JP2932405B2 - 超音波測定装置 - Google Patents

超音波測定装置

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JP2932405B2 JP3126671A JP12667191A JP2932405B2 JP 2932405 B2 JP2932405 B2 JP 2932405B2 JP 3126671 A JP3126671 A JP 3126671A JP 12667191 A JP12667191 A JP 12667191A JP 2932405 B2 JP2932405 B2 JP 2932405B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波測定装置に関
し、詳しくは、エコー受信信号をA/D変換器によりデ
ジタル値に変換して画像処理し、Aスコープ画像等を表
示する超音波探傷装置において、1つのA/D変換器を
用いて実時間サンプリングと等価サンプリングの制御が
簡単にできるようなA/D変換処理の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波測定装置の1つである超音波映像
検査装置は、超音波探傷器と、マイクロプロセッサとメ
モリなどを内蔵した画像処理装置等とを備えていて、例
えば、IC,各種の電子部品などの被検体に対して超音
波を照射し、被検体の表面や内部からの反射波を検出し
て被検体の内部の状態を映像の形で表示し、これにより
部品等の検査をする。その測定は、超音波探触子から得
られるエコー受信信号を増幅してそのピーク値を検出
し、それまでの時間を計測することなどで行われ、ある
いは、増幅されたエコー受信信号をそのままA/D変換
してコンピュータによりデータ処理して時間や強度の値
を検出することで行われる。
【0003】後者のエコー受信信号をデジタル化して処
理する、いわゆるデジタル超音波検査測定において時間
計測の精度をあげるには、A/D変換のサンプリングピ
ッチを細かくする(時間軸の分解能の高くする)必要が
ある。時間軸の分解能を上げるためには、単純にサンプ
リング周波数を高くするほかに、等価的に高い周波数で
A/D変換することができる等価サンプリング方式も用
いられている。等価サンプリング方式は、1回のアナロ
グ波形で所定のサンプリングクロックによりA/D変換
を行い、次の波形では前の波形より少しクロック位置を
ずらせてサンプリングするもので、例えば、100MH
z程度波形のサンプリングの場合、それを25点程度に
分割して、25回同一波形を受けてA/D変換するもの
である。このような等価サンプリング方式は、A/D変
換する波形を繰返し入力し、波形の入力毎に波形入力開
始点を基準にしてサンプリング点を一定時間ずつ遅延さ
せて(又はサンプリング点を基準に波形入力開始点を進
めて)A/D変換するものであって、そのサンプリング
ピッチは、入力波形の繰返し回数をNとすると、使用し
たA/D変換器のサンプリングピッチの1/Nになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタル超
音波検査装置では、通常使用時は、波形全体を見るため
に通常のシリアルなサンプリング方式(実時間サンプリ
ング)でA/D変換を行って、データを採取し、部分的
に拡大したい時などに先の等価サンプリング方式でA/
D変換する、2つのA/D変換の方式を切換えて使用で
きるものがある。この種の装置では、通常の実時間サン
プリング時と等価サンプリング時とでは、画像処理装置
のマイクロプロセッサとA/D変換器とを結合するイン
タフェースをそれぞれ個別に設けなければならず、A/
D変換を制御するマイクロプロセッサ側の処理ロードが
増加し、それが測定処理の効率を低下させる一因となっ
ている。この発明は、このような問題点を解決するもの
であって、サンプリングについての制御情報の内容を変
更するだけで簡単に実時間サンプリングと等価サンプリ
ングとの切換ができる超音波測定装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためのこの発明の超音波測定装置は、超音波探傷器
と、この超音波探傷器のアナログ出力信号をA/D変換
するA/D変換器と、このA/D変換器によりA/D変
換されたサンプリング値を記憶するデータメモリと、こ
のデータメモリに対してデータを書込むアドレスを外部
からのアドレス算出信号に応じて発生してデータメモリ
に送出するメモリアクセス回路と、データメモリに対す
るリード・ライトの制御信号とアドレス算出信号とを送
出し、データメモリに記憶されたデータを読取るデータ
処理回路とを備えていて、メモリアクセス回路がアドレ
ス算出信号の内容に応じて実時間サンプリングのアクセ
スアドレスと等価サンプリングのアクセスアドレスのい
ずれかを発生しかつ等価サンプリングのアクセスアドレ
スをデータメモリ上において実時間サンプリングでサン
プリング値が記憶される順序になるように等価サンプリ
ング周期とその測定回数に応じて発生するものである。
【0006】
【作用】このように、等価サンプリング時において発生
するアクセスアドレスをデータメモリ上において実時間
サンプリングでサンプリング値が記憶される順序になる
ように等価サンプリング周期とその測定回数に応じて発
生するアドレスアクセス回路を設け、実時間サンプリン
グアクセスアドレスと等価サンプリングアクセスアドレ
スの発生動作をデータ処理回路からの制御データ内容に
応じて制御するようにすることでデータ処理回路が制御
情報の内容を換えるだけで、データメモリに記憶される
データを等価サンプリングであっても実時間サンプリン
グの場合と同じ連続状態で記憶されるようにする。その
結果、データ処理回路側からみての測定データの読出し
は、実時間サンプリング時,等価サンプリング時ともに
区別がなくなり、データ処理回路とA/D変換器との間
のインタフェースが同じにできる。
【0007】
【実施例】図1は、この発明の超音波測定装置を適用し
た一実施例のブロック図であり、図2は、等価サンプリ
ングとその場合の波形データメモリにおける測定データ
の記憶の仕方の説明図である。図1において、20は、
インタフェース回路であって、超音波探傷器21,A/
D変換器1と画像処理装置22との間に設けられ、これ
らの間で信号授受のインタフェースを行う。超音波探傷
器21は、内部にパルサーとレシーバとを有し、超音波
測定のためのプローブ(図示せず)が接続されている。
画像処理装置22は、内部にマイクロプロセッサ(MP
U)22aとメモリ22b等を有していて、インタフェ
ース回路20から測定データをそのバス22cを介して
受け、各種の制御信号をインタフェース回路20に送出
する。
【0008】インタフェース回路20は、A/D変換器
1を介して超音波探傷器21のアナログ出力をデジタル
化してデジタル信号入力端子31に受ける。ここでのA
/D変換器1は、実時間サンプリング,等価サンプリン
グの両方の方式で動作する。したがって、これは、両者
に使用できるサンプリング処理速度を持つ。これは、発
振器7からのクロックをクロック端子(CK端子)32
を介して受け、このクロックに応じて波形信号をサンプ
リングし、A/D変換された波形データ(測定データ)
をデータバスゲート2に加え、これを通して波形データ
メモリ3に入力する。波形データメモリ3は、リード・
ライト端子(R/W端子)33に加えられる画像処理装
置22からのリード・ライト制御信号に応じてライト時
には、データバスゲート2からのデータを指定されたア
ドレスに記憶し、リード時には、画像処理装置22によ
り順次アクセスされるアドレスからデータをデータバス
ゲート5に出力していく。データバスゲート5は、画像
処理装置22のバス22c(そのデータバス)にデータ
端子34を介して接続され、波形データメモリ3から読
出されたデータを画像処理装置22に送出する。4は、
リード・ライトコントローラであって、画像処理装置2
2からリード/ライト制御信号をリード・ライト端子3
2を介して受け、発振器7からのクロックと他の回路か
らの制御信号に応じて波形データメモリ3にリード・ラ
イトのための制御信号を送出する。
【0009】ラッチ回路12は、画像処理装置22から
A/Dスタート信号端子(A/D端子)37に送出され
るA/D変換スタート信号を受けて、それをラッチす
る。タイミング制御信号発生回路11は、ラッチ回路1
2からのスタート信号のラッチ出力、例えば、それをH
IGHレベル(以下“H”)とすれば、その立上がり信
号を受けて所定幅のタイミング制御信号を発生し、これ
を制御信号としてアクセスアドレス算出回路10、遅延
回路14、そしてマルチプレクサ8に送出する。遅延回
路14に加えられたタイミング制御信号は、パルサー駆
動タイミング信号として超音波探傷器21に送出され
る。アクセスアドレス算出回路10は、画像処理装置2
2からサンプリング制御端子(SPL端子)37を介し
てサンプリング制御信号(これはこの発明のアドレス算
出信号に対応する)に応じて波形データメモリ3の書込
みアドレスとして実時間サンプリングのアドレスと等価
サンプリングのアドレスのいずれかを算出し、マルチプ
レクサ8に送出する。9は、アクセスアドレス算出回路
10の内部に設けられたシフトアドレス量(=総測定回
数)を記憶するレジスタであって、等価サンプリングの
際にアクセスアドレス算出回路10が算出するアドレス
の演算パラメータを与える。その値は、画像処理装置2
2からSPL端子37を介して設定される。
【0010】アクセスアドレス算出回路10は内部に加
算回路を有していて、タイミング制御信号が“L”から
“H”になると発振器7のクロックのカウントあるいは
それに従って演算してアドレスの算出を開始する。その
アドレスの算出は、レジスタ9の値が“0”でないとき
(これは等価サンプリングのときであり、後述する。)
には、レジスタ9の値を測定周期(最初の測定周期を
“0”とし、次の測定周期からカウントする。)を重ね
るごとに加算していき、この加算結果と測定回数カウン
タ13の値とをさらに加算して算出結果を得る。このア
ドレスの算出は、タイミング制御信号が“H”の期間に
おいて行われ、発振器7のクロックを受けた回数をL、
レジスタ9に記憶された値をK、現実の等価サンプリン
グ測定回数値Sとすると、(L−1)×K+(S−1)
によりクロックを受ける都度算出されるものである。な
お、D=S−1を測定回数の更新回数とする。この測定
回数更新値Dは、アドレス値の先頭が通常“0”からス
タートするのでアクセスアドレスの数値に対応する。こ
れにより、A/D変換のサンプリング回数に応じて波形
データメモリ3のアドレスがレジスタ9に記憶されたア
ドレス分だけシフトするアドレス信号が算出される。こ
の場合、レジスタ9に記憶される値を初期値Kに対して
クロックを受ける都度(L−1)×Kが記憶されるよう
にしてもよい。レジスタ9の値が“0”のとき(これは
実時間サンプリングのときであり、後述する。)には、
単に、クロックをカウントし、そのカウント値(L−
1)を算出結果として発生する。そして、いずれの場合
も算出結果が波形データメモリ3の最大記憶容量を越え
た時点でカウント終了信号(カウントUP信号)を発生
し、それをタイミング制御信号発生回路11と測定回数
カウンタ13とに送出する。
【0011】アクセスアドレス算出回路10で算出され
るアドレス値は、マルチプレクサ8を介して波形データ
メモリ3に加えられる。マルチプレクサ8は、アクセス
アドレス算出回路10からアドレス信号(ビットパラレ
ル)を受けるとともに、画像処理装置22からそのバス
22c(そのアドレスバス),アドレス信号端子36を
介してアドレス信号(ビットパラレル)を受ける。マル
チプレクサ8は、これら2つのアドレス信号のいずれか
を選択して波形データメモリ3に加える。この場合のア
ドレス信号の選択は、タイミング制御信号発生回路11
のタイミング制御信号が発生していないとき(この信号
がLOWレベル(以下“L”)のとき)にはアドレス信
号端子36からのアドレス信号を波形データメモリ3に
送出するものであり、タイミング制御信号発生回路11
のタイミング制御信号が発生しているとき(この信号が
HIGHレベル(以下“H”)のとき)にはアクセスア
ドレス算出回路10からのアドレス信号を送出するもの
である。なお、この後者は、波形データメモリ3に測定
データが採取される書込み時である。
【0012】測定回数カウンタ13は、実際に測定され
た回数をカウントするカウントであり、ここでは説明の
都合上実際に測定された回数が総測定回数になることを
検出するためのプリセットカウンタと実際の測定回数を
示す通常のカウンタとに分けて2つのカウンタをもって
説明するが、これらは演算により算出してもよい。プリ
セットカウンタは、所定の繰返し測定(指定された総測
定回数分の測定)が行われた後にラッチ回路12にセッ
トされたデータをリセットする信号を発生する。これに
よりA/D変換終了信号が端子35を介して画像処理装
置22に送出される。プリセットカウンタに設定される
初期値は、レジスタ9と同様にSPL端子37を介して
総測定回数として画像処理装置22から設定される。実
際の繰返し測定回数D(更新値=S−1,Sは実際の測
定回数)は、通常のカウンタ(実際の測定回数のカウン
タ)でカウントされ、アクセスアドレス算出回路10の
カウンタUP信号によりインクリメントされ、その値が
アドレスアクセス算出回路10に送出される。
【0013】測定回数カウンタ13は、図2に示すよう
に、等価サンプリングの総測定回数を10回(等価サン
プリングにおける受信波形の遅延回数は1回の遅延時間
が5nsで9回になる。)とすると、図示するように2
回目,3回目と実際の測定回数が更新されるたびに先頭
を1番地づつずらして記憶する。実際の測定回数カウン
タがこの場合の先頭アドレスから変位する番地を与え
る。また、図2では、同じ測定回において等価サンプリ
ングの測定周期を重ねるごとに、測定回数に合わせて1
0番地おきに記憶させていく。この10番地おきにA/
D変換データ(測定データ)がアクセスアドレスをシフ
トさせる値を決めるのがレジスタ9の値である。このよ
うにすることにより10回目のA/D変換が終了した時
には、測定データ(波形データ)が波形データメモリ3
の先頭から順序よく並んでいることになり、実時間サン
プリングと同じ状態のデータが等価サンプリングにおい
ても得られる。そこで、画像処理装置22は、等価サン
プリングにおいても通常の実時間サンプリング時と同様
のデータ処理を行えばよい。
【0014】従来の等価サンプリングでは、等価サンプ
リングにあってもアドレスを順次インクリメントするだ
けであるので、等価サンプリング時におけるA/Dデー
タの波形データメモリ3への書きこみ順序がA/D変換
した順にその先頭から順次書込まれていく。これでは、
1回目のA/Dデータが波形データメモリ3の先頭部分
に記憶され、10回目のA/Dデータが波形データメモ
リ3の最後部分に記憶されるため、画像処理装置22
は、波形データメモリ3からデータを読出したのちデー
タが1つの波形となるようにデータの順番を並び替える
必要がある。しかし、図2に示すように方式で記憶すれ
ば、実時間サンプリングでも等価サンプリングでも問題
はなくなる。
【0015】なお、遅延回路14は、パルサーの起動
(波形入力開始点)を信号を繰返し入力するたびにずら
すが、図2では、0〜45nsまで5nsステップで遅
延時間を変えている。遅延時間の選択は、測定回数カウ
ンタ13の値に応じて設定され、この場合には、測定回
数カウンタ13の実際の測定値をカウントするカウンタ
の値が“0”の時45ns遅延でカウントが増すたびに
5nsずつ遅延時間が少なくなる。等価サンプリングの
繰返し回数が10であり、遅延時間の単位が5nsであ
るので、等価サンプリングを実時間サンプリングに対応
させるとそのサンプリング周期は20MHzに当たる。
【0016】さて、測定回数カウンタ13のカウンタに
は、等価サンプリングの総測定回数M(総測定回数=遅
延回数+1))に応じて画像処理装置22から総測定回
数“M”が設定され、実際の測定回数をカウントする測
定回数カウンタのカウント値が等価サンプリングの測定
を重ねるごとに、言い換えれば、アクセスアドレス算出
回路10のカウントUP信号の都度インクリメントされ
る。これと同時に総測定回数Mがセットされたプリセッ
トカウンタの値がデクリメントされる。実際の測定回数
が“0”〜“M−1”まで(“0”も1回分になる)カ
ウントしてM回目の測定が終了した時点でプリセットカ
ウンタのプリセット値が減算されて“0”に戻り、カウ
ントUPしてラッチ回路12をリセットする信号を発生
する。また、アクセスアドレス算出回路10に加えられ
た実際の測定回数のカウント値D(=更新値)は、アド
レス算出の加算値にされる。ここでの総測定回数“M”
は、等価サンプリング時における1サンプリング周期内
において、遅延させてサンプリングする数+1であり、
等価サンプリング時の単位測定周期における総サンプリ
ング数になっている。なお、実時間サンプリングにおけ
るこの初期値は、遅延しないということでこの値は
“0”に設定される。その結果、実時間サンプリング時
は、その値が0から1になったときにカウントUPす
る。この点、等価サンプリング時は、先に述べたように
総測定回数“M”になったときにカウントUPし、測定
回数カウンタ13のプリセットカウンタがカウントUP
した時にA/D変換が終了する。
【0017】次に、その基本的な動作を説明すると、測
定データの採取時には、まず、ラッチ回路12がマイク
ロプロセッサ22aから送られるA/Dスタート信号
(パルサー起動信号)をA/D端子37に受けてこれを
ラッチし、その出力を“L”から“H”に変える。ラッ
チ回路12の出力が“H”になると、それをA/D変換
器1とタイミング制御信号発生回路11とが受けてタイ
ミング制御信号を発生し、これが各回路に加えられてA
/D変換とパルサーの起動が行われる。このときには、
波形データメモリ3が書込み状態となっていて、タイミ
ング制御信号は、A/D変換されたサンプリングデータ
が波形データメモリ3の全記憶領域に記憶される期間だ
け“H”のまま保持される。この期間中は、超音波探傷
器21からのエコー受信信号がA/D変換器1に入力さ
れる。A/D変換器1は、超音波探傷器21のアナログ
信号(エコー受信信号)を発振器7から出力されるクロ
ックをサンプル信号として受けてこれに同期してデジタ
ルデータに変換し、データバスゲート2に送り出す。タ
イミング制御信号発生回路11からのタイミング制御信
号に応じてデータバスゲート2のゲートが“H”の期間
開き、A/D変換されたデータがデータバスゲート2を
介して波形データメモリ3に送出され、マルチプレクサ
8から送出されるアドレスがアクセスされて波形データ
メモリ3のアクセスされた場所にA/D変換データが書
込まれる。
【0018】以上のようにデータバスゲート2のデータ
を波形データメモリ3に書込む時(ライト時)には、リ
ード・ライトコントローラ4からライト信号が波形デー
タメモリ3に送出される。これは、画像処理装置22の
マイクロプロセッサ22aから送られたライト制御信号
に応じて発振器7のクロックに同期して発生する。した
がって、A/D変換のクロックにも同期している。ま
た、このとき波形データメモリ3の書込みアドレスは、
アクセスアドレス算出回路10により算出されて決定さ
れている。
【0019】波形データメモリ3の測定データが読出さ
れるとき(リード時)には、リード・ライトコントロー
ラ4からリード信号が波形データメモリ3に送出され
る。これも画像処理装置22のマイクロプロセッサ22
aから送られたリード制御信号に応じて発振器7のクロ
ックに同期して発生する。このときには、データバスゲ
ート2が閉じ、これに換わってデータバスゲート5が開
く。データバスゲート5は、タイミング制御信号をイン
バータ6を介して受けるので、データバスゲート2とは
その動作が逆になる。このとき、アドレス信号端子35
を介してマイクロプロセッサ22aから送られるアドレ
ス信号がマルチプレクサ8により選択されて波形データ
メモリ8に送られる。したがって、リード時には波形デ
ータメモリ3がマイクロプロセッサ22aと直結した形
となる。
【0020】以上は、基本的なリード・ライト動作であ
るが、次にこの発明の特徴であるサンプリング制御信号
(アドレス算出信号の一例)に応じたアドレス算出につ
いて説明する。先に説明したように、データ採取時に
は、A/Dスタート信号に応じてラッチ回路12にデー
タがセットされ、ライト制御信号が画像処理装置22か
ら送出され、波形データメモリ3はライト状態になる。
そして、タイミング制御信号発生回路11はタイミング
制御信号を発生する。実時間サンプリング時は、先のラ
イト動作においてサンプリング制御信号の数値“0”が
画像処理装置22から出力され、あらかじめアクセスア
ドレス算出回路10のレジスタ9にセットされる。した
がって、発振器7からクロックを受けるごとにインクリ
メントされたアドレス(アクセスアドレスは“0”から
スタート(=L−1に対応,Lはクロックを受けた回
数)を発生してそれを波形データメモリ3にアクセスア
ドレス値として加える。このとき、測定回数カウンタ1
3のプリセットカウンタの値は“0”である。そして、
パルサー駆動信号を1回発生するだけである。そこで、
アクセスアドレス値が波形データメモリ3の最大アドレ
スを越えたときにカウントUP信号が発生してラッチ回
路12がリセットされ、A/D変換が終了する。このと
きには、波形データメモリ3に波形データがA/D変換
された順に連続して記憶されている。遅延回路14は、
測定回数カウンタ13の測定回数カウンタが0であるか
ら、先の図2の例のように、遅延時間が45nsであれ
ば、“L”から“H”への立上がりで45ns遅れてパ
ルサーが起動される。
【0021】一方、等価サンプリング時は、サンプリン
グ制御信号の数値(=総測定回数)が“M”>0であ
る。この数値M(=総測定回数)がレジスタ9にセット
され、かつ、測定回数カウンタ13のプリセットカウン
タにもセットされる。アクセスアドレス算出回路10
は、図2に示すようにレジスタ9の値が“0”でないの
で、これに従って波形データメモリ3のアドレスをA/
D変換に対応するクロックを受けるごとに発生し(最初
のアドレスのスタートは“0”から)、そのアクセスア
ドレスが波形データメモリ3の最終アドレスを越えた時
点でカウントUPして測定回数をカウントする測定回数
カウント13のカウンタの値をインクリメントし、同時
にタイミング制御信号発生回路11を駆動してアクセス
アドレス算出回路10を再起動させる。このときには先
の測定回数の値は更新されている。そこで、図2に示す
ように、レジスタ9の値とサンプリング周期−1(=L
−1)で算出される値(各記憶位置における先頭アドレ
ス値に対応)を更新された測定回数D(更新値=アドレ
ス変位量)に加算する。これにより指定される記憶領域
ごとに1つ前に測定データを記憶したアドレスの次のア
ドレスにデータが記憶されていく。
【0022】図2にあっては、波形データメモリ3の変
位アドレスとして総測定回数Mに対応して0〜9まで値
(“0”は測定1回に対応する。)を採る。これは、先
に説明したように、アクセスアドレス算出回路10のカ
ウントUP信号でカウントされていくが、実時間サンプ
リング時は0から1になると、この測定回数カウンタ1
3は、カウントUPし、等価サンプリングでは9〜10
になるとカウントUPする。すなわち、10回の測定が
終了し、測定回数値が9から10になり、10回を越え
た時点で測定回数カウンタ13がカウントUPしてA/
D変換が終了する。図2における等価サンプリングで
は、タイミング制御信号発生回路11は“L”から
“H”へ状態を変え、これを10回繰り返すことにな
る。アクセスアドレス算出回路10もそのたびにカウン
トを繰り返すが測定回数カウンタ13の値が0〜9へ増
えていくので1回目は0から、2回目以降は1づつカウ
ント開始点が増え、波形データメモリ3の書込みアドレ
スが図示するように更新されていく。なお、周期を重ね
るごとにレジスタ9の値“10”(=16進では“AH
”)が加算されるので、波形データメモリ3へ入力さ
れるアドレス信号は、図2に示すような10番地おきの
値となる。10回目の測定において波形データメモリ3
のアクセスアドレスがカウントUPすると測定回数カウ
ンタ13もカウントUPし、ラッチ回路12がリセット
され、A/D終了信号がマイクロプロセッサ22aに発
せられる。
【0023】このようにすることで、等価サンプリング
の繰返し測定回数を10回とした場合には、1回目のパ
ルサー起動のみ画像処理装置22が行い、2〜10回目
のパルサー起動は、インタフェース20で行うことがで
きる。そして、10回目の測定におけるA/D変換が終
了した時に、インタフェース回路20から画像処理装置
22へA/D終了信号が発せられ、画像処理装置は、A
/D終了信号を受けた後波形データメモリ3からデータ
を読出す処理を行う。インタフェース回路20をこのよ
うな回路にすることにより、画像処理装置22の制御も
サンプリング制御信号の情報内容を換えるだけで済み、
波形データメモリ3からの読出しデータは等価サンプリ
ングであっても実時間サンプリングの場合と同じにな
る。そこで、実時間サンプリング時,等価サンプリング
時ともに画像処理装置22とA/D変換器1とのインタ
フェースを同じにすることができる。
【0024】以上説明してきたが、実施例のアクセスア
ドレス算出回路は、一例であって、種々の構成と採り得
る。この回路は、画像処理装置側のサンプリング制御信
号の内容に応じて実時間サンプリングのアクセスアドレ
スと等価サンプリングのアクセスアドレスのいずれかを
発生しかつ等価サンプリングのアクセスアドレスが波形
データメモリ3上において実時間サンプリングでサンプ
リング値が記憶される順序になるように等価サンプリン
グ時の測定周期と測定回数に応じて発生するものならば
どのような回路でもよい。また、以上の場合、サンプリ
ング制御信号は、算出アドレスのついての制御信号であ
り、実際には、アドレス算出信号になっている。また、
実施例におけるアドレス算出信号の情報のうち実時間サ
ンプリング制御値を数値“0”としているが、これは、
遅延時間の設定との関係で“0”を使用しているのであ
って、等価サンプリングの数値を使用しない、これに関
係ない数値であればどのような数値あるいは符号を割当
ててもよい。さらに、実施例では、実際の測定回数と測
定更新値とを切分けて管理しているが、これは、メモリ
のアクセス番地が“0”番地から始まる関係で採用して
いるのであって、書込むメモリのアドレスに応じて種々
の変形ができ、固定的なものではない。画像処理装置
は、マイクロプロセッサ等を有するデータ処理回路であ
ればよく、波形データメモリは、超音波探傷器から得ら
れる信号をA/D変換したデータを記憶するものであれ
ばよい。波形を記憶するものに限定されない。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、この
発明にあっては、次のような効果が得られる。 (1) データ処理回路とA/D変換器のインタフェースを
実時間サンプリング時,等価サンプリング時両方とも同
じにすることができ、データ処理回路側の処理ロード、
特に、ソフトウエアの負担を軽減できる。 (2) インタフェースが同じにでき、かつ、データ処理回
路における制御もサンプリング内容を指定する制御の情
報内容を変えるだで済むので、実時間サンプリング方式
しかないA/D変換の装置であっても、実時間,等価サ
ンプリング両方もつA/D変換方式に切替えることが容
易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、この発明の超音波測定装置を適用し
た一実施例のブロック図である。
【図2】 図2は、等価サンプリングとその場合の波形
データメモリにおける測定データの記憶の仕方の説明図
である。
【符号の説明】
1…A/D変換器、2,5…データバスゲート、3…波
形データメモリ、4…リード・ライトコントローラ、7
…発振器、8…マルチプレクサ、9…レジスタ、10…
アクセスアドレス算出回路、11…タイミング制御信号
発生回路、12…ラッチ回路、13…測定数カウンタ、
14…遅延回路、20…インタフェース回路、21…超
音波探傷器、22…画像処理装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定アナログ信号をA/D変換してデジ
    タルデータとして内部メモリに記憶し、これに対し所定
    のデータ処理をする超音波測定装置において、超音波探
    傷器と、この超音波探傷器のアナログ出力信号をA/D
    変換するA/D変換器と、このA/D変換器によりA/
    D変換されたサンプリング値を記憶するデータメモリ
    と、このデータメモリに対してデータを書込むアドレス
    を外部からのアドレス算出信号に応じて発生して前記デ
    ータメモリに送出するメモリアクセス回路と、前記デー
    タメモリに対するリード・ライトの制御信号と前記アド
    レス算出信号とを送出し、前記データメモリに記憶され
    たデータを読取るデータ処理回路とを備え、前記メモリ
    アクセス回路は、前記アドレス算出信号の内容に応じて
    実時間サンプリングのアクセスアドレスと等価サンプリ
    ングのアクセスアドレスのいずれかを発生しかつ前記等
    価サンプリングのアクセスアドレスを前記データメモリ
    上において実時間サンプリングで前記サンプリング値が
    記憶される順序になるように等価サンプリング周期とそ
    の測定回数に応じて発生することを特徴とする超音波測
    定装置。
  2. 【請求項2】 データ処理回路は画像処理装置であっ
    て、データメモリとメモリアクセス回路とは、A/D変
    換器と前記画像処理装置とのインタフェース回路として
    構成され、アドレス算出信号は数値データであることを
    特徴とする請求項1記載の超音波測定装置。
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