JP2932922B2 - 冷凍・空調システム - Google Patents

冷凍・空調システム

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JP2932922B2
JP2932922B2 JP5337754A JP33775493A JP2932922B2 JP 2932922 B2 JP2932922 B2 JP 2932922B2 JP 5337754 A JP5337754 A JP 5337754A JP 33775493 A JP33775493 A JP 33775493A JP 2932922 B2 JP2932922 B2 JP 2932922B2
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refrigeration
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍サイクルを用いた冷
凍システムのデマンド制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は、従来より用いられている冷凍
システムを示している。図において、1は圧縮機、2は
四方切換弁、3は熱源機側熱交換器、4は流量制御装
置、5は利用側熱交換器としての室内側熱交換器、6は
アキュムレータ、7は熱源機、8は室内機である。1
3,14はサーミスタであり、それぞれ室内側熱交換器
5における冷媒の流入、流出温度を検出する。15は圧
力センサで圧縮機1より吐出される冷媒圧力を検知す
る。図中、実線矢印は冷房運転時の冷媒の流れ方向を、
また破線矢印は暖房運転時の冷媒の流れ方向を示す。図
25は制御ブロック図であり、電力監視装置9はおもに
熱源機7で消費される電力を監視している。10はデマ
ンド制御判断装置であり、12は運転制御部で圧縮機
1、四方切換弁2、流量制御装置4を制御して冷凍サイ
クルの運転制御を司っている。
【0003】ここで冷房運転時の動作を説明する。圧縮
機1より吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切換弁
2を経て熱源機側熱交換器3に流入し、ここで放熱して
凝縮して高圧の液冷媒となる。つまり熱源機側熱交換器
3は凝縮器となっている。この液冷媒は流量制御装置4
によって減圧され、低圧の気液二相冷媒として室内側熱
交換器5に流入する。ここで吸熱することにより液冷媒
部分の大部分が蒸発する。つまり室内側熱交換器5は蒸
発器となっている。室内側熱交換器5を出た冷媒は四方
切換弁2を経てアキュムレータ6に流入し、室内側熱交
換器5で未蒸発の液冷媒とガス冷媒とに分離され、ガス
冷媒のみアキュムレータ6の流出管より圧縮機1の吸入
配管を経て圧縮機1へ戻る。このようにして冷房時の冷
凍サイクルが形成される。
【0004】この時サーミスタ14は室内側熱交換器5
入口の気液二相冷媒の温度を検知、サーミスタ13はガ
ス単相かあるいはやや液の混じった冷媒の温度を検知す
る。気液二相状態の冷媒温度はその圧力の飽和温度に等
しいためサーミスタ13の検知温度からサーミスタ14
の検知温度を引くと室内側熱交換器5出口の冷媒過熱度
となる。このようにサーミスタ13とサーミスタ14の
検知温度から冷媒の過熱度を求め、ある目標値になるよ
う流量制御装置4の開度調節をおこなっている。
【0005】次に暖房運転時の動作を説明する。圧縮機
1より吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切換弁2
を経て室内側熱交換器5に流入し、ここで放熱、凝縮し
て高圧の液冷媒となる。つまり室内側熱交換器は凝縮器
となっている。この液冷媒は流量制御装置4によって減
圧され、低圧の気液二相冷媒として熱源機側熱交換器3
に流入する。ここで吸熱することにより、液冷媒部分の
大部分は蒸発する。つまり熱源機側熱交換器3は蒸発器
となっている。熱源機側熱交換器3を出た冷媒は四方切
換弁2を経てアキュムレータ6に流入し、熱源機側熱交
換器3で未蒸発の液冷媒とガス冷媒とに分離され、ガス
冷媒のみアキュムレータ6の流出管より圧縮機1の吸入
配管を経て圧縮機1へ戻る。このようにして暖房時の冷
凍サイクルが形成される。
【0006】なお室内側熱交換器5の出口の冷媒の過冷
却度により凝縮の度合を判断して流量制御装置4の開度
を調節している。過冷却度はサーミスタ14の検知温度
から圧力センサ15の検知圧力の飽和温度を引いた差で
簡易的にもとまる。
【0007】ここで従来のデマンド制御について説明す
る。デマンド制御は消費電力量に上限を設定し、それ以
上の電力量にならないように消費電力を監視し、電力量
の上限を超えるような消費電力となれば対象機器の運転
を停止、あるいは運転最大容量を抑える制御をいう。ま
た、これとは別に一日のうちで消費電力が大きくなると
予想される時間帯を予め設定し、その時間帯において強
制的に対象機器の最大容量を低下させたり停止させたり
するデマンド制御もある。デマンド制御において通常は
電力量あるいは消費電力の管理は対象機器とは別の機器
が行う。
【0008】従来の冷凍システムでデマンド制御を行っ
た場合の一例を制御フローを図26と図27に示す。図
26は圧縮機1が固定容量の場合、図27は圧縮機1が
可変容量の場合である。まず図26のフローから説明す
る。圧縮機運転中にはステップ101で消費電力Wを監
視している。消費電力Wがデマンド設定電力WDより大
きくなるとデマンド制御を開始する(ステップ202,
203)。そして運転制御部12は圧縮機1を停止させ
る(ステップ204)。このときタイマがカウントを開
始し、所定時間Tsまで圧縮機1を停止状態とする(ス
テップ205,206)。その後圧縮機1を再起動させ
る(ステップ207)。こうして消費電力におうじて運
転、停止を行うことで電力量をおさえる。
【0009】次に圧縮機1が容量制御可能である場合を
図27に従って説明する。まずステップ208で熱源機
7の消費電力を検知している。この時消費電力Wがデマ
ンド設定電力WDより大きくなるとデマンド制御を開始
する(ステップ209,210)。そして運転制御部1
2は圧縮機1の運転周波数を現在のF*から△Fだけ下
げて容量を抑える(ステップ211)。この操作をW≦
WDとなるまで繰り返す。こうして消費電力を抑えるこ
とで電力量が上がらないようにする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷凍システムで
は、固定容量の圧縮機では運転/停止を繰り返すことに
よりデマンド制御をおこなっている。このような場合は
圧縮機停止によって冷凍システムとしての能力は0とな
ってしまう。また圧縮機を停止させるということは圧縮
機を次に運転させることになり、圧縮機が停止から運転
する時は圧縮機内の駆動部分への負担が大きくその回数
が多くなることは圧縮機にとって駆動部分の摩耗などに
つながり圧縮機の寿命を短くする恐れがある。容量可変
圧縮機の場合でも複数台の圧縮機を並列に備え、能力に
応じて順次起動あるいは順次低下させる場合にもデマン
ド制御によっていずれかの圧縮機が停止する可能性があ
るため同様に圧縮機の寿命を短くする恐れがある。
【0011】また圧縮機が容量制御可能な場合にデマン
ド制御によって圧縮機の容量を低下させると当然冷媒流
量も低下する。このとき冷凍サイクル中の絞りが同じ度
合のままの場合には絞り効果が相対的に緩くなるので低
圧が上昇し、延いては圧縮機の吸入圧力が上昇する。一
般に圧縮機内の潤滑油の一部は吐出冷媒に混じって圧縮
機より出ていくがこの潤滑油の吐出量は圧縮機の吸入圧
力が上昇するにつれ増加していく。そして圧縮機の吸入
圧力が上昇しすぎると圧縮機から吐出される潤滑油量が
圧縮機に戻る潤滑油量を上回り、時間がたつと圧縮機が
油量不足に陥り、圧縮機の駆動部分の焼き付きなどで故
障する恐れがある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る冷凍・空
調システムにおいては、圧縮機、熱源機側熱交換器、流
量制御装置、利用側熱交換器等を接続してなる冷媒回路
を備えた冷凍・空調装置と、上記冷凍・空調装置で消費
される電力量を低減するデマンド制御部と、上記デマン
ド制御部の出力に基づき上記流量制御装置の開度を縮小
させる開度制御手段とを備えたものである。
【0013】さらに、デマンド制御部からの電力低減要
求度合に応じ、流量制御装置の開度を段階的に変化させ
る。
【0014】また、圧縮機、熱源機側熱交換器、流量制
御装置、利用側熱交換器等を接続してなる冷媒回路を備
えた冷凍・空調装置と、上記冷凍・空調装置で消費され
る電力量を低減するデマンド制御部と、上記デマンド制
御部の出力に基づき、上記流量制御装置の最大開度また
は最小開度のうち少くとも一方の開度を所定値だけ縮小
させる開度制御手段とを設けたものである。
【0015】さらに、デマンド制御部からの電力低減要
求度合に応じ、流量制御装置の最大開度または最小開度
のうち少くとも一方の開度を段階的に変化させる。
【0016】また、圧縮機、熱源機側熱交換器、流量制
御装置、利用側熱交換器等を接続してなる冷媒回路を備
えた冷凍・空調装置と冷却運転時或は加熱運転時におけ
る上記利用側熱交換器の冷媒流出側の過熱度、或は過冷
却度を検出する過熱度検出手段、或は過冷却度検出手段
と、上記過熱度検出手段或は過冷却度検出手段で検出さ
れた過熱度或は過冷却度と予め設定された目標値とを比
較し、上記過熱度或は温冷却度が上記目標値となるよう
に上記流量制御装置の開度を制御する開度制御手段と、
上記冷凍・空調装置で消費される電力量を低減するデマ
ンド制御部と、上記デマンド制御部の出力に基づき過熱
度、或は過冷却度の目標値をより大きな所定値とする過
熱度、或は過冷却度制御手段とを設けたものである。
【0017】さらに、デマンド制御部からの電力低減要
求度合に応じ、過熱度或は過冷却度の目標値のうち少く
とも一方の目標値を段階的に変化させる。
【0018】また、圧縮機、熱源機側熱交換器、流量制
御装置、利用側熱交換器等を接続してなる冷媒回路を備
えた冷凍・空調装置と、上記冷凍・空調装置で消費され
る電力量を低減するデマンド制御部と、上記デマンド制
御部の出力に基づき圧縮機容量を低減させる容量制御手
段と、上記圧縮機の吸入側圧力を検出する圧力検出手段
と、上記圧力検出手段で検出された圧力が所定圧力以上
の場合、上記流量制御装置の開度を縮小させる開度制御
手段とを設けたものである。
【0019】また、圧縮機、熱源機側熱交換器、流量制
御装置、利用側熱交換器等を接続してなる冷媒回路を備
えた冷凍・空調装置と、上記冷凍・空調装置で消費する
電力量を低減するデマンド制御部と、上記デマンド制御
部からの出力に基づき圧縮機容量を低減させる容量制御
手段と、上記利用側熱交換器の運転総容量が所定容量以
上の場合、上記流量制御装置の開度を縮小させる開度制
御手段とを設けたものである。
【0020】
【作用】上記のように構成された冷凍・空調システムに
おいて、デマンド制御部からの出力に基づき、開度制御
手段が流量制御装置の開度を縮小させることにより圧縮
機の吸入圧力を低下させ、冷媒の密度を低下させて循環
量を低下させる。このため圧縮機の仕事量が小さくなり
圧縮機の消費電力も低下する。よって圧縮機の吸入圧力
を低下させれば圧縮機を停止させることなく圧縮機の消
費電力を下げることができる。そしてデマンド制御部か
らの電力低減要求度合に応じて段階的に流量制御装置の
開度を制御することにより圧縮機の吸入圧力を段階的に
低下させ、消費電力を段階的に低下させる。
【0021】また、デマンド制御部の出力により、開度
制御手段が現在設定されている最大開度あるいは最小開
度のうち少くとも一方の開度をより小さい所定の設定開
度とすることにより、流量制御装置の現在開度が制御上
開度を増加させようとして最大開度に阻まれている場合
には最大開度を小さくすることで強制的に開度が小さく
なる。逆に制御上開度を低減させようとして最小開度に
阻まれている場合には最小開度は小さくすることで開度
を小さくできる。このように結果として開度が小さくな
るため絞り効果が上がり、圧縮機の吸入圧力が低下して
圧縮機を停止させることなく圧縮機の消費電力を下げる
ことができる。そしてデマンド制御部からの電力低減要
求度合に応じて最大開度あるいは最小開度のうち少なく
とも一方の開度を段階的に変化させることで段階的に消
費電力を下げることができる。
【0022】また、デマンド制御部からの出力に基づ
き、冷却運転時或は加熱運転時における利用側熱交換器
の冷媒出口側の過熱度或は過冷却度の目標値をより大き
い所定の目標値とすることで開度制御手段を介して流量
制限装置の開度は小さくなるように制御されるため圧縮
機の吸入圧力が低下して圧縮機を停止させることなく圧
縮機の消費電力を下げることができる。そしてデマンド
制御部からの電力低減要求度合に応じて、加熱度或は過
冷却度の目標値のうち少くとも一方の目標値を段階的に
変化させることにより、開度制御手段を介して段階的に
圧縮機の吸入圧力を低下させることができ、消費電力を
段階的に低減させ得る。
【0023】また、デマンド制御部からの出力に基づ
き、容量制御手段により圧縮機の運転容量を低下させた
場合、圧縮機の吸入圧力が所定圧力以上のとき、開度制
御手段を介して圧縮機の吸入圧力を低下させる。
【0024】また、デマンド制御部からの出力に基づき
容量制御手段により、圧縮機の運転容量を低下させた場
合、利用側熱交換器の運転総容量が所定容量以上のと
き、開度制御手段を介して流量制御装置の開度を縮小さ
せ、圧縮機の吸入圧力を低下させる。
【0025】
【実施例】
実施例1.図1は請求項1の発明の一実施例による冷凍
システムにおける冷媒回路図である。図1において1は
圧縮機、2は四方切換弁、3は熱源機側熱交換器、4は
流量制御装置、5は利用側熱交換器としての室内側熱交
換器、6はアキュムレータ、7は熱源機、8は室内機、
13は冷却運転時室内側熱交換器5から四方切換弁2に
出る冷媒の温度を検出するサーミスタ、14は室内側熱
交換器5と流量制御装置4の間の冷媒温度を検出するサ
ーミスタ、15は圧縮機の吐出圧力を検出する圧力セン
サ、16は低圧飽和温度生成回路、17は低圧飽和温度
検知用のサーミスタ、21は高圧制御用の開閉弁であ
る。図2は制御ブロック図であり、20は電力監視装
置、9はデマンド制御判断装置、10はデマンド信号送
信部11により構成されたデマンド制御部であり、例え
ばビルの集中管理室など冷凍システムから離れた場所に
設置され、空気調和装置とは伝送線によって結ばれて必
要に応じてデマンド信号を冷凍システムの運転制御部1
2へと送信する。12は冷凍システムの運転制御部であ
り、サーミスタ13,14,17や圧力センサ15から
入力を受けるとともに圧縮機1、流量制御装置4、四方
切換弁2、開閉弁21を制御する。
【0026】なお冷媒回路における冷媒の動きは従来例
とほぼ同じであるが、一部従来例と異なる部分があるた
めその点について説明する。異なる部分の一つは低圧飽
和温度生成回路16とサーミスタ17である。ここで低
圧の検出方法について冷房運転時を例にとって説明す
る。冷房時、熱源機側熱交換器3は凝縮器として作用
し、冷媒は凝縮液となって出てくる。この液冷媒の一部
を飽和温度生成回路16に流す。飽和温度生成回路16
は途中に毛細管を持ち、液冷媒は絞り作用によって低圧
の二相冷媒となる。この冷媒の温度をサーミスタ17で
検知することにより低圧の飽和温度がわかり、一意に低
圧がわかる。この飽和温度換算圧力は圧縮機の吸入圧力
の代わりに用いることができる。圧縮機の吸入部分に圧
力センサ(図省略)を用いて検知しても同様の役割を果
たすが、サーミスタの方が圧力センサより値段が安いこ
とから利点がある。
【0027】次に開閉弁21について説明する。開閉弁
21はおもに冷房時に使用するため冷房運転時を例に取
って説明する。冷房時は熱源機側熱交換器3が高圧とな
りその入口側はガス、出口側はほぼ液状態となる。通
常、冷媒回路内の冷媒量が適正量である場合には流量制
御装置4の開度が小さくなると圧縮機の低圧側が下がっ
ていく。流量制御装置4はいわゆる減圧装置である。し
かし冷媒量が過剰の場合にはまずアキュムレータ6内に
溜まっていた冷媒は流量制御装置4の開度を小さくして
いくことでアキュムレータ6に戻る事が小さくなるころ
から次に流量制御装置4の手前つまり熱源機側熱交換器
3内部に液の状態として溜ってくる。凝縮器の場合、内
部で液の部分が大きくなると熱交換しにくくなり結果と
して高圧が上昇する方向にすすむ。そのままでは圧力が
過昇となり冷媒回路にとって不具合が生じる。これを防
ぐために開閉弁21を設ける。開閉弁21が開くと液と
して溜まっていた冷媒がアキュムレータ6へバイパスさ
れる。これにより熱源機側熱交換器3の液部分が少なく
なって高圧が低下する。開閉弁21の制御は図3にしめ
すように閉状態にあるとき高圧(ここでは圧力センサ1
5の検知圧力)がPd1より高くなれば開となる。逆に
開状態である場合にはPd1より低いPd2以下に高圧
がさがれば閉とする。Pd1とPd2に差を設けている
のは頻繁に開閉動作をして冷媒の動きが不安定になるの
を防ぐためである。
【0028】ここで本実施例の制御フローである図4に
ついて説明する。まずステップ23において電力を検知
し検知した電力Wが所定の電力値WDより大きければデ
マンド制御を開始する(ステップ24,ステップ25)
デマンド制御判断装置10の指示によりデマンド信号送
信部11が運転制御部12へ伝送線を介してデマンド信
号を送信する(ステップ26)。この実施例では運転制
御部12が開度制御手段の機能を受持ちデマンド信号の
受信により流量制御装置4の開度Sjを現在の開度Sj
*からΔSj小さい所定開度とする。このとき圧縮機1
の吸入圧力が低下する。しかし低圧の低下はサーミスタ
17の温度で検知しており、ステップ28でさらに低圧
が所定値aより低くなければ充分に力が低下していな
いと判断して再びステップ27で開度を下げる。もし高
圧が上昇すれば図3のごとく開閉弁21を開いて高圧の
上昇による圧縮機1の消費電力の上昇も防ぐ。こうして
流量制御装置4の開度を低下させることで圧縮機1は停
止させることなく消費電力を低下させることができ、圧
縮機1の発停回数を低減させ、さらに能力を0とするこ
とがないため冷凍システムの信頼性を充分に高めること
ができる。
【0029】実施例2. 図5は請求項2の発明の一実施例による冷房時の冷凍・
空調システムのフローチャートを示したものである。な
お、冷媒回路図、制御ブロック図は実施例1と同様のた
めその説明は省略する。ここで冷房運転時を例に図5の
説明を行う。まず電力監視装置9が冷凍システムの消費
電力を検知する(ステップ29)。このとき検知した消
費電力Wが第1の所定値W1より大きいかどうかステッ
プ31で判断する。もしW>W1であればステップ32
に進む。W≦W1ならステップ33に進んで現在デマン
ド中、つまり既に後述のデマンド信号を送信しているか
どうか判断し、もしデマンド中であれば、電力低下とい
うことでデマンド終了とし(ステップ34)、ステップ
35でデマンド終了信号を送信する。ステップ32では
消費電力Wが第2の所定値W2より大きいかどうか判断
する。もしW>W2であればステップ36に進むがW≦
W2ならステップ38に進み、第1段階のデマンドレベ
ルと判断し、ステップ39でデマンド信号1を送信す
る。ステップ36では第2段階のデマンドレベルと判断
し、ステップ37でデマンド信号2を送信する。ここで
デマンドレベル1よりデマンドレベル2のほうが電力低
下要求度が大きいことを意味する。ステップ40で運転
制御部12は送られてきた信号がデマンド終了信号であ
れば、ステップ41で流量制御装置4の開度を初期開度
Sj0とする。ステップ40で受けた信号がデマンド信
号2であればステップ42で流量制御装置4の開度を現
在の開度Sj*から所定のΔSj2だけ小さくする。こ
のあと、サーミスタ17の検知温度から求まる圧力Ps
が所定圧力a2 より低ければ開度はそのままとするが、
Ps≧a2 であればさらにΔSj2だけ開度を小さくす
る。ステップ40で受けた信号がデマンド信号1であれ
ばステップ44で流量制御装置4の開度を現在の開度S
j*から所定のΔSj1だけ小さくする。このあと、
ーミスタ17の検知温度から求まる圧力Psが所定圧力
1 より低ければ開度はそのままとするが、Ps≧a1
であればさらにΔSj1だけ開度を小さくする。ここで
ΔSj1≦ΔSj2であり、a1 >a2 としており、デ
マンドレベル2のほうがデマンドにより電力をさげる要
求度が大きいことを意味する。こうして流量制御装置4
の開度をここでいうデマンドレベルに応じて段階的に低
下させることで冷凍・空調装置の消費電力を段階的に低
下させることができ、よりきめ細かい電力低下の制御が
可能となる。
【0030】実施例3.図6は請求項3の発明の一実施
例による冷凍システムにおける制御フローチャートを示
したものである。なお冷媒回路図、制御ブロック図は実
施例1と同様のためその説明は省略する。まず電力監視
装置9(図2)が冷凍システムの消費電力を検知する
(ステップ46)。このとき検知した消費電力Wが所定
値WDより大きいかどうかステップ47で判断する。も
しW>WDであればステップ48でデマンド制御判断装
置10がデマンド開始と判断しステップ49でデマンド
信号を送信する。また、デマンド制御判断装置10は、
デマンドを開始するとともに計時(T)を開始する(ス
テップ50)。冷凍装置側では、運転制御部12がデマ
ンド信号を受信したか判断する(ステップ51)。受信
していればステップ52によって開度制御手段の機能を
備えた運転制御部12が流量制御装置4の最大開度Sj
maxと最小開度Sjminを現在の設定開度Sjma
x*、Sjmin*よりそれぞれ△Sj1、△Sj2だ
け小さく設定する。所定時間Taが経過したところで
(ステップ53)、デマンド終了としてデマンド終了信
号を送信する(ステップ54)。ステップ55ではデマ
ンド終了信号が受信されているかどうか判断する。もし
受信していればステップ56に進み、最大開度Sjma
xを所定の初期値Sjmax0、最小開度Sjminを
所定の初期値Sjmin0に設定する。このようにデマ
ンド制御において現在設定されている最大開度あるいは
最小開度より小さい所定の設定開度とすることにより、
流量制御装置4の現在開度が制御上開度を増加させよう
として最大開度に阻まれている場合には最大開度を小さ
くすることで強制的に開度が小さくなる。逆に制御上開
度を閉じようしとして最小開度に阻まれている場合には
最小開度を小さくすることで開度は小さくできる。この
ように結果として開度が小さくなるため絞り効果が上が
り、圧縮機の吸入圧力が低下して圧縮機を停止させるこ
となく圧縮機の消費電力を下げることができ、さらに圧
縮機の発停回数を減らして故障要因を少なくできるので
圧縮機冷凍システムの信頼性を向上させることができ
る。
【0031】実施例4.図7は請求項4の発明の一実施
例による冷房時の冷凍・空調システムのフローチャート
を示したものである。なお、冷媒回路図、制御ブロック
図は実施例1と同様のためその説明は省略する。ここで
冷房運転時を例に図7の説明を行う。まず電力監視装置
9が冷凍システムの消費電力を検知する(ステップ5
7)。このとき検知した消費電力Wが第1の所定値W1
より大きいかどうかステップ58で判断する。もしW>
W1であればステップ59に進む。W≦W1ならステッ
プ60に進んで現在デマンド中、つまり既に後述のデマ
ンド信号を送信しているかどうか判断し、もしデマンド
中であれば、電力低下ということでデマンド終了とし
(ステップ61)、ステップ62でデマンド終了信号を
送信する。ステップ59では消費電力Wが第2の所定値
W2より大きいかどうか判断する。もしW>W2であれ
ばステップ63に進むがW≦W2ならステップ65に進
み、第1段階のデマンドレベルと判断し、ステップ66
でデマンド信号1を送信する。ステップ63では第2段
階のデマンドレベルと判断し、ステップ64でデマンド
信号2を送信する。ここでデマンドレベル1よりデマン
ドレベル2のほうが電力低下要求度が大きいことを意味
する。ステップ67で運転制御部12は送られてきた信
号がデマンド終了信号であれば、ステップ68で開度制
御手段の機能を備えた運転制御部12が流量制御装置4
の最大開度設定値を初期設定値であるSjmax0、最
小開度設定値を初期設定値であるSjmin0とする。
ステップ67で受けた信号がデマンド信号2であればス
テップ69で流量制御装置4の最大開度設定値を現在の
設定値Sjmax*から△Sj3だけ小さく、最小開度
設定値を現在の設定値Sjmin*から△Sj4だけ小
さくする。ステップ67で受けた信号がデマンド信号1
であればステップ70で流量制御装置4の最大開度設定
値を現在の設定値Sjmax*から△Sj1だけ小さ
く、最小開度設定値を現在の設定値Sjmin*から△
Sj2だけ小さくする。このとき△Sj1<△Sj3、
△Sj2<△Sj4の大小関係があり、デマンドレベル
の段階に応じて最大開度、最小開度設定値も段階的に変
化させている。このようにデマンド制御として現在設定
されている最大開度あるいは最小開度をより小さい所定
の設定開度にすることにより、流量制御装置4の現在開
度が制御上開度を増加しようとして最大開度に阻まれて
いる場合には最大開度を小さくすることで強制的に開度
が小さくなる。逆に制御上開度を閉じようとして最小開
度に阻まれている場合には最小開度は小さくすることで
開度を小さくできる。このように結果として開度が小さ
くなるため絞り効果が上がり、圧縮機の吸入圧力が低下
して圧縮機を停止させることなく圧縮機の消費電力を下
げることができ、さらにデマンドレベルに応じて最大開
度、最小開度の設定値を段階的に変化させることできめ
細かい制御が可能となる。このようにして冷凍・空調シ
ステムの信頼性を向上させることができる。
【0032】実施例5.図8は請求項5および請求項6
の発明の一実施例による冷房時の空調システムのフロー
チャートを示したものである。なお、冷媒回路図、制御
ブロック図は実施例1と同様のためその説明は省略す
る。ここで冷房運転時を例に図8の説明を行う。まず電
力監視装置9が空調システムの消費電力を検知する(ス
テップ71)。このとき検知した消費電力Wが第1の所
定値W1より大きいかどうかステップ72で判断する。
もしW>W1であればステップ73に進む。W≦W1な
らステップ74に進んで現在デマンド中であるかどうか
判断し、もしデマンド中であれば、電力低下ということ
でデマンド終了とし(ステップ75)、ステップ76で
デマンド終了信号を送信する。ステップ73では消費電
力Wが第2の所定値W2より大きいかどうか判断する。
もしW>W2であればステップ77に進むがW≦W2な
らステップ79に進み、第1段階のデマンドレベルと判
断し、ステップ80でデマンド信号1を送信する。ステ
ップ77では第2段階のデマンドレベルと判断し、ステ
ップ78でデマンド信号2を送信する。デマンドレベル
1よりデマンドレベル2のほうが要求される電力低下量
が大きいことを意味する。この実施例で運転制御部12
は目標過熱制御手段及び目標過冷却度制御手段としての
機能を備えており、ステップ81でデマンド制御部20
から送られてきた信号デマンド終了信号であれば、蒸発
器として作用している室内側熱交換器5出口の目標冷媒
過熱度SHmを通常レベルのSH0とする。なお、冷媒
過熱度SHは過熱度検出手段を構成するサーミスタ1
3,14で検出された値に基づき以下の式で算出する。 SH=t13−t14 ここでt13:サーミスタ13の検知温度 t14:サーミスタ14の検知温度 次に受信した信号がデマンド信号1であればステップ8
4に進み、目標過熱度制御手段により冷媒過熱度の目標
値を通常レベルSH0より△SH1だけ大きくする。ま
た信号がデマンド信号2であればステップ83に進み、
過熱度の目標値をSH0より△SH2だけ大きくする。
このように蒸発器出口の冷媒過熱度の目標値をより大き
い所定の目標値とすることで、開度制御手段を介し、間
接的に流量制御装置4の開度は小さくなるように制御さ
れるため圧縮機の吸入圧力が低下して圧縮機を停止させ
ることなく圧縮機の消費電力を下げることができる。加
えて圧縮機の発停回数を減らすこともできる。そして要
求される電力低減量の段階に応じて目標値を段階的に変
化させることで段階的にデマンド制御を行うことができ
る。こうして圧縮機を停止させないので冷凍システムの
能力を0にすることなくデマンド制御が行え、また段階
的にデマンド制御を行うことできめ細かい制御を行うこ
とができるためデマンド制御において急に冷媒系の運転
状態が変化することがないため空調システムの性能と信
頼性を充分に高めることができる。また、暖房運転時
は、サーミスタ14aの検出値と、サーミスタ15の検
出値より利用側熱交換器の冷媒出口側、即ち流量制御装
置4入口の冷媒過冷却度を求め、この過冷却度が目標過
冷却度SCmとなるように、開度制御手段により、流量
制御装置4の開度が制御される。冷房運転時の場合と同
様にデマンド制御部20から出力されるデマンドレベル
に応じ、段階的に過冷却度の目標値をより大きな所定値
とすることにより、開度制御手段を介し、流量制御装置
4の開度は縮小制御されるため圧縮機1の吸入圧力が低
下し、消費電力を低減することができる。以上の様に制
御することで冷房の場合と同様な効果を得ることができ
る。
【0033】実施例6.図9は請求項7および請求項8
の一実施例における冷媒回路図である。また図10はそ
の制御ブロック図、図11は制御フローチャート図であ
る。図9に示す冷媒回路図は、従来例に比べ、室内機を
2つ並列に有している。このため流量制御装置を4a,
4bの2つ、利用側熱交換器としての室内側熱交換器も
5a,5b、サーミスタを13a,13b,14a,1
4bとそれぞれ2つ有している。そして圧縮機1は容量
制御可能な圧縮機である。また実施例1で示したように
低圧飽和温度生成回路16とサーミスタ17も有してい
る。冷媒の動きは従来例と同一であり、低圧飽和温度生
成回路内の冷媒の動きは実施例1と同じであるためここ
ではその説明は省略する。図10に示す制御ブロック図
において、20はデマンド制御部であり、タイマ85、
デマンド制御判断装置10、デマンド信号送信部11で
構成される。これら10,11,85は熱源機7や室内
機8a,8bの空調装置とは離れた場所に設置され、空
調装置とは伝送線によって結ばれて必要に応じてデマン
ド信号を冷凍システムの運転制御部12へと送信する。
12は冷凍システムの運転制御部であり、サーミスタ1
3a,13b,14a,14b,17や圧力センサ15
から入力を受けるとともに圧縮機1、流量制御装置4
a,4b、四方切換弁2を制御する。タイマ85は時刻
を計時し、予め設定されたデマンド開始時刻にはデマン
ド信号を送信し、さらに予め設定されたデマンド終了時
刻にはデマンド終了信号を送信するようになっている。
これは一日の電力量を予め予測しておき、ある時間帯に
デマンド制御をかけて消費電力を低下させようとするも
のである。この場合は瞬時的な電力ではなく、その積算
量である電力量を重要視するもので特に電力会社との契
約電力量を越えないように配慮されたデマンド制御であ
る。しかし、例えば中間期あるいは夏場で外気がやや低
い場合には消費電力が大きくないので空調装置を停止さ
せる必要がない場合でもデマンド制御にはいる場合があ
る。リモコン86,87はそれぞれ室内機5a,5bの
運転/停止信号を運転制御部12に送るために用いられ
る。
【0034】ここで制御フローチャートである図11の
説明を行う。図11は冷房運転を想定している。まずタ
イマ85の時計時間をステップ86でチェックしてい
る。時刻がデマンド開始設定時刻TSとなればデマンド
開始として(ステップ87)、デマンド信号を送信する
(ステップ88)。この実施例では運転制御部12が容
量制御手段の機能を持ち受持ちデマンド信号受信によっ
て圧縮機1の運転周波数の設定最大値を初期の設定最大
値Fmax0よりΔFmax小さい値に設定する(ステ
ップ89)。そしてステップ90で現在の周波数F*と
Fmaxを比較し、F*が大きければステップ91で周
波数を変更後のFmaxまで低下させて消費電力を低減
させる。運転制御部12はステップ92で周波数を低下
させた場合には周波数を低下させてから時間T’を計時
して冷媒状態がほぼ安定したとみられる時間Taまで制
御を保留する。このように圧縮機の容量を低下させるこ
ともデマンド制御の1つである。そしてステップ93で
は室内機の運転台数Nを判断し、N>1の場合、つまり
この実施例において全数運転している場合には圧縮機1
の周波数低下のために冷媒流量にたいして絞りが緩くな
り低圧が上昇したものと判断してステップ94で目標過
熱度をΔSHmだけ大きくする。ステップ94で運転台
数1台(N≦1)の場合にはステップ98に進み、ここ
で圧力検出手段であるサーミスタ17の読みt17から
換算した圧力P(t17)が所定の圧力P1以上であれ
ば、この実施例においては目標過熱度制御手段によりス
テップ94で目標過熱度SHmをΔSHmだけ大きく
し、開度制御手段を介して流量制御装置の開度を縮小し
て低圧を低下させる。P1より低ければ特に潤滑油吐出
の問題はないものとして目標過熱度は初期のSHoとし
(ステップ99)、従って流量制御装置4aあるいは4
bの開度も絞らない。こうしてステップ86に戻り再び
タイマ18の計時チェックが行われる。次にステップ8
7で計時時間がTsでない場合はステップ95で再度計
時判断する。タイマ85の計時がデマンド制御終了設定
時間TEとなっていればステップ96に進みデマンド終
了信号が送信される。デマンド終了信号を受信した場合
には運転制御部12はまず圧縮機1の最大周波数をもと
のFmax0とする(ステップ97)。そしてその後ス
テップ98に進み、低圧が所定の圧力より下がれば初期
の冷媒過熱度SHoとする。このように複数台の室内機
を備えたマルチ形空調装置などで運転する室内機の台数
が多い場合、デマンド制御で周波数だけが下がると低圧
が上昇して圧縮機から吐出される油量が増加するため、
圧縮機が損傷する恐れがあり、目標過熱度SHmを上昇
させることで間接的に室内機の流量制御装置の開度を小
さくして低圧を下げることで消費電力を下げるとともに
潤滑油の吐出を抑えることができ圧縮機の損傷を防ぐこ
とができるため空調システムの信頼性を充分に高めるこ
とができる。
【0035】実施例7.図12は請求項6、請求項7の
発明による一実施例の冷媒回路図であり、実施例6と同
一である。図13は本実施例の制御ブロック図であり、
図14は本実施例の制御フローチャートである。図13
において制御部分は大きく4つにわかれており、デマン
ド制御部20と熱源機7、室内機8a,8bである。図
13のごとく、デマンド制御部20は熱源機7内の運転
制御部12へ信号を送信するようになっている。熱源機
7内には運転制御部12がありサーミスタ17、圧力セ
ンサ15の入力と四方切換弁2、容量制御可能な圧縮機
1への出力を持つ。また室内機8a内には運転制御部1
2aがあり、サーミスタ13a、サーミスタ14aの入
力と流量制御装置4aの出力をもち、リモコン19aの
信号により発停を行う。そして冷房運転時はサーミスタ
13aと14aの入力から冷媒過熱度を求め、目標過熱
度SHmとなるよう流量制御装置4aを制御している。
暖房時はサーミスタ14aの値と、熱源機7の運転制御
部12より圧力センサ15の入力値をもらい、流量制御
装置4a入口の冷媒過冷却度をもとめ、目標過冷却度S
Cmとなるように流量制御装置4aの開度を調節してい
る。運転制御部12bは12aと同様の制御をおこなっ
ている。ここで熱源機7、室内機8a、8bの運転と停
止を簡単に説明する。まずリモコン86より運転制御部
12aに運転信号がおくられる。この信号により運転制
御部12aは運転制御部12へ運転信号を送り流量制御
装置4aの制御を開始する。運転制御部12は運転制御
部12aより送られてきた信号をもとに運転と判断し、
圧縮機1を運転させ、冷房あるいは暖房運転がはじま
る。ただし冷房運転と暖房運転は四方切換弁2の動作に
より決まり、これは運転制御部12aあるいは12bか
ら送られる冷房信号あるいは暖房信号によって運転制御
部12が判断する。また、冷房運転時は熱源機側熱交換
器3は凝縮器、室内側熱交換器5a,5bは蒸発器であ
り、暖房時はこれら凝縮器と蒸発器の関係は逆転する。
【0036】つぎに本実施例における制御フローチャー
ト図14の説明を行う。ここでは冷房時の運転をもとに
説明する。制御が行われている部分が分かりやすいよう
に、デマンド制御部20と運転制御部12,12a,1
2bのそれぞれを分けている。ステップ121ではタイ
マ5をカウントし30分が経過したらデマンド制御開始
と判断する(ステップ122,123)。そしてステッ
プ124ではデマンド信号送信部11より運転制御部1
2へデマンド信号が送信される。送信した後、ステップ
125で一旦タイマ85をクリアして再びカウントを開
始する。定期的にデマンド信号を送信する理由は、例え
ば運転制御部12a,12bにデマンド制御終了機能
(説明省略)が備わっており、ある時間で勝手にデマン
ド制御を終了する場合にも継続してデマンド制御を行わ
せるためである。この実施例において容量制御手段の機
能をもつ運転制御部12はデマンド信号受信により圧縮
機1の周波数の上限を初期値のFmax0から△Fma
xだけ小さくする(ステップ126)。こうして圧縮機
1が最大周波数Fmax0付近で運転している場合には
強制的に周波数が下がり、消費電力が下げられる。つぎ
にステップ127で吸入圧力低下の必要度としてデマン
ドレベル(DL)を持ち、それを非デマンド条件を意味
する0にセットする(ステップ51)。次にステップ1
28で低圧飽和温度サーミスタ17の検知温度t17が
所定値t1より大きいか判断する。ここでt1は圧縮機
1の潤滑油吐出量が増大して圧縮機1に損傷の恐れがあ
る吸入圧力の飽和温度である。もしt17>t1であれ
ばステップ132に進み、DLを1上げて吸入圧力低下
の必要度を上げる。t17>t1でなければステップ1
35で吸入圧力は問題ないとしてDLを1下げる。DL
の上限と下限は上限が2、下限が0としている。このた
め、ステップ133と136ではそれぞれ上限と下限の
範囲外かどうか判断し、ステップ134,137でそれ
ぞれ修正している。ステップ138ではこうして設定さ
れたDLの値を各室内機8a,8bの運転制御部12
a,12bへ送信する(ステップ138)。送信後、タ
イマT0をリセットしカウント開始する(ステップ13
1)。そしてステップ129でタイマが10分経過した
ところで再び吸入圧力の判定に戻る。ステップ131,
130,129で10分待つ理由は、DL信号を送信し
てから室内機側で流量制御装置4a,4bの動作後、冷
媒の状態が変化するまでに時間を要するからであり、ま
た頻繁に信号の送信をおこなって制御が乱れることを防
ぐためである。各室内側の運転制御部12a,12bで
は送られてきたDL信号によりそれぞれの冷媒過熱度の
目標値を決定する。この実施例においては運転制御部1
2aは目標過熱度制御手段としての機能を備えており、
ステップ146でDL信号を判断し、DL=0のときは
目標過熱度SHmaを通常の目標値SHm0aとする
(ステップ145)。DL=1のときはSHma=SH
1aとしDL=2のときはSHma=SH2aとし、S
H2a>SH1a>SH0aの関係がある。ここで過熱
度の記号の添字aは室内機8a独自の設定値を意味す
る。これは室内機の形状、容量によって適切な目標値が
変わるからである。こうして圧縮機1の吸入圧力が所定
値より高い場合には通常以外に2段階のレベルで目標過
熱度を変化させることで、運転制御部12aがもつ開度
制御手段を介し、流量制御装置4aの開度は閉方向に制
御されるため吸入圧力が下がり、デマンド制御によって
圧縮機1の周波数が低下する場合においても吸入圧力上
昇による潤滑油吐出量の増大がなく圧縮機1が損傷しな
いため空調システムの信頼性を著しく高めることができ
る。
【0037】実施例8.実施例7ではサーミスタ17に
より低圧飽和温度から圧縮機1の吸入圧力を検知した
が、容量制御可能な圧縮機の吸入圧力は実験等により圧
縮機の運転容量、つまり運転周波数によりある程度予想
できる。一般に圧縮機1の周波数が大きいほど吸入圧力
は下がる傾向にあるため、図15のステップ128aの
ように経験的に所定周波数F1を設定することでそれよ
り圧縮機1の周波数Fが小さければ潤滑油が必要以上に
吐出する圧力であると判断する圧力検知手段であって
も、実施例7と同様の作用効果を呈する。
【0038】実施例9.図16は請求項1の発明による
一実施例の冷凍システムの冷媒回路図である。図17は
その制御ブロック図、図18はその制御フローチャート
図である。図16においてその大部分は従来例と同様で
あり、従来例に加えて四方切換弁2とアキュムレータ6
の間に流量制御装置147とその流量制御装置147と
並列にバイパス用配管148、そして圧縮機1の吸入圧
力を検知する圧力センサ149を備えている。冷媒の流
れは従来例と同様であるためここではその説明を省略す
るが、流量制御装置147を調整することにより圧縮機
1の吸入圧力を調整するいわば可変抵抗の役割を果た
し、抵抗配管148はもし流量制御装置147が故障し
てそこを流体が流れなくなっても流体の最低限の通り道
を確保するために設けられている。ただし、流量制御装
置147の効果をだすため抵抗配管148の配管径は必
要以上に大きくしない。つぎに本実施例の制御フローチ
ャートについて図18に従い説明する。ステップ151
では電力監視装置9により冷凍システムの消費電力Wを
検知している。ステップ152ではもし消費電力Wがデ
マンド開始条件となるWDより大きい消費電力を検知し
た場合にはステップ153でデマンド信号を送信する
(ステップ154)。開度制御手段としての機能をもつ
運転制御部12はこのデマンド信号を受信するとステッ
プ155で流量制御装置147の開度Kjを現在の所定
開度Kj0より△Kjだけ小さくする。これにより圧縮
機1の吸入圧力は低下して消費電力は小さくなる。つぎ
にステップ156では圧力センサ161により圧縮機1
の吸入圧力Psをみてこれが圧縮機1の消費電力が必要
なだけ小さいと判断できる吸入圧力P1より小さくなっ
たかを判断する。ただし必要以上に吸入圧力を低下させ
ると圧縮機の吐出温度の上昇を招いて圧縮機1を損傷さ
せるおそれがあるためP1はこうした危険な圧力レベル
も想定して設定されている。もし吐出温度上昇を懸念す
るのであれば圧縮機1の吐出側にサーミスタを別途設け
る(図省略)などして所定以上の温度となれば流量制御
装置147の開度を開いていくといった保護制御を設け
る手段も考えられる。こうしてステップ156でもしP
S≧P1であれば再びステップ155にて開度を小さく
して吸入圧力を低下させる。そしてPS<P1となれば
ステップ157にてタイマ162をセットし、ステップ
158,159では所定時間T1を過ぎるまでこうした
デマンド制御を行う。ステップ160では流量制御装置
147の開度を元の所定開度Kj0に戻しデマンド制御
を終了させる。このように流量制御装置147の位置は
四方切換弁2とアキュムレータ6の間にあり、冷房時あ
るいは暖房時のいづれにおいても流量制御装置4の下流
に位置して常に低圧部分に相当するため、その開度を小
さくすることで圧縮機1の吸入圧力が低下し、高圧は上
昇しない。このため圧縮機1を停止させることなくデマ
ンド制御が行えるので電力を下げることができ、吸入圧
力の低下による冷媒流量の低下で冷凍装置の能力は低下
するものの0ではないために冷凍装置の機能をすべて損
なわずに済み、また圧縮機の発停回数が多くなることに
起因する故障を防ぐことができて冷凍システムの信頼性
を充分に高めることができる。
【0039】実施例10.図19は請求項7および請求
項8の一実施例における冷凍装置の冷媒回路図である。
また図20はその制御ブロック図、図21は制御フロー
チャート図である。図19に示す冷凍装置の冷媒回路図
は、従来例に比べ、室内機を2つ並列に有している。こ
のため流量制御装置を4a,4bの2つ、室内側(利用
側)熱交換器も5a,5b,サーミスタを13a,13
b,14a,14bとそれぞれ2つ有している。16
5,166は室内機8a,8bにそれぞれ設けられた送
風機である。そして圧縮機1は容量制御可能な圧縮機で
ある。また実施例1で示したように低圧飽和温度生成回
路16とサーミスタ17も有している。冷媒の動きは従
来例と同一であり、低圧飽和温度生成回路16内の冷媒
の動きは実施例1と同じであるためここではその説明は
省略する。図20において、20はデマンド制御部であ
りタイマ85、デマンド制御判断装置10、デマンド信
号送信部11を備えており、冷凍装置とは離れた場所に
設置され、冷凍装置とは伝送線によって結ばれて必要に
応じてデマンド信号を冷凍装置の運転制御部12へと送
信する。12は冷凍装置の運転制御部であり、サーミス
タ13a,13b,14a,14b,17や圧力センサ
15から入力を受けるとともに圧縮機1、流量制御装置
4a,4b,四方切換弁2を制御する。タイマ85は時
刻を計時し、予め設定されたデマンド開始時刻にはデマ
ンド信号を送信し、さらに予め設定されたデマンド終了
時刻にはデマンド終了信号を送信するようになってい
る。これは一日の電力量を予め予測しておき、ある時間
帯にデマンド制御をかけて消費電力を低下させようとす
るものである。この場合は瞬時的な電力ではなく、その
積算量である電力を重要視するもので特に電力会社との
契約電力量を越えないように配慮されたデマンド制御で
ある。例えば中間期あるいは夏場で外気がやや低い場合
には消費電力が大きくなく冷凍装置を停止させる必要が
ない場合でもデマンド制御を行う場合がある。リモコン
86,87はそれぞれ室内機5a,5bの運転/停止信
号を運転制御部12に送るために用いられる。
【0040】つぎに本実施例における室内機の容量につ
いて説明する。一般的に室内機は熱交換器と、空冷の場
合は送風機(本実施例)から構成される。そして熱交換
容量Qは熱交換器の大きさ(形状)Aと送風機による風
量Vで決定される。つまり Q=f(A,V) f:関数 となる。fは冷媒側の熱交換量で考えた場合と空気側の
熱交換量で考えた場合で当然異なる形となるが、少なく
とも大きさ(表面積,体積)Aおよび風量Vの増加とと
もに熱交換容量も増加する。こうしたことから室内機の
熱交換容量をその熱交換器の形状か風量あるいはその両
方を加味した変数の大小に応じた指標で表すこととす
る。本実施例ではその指標をQj(j=1,2)とし添
字は各室内機8a,8bに対応する。ここで制御フロー
チャートである図21の説明を行う。図21は冷房運転
を想定している。まずタイマ85の計時時間をステップ
86でチェックしている。時刻がデマンド開始設定時間
TSとなればデマンド開始として(ステップ87)、デ
マンド信号を送信する(ステップ88)。この実施例で
は容量制御手段として機能する運転制御部12がデマン
ド信号受信によって圧縮機1の運転周波数の設定最大値
を初期の設定最大値Fmax0より△Fmax小さい値
に設定する(ステップ89)。そしてステップ90で現
在の周波数F*とFmaxを比較し、F*が大きければ
ステップ91で周波数を変更後のFmaxまで低下させ
る。ステップ92で周波数を低下させた場合には周波数
を低下させてから時間T’を計時して冷媒状態がほぼ安
定とみられる時間Taまで制御を継続する。そしてステ
ップ93aでは運転制御部12が室内機の運転容量とし
て運転中の室内機のQjの総和(ΣQj)によって冷媒
回路における利用側熱交換器の運転容量を判断し、ΣQ
jが所定容量aより大きい場合には、圧縮機1の周波数
低下のための冷媒流量にたいして利用側熱交換容量が大
きすぎ、低圧が上昇したものと判断してこの実施例で
は、目標過熱度制御手段がステップ94で目標過熱度を
△SHmだけ大きくする。ステップ93aで運転容量が
所定容量a未満の場合には圧縮機1の容量に対して利用
側の熱交換容量が妥当であると判断してステップ98に
進むが、ここでサーミスタ17の読みt17から換算し
た低圧P(t17)が所定の圧力P1より高ければ、ス
テップ94で目標過熱度SHmを△SHmだけ大きくし
て低圧を低下させる。P1より低ければ特に潤滑油吐出
の問題はないものとして目標過熱度は初期のSH0とす
る(ステップ99)。ステップ94で目標過熱度を大き
くすることにより、開度制御手段が流量制御装置の開度
を絞り、低圧を低下させることになる。こうしてステッ
プ86に戻り再びタイマ85の計時チェックが行われ
る。次にステップ87で計時時間がTsでない場合はス
テップ95で再度計時判断する。タイマ95の計時がデ
マンド制御終了設定時間TEとなっていればステップ9
6に進みデマンド終了信号が送信される。デマンド終了
信号を受信した場合には運転制御部12はまず圧縮機1
の最大周波数をもとのFmax0とする(ステップ9
7)。そしてその後ステップ98に進み、低圧が所定の
圧力より下がれば初期の冷媒過熱度SH0とする。この
ように複数台の室内機を備えたマルチ形冷凍装置などで
圧縮機の最大周波数を低下させるようなデマンド制御が
行われた場合、運転する室内機の容量が大きい場合に
は、低圧が上昇して圧縮機から吐出される油量が増加す
るため、圧縮機が損傷する恐れがあり、目標過熱度SH
mを上昇させることで間接的に室内機の流量制御装置の
開度を小さくし、低圧を下げることで潤滑油の吐出を抑
えることができ圧縮機の損傷を防ぐことができる。この
ため冷凍装置の信頼性を充分に高めることができる。
【0041】実施例11.以上の実施例では、デマンド
制御部20によって消費電力あるいは時間をもとに自動
的に判断されていたが、たとえば図22に示すように手
動のデマンドレベル設定スイッチ171とデマンド信号
送信スイッチ172を有するような運転制御部170が
あり、図23のようにステップ1cでデマンドレベル設
定を行い、ステップ2cでデマンド信号送信スイッチ1
72をONさせるとデマンド信号を送信するといった場
合にも同様の作用効果を呈する。この場合、スイッチ1
72の操作は例えば冷凍・空調装置の運転管理者などに
より人為的に行われる。
【0042】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ため次のような効果を呈する。開度制御手段がデマンド
制御部からの出力に基づき、流量制御装置の開度を縮小
させることにより、圧縮機の吸入圧力を低下させること
で圧縮機の消費電力が低下する。よって圧縮機を停止さ
せることなく圧縮機の消費電力を下げることができるた
め吸入圧力の低下による冷媒流量の低下で冷凍・空調シ
ステムの能力は低下するものの0ではないために冷凍・
空調システムの機能を損なわずに済む。また圧縮機の発
停回数が多くなることに起因する故障を防ぐことができ
る。そして段階的に流量制御装置の開度を制御すれば圧
縮機の吸入圧力も段階的に低下して段階的に吸入圧力制
御を行うことでよりきめ細かい制御を行うことができ
る。こうして冷凍・空調システムの性能と信頼性を著し
く向上させることができる。
【0043】また、デマンド制御部の出力に基づき、現
在設定されている最大開度あるいは最小開度のうち少く
とも一方の開度をより小さい所定の設定開度とすること
により、流量制御装置の現在開度が制御上開度を増加さ
せようとして最大開度に阻まれている場合には最大開度
を小さくすることで強制的に開度が小さくなる。逆に制
御上開度を閉じようとして最小開度に阻まれている場合
には最小開度は小さくすることで開度を小さくできる。
結果として開度が小さくなるため絞り効果が上がり、圧
縮機の吸入圧力が低下して圧縮機の消費電力を下げるこ
とができる。このように圧縮機を停止させることなくデ
マンド制御が行える。そして、一時的に現在の開度その
ものを小さくさせる場合には時間が経つと制御によって
は再び開度が増加する場合が考えれたり、また現在の開
度をより小さな開度に固定した場合には制御性が失われ
るが、最大開度あるいは最小開度を小さくすれば制御性
をもたせながら開度を小さくできる。そして流量制御装
置の最大開度或は最小開度の縮小制御が段階的に行われ
る場合、吸入圧力の低下も段階的に制御できるため消費
電力の低下も細かい制御性をもたせることができる。こ
うして冷凍・空調システムの制御性と信頼性を充分に高
めることが可能となる。
【0044】また、デマンド制御部の出力に基づき目標
過熱度制御手段或は目標過冷却度制御手段が、その目標
値をより大きな所定値に設定することにより、間接的に
流量制御装置の開度が小さくなるように制御されるため
圧縮機を停止させることなく圧縮機の吸入圧力が低下し
て圧縮機の消費電力を下げることができる。そしてデマ
ンド制御部からの出力の大きさに応じ、上記目標値を段
階的に変化させてきめ細かい制御を行うことができる。
こうして冷凍・空調システムの性能と信頼性を高めるこ
とができる。
【0045】また、デマンド制御部の出力により容量制
御手段が圧縮機の容量を下げた場合に、圧縮機の吸入圧
力が上昇したとき、開度制御手段が流量制御装置の開度
を縮小させることにより吸入圧力を低下させることがで
き、潤滑油の吐出量が増大して圧縮機が損傷する問題は
なくなり、また問題となる吸入圧力に達していなければ
無理に吸入圧力を低下させて能力を低下させなくて済
む。こうして冷凍・空調システムにとってその場面に応
じて最も必要となる制御を行うことができるので冷凍・
空調システムの信頼性を充分に高めることができる。
【0046】また、デマンド制御部の出力により、容量
制御手段が圧縮機の容量を低減させた場合、利用側熱交
換器の運転総容量が所定容量以上のとき、開度制御手段
により流量制御装置の開度を縮小させる構成としたこと
により、低圧圧力の上昇に起因する圧縮機からの吐出油
量の増加を抑制して圧縮機の損傷を防止し、信頼性の高
い冷凍・空調システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の冷媒回路図である。
【図2】実施例1の制御ブロック図である。
【図3】実施例1の開閉弁21の動作を示す図である。
【図4】実施例1の制御フローチャートである。
【図5】実施例2の制御フローチャートである。
【図6】実施例3の制御フローチャートである。
【図7】実施例4の制御フローチャートである。
【図8】実施例5の制御フローチャートである。
【図9】実施例6の冷媒回路図である。
【図10】実施例6の制御ブロック図である。
【図11】実施例6の制御フローチャートである。
【図12】実施例7の冷媒回路図である。
【図13】実施例7の制御ブロック図である。
【図14】実施例7の制御フローチャートである。
【図15】実施例8の制御フローチャートである。
【図16】実施例9の冷媒回路図である。
【図17】実施例9の制御ブロック図である。
【図18】実施例9の制御フローチャートである。
【図19】実施例10の冷媒回路図である。
【図20】実施例10の制御ブロック図である。
【図21】実施例10の制御フローチャートである。
【図22】実施例11の制御ブロック図である。
【図23】実施例11の制御フローチャートである。
【図24】従来例の冷媒回路図である。
【図25】従来例の制御ブロック図である。
【図26】従来例の制御フローチャートである。
【図27】従来例の制御フローチャートである。
【符号の説明】
1 圧縮機 3 熱源機側熱交換器 4 流量制御装置 4a 流量制御装置 4b 流量制御装置 5 利用側熱交換器 5a 利用側熱交換器 5b 利用側熱交換器 12 運転制御部 20 デマンド制御部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機熱源機側熱交換器、流量制御装
    置、利用側熱交換器等を接続してなる冷媒回路を備えた
    冷凍・空調装置と、上記冷凍・空調装置で消費される電
    力量を低減するデマンド制御部と、上記デマンド制御部
    の出力に基づき上記流量制御装置の開度を縮小させる開
    度制御手段とを備えたことを特徴とする冷凍・空調シス
    テム。
  2. 【請求項2】 デマンド制御部からの電力低減要求度合
    に応じ、流量制御装置の開度を段階的に変化させること
    を特徴とする請求項第1項記載の冷凍・空調システム。
  3. 【請求項3】 圧縮機、熱源機側熱交換器、流量制御装
    置、利用側熱交換器等を接続してなる冷媒回路を備えた
    冷凍・空調装置と、上記冷凍・空調装置で消費される電
    力量を低減するデマンド制御部と、上記デマンド制御部
    の出力に基づき、上記流量制御装置の最大開度または最
    小開度のうち少なくとも一方の開度を所定値だけ縮小さ
    せる開度制御手段とを備えたことを特徴とする冷凍・空
    調システム。
  4. 【請求項4】 デマンド制御部からの電力低減要求度合
    に応じ、流量制御装置の最大開度または最小開度のうち
    少なくとも一方の開度を段階的に変化させることを特徴
    とする請求項第3項記載の冷凍・空調システム。
  5. 【請求項5】 圧縮機、熱源機側熱交換器、流量制御装
    置、利用側熱交換器等を接続してなる冷媒回路を備えた
    冷凍・空調装置と冷却運転時或は熱運転時における上
    記利用側熱交換器の冷媒流出側の過熱度、或は過冷却度
    を検出する過熱度検出手段、或は過冷却度検出手段と、
    上記過熱度検出手段或は過冷却度検出手段で検出された
    過熱度或は過冷却度と予め設定された目標値とを比較
    し、上記過熱度式或は温冷却度が上記目標値となるよう
    に上記流量制御装置の開度を制御する開度制御手段と、
    上記冷凍・空調装置で消費される電力量を低減するデマ
    ンド制御部と、上記デマンド制御部の出力に基づき過熱
    度、或は過冷却度の目標値をより大きな所定値とする目
    標過熱度、或は目標過冷却度制御手段とを備えたことを
    特徴とする冷凍・空調システム。
  6. 【請求項6】 デマンド制御部からの電力低減要求度合
    に応じ、過熱度或は過冷却度の目標値のうち少なくとも
    一方の目標値を段階的に変化させることを特徴とする請
    求項第5項記載の冷凍・空調システム。
  7. 【請求項7】 圧縮機、熱源機側熱交換器、流量制御装
    置、利用側熱交換器等を接続してなる冷媒回路を備えた
    冷凍・空調装置と、上記冷凍・空調装置で消費される電
    力量を低減するデマンド制御部と、上記デマンド制御部
    の出力に基づき圧縮機容量を低減させる容量制御手段
    と、上記圧縮機の吸入側圧力を検出する圧力検出手段
    と、上記圧力検出手段で検出された圧力が所定圧力以上
    の場合、上記流量制御装置の開度を縮小させる開度制御
    手段とを備えたことを特徴とする冷凍・空調システム。
  8. 【請求項8】 圧縮機、熱源機側熱交換器、流量制御装
    置、利用側熱交換器等を接続してなる冷媒回路を備えた
    冷凍・空調装置と、上記冷凍・空調装置で消費する電力
    量を低減するデマンド制御部と、上記デマンド制御部か
    らの出力に基づき圧縮機容量を低減させる容量制御手段
    と、上記利用側熱交換器の運転総容量が所定容量以上の
    場合、上記流量制御装置の開度を縮小させる開度制御手
    段とを備えたことを特徴とする冷凍・空調システム。
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