JP2933273B2 - 可変容量形ポンプの流量制御装置 - Google Patents

可変容量形ポンプの流量制御装置

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JP2933273B2
JP2933273B2 JP8117397A JP8117397A JP2933273B2 JP 2933273 B2 JP2933273 B2 JP 2933273B2 JP 8117397 A JP8117397 A JP 8117397A JP 8117397 A JP8117397 A JP 8117397A JP 2933273 B2 JP2933273 B2 JP 2933273B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械およびそ
の他の一般の産業機械に使用される可変容量形ポンプの
流量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルおよび油圧クレーンなどの
建設機械に使用される可変容量形ポンプには、このポン
プを駆動する原動機が過負荷にならないように流量制御
装置が設けられる。このような可変容量形ポンプの流量
制御装置には一般的に、パイロット圧の増加に応じて可
変容量形ポンプの吐出流量が増加する正流量制御と、パ
イロット圧の増加に応じて可変容量形ポンプの吐出流量
が減少する負流量制御とがある。
【0003】図9は、従来技術である可変容量形ポンプ
1の流量制御装置2の構成を示す油圧回路図である。前
記流量制御装置2は、レギュレータ3とパイロット圧調
整手段22とを含み、可変容量形ポンプ1は傾転部材1
2を含み、流量制御装置2は前記傾転部材12の傾動角
αを変化させて可変容量形ポンプ1の流量を制御する。
レギュレータ3は、切換弁5とサーボピストン6とフィ
ードバックレバー7とを含む。切換弁5は、スリーブ8
に嵌挿されたスプール9の一端部にばね10を当接さ
せ、他端部にパイロットピストン11が当接可能に設け
られる。サーボピストン6は、切換弁5の油圧切換えに
よって作動して可変容量形ポンプ1の傾転部材12の傾
転角αを変えるように傾転部材12に連結される。フィ
ードバックレバー7は、このサーボピストン6と切換弁
5のスリーブ8とを連動するように設けられる。
【0004】パイロット圧調整手段22は、電磁逆比例
減圧弁4と、補助ポンプ17と、制御手段21と、タン
ク15aと、管路23とを含む。タンク15aに接続さ
れた補助ポンプ17は、管路23を介して電磁逆比例減
圧弁4の入力ポートに接続される。電磁逆比例減圧弁4
の出力ポートは、管路18を介してパイロットピストン
11を押圧するためのパイロット圧Piが供給される油
圧室19に接続される。
【0005】サーボピストン6は、油圧室13に常時導
かれているポンプ油圧によって図9の左方へ押圧されて
いる。この油圧室13とは反対側のもう1つの油圧室1
4は、タンク15または可変容量形ポンプ1からの圧油
が供給される管路16に切換弁5によって切換可能に接
続される。補助ポンプ17によって供給される作動油の
圧力である1次圧は、電磁逆比例減圧弁4によって減圧
されて管路18から油圧室19にパイロット圧Piが作
用し、このパイロット圧Piによってパイロットピスト
ン11は制御されてスプール9を押す。
【0006】ばね10のスプール9への押付け力がパイ
ロットピストン11の押付け力よりも上回ると、スプー
ル9は図9の左方へ変位し、油圧室14にはポンプ油圧
が導かれ、サーボピストン6は図9の右方へ変位して可
変容量形ポンプ1の傾転角αが減少する。スリーブ8は
フィードバックレバー7の一端部に連結され、その中間
点は支点20となっており、他端部はサーボピストン6
に連結される。したがって、スリーブ8は、フィードバ
ックレバー7によってサーボピストン6と連動してスプ
ール9に追従し、スプール9の変位量だけ変位すると、
油圧室14をポンプ油圧から遮断する。これによってサ
ーボピストン6は停止する。サーボピストン6が最右方
にあるとき、可変容量形ポンプ1の吐出流量は最小とな
る。
【0007】これとは逆に、パイロットピストン11の
スプール9への押付け力がばね10のばね力よりも上回
ると、スプール9は図9の右方へ変位し、油圧室14は
タンク15に連通し、サーボピストン6は図9の左方へ
変位して可変容量形ポンプ1の傾転角αが増加する。し
たがって、スリーブ8はフィードバックレバー7によっ
てサーボピストン6と連動してスプール9に追従し、ス
プール9の変位量だけ変位すると、油圧室14をタンク
15から遮断する。これによってサーボピストン6は停
止する。サーボピストン6が最左方にあるとき、可変容
量形ポンプ1の吐出流量は最大となる。
【0008】パイロットピストン11を制御するパイロ
ット圧Piは、電磁逆比例減圧弁4によって制御され、
この電磁逆比例減圧弁4は制御手段21からの駆動電流
の増加に応じて減少するパイロット圧力Piを発生す
る。したがって電磁逆比例減圧弁4の駆動電流が増加す
ると可変容量形ポンプ1の吐出流量は減少し、前記駆動
電流が減少すると可変容量形ポンプ1の吐出流量は増加
する。したがって正流量制御用レギュレータ3と電磁逆
比例減圧弁4とを用いて負流量制御を行うことができ
る。
【0009】また、流量制御装置2の正流量制御を行う
には、図9の切換弁5の向きを左右逆向きにしてレギュ
レータ3を負流量制御用レギュレータとし、電磁逆比例
減圧弁4を設けることによって実現され、たとえば特開
平5−180168号公報に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら流量制御
装置2を負流量制御から正流量制御に変換するには、上
述のように切換弁5の向きを変える必要があるが、単純
にスリーブ8およびスプール9の向きを逆にすればよい
というわけではなく、流量制御装置2のケーシングに設
けられるスリーブ8およびスプール9に連通する孔の位
置、パイロットピストン11およびばね10の配置、サ
ーボピストン6の向きなどを変えなければならず、実質
上、全く別の構造のレギュレータ3を製造しなければな
らない。
【0011】したがって負流量制御の流量制御装置の正
流量制御の流量制御装置とでは、レギュレータの共通化
が図れないため、レギュレータの汎用性が低く、流量制
御装置の製造コストが高くなるという問題がある。
【0012】本発明の目的は、レギュレータの構成を変
更せずに正流量制御および負流量制御のいずれかの流量
制御を行うことができる可変容量形ポンプの流量制御装
置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)レギュ
レータ27と、パイロット圧調整手段53,72とを含
み、 (b)レギュレータ27は、サーボ駆動手段37と、切
換弁31と、流量制御手段38とを含み、 (c)サーボ駆動手段37は、 (c1)サーボピストン34であって、第1小径部34
aと、第1小径部34aの外径よりも大きな外径を有す
る第1大径部34bとを有し、可変容量形ポンプ25の
吐出流量を変化する傾転部材36に連結されるサーボピ
ストン34と、 (c2)第1ケーシング41であって、サーボピストン
34を収納し、第1小径部34aに臨み、前記ポンプ2
5の作動油が導かれる第1油圧室39と、第1大径部3
4bに臨む第2油圧室40とを有する第1ケーシング4
1とを有し、 (d)切換弁31は、 (d1)第2ケーシング42と、 (d2)第2ケーシング42に変位自在に収納されるス
リーブ29と、 (d3)スリーブ29に嵌挿されるスプール30と、 (d4)支点43のまわりに角変位可能であり、一端部
がサーボピストン34にピン結合され、他端部はスリー
ブ29にピン結合されるフィードバックレバー35とを
含み、 (e)流量制御手段38は、 (e1)一端部がスプール30の一端部に当接するパイ
ロットピストン33と、 (e2)シリンダ44であって、そのシリンダ44の軸
線と同軸に設けられる透孔を有し、透孔内にパイロット
ピストン33が摺動可能に嵌め込まれ、第2小径部44
aと、第2小径部44aの外径よりも大きな外径を有
し、第2ケーシング42の一端部に嵌合して装着され、
第2小径部44aと第2大径部44bとの間に段差を有
する第2大径部44bとを有し、前記透孔内で、パイロ
ットピストン33の他端部に臨む空間に第3油圧室45
を形成し、前記段差と第2ケーシング42の前記一端部
の端面とは、同一平面上に設けられるシリンダ44とを
有し、 (f)第2ケーシング42の他端部内には、スプール3
0を、第2ケーシング42の前記一端部側に押付けるば
ね32が収納され、 (g)第3油圧室45のパイロット圧Piによって、パ
イロットピストン33は、ばね32のばね力に抗してス
プール30を変位し、これによって前記ポンプ25から
の作動油は第2油圧室40に導かれ、サーボピストン3
4によって傾転部材36の傾転角αが変化し、フィード
バックレバー35は、スリーブ29を、スプール30に
追従させて変化して第2油圧室40をポンプ油圧から遮
断し、 (h)パイロット圧調整手段53,72は、 (h1)定容量形補助ポンプ49と、 (h2)電磁比例減圧弁28または電磁逆比例減圧71
と、 (h3)駆動電流Iが変化される制御手段48とを含
み、 (i)電磁比例減圧弁28および電磁逆比例減圧弁71
は、ボルト61によって、第2ケーシング42の前記一
端部の前記端面に、電磁比例減圧弁28または電磁逆比
例減圧弁71のいずれか一方が選択的に固定され、シリ
ンダ44の前記第2小径部44aが嵌合し、第3油圧室
45に対向して臨む油路60を有し、 (j)補助ポンプ49と、電磁比例減圧弁28または電
磁逆比例減圧弁71とを接続する管路59が設けられ、 (k)電磁比例減圧弁28は、制御手段48から与えら
れる駆動電流Iの増加によって、油路60のパイロット
圧Piを、パイロットピストン33のスプール30への
押付け力が、ばね32のばね力を上回るようにして増加
する特性を有し、 (l)電磁逆比例減圧弁71は、制御手段48から与え
られる駆動電流Iの増加によって、油路60のパイロッ
ト圧Piを、パイロットピストン33のスプール30へ
の押付け力が、ばね32のばね力を上回るようにして減
小する特性を有することを特徴とする可変容量形ポンプ
の流量制御装置である。本発明に従えば、可変容量形ポ
ンプの流量制御装置は、レギュレータ27と、前記電磁
比例減圧弁28を有するパイロット圧調整手段53とを
含む。正流量制御用レギュレータは、パイロット圧の増
加に応じて可変容量形ポンプの吐出流量を増加させる特
性を有し、電磁比例減圧弁は、駆動電流の増加に応じて
パイロット圧が増加する特性を有する。この電磁比例減
圧弁によってパイロットピストンは制御される。このよ
うに構成された可変容量形ポンプの流量制御装置は、電
磁比例減圧弁に供給される駆動電流の増加に応じて吐出
流量が増加し、電気的に正流量制御を行うことができ
る。これに代えて、レギュレータ27に前記電磁逆比例
減圧弁71を有するパイロット圧調整手段72を装着し
た場合、電磁逆比例減圧弁は駆動電流の増加に応じてパ
イロット圧が減少する特性を有しているので、このよう
に構成された可変容量形ポンプの流量制御装置は駆動電
流の増加に応じて前記ポンプの吐出流量が減少し、電気
的に負流量制御を行うことができる。以上のように、レ
ギュレータの構成を変更せずに同一のレギュレータに電
磁比例減圧弁および電磁逆比例減圧弁のいずれもが装着
可能とされ、これらの電磁比例減圧弁および電磁逆比例
減圧弁のいずれか一方を選択的に装着することによっ
て、正流量制御用の前記流量制御装置および負流量制御
用の前記流量制御装置のいずれか一方を容易に実現する
ことができる。これによって、流量制御装置のレギュレ
ータの共通化を図り、レギュレータの汎用性を向上する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る可変容量形ポンプ25の流量制御装置26の構成を示
す油圧回路図であり、図2は流量制御装置26の具体的
構成を示す縦断面図である。可変容量形ポンプ25の流
量制御装置26は、レギュレータ27と電磁比例減圧弁
28を有するパイロット圧調整手段53とを含む。レギ
ュレータ27は、基本的には、可変容量形ポンプ25の
たとえば斜板またはシリンダブロックなどの傾転部材3
6を傾転駆動するためのサーボ駆動手段37と、サーボ
駆動手段37に連結される切換弁31と、切換弁31を
制御する流量制御手段38とを含む。サーボ駆動手段3
7は、ケーシング41とこのケーシング41に収納され
るサーボピストン34とを含む。サーボピストン34
は、小径部34aと、この小径部34aの外径よりも大
きな外径を有する大径部34bとを有する。またケーシ
ング41には、サーボピストン34の小径部34a側端
部に臨む油圧室39と、サーボピストン34の大径部3
4b側端部に臨む油圧室40とが設けられる。サーボピ
ストン34には前記傾転部材36が連結され、その傾転
角αを変化させることによって可変容量形ポンプ25の
吐出流量Qを変化させる。
【0015】切換弁31は、筒状のケーシング42を有
し、ケーシング42にはスリーブ29が変位自在に収納
されており、このスリーブ29にはスプール30が嵌挿
される。スプール30の一端部には、パイロットピスト
ン33の一端部が当接可能に設けられる。ケーシング4
2には、切換弁31の入力ポート46、出力ポート47
およびタンクポート52とが形成される。
【0016】フィードバックレバー35の一端部は、サ
ーボピストン34にピン結合される。このレバー35
は、支点43のまわりに角変位可能であり、他端部はス
リーブ29にピン結合される。
【0017】流量制御手段38は、直円柱状のパイロッ
トピストン33と、このパイロットピストン33が摺動
可能に嵌め込まれ、かつケーシング42の一端部に装着
されるシリンダ44とを有する。シリンダ44は、その
軸線と同軸に設けられる透孔を有し、小径部44aと、
この小径部44aの外径よりも大きな外径を有する大径
部44bとを有し、大径部44bは、ケーシング42の
一端部に嵌合して装着される。シリンダ44は、小径部
44aと大径部44bとの間に段差を有し、この段差と
ケーシング42の一端面とは同一平面上に設けられる。
シリンダ44にパイロットピストン33が嵌挿された状
態におけるシリンダ44の内周面およびパイロットピス
トン33の他端面に臨む空間は、後述のパイロット圧P
iの圧油が供給される油圧室45である。シリンダ44
の小径部44aには、電磁比例減圧弁28および後述の
電磁逆比例減圧弁71の両方が装着可能である。
【0018】パイロット圧調整手段53は、電磁比例減
圧弁28と、定容量形ポンプである補助ポンプ49と、
制御手段48と、タンク51aと、管路59とを含む。
補助ポンプ49は、タンク51aに接続されるととも
に、電磁比例減圧弁28の入力ポートに管路59を介し
て接続される。電磁比例減圧弁28の出力ポートは、管
路60を介して油圧室45に接続される。電磁比例減圧
弁28は、ケーシング42にボルト61によって固定さ
れる。また、電磁比例減圧弁28は、制御手段48から
の駆動電流Iによって駆動され、図3に示されるよう
に、駆動電流Iの増加に応じて、補助ポンプ49から供
給される作動油の1次圧P1を減圧した2次圧であるパ
イロット圧Piが増加する特性を有している。
【0019】ディーゼル機関などの原動機50によって
駆動される可変容量形ポンプ25は、タンク51から作
動油を吸い上げて管路55に導く。管路55から分岐し
た管路56は、入力ポート46に接続される。管路56
から分岐した管路57は、油圧室39に接続される。出
力ポート47と油圧室40との間には管路58が接続さ
れ、タンクポート52はタンク51に接続される。
【0020】補助ポンプ49は、タンク51から作動油
を吸い上げて、電磁比例減圧弁28の入力ポートに接続
される管路59に導く。電磁比例減圧弁28の出力ポー
トと油圧室45との間は油路60が接続される。電磁比
例減圧弁28のタンクポートはタンク51aに接続され
る。
【0021】油圧室39には、管路57を介する前記ポ
ンプ25からの圧油が常時導かれる。電磁比例減圧弁2
8への駆動電流Iが入力されていないときには、ばね3
2の押付け力によってスプール30は図1および図2の
左方へ変位し、切換弁31の入力ポート46と出力ポー
ト47とが連通して管路56と管路58とが連通し、前
記ポンプ25からの圧油が油圧室40に導かれる。各油
圧室39,40の作動油の圧力は同じであるけれども、
サーボピストン34の大径部34b側端面の受圧面積
は、サーボピストン34の小径部34a側端面の受圧面
積よりも大きいので、サーボピストン34の両端部に作
用する押圧力に差が生じ、これによってサーボピストン
34は図1および図2の右方に変位する。したがって、
前記ポンプ25の傾転角αは減少する。サーボピストン
34が変位すると、スリーブ29はフィードバックレバ
ー35によってサーボピストン34と連動してスプール
30に追従し、スプール30の変位量だけ変位すると油
圧室40はポンプ油圧から遮断され、サーボピストン3
4は停止する。このようにして電磁比例減圧弁28へ駆
動電流Iが入力されず、パイロット圧Piが最小とな
り、サーボピストン34が最右方に変位したとき前記ポ
ンプ25の傾転角αは最小となって、前記ポンプ25の
吐出流量Qは、図4に示されるように最小となる。
【0022】油圧室45のパイロット圧Piが上昇して
パイロットピストン33の押付け力がばね32のばね力
を上回ると、スプール30は図1および図2の右方へ変
位し、切換弁31の出力ポート47とタンクポート52
とが連通して油圧室40とタンク51とが連通する。し
たがってサーボピストン34は図1および図2の左方へ
変位し、前記ポンプ25の傾転角αは増加する。サーボ
ピストン34が変位すると、スリーブ29はフィードバ
ックレバー35によってサーボピストン34と連動して
スプール30に追従し、スプール30の変位量だけ変位
すると、油圧室40はタンク51から遮断される。した
がってサーボピストン34は停止する。このようにして
電磁比例減圧弁28へ入力される駆動電流Iが最大とな
り、パイロット圧Piが最大となり、サーボピストン3
4が最左方に変位したとき、前記ポンプ25の傾転角α
は最大となって前記ポンプ25の吐出流量Qは、図4に
示されるように最大となる。
【0023】レギュレータ27は、図4に示されるよう
に、パイロット圧Piの増加に応じて前記ポンプ25の
吐出流量Qが増加する正流量制御を行い、電磁比例減圧
弁28は、図3に示されるように、駆動電流Iの増加に
応じてパイロット圧Piが増加する特性を有しているの
で、前記流量制御装置26は、図5に示されるように、
駆動電流Iの増加に応じて、前記ポンプ25の吐出流量
Qが増加する正流量制御を行うことができる。
【0024】図6は、負流量制御を行うときの可変容量
形ポンプ25の流量制御装置70の構成を示す油圧回路
図である。前記ポンプ25の流量制御装置70は、前述
のレギュレータ27と電磁逆比例減圧弁71を有するパ
イロット圧調整手段72とを含む。パイロット圧調整手
段72は、電磁逆比例減圧弁78と、補助ポンプ49
と、制御手段48と、タンク51aと、管路59とを含
む。補助ポンプ49はタンク51aに接続されるととも
に、電磁逆比例減圧弁71の入力ポートに管路59を介
して接続される。電磁逆比例減圧弁71の出力ポート
は、管路60を介して油圧室45に接続される。電磁逆
比例減圧弁71は、制御手段48からの駆動電流Iによ
って駆動され、図7に示されるように、駆動電流Iの増
加に応じて前記パイロット圧Piが減少する特性を有し
ている。前述のレギュレータ27は正流量制御を行い、
電磁逆比例減圧弁71は前述のような特性を有している
ので、図8に示されるように、駆動電流Iが入力されて
いないとき、油圧室45のパイロット圧Piは最大とな
り、パイロットピストン33のスプール30への押付け
力がばね32のばね力を上回り、前述のポンプ25の傾
転角αは最大となって前記ポンプ25の吐出流量Qは最
大となる。
【0025】駆動電流Iが入力されて駆動電流Iが増加
すると、図7に示されるように駆動電流Iの増加に応じ
てパイロット圧Piは減少し、ばね32の押付け力がパ
イロットピストン33の押付け力を上回るとスプール3
0は左方に変位して前記ポンプ25の傾転角αが減少し
て前記ポンプ25の吐出流量Qは減少する。駆動電流I
がさらに増加し、パイロット圧Piが最小となると、前
記ポンプ25の傾転角αは最小となり、前記ポンプ25
の吐出流量Qは最小となる。したがって前記流量制御装
置70は、図8に示されるように駆動電流Iの増加に応
じて前記ポンプ25の吐出流量Qが減少する負流量制御
を行うこととなる。このように同一のレギュレータ27
に電磁比例減圧弁28および電磁逆比例減圧弁71のい
ずれもが装着可能とされ、これらの電磁比例減圧弁28
および電磁逆比例減圧弁71のいずれか一方を選択的に
装着することによって正流量制御用の前記流量制御装置
26および負流量制御用の前記流量制御装置70のいず
れか一方を実現することができるので、流量制御装置2
6,70のレギュレータ27の共通化を図り、レギュレ
ータ27の汎用性を向上することができる。
【0026】
【0027】以上のように本発明の各実施の形態では、
電磁比例減圧弁28および電磁逆比例減圧弁71の両方
がレギュレータ27に装着することができるように構成
されており、レギュレータ27の正流量制御または負流
量制御を行うことができるように構成された1種類だけ
を製造しておくことによって、たとえば顧客からの注文
に応じて電磁比例減圧弁28および電磁逆比例減圧弁7
1のいずれかを選択すればよいので、正流量制御用の前
記ポンプ25の流量制御装置26および負流量制御用の
前記ポンプ25の流量制御装置のいずれであっても短時
間に製造することができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、レギュ
レータに電磁比例減圧弁が装着された可変容量形ポンプ
の流量制御装置は、電磁比例減圧弁に供給される駆動電
流の増加に応じて可変容量形ポンプの吐出流量が増加
し、またレギュレータに電磁逆比例減圧弁が装着された
可変容量形ポンプの流量制御装置は、電磁逆比例減圧弁
に供給される駆動電流の増加に応じて可変容量形ポンプ
の吐出流量が減少する。したがって同一のレギュレータ
に電磁比例減圧弁および電磁逆比例減圧弁のいずれもが
装着可能とされ、これらの電磁比例減圧弁および電磁逆
比例減圧弁のいずれか一方を選択的に装着することによ
って正流量制御用の前記流量制御装置および負流量制御
用の前記流量制御装置のいずれか一方を容易に実現する
ことができる。これによって前記流量制御装置のレギュ
レータの共通化を図り、レギュレータの汎用性を向上す
ることができる。特に本発明によれば、レギュレータ2
7の一部である流量制御手段38は、パイロットピスト
ン33が摺動可能に嵌め込まれる透孔が形成されたシリ
ンダ44を有し、このシリンダ44に形成された第2小
径部44aと第2大径部44bとの段差は、第2ケーシ
ング42の一端部の端面とは、同一平面上に設けられ、
第2小径部44aが、選択的にいずれか一方が固定され
る電磁比例減圧弁28または電磁逆比例減圧弁71に嵌
合し、この状態でシリンダ44の第3油圧室45が、電
磁比例減圧弁28または電磁逆比例減圧弁71の油路6
0に臨んで接続されることになり、したがって第2ケー
シング42とシリンダ44と電磁比例減圧弁28または
電磁逆比例減圧弁71とのボルト61を用いる接続作業
が容易であるという優れた効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である可変容量形ポンプ
25の流量制御装置26の構成を示す油圧回路図であ
る。
【図2】流量制御装置26の具体的構成を示す縦断面図
である。
【図3】電磁比例減圧弁28のパイロット圧特性を示す
グラフである。
【図4】レギュレータ27の流量特性を示すグラフであ
る。
【図5】流量制御装置26の流量特性を示すグラフであ
る。
【図6】負流量制御を行うときの可変容量形ポンプ25
の流量制御装置70の構成を示す油圧回路図である。
【図7】電磁逆比例減圧弁71のパイロット圧特性を示
すグラフである。
【図8】流量制御装置70の流量特性を示すグラフであ
る。
【図9】従来技術である可変容量形ポンプ1の流量制御
装置2の構成を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
25 可変容量形ポンプ 26,70 流量制御装置 27 レギュレータ 28 電磁比例減圧弁 29 スリーブ 30 スプール 31 切換弁 32 ばね 33 パイロットピストン 34 サーボピストン 35 フィードバックレバー 37 サーボ駆動手段 38 流量制御手段 53,72 パイロット圧調整手段 71 電磁逆比例減圧弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)レギュレータ27と、パイロット
    圧調整手段53,72とを含み、 (b)レギュレータ27は、 サーボ駆動手段37と、 切換弁31と、 流量制御手段38とを含み、 (c)サーボ駆動手段37は、 (c1)サーボピストン34であって、 第1小径部34aと、 第1小径部34aの外径よりも大きな外径を有する第1
    大径部34bとを有し、 可変容量形ポンプ25の吐出流量を変化する傾転部材3
    6に連結されるサーボピストン34と、 (c2)第1ケーシング41であって、 サーボピストン34を収納し、 第1小径部34aに臨み、前記ポンプ25の作動油が導
    かれる第1油圧室39と、 第1大径部34bに臨む第2油圧室40とを有する第1
    ケーシング41とを有し、 (d)切換弁31は、 (d1)第2ケーシング42と、 (d2)第2ケーシング42に変位自在に収納されるス
    リーブ29と、 (d3)スリーブ29に嵌挿されるスプール30と、 (d4)支点43のまわりに角変位可能であり、一端部
    がサーボピストン34にピン結合され、他端部はスリー
    ブ29にピン結合されるフィードバックレバー35とを
    含み、 (e)流量制御手段38は、 (e1)一端部がスプール30の一端部に当接するパイ
    ロットピストン33と、 (e2)シリンダ44であって、 そのシリンダ44の軸線と同軸に設けられる透孔を有
    し、透孔内にパイロットピストン33が摺動可能に嵌め
    込まれ、 第2小径部44aと、 第2小径部44aの外径よりも大きな外径を有し、第2
    ケーシング42の一端部に嵌合して装着され、第2小径
    部44aと第2大径部44bとの間に段差を有する第2
    大径部44bとを有し、 前記透孔内で、パイロットピストン33の他端部に臨む
    空間に第3油圧室45を形成し、 前記段差と第2ケーシング42の前記一端部の端面と
    は、同一平面上に設けられるシリンダ44とを有し、 (f)第2ケーシング42の他端部内には、スプール3
    0を、第2ケーシング42の前記一端部側に押付けるば
    ね32が収納され、 (g)第3油圧室45のパイロット圧Piによって、パ
    イロットピストン33は、ばね32のばね力に抗してス
    プール30を変位し、これによって前記ポンプ25から
    の作動油は第2油圧室40に導かれ、サーボピストン3
    4によって傾転部材36の傾転角αが変化し、フィード
    バックレバー35は、スリーブ29を、スプール30に
    追従させて変化して第2油圧室40をポンプ油圧から遮
    断し、 (h)パイロット圧調整手段53,72は、 (h1)定容量形補助ポンプ49と、 (h2)電磁比例減圧弁28または電磁逆比例減圧71
    と、 (h3)駆動電流Iが変化される制御手段48とを含
    み、 (i)電磁比例減圧弁28および電磁逆比例減圧弁71
    は、 ボルト61によって、第2ケーシング42の前記一端部
    の前記端面に、電磁比例減圧弁28または電磁逆比例減
    圧弁71のいずれか一方が選択的に固定され、 シリンダ44の前記第2小径部44aが嵌合し、 第3油圧室45に対向して臨む油路60を有し、 (j)補助ポンプ49と、電磁比例減圧弁28または電
    磁逆比例減圧弁71とを接続する管路59が設けられ、 (k)電磁比例減圧弁28は、 制御手段48から与えられる駆動電流Iの増加によっ
    て、油路60のパイロット圧Piを、パイロットピスト
    ン33のスプール30への押付け力が、ばね32のばね
    力を上回るようにして増加する特性を有し、 (l)電磁逆比例減圧弁71は、 制御手段48から与えられる駆動電流Iの増加によっ
    て、油路60のパイロット圧Piを、パイロットピスト
    ン33のスプール30への押付け力が、ばね32のばね
    力を上回るようにして減小する特性を有することを特徴
    とする可変容量形ポンプの流量制御装置。
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