JP2933016B2 - 渦流量計 - Google Patents

渦流量計

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JP2933016B2
JP2933016B2 JP8173123A JP17312396A JP2933016B2 JP 2933016 B2 JP2933016 B2 JP 2933016B2 JP 8173123 A JP8173123 A JP 8173123A JP 17312396 A JP17312396 A JP 17312396A JP 2933016 B2 JP2933016 B2 JP 2933016B2
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義則 松永
高志 川野
雅則 本道
正巳 和田
和生 永田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルマン渦により
伝播時間の変更を受けた超音波信号を用いて流路に流れ
る測定流体の流量を算定する渦流量計に係り、特に、渦
による位相変化が大きい場合にも安定に渦が検出できる
ように改良した渦流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】図33は従来の渦流量計の構成を示す構
成図である。この場合は、連続波としての超音波を渦に
放射して得られる伝播時間の変更を検出することにより
測定流体の流量を算定する渦流量計の構成を示してい
る。
【0003】基準クロック回路10から基準クロックC
1を駆動回路11に送出することにより、駆動回路1
1は基準クロックCL1に同期してカルマン渦の周波数
に対して高い周波数である駆動信号DS1を超音波送信
器12に送出する。
【0004】この超音波送信器12は、測定管路13の
中に固定された渦発生体14の下流側であって、この渦
発生体14と測定管路13の管軸との双方に直角な方向
の管壁に固定され、管軸に対して超音波送信器12と対
向する管壁には、超音波受信器15が固定されている。
【0005】駆動信号DS1により超音波送信器12か
ら超音波が測定流体に送出され、超音波送信器12と超
音波受信器15とを結ぶ方向のカルマン渦の速度成分に
より変調された超音波は超音波受信器15で受信され、
超音波信号SU1として増幅器16に出力される。さら
に、この超音波信号SU1はパルス化回路17でパルス化
された超音波信号SU2として位相検出回路18に出力さ
れる。
【0006】一方、参照波回路19には、基準クロック
回路10から基準クロックCL1が印加され、これに同
期して参照波回路19からは参照波信号SR1が位相検出
回路18に出力されている。そこで、位相検出回路18
はこの参照波信号SR1を基準として超音波信号SU2を位
相検波してフイルタ20に出力する。
【0007】フイルタ20はシュミットトリガ回路21
にフイルタ信号を送出すると共に位相シフタ22にも信
号を送出するが、位相シフタ22は参照波回路19に初
期位相の値によってπだけ位相の違った参照波信号SR1
を位相検出回路18に出力するように制御する。
【0008】シュミットトリガ回路21は、フイルタ2
0の出力端に得られるカルマン渦を再現した渦波形を所
定の閾値を基準としてパルス状の波形として出力端23
に出力する。
【0009】次に、以上の点を更に詳しく数式を用いて
説明する。超音波信号SU1の伝播時間Tは、測定流体の
音速をC、渦の循環流の速度をVV、渦周波数をfV、測
定管路13の口径をDとすると、時間tの関数として、 T=D/[C−VVsin(2πfV・t)] (1) で表わせる。
【0010】また、超音波信号SU1の周波数をfSとす
ると参照波信号SR1との位相Φは、 Φ=2πfSD/[C−VVsin(2πfV・t)] ≒2πfSD/C+2πfSDVVsin(2πfV・t)/C2 (2) となる。
【0011】この(2)式の第1項は初期位相を、第2
項は渦による位相変化をそれぞれ示している。ここで、
測定流体の温度変化などにより音速Cが変化するので、
初期位相も変化するが、渦による位相変化に比べて非常
にゆっくり変化するので、ほぼ一定と考えて良い。この
ため、位相Φの変化は位相検出回路18で測定すること
ができ、フイルタ20により渦を再現することができ
る。
【0012】なお、この場合、初期位相が0或いは2π
の近傍にあると渦による位相変化が小さくても簡単に位
相検出回路18の処理範囲を越えてしまうので、位相シ
フタ22で直流的な初期位相の値によってπだけ位相の
違った参照波信号に切り換えて処理範囲の中に収める。
【0013】フイルタ20の出力により渦がアナログ的
に再現されるので、シュミットトリガ回路21でこれを
パルス化することにより、渦による位相の変化が小さい
場合は、出力端23にパルス状の渦信号として再現する
ことができる。
【0014】図34は従来の他の渦流量計の構成を示す
構成図である。この場合は、バースト波としての超音波
を渦に放射して得られる伝播時間の変更を検出すること
により測定流体の流量を算定する渦流量計の構成を示し
ている。以下の説明では、同一の機能を有する部分には
同一の符号を付して適宜にその説明を省略する。
【0015】基準クロック回路10は基準クロックCL
1を駆動回路24とタイミング回路25Aにそれぞれ出
力する。タイミング回路25Aは駆動回路24にバース
ト波を送出するタイミング信号TG1を出力する。ま
た、タイミング回路25Aはサンプルホールドのタイミ
ング信号SP2などを送出する。
【0016】駆動回路24は超音波送信器12にタイミ
ング信号TG1で制御されるバースト波状の駆動信号D
2を印加する。この駆動信号DS2により超音波送信器
12の圧電素子は電圧/歪変換を生じ、測定流体中に超
音波を送出する。この駆動信号DS2はバースト波状に
送出され、バースト波の繰り返し周期は渦信号を復元す
る必要から渦生成周期より短く設定されている。
【0017】超音波送信器12はバースト波状の駆動信
号DS2の印加により測定管路13の内部に超音波を放
出しカルマン渦で位相変調されて超音波受信器15で受
信され、超音波信号SU3として増幅器16に出力され
る。さらに、この超音波信号S U3はパルス化回路26で
所定の閾値を基準としてパルス化され超音波信号SU4
してサンプリング回路27に出力される。
【0018】サンプリング回路27には、タイミング回
路25Aからバースト波の送出に対して所定の遅れを伴
ってサンプリング信号SP1が繰り返して与えられてお
り、このサンプリング信号SP1により、その都度、超音
波信号SU4がサンプリングされて位相検出回路28に出
力される。
【0019】一方、参照波回路29には、基準クロック
回路10から基準クロックCL1が印加され、バースト
波の送出に対して所定の遅れを伴って参照波回路29か
ら参照波信号SR2が位相検出回路28に出力されてい
る。
【0020】そこで、位相検出回路28は、この参照波
信号SR2をベースとしてサンプリング回路27から出力
された超音波信号を位相検波して、サンプルホールド回
路30に出力する。サンプルホールド回路30は、タイ
ミング回路25から送出されるサンプリング信号SP2
より位相検出回路28の出力をサンプリングしてフイル
タ31に出力する。
【0021】フイルタ31はシュミットトリガ回路21
にフイルタ信号を送出すると共に位相シフタ22にも信
号を送出するが、位相シフタ22は参照波回路29に初
期位相の値によってπだけ位相の違った参照波信号SR2
を位相検出回路28に出力するように制御する。
【0022】シュミットトリガ回路21は、フイルタ3
1の出力端に得られるカルマン渦を再現した渦波形を所
定の閾値を基準としてパルス状の波形として出力端23
に出力する。
【0023】図19に示すようにバースト波を用いて渦
を復元する場合は、図18に示す連続波を用いて渦を復
元する場合に対して、超音波の送出・受信が間欠的とな
るので、超音波送信器12から測定流体に超音波を送出
する際に、金属性の測定管路13を経由して超音波受信
器15に到達するノイズを分離除去できるメリットを有
している。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】図33に示す連続波を
用いて渦を復元する場合、及び図34に示すようにバー
スト波を用いて渦を復元する場合は、何れも渦による超
音波の位相変化が小さいときは有効に機能する。
【0025】しかし、例えば、口径が大きい場合、流速
が速い場合、或いは音速が遅い場合には、渦による超音
波の位相変化が0〜2πの範囲を越えてしまい、動作不
能になる。
【0026】また、初期位相が0または2πの近傍にあ
ると渦による位相変化が小さくても簡単に位相検出回路
の処理範囲を越えてしまうので、位相シフタ22を設け
てこれを避けるようにしている。
【0027】しかし、このような位相シフタ22は直流
的な初期位相の値によってπだけ位相の違った参照波信
号を切り換えるだけであるので、交流的な渦による位相
変化に対しては機能せず、位相変化が大きい場合の解決
にはならない。
【0028】これらの欠点を克服するためには、超音波
の周波数を下げることが考えられるが、周波数を下げる
と測定流体中に含まれる気泡が通過するときに、超音波
の吸収・散乱が大きくなり、超音波が正常に超音波受信
器に到達しなくなるという問題が生じる。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するための主な構成として、カルマン渦により伝播
時間の変更を受けた超音波信号を用いて流路に流れる測
定流体の流量を算定する渦流量計において、異なった位
相の複数の参照波信号を出力する参照波生成手段と、先
の超音波信号と先の各参照波信号との位相関係を求めて
入力状態信号を出力する入力状態判定手段と、先の超音
波信号と先の参照波信号との位相差を検出して位相信号
を出力する複数の位相検出手段と、先の入力状態信号を
用いて最適な先の位相信号を選択信号として選択する出
力選択手段とを具備し、選択された先の位相信号を用い
て流量信号を演算して出力するようにしたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。図1は本発明の1実施形態を示
すブロック図である。なお、図33、図34に示す従来
の渦流量計と同一の機能を有する部分には同一の符号を
付して適宜にその説明を省略する。
【0031】基準クロック回路10は基準クロックCL
1を駆動回路24とタイミング回路25にそれぞれ出力
する。タイミング回路25は駆動回路24にバースト波
を送出するタイミング信号TG1を出力する。
【0032】また、タイミング回路25はその他の回路
にも、例えば入力判定のタイミング信号TG2、出力選
択のタイミング信号TG3、サンプルホールドのタイミ
ング信号TG4等を送出する。
【0033】駆動回路24は超音波送信器12にタイミ
ング信号TG1で制御されるバースト波状の駆動信号D
2を印加する。この駆動信号DS2により超音波送信器
12の圧電素子は電圧/歪変換を生じ、測定流体中に超
音波を送出する。
【0034】図1における測定管路13、超音波送信器
12及び超音波受信器15などの構成については、図3
3に示すものと異なり、測定管路断面の方向から見た表
現になっているが基本的に同一の構成である。
【0035】超音波送信器12から測定流体中のカルマ
ン渦に向かって送出された超音波は超音波受信器15で
受信され、これは超音波信号SU3として増幅器16に出
力される。この超音波信号SU3はパルス化回路26で所
定の閾値を基準として矩形波にパルス化された超音波信
号SU4としてサンプリング回路27に出力される。
【0036】サンプリング回路27は、タイミング回路
25から出力されたサンプリング信号SP1のタイミング
により超音波信号SU4の一部を切り出して位相検出回路
32a、32b、32c、32dと、入力判定回路33
に超音波信号SU5として出力する。
【0037】参照波回路34は、基準クロック回路10
から出力された基準クロックCL1を分周してそれぞれ
π/2づつ位相の違った4つの参照波信号SR3、SR4
R5、SR6を発生させる。
【0038】位相検出回路32aは位相0の参照波信号
R3を、位相検出回路32bは位相π/2の参照波信号
R4を、位相検出回路32cは位相πの参照波信号SR5
を、位相検出回路32dは位相3π/2の参照波信号S
R6を、それぞれ参照信号として超音波信号SU5の位相を
検出して、パルス幅信号である位相信号Sa1、Sb1、S
c1、Sd1として出力する。
【0039】入力判定回路33は、タイミング信号TG
2が入力され、参照波信号SR3、SR 4、SR5、SR6に対
する超音波信号SU5の位相関係を求めて、出力選択回路
35に入力状態信号を位相パターン信号Xnとして出力
する。
【0040】出力選択回路35は、タイミング信号TG
3が入力され、位相パターン信号Xnに基づいて位相信号
a1、Sb1、Sc1、Sd1のうちから最適な位相信号を選
択して選択信号Ynとして出力する。
【0041】選択スイッチ36は選択信号Ynにより位
相信号Sa1、Sb1、Sc1、Sd1に対応するスイッチ番号
1、N2、N3、N4の何れかを選択してサンプルホール
ド回路37に出力する。
【0042】サンプルホールド回路37はタイミング回
路25から出力されたタイミング信号TG4により選択
された位相信号を次の位相信号の処理開始まで適宜にサ
ンプルホールドする。
【0043】フイルタ38はサンプルホールドされた位
相信号に波形処理を施して渦信号を復元し、復元された
渦信号はシュミットトリガ回路21により所定の閾値で
パルス化して出力端23に出力される。
【0044】次に、図1に記載された実施形態の全体動
作について波形図を用いてその概要を説明する。図2
(A)は駆動回路24から超音波送信器12に印加する
駆動信号DS2の波形を示している。
【0045】駆動回路24は基準クロックCL1を1/
2に分周したクロックCL2(図2(A))を作ると共
にタイミング信号TG1により駆動信号DS2のバースト
波の繰返し周期t1を制御する。
【0046】バースト波の繰返し周期t1は渦信号を復
元する必要から渦生成周期より短く設定され、クロック
CL2は、参照波信号を作る関係から、基準クロックC
1を1/2に分周した周波数のクロックCL2としてい
る。
【0047】駆動信号DS2が印加された超音波送信器
12は、この超音波送信器12の中の圧電素子で電圧/
歪変換がなされて超音波を発生して測定流体に放射する
が、この超音波は測定流体内に発生するカルマン渦によ
り位相変調されて超音波受信器15で受信され、超音波
信号SU3(図2(B))として増幅器16に出力され
る。
【0048】図2(B)に示す超音波信号SU3には、カ
ルマン渦を捉えたメインの波形の他に測定管路13で多
重反射された波形或いは残響波などが重畳された波形と
して現れている。
【0049】増幅器16を介して出力された超音波信号
U3は、パルス化回路26に出力され、ここで所定の閾
値を基準として矩形波に変換されて超音波信号SU4(図
2(C))としてサンプリング回路27に出力される。
【0050】タイミング回路25からは、サンプリング
信号SP1(図2(D))が所定のタイミングでサンプリ
ング回路27に出力されており、サンプリング回路27
はこのサンプリング信号SP1により超音波信号SU4をサ
ンプリングして超音波信号S U5(図2(E))として出
力する。
【0051】一方、参照波回路34は、基準クロックC
1(図3(A))を1/2に分周したクロックを位相
0の参照波信号SR3(図3(B))とし、これをそれぞ
れπ/2づつ位相シフトし、位相π/2の参照波信号S
R4(図3(C))、位相πの参照波信号SR5(図3
(D))、および位相3π/2の参照波信号SR6(図3
(E))を生成している。
【0052】位相検出回路32a、32b、32c、3
2dには、それぞれ参照波回路34から参照波信号
R3、SR4、SR5、SR6が印加されている。各位相検出
回路は位相0の参照波信号SR3の場合に対して、位相が
π/2づつ異なっているだけで同様に動作するので、こ
こでは位相検出回路32aにおける参照波信号SR3の信
号処理について図4に示す波形図を用いて説明する。
【0053】位相検出回路32aは、図3(B)に記載
した位相0の参照波信号SR3(図4(A))を1/2に
分周した参照波信号(1/2)SR3(図4(B))と、
サンプリング回路27から出力される超音波信号S
U5(図4(C))を1/2に分周した超音波信号(1/
2)SU5(図4(D))を作る。
【0054】さらに、位相検出回路32aはこれ等の参
照波信号(1/2)SR3と超音波信号(1/2)SU5
を用いて、これ等の排他論理和を演算してパルス幅変調
された位相信号Sa1(図4(E))として選択スイッチ
36に出力する。
【0055】この場合の位相検出回路32aの入出力特
性を、位相0の参照波信号SR3の場合に対して示すと、
超音波信号SU5の位相に対応して、図5(A)に示すよ
うになる。
【0056】図5(A)において横軸は超音波信号SU5
の位相、縦軸は位相信号Sa1を示している。参照波信号
R3に対する超音波信号SU5の位相に対応してパルス幅
が変化し、出力の位相信号Sa1(図4(E))は鋸歯状
波的に変化している。
【0057】同様に、図5(B)は位相π/2の参照波
信号SR4の場合であり、横軸は超音波信号SU5の位相、
縦軸は位相信号Sb1を示している。図5(C)は位相π
の参照波信号SR5の場合であり、横軸は超音波信号SU5
の位相、縦軸は位相信号Sc1を示している。図5(D)
は位相3π/2の参照波信号SR6の場合であり、横軸は
超音波信号SU5の位相、縦軸は位相信号Sd1を示してい
る。
【0058】これらの参照波信号SR3、SR4、SR5、S
R6の位相は、それぞれπ/2づつ異なっているので、同
じ超音波信号SU5の位相に対して出力の位相信号Sa1
b1、Sc1、Sd1のレベルもそれぞれ0.25(π/2
に対応)づづ異なっている。
【0059】次に、このようにして得られた位相信号S
a1、Sb1、Sc1、Sd1をベースとして選択スイッチ36
以降の動作について図6、図7に示す波形図を用いて説
明する。
【0060】簡単のため、選択スイッチ36が最適な1
つの位相検出回路32a〜32dの何れかに固定されて
いる状態での動作について説明する。なお、選択スイッ
チ36を最適に選定する詳細な構成とその動作について
は後述する。
【0061】先ず、渦による位相変化が小さい(2π以
下)の場合について、図6に示す波形図を用いて説明す
る。図6(A)はサンプルホールド回路37の出力波形
を示している。
【0062】サンプルホールド回路37は、位相検出回
路32a〜32dから出力される位相信号Sa1、Sb1
c1、Sd1のうちから選択スイッチ36でセレクトされ
た最適の位相信号のパルス幅をタイミング信号TG4
より取り込み、平滑した後1サンプリング周期の間づつ
ホールドし、階段状の波形として渦信号を復元する。点
線で示す波形が本来の渦信号である。
【0063】この後、フイルタ38により階段状の波形
を平滑し、渦信号に対応した波形を再現している(図6
(B))。シュミットトリガ回路21は、0.5(図6
(B))を閾値としてこの再現されたサイン波形を矩形
波に変換して(図6(C))出力端23に出力する。
【0064】次に、渦による位相変化が大きい(2π以
上)の場合について、図7に示す波形図を用いて説明す
る。この例での位相変化は0〜3π(初期位相は3π/
2)である。
【0065】そして、図7(A)〜(D)は位相検出回
路32a〜32dから出力される位相信号Sa1、Sb1
c1、Sd1を選択スイッチ36で1個づつ固定したとき
のフイルタ38のフイルタ出力Sa1´、Sb1´、S
c1´、Sd1´の波形をそれぞれ示している。
【0066】位相信号Sa1、Sb1、Sc1、Sd1は、それ
ぞれ位相の変化に対して、図5に示すように、0〜1の
間で鋸歯状波的に変化し、1より大きくなると0に戻る
変化をするので、フイルタ出力Sa1´、Sb1´、S
c1´、Sd1´もこれに対応する変化をする。
【0067】フイルタ出力Sa1´、Sb1´、Sc1´、S
d1´は、図5に示すようにそれぞれ順に参照波信号
R3、SR4、SR5、SR6に対応してそれぞれπ/2づつ
ずれた位相になっているので、図7(A)〜(D)に示
すようにπ/2づつずれ、1と0を境として不連続な波
形となっている。
【0068】出力選択回路35から出力される選択信号
nにより動作する選択スイッチ36により、サンプリ
ング毎に最適な位相信号Sa1、Sb1、Sc1、Sd1を選択
した結果が図7(E)に示すフイルタ出力である。
【0069】このような最適な選択スイッチ36を選択
をする順序は図7(F)に示してある。スイッチ番号N
1、N2、N3、N4はそれぞれこの順序で位相信号Sa1
b1、Sc1、Sd1が得られる番号に対応しており、この
例では、N1→N2→N3→N2→N1→N2→N3→N2→N
1の順に選択することにより図7(E)の波形が得られ
る。
【0070】シュミットトリガ回路21は、図7(E)
に示すフイルタ出力を図7(G)に示すように矩形波に
変換する。トリガレベルの中心値が0.5に設定されて
いるので、図7(E)に示す波形が選択スイッチ36の
切り換わりの点で変化幅0.25で急激に変化している
にも拘わらず問題なく渦信号に対応した波形として矩形
波のシュミット出力が得られている。
【0071】以上が、図1に示される全体構成とその動
作の概要であるが、これらのうち位相信号Sa1、Sb1
c1、Sd1のうち最適なものを選択するための回路であ
る入力判定回路33と出力選択回路35の内部構成につ
いて、図8と図9を用いて詳細に説明する。
【0072】図8は図1における入力判定回路33の内
部構成を示すブロック図である。状態検出回路33a、
33b、33c、33dには、それぞれ位相0、π/
2、π、3π/2の参照波信号SR3、SR4、SR5、SR6
が供給され、これ等の参照波信号の立上がりのタイミン
グで超音波信号SU5がハイレベルかローレベルかの状態
を検出して、状態信号SSa、SSb、SSc、SSdとして数
値化回路33eに出力する。数値化回路33eは、これ
らの状態信号SSa、SSb、SSc、SSdを用いて超音波信
号SU5の位相状態を数値化して位相パターン信号Xn
して出力する。
【0073】図9は図1における出力選択回路35の内
部構成を示すブロック図である。出力選択回路35は、
入力記憶回路35a、出力記憶回路35b、入力比較回
路35c、状態認識回路35d、出力決定回路35eな
どで構成されている。入力記憶回路35aは数値化回路
33eで前周期に決定された位相パターン信号Xn-1
記憶しておき、出力記憶回路35bは前周期に選択スイ
ッチ36に出力された選択信号Yn-1の内容を記憶して
おくメモリである。
【0074】入力比較回路35cは今周期に決定された
位相パターン信号Xnと前周期に決定された位相パター
ン信号Xn-1との違いを判定する。一方、状態認識回路
35dは今周期に決定された位相パターン信号Xnと前
周期に決定された選択信号Yn -1とから両者の相互関係
を認識する。
【0075】また、出力決定回路35eは入力比較回路
35cと状態認識回路35dとの出力がそれぞれ入力さ
れこれらの判定結果から出力内容を決定して今周期の選
択信号Ynを出力する。
【0076】次に、具体的な内部構成である図8に示す
入力判定回路33の動作について図10に示す波形図を
用いて説明する。図10(A)〜図10(D)はそれぞ
れ位相0、π/2、π、3π/2の参照波信号SR3、S
R4、SR5、SR6を、図10(E)〜図10(H)は4通
りの位相状態の超音波信号SU5(0)、SU5(1)、S
U5(2)、SU5(3)を、図10(I)はこれ等の超音
波信号の処理内容をそれぞれ示している。
【0077】状態検出回路33a、33b、33c、3
3dは、各々、参照波信号SR3、S R4、SR5、SR6の立
上りのタイミングで超音波信号SU5がハイレベルかロー
レベルかの状態を検出する。そして、これらの状態を数
値化回路33eで現状の超音波信号SU5の位相パターン
の状態として数値化する。
【0078】例えば、参照波信号SR3に対する超音波信
号SU5が図10(E)の位相関係にある超音波信号SU5
(0)のときは、各参照波信号SR3、SR4、SR5、SR6
の立上りのタイミングでは、超音波信号SU5(0)のレ
ベルが、それぞれL(ロー)、H(ハイ)、H(ハ
イ)、L(ロー)の2値データの状態信号SSa、SSb
Sc、SSdとして状態検出回路33a、33b、33
c、33dにより検出される。そこで、数値化回路33
eはこれ等の状態信号SSa、SSb、SSc、SSdを用い
て、この位相状態を位相パターン信号Xn=0と定義し
て出力する。
【0079】このようにして、他の超音波信号S
U5(1)〜SU5(3)の状態(図10(F)〜図10
(H))に対しても、参照波信号SR3、SR4、SR5、S
R6との1周期の位相関係から、それぞれL、Hで示され
る状態信号SSa、SSb、SSc、SSdが出力され、数値化
回路33eはこれらを用いて位相パターン信号Xn=1
〜3と定義して出力選択回路35に出力する。
【0080】以上の位相パターン信号Xn=1〜3の検
出は、タイミング信号TG2により制御され、図10
(I)に示すように、位相0の参照波信号SR3の1周期
目に対応する期間内に実行される。
【0081】次の2周期目に対応する期間内ではタイミ
ング信号TG3により出力選択回路35で出力選択が実
行され、さらに次の3周期目以降に対応する期間内では
タイミング信号TG4によりサンプルホールド回路37
は出力の位相信号を取り込み、平滑した後、次の周期の
位相検出までのあいだホールドする(図10(I))
が、これについては次に説明する。
【0082】この出力選択回路35については、具体的
な内部構成である図9を用い、さらに図11に示す選択
線図と図12に示すフローチャートとを用いてその動作
の概要を説明する。
【0083】図11の最上段には位相が2π以上シフト
するときの渦信号の波形が、中段にはこの渦信号の振幅
に対応する位相が、下段には対応する選択線図がそれぞ
れ示されている。
【0084】この選択線図は、図5(A)〜(D)に示
す特性を持つ位相検出回路32a〜32dの何れを選択
するかを説明するために、図5(A)〜(D)に示す特
性を合成した線図である。
【0085】選択信号Ynの選択番号0は位相が0の参
照波信号SR3に対する位相検波回路32aの折線特性
(入出力特性)であり実線で、選択番号1は位相がπ/
2の参照波信号SR4に対する位相検出回路32bの折線
特性であり点線で、選択番号2は位相がπの参照波信号
R5に対する位相検出回路32cの折線特性であり一点
鎖線で、選択番号3は位相が3π/2の参照波信号SR6
に対する位相検出回路32dの折線特性であり丸点線
で、それぞれ示されている。つまり、位相検出回路32
a〜32dはYn=0〜3に対応して選択されることと
なる。
【0086】これに対して、位相パターン信号Xnは、
超音波信号SU5が図10(E)〜(H)の何れの位相パ
ターンかを判別するために0〜3の番号で示したもので
あり、これらは互いにπ/2づつ位相がシフトしてい
る。
【0087】そして、図7に示す場合と同様にして正常
な渦信号を復元するためには、図11の最上段に示す渦
信号に対応して選択線図に太線で示したように循環して
閉じるように選択信号Ynを切り換えていく。
【0088】これをロジック処理するためには図12の
フローチャートで示す形でデータ処理を実行する。な
お、図12の右端にはフローに対応する信号処理を実行
する図9に示す回路符号が示されている。
【0089】以下の説明においては、各ステップにおけ
る選択信号Yn、位相パターン信号Xnの計数において、
番号が3から0に変化するときは+1とカウントし、0
から3に変化するときは−1とカウントするものとす
る。
【0090】ステップ1では、状態認識回路35dで今
周期で入力された超音波信号SU5の位相パターン信号X
nと前周期で選択した位相検出回路を示す選択信号Yn-1
(出力記憶回路35bに格納済)との関係を見て、これ
らの間の差yを演算して出力決定回路35eに出力す
る。
【0091】次に、ステップ2では、入力比較回路35
cで今周期で入力された超音波信号SU5の位相パターン
信号Xnと前周期で入力された超音波信号SU5の位相パ
ターン信号Xn-1(入力記憶回路35aに格納済)との
間の差xを演算する。
【0092】さらに、ステップ3で、入力比較回路35
cに位相パターン信号Xnの変化があるか否かが判断さ
れる。変化がなければステップ10に至り、出力決定回
路35eで前周期の選択信号Yn-1を今周期の選択信号
nとして出力し、ステップ11、12に至り、それぞ
れ入力記憶回路35aと出力記憶回路35bの内容を今
周期のものとして入れ替える。
【0093】ステップ3で変化があればステップ4に至
り、ここで位相パターン信号Xnが+1に増加していれ
ばステップ5に至る。ステップ5では選択線図(図1
1)のどの点で増えたかの判断がなされる。
【0094】ステップ5で、Xnが1つ増加した結果
(位相パターンが1つ増加)、y=0(Xn=Yn-1)と
なれば、入力の位相信号は選択線図の右上へ飛び出すこ
とになり、出力の切り換えが必要となる。
【0095】例えば、これは図11に示すYn-1=0の
特性直線からYn=1の特性直線に、つまり位相検出回
路32aから32bに切り換える必要があることを意味
する。従って、この場合はステップ6においてYn=Y
n-1+1を実行し、出力を切り換えることになる。この
結果は出力され、ステップ11、12に至り、それぞれ
入力記憶回路35aと出力記憶回路35bの内容を今周
期のものに入れ替える。
【0096】また、ステップ5でXnが1つ増加してい
るにも拘わらずy=0とはならないならば、入力の位相
信号は図11に示す選択線図では同一の選択線図の上を
変化していて、出力の切り換えの必要がないことを意味
し、Ynは前の値のままとする。
【0097】Ynを変化させる必要がなければステップ
10に至り、出力決定回路35eで前周期の選択信号Y
n-1を今周期の選択信号Ynとして出力し、ステップ1
1、12に至り、それぞれ入力記憶回路35aと出力記
憶回路35bの内容を今周期のものとして入れ替える。
【0098】以上のステツプ3、4、5、6に示す演算
フローは、図11に示す選択線図でいえば折線特性の右
上に位置し、位相シフトが増加する方向の太線で示す鋸
歯状波の部分についての特性の選択をする。
【0099】次に、ステップ3で変化があればステップ
4に至るが、x=+1でなければ、ステップ7に至る。
ステップ7では、x=+1の場合と逆に、位相パターン
信号Xnが−1(位相パターンが1つ減少)に減少して
いる場合について判断している。
【0100】この場合は、図11に示す選択線図でいえ
ば折線特性の左下に位置し、位相シフトが減少する方向
の太線で示す鋸歯状波の部分についての特性の選択をす
る。この場合のステップ8、9はステツプ5、6とは逆
であるがこれと同様に判断して選択処理する。
【0101】図13は図1に示す実施形態とは異なる第
2の実施形態の構成を示す構成図である。なお、図1に
示す構成と同様な機能を有する部分については、符号を
付して適宜にその説明を省略する。
【0102】この構成は、パルス化回路26の出力であ
る超音波信号SU4(図2(C))をサンプリング回路2
7を介さずに直ちに位相検出回路32a〜32dに出力
するが、入力判定回路33にはサンプリング回路27を
介して入力させる構成としたものである。このような構
成でも図1に示すものと同様な効果を得ることができ
る。
【0103】図14は図1に示す実施形態とは異なる第
3の実施形態の構成を示す構成図である。この場合は、
4つの位相検出回路32a、32b、32c、32dの
各々に、図1におけるサンプルホールド回路37に対応
するサンプルホールド回路39a、39b、39c、3
9dを設け、これらの出力を選択スイッチ36で選択し
てフイルタ37に出力するようにしたものである。この
ような構成でも図1に示すものと同様な効果を得ること
ができる。
【0104】図15は図1に示す実施形態とは異なる第
4の実施形態の構成を示す構成図である。この場合は、
図1における4つの位相検出回路32a、32b、32
c、32dを1つの位相検出回路40とし、選択スイッ
チ36で位相検出回路40に供給する参照波信号SR3
R4、SR5、SR6切り換えてこれらのいずれか1つを供
給するようにしたものである。このような構成でも図1
に示すものと同様な効果を得ることができる。
【0105】図16は図1に示す実施形態とは異なる第
5の実施形態の構成を示す構成図である。この場合は、
タイミング回路25がタイミング回路41に置き換えら
れているが、基本的にはバースト波の送出を制御するタ
イミング信号TG1がないだけで同様な機能を持つ。
【0106】したがって、この場合の駆動回路42から
送出される駆動信号DS3は連続波であるが、信号処理
については図1に示す場合と同様に処理をする。このよ
うな構成でも図1に示すものと同様な効果を得ることが
できる。
【0107】図17は、駆動回路から送出されるバース
ト波DS2´(図17(A))の波数を図2に示すバー
スト波DS2に比べて少なくしてバースト波DS2´を送
出し、これを超音波信号SU3´(図17(B))として
受信し、さらにタイミング回路25から出力されるサン
プリング信号SP1´(図17(C))でサンプリングす
る場合を示している。
【0108】この場合は、サンプリング信号SP1´によ
り信号をサンプリングするときに、定常値になる手前で
サンプリング信号SP1´により信号をサンプリングする
ようにしている。
【0109】このような構成にすると、測定管路13で
多重反射された波形或いは残響波などが重畳されている
場合でも、これ等が測定管路13を迂回して受信される
前に受信波をサンプリングすることができるので、これ
らのノイズとの分離が容易になるメリットがある。
【0110】なお、今までの図1、図13〜図16まで
の実施形態における信号処理は、デスクリートなハード
である回路構成、例えばゲートアレイなどを用いるが、
これ等の信号処理はソフト的にマイクロコンピュータを
用いても実現できることは容易に理解できるところであ
る。
【0111】図18は音速の影響を除去する構成とした
実施形態の全体のブロック図を示している。この場合
は、図1に示すシュミットトリガ回路21の後段に得ら
れるパルス信号を用いて信号処理をするマイクロコンピ
ュータが付加された構成となっている。
【0112】シュミットトリガ回路21からのパルス信
号はカウンタ43でデジタル信号に変換されてマイクロ
コンピュータ44に入力される。マイクロコンピュータ
44は中央演算処理装置(CPU)44a、メモリ44
bなどを有しており、流量信号の信号処理だけではな
く、タイミング信号の発生、出力の制御、演算など各種
の機能を実行する。
【0113】音速の影響を除去するためには、マイクロ
コンピュータ44によりタイミング回路45を適切に制
御してサンプリング信号SP1´を最適な位置に保持しな
ければならない。このためのタイミング回路45の具体
的な内部構成を図19に、その動作タイミングを図20
に示す。
【0114】図19は分周回路46、カウンタ47、ゲ
ート発生回路48などにより構成されており、マイクロ
コンピュータ44からは分周回路の分周比率を制御する
制御信号CS1と、サンプリング信号SP1´を制御する
制御信号CS2とが入力されている。
【0115】分周回路46には基準クロック回路10か
ら基準クロックCL1が入力されており、制御信号CS1
により決定される分周比率に対応して分周し、バースト
波を送出するタイミング信号TG1(図20(A))を
駆動回路24に送出することにより、駆動信号DS
2(図20(B))を超音波送信器12に送出する。
【0116】カウンタ47は、このタイミング信号TG
1の立上りに同期して入力されている基準クロックCL1
のカウントを開始し、超音波信号SU4´(図20
(C))を受信することにより、この計数値nを出力端
Qからマイクロコンピュータ44に受信信号RSとして
送出する。
【0117】ここで、測定管路13の口径をD、基準ク
ロックCL1の周波数をf0とすれば、CPU44aはメ
モリ44bに内蔵されている演算式 C=D/(n/f0) (3) を用いて音速Cを算出できる。
【0118】CPU44aは、このようにして得られた
音速Cを用いて、メモリ44bに内蔵されている演算手
順にしたがってサンプリング信号SP1´を立上げる時点
を演算し、これをプリセット設定値PSとして設定する
制御信号CS2をゲート発生回路48に送出する。この
プリセット設定値PSはサンプリング信号SP1´の受信
の後の所定の波数になる時点になるように設定される。
【0119】ゲート発生回路48はタイミング信号TG
1の立上りに同期して入力されている基準クロックCL1
のカウントを開始し、予め設定されたプリセット設定値
PSに達すると、その出力端Qからゲート幅が予め設定
されているサンプリング信号SP1´(図20(D))を
送出する。
【0120】このようにして、音速Cを計測してサンプ
リング信号SP1´の位置を正確に設定しているので、音
速が大きく変化した場合でもゲート位置のずれに起因し
て渦信号を見逃すようなことはない。ただし、この音速
の計測は各バースト波の送出の都度行う必要はなく、必
要に応じて任意の周期で実行すればよい。
【0121】図21は図18の構成に渦信号波形の整形
を口径毎に効果的に実行する構成を追加した全体構成を
示している。この場合は図18に示すフイルタ38に代
えてフイルタ49として挿入されている。
【0122】フイルタ49は、マイクロコンピュータ4
4から出力される口径切換信号SSによりフイルタのコ
ーナ周波数等の切り換えがなされ、音速調整信号SAに
より音速補償がなされるが、その具体的な構成は図22
に記載されている。
【0123】渦流量計の信号は、信号帯域、振幅とも口
径毎にそれぞれ異なっており一般に信号処理回路の構成
は複雑となるが、図22に示すように構成することによ
り回路構成が単純になる。
【0124】図22において、非反転入力端(+)が共
通電位点COMに接続された演算増幅器50の反転入力
端(−)と出力端との間には、固定コンデンサC0と、
1〜C4とスイッチSW1〜SW4の直列回路と、抵抗R
fとがそれぞれ並列に接続され、その反転入力端(−)
はサンプルホールド回路37からの出力信号が入力され
る入力端Aとの間に固定コンデンサCfと、固定抵抗R0
と、スイッチSW1´〜SW4´と並列接続された抵抗R
1、〜R4とが互いに直列に接続されて、全体としてバン
ドパスフイルタを形成している。
【0125】これ等のスイッチSW1、〜SW4とスイッ
チSW1´、〜SW4´はマイクロコンピュータ44から
出力される口径切換信号SSにより切り換えられる。そ
して、演算増幅器50の出力端は可変増幅器51の入力
端に接続され、この可変増幅器51のゲインは同じくマ
イクロコンピュータ44から出力される音速調整信号S
Aにより調整されて、その出力端Bを介してシュミット
トリガ回路21の入力端に出力される。
【0126】先ず、口径切換信号SSにより切り換えら
れるバンドパスフイルタの動作について図23に示す特
性図を用いて説明する。横軸は渦周波数fV、縦軸はゲ
インGA1である。
【0127】固定抵抗R0と抵抗R1、〜R4を抵抗RV
して、固定コンデンサC0とコンデンサC1、〜C4をコン
デンサCVとしてそれぞれ代表すると、下限側のコーナ
周波数fCLは fCL∝1/CfV (4)
【0128】上限側のコーナ周波数fCHは fCH∝1/RfV (5) で、ゲインGAAは GAA=(Rf/RV) (6) でそれぞれ決定される。
【0129】一方、渦による位相の変化量を指標する変
調度mは、具体的には式(2)の第2項に対応する m∝DVVS/c2 (7) で示される(D:口径、VV:流速、c:音速、fS:超
音波信号の周波数)。
【0130】また、入力端Aに得られる渦の位相復調信
号VD(振幅)は、変調度mに比例するので、超音波信
号の周波数fSを一定とすれば、 VD∝DVV/c2 (8) となる。
【0131】一方、渦周波数fVは fV∝VV/D (9) で示される。
【0132】そして、マイクロコンピュータ44はフイ
ルタ49に出力する口径切換信号SSにより、バンドパ
スフイルタの抵抗RVを口径Dに比例するように、また
コンデンサCVを口径Dに比例するように設定する。
【0133】この設定により、バンドパスフイルタのゲ
インGAAは口径Dに反比例するように、つまり抵抗RV
が口径Dに比例するように設定されており、変調度mは
式(7)から口径Dに比例するので、演算増幅器50の
出力端に得られる渦の位相復調信号VDOの振幅は口径D
に依存しなくなり、音速cと流速VVにのみ依存するこ
ととなる。このため、波形が飽和し難いメリットがあ
る。
【0134】また、バンドパスフイルタのゲインGAA
下限側のコーナ周波数fCLは、式(4)と式(6)で示
されるように、抵抗RV、つまり口径Dに反比例し、ま
た口径切換信号SSによりコンデンサCVは口径Dに比
例するように設定されるので、上限側のコーナ周波数f
CHは口径Dに反比例する。
【0135】このため、図23に示すように、バンドパ
スフイルタの帯域幅は各口径とも等しい流速の範囲とな
る。さらに、流速VVと位相復調信号VDOとの関係は、
図24に示すように口径による依存性はなく、音速cに
のみ依存して変化する。
【0136】以上のようにして、演算増幅器50の出力
端に得られる渦の位相復調信号VDOは、音速cと流速V
Vとにより変化するが、このうち音速cについては、マ
イクロコンピュータ44から出力される音速調整信号S
Aにより可変増幅器51のゲインが補償されて、出力端
Bに出力される。そして、この音速調整信号SAは、図
18で示されるCPU44aにより式(3)で演算され
る音速Cを用いて作成される。
【0137】このようにして形成されたフイルタ49
は、RV、CVのみ可変で、Cf、Rfは固定であり、しか
もCfは低周波側のコーナ周波数を決めるものであるの
で大容量のコンデンサとなるが、固定コンデンサである
ので安価である。さらに部品点数とコントロール線が少
なくて良いメリットがある。
【0138】図25は図21の回路の一部を改良した全
体構成を、図26は対応する図22に示す回路の一部を
改良したフイルタ回路の具体的構成を示す。マイクロコ
ンピュータ44には出力選択回路35から選択信号Yn
´が入力され、またマイクロコンピュータ44からは切
換信号SDがフイルタ回路52に出力されている。
【0139】図26に示すフイルタ回路52は、コンデ
ンサCfと抵抗R0の接続点と共通電位点COMとの間に
スイッチSW5が挿入され、このスイッチSW5の開閉は
マイクロコンピュータ44から出力される切換信号SD
により開閉される。
【0140】次に、このように構成したフイルタ回路5
2の動作について、図22に示すフイルタ回路49と対
比しながら、図27に示す波形図を用いて説明する。図
22に示すフイルタ回路49は、例えば、入力端Aに入
力される渦の位相復調信号V D(図27(A))の変調
度m((7)式参照)が小さい場合であって、温度変化
による初期位相変化によりベースが点線部で示すように
直線的にドリフトし、位相変化が2πを越えたときに参
照波を切り換えると、急激な電圧変化のため、図27
(B)に示すように切換時点で、大きな微分状の変化を
示し、長い期間のあいだ測定不能になる。
【0141】そこで、この切換時点で切換信号SD(図
27(D))によりスイッチSW5を閉じてコンデンサ
fと抵抗R0の接続点を共通電位点COMに短絡させ
る。このようにすると、測定が不能になるのは短絡して
いる僅かな時間(図27(C))だけになり、切り換え
後の復帰が素早くなるメリットがある。
【0142】ところで、この切換信号SDは、マイクロ
コンピュータ44で演算して決定される。マイクロコン
ピュータ44には(7)式で示される演算式により変調
度mが算定されているが、この変調度mはメモリ44b
に格納されている所定の予め決められた小さな所定値m
0と先ず比較される。
【0143】その結果、m<m0の関係にあれば、出力
選択回路35から出力される選択信号Yn´による切り
換えに連動して切換信号SDを出力してスイッチSW5
を閉じる。しかし、m>m0の関係にあれば、選択信号
n´の変化に拘わらず切換信号SDを出力しない。
【0144】このようにして、変調度mが大きいときは
参照波を通常の選択信号YNのみに依存して切り換える
が、変調度mが小さいときにはスイッチSW5を短絡す
るようにして参照波の切り換わりの影響を少なくして安
定な信号を出力することができる。
【0145】図28は特殊事情において発生する不具合
の例を説明する波形図、図29はこの不具合を解決する
ために図1に示す回路の一部を改良した全体構成を、図
30は対応する図29に示す回路で実行される演算フロ
ーを示すフローチャート図である。
【0146】図28(A)に示すように、変調度mが小
さく、つまり振幅の小さい渦信号であって、例えば選択
信号Yn-1からYnに切り変わる切り換えの付近に渦信号
が比較的長い時間とどまっているような場合には、以下
に説明するように正確な渦波形が再現されないという問
題が生じる。
【0147】例えば、図10(I)に示すように、現実
の信号処理の手順として、入力判定の時点と位相検出の
時点との間に時間的なずれがあるので、ハードにおける
信号遅延とか周波数の僅かな変動などにより、処理内容
を判定した時点と実際に位相を検出する時点との間で位
相ずれが生じる。
【0148】これは、本来ならば選択信号により切換え
た後の処理(Yn=1)を行う必要があるにもかかわら
ず、切換え前の処理(Yn-10)が行われる場合に生
じ、図28(B)に示すように波形が歪むこととなる。
【0149】そこで、これを解消するための構成を図2
9に示す。マイクロコンピュータ44には入力判定回路
33から出力される位相パターン信号Xnと、出力選択
回路35から出力される選択信号Ynとが入力され、図
30のフローチャート図に示す演算手順を実行して強制
切換信号FSを出力選択回路35の出力決定回路35e
(図9)に出力して最適な選択信号Ynに強制的に切り
換えてこの問題を解消することができる。
【0150】次に、このフローチャート図について説明
する。前提として、マイクロコンピュータ44には
(7)式で示される演算式により変調度mが算定されて
いるので、この変調度mが所定値より小さい場合が想定
されている。
【0151】ステップ(a)と(b)において、マイク
ロコンピュータ44のCPU44aは、それぞれ選択信
号Ynと位相パターン信号Xnとをメモリ44bの所定領
域に読み込む。
【0152】ステップ(c)においては、選択信号Yn
と位相パターン信号Xnとの差Yn−Xnを算出し、差が
2又は3であるかどうかを判断する。差が2又は3であ
るということは選択範囲(図11)において中央付近に
位置することを意味する。
【0153】判断の結果、yesであれば、強制切換の
必要がないので強制切換信号FSを出力せず(ステップ
(d))、noであればステップ(e)に移行して所定
期間が経過したかどうかの判断がなされ、経過するまで
ステップ(c)、(e)を繰り返す。
【0154】所定期間が経過する前にステップ(c)で
yesの判断がでれは゛、強制切換の必要がないので、
強制切換信号FSを出力しない(ステップ(d))。所
定期間が経過したとき、選択線図(図11)において、
上端または下端に停滞していたことを意味し、強制切換
信号FSにより、中央付近に移動させる。
【0155】ステップ(f)で判断した結果、Yn−Xn
=1であった場合は、選択線図(図11)の上端に位置
していたことを意味し、ステップ(g)で強制切換信号
FSを出力選択回路35に出力し、Ynを1つ先に進め
る(+1する)。反対に、Yn−Xn=0である場合は、
下端に位置しているので、ステップ(h)で強制切換信
号FSを出し、Ynを1つ戻す(−1する)。
【0156】以上のように、変調度の小さい渦信号が選
択信号Ynの切り換え時点に所定時間滞在したときに、
これを隣の選択信号に移し、選択線図(図11)の中央
部の付近で動作させるように動作の中心点を強制的に移
動させて、渦信号が歪むのを防止することができる。
【0157】次に、図1に示す回路において受信された
超音波信号にパルス抜けがあるときの不具合について説
明する。図31(A)に示すように駆動信号DS2が超
音波送信器12に印加されると、超音波が測定流体内の
渦により変調されて超音波受信器15で超音波信号SU3
(図31(B))として受信され、さらにパルス化回路
26でパルス化(図31(C))されてサンプリング回
路27でサンプリング信号SP1によりサンプリングさ
れ、超音波信号SU5として出力される。
【0158】このサンプリングされた超音波信号S
U5は、図31に拡大図Gで示すように渦により位相変調
されたパルス波形が含まれているが、気泡やその他の超
音波を遮ぎる物質が測定管路13に流れてくると、この
パルス波形の全部もしくは一部のパルスが消失する場合
が生じる。
【0159】このような場合においても、このまま超音
波信号SU5を位相検出回路32a、〜32dに送出し
て、通常の渦信号の復元処理をすると、出力が異常にな
ってしまう。
【0160】そこで、図32に示す回路構成により、こ
の問題を解決する。この場合のハード構成としては、受
信波検知回路53が新たに設けられ、また選択スイッチ
36とサンプルホールド回路37との間にスイッチSW
6が挿入されている。
【0161】受信波検知回路53は、基準クロック回路
10からの基準クロックCL1と、タイミング回路25
から出力されるサンプリング信号SP1と、超音波信号S
U5とが入力され、サンプリング信号SP1によりサンプリ
ングされた超音波信号SU5の中に(拡大図G参照)1周
期以上の間パルスが存在しないかどうか検知する。
【0162】その結果、例えばパルスが存在すれば
“H”レベル、なければ“L”レベルなどの2値の判定
信号JSをスイッチSW6に送り、“L”レベルのとき
はスイッチSW6をオフにすることにより、異常な渦信
号が出力されないようにする。
【0163】この判定信号JSは、マイクロコンピュー
タ44にも出力され、マイクロコンピュータ44は判定
信号JSに基づき内蔵されるプログラムを用いて、ソフ
ト的に出力をホールドしたり、この“L”レベルが長時
間に亘り持続しているときはアラームを出したり、或い
はバーンアウトさせたりして出力の制御を実行する。
【0164】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1請求項に記載した発明によれば、
渦による位相変化が2πを越えて変化する場合でも複数
の位相検出手段が自動的に切り替わるので渦波形を安定
に再現することができる。
【0165】このため、口径が大きい場合、流速が速い
場合、或いは音速が遅いガス等の測定流体における環境
下でも安定に渦信号を検出することができ、従来に比べ
て応用範囲の拡大が可能となる。
【0166】また、測定流体の音速変化により初期位相
が変化し全体の位相が2πを越えたときでも位相検出手
段が自動的に切り替わるので、初期位相が0または2π
の近傍にあるときでも安定な渦検出が可能となる。
【0167】第2請求項に記載された発明によれば、第
1請求項に記載された発明の効果に加えて、1個の位相
検出手段で同様な効果を得ることができるので、回路構
成が簡単になるメリットがある。
【0168】第3請求項に記載された発明によれば、超
音波の送出・受信が間欠的となるので、超音波送信器か
ら測定流体に超音波を送出する際に、測定管路を経由し
て超音波受信器に到達するノイズを分離除去できるメリ
ットがある。
【0169】第4請求項に記載された発明によれば、第
3請求項に記載された発明のメリットに加えて、バース
ト波の過渡状態を使用するので、バースト波数を極端に
小さくすることができ、この結果として、残響が小さく
なり、ノイズも小さくなり、さらに消費電力も小さくな
るメリットがある。
【0170】なお、第5請求項〜第8請求項に記載され
た発明は、第1請求項に記載された発明と構成を異にし
ているが、構成を異にしても実質的には第1請求項に記
載された発明と同一の効果を有する。
【0171】第9請求項に記載された発明によれば、測
定流体における音速を測定してこの音速を用いてサンプ
リング信号を適切な位置に設定するようにしたので、音
速が大きく変化した場合でもゲートの位置のずれに起因
して渦信号を見逃すようなことはない。
【0172】第10請求項に記載された発明によれば、
渦流量計の口径が変更された場合でも口径切換信号によ
りバンドパスフイルタを構成するコーナ周波数を口径に
対応して適切に切換えるので、バンドパスフイルタの帯
域幅は各口径とも等しい流速の範囲となり、単純な回路
構成により渦信号の波形整形を効果的に実行することが
できる。
【0173】第11請求項に記載された発明によれば、
バンドパスフイルタの出力信号は口径依存性がなく流速
と音速に依存して変化するので、後段の可変増幅手段の
ゲインを音速調整信号により補償して音速の変動にかか
わらず、渦信号の波形整形を効果的に実行することがで
きる。
【0174】第12請求項に記載された発明によれば、
コンデンサ及び可変抵抗の接続点と共通電位点との間に
接続され切換信号により短時間のあいだ閉成されるスイ
ッチ手段を挿入する構成としたので、渦の位相復調信号
の変調度が小さいときに、温度変化による初期位相変化
によりベースがドリフトしているときに参照波を切換え
ても、切換時点で急激な電圧変化のために測定不能にな
ることを避けることができる。
【0175】第13請求項に記載された発明によれば、
変調度が小さくこの位相パターン信号が選択信号の切換
時点の前後で所定期間のあいだ滞留しているときに強制
的に選択信号を切り換える強制切換信号を出力選択回路
に出力するように構成したので、選択信号が切り換わる
切換時点の付近に渦信号が比較的長い期間とどまってい
ても正確に渦信号を復元することができる。
【0176】第14請求項に記載された発明によれば、
受信波検知回路により超音波信号の中に1周期以上の間
パルスが存在しないことを検知して判定信号を出力する
ように構成したので、気泡やその他の超音波を遮ぎる物
質が測定管路に流れてきてもパルスの消失を起こすよう
なことがなく、安定な測定ができる。
【0177】第15請求項に記載された発明によれば、
判定信号が入力されたときに演算手段により内蔵される
プログラムによりホールド、或いはアラーム出力などの
出力制御を行なうので、容易に出力異常を検知すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1に示す実施形態の信号サンプリングの動作
を説明する波形図である。
【図3】図1に示す実施形態の参照波信号を説明する波
形図である。
【図4】図1に示す実施形態の位相信号を説明する波形
図である。
【図5】図1に示す位相検出回路の入出力特性を示す特
性図である。
【図6】図1に示す実施形態で渦による位相変化が小さ
い場合の信号処理を説明する波形図である。
【図7】図1に示す実施形態で渦による位相変化が大き
い場合の信号処理を説明する波形図である。
【図8】図1に示す入力判定回路の内部構成を詳細に示
す構成図である。
【図9】図1に示す出力選択回路の内部構成を詳細に示
す構成図である。
【図10】図8に示す入力判定回路の動作について説明
する波形図である。
【図11】図9に示す出力選択回路の動作を説明する選
択線図である。
【図12】図9に示す出力選択回路の動作を説明するフ
ローチャート図である。
【図13】図1に示す実施態様とは異なる第2の実施態
様の構成を示す構成図である。
【図14】図1に示す実施態様とは異なる第3の実施態
様の構成を示す構成図である。
【図15】図1に示す実施態様とは異なる第4の実施態
様の構成を示す構成図である。
【図16】図1に示す実施態様とは異なる第5の実施態
様の構成を示す構成図である。
【図17】図1に示すものとは異なる形態で超音波を受
信するときの波形図である。
【図18】図1に示す実施態様に対して音速の影響を除
去する構成とした実施形態の全体のブロック図である。
【図19】図18におけるタイミング回路の具体的な構
成を示すブロック図である。
【図20】図18における動作を説明する動作タイミン
グ図である。
【図21】図18の構成に対して渦信号の波形整形を口
径毎に実行する全体構成を示す。
【図22】図21の構成におけるフイルタの具体的な構
成を示すブロック図である。
【図23】図22におけるフイルタの動作を説明する特
性図を示す。
【図24】図22におけるフイルタの流速対位相復調信
号との関係を示す特性図である。
【図25】図21の回路の一部を改良した全体構成をを
示す。
【図26】図22に示す回路の一部を改良したフイルタ
回路の具体的構成を示す。
【図27】図26に示すフイルタ回路の動作について説
明する波形図である。
【図28】図18において特殊事情で発生する不具合の
例を説明する波形図である。
【図29】図28に示す不具合を解決するために改良し
た全体構成を示す。
【図30】図29に示す回路で実行される演算フローを
示すフローチャート図である。
【図31】図18において超音波信号にパルス抜けがあ
るときについて説明する説明図である。
【図32】図31に示す不具合を解決するための全体構
成を示すブロック図である。
【図33】連続波を用いる従来の渦流量計の構成を示す
構成図である。
【図34】バースト波を用いる従来の渦流量計の構成を
示す構成図である。
【符号の説明】
10 基準クロック回路 11、24 駆動回路 12 超音波送信器 13 測定管路 14 渦発生体 15 超音波受信器 17、26 パルス化回路 18、28、32a〜32d、40 位相検出回路 19、29、34 参照波回路 20、31、38、49、52 フイルタ 21 シュミットトリガ 22 位相シフタ 25、25A、41、45 タイミング回路 27 サンプリング回路 30、37、39a〜39d サンプルホールド回路 33 入力判定回路 35 出力選択回路 36 選択スイッチ 42 駆動回路 44 マイクロコンピュータ 46 分周回路 47 カウンタ 48 ゲート発生回路 53 受信波検知路
フロントページの続き (72)発明者 本道 雅則 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横 河電機株式会社内 (72)発明者 和田 正巳 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横 河電機株式会社内 (72)発明者 永田 和生 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横 河電機株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/32

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルマン渦により伝播時間の変更を受けた
    超音波信号を用いて流路に流れる測定流体の流量を算定
    する渦流量計において、異なった位相の複数の参照波信
    号を出力する参照波生成手段と、前記超音波信号と前記
    各参照波信号との位相関係を求めて入力状態信号を出力
    する入力状態判定手段と、前記超音波信号と前記参照波
    信号との位相差を検出して位相信号を出力する複数の位
    相検出手段と、前記入力状態信号を用いて最適な前記位
    相信号を選択して選択信号として出力する出力選択手段
    とを具備し、選択された前記位相信号を用いて流量信号
    を演算して出力する渦流量計。
  2. 【請求項2】カルマン渦により伝播時間の変更を受けた
    超音波信号を用いて流路に流れる測定流体の流量を算定
    する渦流量計において、異なった位相の複数の参照波信
    号を出力する参照波生成手段と、前記超音波信号と前記
    各参照波信号との位相関係を求めて入力状態信号を出力
    する入力状態判定手段と、前記入力状態信号を用いて最
    適な前記参照波信号を選択して選択信号を送出する出力
    選択手段と、前記選択信号で選択された前記参照波信号
    をベースとして前記超音波信号との位相差を検出して位
    相信号を出力する位相検出手段とを具備し、前記位相信
    号を用いて流量信号を演算して出力する渦流量計。
  3. 【請求項3】前記測定流体に超音波を放出するための駆
    動信号としてバースト波を用い、受信したバースト波の
    一部をサンプリング手段でサンプリングして前記超音波
    信号とすることを特徴とする請求項1又は2記載の渦流
    量計。
  4. 【請求項4】前記サンプリング手段でのサンプリング時
    点として前記バースト波が定常値になる前でサンプリン
    グすることを特徴とする請求項3記載の渦流量計。
  5. 【請求項5】前記入力状態信号は複数の位相パターンで
    特定された数値データとして、前記位相信号はパルス幅
    データとしてそれぞれ出力され、前記出力選択手段は前
    記数値データを用いて前記パルス幅データのいずれかを
    選択してサンプルホールド手段に出力し、このサンプル
    ホールド手段により渦信号を復元して前記流量信号とし
    て出力する請求項1記載の渦流量計。
  6. 【請求項6】基準クロックをベースとして超音波送信器
    を駆動する駆動回路と、前記超音波送信器から渦に向か
    って超音波を放射して得られる変調された超音波を受信
    して超音波信号として出力する超音波受信器と、前記基
    準クロックをベースとして異なった位相の複数の参照波
    信号を生成する参照波生成手段と、前記超音波信号の一
    部をサンプリングするサンプリング手段と、このサンプ
    リング手段の出力信号と前記各参照波信号との位相関係
    を求めて入力状態信号を出力する入力状態判定手段と、
    前記超音波信号と前記参照波信号との位相差を検出して
    位相信号を出力する複数の位相検出手段と、前記入力状
    態信号を用いて最適な前記位相信号を選択する出力選択
    手段とを具備し、選択された前記位相信号を用いて流量
    信号を演算して出力する渦流量計。
  7. 【請求項7】カルマン渦により伝播時間の変更を受けた
    超音波信号を用いて流路に流れる測定流体の流量を算定
    する渦流量計において、異なった位相の複数の参照波信
    号を出力する参照波生成手段と、前記超音波信号と前記
    各参照波信号との位相関係を求めて入力状態信号を出力
    する入力状態判定手段と、前記超音波信号と前記参照波
    信号との位相差を検出して位相信号を出力する複数の位
    相検出手段と、これらの位相信号の各々が入力されサン
    プルホールドされ複数のホールド信号を送出するサンプ
    ルホールド手段と、前記入力状態信号を用いて最適なホ
    ールド信号を選択する出力選択手段とを具備し、選択さ
    れた前記位相信号を用いて流量信号を演算して出力する
    渦流量計。
  8. 【請求項8】基準クロックをベースとして超音波送信器
    を連続的に駆動する駆動回路と、前記超音波送信器から
    渦に向かって超音波を放射して得られる変調された超音
    波を受信して超音波信号として出力する超音波受信器
    と、前記超音波信号の一部をサンプリングするサンプリ
    ング手段と、前記基準クロックをベースとして異なった
    位相の複数の参照波信号を生成する参照波生成手段と、
    前記サンプリング手段の出力信号と前記各参照波信号と
    の位相関係を求めて入力状態信号を出力する入力状態判
    定手段と、前記出力信号と前記参照波信号との位相差を
    検出して位相信号を出力する複数の位相検出手段と、前
    記入力状態信号を用いて最適な前記位相信号を選択する
    出力選択手段とを具備し、選択された前記位相信号を用
    いて流量信号を演算して出力する渦流量計。
  9. 【請求項9】第1制御信号を受信してこれに基づき駆動
    信号を送出しカルマン渦により伝播時間の変更を受けた
    信号を受信して受信信号として送出すると共に第2制御
    信号によりサンプリング信号を送出するタイミング回路
    と、前記第1制御信号を送出してから前記受信信号を受
    信するまでの時間差を用いて音速を演算しこの音速に基
    づいて前記サンプリング信号を立上げる時点を演算して
    前記第2制御信号を送出する演算手段とを具備し、前記
    サンプリング信号でサンプリングされた信号を前記超音
    波信号として用いることを特徴とする請求項1記載の渦
    流量計。
  10. 【請求項10】入力端側に可変抵抗が接続され負帰還回
    路に可変コンデンサが接続される演算増幅器を有し口径
    切換信号により前記可変抵抗が口径に比例するようにか
    つ前記可変コンデンサが口径に比例するように切換えら
    れるフイルタと、口径に対応する前記口径切換信号を演
    算する演算手段とを具備し、前記入力端側に前記位相信
    号が印加されると共に前記フイルタの出力信号に対応す
    る前記流量信号を出力することを特徴とする請求項1記
    載の渦流量計。
  11. 【請求項11】前記フイルタの出力信号に対して音速調
    整信号によりゲインが変更される可変増幅手段と、音速
    の変動を補償する前記音速調整信号を演算する機能が付
    加された前記演算手段とを具備し、前記可変増幅手段の
    出力信号に対応する前記流量信号を出力することを特徴
    とする請求項10記載の渦流量計。
  12. 【請求項12】入力端側にコンデンサと可変抵抗が直列
    接続され負帰還回路に可変コンデンサが接続される演算
    増幅器で形成されるフイルタと、コンデンサ及び可変抵
    抗の接続点と共通電位点との間に接続され切換信号によ
    り短時間のあいだ閉成されるスイッチ手段と、渦による
    位相変化量を示す変調度が所定値より小さいことを判定
    して前記出力選択手段から出力される選択信号による切
    り換えに連動して前記切換信号を出力する演算手段とを
    具備し、前記入力端側に前記位相信号が印加されると共
    に前記フイルタの出力信号を用いて前記流量信号を出力
    することを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  13. 【請求項13】前記選択信号と前記入力状態信号が位相
    パターン信号として入力され変調度が小さくこの位相パ
    ターン信号が前記選択信号の切換時点の前後で所定期間
    のあいだ滞留しているときには強制的に選択信号を切り
    換える強制切換信号を前記出力選択回路に出力する演算
    手段を具備することを特徴とする請求項1記載の渦流量
    計。
  14. 【請求項14】前記測定流体に超音波を放出して受信し
    たバースト波の一部がサンプリング信号でサンプリング
    された超音波信号と基準クロック回路から出力される基
    準クロックとを用いてこの前記超音波信号の中に1周期
    以上の間パルスが存在しないことを検知すると判定信号
    を出力する受信波検知回路と、この判定信号により前記
    出力選択手段の出力信号を検知以前の状態にホールドす
    るホールド手段とを具備することを特徴とする請求項1
    記載の渦流量計。
  15. 【請求項15】前記判定信号が入力されたときに内蔵さ
    れるプログラムに基づいて出力制御を行う演算手段を具
    備することを特徴とする請求項14記載の渦流量計。
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