10223312 A JP10223312 A JP 10223312A JP 22331298 A JP22331298 A JP 22331298A JP 2934437 B1 JP2934437 B1 JP 2934437B1
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Abstract

【要約】 【課題】 製造工程を簡単かつ容易化することができ、
これによって製造コストも低減することができる繊維強
化複合材の成形方法を提供すること。 【解決手段】 繊維強化複合材から形成されたプリプレ
グを無端状に形成し、次に無端状プリプレグ8に一対の
棒状賦型12,14を挿入して両側に引張って無端平面
状に形成し、その後一対の棒状賦型12,14を両側に
引張りながら無端平面状のプリプレグ8を成形型20に
押付けて中間形状に形成し、さらに中間形状に形成され
た無端状プリプレグ8から一対の棒状賦型12,14を
取除き、しかる後、無端状プリプレグ8を所定形状に形
成する繊維強化複合材の成形方法。この成形方法によっ
て、たとえば略L状の構造用部材を簡単にかつ容易に成
形することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化複合材か
ら形成される各種構造材などを容易に製作することがで
きる繊維強化複合材の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機、車両などの構造用部材は、耐衝
撃性、靱性が求められるとともに、軽量化が求められ
る。このような要求を満足するものとして、繊維強化複
合材が注目され、この複合材から形成された構造用部材
が利用されている。
【0003】従来、このような構造用部材は、たとえ
ば、次のようにして形成される。まず、繊維に樹脂を含
浸させたプリプレグを所定形状に切断し(切断工程)、
次いで切断したプリプレグを所定枚数成形型に積層して
所定形状にする(積層工程)。その後、所定形状のプリ
プレグを加熱加圧炉に入れて加熱加圧処理し、積層状態
のプリプレグを硬化させる。しかる後、硬化した成形構
造用部材の両端部(この両端部では、シート状のプリプ
レグを積層するために不揃いになっている)を切削して
所要の形状にし(切削工程)、さらに切削した両端部を
サンドペーパなどによって仕上げ処理を行っている(仕
上げ工程)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した成形方法で
は、まず、切断工程および積層工程に関連してその作業
が煩雑であり、製造コストが上昇する問題がある。すな
わち、切断工程ではロール状のプリプレグを所定形状に
切断する必要があり、その切断枚数も積層する枚数切断
しなければならない。また、積層工程においては、切断
したプリプレグを一枚ずつ積層しなければならない。こ
のような切断工程および積層工程は、製造する構造用部
材が大きくなると、プリプレグの取扱いが煩雑となる。
【0005】第2に、加熱加圧処理後の切断工程および
仕上げ工程に関連してその作業が煩雑であり、製造コス
トが上昇する問題がある。すなわち、構造用部材を成形
する際にシート状のプリプレグを積層するために、成形
後の構造用部材の両端部が不揃いとなる。それ故に、こ
れを解消するために不揃い部分を切削しなければなら
ず、切削するのみでは繊維のささくれ、剥がれなどが生
じ、これが外観不良や品質不良の原因となる。そのた
め、切削後にさらに仕上げ処理も行わなければならず、
このように構造用部材を製作するための製造工程が多く
なる。
【0006】本発明の目的は、製造工程を簡単かつ容易
化することができ、これによって製造コストも低減する
ことができる繊維強化複合材の成形方法を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維強化複合
材から形成されたプリプレグを巻付け型に巻付けて無端
状プリプレグを形成する巻付け工程と、無端状プリプレ
グから前記巻付け型を取除く脱型工程と、前記巻付け型
を取除いた無端状プリプレグに一対の棒状賦型を挿入し
て両側に引張って無端平面状に形成する賦型引張り工程
と、前記一対の棒状賦型を両側に引張りながら無端平面
状のプリプレグを成形型に押付けて中間形状に形成する
中間形状化工程と、中間形状に形成された無端状プリプ
レグから前記一対の棒状賦型を取除く脱賦型工程と、前
記一対の棒状賦型を取除いた後無端状プリプレグを所定
形状に形成する仕上げ形状化工程と、を含むことを特徴
とする繊維強化複合材の成形方法である。
【0008】本発明に従えば、巻付け型を用いて無端状
プリプレグを形成し、この無端状プリプレグに一対の棒
状賦型を挿入して両側に引張るので、形成される無端平
面状プリプレグは実質上たわみのないものとなる。そし
て、この無端状プリプレグを一対の棒状賦型でもって両
側に引張りながら成形型に押しつけて中間形状に形成す
るので、たわみのない中間形状に形成することができ
る。その後、一対の棒状賦型を取除いて所定形状に形成
するので、最終所定形状のプリプレグは、両端部にて繊
維が露出せず、また両端が揃ったものとなり、従来の如
く最終的にその両端部を切削する切削工程が不要とな
る。
【0009】また本発明は、繊維強化複合材から形成さ
れたプリプレグを巻付け型に巻付けて無端状プリプレグ
を形成する巻付け工程と、無端状プリプレグから前記巻
付け型を取除く脱型工程と、前記巻付け型を取除いた無
端状プリプレグに一対の紐状部材を通してして両側に引
張って無端平面状に形成する引張り工程と、前記一対の
紐状部材を両側に引張りながら無端平面状のプリプレグ
を成形型に押付けて所定形状に形成する形状化工程と、
を含むことを特徴とする繊維強化複合材の成形方法であ
る。
【0010】本発明に従えば、巻付け型を用いて無端状
プリプレグを形成し、この無端状プリプレグに一対の紐
状部材を通して両側に引張るので、形成される無端平面
状プリプレグは実質上たわみのないものとなる。そし
て、この無端状プリプレグを一対の紐状部材でもって両
側に引張りながら成形型に押しつけて所定形状に形成す
るので、たわみのない最終所定形状に形成することがで
きる。紐状部材にはプリプレグと同材の繊維等を用いる
ことにより、この場合、一対の紐状部材を取除くことな
く最終形状に形成するので、製造工程を一層簡単にかつ
その工程も少なくすることができる。また、最終形状に
形成されたプリプレグは、その両端部にて繊維が露出せ
ず、また両端が揃ったものとなり、従来の如く両端部を
切削する切削工程が不要となる。
【0011】また本発明は、繊維強化複合材から形成さ
れたプリプレグを巻付け型に巻付けて無端状プリプレグ
を形成する巻付け工程と、無端状プリプレグから前記巻
付け型を取除く脱型工程と、前記巻付け型を取除いた無
端状プリプレグに一対の棒状賦型を挿入して両側に引張
って無端平面状に形成する賦型引張り工程と、前記一対
の棒状賦型を両側に引張りながら上成形型および下成形
型によって中間形状に形成する中間形状化工程と、中間
形状に形成された無端状プリプレグから前記一対の棒状
賦型を取除く脱賦型工程と、前記一対の棒状賦型を取除
いた後前記上成形型および前記下成形型によって無端状
プリプレグを所定形状に形成する仕上げ形状化工程と、
を含むことを特徴とする繊維強化複合材の成形方法であ
る。
【0012】本発明に従えば、巻付け型を用いて無端状
プリプレグを形成し、この無端状プリプレグに一対の棒
状賦型を挿入して両側に引張るので、形成される無端平
面状プリプレグは実質上たわみのないものとなる。そし
て、この無端状プリプレグを一対の棒状賦型でもって両
側に引張りながら上成形型および下成形型によって中間
形状に形成するので、たわみのない中間形状に形成する
ことができる。その後、一対の棒状賦型を取除いて上成
形型および下成形型でもって所定形状に形成するので、
最終所定形状のプリプレグは、両端部にて繊維が露出せ
ず、また両端が揃ったものとなり、従来の如く最終的に
その両端部を切削する切削工程が不要となる。
【0013】また本発明は、繊維強化複合材から形成さ
れたプリプレグを巻付け型に巻付けて無端状プリプレグ
を形成する巻付け工程と、無端状プリプレグから前記巻
付け型を取除く脱型工程と、前記巻付け型を取除いた無
端状プリプレグに一対の紐状部材を通してして両側に引
張って無端平面状に形成する引張り工程と、前記一対の
紐状部材を両側に引張りながら上成形型および下成形型
によって無端平面状のプリプレグを所定形状に形成する
仕上げ形状化工程と、を含むことを特徴とする繊維強化
複合材の成形方法である。
【0014】本発明に従えば、巻付け型を用いて無端状
プリプレグを形成し、この無端状プリプレグに一対の紐
状部材を通して両側に引張るので、形成される無端平面
状プリプレグは実質上たわみのないものとなる。そし
て、この無端状プリプレグを一対の紐状部材でもって両
側に引張りながら上成形型および下成形型によって所定
形状に形成するので、たわみのない最終所定形状に形成
することができる。紐状部材にはプリプレグと同材の繊
維等を用いることにより、この場合、一対の紐状部材を
取除くことなく最終形状に形成するので、製造工程を一
層簡単にかつその工程も少なくすることができる。ま
た、最終形状に形成されたプリプレグは、その両端部に
て繊維が露出せず、また両端が揃ったものとなり、従来
の如く両端部を切削する切削工程が不要となる。また、
成形の際に上成形型および下成形型を用いるので所望形
状に形成することができ、たとえばZ型の構造用部材を
成形するのに好都合に適用することができる。
【0015】また本発明は、繊維強化複合材から形成さ
れたプリプレグを横断面が三角状である巻付け型に巻付
けて無端状プリプレグを形成する巻付け工程と、無端状
プリプレグから前記巻付け型を取除く脱型工程と、前記
巻付け型を取除いた無端状プリプレグの三つの角部にそ
れぞれ紐状部材を通す挿入工程と、挿入された前記紐状
部材と成形型を利用し、各紐状部材が存在する部位が端
部となるように略逆T状に形成する形状化工程と、を含
むことを特徴とする繊維強化複合材の成形方法である。
【0016】本発明に従えば、横断面が三角状の巻付け
型を用いて無端状プリプレグを形成し、この無端状プリ
プレグの3つの角部にそれぞれ紐状部材を通し、紐状部
材と成形型を利用して略逆T状の所定形状に形成するの
で、形成されるプリプレグは略逆T状のたわみのないも
のとなる。また、紐状部材が位置する部位が略逆T状の
プリプレグの端部となり、これらの端部は無端状である
ので、これら端部にて繊維が露出せず、また端部が揃っ
たものとなり、従来の如く両端部を切削する切削工程が
不要となる。また、3つの紐状部材と成形型によって略
逆T状に形成するので、逆T状の構造用部材を簡単にか
つ容易に成形することができる。
【0017】また本発明は、前記形状化工程において、
略逆T状に形成される無端状プリプレグの接合部に三角
状のフィラー材が介在され、加熱硬化することを特徴と
する。
【0018】また本発明は、繊維強化複合材から形成さ
れたプリプレグを横断面が四角状である巻付け型に巻付
けて無端状プリプレグを形成する巻付け工程と、無端状
プリプレグから前記巻付け型を取除く脱型工程と、前記
巻付け型を取除いた無端状プリプレグの四つの角部にそ
れぞれ紐状部材を通す挿入工程と、挿入された前記紐状
部材と成形型を利用し、各紐状部材が存在する部位が端
部となるように略H状に形成する形状化工程と、を含む
ことを特徴とする繊維強化複合材の成形方法である。
【0019】本発明に従えば、横断面が四角状である巻
付け型を用いて無端状プリプレグを形成し、この無端状
プリプレグの4つの角部にそれぞれ紐状部材を通し、紐
状部材と成形型を利用して略H状の所定形状に形成する
ので、形成されるプリプレグは略H状のたわみのないも
のとなる。また、紐状部材が位置する部位が略H状のプ
リプレグの端部となり、これらの端部は無端状であるの
で、これら端部にて繊維が露出せず、また端部が揃った
ものとなり、従来の如く両端部を切削する切削工程が不
要となる。また、4つの紐状部材と成形型によって略H
状に形成するので、逆H状の構造用部材を簡単にかつ容
易に成形することができる。
【0020】さらに本発明は、前記形状化工程におい
て、略H状に形成される無端状プリプレグの各接合部に
三角状のフィラー材が介在され、加熱硬化することを特
徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う繊維強化複合材の成形方法について説明する。
【0022】図1は、本発明の成形方法に従って成形さ
れた構造用部材の第1の例を示す斜視図である。図1を
参照して、図示の構造用部材2は、横断面がL状に形成
されている。この構造用部材2は、繊維強化複合材のプ
リプレグをL状に形成し、L状のプリプレグを加熱硬化
して形成される。その成形方法については、後述する。
繊維強化複合材は繊維に樹脂を含浸させることによって
形成され、繊維としてたとえば炭素繊維、ガラス繊維な
どが用いられ、含浸させる樹脂としてたとえばエポキシ
樹脂、フェノール樹脂が用いられる。
【0023】L状の構造用部材2は、たとえば、図2〜
図8に示す第1の成形方法によって形成される。まず、
図2に示す巻付け工程が遂行される。この例では、巻付
け工程において巻付け型4(図3も参照)が用いられ、
この巻付け型4にシート状のプリプレグ6が巻付けら
れ、このように巻付けることによって、無端状プリプレ
グ8が形成される。後の説明から理解されるとおり、成
形後のプリプレグの積層枚数は、円筒状型4への巻数の
2倍となる。このように無端状に形成することによっ
て、シート状のものを1枚ずつ積層する必要がなくな
り、プリプレグを容易に積層状態にすることができる。
巻付け型4への巻付けは、シート状の細長いプリプレグ
6を巻付けるようにしてもよく、またある程度の大きさ
のシート状のものを複数枚所要のとおりに巻付けるよう
にしてもよい。なお、巻付け型4として、横断面が円形
状の円柱状または円筒状のものを用いることができ、こ
れに限定されず横断面が楕円状のものなども用いること
もできる。
【0024】巻付け工程の後、図3に示す脱型工程が遂
行される。脱型工程においては、無端状に巻かれたプリ
プレグ8から巻付け型4を矢印10で示す方向に引張
り、この無端状プリプレグ6から巻付け型4を取除く。
このようにすることによって、シート状プリプレグ4か
ら無端状プリプレグ8が形成される。
【0025】脱型工程の後、図4に示す賦型引張り工程
が遂行される。この賦型引張り工程では、一対の棒状賦
型12,14が用いられ、棒状賦型12,14として細
長い丸棒状のものと用いることができる。賦型引張り工
程は、一対の賦型12,14を無端状プリプレグ8内に
挿入し、挿入した賦型12,14を矢印16,18で示
すように両側に引張ることによって行われる。このよう
に一対の賦型12,14を引張ることによって、無端状
プリプレグ8は平面状になり、また実質上たわみのない
ものとなり、後述するとおりにしてL状に形成すること
ができる。
【0026】その後、図5および図6に示す中間形状化
工程が遂行される。中間形状化工程では、上端部が直角
三角形状の成形型20が用いられる。この工程では、ま
ず、一対の賦型12,14を矢印22,24で示すよう
に両側に引張りながら無端平面状プリプレグ8の中央部
を成形型20の頂部20aに押付ける。その後、図6に
示すように、一対の賦型12,14を両側に引張りなが
ら矢印26,28で示すように成形型20に向けて下方
に移動させ、このように移動させて無端状プリプレグ8
の中央部を成形型20を利用して略L状に曲げる。この
ようにして無端平面状プリプレグ8が略L状の中間形状
に形成される。中間形状化工程では、一対の賦型12,
14を両側に引張りながら略L状に形成するので、たわ
みなどのない中間形状に形成することができる。
【0027】しかる後、脱賦型工程が遂行される。この
脱賦型工程では、一対の賦型12,14を中間形状のプ
リプレグ8から引抜いて取除き、このようにすることに
よって、成形型20上に中間形状のプリプレグ8が形成
される。
【0028】その後、仕上げ形状化工程が行われる。こ
の仕上げ形状化工程では、一対の賦型12,14を取除
いた後のプリプレグ8の両端部を押圧工具(図示せず)
で押圧することによって行われる。このように押圧工具
で押圧すると、図7および図8に示すとおり、無端状の
プリプレグ8が、成形型20に載置された状態で最終所
定形状としての略L状に形成さる。
【0029】製品としての構造用部材2の前の段階の略
L状のプリプレグ8が上述したようにして形成されるの
で、所定形状のプリプレグ8の両端部は無端状であり、
それ故に、両端部において複合材の繊維が露出せず、ま
た両端がきれいに揃ったものとなる。
【0030】このように形成されたプリプレグ8は、そ
の後、それ自体周知の方法によって加熱硬化される。加
熱硬化するに際して、成形型20および所定形状のプリ
プレグ8が樹脂製シート(図示せず)などによって真空
バッグされ、真空バッグされた状態で加熱炉(または加
熱加圧炉)に収容され、加熱炉(または加熱加圧炉)に
よって加熱(または加熱加圧)されて所要のとおりに硬
化され、このようにして図1に示すとおりの構造用部材
2が所要のとおりに成形される。このようにして構造用
部材2を成形すると、両端部が無端状に形成されて揃っ
ているので、従来のように切削して揃える必要はなく、
この切削工程およびこれに関連する工程を省略すること
ができ、これによって製造工程を簡単にかつ容易化する
ことができ、また製造コストの著しく低減することがで
きる。
【0031】図9は、本発明の成形方法に従って成形さ
れた構造用部材の第2の例を示す斜視図である。図9を
参照して、図示の構造用部材32は、横断面がコ状のチ
ャンネル材として形成されている。この構造用部材32
は、繊維強化複合材のプリプレグをコ状に形成し、コ状
のプリプレグを加熱硬化して形成される。
【0032】コ状の構造用部材32は、たとえば次のと
おりの第2の成形方法によって形成される。この構造用
部材32を成形するに、L状の構造用部材2と同様に、
巻付け工程、脱型工程および賦型引張り工程がこの順序
で遂行され、このようにして一対の棒状賦型34,36
を用いて、無端平面状のプリプレグ38が形成される。
巻付け工程、脱型工程および賦型引張り工程は、それぞ
れ、上述したと同様であるので、それらの詳細について
は省略する。
【0033】その後、図10および図11に示す中間形
状化工程が遂行される。中間形状化工程では、上端部が
矩形状の成形型40が用いられる。この工程では、ま
ず、一対の賦型34,36を矢印42,44で示すよう
に両側に引張りながら無端平面状プリプレグ38の中央
部を成形型40の頂部40aに押付ける(図10)。そ
して、図11に示すように、一対の賦型34,36を両
側に引張りながら矢印46,48で示すように成形型4
0に向けて下方に移動させ、無端状プリプレグ38の中
央部を成形型40を利用して略コ状に曲げる。このよう
にして無端平面状プリプレグ38が略コ状の中間形状に
形成される。中間形状化工程では、一対の賦型34,3
6を両側に引張りながら略コ状に形成するので、たわみ
などのない中間形状に形成することができる。
【0034】しかる後、上述したと同様に、一対の賦型
34,36を中間形状のプリプレグ38から引抜いて取
除く(脱賦型工程)。その後、一対の賦型34,36を
取除いた後のプリプレグ38の両端部を押圧工具(図示
せず)で押圧することによって最終所定形状に仕上げ
(仕上げ形状化工程)、このようにして図12に示すと
おり、無端状のプリプレグ38が、成形型40に載置さ
れた状態で最終所定形状としての略コ状に形成さる。
【0035】このように成形された略コ状のプリプレグ
38は、その後、上述したと同様にして加熱硬化され
る。加熱硬化するに際して、成形型40および所定形状
のプリプレグ38が樹脂製シート(図示せず)などによ
って真空バッグされ、真空バッグされた状態で加熱炉
(または加熱加圧炉)に収容され、加熱炉(または加熱
加圧炉)によって加熱(または加熱加圧)されて所要の
とおりに硬化され、このようにして図9に示すとおりの
チャンネル材としての構造用部材32が所要のとおりに
成形される。このようにして構造用部材32を成形する
と、両端部が無端状に形成されて揃っているので、従来
のように切削して揃える必要はなく、この切削工程およ
びこれに関連する工程を省略することができ、これによ
って製造工程を簡単にかつ容易化することができ、また
製造コストの著しく低減することができる。
【0036】図13は、本発明の成形方法に従って成形
された構造用部材の第3の例を示す斜視図である。図1
3を参照して、図示の構造用部材52は、横断面がZ状
のものである。この構造用部材52は、繊維強化複合材
のプリプレグをZ状に形成し、Z状のプリプレグを加熱
硬化して形成される。
【0037】Z状の構造用部材52は、たとえば次のと
おりの第3の成形方法によって形成される。この構造用
部材52を成形するに、L状の構造用部材2と同様に、
巻付け工程、脱型工程および賦型引張り工程がこの順序
で遂行され、このようにして一対の棒状賦型54,56
を用いて、無端平面状のプリプレグ58が形成される。
巻付け工程、脱型工程および賦型引張り工程は、それぞ
れ、上述したと同様であるので、それらの詳細について
は省略する。
【0038】その後、図14および図15に示す中間形
状化工程が遂行される。中間形状化工程では、上端部が
Z状の下成形型60と下端部がZ状の上成形型62とが
用いられ、下成形型60および上成形型62の形状は成
形される構造用部材52の形状に対応している。この工
程では、まず、一対の賦型54,56を矢印64,66
で示すように両側に引張りながら無端平面状プリプレグ
58を下成形型60の上部に押付ける(図14)。そし
て、図15に示すように、一対の賦型54,56の引張
りを緩めながら上成形型62を下成形型60に向けて矢
印68で示す方向に下降し、下成形型60および上成形
型62によって略Z状の中間形状に成形する。中間形状
化工程では、一対の賦型54,56によって無端平面状
プリプレグ58を両側に引張った状態に保持して略Z状
に形成するので、たわみなどのない中間形状を形成する
ことができる。
【0039】しかる後、一対の賦型54,56を中間形
状のプリプレグ58から引抜いて取除く(脱賦型工
程)。その後、上成形型62をさらに下降させて下成形
型60および上成形型62によって中間形状のプリプレ
グ58に押圧加工を施して略Z状の最終所定形状に仕上
げ(仕上げ形状化工程)、このようにして図16および
図17に示すとおり、無端状のプリプレグ58が、下成
形型60および上成形型62によって最終所定形状とし
ての略Z状に形成さる。
【0040】このように成形された略Z状のプリプレグ
58は、その後、上述したと同様にして加熱硬化され
る。加熱硬化するに際して、図17に示すように、上成
形型62が取除かれ、下成形型60にプリプレグ58を
載置した状態で下成形型60および所定形状のプリプレ
グ38が樹脂製シート(図示せず)などによって真空バ
ッグされ、真空バッグされた状態で加熱炉(または加熱
加圧炉)に収容され、加熱炉(または加熱加圧炉)によ
って加熱(または加熱加圧)されて所要のとおりに硬化
され、このようにして図13に示すとおりのチャンネル
材としての構造用部材52が所要のとおりに成形され
る。このようにして構造用部材52を成形すると、両端
部が無端状に形成されて揃っているので、従来のように
切削して揃える必要はなく、この切削工程およびこれに
関連する工程を省略することができ、これによって製造
工程を簡単にかつ容易化することができ、また製造コス
トの著しく低減することができる。
【0041】図18は、本発明の成形方法に従って成形
された構造用部材の第4の例を示す斜視図である。図1
8を参照して、図示の構造用部材72は、横断面が略逆
T状に形成され、平板状の第1部分74と、この第1部
分74の幅方向中央部から実質上垂直上方に延びる第2
部分76とを有している。この構造用部材72は、繊維
強化複合材のプリプレグを略逆T状に形成し、逆T状の
プリプレグを加熱硬化して形成される。
【0042】逆T状の構造用部材72は、たとえば、図
19〜図24に示すとおり第4の成形方法によって形成
される。まず、図19に示す巻付け工程が遂行される。
この例では、巻付け工程において横断面が三角状の巻付
け型78(図20も参照)が用いられ、この巻付け型7
8にシート状のプリプレグ80が巻付けられ、このよう
に巻付けることによって、無端状プリプレグ82(図2
0参照)が形成される。
【0043】後の記載から理解されるとおり、この場合
も成形後のプリプレグの積層枚数は、巻付け型78への
巻数の2倍となる。このように無端状に形成することに
よって、シート状のものを1枚ずつ積層する必要がなく
なり、プリプレグを容易に積層状態にすることができ
る。巻付け型78への巻付けは、シート状の細長いプリ
プレグ80を巻付けるようにしてもよく、またある程度
の大きさのシート状のものを複数枚所要のとおりに巻付
けるようにしてもよい。なお、この巻付け型78として
三角柱状または三角筒状のもを用いることができる。
【0044】巻付け工程の後、図20に示す脱型工程が
遂行される。脱型工程においては、無端状に巻かれたプ
リプレグ82から巻付け型78を引張り、この無端状プ
リプレグ82から巻付け型78を取除く。このようにす
ることによって、シート状プリプレグ80から無端状プ
リプレグ82が形成される。
【0045】脱型工程の後、図21に示す挿入工程が遂
行される。この挿入工程では、無端三角状のプリプレグ
82が形成されることに関連して、3本の紐状部材8
4,86,88が用いられ、これら紐状部材84,8
6,88が、無端状プリプレグ82の対応する角部にそ
れぞれ位置付けられる。紐状部材84,86,88とし
て、たとえば炭素繊維、ガラス繊維などの細い紐(ドラ
イクロス)を用いることができ、かかる紐状部材84,
86,88は、後に説明するとおり、構造用部材72の
一部となる。
【0046】しかる後、図22〜図24に示す形状化工
程が遂行される。形状化工程では、図22で示すよう
に、3本の紐状部材84,86,88を外側に引張って
無端状プリプレグ82を三角状に保持し、このように保
持することによってプリプレグ82をたわみのない状態
に保持することができる。次いで、図23および図24
で示すように、下成形型90および一対の上押さえ型9
2,94を用いて三角状のプリプレグ82を略逆T状に
成形する。かかる成形は、三角状プリプレグ82を下成
形型90に載置し、かく載置した状態にて、一対の上押
さえ型92,94を矢印96,98で示すように、両側
から斜め下方に下成形型90に向けて押圧することによ
って行われる。このとき、3本の紐状部材84,86,
88による引張り状態を緩めながら行われ、かくするこ
とによってたわみの発生を防止しながら略逆T状の所定
形状に形成することができる。なお、逆T状の接合部
(成形後の第1部分74と第2部分76との接合部)を
所定形状にするために、この接合部の内側に三角状の細
長いフィラー材100を介在させる。フィラー材100
を入れて成型する必要がある。
【0047】このように下成形型90、一対の上押さえ
型92,94および3本の紐状部材84,86,88を
利用して略逆T状のプリプレグ82を容易に形成するこ
とができ、逆T状のプリプレグ82は、下成形型90に
載置された状態で最終所定形状としての略T状に形成さ
る。
【0048】製品としての構造用部材72の前の段階の
略逆T状のプリプレグ82が上述したようにして形成さ
れるので、紐状部材84,86,88が位置する部位が
逆T状のプリプレグ82の端部となり、プリプレグ82
の各端部は無端状であり、それ故に、それらの端部にお
いて複合材の繊維が露出せず、また両端がきれいに揃っ
たものとなる。
【0049】このように形成されたプリプレグ82は、
所要のとおりに加熱硬化される。加熱硬化するに際し
て、プリプレグ82は、下成形型90および一対の上押
さえ型92,94とともに樹脂製シート(図示せず)な
どによって真空バッグされ、真空バッグされた状態で加
熱炉(または加熱加圧炉)に収容され、加熱炉(または
加熱加圧炉)によって加熱(または加熱加圧)されて所
要のとおりに硬化される。なお、無端状プリプレグ82
に挿入された紐状部材84,86,88は取除かれるこ
となく硬化中に樹脂が繊維に含浸して、その一部となっ
て構造用部材72に残る。このようにして構造用部材7
2を成形すると、両端部が無端状に形成されて揃ってい
るので、従来のように切削して揃える必要はなく、この
切削工程およびこれに関連する工程を省略することがで
き、これによって製造工程を簡単にかつ容易化すること
ができ、また製造コストの著しく低減することができ
る。また、紐状部材84,86,88は構造用部材72
の一部となってその内部に残るため、これらを取除く必
要はなく、その製造工程を簡単かつ容易化することがで
きる。
【0050】形状化工程は、図25および図26に示す
とおりにも行うことができる。図25および図26を参
照して、上述したと同様にして3本の紐状部材84,8
6,88を外側に引張って無端状プリプレグ82を三角
状に保持する。次いで、一対の成形型102,104を
用いて三角状のプリプレグ82を略逆T状に成形する。
かかる成形は、紐状部材88を矢印106で示す方向に
上方に引張りながらプリプレグ82の1つの角部である
頂部を一対の成形型102,104間に挿入するととも
に、残りの2本の紐状部材84,86を矢印108,1
10で示す方向に両側に引張りながら成形型102,1
04に向けて移動して、プリプレグ82の残りの2つの
角部を対応する成形型102,104に押付けることに
よって行われる。このようにしても、上述したと同様
に、たわみのない略逆T状のプリプレグ82を所要のと
おりに形成することができる。なお、この場合も逆T状
の接合部(成形後の第1部分74と第2部分76との接
合部)の内側には三角状の細長いフィラー材112を介
在させる。
【0051】このように下成形型90、一対の上押さえ
型92,94および3本の紐状部材84,86,88を
利用して略逆T状のプリプレグ82を容易に形成するこ
とができ、逆T状のプリプレグ82は、下成形型90に
載置された状態で最終所定形状としての略T状に形成さ
る。
【0052】図27は、本発明の成形方法に従って成形
された構造用部材の第5の例を示す斜視図である。図2
7を参照して、図示の構造用部材122は、横断面が略
逆H状に形成され、相互に実質上平行に延びる第1およ
び第2部分124,126と、第1および第2部分12
4,126の幅方向中央部を接続する接続部128とを
有している。この構造用部材122は、繊維強化複合材
のプリプレグを略H状に形成し、H状のプリプレグを加
熱硬化して形成される。
【0053】略H状の構造用部材122は、たとえば、
図28〜図33に示すとおりの第5の成形方法によって
形成される。まず、図28に示す巻付け工程が遂行され
る。この例では、巻付け工程において横断面が四角状の
巻付け型130(図29も参照)が用いられ、この巻付
け型130にシート状のプリプレグ132が巻付けら
れ、このように巻付けることによって、無端四角状のプ
リプレグ134(図29参照)が形成される。この場合
も成形後のプリプレグの積層枚数は、巻付け型130へ
の巻数の2倍となる。このように無端状に形成すること
によって、シート状のものを1枚ずつ積層する必要がな
くなり、プリプレグを容易に積層状態にすることができ
る。なお、この巻付け型130として四角柱状または四
角筒状のもを用いることができる。
【0054】巻付け工程の後、図29に示す脱型工程が
遂行される。脱型工程においては、無端状に巻かれたプ
リプレグ134から巻付け型130を引張り、この無端
状プリプレグ134から巻付け型130を取除く。この
ようにすることによって、シート状プリプレグ132か
ら無端状プリプレグ134が形成される。
【0055】脱型工程の後、図30に示す挿入工程が遂
行される。この挿入工程では、無端四角状のプリプレグ
134が形成されることに関連して、4本の紐状部材1
36138,140,142が用いられ、これら紐状部
材136〜142が、無端状プリプレグ134の対応す
る角部にそれぞれ位置付けられる。紐状部材136〜1
42として、上述したと同様に、たとえば炭素繊維、ガ
ラス繊維などの細い紐を用いることができ、かかる紐状
部材136〜142は、後に説明するとおり、構造用部
材72の一部となる。
【0056】しかる後、図31〜図33に示す形状化工
程が遂行される。形状化工程では、図31で示すよう
に、4本の紐状部材136〜142を外側に引張って無
端状プリプレグ134を四角状に保持し、このように保
持することによってプリプレグ134をたわみのない状
態に保持することができる。次いで、4個の棒状賦型1
44,146,148,150を用いて四角状のプリプ
レグ134を略H状に成形する。棒状賦型144〜15
0として、たとえば横断面が矩形状の細長いものを用い
ることができる。かかる成形は、まず、図31に示すよ
うに、四角状プリプレグ134の一側部(図31〜図3
3において下側部)の中央部に一対の棒状賦型144,
146を位置付けるとともに、このプリプレグ134の
上記一側部と対向する他側部(図31〜図33において
上側部)の中央部に残りの一対の棒状賦型148,15
0を位置付ける。次いで、図32に示すように、4本の
紐状部材136〜142を四角状に保持しながら一対の
賦型144,146とこられに対向する一対の賦型14
8,150を相互に近接する方向に矢印152,154
で示す方向に動かし、図32で示すようにプリプレグ1
34の上記一側部と上記他側部とが接触する状態までこ
れらを移動する。略H状の構造用部材122を形成する
ので、賦型144,146の矢印152で示す方向の移
動量と、他方の賦型148,150の矢印154で示す
方向の移動量とは実質上等しく設定される。その後、図
33に示すように、片側(図31〜図34において右
側)の賦型144,148を矢印156で示す方向(図
32および図33において右方)に移動するとともに、
他側(図31〜図33において左側)の賦型146,1
50を矢印158で示す方向(図32および図33にお
いて左方)に移動し、このようにして4本の紐状部材1
36〜142および4個の賦型144〜150を用いて
四角状のプリプレグ134から略H状のプリプレグ13
4を形成することができる。このとき、4本の紐状部材
136〜142による引張り状態を緩めながら行なわ
れ、これによってたわみの発生を防止しながら略H状の
所定形状に形成することができる。なお、H状のプリプ
レグ134の接合部(成形後の第1部分124と接続部
128との接合部と、第2部分126と接続部128と
の接合部)を所定形状にするために、上述したと同様
に、これら接合部の内側に三角状の細長いフィラー材1
60を介在させる。
【0057】このように4個の賦型144〜150およ
び4本の紐状部材136〜142を利用して略H状のプ
リプレグ134を容易に形成することができ、H状のプ
リプレグ134は、必要に応じて形保持部材(図示せ
ず)によって所定形状に保持される。
【0058】構造用部材122の前の段階の略H状のプ
リプレグ134が上述したようにして形成されるので、
紐状部材136〜142が位置する部位がH状のプリプ
レグ134の端部となり、プリプレグ134の各端部は
無端状であり、それ故に、それらの端部において複合材
の繊維が露出せず、また両端がきれいに揃ったものとな
る。
【0059】このように形成されたプリプレグ134
は、上述したと同様に、所要のとおりに加熱硬化され、
かくして図28に示すとおりの構造用部材122が形成
される。紐状部材136〜142は取除かれることなく
その一部となって構造用部材122に残る。このように
して構造用部材122を成形すると、両端部が無端状に
形成されて揃っているので、従来のように切削して揃え
る必要はなく、この切削工程およびこれに関連する工程
を省略することができ、これによって製造工程を簡単に
かつ容易化することができ、また製造コストの著しく低
減することができる。また、紐状部材136〜142は
構造用部材72の一部となってその内部に残るため、こ
れらを取除く必要はなく、その製造工程を簡単かつ容易
化することができる。
【0060】以上、本発明に従う成形方法について説明
したが、本発明は上述した方法に限定されるものではな
く、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形、修正
が可能である。
【0061】たとえば、図1に示す略L状の構造用部
材、図9に示す略コ状の構造用部材または図13に示す
略Z状の構造用部材を成形するときに、一対の棒状賦型
に代えて、図18の略逆T状の構造用部材を成形すると
きに用いた紐状部材を用いることもできる。かかる場
合、脱型工程後の無端状プリプレグに一対の紐状部材を
挿入し(挿入工程)、かく挿入した状態にてかかる紐状
部材を外側に引張って無端平面状のプリプレグが形成さ
れる(引張り工程)。そして、略L状または略コ状の構
造用部材にあっては、一対の紐状部材を両側に引張りな
がら無端平面状のプリプレグを成形型に押付けることに
よって所定形状に形成され(形状化工程)、加熱硬化後
紐状部材は構造用部材の一部としてこれに残る。また、
略Z状の構造用部材いあっては、一対の紐状部材を外側
に引張りながら下成形型および上成形型によって所定形
状に形成され(形状化工程)、同様に加熱硬化後紐状部
材は構造用部材の一部としてこれに残る。このように紐
状部材を用いた場合、構造用部材の製造工程を一層簡単
かつ容易にすることができ、その製造コストも低減する
ことができる。
【0062】
【発明の効果】本発明の請求項1の成形方法によれば、
巻付け型を用いて無端状プリプレグを形成し、この無端
状プリプレグに一対の棒状賦型を挿入して両側に引張る
ので、形成される無端平面状プリプレグは実質上たわみ
のないものとなる。そして、この無端状プリプレグを一
対の棒状賦型でもって両側に引張りながら成形型に押し
つけて中間形状に形成するので、たわみのない中間形状
に形成することができる。その後、一対の棒状賦型を取
除いて所定形状に形成するので、最終所定形状のプリプ
レグは、両端部にて繊維が露出せず、また両端が揃った
ものとなり、従来の如く最終的にその両端部を切削する
切削工程が不要となる。
【0063】また本発明の請求項2の成形方法によれ
ば、巻付け型を用いて無端状プリプレグを形成し、この
無端状プリプレグに一対の紐状部材を通して両側に引張
るので、形成される無端平面状プリプレグは実質上たわ
みのないものとなる。そして、この無端状プリプレグを
一対の紐状部材でもって両側に引張りながら成形型に押
しつけて所定形状に形成するので、たわみのない最終所
定形状に形成することができる。この場合、一対の紐状
部材を取除くことなく最終形状に形成するので、製造工
程を一層簡単にかつその工程も少なくすることができ
る。また、最終形状に形成されたプリプレグは、その両
端部にて繊維が露出せず、また両端が揃ったものとな
り、従来の如く両端部を切削する切削工程が不要とな
る。
【0064】また本発明の請求項3の成形方法によれ
ば、巻付け型を用いて無端状プリプレグを形成し、この
無端状プリプレグに一対の棒状賦型を挿入して両側に引
張るので、形成される無端平面状プリプレグは実質上た
わみのないものとなる。そして、この無端状プリプレグ
を一対の棒状賦型でもって両側に引張りながら上成形型
および下成形型によって中間形状に形成するので、たわ
みのない中間形状に形成することができる。その後、一
対の棒状賦型を取除いて上成形型および下成形型でもっ
て所定形状に形成するので、最終所定形状のプリプレグ
は、両端部にて繊維が露出せず、また両端が揃ったもの
となり、従来の如く最終的にその両端部を切削する切削
工程が不要となる。
【0065】また本発明の請求項4の成形方法によれ
ば、巻付け型を用いて無端状プリプレグを形成し、この
無端状プリプレグに一対の紐状部材を通して両側に引張
るので、形成される無端平面状プリプレグは実質上たわ
みのないものとなる。そして、この無端状プリプレグを
一対の紐状部材でもって両側に引張りながら上成形型お
よび下成形型によって所定形状に形成するので、たわみ
のない最終所定形状に形成することができる。この場
合、一対の紐状部材を取除くことなく最終形状に形成す
るので、製造工程を一層簡単にかつその工程も少なくす
ることができる。また、最終形状に形成されたプリプレ
グは、その両端部にて繊維が露出せず、また両端が揃っ
たものとなり、従来の如く両端部を切削する切削工程が
不要となる。また、成形の際に上成形型および下成形型
を用いるので所望形状に形成することができ、たとえば
Z型の構造用部材を成形するのに好都合に適用すること
ができる。
【0066】また本発明の請求項5の成形方法によれ
ば、横断面が三角状の巻付け型を用いて無端状プリプレ
グを形成し、この無端状プリプレグの3つの角部にそれ
ぞれ紐状部材を通し、紐状部材と成形型を利用して略逆
T状の所定形状に形成するので、形成されるプリプレグ
は略逆T状のたわみのないものとなる。また、紐状部材
が位置する部位が略逆T状のプリプレグの端部となり、
これらの端部は無端状であるので、これら端部にて繊維
が露出せず、また端部が揃ったものとなり、従来の如く
両端部を切削する切削工程が不要となる。また、3つの
紐状部材と成形型によって略逆T状に形成するので、逆
T状の構造用部材を簡単にかつ容易に成形することがで
きる。
【0067】また本発明の請求項6の成形方法によれ
ば、略逆T状に形成する際にプリプレグの接合部に三角
状のフィラーが介在されるので、上記接合部を所定形状
に正確に形成することができる。
【0068】また本発明の請求項7の成形方法によれ
ば、横断面が四角状である巻付け型を用いて無端状プリ
プレグを形成し、この無端状プリプレグの4つの角部に
それぞれ紐状部材を通し、紐状部材と成形型を利用して
略H状の所定形状に形成するので、形成されるプリプレ
グは略H状のたわみのないものとなる。また、紐状部材
が位置する部位が略H状のプリプレグの端部となり、こ
れらの端部は無端状であるので、これら端部にて繊維が
露出せず、また端部が揃ったものとなり、従来の如く両
端部を切削する切削工程が不要となる。また、4つの紐
状部材と成形型によって略H状に形成するので、逆H状
の構造用部材を簡単にかつ容易に成形することができ
る。
【0069】さらに本発明の請求項8の成形方法によれ
ば、略H状に形成する際にプリプレグの接合部にそれぞ
れ三角状のフィラーが介在されるので、上記接合部を所
定の形状に正確に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う成形方法によって成形された構造
用部材の第1の例を示す斜視図である。
【図2】図1の構造用部材を成形する第1の成形方法に
おける巻付け工程を説明するための簡略斜視図である。
【図3】第1の成形方法の脱型工程を説明するための簡
略斜視図である。
【図4】第1の成形方法の賦型引張り工程を説明するた
めの簡略斜視図である。
【図5】第1の成形方法の中間形状化工程の一部を説明
するための簡略正面図である。
【図6】第1の成形方法の中間形状化工程の他の一部を
説明するための簡略正面図である。
【図7】第1の成形方法の仕上げ形状化工程の後の状態
を簡略的に示す正面図である。
【図8】第1の成形方法の仕上げ形状化工程の後の状態
を示す斜視図である。
【図9】本発明に従う成形方法によって成形された構造
用部材の第2の例を示す斜視図である。
【図10】図9の構造用部材を成形する第2の成形方法
における中間形状化工程の一部を説明するための簡略正
面図である。
【図11】第2の成形方法の中間形状化工程の他の一部
を説明するための簡略正面図である。
【図12】第2の成形方法の仕上げ形状化工程の後の状
態を簡略的に示す正面図である。
【図13】本発明に従う成形方法によって成形された構
造用部材の第3の例を示す斜視図である。
【図14】図13の構造用部材を成形する第3の成形方
法における中間形状化工程の一部を説明するための簡略
正面図である。
【図15】第3の成形方法の中間形状化工程の他の一部
を説明するための簡略正面図である。
【図16】第3の成形方法の仕上げ形状化工程の後の状
態を簡略的に示す正面図である。
【図17】第3の成形方法の仕上げ形状化工程の後の状
態を示す斜視図である。
【図18】本発明に従う成形方法によって成形された構
造用部材の第4の例を示す斜視図である。
【図19】図18の構造用部材を成形する第4の成形方
法における巻付け工程を説明するための簡略斜視図であ
る。
【図20】第4の成形方法の脱型工程を説明するための
簡略斜視図である。
【図21】第4の成形方法の挿入工程を説明するための
簡略斜視図である。
【図22】第4の成形方法の中間形状化工程の一部を説
明するための簡略正面図である。
【図23】第4の成形方法の中間形状化工程の他の一部
を説明するための簡略正面図である。
【図24】第4の成形方法の中間形状化工程のさらに他
の一部を説明するための簡略正面図である。
【図25】中間形状化工程の変形例の一部を示す簡略正
面図である。
【図26】中間形状化工程の変形例の他の一部を示す簡
略正面図である。
【図27】本発明に従う成形方法によって成形された構
造用部材の第5の例を示す斜視図である。
【図28】図28の構造用部材を成形する第5の成形方
法における巻付け工程を説明するための簡略斜視図であ
る。
【図29】第5の成形方法の脱型工程を説明するための
簡略斜視図である。
【図30】第5の成形方法の挿入工程を説明するための
簡略斜視図である。
【図31】第5の成形方法の中間形状化工程の一部を説
明するための簡略正面図である。
【図32】第5の成形方法の中間形状化工程の他の一部
を説明するための簡略正面図である。
【図33】第5の成形方法の中間形状化工程のさらに他
の一部を説明するための簡略正面図である。
【符号の説明】
2,32,52,72,122 構造用部材 4,78,130 巻付け型 6,80,132 シート状プリプレグ 8,38,58,82,134 無端状プリプレグ 12,14,34,36,54,56 賦型 20,40,60,62,90,102,104 成形
型 84,86,88,136,138,140,142
紐状部材 92,94 上押さえ型 100,112,160 フィラー材 144,146,148,150 棒状賦型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 70/06 B29C 53/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化複合材から形成されたプリプレ
    グを巻付け型に巻付けて無端状プリプレグを形成する巻
    付け工程と、 無端状プリプレグから前記巻付け型を取除く脱型工程
    と、 前記巻付け型を取除いた無端状プリプレグに一対の棒状
    賦型を挿入して両側に引張って無端平面状に形成する賦
    型引張り工程と、 前記一対の棒状賦型を両側に引張りながら無端平面状の
    プリプレグを成形型に押付けて中間形状に形成する中間
    形状化工程と、 中間形状に形成された無端状プリプレグから前記一対の
    棒状賦型を取除く脱賦型工程と、 前記一対の棒状賦型を取除いた後無端状プリプレグを所
    定形状に形成する仕上げ形状化工程と、を含むことを特
    徴とする繊維強化複合材の成形方法。
  2. 【請求項2】 繊維強化複合材から形成されたプリプレ
    グを巻付け型に巻付けて無端状プリプレグを形成する巻
    付け工程と、 無端状プリプレグから前記巻付け型を取除く脱型工程
    と、 前記巻付け型を取除いた無端状プリプレグに一対の紐状
    部材を通してして両側に引張って無端平面状に形成する
    引張り工程と、 前記一対の紐状部材を両側に引張りながら無端平面状の
    プリプレグを成形型に押付けて所定形状に形成する形状
    化工程と、を含むことを特徴とする繊維強化複合材の成
    形方法。
  3. 【請求項3】 繊維強化複合材から形成されたプリプレ
    グを巻付け型に巻付けて無端状プリプレグを形成する巻
    付け工程と、 無端状プリプレグから前記巻付け型を取除く脱型工程
    と、 前記巻付け型を取除いた無端状プリプレグに一対の棒状
    賦型を挿入して両側に引張って無端平面状に形成する賦
    型引張り工程と、 前記一対の棒状賦型を両側に引張りながら上成形型およ
    び下成形型によって中間形状に形成する中間形状化工程
    と、 中間形状に形成された無端状プリプレグから前記一対の
    棒状賦型を取除く脱賦型工程と、 前記一対の棒状賦型を取除いた後前記上成形型および前
    記下成形型によって無端状プリプレグを所定形状に形成
    する仕上げ形状化工程と、を含むことを特徴とする繊維
    強化複合材の成形方法。
  4. 【請求項4】 繊維強化複合材から形成されたプリプレ
    グを巻付け型に巻付けて無端状プリプレグを形成する巻
    付け工程と、 無端状プリプレグから前記巻付け型を取除く脱型工程
    と、 前記巻付け型を取除いた無端状プリプレグに一対の紐状
    部材を通してして両側に引張って無端平面状に形成する
    引張り工程と、 前記一対の紐状部材を両側に引張りながら上成形型およ
    び下成形型によって無端平面状のプリプレグを所定形状
    に形成する仕上げ形状化工程と、を含むことを特徴とす
    る繊維強化複合材の成形方法。
  5. 【請求項5】 繊維強化複合材から形成されたプリプレ
    グを横断面が三角状である巻付け型に巻付けて無端状プ
    リプレグを形成する巻付け工程と、 無端状プリプレグから前記巻付け型を取除く脱型工程
    と、 前記巻付け型を取除いた無端状プリプレグの三つの角部
    にそれぞれ紐状部材を通す挿入工程と、 挿入された前記紐状部材と成形型を利用し、各紐状部材
    が存在する部位が端部となるように略逆T状に形成する
    形状化工程と、を含むことを特徴とする繊維強化複合材
    の成形方法。
  6. 【請求項6】 前記形状化工程において、略逆T状に形
    成される無端状プリプレグの接合部に三角状のフィラー
    材が介在され、加熱硬化することを特徴とする請求項5
    記載の繊維強化複合材の成形方法。
  7. 【請求項7】 繊維強化複合材から形成されたプリプレ
    グを横断面が四角状である巻付け型に巻付けて無端状プ
    リプレグを形成する巻付け工程と、 無端状プリプレグから前記巻付け型を取除く脱型工程
    と、 前記巻付け型を取除いた無端状プリプレグの四つの角部
    にそれぞれ紐状部材を通す挿入工程と、 挿入された前記紐状部材と成形型を利用し、各紐状部材
    が存在する部位が端部となるように略H状に形成する形
    状化工程と、を含むことを特徴とする繊維強化複合材の
    成形方法。
  8. 【請求項8】 前記形状化工程において、略H状に形成
    される無端状プリプレグの各接合部に三角状のフィラー
    材が介在され、加熱硬化することを特徴とする請求項7
    記載の繊維強化複合材の成形方法。
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