JP2933301B2 - 魚釣用リールのドラグ調節装置 - Google Patents

魚釣用リールのドラグ調節装置

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JP2933301B2
JP2933301B2 JP4634394A JP4634394A JP2933301B2 JP 2933301 B2 JP2933301 B2 JP 2933301B2 JP 4634394 A JP4634394 A JP 4634394A JP 4634394 A JP4634394 A JP 4634394A JP 2933301 B2 JP2933301 B2 JP 2933301B2
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JP
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handle shaft
plate member
reel
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handle
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朋宏 村山
幹春 小林
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両軸受や片軸受の魚釣
用リールのドラグ調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】釣糸に掛った魚が牽引する所定以上の力
によるスプールの釣糸繰出方向回転に抵抗力を付与する
ドラグ調節装置を備えた魚釣用リールが、特公昭53−
29638号公報や実開平4−82963号公報に開示
されている。これらのリールでは、駆動歯車が制動板部
材を介して摩擦結合されているハンドル軸は、加工性が
良く、材料費が安価であること、耐蝕性も比較的良好で
あること等の理由で真ちゅう(銅、亜鉛系の合金)が多
用されている。
【0003】一方、制動板部材は耐摩耗性等を考慮して
硬質のステンレス材を打ち抜き加工して、その内周孔を
ハンドル軸に套嵌し、回り止め嵌合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、ステンレスに
比べて柔らかな真ちゅうのハンドル軸に硬質の制動板部
材が套嵌、係合されているため、大物魚とのファイティ
ング時の釣糸の強い引きやスリップを伴う巻取り等の苛
酷な条件下での使用や長時間の使用によってそのハンド
ル軸の係合部と制動板部材の内周孔との係合力の作用に
よってハンドル軸に局所的な変形が生じ、そのため制動
板部材がハンドル軸に食付き状態になり、駆動歯車と制
動板部材との摩擦結合力を調節すべく調節部材を緩めて
も摩擦結合力が変化せず、安定した強弱調節が行えな
い。また、制動板部材がハンドル軸に食付いた場合、メ
ンテナンス作業が容易に行えない。
【0005】これらの問題を解決すべく、ハンドル軸を
ステンレス材で形成したものも一部知られているが、切
削性が悪い他、高価であり、また重量も大きく増加して
ハンドル駆動側の重量偏寄が一層進み、魚釣り操作性が
低下する等の問題がある。
【0006】依って本発明は、ハンドル軸の制動板部材
との係合部を保護できると共に、軽量で廉価な魚釣用リ
ールのドラグ調節装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、リール枠体に回転自在に支承されて、その外側端部
にハンドルの取り付けられたハンドル軸と共に回転する
制動板部材に対して駆動歯車が押圧力によって摩擦結合
されており、該押圧力を調節して前記駆動歯車の制動板
部材に対する摩擦結合力を調節する魚釣用リールのドラ
グ調節装置であって、前記制動板部材の内周縁部を該制
動板部材の板面に直交する方向に折曲げた筒状部を形成
し、該筒状部を前記ハンドル軸に回り止め嵌合させた
とを特徴とする魚釣用リールのドラグ調節装置を提供す
る。
【0008】
【作用】 板状の制動部材の内周縁部を折曲げて筒状部を
形成し、この筒状部によってハンドル軸に回り止め嵌合
させているため、接触嵌合面積が増大し、単位面積当り
に作用する力が小さくなってハンドル軸の変形が低減さ
れる。また、重量増加は折曲げた筒状部の分だけで済
む。
【0009】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1は本発明に係る両軸受リ
ールの要部破断図であり、図2はその要部の拡大図、図
3は図2の矢視線C−Cによる横断面図である。フレー
ム体10の左右には左リール側板12Aと右リール側板
12Bが取り付けられ、全体のリール枠体14が形成さ
れている。
【0010】このリール枠体14にスプール軸16Aを
介して回転自在に支承されたスプール16が配設され、
そのスプール軸16Aにはピニオン26が取り付けられ
ている。一方右リール側板12Aに回転自在に支承され
ているハンドル軸18には、外部に出ている端部にハン
ドルノブ20Aを支軸20Bに支持されたハンドル20
が取り付けられている。
【0011】上記ハンドル軸18は加工性やコストの観
点から真ちゅうによって形成されており、その外側に硬
度の高い、例えばステンレス材や、鋼材を浸炭焼き入れ
したり、窒化処理して硬質とした筒状部材34を套嵌さ
せている。図3に示すように夫々は横断面形状が相対回
転できないように形成されて嵌合している。前記ピニオ
ン26と噛合するように筒状部材34に套嵌、配置され
ている駆動歯車24はその内周孔が円形であり、前記筒
状部材34に対して回転可能である。
【0012】この駆動歯車24をハンドル軸18の回転
と共に回転させてスプール16を回転させて釣糸を巻取
ることができると共に、該スプール16に対して釣糸を
繰出す方向に所定のトルクが作用した場合に駆動歯車2
4が筒状部材34に対して回転してスプール16が回転
して釣糸を繰出すことができるよう構成するために、筒
状部材34と共に、即ちハンドル軸18と共に回転する
ステンレス材等から成る制動板部材28Dをライニング
材28Rを介して駆動歯車24と、該駆動歯車24と共
に筒状部材34に対して回転できるワッシャー28Aと
に押し付けている。この押圧力は調節部材22の回動調
節によって板ばね30を適宜押圧することにより得られ
る。
【0013】参照番号32Aはハンドル軸18や筒状部
材34と共に回転する爪車であり、32Bはこれに係止
する逆転防止爪である。
【0014】このように構成しているため、スプール1
6に対して釣糸が繰出される方向に強い力が作用すれ
ば、その力はピニオン26を介して駆動歯車24に伝達
され、板ばね30の押圧力による摩擦結合力を越えてい
れば、該駆動歯車24は筒状部材34に対して回転して
釣糸が切れることを防止する。
【0015】然しながら、こうした強い力(トルク)が
繰り返し作用していると、従来では硬質の制動板部材2
8Dの内周孔と軟質のハンドル軸の外周係合部とに作用
する力のために軟質のハンドル軸の外周係合部が変形す
るが、このように硬質の筒状部材34に直接接触させて
いる構造のため、ハンドル軸18も筒状部材34も変形
しない。筒状部材34とハンドル軸18との係合長さ
(面積)は、板状の制動部材28Dによって係合する長
さ(面積)に比べて相当に長い。このため筒状部材34
から受けるハンドル軸18の単位長さ(面積)当りの力
は非常に小さく、従って、筒状部材34から受ける力に
よってハンドル軸18が変形することも防止できる。
【0016】一般に、大物釣り等において生じる駆動歯
車24のスリップ回転時等に発生する摩擦熱によって金
属製の調節部材22やハンドル20が非常に熱くなるこ
とがある。この場合は調節部材22やハンドル20に直
接に手を触れることができなくなる。このため、これら
の部材の表面に発泡性の樹脂やシリコン樹脂、その他
布、コルク材等の断熱部材の層22S,20Sを形成す
ることが、摩擦力調節操作や巻取り操作上好ましい。
【0017】また図1と図10を参照すると、ハンドル
ノブ20A内で支軸20Bの周囲に凹凸部20aを形成
し、支軸20Bにはばね性を有する爪20Cを取り付け
る。こうすると、ハンドルノブ20Aを摘んでハンドル
20を回転させると、爪20Cと凹凸部20aが相対的
に回転する。この際、爪20Cが音を発生させる。従っ
て、リール本体内にクリック機構を設けなくても、小ス
ペースで巻取り感、即ちクリック音が得られる。
【0018】次に図4は本発明に係る両軸受リールの要
部の第2実施例を示し、図5は矢視線E−Eによる横断
面図である。図1から図3の場合と異なるのは、ハンド
ル軸18’と筒状部材34’との嵌合が断面円形の丸孔
嵌合であり、ピン部材33によって一体回転可能に構成
されている。このためハンドル軸18’の外周形状と筒
状部材34’の内周形状とは共に精度良く形成でき、嵌
合精度が向上し、両部材間のガタ付きを極力小さくでき
る。
【0019】図6は本発明に係る両軸受リールの要部の
第3実施例を示し、図7は矢視線G−Gによる横断面図
である。第1実施例や第2実施例と異なるのは、硬質の
筒状部材34”が必要最小限度に短く形成されて、制動
板部材28Dと板ばね30を套嵌させているだけであ
る。従って、より軽量で低コストになると共にハンドル
軸18”との嵌合精度も向上する。ハンドル軸18”は
駆動歯車24を套嵌させている部分18A”は円形断面
であるため、内周孔が円形である駆動歯車24の支持が
安定し、回転性能が向上すると共に、耐久性も向上す
る。
【0020】図8は本発明に係る両軸受リールの要部の
第4実施例を示し、図9は矢視線I−Iによる横断面図
である。第1実施例から第3実施例までと異なるのは、
別部品の筒状部材をハンドル軸18”との間に介在させ
るのではなく、制動板部材28D’の打ち抜き加工時に
内周孔の縁部を該制動板部材の板面に直交する方向に折
曲げた筒状部29を形成し、ハンドル軸18”外周との
接触嵌合長さ(面積)を増加させ、該ハンドル軸18”
に作用する単位面積当りの力を低減させてその変形を防
止している。
【0021】部品数を増やすこと無くハンドル軸18”
の制動板部材28D’との係合部を保護できると共に、
軽量で廉価な魚釣用リールのドラグ調節装置が提供でき
る。なおこの場合も、第3実施例と同様に駆動歯車24
の内周孔はハンドル軸18”の円形断面部に套嵌してお
り、支持が安定する。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、板状の制動部材の内周縁部を折曲げて筒状部を
形成し、この筒状部によってハンドル軸に回り止め嵌合
させる場合は、その接触嵌合面積が増大し、単位面積当
りに作用する力が小さくなってハンドル軸の変形が低減
される。また、重量増加は折曲げた筒状部の分だけで済
み、廉価でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るリールの第1実施例の部分
破断図である。
【図2】図2は図1の要部の拡大破断図である。
【図3】図3は図2の矢視線C−Cによる断面図であ
る。
【図4】図4は本発明に係るリールの要部の他の実施例
の破断図である。
【図5】図5は図4の矢視線E−Eによる断面図であ
る。
【図6】図6は本発明に係るリールの要部の他の実施例
の破断図である。
【図7】図7は図6の矢視線G−Gによる断面図であ
る。
【図8】図8は本発明に係るリールの要部の他の実施例
の破断図である。
【図9】図9は図8の矢視線I−Iによる断面図であ
る。
【図10】図10は図2の矢視線J−Jによる断面図で
ある。
【符号の説明】
14 リール枠体 18 ハンドル軸 22 調節部材 24 駆動歯車 28D 制動板部材 34 筒状部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール枠体に回転自在に支承されて、そ
    の外側端部にハンドルの取り付けられたハンドル軸と共
    に回転する制動板部材に対して駆動歯車が押圧力によっ
    て摩擦結合されており、該押圧力を調節して前記駆動歯
    車の制動板部材に対する摩擦結合力を調節する魚釣用リ
    ールのドラグ調節装置であって、 前記制動板部材の内周縁部を該制動板部材の板面に直交
    する方向に折曲げた筒状部を形成し、該筒状部を前記ハ
    ンドル軸に回り止め嵌合させたことを特徴とする魚釣用
    リールのドラグ調節装置。
JP4634394A 1994-02-21 1994-02-21 魚釣用リールのドラグ調節装置 Expired - Lifetime JP2933301B2 (ja)

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JP3457145B2 (ja) * 1996-08-08 2003-10-14 ダイワ精工株式会社 魚釣り用リール
JP5755044B2 (ja) * 2011-06-20 2015-07-29 株式会社シマノ 両軸受リールのドラグ機構

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