JP2934021B2 - データ中継伝送装置、データ伝送システムおよびデータ伝送方法 - Google Patents

データ中継伝送装置、データ伝送システムおよびデータ伝送方法

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JP2934021B2
JP2934021B2 JP9525873A JP52587397A JP2934021B2 JP 2934021 B2 JP2934021 B2 JP 2934021B2 JP 9525873 A JP9525873 A JP 9525873A JP 52587397 A JP52587397 A JP 52587397A JP 2934021 B2 JP2934021 B2 JP 2934021B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、データ中継装置、データ伝送システムお
よびデータ伝送方法に関するものであり、特に、デジタ
ル携帯電話の高速データ伝送サービスに好適なデータ中
継装置、データ伝送システムおよびデータ伝送方法に関
する。
技術背景 高度情報化社会にあっては、時と場所を問わず情報の
交換を行なうことが望まれる。このため、携帯に便利で
移動中にも通信を行なうことができる高速移動データ通
信方式が、近年急速に普及しつつある。
この高速移動データ通信方式によれば、移動中であっ
ても通信できるので、自動車内や鉄道車両内で通信を行
なうことができ、例えば、新幹線のように高速で移動す
る鉄道車両内から自由に通信を行なうことができるとい
う利点がある。
ところで、高速移動データ通信方式では、移動中に通
信を行なうため、電波を介してデータ伝送が行なわれ
る。このため、電波の届かない場所では通信を行なうこ
とができない。例えば、東京から大阪へ新幹線を利用し
て移動する場合、鉄道車両がトンネルを通過する期間
は、電波が届かないため、その際に通信回線が切断され
てしまう。この場合、回線切断時点で通信が終了してし
まうため、利用者は、トンネルを通過した後、通信要求
を再度行なう必要があった。
ところで、上記問題を解決するため、トンネル内に送
受信用の漏洩同軸ケーブルを敷設し、電波による通信を
確保することも考えられる。しかし、漏洩同軸ケーブル
の敷設には、膨大な費用がかかるという欠点がある。ま
た、敷設工事は鉄道が運行していない夜間に限られるた
め、漏洩同軸ケーブルの敷設には長期間を要するといっ
た欠点もあった。
発明の開示 本発明は、上記した背景の下になされたもので、通信
回線が切断された場合、利用者に負担をかけずに通信を
再開できる簡易なデータ中継伝送装置、データ伝送シス
テムおよびデータ伝送方法を提供するものである。
本発明によれば、データ伝送システムにおいて端末と
通信回線の間に介挿されるデータ中継伝送装置は、前記
端末からのコマンドに応じて、前記通信回線に発着呼要
求を行なう発着呼要求手段と、前記端末と前記通信回線
を接続し、前記端末から転送されたデータを前記通信回
線に送信するとともに、前記通信回線から受信した前記
データを前記端末に転送する通信回線制御手段と、前記
データを送信中に前記通信回線が切断された後、前記通
信回線が回復したことを検知し、再び発着呼を行なう再
発着呼手段と、前記データを送信中に前記通信回線が切
断されると、前記端末のデータ転送状態を維持するデー
タ転送状態維持手段と、を備えたことを特徴とする。
また、データ中継伝送装置は、前記端末からのコマン
ドに応じて、前記通信回線に発着呼要求を行なう発着呼
要求手段と、通信状態が正常であること確認する確認コ
マンドが前記端末から送信されると、記確認コマンドを
検知して、通信状態が正常であることを示す応答コマン
ドを前記端末に返信する応答手段と、 前記端末と前記通信回線を接続し、前記端末から転送
されたデータを前記通信回線に送信するとともに、前記
通信回線から受信した前記データを前記端末に転送する
通信回線制御手段と、前記データを送信中に前記通信回
線が切断された後、前記通信回線が回復したことを検知
し、再び発着呼を行なう再発着呼手段と、前記データを
送信中に前記通信回線が切断されると、前記端末のデー
タ転送状態を維持するデータ転送状態維持手段と、を備
えるものであってもよい。
また、送信側の前記通信回線制御手段は、前記通信回
線に前記端末から転送されたデータともに送信者を識別
するための識別データを送信し、受信側の前記通信回線
制御手段は、前記通信回線から受信した前記データを前
記端末に転送するとともに前記識別データを記憶し、前
記データを受信中に前記通信回線が切断された場合に
は、記憶された前記識別データと再受信した識別データ
とが一致することを検知して前記端末と前記通信回線を
再接続するものであってもよい。
また、本発明によれば、データ伝送システムは、通信
回線と、送信または受信のうち少なくとも一方を行なう
端末と、前記データ中継伝送装置とを備えたことを特徴
とする。
また、本発明によれば、通信回線を介して端末間でデ
ータ伝送を行なうデータ伝送方法において、前記端末か
らのコマンドに応じて、前記通信回線に発着呼要求を行
なうステップと、前記端末と前記通信回線を接続し、前
記端末から転送されたデータと送信者を識別するための
識別データとを前記通信回線に送信するステップと、前
記通信回線から受信した前記データを前記端末に転送
し、受信した前記識別データを記憶するステップと、前
記データを送信中に前記通信回線が切断された後、前記
通信回線が回復したことを検知し、前記端末からのコマ
ンドとは無関係に再発呼を行なうとともに前記識別デー
タを前記通信回線に送信するステップと、前記データを
送信中に前記通信回線が切断された後、前記通信回線が
回復したことを検知し、前記端末からのコマンドとは無
関係に再着呼を行なうとともに前記識別データを前記通
信回線から受信するステップと、受信された前記識別デ
ータと記憶された前記識別データとが一致することを検
知して、データ伝送を再開するステップと、前記データ
を送信中に前記通信回線が切断されると、前記端末のデ
ータ転送状態を維持するステップと、を備えたことを特
徴とする。
図面の簡単な説明 図1は、本発明に係わるデータ伝送システムの一実施
形態のブロック図である。ブロック図である。
図2は、同実施形態に係わる動作を説明するためのシ
ーケンス図である。
図3は、同実施形態に係わる動作を説明するためのシ
ーケンス図である。
図4は、同実施形態に係わる動作を説明するためのシ
ーケンス図である。
図5は、同実施形態に係わる待機状態からデータ転送
モードにおける通信アダプタの動作を示すフローチャー
トである。
図6は、同実施形態に係わるデータ転送モードにおけ
る通信アダプタの動作を示すフローチャートである。
発明を実施するための最良の形態 1.実施形態の構成 以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態の構
成について説明する。図1はこの発明に係わる一実施形
態であるデータ伝送システムのブロック図である。
図1において、DTE1は、モデムを介して携帯電話機に
接続されるノート型コンピュータであり、また、DTE2
は、同様にモデムを介して携帯電話機に接続されるホス
トコンピュータである。ノート型コンピュータDTE1とホ
ストコンピュータDTE2は、文字等を入力するキーボード
や画像や文字を表示するディスプレイ等から構成され
る。また、ADP10,ADP20は、通信アダプタであり、モデ
ムと携帯電話機から構成される。通信アダプタADP10と
通信アダプタADP20は、ディジタル通信回線DLを介して
相互に接続され、これらの間でデータ伝送が行なわれ
る。
次に、11,21はモデム内に設けられた端末接続終端部
であり、ノート型コンピュータDTE1またはホストコンピ
ュータDTE2と接続ケーブルIL1,IL2を介して接続され
る。なお、端末接続終端部11,22の終端抵抗は、インピ
ーダンス整合が得られるように設定される。
また、12,22はモデム内に設けられたディジタル回線
用通信プロトコル制御部であり、所定の通信規則に従っ
てデータ伝送を制御される。また、13,23は携帯電話機
内に設けられたフレーム同期制御部であり、通信の同期
制御を行なう。
2.実施形態の動作 (1)実施形態の全体動作 以下、図面を参照してこの発明の実施形態の全体動作
について説明する。この例では、鉄道車両内のノート型
コンピュータDTE1からホストコンピュータDTE2にデータ
転送を行なう場合を具体的に説明する。図2は、データ
転送が行なわれるまでの動作を示すシーケンス図であ
る。
図2において、ノート型コンピュータDTE1の通信ソフ
トがアナログ回線に対応するものであるならば、まず、
ノート型コンピュータDTE1から初期化コマンドが通信ア
ダプタADP10に転送される(ステップS1)。この初期化
コマンドは、アナログ回線用モデムの設定を初期化する
ものであり、例えば「AT¥N2%C3&K3」である。
初期化コマンドが通信アダプタADP10中のモデムに転
送されると、「OK」をノート型コンピュータDTE1に返信
する(ステップS2)。この例におけるモデムはディジタ
ル回線用のものであるが、現在市販されている通信ソフ
トはアナログ回線に対応するものが多い。このため、通
信アダプタADP10には、初期化コマンドに対する応答が
予め用意されている。これにより、通信ソフトの汎用性
が確保される。
次に、「OK」を受信したノート型コンピュータDTE1
が、相手方であるホストコンピュータDTE2の電話番号
(ATD0301234567)を通信アダプタADP10に送信すると
(ステップS3)、通信アダプタADP10は、発信者IDと電
話番号(ATD0301234567)をデジタル通信回線DLに供給
する(ステップS4)。この後、デジタル通信回線DLが発
呼制御を行なうと、通信アダプタADP20がホストコンピ
ュータDTE2に対して「RING」を送信する。このRINGは呼
出があったことを指示するコマンドである。
そして、通信アダプタADP10,20の間でハンドシェイク
が成立してデータ授受の条件が整うと、これを通信アダ
プタADP20が検知して、回線接続を指示するコマンドで
ある「CONNECT」をホストコンピュータDTE2に送信する
(ステップS6)。また、「CONNECT」は、ディジタル通
信回線DLを介して通信アダプタADP10に送信され(ステ
ップS7)、通信アダプタADP10からノート型コンピュー
タDTE1に伝えられる(ステップS8)。これにより、ノー
ト型コンピュータDTE1は回線接続がなされることを認識
でき、データ伝送の準備を開始する。
この後、通信アダプタADP10,20の間でディジタル通信
回線DLが接続され、データ転送モードに移行し(ステッ
プS9)、ノート型コンピュータDTE1からホストコンピュ
ータDTE2にデータが転送される。この場合には、通信ア
ダプタADP10,20中のモデムにおいて、キャリアディテク
トの検知され、これを指示するCD表示がON状態となる。
この状態において、鉄道車両がトンネルを通過する場
合を図3を用いて説明する。鉄道車両がトンネル通過前
の時点では、ステップS9に示すようにデータ転送モード
が維持されているが、鉄道車両がトンネルに入ると、電
波が届かなくなるため、ディジタル通信回線DLが切断さ
れる(ステップS10)。この場合、従来の装置であれ
ば、通信アダプタADP10,20がキャリアが無くなったこと
を検知し、これをノート型コンピュータDTE1とホストコ
ンピュータDTE2に送信するとともにCD表示をOFF状態に
する。このため、従来の装置にあっては、鉄道車両がト
ンネルを通過した後、利用者がノート型コンピュータDT
E1またはホストコンピュータDTE2を操作して、再度、発
呼を行なう必要があった。
本実施形態にあっては、ステップS10においてディジ
タル通信回線DLが切断され、その結果、キャリアが無く
なったことが検出されても、通信アダプタADP10,20は、
ノート型コンピュータDTE1とホストコンピュータDTE2に
対してデータ転送モードを維持する(ステップS11,S1
2)。このため、ノート型コンピュータDTE1とホストコ
ンピュータDTE2は、データ待ちの状態になり、また、通
信アダプタADP10,20は、CD表示をON状態に維持する。
この後、鉄道車両がトンネルを抜け出ると、受信電界
強度が大きくなり、通信可能な状態となる。この時点で
通信アダプタADP10は、発信者IDと電話番号をデジタル
通信回線DLに送信する。ただし、この場合の発信者IDと
電話番号は、通信回線が切断される前のものと同一であ
る。このため、通信アダプタADP10は、上述したステッ
プS4において、発信者IDと電話番号をメモリに記憶し、
これらを読み出してデジタル通信回線DLに送信するよう
になっている。
これを受信したデジタル通信回線DLは通信アダプタAD
P20に対して発呼制御を行ない、ハンドシェイクが成立
すると、発信者IDを通信アダプタADP20に供給する(ス
テップS13)。この後、通信アダプタADP10,20は通信プ
ロトコルの整合性を確認する(ステップS14)。具体的
には、通信アダプタADP20において、前述したステップ
Sで転送された発信者IDとステップS13で転送された発
信者IDとを比較し、両者が一致する場合、プロトコルの
整合性があると判定する。一方、両者が不一致である場
合、プロトコルの整合性がないと判定する。
ここで、プロトコルの整合性があると判定されたなら
ば、ステップS15に進んで、データ転送モードに移行
し、ノート型コンピュータDTE1からホストコンピュータ
DTE2へのデータ転送が再開される。このように本実施形
態にあっては、電波障害によってディジタル通信回線DL
が一時切断されても、その後、良好な状態に回復すれ
ば、自動的に通信が再開されるようになっている。
次に、通信を終了する際の動作を図4を参照しつつ説
明する。図4において、データ転送モード(ステップS1
5)が終了すると、回線切断命令がノート型コンピュー
タDTE1から通信アダプタADP10に送信される(ステップS
16)。そして、この回線切断命令は、通信アダプタADP1
0からディジタル通信回線DLを介して通信アダプタADP20
に送信される(ステップS17)。この後、ディジタル通
信回線DLが切断されると(ステップS18)、通信アダプ
タADP10,20はキャリアが無くなったことを検知し、これ
を指示するNO CARRIEE信号をノート型コンピュータDTE1
とホストコンピュータDTE2に送信する(ステップS19,S2
0)。このように回線切断命令に基づいてディジタル通
信回線DLを切断したのは、一時的な電波障害によって通
信回線が切断された場合には、通信が再開されるまで待
機状態となるから、これと通信を終了する場合を区別す
るためである。
(2)通信アダプタADP10,20の動作 次に、通信アダプタADP10,20の一般的な動作を図5,6
を参照しつつ、説明する。まず、待機状態からデータ転
送モードに至るまでの動作を図5に示す。待機状態で
は、通信アダプタADP10,20は、ノート型コンピュータDT
E1またはホストコンピュータDTE2からのコマンドを受け
付ける状態に設定される(ステップS100)。その後、通
信アダプタADP20は、着信信号を受信したか否かを判定
する(ステップS101)。着信信号を受信した場合には、
「YES」と判定され、ステップS102に進んで、自動着信
が許可されているか否かを判定する。自動着信が許可さ
れてないならば、ステップS101に戻る。一方、自動着信
が許可されているならば、ノート型コンピュータDTE1ま
たはホストコンピュータDTE2に対して、呼出を指示する
「RING」を送信する(ステップS103)。
一方、着信信号を受信していない場合には、ステップ
S101の判定結果は「NO」となり、ステップS104に進ん
で、ノート型コンピュータDTE1またはホストコンピュー
タDTE2からコマンドを受信したか否かを判定する。コマ
ンドを受信しているならば、この判定結果は「YES」と
なり、ステップS105に進んで、受信したコマンドが着信
要求コマンドであるか否かを判定する。着信要求コマン
ドでないならば、ステップS106に進んで、そのコマンド
が発信要求コマンドであるか否かを判定する。そして、
受信したコマンドが発信要求コマンドでないならば、ス
テップS107に進んで、そのコマンドが、通信アダプタAD
P10,20で設定可能なコマンドか否かをさらに判定する。
受信したコマンドが設定可能であるならば、この判定
結果は「YES」となり、ステップS108に進んで、通信ア
ダプタADP10,20は、そのコマンドに対応した制御を行な
うとともに、ノート型コンピュータDTE1またはホストコ
ンピュータDTE2に対して「OK」を送信する。一方、受信
したコマンドが設定不可能であるならば、ステップS106
で「NO」と判定され、ステップS109に進んで、ノート型
コンピュータDTE1またはホストコンピュータDTE2に対し
て「ERROR」を送信する。なお、「OK」または「ERROR」
の送信が終了すると、ステップS100に戻りコマンド受け
付ける状態に設定される。
次に、受信したコマンドが着信要求コマンドであるな
らば、ステップS105の判定結果は「YES」となり、ステ
ップS110に進んで、ディジタル通信回線DLから発信者ID
(例えば、相手局電話番号)を受信し、これをメモリに
記憶する。なお、ステップS103において「RING」を送信
した場合にも、ステップS110に進んで、同様に処理され
る。このように発信者IDを記憶するようにしたのは、回
線切断後に再接続する際に、発信者IDの同一性を確認し
て、回線切断時の発信者と回線回復時の発信者で同一性
を維持するためである。
また、受信したコマンドが発信要求コマンドであるな
らば、ステップS105の判定結果は「YES」となり、ステ
ップS111に進んで、ダイヤル信号および発信者ID(例え
ば、自局電話番号)をディジタル通信回線DLに送信す
る。
ステップS110またはステップS111が終了すると、デジ
タル回線用プロトコルが起動され(ステップS112)、デ
ィジタル通信回線DLから回線接続を指示する「CONNEC
T」を受信したか否かを判定する(ステップS113)。「C
ONNECT」を受信しなかった場合には、その判定結果は
「NO」となり、ステップS114に進んで、ノート型コンピ
ュータDTE1またはホストコンピュータDTE2に、「NO CA
RRIER」を送信する。この後、ステップS100に戻り、通
信アダプタADP10,20は、コマンドを受け付ける状態に設
定される。
一方、「CONNECTN」を受信すると、ステップS113の判
定結果は「YES」となり、ステップS115に進んで、ノー
ト型コンピュータDTE1またはホストコンピュータDTE2に
「CONNECT」を送信するとともにCD信号線をON状態にす
る。これにより、利用者は、回線が接続されたことを確
認することができる。こうして、回線接続が確保される
と、ステップS116に進んで、データ転送モードに移行
し、ディジタル通信回線DLを介してデータ伝送が実行さ
れる。
次に、データ転送モードに移行した後の動作を図6を
参照しつつ説明する。図6において、通信アダプタADP1
0,20は、ノート型コンピュータDTE1またはホストコンピ
ュータDTE2から回線切断命令を受信したか否かを判定す
る(ステップS200)。回線切断命令を受信したならば、
「YES」と判定され、ステップS201に進んで、回線切断
動作を実行し、これにより通信が終了する。なお、この
回線切断命令は、ノート型コンピュータDTE1またはホス
トコンピュータDTE2からデータ伝送が終了した時点で送
信されるのが通常である。
一方、回線切断命令を受信していない場合には、ステ
ップS200の判定結果は「NO」となり、ステップS202に進
んで回線切断がなされたか否かを判定する。この場合の
回線切断は、回線切断命令に基づくものではなく、電波
障害等の原因でディジタル通信回線DLが切断されたこと
をいう。回線切断がなされていない場合には、「NO」と
判定され、ステップS200に戻りステップS202までの動作
を繰り返し、この間にデータ伝送を行なう。
一方、回線切断がなされている場合には、ステップS2
02の判定結果は「YES」となり、ステップS203に進む。
この場合には、回線が切断されているからディジタル通
信回線DLを介してデータ伝送は行なわないが、ノート型
コンピュータDTE1またはホストコンピュータDTE2に対し
てはデータ転送モードが維持される。すなわち、通信ア
ダプタADP10,20はディジタル通信用プロトコルを維持
し、CD表示をON状態に保持するとともに必要に応じてフ
ロー制御を実行する。このため、通信アダプタADP10,20
は、利用者に対し、データ伝送中と同様に正常であるか
のようにふるまう。なお、フロー制御とはデータ伝送の
中止再開を調整するための制御であって、その種類に
は、XON/XOFF制御等のソフト制御とRSCS制御等のハード
制御がある。
ところで、携帯電話機は、複数の基地局との間で交信
を行なうが、サービスエリア圏外では通信ができない。
このため、携帯電話機は、通信に用いられる所定帯域の
受信電界強度を検出し、これが所定値を下回る場合に通
信不能であることを検知して、圏外表示をON状態する。
したがって、圏外表示がON状態ならば、通信不能であ
り、逆に、圏外表示がOFF状態ならば、通信可能である
ことを意味する。
ステップS204では、圏外表示がON状態であるか否かを
判定する。圏外表示がON状態であるならば、「YES」と
判定され、圏外表示がOFF状態になるまで、判定を繰り
返す。圏外表示がOFF状態になると、「NO」と判定さ
れ、ステップS205に進む。この場合は、例えば、移動機
を乗せた鉄道車両がトンネルを抜け、再び通信可能な電
波状態となった場合である。こうして、再び通信可能な
状態となると、当該通信アダプタADP10,20が発信側とし
て動作しているのか、あるいは着信側として動作してい
るのかを判定する(ステップS205)。
発信側として動作している場合には、ダイヤル信号お
よび発信者ID(自局電話番号)をディジタル通信回線DL
に送信する(ステップS206)。一方、着信側として動作
している場合には、着信があったか否かを判定し(ステ
ップS207)、着信があるまでこの判定を繰り返す。着信
があると、受信した発信者IDと回線切断時の発信者IDと
が同一であるか否かを判定する(ステップS208)。具体
的には、上述したステップS204で記憶した発信者IDを読
み出し、これと、受信した発信者IDとを比較し、両者が
一致するか否かを判定する。これにより、回線切断時の
発信者と回線回復時の発信者の同一性が確認される。こ
れらの発信者IDが同一である場合には、ステップS208の
判定結果は「YES」となり、ステップS209に進んで、デ
ィジタル回線用通信プロトコルの整合性があるか否かが
判定される。具体的には、ARQプロトコルの切断直前の
再送要求(ACK/NAK)フレーム番号と再接続後の再送要
求(ACK/NAK)フレーム番号の連続性があるか否かを判
定する。
ディジタル回線用通信プロトコルの整合性がある場合
には、判定結果は「YES」となり、ステップS210に進ん
で、データ転送モードに移行し、データ伝送を実行す
る。これにより、中断されていたデータ伝送が再開され
る。この後、ステップS200に再び戻り、ステップS210ま
での処理を繰り返す。
一方、ディジタル回線用通信プロトコルの整合性がな
い場合、あるいは、受信した発信者IDと回線切断時の発
信者IDとが異なる場合には、ステップS209またはステッ
プS208の判定結果は「NO」となり、いずれの場合もステ
ップS211に進んで、回線切断動作を実行する。なお、こ
の場合の回線切断は、上述したステップS201で行なわれ
る回線切断命令に基づくものと同様であり、回線切断要
求がディジタル通信回線DLに送信される。
以上、説明したように本実施形態によれば、例えば、
トンネルの通過中に回線が切断されても、その間、通信
アダプタADP10,20はノート型コンピュータDTE1またはホ
ストコンピュータDTE2に対して、データ待ちであるかの
ように動作する。また、トンネルを通過して通信回線が
回復すれば、データ伝送を自動的に再開するから、利用
者が電話を再度かけ直す必要がない。
また、データ伝送を再開する場合には、回線切断時の
発信者IDと回線回復時の発信者IDとを比較して一致する
場合にのみ、データ伝送を再開するから、発信者の同一
性を確保することができる。また、通信用プロトコルの
整合性もチェックするから、データの連続性も保証され
る。
また、通信アダプタADP10,20を変更するだけで、対応
することができるので、通信ソフトやディジタル通信回
線DLを変更しなくとも良く、既存のシステムとの整合性
が良い。さらに、将来、トンネル内に漏洩同軸ケーブル
が敷設された場合においても、矛盾を生ずることもな
い。
3.変形例 本発明は上述した実施形態に限定されるものでなく、
例えば以下のように種々の変形が可能である。
上記実施形態において、データ伝送路はディジタル通
信回線DLを一例として説明したが、適当な変調を旋せば
通常の回線であってもデータを伝送することができるの
で、本発明はディジタル通信回線に限定されないことは
勿論である。
上記実施形態においては、回線切断がなされた後、圏
外表示がOFF状態であること(図5中のステップS204参
照)等を条件として、データ伝送を再開したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、要は回線が回復した
ことを検知すること等を条件してデータ伝送を再開して
も良い。
上記実施形態において、回線切断がなされた後、所定
期間が経過しても回線が回復しない場合には、ステップ
S203のフロー制御で通信を終了するようにしても良い。
具体的には、回線が切断されたことを検出し、その時点
から時間計測を開始し、計測時間が所定時間を上回った
時点で通信を終了するように制御すれば良い。
上記実施形態において、ノート型コンピュータDTE1
は、そこに内蔵されるアプリケーションソフトに従っ
て、通信アダプタADP10との間で通信を行う。このアプ
リケーションソフトには、一定時間通信が行われない
と、通信状態が正常であるか否かを確認するための確認
コマンドを送信するようにノート型コンピュータDTE1を
制御するものがある。そして、確認コマンドに対する応
答コマンドが返送されないと、アプリケーションソフト
は通信を終了するようにノート型コンピュータDTE1を制
御する。例えば、TCP/IP(Transmission Cotrol Protoc
ol Internet Protocol)におけるキープアライブパケッ
トが確認コマンドに相当する。
仮に、鉄道車両がトンネルに入り回線が切断状態とな
り、この状態が所定時間継続すると、ノート型コンピュ
ータDTE1は通信アダプタADP10を介して確認信号を送信
する。この場合、通信アダプタADP10は、回線が接続さ
れているようにふるまうが、確認コマンドに対しては応
答することができないので、結局、通信が終了してしま
うことになる。
そこで、通信アダプタADP10のデジタル回線用通信プ
ロトコル制御部12(図1参照)において、確認コマンド
を検知し、検知された場合に応答コマンドをノート型コ
ンピュータDTE1に送信するようにしてもよい。この応答
コマンドは、前記アプリケーションで正常と認められる
データ形態に設定する。これにより、ノート型コンピュ
ータDTE1は、相手方が正常に動作していると判断し、通
信を継続する。なお、通信アダプタ20のデジタル回線用
通信プロトコル制御部22についても同様に構成すればよ
い。
また、他の改善策としては、アプリケーションソフト
の変更がある。この場合は、通常通信と移動通信とで通
信が途絶えてから確認コマンドを送信するまでの時間を
切り替えるようにすればよい。例えば、アプリケーショ
ンソフト起動時に、鉄道を表すアイコンを表示させ、こ
れを利用者がマウスでクリックした場合には、移動通信
を行うとみなして、通信が途絶えてから確認コマンドを
送信するまでの時間を通常通信を行う場合よりも長時間
に設定するようにすればよい。
上記実施形態において、通信に用いられるデータは、
電子メールの他、ファックスのデータや画像データであ
ってもよい。要は、デジタルデータであればいかなるも
のであってもよい。
上記実施形態において、回線切断がなされた後、所定
期間が経過しても回線が回復しない場合には、ステップ
S203のフロー制御で通信を終了するようにしても良い。
具体的には、回線が切断されたことを検出し、その時点
から時間計測を開始し、計測時間が所定時間を上回った
時点で通信を終了するように制御すれば良い。
4.効果 以上説明したように、本発明によれば、回線切断が発
生した場合に、利用者に負担をかけることなく、一旦、
データ伝送を再開することができる。また、特別な設備
も不要であり、簡易な構成で実現できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/26 H04Q 7/00 - 7/38 H04L 13/00 - 13/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ伝送システムにおいて端末と通信回
    線の間に介挿されるデータ中継伝送装置であって、 前記端末からのコマンドに応じて、前記通信回線に発着
    呼要求を行なう発着呼要求手段と、 前記端末と前記通信回線を接続し、前記端末から転送さ
    れたデータを前記通信回線に送信するとともに、前記通
    信回線から受信した前記データを前記端末に転送する通
    信回線制御手段と、 前記データを送信中に前記通信回線が切断された後、前
    記通信回線が回復したことを検知し、再び発着呼を行な
    う再発着呼手段と、 前記データを送信中に前記通信回線が切断されると、前
    記端末のデータ転送状態を維持するデータ転送状態維持
    手段と、 を備えたことを特徴とするデータ中継伝送装置。
  2. 【請求項2】データ伝送システムにおいて端末と通信回
    線の間に介挿されるデータ中継伝送装置であって、 前記端末からのコマンドに応じて、前記通信回線に発着
    呼要求を行なう発着呼要求手段と、 通信状態が正常であること確認する確認コマンドが前記
    端末から送信されると、前記確認コマンドを検知して、
    通信状態が正常であることを示す応答コマンドを前記端
    末に返信する応答手段と、 前記端末と前記通信回線を接続し、前記端末から転送さ
    れたデータを前記通信回線に送信するとともに、前記通
    信回線から受信した前記データを前記端末に転送する通
    信回線制御手段と、 前記データを送信中に前記通信回線が切断された後、前
    記通信回線が回復したことを検知し、再び発着呼を行な
    う再発着呼手段と 前記データを送信中に前記通信回線が切断されると、前
    記端末のデータ転送状態を維持するデータ転送状態維持
    手段と、 を備えたことを特徴とするデータ中継伝送装置。
  3. 【請求項3】データ伝送システムにおいて端末と通信回
    線の間に介挿されるデータ中継伝送装置であって、 送信側の前記通信回線制御手段は、前記通信回線に前記
    端末から転送されたデータともに送信者を識別するため
    の識別データを送信し、 受信側の前記通信回線制御手段は、前記通信回線から受
    信した前記データを前記端末に転送するとともに前記識
    別データを記憶し、前記データを受信中に前記通信回線
    が切断された場合には、記憶された前記識別データと再
    受信した識別データとが一致することを検知して前記端
    末と前記通信回線を再接続すること を特徴とする請求項1または2に記載のデータ中継伝送
    装置。
  4. 【請求項4】通信回線と、 送信または受信のうち少なくとも一方を行なう端末と、 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のデータ中継
    伝送装置と を備えたことを特徴とするデータ伝送システム。
  5. 【請求項5】通信回線を介して端末間でデータ伝送を行
    なうデータ伝送方法において、 前記端末からのコマンドに応じて、前記通信回線に発着
    呼要求を行なうステップと、 前記端末と前記通信回線を接続し、前記端末から転送さ
    れたデータと送信者を識別するための識別データとを前
    記通信回線に送信するステップと、 前記通信回線から受信した前記データを前記端末に転送
    し、受信した前記識別データを記憶するステップと、 前記データを送信中に前記通信回線が切断された後、前
    記通信回線が回復したことを検知し、前記端末からのコ
    マンドとは無関係に再発呼を行なうとともに前記識別デ
    ータを前記通信回線に送信するステップと、 前記データを送信中に前記通信回線が切断された後、前
    記通信回線が回復したことを検知し、前記端末からのコ
    マンドとは無関係に再着呼を行なうとともに前記識別デ
    ータを前記通信回線から受信するステップと、受信され
    た前記識別データと記憶された前記識別データとが一致
    することを検知して、データ伝送を再開するステップ
    と、 前記データを送信中に前記通信回線が切断されると、前
    記端末のデータ転送状態を維持するステップと、 を備えたことを特徴とするデータ伝送方法。
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