JP2930423B2 - ホエー成分を分別するための方法 - Google Patents

ホエー成分を分別するための方法

Info

Publication number
JP2930423B2
JP2930423B2 JP8501901A JP50190196A JP2930423B2 JP 2930423 B2 JP2930423 B2 JP 2930423B2 JP 8501901 A JP8501901 A JP 8501901A JP 50190196 A JP50190196 A JP 50190196A JP 2930423 B2 JP2930423 B2 JP 2930423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
whey
lactalbumin
temperature
lactoglobulin
lactose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8501901A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10501698A (ja
Inventor
スタック,フランシス・マーティン
ヘネシー,マーク
マルビヒル,ダニエル
オケネディー,ブレンダン・トーマス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DEARIIGOORUDO TEKUNOROJIIZU Ltd
Original Assignee
DEARIIGOORUDO TEKUNOROJIIZU Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DEARIIGOORUDO TEKUNOROJIIZU Ltd filed Critical DEARIIGOORUDO TEKUNOROJIIZU Ltd
Publication of JPH10501698A publication Critical patent/JPH10501698A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2930423B2 publication Critical patent/JP2930423B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23JPROTEIN COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS; WORKING-UP PROTEINS FOR FOODSTUFFS; PHOSPHATIDE COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS
    • A23J1/00Obtaining protein compositions for foodstuffs; Bulk opening of eggs and separation of yolks from whites
    • A23J1/20Obtaining protein compositions for foodstuffs; Bulk opening of eggs and separation of yolks from whites from milk, e.g. casein; from whey
    • A23J1/205Obtaining protein compositions for foodstuffs; Bulk opening of eggs and separation of yolks from whites from milk, e.g. casein; from whey from whey, e.g. lactalbumine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Dairy Products (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ホエー(乳漿、乳清)からのタンパク質
およびその他の生成物の回収に関し、特にホエーからの
α−ラクトアルブミンおよびβ−ラクトグロブリンの分
別に関する。
ホエーとは、チーズやカゼインなどある種の乳製品を
製造する際の水性の流出物である。乳脂肪の部分に加え
て、ホエーはタンパク質、ラクトースおよびミネラルを
含む。ホエー中で主要なタンパク質は、α−ラクトアル
ブミンおよびβ−ラクトグロブリンである。これらの成
分は独自に、かつ特に部分的または実質的に精製された
形で回収された場合には、経済的に価値のあるものであ
る。
ホエーを処理するための既知の方法の1つは、EP 0
368 864 B1号に記載されているものである。この方
法(以後、「ピアース(Pearce)プロセス」と称する)
では、生ホエーが、元の値の25%を下回らないレベルま
でその比重およびイオン強度が低減されるように処理さ
れる。処理の前または後のいずれかに、酸を添加するこ
とによりpHが3.8から5.5の間に調節される。次に、ホエ
ーはα−ラクトアルブミンフラクションが選択的に凝集
することが許容されるよう、少なくとも30秒間55℃と70
℃の間に加熱される。その後、ホエーは凝集したタンパ
ク質のフロキュレーション(綿状沈殿)を起こすのに十
分な時間だけ、55℃を下回るよう冷却され、凝集させら
れたα−ラクトアルブミンが採取される。β−ラクトグ
ロブリンはラクトースなどの他のホエー成分とともに、
用いられた条件下では可溶性のままであり、必要であれ
ば母液から回収され得る。
ホエーから精製されたタンパク質フラクションを回収
するための別の方法が、アマンドソン,シー・エイチ
(Amundson.C.H.)らによって、1982年刊行のジャーナ
ル・オブ・フード・プロセシング・アンド・プリザベー
ション(Journal of Food Processing and Preservatio
n)6,55−71で説明されている。アマンドソンのプロセ
スがピアースのプロセスと大きく異なるところは、選択
的に沈殿させられるのがβ−ラクトグロブリンであっ
て、α−ラクトアルブミンは母液中の溶液に残っている
ということである。アマンドソンのプロセスに従えば、
生ホエーはタンパク質を濃縮する一方で、水、ミネラル
およびラクトースなどの低分子量のフラクションを除去
するべく処理される。濃縮物のpHは4.65に調節され、続
いてカルシウムイオンを含む低分子量のイオンを取除く
べく脱ミネラルのステップが行なわれる。pHはその後4.
65に再調節される。用いられているpHおよび低イオン強
度の条件下では、β−ラクトグロブリンは凝集するもの
であって、沈殿物として分離させ、α−ラクトアルブミ
ンを溶液中に残存させることができる。
本発明はホエーをその成分の回収のため、特に実質的
に純粋なβ−ラクトグロブリンフラクション、濃縮され
たα−ラクトアルブミンフラクション、およびラクトー
スを回収するための、効率的かつ統合された方法を提供
しようとするものである。
したがって、本発明はホエー成分の回収のための方法
を提供するものであって、以下のステップを含む。
(a) 生ホエーのミネラル含量を低減する、特にカル
シウム含量を乾燥物を基準にして120p.p.m.未満に低減
するステップ。
(b) ホエーのpHを1.8と3.4の間まで低減するステッ
プ。
(c) 50秒から95秒の間、ホエーを71℃と98℃の間ま
で加熱し、続いて約10℃まで急速に冷却するステップ。
(d) ホエーを69℃を越えない温度で55%と63%の間
の総固形分になるまで濃縮するステップ。
(e) ホエーからラクトースが結晶化するのに十分な
時間と温度で、ホエーを冷却するステップ。
(f) 結果として得られたラクトース結晶を、残存ホ
エータンパク質液から分離するステップ。
(g) ホエータンパク質液のpHを、4.3と4.7の間のpH
に、10℃末端の温度で調節し、次に1時間から3時間、
35℃と54℃との間の温度まで加熱するステップ。
(h) 結果として得られた、濃縮されたα−ラクトア
ルブミンを含む凝集物を、実質的に純粋なβ−ラクトグ
ロブリンを含むホエータンパク質液から分離するステッ
プ。
(i) α−ラクトアルブミン濃縮凝集物を、該ホエー
タンパク質液と等イオン性の溶液で洗浄し、4.3と4.7の
間のpHに調節して、α−ラクトアルブミンを遠心分離ま
たは濾過によって再分別することにより精製するステッ
プ。
β−ラクトグロブリンフラクションは、限外濾過によ
ってさらに濃縮し、β−ラクトグロブリン保留物および
透過物にすることができる。
好ましい方法では、ステップ(a)および(b)は電
気透析およびカチオン交換の組合せを用いて行なわれ
る。これにより、酸を直接加えなくてもpHを必要な値ま
で下げることができ、かカチオン濃度を必要なレベルま
で下げることができる。好ましくは、pH1.8と2.2との間
に調節される。ステップ(a)および(b)は同時に行
なわれてもよい。
ホエーの濃縮は、2段階プロセスで行なわれてもよ
い。第1段階は20%と35%の間の総固形分含量まで70℃
未満で濃縮することであり、第2段階は55%と63%の間
の総固形分含量を達成すべく64℃またはそれ以下で行な
われる。第1段階の濃縮は蒸発によって、または膜の使
用および蒸発によって達成され、第2段階は、蒸発によ
って行なわれる。
必要に応じて、第1の濃縮段階の後、第2の濃縮段階
の前にさらなる脱ミネラル化のステップがとられて、存
在するリン酸塩の量がさらに低減されてもよい。
加熱調整ステップ(c)の後、ホエー中のタンパク質
は溶解状態のままであるため、ステップ(f)ではこれ
らのタンパク質を一緒にとってしまうことなく、ラクト
ースを結晶化および機械的分離によって取除くことがで
きる。ラクトース結晶を取除いた後では、残っているホ
エータンパク質液は典型的には乾燥物を基準にして31%
と45%の間のタンパク質を含む。ステップ(g)での、
このホエー液のα−ラクトアルブミン成分を凝集させる
のに好ましい温度範囲は、35℃から54℃の間である。最
も好ましくは、ステップ(g)は52+/−2℃の温度で
行なわれる。
β−ラクトグロブリンからα−ラクトアルブミンを分
別した後、双方の生成物に、脱脂、中和、濃縮および/
または噴霧乾燥を含むさらなる後処理を施してもよい。
この発明の方法では、生ホエーは部分的にそれを脱ミ
ネラル化するために処理され、pHは3.4またはそれ以下
に調節される。pHの調節は少なくとも部分的には酸を添
加することによって成し遂げられてもよいが、好ましい
方法では、pHの低減は酸を加えることなくカチオン交換
によってもたらされる。ホエーは、チーズホエー、酸ま
たはレンネットカゼインホエーであってもよい。次に、
ホエーは71℃と98℃の間での高温処理が施される。この
温度と有効なイオン条件下では、β−ラクトグロブリン
は溶液中に残り、一方α−ラクトアルブミンはいずれに
せよα−ラクトアルブミンタンパク質分子のフロキュレ
ーションを起こさない結果をもたらす変化を被る。次
に、ホエーは冷却および濃縮され、その後この低められ
た温度でラクトース結晶の生成がもたらされる。結晶は
集められ、α−ラクトアルブミンとβ−ラクトグロブリ
ンとの双方を溶液状態で含むホエータンパク質液が保留
される。次のステップで、ホエータンパク質液はpH4.3
と4.7の間に調節され、35℃と54℃の間に加熱される。
α−ラクトアルブミンはこの条件下で凝集する。このフ
ロキュレーションによって、α−ラクトアルブミンは機
械的分離により可溶性のβ−ラクトグロブリンから分離
させることができ、その結果濃縮されたα−ラクトアル
ブミンの流れと、実質的に純粋なβ−ラクトグロブリン
の流れとがもたらされる。
ここでこの方法を添付の図面を参照しつつより詳細に
説明する。
図1は、この発明に従う例示的方法を表すフローシー
トである。
図2は、β−ラクトグロブリンの回収を示すクロマト
グラムである。
図1を参照して、生ホエーはそのミネラル含量を低減
するべく処理され、特にカルシウムイオンが乾燥物を基
準にして120p.p.m.未満に低減される。この脱ミネラル
化は、好ましくは電気透析とイオン交換とによって成し
遂げられる。これには、イオンを除去すると同時に、pH
を3.5未満まで、好ましくは1.8と2.2の間の範囲内の所
望のところまで低減することができるという利点があ
る。標準的な電気透析を用いて、求められる脱ミネラル
化のうち70%までを達成することができる。その後、カ
チオン交換体を用いてナトリウム、カリウム、マグネシ
ウム、および特にカルシウムが取除かれる。
次に、ホエーには71℃と98℃の間の温度での加熱処理
が、50秒から95秒間施される。pHが低いため、β−ラク
トグロブリンは高温ステップの間実質的に可溶性のまま
である。非常に低いカルシウムイオン濃度と熱処理を組
合せると、タンパク質の凝集を促進することなくα−ラ
クトアルブミンフラクションに変化を誘発する効果があ
る。したがって、加熱処理のステップの後、ホエータン
パク質は実質的に可溶性タンパク質として存在する。
次のステップで、温度は10℃以下に急速に下げられ、
その後ホエーは55%と63%の間の総固形分まで濃縮され
る。好都合には、この濃縮は2段階に分けて行なわれ
る。第1段階では、温度は70℃を超えないように上昇さ
せられ、ホエーの固形分含量は20%と35%の間まで増大
される。その後、第2段階において、64℃を越えない温
度で、総固形分含量はさらに55%と63%の間まで増大さ
れる。この濃縮は、たとえば蒸発など当該技術分野にお
いて用いられるいかなる標準的な手段によって達成され
てもよい。
濃縮の第1段階の後、リン酸塩などの他の成分を取除
くために、さらなる電気透析および/または他の脱ミネ
ラル化ステップを必要に応じて行なってもよい。
濃縮に続き、ホエーの温度は64℃から約10℃まで下げ
られ、ラクトース結晶の成長が促進される。一旦完全に
結晶化すると、ラクトース結晶は機械的分離によってホ
エーから分離され、ホエータンパク質はホエータンパク
質液中に残される。この方法によって調製されたラクト
ースは典型的には高品質のラクトースである。たとえ
ば、これで得られた品質は通常、このラクトースを「精
製された食用」グレードのラクトースとして販売可能と
するに十分な高さのものである。
この段階で、ホエータンパク質液は乾燥物を基準とし
て31%と45%の間のタンパク質を含有している。
最後に、α−ラクトアルブミンのフラクションとβ−
ラクトグロブリンのフラクションとは互いから分離され
る。これはホエータンパク質のpHを10℃未満で4.3と4.7
との間に調節して、その後このホエータンパク質液を35
℃から54℃の間、好ましくは約52+/−2℃まで加熱
し、少なくとも1時間、このpHおよび温度に保持するこ
とによって成し遂げられる。凝集物は、残っている母液
から機械的に、または膜分離によって分離され、濃縮さ
れたα−ラクトアルブミンフラクションがもたらされ
る。母液は、可溶性β−ラクトグロブリンを実質的に純
粋な形で含んでいる。後処理ステップにおいて、α−ラ
クトアルブミンフラクションは機械的手段および/また
は膜ダイアフィルトレーションシステムによって洗浄さ
れてもよく、かつα−ラクトアルブミンのフラクション
とβ−ラクトグロブリンのフラクションとは双方とも限
外濾過によって濃縮されてもよい。各生成物の脂肪含量
は、機械的分離および/または精密濾過によって低減さ
れ得る。最後に、生成物は塩基の添加によって中和さ
れ、噴霧乾燥される。
以下の、限定的でない例はこの発明の範囲内のプロセ
スを説明するために挙げられているものである。
例1 4000リットルの清澄な酸カゼインホエーを、商業的に
入手可能な電気透析およびイオン交換設備を用いて脱ミ
ネラル化した。組合せられた脱ミネラル化により、乾燥
物を基準にして120p.p.m.未満までカルシウムが減少し
た生成物がもたらされた。この脱ミネラル化システムに
おいて、pHは2.0まで低減された。この生成物を次に60
秒間94+/−1℃の温度で加熱処理し、続いて2段階の
濃縮に先立ち、10℃まで急速に冷却した。この2段階の
濃縮は、まず69℃を最高温度として22%の総固形分にな
るまで、最後に63℃を最高温度に62%の総固形分になる
まで行なった。制御された冷却によって、ラクトースの
結晶化が無し遂げられた。このラクトース結晶を機械的
分離によって取除き、乾燥物を基準に37%のタンパク質
を含む濃縮されたホエータンパク質液を残した。
濃縮されたホエータンパク質溶液を8℃で4.45のpHま
で調節し、次に53+/−1℃まで加熱して最低1時間、
調節容器内でその温度に保った。すべての濃縮されたホ
エータンパク質が調節容器から取除かれたのは、3時間
が経過した後であった。これらの条件下に保持すること
により、α−ラクトアルブミンの選択的フロキュレーシ
ョンが促進された。ホエータンパク質液は遠心分離によ
り分離され、これによりα−ラクトアルブミンの濃縮凝
集物を含む重い相と、他の主要なホエータンパク質フラ
クションが存在しない高純度のβ−ラクトグロブリン溶
液を含む軽い相との2つの流れがもたらされた。図2a
は、β−ラクトグロブリンのサンプルスタンダード(シ
グマ・ケミカル・カンパニー(SIGMA CHEMICAL COMPAN
Y))のクロマトグラムを示し、一方図2bはこの例から
得られたβ−ラクトグロブリンフラクションのクロマト
グラムであり、表1はこのフラクションから得られたピ
ークを詳細に表わす。
α−ラクトアルブミン濃縮フラクションを、ホエータ
ンパク質液と等イオン性の溶液を用いた一連の洗浄、pH
4.45へのpH調節、および遠心分離による再分別によって
さらに精製し、最終的なα−ラクトアルブミン濃縮フラ
クションをもたらした。
2つのタンパク質の流れは、さらに限外濾過を用いて
濃縮した。
脂質濃度は、機械的分離および精密濾過を用いて低減
した。
最終的なβ−ラクトグロブリン生成物を、KOH、NaO
H、Mg(OH)およびCa(OH)の組合せで中和し、20
%の相固形分になるまで濃縮し、噴霧乾燥した。
最終的なα−ラクトアルブミン生成物を、KOH,NaOH,M
g(OH)およびCa(OH)の組合せで中和し、20%の
総固形分になるまで濃縮し、噴霧乾燥した。
例2 4000リットルのチェダーチーズのホエーを清澄化し、
原料として用いた。その後の方法は例1と同じであっ
た。
例3 4000リットルの、清澄なレンネットカゼインのホエー
を原料として用いた。その後の方法は例1と同じであっ
た。
例4 この例では、方法は例1、2および3と同じように着
手されたが、生成物が22%の総固形分となったときに付
加的な脱ミネラル化ステップが含まれた。この脱ミネラ
ル化ステップが含まれたのは、リン酸塩のレベルをさら
に低減するためであった。生成物は次に63+/−1℃に
おいて62%の相固形分になるまで濃縮し、方法を例1、
2および3と同じように進めた。
例5 この例では、方法は例1、2および3と同じように着
手された。しかしながら、β−ラクトグロブリンフラク
ションを乾燥物を基準に75%のタンパク質になるまでダ
イアフィルトレーションし、20%の総固形分になるまで
濃縮し、KOH、NaOH、Mg(OH)およびCa(OH)の組
合せで中和し、乾燥した。
例6 この例では、方法は例1、2および3と同じように着
手された。しかしながら、α−ラクトアルブミンフラク
ションを、洗浄および乾燥物を基準にして65%のタンパ
ク質になるまでの限外濾過の組合せによって濃縮し、22
%の総固形分になるまで濃縮し、KOH、NaOH、Mg(OH)
およびCa(OH)の組合せで中和した。
この発明はただ例示のために示したここに記載の特定
的な詳細説明に限定されるものではなく、請求の範囲に
おいて規定されるこの発明の範囲内でさまざまな変形例
および代替例が可能であるということは、当然に理解さ
れなければならない。
フロントページの続き (72)発明者 マルビヒル,ダニエル アイルランド、カントリー・コーク、バ リンコリーグ、マグリン、グリンクー ル・ドライブ、6 (72)発明者 オケネディー,ブレンダン・トーマス アイルランド、カントリー・ウォーター フォード、ダンガーバン、アベイサイ ド、シーパーク・アベニュ、27 (56)参考文献 特開 平7−123927(JP,A) 特開 平4−330252(JP,A) 米国特許3637643(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23J 1/20 A23C 21/00 - 21/10 C07K 14/47 C07K 1/36 WPI(DIALOG)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホエー成分を回収するための方法であっ
    て、 (a) 生ホエーのミネラル含量を低減する、特にカル
    シウム含量を乾燥物を基準として120p.p.m.未満まで低
    減するステップと、 (b) ホエーのpHを1.8と3.4との間に低減するステッ
    プと、 (c) ホエーを50秒から95秒間71℃と98℃の間に加熱
    し、続いて約10℃まで急速に冷却するステップと、 (d) ホエーを69℃を超えない温度で55%と63%の間
    の総固形分になるまで濃縮するステップと、 (e) ホエーを、そのホエーからラクトースが結晶化
    するのに十分な時間および温度で冷却するステップと、 (f) 結果として得られたラクトース結晶を、残存ホ
    エータンパク質液から分離するステップと、 (g) ホエータンパク質のpHを10℃未満の温度で4.3
    から4.7の間のpHに調節し、その後1時間から3時間、3
    5℃と54℃の間の温度に加熱するステップと、 (h) 結果として得られた濃縮α−ラクトアルブミン
    を含む凝集物を、実質的に純粋なβ−ラクトグロブリン
    を含むホエータンパク質液から分離するステップと、 (i) α−ラクトアルブミン濃縮凝集物を、ホエータ
    ンパク質液と等イオン性の溶液で洗浄し、4.3から4.7の
    間のpHに調節し、かつ遠心分離または濾過によりα−ラ
    クトアルブミンを再分別することによって、精製するス
    テップとを含む、ホエー成分を回収するための方法。
  2. 【請求項2】pHはステップ(b)で1.8と2.2の間に低減
    される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】ステップ(a)および(b)は、電気透析
    およびカチオン交換の組合せにより同時に行なわれる、
    請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】濃縮ステップ(d)は2段階に分けて行な
    われ、第1段階はホエーを70℃未満の温度で20%と35%
    の間の総固体分含量まで濃縮することを含み、第2段階
    は64℃を越えない温度で55%と63%の間の総固体分含量
    まで濃縮することを含む、請求項1から3のいずれかに
    記載の方法。
  5. 【請求項5】第1の濃縮段階は蒸発または膜および蒸発
    の組合せによる使用によって行なわれ、第2の濃縮段階
    は蒸発によって行なわれる、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】付加的な電気透析および/または脱ミネラ
    ル化ステップは、2つの濃縮段階の間に行なわれる、請
    求項4または請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】ステップ(g)は52℃±2℃で行なわれ
    る、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】ラクトース結晶は機械的分離によってホエ
    ータンパク質液から分離される、請求項1から7のいず
    れかに記載の方法。
  9. 【請求項9】結果として得られるα−ラクトアルブミン
    またはβ−ラクトグロブリン生成物は、脱脂、中和、濃
    縮および/または噴霧乾燥のいずれの対象ともなる、請
    求項1から8のいずれかに記載の方法。
JP8501901A 1994-06-15 1995-06-13 ホエー成分を分別するための方法 Expired - Fee Related JP2930423B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IE940489 1994-06-15
IE940489 1994-06-15
PCT/IE1995/000033 WO1995034216A1 (en) 1994-06-15 1995-06-13 Process for the fractionation of whey constituents

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10501698A JPH10501698A (ja) 1998-02-17
JP2930423B2 true JP2930423B2 (ja) 1999-08-03

Family

ID=11040434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8501901A Expired - Fee Related JP2930423B2 (ja) 1994-06-15 1995-06-13 ホエー成分を分別するための方法

Country Status (12)

Country Link
US (1) US5747647A (ja)
EP (1) EP0765125B1 (ja)
JP (1) JP2930423B2 (ja)
AT (1) ATE176130T1 (ja)
AU (1) AU680151B2 (ja)
CA (1) CA2192171C (ja)
DE (1) DE69507613T2 (ja)
DK (1) DK0765125T3 (ja)
ES (1) ES2129883T3 (ja)
GR (1) GR3030044T3 (ja)
NZ (1) NZ288334A (ja)
WO (1) WO1995034216A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6120820A (en) * 1999-02-22 2000-09-19 Land O'lakes, Inc. Method of modifying the color of a dairy material
AUPR217700A0 (en) * 2000-12-19 2001-01-25 Food Science Australia Methods for purification of lactose
EP1234507A1 (en) * 2001-02-26 2002-08-28 Wageningen Centre for Food Sciences Process for isolating beta-lactoglobulin from milk or milk fractions
CN1787829B (zh) 2003-03-14 2010-06-16 明治乳业株式会社 抗轮状病毒感染的组合物及制备该组合物的方法
US7579034B2 (en) * 2003-10-30 2009-08-25 Arla Foods Amba Stabilisers useful in low fat spread production
JP4627512B2 (ja) * 2006-04-11 2011-02-09 雪印乳業株式会社 乾燥チーズおよびその製造方法
ES2427921T3 (es) * 2011-03-07 2013-11-04 Molkerei Alois Müller GmbH & Co. KG Procedimiento para la obtención de un producto enriquecido en albúmina a base de un concentrado de proteínas de suero de la leche
WO2013025525A1 (en) 2011-08-12 2013-02-21 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Compositions and methods for specific regulation of pyruvate dehydrogenase kinase
CN102590413B (zh) * 2012-01-18 2013-12-25 浙江省疾病预防控制中心 一种牛α-乳白蛋白的定量检测方法
FR3079112B1 (fr) * 2018-03-21 2022-05-06 Synutra France Int Procede de demineralisation de lactoserum
CA3105203A1 (en) * 2018-06-27 2020-01-02 Arla Foods Amba Novel method for preparing alpha-lactalbumin-enriched compositions, related products and uses e.g. in infant formulas
CA3104736A1 (en) * 2018-06-27 2020-01-02 Arla Foods Amba Ph neutral beta-lactoglobulin beverage preparation

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1644128A1 (de) * 1967-10-13 1971-04-29 Cassella Farbwerke Mainkur Ag Verfahren zur Herstellung wasserunloeslicher Monoazofarbstoffe
US3637643A (en) * 1970-02-02 1972-01-25 Borden Inc Protein separation from whey using a solubilized phosphate
FR2459619B1 (fr) * 1979-06-26 1983-07-29 Agronomique Inst Nat Rech Procede pour l'obtention a partir de lactoserum, d'un produit enrichi en alpha-lactalbumine et applications dudit procede
JPS61268138A (ja) * 1985-05-24 1986-11-27 Meiji Milk Prod Co Ltd 改質ホエ−蛋白濃縮物の製造法
ATE154200T1 (de) * 1992-12-23 1997-06-15 Campina Melkunie Bv Verfahren zur gewinnung von alpha-lactalbumin und beta-lactoglobulin aus einem molkeproteinprodukt

Also Published As

Publication number Publication date
US5747647A (en) 1998-05-05
CA2192171C (en) 2001-06-05
DK0765125T3 (da) 1999-09-13
AU2751095A (en) 1996-01-05
ES2129883T3 (es) 1999-06-16
CA2192171A1 (en) 1995-12-21
NZ288334A (en) 1998-02-26
GR3030044T3 (en) 1999-07-30
DE69507613D1 (de) 1999-03-11
DE69507613T2 (de) 1999-09-16
EP0765125A1 (en) 1997-04-02
WO1995034216A1 (en) 1995-12-21
EP0765125B1 (en) 1999-01-27
ATE176130T1 (de) 1999-02-15
AU680151B2 (en) 1997-07-17
JPH10501698A (ja) 1998-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0368864B1 (en) Whey protein fractions
AU664934B2 (en) Process for the recovery of alpha-lactalbumin and beta-lactoglobulin from a whey protein product
JP2622789B2 (ja) ホエーからα−ラクトアルブミン含有量の高い画分を製造する方法及び該画分を含有せしめてなる母乳代替物または栄養組成物
JP2930423B2 (ja) ホエー成分を分別するための方法
JP2000300183A (ja) ホエータンパク質濃縮物及びその製造法
NL194998C (nl) Werkwijze voor het bereiden van een melkfractie met een hoog alfa-lactalbuminegehalte, alsmede een voedzame samenstelling, waaronder een vervangingsmiddel voor moedermelk.
JP2961625B2 (ja) α−ラクトアルブミン含有量の高い組成物の製造方法
EP0249368A2 (en) One step lactose process
JPH01168693A (ja) シアル酸類含有組成物の製造法
GB1575089A (en) Process for the treatment of whey and whey permeate and products resulting therefrom
JP2900953B2 (ja) α―ラクトアルブミン含有量の高い乳画分の製造法及び該画分を含有する製品
JP3044487B2 (ja) シアル酸類を含有しα−ラクトアルブミン含有量の高い組成物の製造方法
US5436014A (en) Removing lipids from cheese whey using chitosan
IES66501B2 (en) Process for the fractionation of whey constituents
JP3029684B2 (ja) 限外濾過法によるα−ラクトアルブミン含有量の高い乳画分の製造法
Tupasela et al. Whey pretreatments before ultrafiltration
IE881441L (en) Whey protein fractions
Martínez-Hermosilla Effect of cottage cheese whey pretreatment in the production of defatted whey protein retentate using two-phase cross flow microfiltration and ultrafiltration

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees