JP2929328B2 - 浮遊ロボットの制御装置 - Google Patents

浮遊ロボットの制御装置

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JP2929328B2 JP3164355A JP16435591A JP2929328B2 JP 2929328 B2 JP2929328 B2 JP 2929328B2 JP 3164355 A JP3164355 A JP 3164355A JP 16435591 A JP16435591 A JP 16435591A JP 2929328 B2 JP2929328 B2 JP 2929328B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、宇宙空間または水中で
作業を行うマニピュレータが備えられた浮遊ロボットに
おけるロボット本体の位置および姿勢を制御するための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は図9に示されてい
る。人工衛星の本体1の位置および姿勢を制御するため
に、その本体1にはセンサ2が設けられ、これによって
本体1の位置および姿勢が検出され、減算回路3に与え
られる。減算回路3にはまた、目標となる位置および姿
勢を表す信号が与えられる。減算回路3の出力は、本体
1に設けられた推進力を発生するための推進機であるス
ラスタ4を制御するためのスラスタ制御回路5に与えら
れ、こうして本体1の位置および姿勢が制御される。
【0003】この図9に示される先行技術のブロック図
は、図10である。制御回路5の出力であるスラスタ噴
射指令信号はスラスタ4に与えられ、これによって本体
1に推力およびトルクが発生され、参照符6で示される
ように、本体1のダイナミックスすなわち動力学の入出
力特性が得られ、その本体1の位置および姿勢が、セン
サ2によって前述のように検出されて、減算回路3に与
えられる。
【0004】このような先行技術において、さらに図1
1に示されるように、本体に複数のリンクを備えるマニ
ピュレータが設けられているとき、図11に示されるブ
ロック図が構成されることになる。参照符9で示される
ようにマニピュレータによる反力およびトルクは、加算
回路10で示されるように、スラスタ4による推力およ
びトルクに加算される。したがってマニピュレータから
の反力とトルクによって、衛星本体1の動き、すなわち
位置および姿勢が乱されることになり、このマニピュレ
ータからの反力とトルクによって発生する本体1の位置
および姿勢の誤差を修正するようにスラスタ4が作動さ
れる。すなわち、マニピュレータからの反力とトルクに
より、衛星の動き(位置、姿勢)が乱される。従来の姿
勢制御では、その結果、発生する位置や姿勢の誤差を修
正するようにスラスタ4を作動させる。
【0005】このような図9〜図11に示される先行技
術では、本体1がマニピュレータの反力とトルクによっ
て動いた後に、スラスタ4が作動されることになり、応
答速度が低いという問題がある。
【0006】さらに他の先行技術のブロック図は、図1
2に示されている。この方法は、マニピュレータの運動
と衛星本体の運動の相互干渉を考慮して、それぞれの動
きが目的に合致するように、一度にスラスタ推力とマニ
ピュレータ関節トルクを決定する方法である。この先行
技術では、浮遊ロボットを多体リンク系として、その運
動方程式から各マニピュレータの各関節トルクが本体の
運動に及ぼす影響を数式的に表現し、その数式を解くこ
とによって、本体の推進力を決定する。この図12の先
行技術では、制御回路である補償器11からのスラスタ
噴射指令信号はスラスタ4に与えられ、またマニピュレ
ータのトルク指令信号は関節アクチュエータ12に与え
られ、こうしてスラスタ4によって発生される本体の推
進力およびトルク、ならびに関節アクチュエータ12に
よる関節トルクによって本体1とマニピュレータの複合
系ダイナミクス13が形成され、センサ2は本体1の位
置および姿勢を検出して減算器3に与え、この減算器3
には本体1の目標となる位置および姿勢を表す信号が与
えられ、また複合系ダイナミクス13からのマニピュレ
ータ制御変数、すなわち位置、姿勢、関節角、速度、手
先反力などを表す信号は減算回路14に与えられ、この
減算回路14には、マニピュレータの制御変数の目標値
が与えられ、これらの減算器3,14の出力は制御回路
11に与えられる。すなわちマニピュレータの運動と、
本体の運動の相互干渉を考慮して、それぞれの動きが目
的に合致するように、一度にスラスタ推進力とマニピュ
レータ関節トルクを決定する。これによって正確に本体
の動きを制御することができるという利点があるけれど
も、次のような欠点(1)および(2)がある。
【0007】(1)対象のダイナミクスが一般的に複雑
であり、マニピュレータが6軸であれば、本体1と併せ
て7個の剛体がつながったリンクのダイナミクスにな
る。マニピュレータが複数になると、さらに飛躍的に複
雑なダイナミクスになる。したがって現存の計算機で実
現するのは困難であり、特に宇宙空間に設けられること
ができるような小形の計算機で数式を解くのは、不可能
に近い。
【0008】(2)またこの先行技術ではマニピュレー
タの各リンクおよび本体の質量、慣性モーメント、重心
位置などの多くの力学パラメータが必要となり、これら
の力学パラメータは、すべて正しい値を用いなければ、
正しい制御を実現することはできない。したがってマニ
ピュレータで物をつかんだりした場合、つかんだ物の質
量や慣性モーメント、重心位置などを正しく与えなけれ
ばならない。したがってつかむ可能性のある物のデータ
ベースを持つか、対象の力学特性を計測する必要があ
り、現実的には、用途が限られてしまうという問題があ
る。
【0009】本発明の目的は、比較的簡単な構成で、浮
遊ロボットの本体の位置および姿勢などを正確に制御す
ることができるようにした浮遊ロボットの制御装置を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、マニピュレー
タが設けられ、宇宙空間または水中で作業を行う浮遊ロ
ボットの制御装置において、ロボット本体に設けられ、
ガスジェットを噴射して推進力を発生して位置の3自由
度と姿勢の3自由度とを制御する手段と、ロボット本体
の位置および姿勢の目標値を設定する目標値設定手段
と、ロボット本体の位置および姿勢を検出する第1検出
手段と、ロボット本体と、そのロボット本体に設けられ
るマニピュレータとの間に介在され、マニピュレータに
よってロボット本体に作用する反力とトルクとを検出す
る第2検出手段と、目標値設定手段と第1検出手段と第
2検出手段との各出力に応答して、ロボット本体が目標
値設定手段で設定した目標値からずれるのを防ぐため
に、マニピュレータからの反力とトルクとを打ち消すよ
うに推進力発生手段を駆動する手段とを含むことを特徴
とする浮遊ロボットの制御装置である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、本体の位置および姿勢を第1
検出手段によって検出し、マニピュレータとそれが取付
けられている浮遊ロボット本体(以下、本体と言うこと
がある)との間に、第2検出手段を介在して可動物体の
運動による本体に及ぼす影響を検出し、こうして得られ
る第1および第2検出手段からの出力と本体の位置およ
び姿勢の予め設定されている目標値とに応答して、その
目標値からずれるのを防ぐようにスラスタである推進力
発生手段を制御する。こうしてマニピュレータをどう動
かそうと、それらが本体に及ぼす影響は、マニピュレー
タの付け根の力とトルクに集約される。したがってその
マニピュレータの付け根における本体に作用する反力と
トルクを第2検出手段によって検出すれば、力学パラメ
ータおよびハンドリングされるべき物体がどうなってい
ようと、直接的に本体への影響が判り、容易に、その影
響を補正した本体の制御が可能となる。
【0012】第1検出手段によって検出される本体の位
置および姿勢だけでなく、さらにその第1検出手段によ
って、速度および加速度が検出されてもよく、目標値設
定手段では、本体の位置および姿勢だけでなく、その他
さらに速度および加速度が設定され、その目標値となる
ように、推進力発生手段が制御されるようにしてもよ
い。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例の全体のブロック図
であり、図2はスラスタ24を駆動する構成を示すブロ
ック図であり、図3はその具体的な構成を示す図であ
る。この実施例では、本体17とマニピュレータ20と
を切り放して考え、マニピュレータ20から本体17へ
の影響は、マニピュレータ20の根元に発生する力とト
ルクに集約されるのであるから、それらを打ち消すよう
な信号をスラスタ24の噴射指令に加えてやれば、マニ
ピュレータ20の影響を受けずに衛星本体の姿勢制御が
実現できる。
【0014】浮遊するロボット本体17は、位置の3自
由度と姿勢(方向)の3自由度の計6個の自由度を持
ち、ガスジェットの推進機であるスラスタ24は、それ
らの6個の自由度を制御するのに必要な個数が設置され
ている。スラスタ24としてガスジェットを用いた場
合、ガスボンベ24cとノズル24aの間に弁24bを
置き、その弁24bの開閉のタイミングによって制御を
行う。すなわち、噴射されるジエットの強さは一定で、
ジエットを噴射する時間の長さと頻度でその効き目を調
整する。
【0015】弁開閉指令は、正の定められた値とゼロお
よび負の定められた値の3つの値しかとらず、弁開閉指
令が正の値になったときは正方向に力を発生するスラス
タ24の弁24bのみを開き、弁開閉指令が負の値にな
ったときは負方向に力を発生するスラスタ24の弁24
bのみを開き、弁開閉指令がゼロのときはいずれの弁2
4bも閉じる。また、力指令から弁開閉指令に到るブロ
ックは、連続の値をとる力指令に対応してパルス列を作
り出す回路の一例を示している。力指令がゼロであれば
弁開閉指令のパルスは全く出ず、力指令がプラスになる
と、弁開閉指令として正のパルスが出力され、力指令の
値が大きくなるに従って出力パルス幅が増大する。力指
令がある値を越すと、出力パルスはオフにならずに出続
ける。また、マイナスの力指令に対しては、マイナスの
パルスが出力され、力指令がマイナス方向に増大するに
従って、そのパルス幅は増大し、ついには負のパルスが
出続ける。この図2における力指令から弁開閉指令を生
成する方式によるとスラスタ24が発生できる力の範囲
内では、スラスタ24の推力の時間平均が力指令に正比
例することは容易に示せる。これらのことから、この図
2で示された系においては位置指令からの実際の位置の
ずれに応じて力指令が生成され、スラスタ24からは断
続的であるが平均すればその力指令に比例する力が宇宙
機に加えられる構成になっており、これによって宇宙機
である本体17の位置が所定位置に保たれるよう制御さ
れる。
【0016】前述のように、この図2に示した制御装置
は、宇宙機である本体17の位置制御システムの1例で
あって、各部分の構成や制御手法について、種々の方法
があるのは明らかである。たとえば、位置だけでなく、
速度や加速度も検出して制御に用いれば、より精密な制
御が可能となる。以下の説明では本発明の作用、効果を
示すための例として、この図2の制御系に減衰をよくす
るために速度をフィードバックを付加したものをとりあ
げるが、異なった制御システムにおいても、以下で説明
する考え方でもって、本発明を実施することは容易であ
る。
【0017】浮遊ロボットは、図2の宇宙機である本体
17にマニピュレータ20を取付けた図4のものとみな
すことができる。マニピュレータ20が作業を行うため
に動くと、ロボット本体17に対してその反動、すなわ
ち本体17とマニピュレータ20との結合状態を保つた
めの拘束力が作用し、その結果、ロボット本体17の運
動が影響を受ける。また、その反動は、マニピュレータ
20がどう動こうとマニピュレータ20と本体17との
接続部20aにおける並進力とモーメントにすべて集約
されることは明らかである。いま、本体17とマニピュ
レータ20の接続部20aにおいて本体17に作用する
並進力をFd、モーメントをNd、本体重心Gから見た
接続位置の位置ベクトルをrdとおく。また、本体17
が持っているスラスタ24などの推進装置による並進力
およびモーメントをそれぞれFtおよびNtとおく。本
体17には、これらの他の並進力やモーメントは働かな
いとする。本体17の質量をM、慣性テンソルをIとお
くと、本体17の運動は、数1で示される運動方程式に
よって決定される。
【0018】
【数1】
【0019】ただし、vは本体速度ベクトル、ωは本体
角速度ベクトル、×はベクトル積記号である。
【0020】いま、ロボット本体17に加えたい並進力
をFt0、モーメントをNt0とすると、マニピュレー
タ20からの反動による並進力とモーメントを打ち消す
ためには、スラスタ24などの推力発生手段に
【0021】
【数2】Ft=Ft0−Fd なる並進力と、 Nt=Nt0−(Nd+rd×Fd) なるモーメントを発生させればよいことになる。たとえ
ば、n個のスラスタ24を用いてこれを実現するには、
各スラスタ24の推力Ft1が作用する点の本体重心に
対する位置ベクトルをrt1とすると、
【0022】
【数4】
【0023】
【数5】
【0024】を満たすようにFt1を決めればよい。
【0025】本発明で重要なことは、 (1)浮遊ロボット本体の推進力およびモーメントを数
2および数3によってそれぞれ決定すること、および (2)数2、数3に含まれるNd,Fdを検知するため
に、マニピュレータ20とロボット本体17の接続部分
に力/トルクセンサを設置し、その信号を用いてロボッ
ト本体17の推進力とモーメントを制御すること、の2
点を組合せた浮遊ロボットの制御装置である。
【0026】前述の図1と図2の構成に、本発明による
制御を組込んだ場合の例を図4に示す。
【0027】このような構成によれば、マニピュレータ
20からの反力とモーメントが正確に検出でき、推進力
とモーメントを直接厳密に制御できる場合は、本発明が
理想的な結果をもたらすことは明らかである。ここで
は、マニピュレータ20からの力とモーメントの検出は
理想的で、ロボット本体17の推進力と推進モーメント
が図1あるいは図2のスラスタ24を使った場合で示す
ように、一定値のオン/オフでしか発生できない場合に
ついて示す。本発明の効果を示すことが目的であるから
モデルは簡単化して、1自由度の質点とし推進力は正お
よび負の定まった値とゼロの3つの値のみをとれること
とし、力指令からスラスタのオン/オフへの変換は図1
あるいは図2で示した方法をとることとする。この場合
の制御ブロック図を、図5に示す。この外乱補償付き位
置制御系ブロック図の一次元モデルにおいて、 M:ロボット本体質量 Kv,Gc,Ki:制御ゲイン である。∫は、積分を示す。
【0028】この図5のブロック図の下でシミュレーシ
ョンを行った結果を、以下に示す。
【0029】図6は外乱力は働かず、本体17が目標位
置からずれている状態でこの制御を働かせたときの応答
で、スラスタ24の数回のオン/オフの後に本体は目標
位置に収束している。
【0030】図7、図8は、外乱が加わった場合の応答
で、図7は外乱補償をしない場合、すなわち図5の外乱
補償オン/オフスイッチがオフの場合、図8は本発明に
基づく補償を加えた場合、すなわち図5の外乱補償オン
/オフスイッチがオンの場合の応答である。図7におい
ては、本体17の位置は目標からずれたところへ収束す
るのに対し、図8においては外乱が加わった当初にわず
かに偏位が生じるが、すぐに目標位置に収束している。
この例より、本発明の効果は明らかである。図6
(1)、図7(1)および図8(1)は推力は示し、図
6(2)、図7(2)および図8(2)は速度を示し、
図6(3)、図7(3)および図8(3)は変位を示
す。これらの図面を参照符して、宇宙空間および水中な
どに設けられる浮遊ロボット16の本体17には、複数
のリンク18と複数の関節19とを有するマニピュレー
タ20が、設けられる。本体17の位置および姿勢、さ
らには速度および加速度を検出するために、第1検出手
段21がその本体17に設けられる。本体17とマニピ
ュレータ20の付け根との間には、第2検出手段22が
設けられる。この第2検出手段22は、マニピュレータ
20による本体17に作用する力とトルクを検出する。
マニピュレータ20の手先23は、ハンドリングすべき
物体をつかむことなどができる。本体17には、希望す
る方向に本体17に推進力を発生するための手段である
スラスタ24が取付けられる。
【0031】本体17の位置および姿勢、さらには速度
および加速度の目標値は、目標値設定手段25によって
設定される。その目標値は減算回路26に与えられる。
減算回路26には、第1検出手段21によって検出され
た本体17の位置および姿勢を表す信号が与えられる。
減算回路26からの出力は補償器である制御回路27に
与えられる。制御回路27からライン28を介するスラ
スタ24のための信号は、減算回路29に与えられる。
減算回路29から出力は減算回路32に与えられ、その
減算回路32の出力は積分回路33に与えられて積分さ
れ、ヒステリシス回路34から弁開閉指令信号が導出さ
れ、弁24bに対応する駆動回路35,36にそれぞれ
与えられ、この弁開閉指令信号はまた、減算回路32に
与えられる。
【0032】マニピュレータ20の動きによる本体17
に作用する反力およびトルクは、第2検出手段22によ
って検出され、制御回路27からの出力に対応するよう
に換算回路30によって換算され、こうして得られた信
号は、加算回路29に与えられ、こうして加算回路29
からは前述のように、スラスタ24のための信号が得ら
れる。このようにして、マニピュレータ20による本体
17に作用する反力およびトルクを打ち消すための信号
が換算回路30から発生されて得られ、したがってマニ
ピュレータ20による本体17の目標位置および姿勢か
らのずれをなくすのではなく、マニピュレータ20によ
る外乱によって、本体17の位置および姿勢の制御系が
乱れるのを防ぐ。こうして本体17がマニピュレータ2
0による外乱によって動いてしまうよりも先に、換算回
路30から得られる信号によってスラスタ24を動作さ
せて、本体17への影響を打ち消し、本体17がマニピ
ュレータ20による外乱で動くことを防ぐ。
【0033】上述の実施例では本体17の外部にマニピ
ュレータ20が備えられているけれども、本発明の他の
実施例として、本体17内に形成された空間に、マニピ
ュレータ20の作業空間が設けられるようにしてもよ
く、このようにマニピュレータ20が本体17の内部空
間に設けられるときにおいても、本発明が実施される。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1検出
手段によってロボット本体の位置および姿勢を検出し、
また本体とマニピュレータとの間に第2検出手段を介在
して、ロボット本体に作用する反力とトルクを検出し、
こうして本体に設けられている推進力発生手段を、目標
値設定手段によって設定されている本体の位置および姿
勢となるように制御することによって、簡単な構成で、
しかも本体の位置および姿勢がマニピュレータの影響に
よって動いてしまうよりも先に、推進力発生手段によっ
てそのような外乱による位置および姿勢の変動を打ち消
して、本体が、マニピュレータの動きである外乱によっ
て変動することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体のブロック図である。
【図2】図1に示される実施例の具体的なブロック図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の具体的な構成を示す図であ
る。
【図4】図3に示される実施例の電気的な構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明の一実施例の本件発明者による一次元モ
デルを示すブロック図である。
【図6】本件発明者の実験結果を示すグラフである。
【図7】本件発明者の実験結果を示すグラフである。
【図8】本件発明者の実験結果を示すさらに他のグラフ
である。
【図9】先行技術の衛生姿勢制御系を示す構成の図であ
る。
【図10】図9に示される先行技術のブロック図であ
る。
【図11】図9および図10に示される先行技術におい
てマニピュレータを備えたときの先行技術の構成を示す
ブロック図である。
【図12】他の先行技術を示すブロック図である。
【符号の説明】
16 浮遊ロボット 17 ロボット本体 20 マニピュレータ 21 第1検出手段 22 第2検出手段 24 スラスタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−62205(JP,A) 特開 昭62−18398(JP,A) 特開 昭58−67600(JP,A) 特開 平4−85199(JP,A) 特開 平1−289683(JP,A) 特開 平5−178295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 3/04 B64G 1/24 G05D 1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マニピュレータが設けられ、宇宙空間ま
    たは水中で作業を行う浮遊ロボットの制御装置におい
    て、 ロボット本体に設けられ、ガスジェットを噴射して推進
    力を発生して位置の3自由度と姿勢の3自由度とを制御
    する手段と、 ロボット本体の位置および姿勢の目標値を設定する目標
    値設定手段と、 ロボット本体の位置および姿勢を検出する第1検出手段
    と、 ロボット本体と、そのロボット本体に設けられるマニピ
    ュレータとの間に介在され、マニピュレータによってロ
    ボット本体に作用する反力とトルクとを検出する第2検
    出手段と、 目標値設定手段と第1検出手段と第2検出手段との各出
    力に応答して、ロボット本体が目標値設定手段で設定し
    た目標値からずれるのを防ぐために、マニピュレータか
    らの反力とトルクとを打ち消すように推進力発生手段を
    駆動する手段とを含むことを特徴とする浮遊ロボットの
    制御装置。
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CN104015191B (zh) * 2014-06-03 2016-02-17 哈尔滨工业大学 基于基座卫星角速度的空间机械臂工具坐标下的运动补偿方法

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JPH05119837A (ja) 1993-05-18

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