JP2927825B2 - 直流モータ制御回路 - Google Patents

直流モータ制御回路

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JP2927825B2 JP1175071A JP17507189A JP2927825B2 JP 2927825 B2 JP2927825 B2 JP 2927825B2 JP 1175071 A JP1175071 A JP 1175071A JP 17507189 A JP17507189 A JP 17507189A JP 2927825 B2 JP2927825 B2 JP 2927825B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は直流モータ制御回路に係り、特に直流モータ
が拘束されたときに駆動電圧をオフにして拘束電流が流
れないようにした直流モータ制御回路に用いて好適なも
のである。
〔発明の概要〕
直流モータの極性切換点で発生するモータパルスを検
出し、その発生間隔に基いて上記直流モータのオン・オ
フ制御を行うようにして、上記直流モータが拘束された
ときに電源の性能が低下していても、その拘束を確実に
検出して駆動回路を遮断できるようにするとともに、回
路の発熱や電気エネルギーの損失を少なくした直流モー
タ制御回路である。
〔従来の技術〕
モータが拘束されたときに拘束電流が流れると電気エ
ネルギーが無駄に消費されるばかりでなく、モータが発
熱したり損傷したりする。このような不都合を防止する
ために、モータに流れる電流の大きさを監視し、電流値
が所定値よりも大きくなったらモータが拘束状態である
と判定してモータの駆動を停止させるようにした直流モ
ータ制御回路が知られている。このような直流モータ制
御回路では、電流感知用の抵抗器をモータと直列に接続
して拘束電流を検出するようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
電源の性能が低下するとモータに供給する電流が減少
する。したがって、電源の性能が低下しているときに拘
束停止した場合は、拘束電流の大きさが拘束検出用の設
定値に満たないことがある。このため、モータに流れる
電流の大きさに基いて拘束検出を行なっている従来の直
流モータ制御回路は、電源性能が低下しているときには
拘束を検出することができず、したがって駆動回路を確
実に自動遮断することができなかった。
また、拘束電流感知用の抵抗器にモータ駆動電流が流
れるので、発熱や電気エネルギーの浪費が大きい問題が
あった。
本発明は上述の問題点にかんがみ、モータが拘束され
たときに電源の性能が低下していても駆動回路を確実に
遮断できるようにするとともに、回路の発熱や電気エネ
ルギーの損失を少なくすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の直流モータ制御回路は、直流モータMに駆動
電圧を供給するためのモータ駆動素子Q1と、上記直流モ
ータMの極性切換点で発生するモータパルスPを検出す
るパルス検出回路3と、上記パルス検出回路3によって
検出される上記モータパルスPの発生間隔に基いて上記
モータ駆動素子Q1をオン・オフ制御するドライブ回路
(ドライブ期間可変回路4、駆動電圧発生回路1)とを
具備している。
〔作用〕
モータパルスPは直流モータMの回転速度に対応する
間隔で発生し、直流モータMの回転速度が拘束停止に近
い速度まで低下したときは電源の性能に係わりなく長く
なる。したがって、モータパルスPの発生間隔に基いて
直流モータMの拘束を検出すると、その検出結果は電源
の性能に影響されなくなる。
このように、モータパルスPの発生間隔に基いて直流
モータMをオン・オフ制御する場合は、望ましくは上記
直流モータMと直列にインダクタLを接続し、上記モー
タパルスPを発生しやすくする。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示す直流モータ制御回路
の回路図、第2図は各部の動作波形図である。
直流モータMが回転していないときは、駆動電圧発生
回路1を構成するナンド回路10の一方及び他方の入力端
子10a、10bにはそれぞれ高レベルの電圧が与えられてい
て、その出力端子の電圧は低レベルである。このナンド
回路10の出力電圧がオン・オフ制御信号SDとして駆動用
トランジスタQ1のゲート電極Gに与えられる。
駆動用トランジスタQ1は、直流モータMに供給する駆
動電圧を制御するために直流モータMの端子T2と接地と
の間に設けられた電界効果型トランジスタであり、オン
・オフ制御信号SDが低レベルのときにオフとなり、高レ
ベルのときにオンとなる。したがって、この場合はオフ
となり、電源Eから直流モータMに駆動電圧が印加され
ない。
このような駆動回路のオフ状態において、ナンド回路
10の他方の端子1bに低レベルの起動信号S1を印加する
と、ナンド回路10から出力されるオン・オフ制御信号SD
が高レベルに反転する。したがって、駆動用トランジス
タQ1はゲート電極Gの電位が高レベルになるのでオンと
なり、直流モータMに電源Eから繰同電圧が与えられ
る。これにより直流モータMが回転し、極性切換時に電
機子巻線(図示せず)に発生するモータパルスPがモー
タ端子T1に現われる。
モータパルスPは第2図Aに示すように、正方向及び
負方向に急峻に瞬時発生する。実施例ではモータ端子T1
と電源Eとの間に、高周波に対して高抵抗を呈するイン
ダクタLを挿入してモータパルスPが発生しやすくして
いる。
モータパルスPは、モータ端子T1とインダクタLとの
接続点2から取り出されてパルス検出回路3に与えられ
る。パルス検出回路3は、パルス検出用として設けられ
たトランジスタQ2と、このトランジスタQ2のベースに接
続されたバイアス用抵抗器R1、R2と、オレクタに接続さ
れた抵抗器R3と、アンド回路11とからなる。接続点2か
ら取り出されるパルスPはコンデンサC1を通して抵抗器
R1とR2との接続点に与えられ、抵抗器R2を介してトラン
ジスタQ2のベースに加えられる。トランジスタQ2はNPN
型トランジスタである。したがって、トランジスタQ2
モータパルスPの負パルスが与えられるごとに瞬時オン
となり、モータパルスPの発生間隔に対応する正のパル
ス電圧がそのコレクタに発生する。
このコレクタ電圧S2がアンド回路11の一方の入力端子
11aに与えられる。アンド回路11の他方の入力端子11bに
はナンド回路10からオン・オフ制御信号SDが与えられて
いて、この場合はオン・オフ制御信号SDが高レベルであ
る。したがって、第2図Bに示すようにモータパルス
P1、P2、P3……Pnに対応する正極性のモータパルス検出
信号S3がアンド回路11の出力端子から導出され、この信
号S3がドライブ期間可変回路4に供給される。
ドライブ期間可変回路4はリセット用のトランジスタ
Q3と、トランジスタQ3のコレクタに接続された時定数回
路5とからなり、モータパルス検出信号S3はトランジス
タQ3のベースに与えられる。したがって、トランジスタ
Q3はモータパルス検出信号S3が与えられるごとに瞬時オ
ンとなる。このトランジスタQ3が瞬時オンすることによ
り、時定数回路5の出力端子5aの電圧レベルが低レベル
となるとともに、コンデンサC2が充電される。この充電
によってコンデンサC2に蓄えられた電荷は、リセット用
トランジスタQ3がオフした後で放電される。したがっ
て、時定数回路5の出力端子5aの電位は、トランジスタ
Q3のオフ後コンデンサC2、抵抗器R5および可変抵抗器VR
によって定まる時定数で次第に上昇する。
出力端子5aから出力される電圧がドライブ制御信号S4
としてナンド回路10の一方の端子10aに与えられる。し
たがって、第2図Cに示すように、ナンド回路10の一方
の端子10aの電位はモータパルスPが発生すると0ボル
ト(グランドレベル)に下がり、その後0ボルトから電
源Eの電圧E0ボルトに向かって立上がるパターンを繰り
返す。
このように、モータパルスPの発生ごとにドライブ制
御信号S4を0ボルトにリセットしているので、直流モー
タMが所定の速度以上で回転していればドライブ制御信
号S4は高低レベルのしきい値電圧6を越えることはな
い。したがって、通常の駆動状態ではナンド回路10から
出力されるオン・オフ制御信号SDが高レベルに保持され
る。しかし、直流モータMの回転が下がりモータパルス
Pの発生間隔が第3図のpnとpn+1との間隔TXのように長
くなると、ドライブ制御電圧S4の電圧値がしきい値6を
越えて高レベルになる。これにより、ナンド回路10の出
力SDは低レベルに転じるので駆動用トランジスタQ1はオ
フとなり直流モータMへの給電は中止される。したがっ
て、直流モータMが拘束されたときに拘束電流が流れる
のを確実に防止することができる。
なお、駆動用トランジスタQ1がオフした瞬間にノイズ
が発生するが、このときにアンド回路11の他方の入力端
子11bに与えられているオン・オフ制御信号SDは低レベ
ルである。したがって、駆動用トランジスタQ1がオフし
たときにノイズが発生しても、アンド回路11からはモー
タパルス検出信号S3が出力されることはなく、駆動回路
のオフ状態は保持される。
実施例の直流モータ制御回路は、このようにモータパ
ルスPの発生間隔に基いて拘束検出を行なっているの
で、電源電圧の大きさに影響されない拘束検出を行うこ
とができる。したがって、電流監視型のモータ制御回路
と異なり、電源の性能が低下しても起動や自動停止に関
して誤動作が生じることがなく、極めて精度の高い制御
を行うことができる。
また、電流検知用の抵抗器がないので、回路の発熱や
電気エネルギーの損失を最小限に抑えることができる。
また、可変抵抗器VRで時定数を変えることにより、駆
動用トランジスタQ1のオン状態が継続可能なパルスPの
最長間隔を任意に設定できる。したがって、可変抵抗器
VRの抵抗値を変えることにより停止直前の直流モータM
の回転速度を任意に制御することができ、直流モータM
のトルクコントロールが可能になる。
〔発明の効果〕
本発明は上述したように、直流モータの極性切換点で
発生するモータパルスの間隔に基いて上記直流モータに
駆動電圧を供給するモータ駆動素子をオン・オフ制御す
るようにしたので、電源の性能に影響されない拘束検出
を行うことができる。したがって、直流モータが拘束さ
れたときに電源の性能が低下していても駆動回路を確実
に遮断することができ、拘束電流が流れないようにする
制御をきわめて高精度に行うことができる。また、拘束
電流を検知するための抵抗器を不要にできるので、回路
の発熱や電気エネルギーの損失を少なくすることができ
る。また、上記モータパルスに対して高抵抗となるイン
ダクタを上記直流モータと直列に接続することにより、
上記モータパルスを発生しやすくすることができ、上記
拘束検出を更に確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す直流モータ制御回路の
回路図、第2図は各部の動作波形図である。 なお図面に用いた符号において、 1……駆動電圧発生回路 3……パルス検出回路 4……ドライブ期間可変回路 5……時定数回路 10……ナンド回路 11……アンド回路 Q1……駆動用トランジスタ Q2……パルス検出用トランジスタ Q3……リセット用トランジスタ SD……オン・オフ制御信号 M……直流モータ L……インダクタ P……モータパルス である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流モータに駆動電圧を供給するためのモ
    ータ駆動素子と、 上記直流モータの極性切換点で発生するモータパルスを
    検出するパルス検出回路と、 上記パルス検出回路によって検出される上記モータパル
    スの発生間隔に基いて上記モータ駆動素子をオン・オフ
    制御するドライブ回路とを具備し、 上記パルスの検出を確実に行うためにインダクタを上記
    直流モータと直列に接続したことを特徴とする直流モー
    タ制御回路。
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