JP2931580B1 - 無線伝送システム - Google Patents

無線伝送システム

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JP2931580B1
JP2931580B1 JP10077132A JP7713298A JP2931580B1 JP 2931580 B1 JP2931580 B1 JP 2931580B1 JP 10077132 A JP10077132 A JP 10077132A JP 7713298 A JP7713298 A JP 7713298A JP 2931580 B1 JP2931580 B1 JP 2931580B1
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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 干渉キャンセラを用いて不要なユーザの信号
をキャンセルして通信品質を向上できるような無線伝送
システムを提供する。 【解決手段】 アンテナ3〜6で受信された受信信号は
周波数変換回路7で周波数変換され、A/D変換器8に
よってディジタル信号に変換されてDSP10に入力さ
れ、アダプティブアレイ11,12によって特定のユー
ザの信号が抽出され、さらに干渉キャンセラ20,21
によって干渉ユーザ信号成分が除去され、それによって
干渉成分を抑えた所望の信号成分が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は無線伝送システム
に関し、特にPDMA(Path Division MultipleAccess
)通信などの無線伝送システムにおいて、受信信号か
ら干渉ユーザ信号成分を除去するような無線伝送システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】図20は周波数分割多重接続(Frequenc
y Division Multiple Access:FDMA)、時分割多重
接続(Time Division Multiple Access :TDMA)お
よびPDMAにおけるユーザ信号の配置図である。ま
ず、図20を参照して、FDMA,TDMAおよびPD
MAについて簡単に説明する。
【0003】図20(a)はFDMAを示す図であっ
て、異なる周波数f1〜f4でユーザ1〜4のアナログ
信号が周波数分割されて伝送され、各ユーザ1〜4の信
号は周波数フィルタによって分離される。図20(b)
に示すTDMAにおいては、各ユーザのディジタル化さ
れた信号が一定の時間(タイムスロット)ごとに時分割
されて伝送され、各ユーザの信号は周波数フィルタと基
地局および各ユーザ移動端末装置間の時間同期により分
離される。
【0004】一方、最近では、携帯型電話機の普及によ
り周波数の利用効率を高めるために、PDMA方式が提
案されている。このPDMA方式は、図20(c)に示
すように、同じ周波数f1と同じタイムスロットを用い
て空間的に分割してユーザのデータを伝送するものであ
る。このPDMAでは各ユーザの信号は周波数フィルタ
と基地局および各ユーザ移動端末装置間の時間同期とア
ダプティブアレイなどの相互干渉除去装置を用いて分離
される。
【0005】図21は従来のPDMA用基地局の受信シ
ステムを示す図である。この例では、ユーザ1と2とを
識別するために、4本のアンテナ3〜6が設けられてい
て、各アンテナの出力は周波数変換回路7に与えられ
て、それぞれ対応する局部発信信号Loによって周波数
変換され、A/D変換器8によってディジタル信号に変
換されてDSP(Digital Signal Proccessor )10に
与えられる。DSP10には、アダプティブアレイ1
1,12と、受信信号ベクトル計算機13と、メモリ1
4と、相関値計算機15と、チャネル割当装置16とが
内蔵されている。アダプティブアレイアレイ11,12
はA/D変換器8の出力の受信信号から特定のユーザ信
号のみを抽出するものであり、たとえばタイムスロット
に含まれるプリアンブルを用いる方法や、変調信号の包
絡線が一定となる性質を用いる方法などのウェイトベク
トル計算基準を用いて、チャネル割当装置16で指定さ
れたユーザ信号を抽出する。
【0006】受信信号ベクトル計算機13はA/D変換
器8からの受信信号とアダプティブアレイ11,12の
出力信号を入力とし、すべてのユーザに対応した受信信
号ベクトルを計算してメモリ14に記憶させる。相関値
計算機15はメモリ14に記憶した受信信号ベクトルの
うち、指定した2人のユーザの受信信号ベクトルに基づ
いて相互相関値を計算する。チャネル割当装置16はメ
モリ14と相関値計算機15に対して2人のユーザを指
定し、それぞれのユーザの受信信号ベクトルの相互相関
値を受取る。そして、その相互相関値がある一定値以下
であれば、その2人のユーザを同一時刻のタイムスロッ
トにパス多重接続させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図21に示したアダプ
ティブアレイ11,12はそれぞれ対応のユーザ信号を
抽出するが、たとえばユーザ3がユーザ1と同じ方向か
ら信号を送信してきた場合、アダプティブアレイ11か
らユーザ1とユーザ3の信号が混ざり合って出力される
ことになり、従来のアダプティブアレイ11では両者を
分離できず、ユーザ1の信号のみを抽出することができ
なかった。
【0008】それゆえに、この発明の主たる目的は、干
渉キャンセラを用いて、不要なユーザの信号をキャンセ
ルして通信品質を向上できるような無線伝送システムを
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、請求項1
は、複数のアンテナと受信回路を有する無線伝送システ
ムに於いて、前記受信回路から出力された複数の信号に
基づいて特定の信号を抽出する第1の信号抽出手段と、
前記第1の信号抽出手段に入力された信号と前記第1の
信号抽出手段から出力された信号とに基づいて前記第1
の信号抽出手段に入力された信号に含まれる特定の信号
に関する情報を推定する第1の推定手段と、前記第1の
信号抽出手段から出力された信号と前記第1の推定手段
から出力された信号とを乗算する第1の乗算手段と、前
記受信回路から出力された信号より前記第1の乗算手段
から出力された信号を減算する第1の減算手段とを有す
る初段の信号処理回路と、前段の信号処理回路の減算手
段から出力された信号に基づいて特定の信号を抽出する
第2の信号抽出手段を有する最終段の信号処理回路とを
備えたことを特徴とするものである。
【0010】又、請求項2では、複数のアンテナと受信
回路を有する無線伝送システムに於いて、前記受信回路
から出力された複数の信号に基づいて特定の信号を抽出
する第1の信号抽出手段と、前記第1の信号抽出手段に
入力された信号と前記第1の信号抽出手段から出力され
た信号とに基づいて前記第1の信号抽出手段に入力され
た信号に含まれる特定の信号に関する情報を推定する第
1の推定手段と、前記第1の信号抽出手段から出力され
た信号と前記第1の推定手段から出力された信号とを乗
算する第1の乗算手段と、前記受信回路から出力された
信号より前記第1の乗算手段から出力された信号を減算
する第1の減算手段とを有する初段の信号処理回路と、
前段の信号処理回路の減算手段から出力された信号に基
づいて特定の信号を抽出する第2の信号抽出手段と、前
記第2の信号抽出手段に入力された信号と前記第2の信
号抽出手段から出力された信号とに基づいて前記第2の
信号抽出手段に入力された信号に含まれる特定の信号に
関する情報を推定する第2の推定手段と、前記第2の信
号抽出手段から出力された信号と前記第2の推定手段か
ら出力された信号とを乗算する第2の乗算手段と、前記
第1の減算手段から出力された信号より前記第2の乗算
手段から出力された信号を減算する第2の減算手段とを
有する中段の信号処理回路と、前段の信号処理回路の減
算手段から出力された信号に基づいて特定の信号を抽出
する第3の信号抽出手段を有する最終段の信号処理回路
とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】又、請求項3では、請求項2に於いて、前
記中段の信号処理回路を複数備えたことを特徴とするも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施形態
を示すブロック図である。この実施形態は、同じ時刻に
送信された複数のユーザ信号を並列的に取出すものであ
る。図1において、前述の図21と同様にして、4本の
アンテナ3〜6と周波数変換回路7とA/D変換器8と
が設けられていて、A/D変換器8から出力された入力
信号ベクトルは演算装置100とm個のアダプティブア
レイ111〜1k1〜1m1と、m個のパラメータ推定
器311〜3k1〜3m1とに与えられる。なお、添字
の1は1番目,kはk番目,mはm番目のユーザが送信
した信号に対応する装置であることを示している。
【0013】m個の検波器211〜2k1〜2m1はそ
れぞれアダプティブアレイ111〜1k1〜1m1の出
力信号から対応するユーザ信号S11(t)〜Sm1(t)を検
出する。パラメータ推定器311〜3k1〜3m1は、
それぞれ対応の検波器の検出信号と入力信号ベクトルX
1(t)とから対応するユーザ信号の受信信号係数ベクト
ルHiを推定して演算装置100に与える。演算装置1
00は入力信号ベクトルX1(t)と受信信号係数ベクト
ルH1〜Hmとm個のアダプティブアレイ111〜1m1
の出力信号y11(t)〜ym1(t)とに基づいて入力信号ベ
クトルX1(t)からi番目以外のユーザ信号成分を差し
引いた出力信号Xi2(t)(i=1,2,…,m)を出力
し、2段目のm個のアダプティブアレイ112〜1k2
〜1m2に与える。アダプティブアレイ112〜1k2
〜1m2はそれぞれ対応の信号y 12(t)〜ym2(t)を出
力し、検波器212〜2k2〜2m2はそれぞれユーザ
信号S1(t)〜Sm(t)を出力する。それにより、アダプ
ティブアレイ112〜1k2〜1m2から出力された各
信号には他のユーザ信号が含まれている割合が減るの
で、検波器212〜2k2〜2m2から出力されたユー
ザ信号の特性を良好にできる。
【0014】図2は図1に示した演算装置の具体的なブ
ロック図である。図2において、演算装置100は乗算
器501〜504と、加算器601とから構成されてい
る。乗算器501〜504にはそれぞれk番目のアダプ
ティブアレイ1k1の出力信号yk1(t)を除いたアダプ
ティブアレイ111〜1m1の出力信号と、k番目のパ
ラメータ推定器3k1の出力信号Hkを除いたパラメー
タ推定器311〜3m1の出力信号H1〜Hmが与えられ
る。
【0015】次に、図1および図2に示した装置の具体
的な動作について説明する。アンテナ素子数をn本,同
時に通話するユーザ数をm人とすると、1段目の信号処
理回路の入力信号ベクトルX1(t)は、 X1(t)=[x1(t),x2(t),…,xn(t)]T ・・・(1) xj(t)=hj11(t)+hj22(t)+…+hjii(t)+… +hjmm(t)+nj(t) :(j=1,2,…,n) ・・・(2) 第(1)式および第(2)式をベクトル表記に直すと次
の第(3)式になる。
【0016】 X1(t)=H11(t)+H22(t)+…+Hii(t)+… +HmSm(t)+N(t) ・・・(3) Hi=[h1i,h2i,…,hniT : (i=1,2,…,m)・・・(4) N(t)=[n1(t),n2(t),…,nn(t)]T ・・・(5) 次に、図2の演算装置100から信号Xk2(t)が出力さ
れる動作について説明する。1段目の信号処理回路のパ
ラメータ推定器311〜3k1〜3m1で、H i(i=
1,2,…,m)が推定できるとする。また、1段目の
信号処理回路のアダプティブアレイ111〜1k1〜1
m1が比較的良好に動作したとすると、yi1(t)≒S
i(t)と見なすことができる。
【0017】ここで、1段目の信号処理回路の入力信号
ベクトルX1(t)と、k番目を除く(k−1)個のパラ
メータ推定器の出力Hi(i=1,2,…,mただしi
≠k)と、k番目を除く(k−1)個のアダプティブア
レイの出力yi1(t)(i=1,2,…,mただしi≠
k)を用いて、2段目のk番目の信号検出に用いる入力
信号ベクトルXk2(t)を第(6)式により求めることが
できる。
【0018】 Xk2(t)=X1(t)−H11(t)−…−Hk-1k-1(t) −Hk+1k+1(t)−…−Hmm(t) ・・・(6) この第(6)式に第(3)式を代入すると、第(7)式
となる。 Xk2(t)=Hkk(t)+N(t) ・・・(7) X1(t)とXk2(t)を比較すると、Xk2(t)の方がS
k(t)以外の干渉成分Si(t)(i=1,2,…,mただ
しi≠k)が減少していて、次段のアダプティブアレイ
がより動作しやすくなる。
【0019】なお、図1において、検波器211〜2k
1〜2m1はアダプティブアレイ111〜1k1〜1m
1の中に入れ、信号y11(t)〜yk1(t)〜ym1(t)を対
応する検波器に入力するようにしてもよく、あるいは各
検波器を演算装置に内蔵するようにしてもよい。また、
多少特性が劣化するが、検波器を削除してもよい。図3
はこの発明の第2の実施形態を示すブロック図である。
この図3に示した実施形態は、図1に示した信号処理回
路と演算装置を複数段設け、それぞれの段で出力される
ユーザ信号に他のユーザ信号成分の含まれている割合を
減少させて特性を良好にさせるものである。
【0020】図4はこの発明の第3の実施形態を示すブ
ロック図であり、図5は図4に示した演算装置のブロッ
ク図である。図4において、A/D変換器8から出力さ
れた入力信号ベクトルX1(t)はm個のアダプティブア
レイ111〜1k1〜1m1と演算装置200とに与え
られる。アダプティブアレイ111〜1k1〜1m1は
対応するユーザ信号成分の割合が高くなった信号y
11(t)〜ym1(t)を抽出して演算装置200に与える。
【0021】演算装置200は図5に示すように、パラ
メータ推定器311〜314と乗算器501〜504と
加算器601とから構成されている。パラメータ推定器
311〜314はそれぞれ対応の信号yi1(t)(i=
1,2,…,mただしi≠k)と入力信号ベクトルXk1
(t)とから、Xk1(t)に含まれるそれぞれのユーザ信号
に対応した受信信号係数ベクトルHik1(i=1,2,
…,mただしi≠k)を出力する。パラメータ推定器3
11〜314のそれぞれの入力信号yi1(t)(i=1,
2,…,mただしi≠k)と出力信号とが乗算器501
〜504によって乗算され、それぞれの乗算結果は加算
器601によってXk1(t)から減算され、入力信号ベク
トルXk2(t)が出力される。
【0022】次に、図4および図5に示した実施形態の
具体的な動作について説明する。図1の実施形態と同様
にして、アンテナ素子数をn本,同時に通話するユーザ
数をm人とすると、1段目の信号処理回路のうち、k番
目のアダプティブアレイおよび演算装置200の入力信
号ベクトルXk1(t)は第(8)式で表わされる。 Xk1(t)=[x1k1(t),x2k1(t),…,xnk1(t)]T ・・・(8) xjk1(t)=hj1k11(t)+hj2k12(t)+…+hjik1i(t)+… +hjmk1m(t)+njk1(t) :(j=1,2,…,n) ・・・(9) 第(8)式および第(9)式をベクトル表記に直すと次
の第(10)式で表わされる。
【0023】 Xk1(t)=H1k11(t)+H2k12(t)+…+Hik1i(t)+… +Hmk1m(t)+N(t) ・・・(10) Hik1=[h1ik1,h2ik1,…,hnik1T :(i=1,2,…m) ・・・(11) Nk1(t)=[n1k1(t),n2k1(t),…,nnk1(t)]T ・・・(12) Hik1は、直列接続された1段目の信号処理回路のう
ち、k番目のユーザから送信された信号を抽出する抽出
回路の入力信号ベクトルに含まれる、i番目のユーザか
ら送信された信号の受信信号係数ベクトルを意味してい
る。また、Nk1(t)は、直列接続された1段目の信号処
理回路のうち、k番目のユーザから送信された信号を抽
出する抽出回路の入力信号ベクトルに含まれる雑音ベク
トルを意味している。
【0024】パラメータ推定器311〜314では、1
段目の信号処理回路のうち、k番目のアダプティブアレ
イおよび演算装置の入力信号ベクトルXk1(t)に含まれ
るi番目のユーザから送信された信号Si(t)(i=
1,2,…,mただしi≠k)の係数ベクトルH
ik1(i=1,2,…,mただしi≠k)が正確に推定
できるものとする。また、1段目の信号処理回路のう
ち、i番目のアダプティブアレイは比較的良好に動作
し、yi1(t)≒Si(t)(i=1,2,…,mただしi
≠k)と見なせるものとする。
【0025】図5の演算装置200では、入力信号ベク
トルXkl(t)に含まれるk番目のユーザから送信された
信号Sk(t)以外の信号Si(t)(i=1,2,…,mた
だしi≠k)を引算する。すると、演算装置200の出
力信号Xk2(t)は第(13)式で示される。 Xk2(t)=Xk1(t)−H1k111(t)−…−Hk-1k1k-11(t) −Hk+1k1k+11(t)−…−Hmk1m1(t) ・・・(13) yi1(t)≒Si(t) : (i=1,2,…,m) ・・・(14) なので、 Xk2(t)=Xk1(t)−X1k11(t)−…−Hk-1k1k-1(t) −Hk+1K1k+1(t)−…−Hmk1m(t) ・・・(15) となり、 Xk2(t)=Hkk1k(t)+Nk2(t) ・・・(16) となり、Xk2(t)は、xk1(t)よりもSk(t)以外の信
号Si(t)(i=1,2,…,mただしi≠k)が抑圧
された信号ベクトルとなるため、次段の信号処理回路で
は、より正確なSk(t)が計算される。
【0026】図6はこの発明の第4の実施形態を示すブ
ロック図である。この実施形態は、k番目のユーザ信号
検出に使用した受信信号ベクトルXk(t)から、検出さ
れたk番目のユーザの信号Sk(t)とパラメータ推定器
から出力された受信信号係数ベクトルHkを乗じた値を
引算した信号ベクトルを、k+1番目のアダプティブア
レイ1k+11の入力信号ベクトルXk+1(t)とするこ
とにより、より正確にSk+1(t)を抽出するようにした
ものである。
【0027】すなわち、A/D変換器8から出力された
入力信号ベクトルX1(t)は初段の信号処理回路に入力
されアダプティブアレイ111に入力されるとともに、
加算器61とパラメータ推定器311とに与えられ、ア
ダプティブアレイ111によって1番目のユーザ信号成
分が強調されたy1(t)が抽出され、検波器211によ
って検波されてユーザ信号S1(t)が出力される。この
ユーザ信号S1(t)はパラメータ推定器311と乗算器
51とに与えられる。尚、信号処理回路は、アダプティ
ブアレイと加算器とパラメータ推定器と検波器と乗算器
により構成される。
【0028】パラメータ推定器311は検出された信号
1(t)と入力信号ベクトルX1(t)とから受信信号ベク
トルH1を推定する。そして、乗算器51は受信信号ベ
クトルH1と信号S1(t)を乗算し、加算器61によって
入力信号ベクトルX1(t)からH11(t)成分が減算さ
れ、減算結果の信号ベクトルが次段の信号処理回路の入
力信号ベクトルX2(t)とされる。
【0029】次段以降の信号処理回路(中段の信号処理
回路とも称す)も初段の信号処理回路と同様にして構成
され、例えば、k番目の信号処理回路は、アダプティブ
アレイ1k1と検波器2k1とパラメータ推定器3k1
と乗算器5kと加算器6kとを含む。尚、アダプティブ
アレイ1k1とパラメータ推定器3k1と加算器6kに
入力される信号は、前段(k−1番目)の信号処理回路
の加算器6k−1により減算された信号ベクトルX
k(t)が入力されることとなる。
【0030】そして、最終段の信号処理回路(例えばm
番目とする)は、前段(m−1)の信号処理回路の加算
器6m−1により減算された信号ベクトルXm(t)がア
ダプティブアレイ1m1に入力され、検波器2m1を介
して信号Sm(t)が出力される。次に、図6に示した実
施形態の動作について説明する。図1および図2の実施
形態で説明した第(1)式〜第(5)式まではこの実施
形態においても適用される。図6に示すk番目の信号S
k(t)を抽出するアダプティブアレイ1k1が良好に動
作すると、 yk(t)=akk(t)+ak+1k+2(t)+…+amm(t)+Nk(t) ・・・(17) ak≒1,ai≒0,(i=k+1,k+2,…,m),|Nk(t)|<< |ak| ・・・(18) となり、k番目の検波器2k1の出力信号はSk(t)に
なる。
【0031】一方パラメータ推定器3k1は検波された
k番目のユーザ信号Sk(t)と入力信号ベクトルXk(t)
から、k番目のユーザ信号の受信信号係数ベクトルHk
を出力する。そこで、Sk(t)とHkを掛け合わせてX
k(t)から引算し、その結果をXk+1(t)とする。する
と、 Xk+1(t)=Xk(t)−Hkk(t) ・・・(19) 1番目から(k−1)番目までの信号処理が良好に行わ
れているとし、この第(19)式に前述の第(3)式を
代入すると、第(20)式で表わされる。
【0032】 Xk+1(t)={Hkk(t)+Hk+1k+1(t)+…+Hmm(t)+N(t)} −Hkk(t) =Hk+1k+1(t)+…+Hmm(t)+N(t) ・・・(20) となり、Xk+1(t)は、Xk(t)から信号Sk(t)の成分
(すなわち、k+1番目のアダプティブアレイ1k+1
1にとっては干渉信号成分)が除去されたベクトル信号
になっている。よって、k+1番目のアダプティブアレ
イ1k+11の入力信号ベクトルとしてはXk(t)より
もXk+1(t)を用いた方がより良好に動作し、その結果
より正確なk+1番目の信号Sk+1(t)を抽出すること
ができる。
【0033】図7は図6に示した実施形態の変形例を示
す図である。前述の図6では、アダプティブアレイ11
1,1k1の出力側に検波器211,2k1を接続した
のに対して、図7に示した実施形態では、アダプティブ
アレイ111,1k1の出力の信号y1(t),yk(t)を
パラメータ推定器311,3k1と乗算器51,5kに
入力するようにしたものである。そして、パラメータ推
定器311,3k1は、信号y1(t),yk(t)と入力信
号ベクトルX1(t),Xk(t)とから1段目,k段目の受
信信号係数ベクトルH1,Hkを出力する。
【0034】乗算器51,5kはそれぞれ受信信号係数
ベクトルH1,Hkと信号y1(t),yk(t)とを乗算し、
加算器61,6kは入力信号ベクトルX1(t),Xk(t)
からH11(t),Hkk(t)を減算する。それ以外の動
作は前述の図5と同じである。図8は図6に示した実施
形態の変形例を示す図である。この例は、乗算器51,
5kの入力として図6に示した信号S1(t),Sk(t)に
代えて、アダプティブアレイ111,1k1の出力の信
号y1(t),yk(t)を入力するようにしたものであり、
それ以外の構成は図6と同じである。この例において
も、k番目のユーザ信号検出に使用した受信信号ベクト
ルXk(t)から、検出されたk番目のユーザの信号S
k(t)とパラメータ推定器から出力された受信信号係数
ベクトルHkを乗じた値を引算した信号スペクトルを、
k+1番目のアダプティブアレイ1k+11の入力信号
ベクトルXk+1(t)とすることにより、より正確にSk+1
(t)を抽出することができる。
【0035】図9は各実施形態で使用されるパラメータ
推定器の動作を説明するための図である。アンテナ素子
数がn本で、m人のユーザがパス多重接続している場
合、並列に接続されたk番目のパラメータ推定器3k1
の入力信号ベクトルXk(t)は第(21)式で表わされ
る。 Xk(t)=[x1k(t),x2k(t),…,xnk(t)]T ・・・(21) xjk(t)=hjkk(t)+hjk+1k+1(t)+…+hjmm(t)+nj(t) : (k=1,2,…,n) ・・・(22) 第(21)式および第(22)式をベクトル表記に直す
と次式で表わされる。
【0036】 Xk(t)=Hkk(t)+Hk+1k+1(t)+…+Hmm(t)+n(t) ・・・(23) Hi=[h1i,h2i,…,hniT : (i=k,k+1,…m) ・・・(24) N(t)=[n1(t),n2(t),…,nn(t)]T ・・・(25) ここで、k番目の入力信号ベクトルXk(t)と、k番目
の信号Sk(t)のアンサンブル平均(Xk(t)とSk(t)
を掛け合わせた時間平均)を計算する。このとき、k番
目の信号Sk(t)の代わりにk番目のアダプティブアレ
イ1k1の出力信号yk(t)を用いてもyk(t)≒S
k(t)と言えるので問題はない。
【0037】 E[Xk(t)Sk(t)]=[E[x1k(t)Sk(t)],E[x2k(t)Sk(t)], …,E[xnk(t)Sk(t)]]T ・・・(26) 要素ごとに計算すると、 E[xjk(t)Sk(t)]=hjkE[Sk(t)Sk(t)] +hjk+1E[Sk+1(t)Sk(t)]+… +hjmE[Sm(t)Sk(t)] +E[nj(t)Sk(t)] :(j=1,2,…,n) ・・・(27) ここで、E[・]は[・]のアンサンブル平均を意味す
る。平均時間が十分長いと、Sk(t)とそれ以外の信号
i(t)(i=k+1,…,m)には相関がなく、また
k(t)と雑音信号Ni(t)にも相関がないため、次式で
表わされる。
【0038】 E[Sk(t)Sk(t)]=1 ・・・(28) E[Si(t)Sk(t)]=0 :(i=k+1,k+2,…,m) ・・・(29) E[nj(t)Sk(t)]=0 :(j=1,2,…,n) ・・・(30) よって、 E[xjk(t)Sk(t)]=hjk :(j=1,2,…,n) ・・・(31) E[Xk(t)Sk(t)]=[h1k,h2k,…,hnkT=Hk ・・・(32) となり、k番目のユーザ信号Sk(t)の受信信号係数ベ
クトルHkが計算できる。すなわち、パラメータ推定器
3k1は、k番目の入力信号ベクトルXk(t)と、検出
されたk番目のユーザ信号Sk(t)のアンサンブル平均
を計算すると、k番目のユーザ信号の受信信号係数ベク
トルHkを計算できることになる。
【0039】図10はこの発明の第7の実施形態を示す
ブロック図である。図7において、前述の図21に示し
たアダプティブアレイ11,12の出力に干渉キャンセ
ラ20,21が接続され、干渉キャンセラ20,21の
出力のユーザ信号が受信信号ベクトル計算機13にフィ
ードバックされる。それ以外の構成は前述の図21と同
じである。
【0040】アダプティブアレイ11,12で抽出され
た信号には、所望のユーザ信号と干渉ユーザ信号と雑音
とが含まれており、所望のユーザ信号のパワーが最も大
きくなっている。干渉キャンセラ20,21はそれぞれ
干渉ユーザ信号に含まれる既知の信号成分であるプリア
ンブルを用いて干渉ユーザ信号を推定し、各アダプティ
ブアレイ11,12で抽出された信号に含まれる干渉ユ
ーザ信号成分を取除く。それによって、より干渉成分を
抑えた所望の信号成分がDSP10から出力される。
【0041】図11は図10に示した干渉キャンセラの
構成を示すブロック図である。図11において、干渉キ
ャンセラ20は加算器201,202と、誤差計算機2
03と、最尤推定等化器204と、パラメータ推定器2
05と、乗算器206,207と、スイッチ208,2
09と、メモリ210とから構成されている。干渉キャ
ンセラ20のパス多重数を2とし、ユーザ1の信号をS
1(t),ユーザ2の信号をS2(t)とし、入力信号に含ま
れる雑音成分をn(t),入力信号に含まれるユーザ1の
信号の係数をA,ユーザ2の信号の係数をBとすると、
入力信号x(t)は次式で表わされる。
【0042】x(t)=AS1(t)+BS2(t)+n(t) パラメータ推定器205は入力信号に基づいて係数Aと
Bの値を推定する。誤差計算機203は、この誤差計算
機203に入力される信号y(t)の絶対値を計算する。
ここで、誤差計算機203に入力される信号y(t)は次
式で表わされる。
【0043】y(t)=AS1(t)−A′S1′(t)+BS
2(t)−B′S2′(t)+n(t) 最尤推定等化器204において指定した候補信号S1
(t)とS2′(t)が送信された信号S1(t)とS2(t)に
一致し、パラメータ推定器205が推定したパラメータ
(A′,B′)が真の値(A,B)に一致すると、y
(t)=n(t)となり、誤差計算機203の入力信号は最
小となる。
【0044】最尤推定等化器204は、最も誤差が小さ
くなる信号系列を選び出し、その信号を出力する。スイ
ッチ208と209はトレーニング期間とデータ期間で
入力信号を切換えるものであり、トレーニング期間はメ
モリ210に記憶されているトレーニング信号を用いて
パラメータ推定器205で推定する係数の推定精度を上
げる。また、スイッチ208、209はデータ期間には
最尤推定等化器204側に切換えられ、この最尤推定等
化器204が順番に指定する符号を使用し、最も誤差が
小さくなる信号系列を探索する。
【0045】図12はこの発明の第8の実施形態のPD
MA受信機の構成を示すブロック図であり、図13は図
12に示した干渉キャンセラの概略ブロック図である。
図12において、この実施形態のPDMA受信機は図1
0に示した干渉キャンセラ20,21に代えて干渉キャ
ンセラ22,23が設けられ、アダプティブアレイ11
で抽出された信号が所望のユーザ信号として干渉キャン
セラ22に与えられるとともに、干渉ユーザ信号として
干渉キャンセラ23に与えられる。また、アダプティブ
アレイ12で抽出された信号は所望のユーザ信号として
干渉キャンセラ23に与えられるとともに、干渉ユーザ
信号として干渉キャンセラ22に与えられる。干渉キャ
ンセラ22は図13に示すように、検波回路221と相
関値計算機222と加算器223と乗算器224とを含
む。
【0046】ここで、図13に示した干渉キャンセラ2
2のパス多重ユーザ数を2とし、入力1の信号をx
1(t)とし、入力2の信号をx2(t)とし、検波回路22
1の出力信号をx3(t)とし、出力信号をy(t)とす
る。また、図3におけるユーザ1の信号をS1(t),ユ
ーザ2の信号をS2(t)とし、入力1の信号に含まれる
雑音信号をn1(t),入力2の信号に含まれる雑音成分
をn2(t)とし、入力1の信号に含まれるユーザ1の信
号の係数をA,入力1の信号に含まれるユーザ2の信号
の係数をB,入力2の信号に含まれるユーザ1の信号の
係数をC,入力2の信号に含まれるユーザ2の信号の係
数をDとすると、2つの入力信号x1(t),x2(t)はそ
れぞれ次式で表わされる。
【0047】 x1(t)=AS1(t)+BS2(t)+n1(t) x2(t)=CS1(t)+DS2(t)+n2(t) 2つの入力信号x1(t)とx2(t)はアダプティブアレイ
11,12の出力信号であるので、以下の条件が成り立
つ。 A≒1,D≒1 A>>B,C<<D S1,S2(t)>>n1(t),n2(t) ここで、入力2の信号を検波すると、上記の条件から次
式で表わされる。
【0048】x3(t)=S2(t) この信号と入力1の信号の相互相関を計算する。 E[x1(t)x3(t)]=AE[S1(t)S2(t)]+BE
[S2(t)S2(t)]+E[n1(t)S2(t)] ここで、 E[S1(t)S2(t)]=0 E[S2(t)S2(t)]=1 E[n1(t)S2(t)]=0 が成り立つので、 E[x1(t)x3(t)]=B となる。よって出力信号は、次式で表わされる。
【0049】 y(t)=x1(t)−x3(t)E[x1(t)x3(t)] =AS1(t)+BS2(t)+n1(t)−BS2(t) =AS1(t)+n1(t) したがって、入力1の信号x1(t)から干渉ユーザ成分
2(t)が除去されている。
【0050】図14は図12に示した干渉キャンセラの
他の例を示すブロック図である。この図14に示した干
渉キャンセラ22は、図11に示した干渉キャンセラに
検波器211を設けるようにしたものである。前述の図
11に示した干渉キャンセラ20では最尤推定等化器2
04が干渉ユーザ信号S2(t)の候補信号S2′(t)を指
定するようにしたが、この図14に示した干渉キャンセ
ラ22では、検波器211の検波出力を干渉ユーザ信号
2(t)として、スイッチ209を介して乗算器207
に与えるものであり、それ以外の構成および動作は前述
の図11と同じである。
【0051】図15はこの発明の第9の実施形態を示す
PDMA受信機のブロック図である。この実施形態は図
1に示したアダプティブアレイ11,12に代えてアダ
プティブアレイ17,18を設け、これらのアダプティ
ブアレイ17,18にそれぞれ干渉キャンセラ20,2
1よりトレーニング信号をフィードバックするように構
成したものであり、それ以外の構成は図10と同じであ
る。ここで、フィードバックの回数、すなわちアダプテ
ィブアレイ17,18と干渉キャンセラ20,21を動
作させる回数は予め決めておくか、あるいは所定の通信
品質が得られるまで行なわれる。
【0052】図16はこの発明の第10の実施形態を示
すブロック図であり、図15に示した干渉キャンセラ2
0,21を図12に示した干渉キャンセラ22,23に
置換えて構成したものであり、この実施形態においても
干渉キャンセラ22はアダプティブアレイ17で抽出さ
れた信号とアダプティブアレイ18で抽出された信号と
を入力信号としてアダプティブアレイ17で抽出された
信号に含まれる干渉ユーザ信号成分を取除き、より干渉
成分を抑えた所望のユーザ1の信号成分を抽出できる。
他方の干渉キャンセラ23も同様にして、所望のユーザ
2の信号成分を抽出する。
【0053】図17および図18はアダプティブアレイ
17,18の一例を示すブロック図であり、特に、図1
7は1回目のループでの処理形態を示すブロック図であ
り、図18は2回目以降のループでの処理形態を示すブ
ロック図である。図17および図18において、この例
では4つの信号が入力できるように、入力ポート181
〜184が設けられていて、各入力ポートにはA/D変
換器8でA/D変換された入力信号が入力される。これ
らの入力信号はウェイトベクトル計算機176と乗算器
171〜174とに与えられる。ウェイトベクトル計算
機176は入力信号とメモリ177に予め記憶されてい
る特定のユーザの信号に対応したトレーニング信号また
は図17の加算器175の出力あるいは図18の干渉キ
ャンセラ22の出力を用いて、ウェイトベクトルw1
4を計算する。
【0054】乗算器171〜174は、各入力ポート1
81〜184の入力信号とウェイトベクトルw1〜w4
それぞれ乗算して加算器175へ出力する。加算器17
5は乗算器171〜174のそれぞれの出力信号を加算
してウェイトベクトル計算機176に与えるとともに、
図17では出力ポートへ、図18では干渉キャンセラ2
2を介して出力ポートに出力する。
【0055】図19は図17および図18に示したアダ
プティブアレイの動作を説明するためのフローチャート
である。次に、図17〜図19を参照して、アダプティ
ブアレイ17の動作について説明する。まず、図19に
示すように、ループiを1にセットし、図17に示すア
ダプティブアレイ17の乗算器171〜174が入力信
号に基づいてウェイトベクトルw1〜w4を乗算して加算
器175に出力し、ウェイトベクトル計算機176は加
算器175の出力信号をトレーニング信号として使用
し、出力信号を干渉キャンセラ22に出力し、干渉キャ
ンセラ22は干渉ユーザ信号をキャンセルする。そし
て、ループiがある基準値Mよりも大きくなったか否か
を判別し、大きくなっていなければループを+1し、ル
ープiが1でないことを判別すると、今度は図18に示
す形態でアダプティブアレイ17は、ウェイトベクトル
1〜w4を演算した後、干渉キャンセラ22の出力信号
をトレーニング信号として使用する。そして、干渉キャ
ンセラ22が信号処理を行ない、この動作をループiが
ある基準値Mに達するまで繰返し行なう。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、信号
抽出手段で抽出された信号に含まれる干渉信号成分を干
渉除去手段で取除き、より干渉成分を抑えた所望の信号
成分を抽出するようにしたので、通信品質の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態のPDMA受信機の
ブロック図である。
【図2】図1に示した演算装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】この発明の第2の実施形態のPDMA受信機の
ブロック図である。
【図4】この発明の第3の実施形態のPDMA受信機の
ブロック図である。
【図5】図4の演算装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】この発明の第4の実施形態のPDMA受信機の
ブロック図である。
【図7】この発明の第5の実施形態のPDMA受信機の
ブロック図である。
【図8】この発明の第6の実施形態のPDMA受信機の
ブロック図である。
【図9】この発明で用いられるパラメータ推定器の動作
を説明するための図である。
【図10】この発明の第7の実施形態のPDMA受信機
のブロック図である。
【図11】図10に示した干渉キャンセラの構成を示す
ブロック図である。
【図12】この発明の第8の実施形態のPDMA受信機
のブロック図である。
【図13】図12に示した干渉キャンセラの概略ブロッ
ク図である。
【図14】図12に示した干渉キャンセラの他の例を示
すブロック図である。
【図15】この発明の第9の実施形態のPDMA受信機
のブロック図である。
【図16】この発明の第10の実施形態のPDMA受信
機のブロック図である。
【図17】アダプティブアレイの一例を示し、1回目の
ループでの処理形態を示すブロック図である。
【図18】アダプティブアレイの一例を示し、2回目以
降のループでの処理形態を示すブロック図である。
【図19】図17および図18に示したアダプティブア
レイの動作を説明するためのフローチャートである。
【図20】FDMA,TDMAおよびPDMAにおける
ユーザ信号の配置図である。
【図21】従来のPDMA用基地局の受信システムを示
すブロック図である。
【符号の説明】
1,2 ユーザ 3〜6 アンテナ 7 周波数変換回路 8 A/D変換器 10 DSP 11,12,17,18,111,112,11l,1
k1,1k2,1kl,1m1,1m2,1ml アダ
プティブアレイ 13 受信信号ベクトル計算機 14,177,210 メモリ 15,222 相関計算機 16 チャネル割当装置 20〜23 干渉キャンセラ 100,101,102,200,201,20l 演
算装置 176 ウエイトベクトル計算機 181〜184 入力ポート 211,212,21l,2k1,2k2,2kl,2
m1,2m2,2ml検波器 205,311〜314,3k1,3k2,3m1,3
m2 パラメータ推定器 171〜174,206,207,51,5k,5m−
1,501〜504乗算器 175,201,202,61,6k,6m−1,60
1 加算器 203 誤差計算機 204 最尤推定器 208,209 スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−32030(JP,A) 特開 平11−127137(JP,A) 特開 平11−112397(JP,A) 特開 平7−131382(JP,A) 鈴木、平出、「パス分割多元接続(P DMA)移動通信方式」、電子情報通信 学会技術研究報告RCS93−84、1994年 1月、pp37−44 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 15/00 H04B 7/005

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナと受信回路を有する無線
    伝送システムに於いて、 前記受信回路から出力された複数の信号に基づいて特定
    の信号を抽出する第1の信号抽出手段と、前記第1の信
    号抽出手段に入力された信号と前記第1の信号抽出手段
    から出力された信号とに基づいて前記第1の信号抽出手
    段に入力された信号に含まれる特定の信号に関する情報
    を推定する第1の推定手段と、前記第1の信号抽出手段
    から出力された信号と前記第1の推定手段から出力され
    た信号とを乗算する第1の乗算手段と、前記受信回路か
    ら出力された信号より前記第1の乗算手段から出力され
    た信号を減算する第1の減算手段とを有する初段の信号
    処理回路と、 前段の信号処理回路の減算手段から出力された信号に基
    づいて特定の信号を抽出する第2の信号抽出手段を有す
    る最終段の信号処理回路と、 を備えたことを特徴とする無線伝送システム。
  2. 【請求項2】 複数のアンテナと受信回路を有する無線
    伝送システムに於いて、 前記受信回路から出力された複数の信号に基づいて特定
    の信号を抽出する第1の信号抽出手段と、前記第1の信
    号抽出手段に入力された信号と前記第1の信号抽出手段
    から出力された信号とに基づいて前記第1の信号抽出手
    段に入力された信号に含まれる特定の信号に関する情報
    を推定する第1の推定手段と、前記第1の信号抽出手段
    から出力された信号と前記第1の推定手段から出力され
    た信号とを乗算する第1の乗算手段と、前記受信回路か
    ら出力された信号より前記第1の乗算手段から出力され
    た信号を減算する第1の減算手段とを有する初段の信号
    処理回路と、 前段の信号処理回路の減算手段から出力された信号に基
    づいて特定の信号を抽出する第2の信号抽出手段と、前
    記第2の信号抽出手段に入力された信号と前記第2の信
    号抽出手段から出力された信号とに基づいて前記第2の
    信号抽出手段に入力された信号に含まれる特定の信号に
    関する情報を推定する第2の推定手段と、前記第2の信
    号抽出手段から出力された信号と前記第2の推定手段か
    ら出力された信号とを乗算する第2の乗算手段と、前記
    第1の減算手段から出力された信号より前記第2の乗算
    手段から出力された信号を減算する第2の減算手段とを
    有する中段の信号処理回路と、 前段の信号処理回路の減算手段から出力された信号に基
    づいて特定の信号を抽出する第3の信号抽出手段を有す
    る最終段の信号処理回路と、 を備えたことを特徴とする無線伝送システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に於いて、 前記中段の信号処理回路を複数備えたことを特徴とする
    無線伝送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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鈴木、平出、「パス分割多元接続(PDMA)移動通信方式」、電子情報通信学会技術研究報告RCS93−84、1994年1月、pp37−44

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