JP2931929B2 - 橋梁用支承の可動部の補修方法 - Google Patents

橋梁用支承の可動部の補修方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は橋梁用支承の可動部を構
成するローラー支承の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】橋桁を支える支承構造に於いては、近年
になって初めてメンテナンスや部品交換を考慮した構造
が採用され定着しているが、既設の橋梁の大半は、これ
らの配慮が全くない旧来構造のため、支承の補修には多
額な費用と時間を必要としている。
【0003】支承の構造を、コンクリート橋桁における
旧来のローラー支承を例にとって図7及び図8で説明す
ると、支承1は橋脚9と橋桁10の間に、アンカーバー
7とアンカーボルト8によって取り付けられる。この支
承1は、上シュー6と下シュー4との間にピン5が配さ
れ、また下シュー4と底板3との間に複数のローラー2
を挿入したローラー支承構造よりなり、一方向の移動と
回転をにがす機能を持っている。
【0004】橋桁は温度変化、コンクリートの乾燥、ク
リープ現象等により伸縮するため、図7の矢印のように
橋脚9と橋桁10間に水平方向相対位置の移動が生じ
る、ローラー支承においては、ローラー2の転がりによ
り、この逃げを取っているのが大きな特徴である。
【0005】しかるに、ローラー2が錆びついたり、異
物を噛み込んだりすると、ローラー2が可動せず、橋梁
の伸縮を逃がすローラー支承としての重要な機能を消失
することになる。これを補修するには、ローラー2は勿
論のことローラー2の転がり面である下シュー4、底板
3も錆び付きや何等かの損傷を受け転がり面に凹凸がで
きるので、それらも同時に交換を必要とする場合が多
い。下シュー4、底板3の交換には、さらにピン5、ア
ンカーバー7、アンカーボルト8のネジ部の錆びつきの
ため、これらの取り替え又は補修も追加され、大規模な
補修へと発展する。従って適時適切なメンテナンスが行
われ難いため、橋梁の寿命を短くしているのが現状であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、たとえ旧来
構造の橋梁であっても、多額な費用と時間を必要としな
いローラー支承の補修方法を提供し、適時適切なメンテ
ナンスが可能な状況を作るとともに、従来の補修時に見
受けられる、交通規制の上行われる大規模な工事を排除
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】補修を要する橋梁用支承
の可動部のローラーを撤去後に形成される空間部に既設
のローラーより直径の小さい高硬度のローラーを、上下
支圧板で一体に挟持形成した補修部材を収納するととも
に、下シューと上部支圧板および底板と下部支圧板との
間にそれぞれ間隙を設け、該間隙にエポキシ樹脂系接着
剤を注入固着し、橋梁支承の可動部の補修の前記の課題
を解決する。
【0008】
【作用】補修を要するローラーが占める空間に、該旧来
のローラーより直径の小さく、かつ高硬度のローラーと
該ローラーを上下支圧板とで挟持組み合わせた補修部材
を収納交換することにより、下シューあるいは底板の面
に錆び付きや何等かの損傷によって転がり面に凹凸等が
できていても、下シューあるいは底板の面は転がり面で
はなくなるので、これらを交換することなくローラー支
承の補修が可能となる。
【0009】
【実施例】橋梁用支承の角部に変形や部品の脱落なく、
ただ単にローラーが可動しなくなっている場合の本発明
の補修方法を、図1〜図4に基づき説明すると、図1お
よび図2は本発明の補修方法により完了した支承の状況
を示す断面図で、図3および図4は補修の手順を示す図
である。
【0010】図3に示すように橋脚9、橋桁10間に油
圧ジャッキ11、サンドル(台座)12を挿入し、橋桁
を3〜5mm程度持ち上げ、補修を要するローラー2を取
り除いたあと、もとの高さに戻して仮固定する。つづい
て後工程での樹脂接着のための前処理として、下シュー
4、底板3の平らな面をケレンした後、既設のローラー
2の直径より小さく、また高硬度のローラー22及び該
ローラーの上下支圧板23、24からなる補修部材21
を収納する。
【0011】上記の高硬度ローラー22は旧来のローラ
ー2(一般的に熱処理されてない普通ローラー)より、
約4倍の許容支圧応力に耐え、且つ約13倍強度を有す
る熱処理された高硬度ローラーである。普通ローラーの
ヘルツの理論による許容支圧応力は6.000kg/cm
2 に対し、 高硬度ローラーのそれは21.500kg/cm
2 であり、強度はそれぞれ許容支圧応力の2乗に比例す
るので、高硬度ローラーの強度は普通ローラーの12.
8倍となる。(日本道路協会発行の道路橋支承便覧、参
照)
【0012】従って、直径の小さなローラー22に置き
換えても橋梁の重量を十分に支えることができるので、
旧来のローラー2が占める空間Hに、旧来のローラーよ
り細い高硬度ローラー22及び該ローラーの上下支圧板
23、24とを組合わせた補修部材26を収容交換する
手段が可能となり、たとえ、下シュー4、底板3の面に
錆び付きや何等かの損傷を受けていたとしても、この面
はローラー転がり面ではなくなるので、これらを交換す
ることなくローラー支承の修理が可能となる。
【0013】旧来のローラーの撤去により形成された空
間Hへの補修部材21の収納は、図1のA部の拡大詳細
図である図4に示す如く、押しネジ13、13aにより
支圧板23、24と下シュー4、底板3のなす隙間1
4、14aを調整する。(たとえば隙間14、14aが
2〜3mmになる様補修部材21の高さを設計する。)その
あと支圧板23、24の周囲をシール15、15a)す
る。上下支圧板23、24には数箇所に樹脂注入とエア
ー抜きを兼ねたパイプ16、16aが設けられており、
ここよりエポキシ樹脂系接着剤19、19aを注入し、
樹脂硬化後押しネジ13、13a、油圧ジャッキ11、
サンドル12を取り除き補修が完了する。
【0014】次に、既設の支承の底板3や橋脚上のコン
クリート沓座17が損傷している場合の補修例を図5及
び図6で説明すると、図5及び図6は補修後の状況を示
す図で、前記の実施例と同じ手順で既設ローラー2を取
り除き、さらに沓座17のコンクリートをハツリ、必要
に応じてアンカーボルト8を切断し、底板3を撤去す
る。
【0015】次に既設ローラー2の直径より小さくまた
高硬度のローラー22及び該ローラーを挟持する上下支
圧板23、24からなる補修部材21を前記ローラー2
を撤去後に形成された空間Hに納置するのであるが、下
部支圧板24を新規底板と下部支圧板との一体形成の結
合板25とする。なお図中20はサイドブロック。
【0016】補修部材21を設置後アンカーボルト8を
切断の場合は溶接18により復元せしめ、沓座モルタル
17を打設する。既設の下シューと新設の上部支圧板2
3は前記と同じ方法で接着固定する。
【0017】
【発明の効果】本発明により橋梁の支承の補修が簡略化
され、低コスト、短時間で補修が完結する。よって、従
来の修理時間に見受けられる交通規制の上行われる大規
模な工事を行う必要がなくなる。今迄大規模な補修が必
要だったため、適時適切なメンテナンスが行われにくか
った。従って、支承ローラーが、例えば錆びついたり異
物を噛み込んだりすると、ローラーが可動せず、ついに
は橋桁にクラックが生じたり、また橋脚に悪影響を及ぼ
し、橋梁の寿命を短くしている現状を打破できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補修方法により補修の完了した支承の
断面正面図。
【図2】本発明の補修方法により補修の完了した支承の
断面側面図。
【図3】本発明の方法の手順を示す図。
【図4】図のA部拡大詳細図。
【図5】他の実施例により補修された支承の断面正面
図。
【図6】他の実施例により補修された支承の断面側面
図。
【図7】従来の支承の構造の断面正面図。
【図8】従来の支承の構造の断面側面図。
【符号の説明】
1 支承 2 既設のローラー 3 底板 4 下シュー 5 ピン 6 上シュー 7 アンカーバー 8 アンカーボルト 9 橋脚 10 橋桁 11 油圧ジャッキ 12 サンドル (台座) 13、13a 押しネジ 14、14a 間隙 15、15a シール 16、16a パイプ 17 沓座 18 溶接部 19、19a エポキシ樹脂係接着剤 20 サイドブロック 21 補修部材 22 高硬度ローラー 23 上部支圧板 24 下部支圧板 25 下部支圧板と底との結合板 H 空間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上シューと下シューとの間にピンを配
    し、下シューと底板との間に複数のローラーを挿入した
    構造からなる橋梁用支承の可動部の補修において、前記
    可動部のローラーの撤去により形成された空間部に、ロ
    ーラーを上下支圧板で一体に挟持形成した補修部材を収
    納するとともに、下シューと上部支圧板及び底板と下部
    支圧板との間にそれぞれ間隙を設け、該間隙にエポキシ
    樹脂系接着剤を注入固着したことを特徴とする橋梁用支
    承の可動部の補修方法。
  2. 【請求項2】 補修部材のローラーが撤去された既設ロ
    ーラーより直径の小さい高硬度ローラーであることを特
    徴とする請求項1記載の橋梁用支承の可動部の補修方
    法。
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