JP2932451B2 - 液体容器 - Google Patents

液体容器

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JP2932451B2
JP2932451B2 JP382498A JP382498A JP2932451B2 JP 2932451 B2 JP2932451 B2 JP 2932451B2 JP 382498 A JP382498 A JP 382498A JP 382498 A JP382498 A JP 382498A JP 2932451 B2 JP2932451 B2 JP 2932451B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、液体容器に関
し、さらに詳しくは傾斜時、転倒時あるいは内圧急上昇
時における新規な止水構造を有する液体容器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液体容器(例えば、電気湯沸器
等)の場合、内容器内に収容された水を電気ヒータによ
り沸かす構造となっているので、内容器内において発生
する蒸気を外部へ排出するための蒸気排出通路を蓋体内
に形成する必要がある。この蒸気排出通路は、内容器内
の内圧の上昇を防止するために、常時開通状態とされ
る。その場合、液体容器が傾斜あるいは転倒した場合に
は、蒸気排出通路を介して液体が外部へ漏出してしまう
こととなるため、前記蒸気排出通路の途中に液体容器の
傾斜時あるいは転倒時に該蒸気排出通路を閉止する転倒
止水弁を設けるようにしている。
【0003】また、この種の液体容器の場合、内容器内
に収容された液体を外部へ注出するための液体注出通路
を備えて構成されているが、該液体注出通路を常時開通
状態としておくと、液体容器が傾斜あるいは転倒した場
合には、液体注出通路を介して液体が外部へ漏出してし
まうこととなるため、前記液体注出通路の途中に液体容
器の傾斜時あるいは転倒時に該液体注出通路を閉止する
転倒止水弁を設けるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な転倒止水構造とした場合、本体転倒時に蒸気排出通路
あるいは液体注出通路を通って内容液が急激に転倒止水
弁にまで到達してしまうと、弁体による閉作動の前に内
容液が流出してしまうおそれがある。また、本体をゆっ
くりと傾斜させた場合には、転倒止水弁が作動しにくい
ところから、内容液が流出してしまうおそれがある。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、液体容器の傾斜時、転倒時における内容液の流出
を確実に防止し得るようにすることを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成(請
求項1の発明)では、上記課題を解決するための手段と
して、内容器を有する容器本体と、該容器本体の蓋体
と、前記内容器を加熱する電気ヒータとを備えた液体容
器において、前記蓋体に、前記内容器において発生する
蒸気を該蓋体内へ導く蒸気導入口と該蓋体内から外部へ
排出する蒸気排出口とを設けるとともに、前記蒸気導入
口と前記蒸気排出口との間に、前記蓋体内における側周
を回る環状の蒸気通路を接続している。
【0007】上記のように構成したことにより、液体容
器の傾斜時、転倒時においても蒸気通路において内容器
内の液位より上方となっている部分に空気層が形成され
ることとなり、転倒止水弁を用いなくとも、蒸気通路を
介しての内容液の外部への流出を確実に防止することが
できる。しかも、蒸気通路の通路長が長くなるため、蒸
気排出口から外部へ排出される蒸気量を低減できるとと
もに、内容器内への外気の対流が生じにくくなるため、
内容器内の湯を保温するに要する電気ヒータの消費電力
を低減することもできる。また、湯沸かし時において
は、蒸気の保有する熱が蓋体内に溜め込まれることとな
り、湯沸かしに要する電気ヒータの消費電力を低減する
こともできる。
【0008】請求項2の発明におけるように、前記蒸気
通路を、前記内容器の内径にできるだけ近づけた環状径
を有するものとした場合、液体容器の傾斜時、転倒時に
おいて蒸気通路内に確実に空気層が形成できることとな
り、蒸気通路を介しての内容液の外部への流出をより一
層確実に防止することができる。
【0009】請求項3の発明におけるように、前記蒸気
通路を、前記蒸気導入口側から前記蒸気排出口側に向か
って上り勾配とした場合、蒸気通路内において生じた結
露が蒸気通路を通って内容器内に還流されることとな
り、蒸気通路内を常時清潔に保つことができる。
【0010】請求項4の発明におけるように、前記内容
器の底部から前記容器本体の上部へ至る一連の液体注出
通路を設けるとともに、該液体注出通路に、前記内容器
における満液表示部の上方位置にて該内容器の外周を迂
回し且つ前記液体注出通路の一部を構成する迂回流路を
設けた場合、液体容器の傾斜時、転倒時においても迂回
流路において内容器内の液位より上方となっている部分
に空気層が形成されることとなり、転倒止水弁を用いな
くとも、液体注出通路を介しての内容液の外部への流出
を確実に防止することができる。しかも、内圧急上昇時
においても液体注出通路における液位上方部分の容積が
迂回流路分だけ増大することとなるため、液体注出通路
を介しての内容液の外部への流出を確実に防止すること
ができる。
【0011】請求項5の発明におけるように、前記迂回
流路を、前記液体注出通路の注出口側から前記内容器の
外周を一周迂回して元の注出口側に戻る通路により構成
した場合、液体容器がいずれの方向に転倒した場合であ
っても、迂回流路の一部(即ち、内容器内の液位より上
方となっている部分)に空気層が形成されることとな
り、内容液の外部への流出をより確実に防止できる。
【0012】請求項6の発明におけるように、前記迂回
流路を、その入口側から出口側に向かって上り勾配とし
た場合、液体注出操作後に液体注出通路に残る残液が迂
回流路に溜まることなく、内容器内に回収されることと
なり、保温容器として使用した場合において、次回の液
体注出時の初期における湯温の低下を防止することがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について説明する。
【0014】第1の実施の形態(請求項1〜6に対応) 図1ないし図3には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる液体容器が示されている。
【0015】この液体容器は、図1ないし図3に示すよ
うに、電気ヒータにより沸騰・保温される湯沸かしタイ
プのものとされており、加熱用の電気ヒータ4が付設さ
れた有底円筒状の内容器3を有する容器本体1と、前記
内容器3の上部開口3aを開閉自在に覆蓋する蓋体2と
を備えて構成されている。この場合、電気ヒータ4は内
容器3の底部下面に設けられている。符号5は内容器3
の温度を検出するための温度センサーである。
【0016】前記容器本体1は、内周面を構成する金属
製(例えば、ステンレス製)の内容器3と、外周面を構
成する合成樹脂製の外ケース7と、前記内容器3の上端
縁と外ケース7の上端縁とを結合する合成樹脂製の肩部
材8と、前記外ケース7の下端開口を覆う合成樹脂製の
底部材9とによって構成されており、前記肩部材8の後
方側には、前記蓋体2のヒンジピン10を係止するヒン
ジ支持部8aが一体に設けられている。
【0017】また、前記容器本体1の上部(具体的に
は、前記肩部材8の反ヒンジ支持部)には、後述する液
体注出通路11の出口である注出口11bが臨ましめら
れる注口12を有するパイプカバー13が設けられてい
る。
【0018】前記内容器3の底面には、該内容器3内の
液体(例えば、熱湯)を外部へ注出するための液体注出通
路11の導入口11aが接続されており、該液体注出通
路11は、前記導入口11aに一端を接続された略U字
状の下部接続管14と、該下部接続管14の他端に対し
て下端を接続された直管状の透明な液量管15と、該液
量管15の上端に対して下端を接続された上部接続管1
6と、該上部接続管16の上端に接続された転倒止水弁
17と、該転倒止水弁17に接続され、前記注口12に
先端が臨まされた略逆L字状の注出管18とからなって
いる。
【0019】前記液体注出通路11を構成する下部接続
管14の途中には、電動ポンプ6が介設されている。ま
た、前記液体注出通路11を構成する液量管15は、図
2に示すように、容器本体1の正面からやや片方にずれ
た位置に配設されている。
【0020】前記上部接続管16には、前記内容器3に
おける満液表示部19の上方位置にて該内容器3の外周
を迂回し且つ前記液体注出通路11の一部を構成するガ
ラスパイプ等からなる迂回流路20が接続されている。
該迂回流路20は、前記液体注出通路11の注出口側
(即ち、上部接続管16側)から前記内容器3の外周を
一周迂回して元の注出口側(即ち、上部接続管16側)
に戻る通路により構成されている。このようにすると、
液体容器がいずれの方向に転倒した場合であっても、迂
回流路20の一部(即ち、内容器3内の液位より上方と
なっている部分)に空気層が形成されることとなり、内
容液の外部への流出を確実に防止することができる。
【0021】前記迂回流路20の出口20bは、その入
口20aより上位に位置されており、全体として入口2
0a側から出口20b側に向かってゆるやかな上り勾配
とされている。また、前記迂回流路20の入口20aと
出口20bとの間には隔壁21が形成されており、液量
管15から上部接続管16に入った内容液Wは、迂回流
路20を経て上部接続管16に戻った後、転倒止水弁1
7および注出管18を経て外部へ注出されることとなっ
ている(図2参照)。さらに、前記迂回流路20は、前
記内容器3の外周面に接触した状態で前記液体注出通路
11の反対側における内容器3の外周面に固着された支
持具22により支持されている。
【0022】前記転倒止水弁17は、前記液体注出通路
11の途中において前記迂回流路20より上方位置に形
成された弁室23と、該弁室23に形成された前記液体
注出通路11に通ずる弁孔23aを本体転倒時に閉止す
るように動作する弁体24とを備えて構成されており、
該弁体24は、前記弁室23内に形成された仮想ロート
状のガイドリブ25にガイドされて前記弁孔23aを閉
止すべく斜め上向きにスライド可能とされている。つま
り、弁体24は、液体容器の転倒時にガイドリブ25に
ガイドされつつスライドして弁孔23aを閉止すること
となっており、これによって転倒止水が達成されること
となっているが、本実施の形態の場合、前記迂回流路2
0の形成により、液体容器の傾斜時、転倒時あるいは内
圧急上昇時における内容液Wの外部への流出が防止でき
るので、必ずしも必要ではない。しかしながら、液体容
器を勢いよく転倒させたり、内容器3内の圧力が急上昇
したりして、迂回流路20だけでは内容液Wの外部への
流出が防止できない場合があるので転倒止水弁17を設
けた方が望ましい。
【0023】一方、前記蓋体2は、前記容器本体1にお
ける肩部材8のヒンジ支持部8aに対してヒンジピン1
0を係止することにより開閉および着脱自在に枢支され
ており、該蓋体2の底板2bの下面には、前記内容器3
の上部開口3aを覆蓋する板金製の蓋板26が取り付け
られている。符号31は蓋体2の閉止状態を保持するた
めのロック機構である。
【0024】そして、前記蓋体2には、前記蓋板26の
中心部において開口する蒸気導入口27と、蓋体2の天
板2aにおける後部(換言すれば、枢支部やや前方)にお
いて開口する蒸気排出口28とが形成されている。該蒸
気排出口28の下方には、略ロート状の蒸気室29が形
成されている。
【0025】前記蒸気導入口27と前記蒸気排出口28
(具体的には、前記蒸気室29の入口29a)との間に
は、前記蓋体2内における側周を回る環状の蒸気通路3
0が接続されている。該蒸気通路30は、図5に示すよ
うに、前記蒸気導入口27から遠心方向に延びて前記蓋
体2内の最外周に至る遠心方向通路30aと、該遠心方
向通路30aの外端から前記蓋体2内の側周を回って略
一周する円弧状通路30bと、該円弧状通路30bの終
端から求心方向に延びて前記蒸気室29の入口29aに
接続される求心方向通路30cとからなっており、前記
蒸気導入口27側から前記蒸気排出口28側に向かって
上り勾配とされている(図3参照)。なお、前記蒸気通
路30は、前記内容器3の内径にできるだけ近づけた環
状径を有するものとするのが、液体容器の傾斜時、転倒
時において蒸気通路30内に確実に空気層が形成できる
点で望ましい。
【0026】ところで、上記蒸気通路30は、例えば、
押出成形された直管形状のシリコンゴム製のパイプを所
定間隔で切断した後、所定形状に折り曲げて形成され
る。このようにすると、蒸気通路30の形成が容易とな
る。符号32は前記蒸気通路30における求心方向通路
30cと蒸気室入口29aとの間に接続される金属製の
エルボ継手、33は蒸気室入口29aとエルボ継手32
との継ぎ目をシールするシールパッキンである。
【0027】該蒸気通路30は、内容器3内において発
生する蒸気を外部へ導出することにより、内容器3内の
圧力が異常に上昇して液体注出通路11を介して内容液
(例えば、熱湯)Wが注出口11bから不用意に注出され
ることのないようにするために設けられるものである。
【0028】上記のように構成された液体容器は、次の
ように作用する。
【0029】電気ヒータ4への通電開始により、内容器
3内に収容された内容液Wが加熱沸騰されて蒸気Sが発
生する。該蒸気Sは、蒸気導入口27から蒸気通路30
および蒸気室29を経て蒸気排出口28から外部へ排出
されるが、蒸気通路30は、蓋体2内の最外周を回るこ
ととされているため、通路長が長くなり、蒸気通路30
内において結露が生じることとなる。従って、蒸気排出
口28から外部へ排出される蒸気量が低減されることと
なる。しかも、内容器3内への外気の対流が生じにくく
なるため、内容器3内の湯を保温するに要する電気ヒー
タ4の消費電力を低減することもできる。また、湯沸か
し時においては、蒸気の保有する熱が蓋体2内に溜め込
まれることとなり、湯沸かしに要する電気ヒータ4の消
費電力を低減することもできる。さらに、前記蒸気通路
30は、前記蒸気導入口27側から前記蒸気排出口28
側に向かって上り勾配とされているため、蒸気通路30
内において生じた結露が蒸気通路30を通って内容器3
内に還流されることとなり、蒸気通路30内を常時清潔
に保つことができる。
【0030】ところで、給湯スイッチ(図示省略)を押
圧操作することにより、電動ポンプ6が作動して液体注
出通路11を介して内容液Wが注出されるが、液体容器
を傾斜させたり、転倒させた場合には、図4に示すよう
に、蒸気通路30において内容器3内の液位Wより上方
となっている部分に空気層が形成されることとなり、転
倒止水弁を用いなくとも、蒸気通路30を介しての内容
液Wの外部への流出を確実に防止することができる。
【0031】一方、液体容器をゆっくりと傾斜させた場
合あるいは転倒させた場合には、転倒止水弁17が作動
しないことがあるが、本実施の形態においては、液体注
出通路11の途中に迂回流路20を形成しているため、
図4に示すように、迂回流路20において上方となって
いる部分が、内容器3内の内容液Wの液位より上位とな
り、当該部分に空気層が形成されることとなる。従っ
て、該空気層の存在により液体注出通路11を介しての
内容液Wの外部への流出を確実に防止することができ
る。また、内圧急上昇時においても液体注出通路11に
おける液位より上位となる部分の容積が迂回流路20の
分だけ増大することとなるため、液体注出通路11を介
しての内容液Wの外部への流出を確実に防止することが
できる。
【0032】さらに、前記迂回流路20の出口20bを
入口20aより上位となしたことにより、液体注出操作
後に液体注出通路11に残る残液が迂回流路20に溜ま
ることなく、内容器3内に回収されることとなり、次回
の液体注出時の初期における湯温の低下を防止すること
ができる。
【0033】さらにまた、前記迂回流路20を前記内容
器3の外周面に接触させたことにより、内容器3から迂
回流路20への熱伝導が得られることとなり、迂回流路
20内に残液が存在していても温度低下を防止すること
ができる。
【0034】上記説明では、迂回流路20を内容器3の
外周を一周する通路で構成するようにしたものを実施の
形態としているが、迂回流路20を、内容器3の外周を
一周することなく往復する通路で構成するようにしても
よい。
【0035】また、蒸気通路30は、蓋体2内を何周し
てもよいが、その途中で蓋体2内の側周を回る部分があ
ればよい。さらに、上記した略円形形状の他、四角形、
六角形等の多角形形状としてもよい。さらにまた、図6
に示すように、蒸気通路30における遠心方向通路30
aおよび求心方向通路30cを除く部分を蛇行形状とす
ることもできるし、図7に示すように、円弧状通路30
bの部分に、液溜め部30dを形成すれば、蒸気通路3
0に溜まる液量が多くなるため、転倒時における外部へ
の液漏れをより確実に防止できるとともに、蒸気Sの結
露が促進され、排出蒸気量をさらに減少できる。
【0036】第2の実施の形態(請求項1、2、4〜6
に対応) 図8には、本願発明の第2の実施の形態にかかる液体容
器における蓋体の構造が示されている。
【0037】この場合、蒸気通路30は、蓋体2の底板
2bの上面に例えば図5に示す環状形状となるように一
体に突設されたリブ34,34と、該リブ34,34の
上端に対して高周波溶着されるカバー体35との間に形
成される通路とされている。この場合、蒸気通路30は
水平とされる。このようにすると、蒸気通路30の構成
が簡略化されることとなる。その他の構成は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0038】上記説明では、湯沸かしタイプの液体容器
を実施の形態としているが、本願発明は、保温のみある
いは液体収容のみを行うタイプの液体容器にも適用可能
である。
【0039】
【発明の効果】本願発明(請求項1の発明)によれば、
内容器を有する容器本体と、該容器本体の蓋体と、前記
内容器を加熱する電気ヒータとを備えた液体容器におい
て、前記蓋体に、前記内容器において発生する蒸気を該
蓋体内へ導く蒸気導入口と該蓋体内から外部へ排出する
蒸気排出口とを設けるとともに、前記蒸気導入口と前記
蒸気排出口との間に、前記蓋体内における側周を回る環
状の蒸気通路を接続して、液体容器の傾斜時、転倒時に
おいても蒸気通路において内容器内の液位より上方とな
っている部分に空気層が形成されるようにしたので、転
倒止水弁を用いなくとも、蒸気通路を介しての内容液の
外部への流出を確実に防止することができるという優れ
た効果がある。しかも、蒸気通路の通路長が長くなるた
め、蒸気排出口から外部へ排出される蒸気量を低減でき
るとともに、内容器内への外気の対流が生じにくくなる
ため、内容器内の湯を保温するに要する電気ヒータの消
費電力を低減することもできる。また、湯沸かし時にお
いては、蒸気の保有する熱が蓋体内に溜め込まれること
となり、湯沸かしに要する電気ヒータの消費電力を低減
することもできる。
【0040】請求項2の発明におけるように、前記蒸気
通路を、前記内容器の内径にできるだけ近づけた環状径
を有するものとした場合、液体容器の傾斜時、転倒時に
おいて蒸気通路内に確実に空気層が形成できることとな
り、蒸気通路を介しての内容液の外部への流出をより一
層確実に防止することができる。
【0041】請求項3の発明におけるように、前記蒸気
通路を、前記蒸気導入口側から前記蒸気排出口側に向か
って上り勾配とした場合、蒸気通路内において生じた結
露が蒸気通路を通って内容器内に還流されることとな
り、蒸気通路内を常時清潔に保つことができる。
【0042】請求項4の発明におけるように、前記内容
器の底部から前記容器本体の上部へ至る一連の液体注出
通路を設けるとともに、該液体注出通路に、前記内容器
における満液表示部の上方位置にて該内容器の外周を迂
回し且つ前記液体注出通路の一部を構成する迂回流路を
設けた場合、液体容器の傾斜時、転倒時においても迂回
流路において内容器内の液位より上方となっている部分
に空気層が形成されることとなり、転倒止水弁を用いな
くとも、液体注出通路を介しての内容液の外部への流出
を確実に防止することができる。しかも、内圧急上昇時
においても液体注出通路における液位上方部分の容積が
迂回流路分だけ増大することとなるため、液体注出通路
を介しての内容液の外部への流出を確実に防止すること
ができる。
【0043】請求項5の発明におけるように、前記迂回
流路を、前記液体注出通路の注出口側から前記内容器の
外周を一周迂回して元の注出口側に戻る通路により構成
した場合、液体容器がいずれの方向に転倒した場合であ
っても、迂回流路の一部(即ち、内容器内の液位より上
方となっている部分)に空気層が形成されることとな
り、内容液の外部への流出をより確実に防止できる。
【0044】請求項6の発明におけるように、前記迂回
流路を、その入口側から出口側に向かって上り勾配とし
た場合、液体注出操作後に液体注出通路に残る残液が迂
回流路に溜まることなく、内容器内に回収されることと
なり、保温容器として使用した場合において、次回の液
体注出時の初期における湯温の低下を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる液体容器
の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる液体容器
の一部を断面とした正面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる液体容器
における蓋体の拡大縦断面図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる液体容器
の転倒時の状態を示す縦断面図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる液体容器
における蒸気通路の平面図である。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる液体容器
における蒸気通路の変形例を示す平面図である。
【図7】本願発明の第1の実施の形態にかかる液体容器
における蒸気通路のもう一つの変形例を示す平面図であ
る。
【図8】本願発明の第2の実施の形態にかかる液体容器
における蓋体の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4は電気ヒー
タ、6は電動ポンプ、8は肩部材、11は液体注出通
路、14は下部接続管、15は液量管、16は上部接続
管、17は転倒止水弁、18は注出管、19は満液表示
部、20は迂回流路、20aは入口、20bは出口、2
7は蒸気導入口、28は蒸気排出口、30は蒸気通路、
Sは蒸気、Wは内容液。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容器を有する容器本体と、該容器本体
    の蓋体と、前記内容器を加熱する電気ヒータとを備えた
    液体容器であって、前記蓋体には、前記内容器において
    発生する蒸気を該蓋体内へ導く蒸気導入口と該蓋体内か
    ら外部へ排出する蒸気排出口とを設けるとともに、前記
    蒸気導入口と前記蒸気排出口との間には、前記蓋体内に
    おける側周を回る環状の蒸気通路を接続したことを特徴
    とする液体容器。
  2. 【請求項2】 前記蒸気通路を、前記内容器の内径にで
    きるだけ近づけた環状径を有するものとしたことを特徴
    とする前記請求項1記載の液体容器。
  3. 【請求項3】 前記蒸気通路を、前記蒸気導入口側から
    前記蒸気排出口側に向かって上り勾配としたことを特徴
    とする前記請求項1および請求項2のいずれか一項記載
    の液体容器。
  4. 【請求項4】 前記内容器の底部から前記容器本体の上
    部へ至る一連の液体注出通路を設けるとともに、該液体
    注出通路には、前記内容器における満液表示部の上方位
    置にて該内容器の外周を迂回し且つ前記液体注出通路の
    一部を構成する迂回流路を設けたことを特徴とする前記
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項記載の液体容
    器。
  5. 【請求項5】 前記迂回流路を、前記液体注出通路の注
    出口側から前記内容器の外周を一周迂回して元の注出口
    側に戻る通路により構成したことを特徴とする前記請求
    項4記載の液体容器。
  6. 【請求項6】 前記迂回流路を、その入口側から出口側
    に向かって上り勾配としたことを特徴とする前記請求項
    4および請求項5のいずれか一項記載の液体容器。
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