JP2926014B2 - 防護体 - Google Patents

防護体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路等に設置する
防護体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路等にはガードレール、ガード
ロープ、道路縁石、鋼鉄製のポール、コンクリート製の
防護ブロック等が設置されている。これらの道路施設は
車両と歩行者を区分したり、車両の突入を阻止すること
を目的とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、道路周辺の
住民は、通行車両からの騒音、振動、塵埃、排気ガス等
で悩まされる。したがって、このような道路公害を少し
でも軽減することが要請され続けている。しかしなが
ら、上記従来の防護ブロック等は、車両の突入を阻止す
るといったいわば単機能のものであって、騒音や塵埃を
軽減する機能は盛り込まれてこなかった。例えば騒音に
ついては、別途遮音材で作った防音壁で対策を講じるの
が一般的である。また、車両が巻き起こす風や排気ガス
はコンクリートブロックにあたっても表面を嘗めるよう
にして後方へ流れ、周囲に塵埃等がまき散らされている
のが実状である。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、車両の突入を阻止する防護体に騒音や塵埃の低減
機能を付与し、道路公害の軽減を図ることを目的とす
る。また、その防護体に衝突する車両が受けるダメージ
を軽減するとともに、防護体の修復工事を簡易迅速にで
きるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、以下のよう
な防護体を創作した。すなわち、請求項1の発明は、道
路等に設置される防護体であって、車両を阻止する防護
面に開口部を有して塵埃や騒音を入り込ませるように開
放された室が多数形成されていることを特徴とする。
【0006】上記の防護体においては、通行車両の騒音
の一部は防護体内部の室に達し、内壁で吸収されたり反
射音が干渉したりして減衰する。同時に、車両の通行に
よって巻き上げられた塵埃等の一部も室の内壁に当たっ
て落下する。したがって、道路騒音及び防護体を越えて
道路周辺に達する塵埃が従来のコンクリートブロック等
を設置した場合と比べてはるかに減少する。
【0007】また、請求項2の発明は、積み重ね状態に
した複数の防護ブロックにて車両を阻止する防護面が形
成され、かつその防護面に開口部を有する室が前記複数
の防護ブロックによって多数形成されており、道路等に
立設された支持部材が前記各防護ブロックに挿通されて
いることを特徴とする。
【0008】上記の防護体においては、請求項1に記載
の防護体と同様、道路周辺に及ぼされる騒音や塵埃の影
響を少なくすることができる。また、この防護体に車両
が衝突すると、車両が接触した防護ブロックが変形・破
断するから、従来のコンクリートブロック等と比べると
防護体が部分的に壊れ易く、車両をはね返す力をより小
さくすることができる。なお、防護ブロックが破断した
後も支持部材によって外力に対抗することができる。ま
た、防護体の補修時には破損した防護ブロックを、場合
によっては支持部材と共に、取り替えれば良いので道路
工事を簡易迅速になし得る。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
防護体において、前記支持部材と前記各防護ブロックと
の間に緩衝部材が介装されていることを特徴とする。
【0010】上記の防護体に車両が衝突すると、防護ブ
ロックに加わる外力は緩衝部材を介して支持部材へ伝わ
るので緩衝部材の緩衝作用によって車両の受ける衝撃が
緩和される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図17を参照して説明する。図1の全体図に示すよう
に、防護体1は大別するとベースブロック2、ベースブ
ロック2の上に積み上げられる複数の中間ブロック3、
最上段に載せるキャップ4、ベースブロック2及び中間
ブロック3を連結状態で支持する支持部材5にて構成さ
れ、道路等に埋設する基礎部材6で固定されるようにな
っている。この場合、ベースブロック2と中間ブロック
3が本発明でいうところの防護ブロックである。
【0012】先ず、中間ブロック3について説明する。
図2は中間ブロックを単体で示す斜視図、図3はその底
面図、図4はその縦断面図である。中間ブロック3は、
合成樹脂を図2〜図4に示す形状に成形したものであ
り、平面形状が略楕円状の天板部3aは周縁より中央が
低くなるように傾斜しており、周縁部の上面には全周に
わたって延びる突条部3bが設けられ、中央部の下面に
は背骨部3cが垂設されている。天板部3aには雨水や
埃が下方に落ちるときの通路となる多数の孔3dが形成
される一方、背骨部3cには支持部材5が貫通する大貫
通孔3eと、ボルト等を通すことのできる小貫通孔3f
が形成されている。また、背骨部3cからは多数の壁部
3gが天板部3aに接続する状態で張出していて、後述
する室3kに対応する凹所が設けられている。その壁部
3gの下端部先端には、前記突条部3bに対応する切欠
3hが設けられていて、中間ブロック3を積み重ねたと
きに突条部3bと切欠3hとが係合して位置決めがなさ
れるようになっている。
【0013】なお、中間ブロック3の上に載せるキャッ
プ4は、透明又は半透明の合成樹脂材をドーム状に形成
したもので、照明装置が内蔵されてキャップ4全体が発
光するように構成されている。
【0014】次に、ベースブロック2について説明す
る。ベースブロック2は、図6に示すように、中間ブロ
ック3に類似する形状のブロック本体2Aの下部に基盤
2Bが一体に成形されたものであり、ブロック本体2A
には、天板部2aと、突条部2bと、背骨部2cと、孔
2dと、支持部材5を貫通させる大貫通孔2eと、ボル
ト等を通す小貫通孔2fと、壁部2gとが形成されてい
る。他方、基盤2Bには、基盤中央から周縁に向かって
低くなる受面2hが形成され、雨水や埃が受面2hの上
を流れて外部に排出されるようになっている。図中の2
kは、壁部2gで仕切られた状態でベースブロック2内
に形成され、ベースブロック2の外周面に開口部を有す
る室である。
【0015】したがって、ベースブロック2の上に複数
の中間ブロック3を所定段数(本例では5段)に積み上
げると、図1に示したように、中間ブロック3の外周面
が上下に繋がることによって車両等が衝突する防護面が
形成され、同時にこの防護面に開口部を有する室3kが
多数形成される。なお、中間ブロック3の室3kに入っ
た雨水や埃は孔3dを通って下方に落ち、ベースブロッ
ク2の孔2dを通って室2kに入り、受面2hに案内さ
れて外部へと導かれる。
【0016】次に、支持部材5について説明する。図5
は中間ブロック3に差し込まれた支持部材5を示す断面
図である。支持部材5は棒状部材、具体的には本例の場
合、防錆処理された鉄やステンレス製のパイプであり、
同図に示すように、ゴム、合成樹脂等の弾性体からなる
スリーブ7が外嵌されたうえ、中間ブロック3の貫通孔
3e及びベースブロック2の貫通孔2eに挿し込まれて
いる。そして、車両等が衝突して中間ブロック3等に加
わる外力はスリーブ7を介して支持部材5に伝わり、か
つ支えられるようになっている。つまりスリーブ7は緩
衝部材であって、適宜な緩衝作用を奏することができ
る。なお、この支持部材5は、詳しくは後述するが、図
7及び図8に示すように、位置決めフランジ5aが適宜
位置に溶接等で固定されたうえで基礎部材6にて支持さ
れ、下端部が地中に埋設状態とされる。
【0017】次に、基礎部材6について説明する。基礎
部材6は、図7及び図8に示すように、ベース6Aと、
インナスリーブ6Bとからなる。ベース6Aは、形鋼を
図示形状に接合したもので、2本の縦材6aの間に渡し
た横材6bにインナスリーブ6Bの筒状部6cを挿し込
むための貫通部6dと、ねじ穴6eが形成されている。
インナスリーブ6Bは、上端部にフランジ6fが設けら
れている。
【0018】さて、上記のように構成された防護体1の
施工について説明する。先ず、道路等の所定の位置に基
礎部材6を設置する。このとき、ベース6Aは水平状態
にして舗装層10に埋め込み、インナスリーブ6Bの筒
状部6cの先端は舗装層10の下の地中11に没入させ
る。なお、筒状部6cは支持部材5の挿し込み予定長さ
より長くする。
【0019】次に、支持部材5の下端部を筒状部6cに
挿し込み、かつ支持部材5にフランジ5aを現場溶接し
て設置高さを決める。支持部材5の挿し込み長さは筒状
部6cより若干短くして取り外しを容易にしておくのが
良い。そしてフランジ5aとフランジ6fとをベース6
Aの横材6bにボルトで共締めする。なお、支持部材5
に充填部材、具体的には樹脂や金属等の線材5bや発泡
樹脂等を充填して支持部材5の強度や曲げ剛性を最適な
ものに設定することができる。このように基礎部材6の
支持構造は、支持部材5の取付け取り外し工事が確実か
つ容易にできるものとなっている。
【0020】次に、支持部材5にスリーブ7を外嵌す
る。そして、ベースブロック2をベース6A上にセット
するときに、スリーブ7を嵌めた支持部材5に貫通孔2
eを貫通させる。続いてベースブロック2の上に中間ブ
ロック3を所定段数積み重ね、最上段にはキャップ4を
取付ける。この場合、ベースブロック2と中間ブロック
3は貫通孔2e,3eに嵌まり込んだ支持部材5によっ
て支持されるが、必要に応じ適宜な連結手段を用いて、
ベースブロック2をベース6Aに固定したり、ベースブ
ロック2と中間ブロック3あるいは中間ブロック3同士
を連結するようにしても良い。なお、連結手段の具体例
としては、貫通孔2f,3fを利用したボルト止めを挙
げることができる。また、図示は省略したが、支持部材
5の上端部に中間ブロック3の浮き上がりを押さえる押
さえ部材を設けるものとする。
【0021】このようにして設置された防護体1は、図
1に示したように、ベースブロック2と中間ブロック3
の外周面、すなわち防護体1の防護面に多数の室2k,
3kが形成されたものとなっている。したがって、通行
車両の騒音は、これらの室2k,3kの内壁で吸収され
たり、また室内で干渉したりして減衰する。同時に、車
両の通行によって巻き上げられた塵埃や排気ガス中の煤
等の一部も室2k,3kの内壁に当たって落下し、遠く
へ飛散するのが防がれる。落下した塵埃は雨水等と一緒
に孔3d,2dを通って排出され、防護体1の足元付近
に堆積するから、路面清掃車等で容易に処分できる。こ
の孔3d,2dは各室3k,2kを連通させているの
で、風圧等が隣接する室に伝わって均される。なお、通
路である孔3d,2dを含めた各室3k,2kの形状
は、試験及び解析をしてより好ましい構造にすることが
できる。また、防護体1の消音性能をさらに向上させる
ために、防護体1の壁部3g等にゴム、グラスウールそ
の他の吸音材を付着させるようにしても良い。
【0022】ところで、防護体1は単体で設置すること
もあるが、道路の中央分離帯等においては一定間隔で林
立させて使用することになるであろう。その場合は、防
護体1を、図9に示すように、道路前後方向に対し斜め
を向くようにして比較的密に並べるのが良い。その理由
は、車両の進行方向は決められているから、その車両が
防護体1に衝突する方向も、ほとんどの場合、矢印Yで
示したように進路を鋭角的に変えるだけだからである。
しかも、左右2本の支持部材5が同時に倒される可能性
は小さいので、防護体1は外力によってねじられ易く、
衝突する車両は向きを少し変えて後続の防護体1に衝突
するように導かれることになる。なお、隣接する防護体
1同士の間隔は、図10に示すように、倒された防護体
1’の先端部が後続の防護体1のほぼ2/3より上で当
接するように配置する。もし防護体1’が完全に倒れて
横になってしまうと衝突車両がその上に乗り上げ、対向
車線に飛び出すおそれが増すからである。
【0023】そして、車両が衝突したときの防護体1の
倒れ方としては、図11に示すように、支持部材5が
→→と変形すると考えられ、隣接する防護体1〜1
は順に倒される。すなわち、衝突車両は防護体1によっ
て衝突エネルギーが段階的に吸収されるとともに、防護
体1を簡単に飛び越してしまうことが防がれる。しか
も、前述したように、防護体1はベースブロック2と複
数の中間ブロック3との積層構造であり、外力の大きさ
に応じて中間ブロック3等が変形又は破断し、衝突車両
は防護体1にめり込む状態となる。このとき、各中間ブ
ロック3は下側より上側の方が強い構造であるから車両
が略水平方向に突入すると上方にめくれ上がり、反力で
その車両を下方に押しつけるように作用する。すなわ
ち、中間ブロック3の緩衝効果とスリーブ7の緩衝作用
とが相乗的に作用することと相まって車両の損傷が軽減
され、その分、乗員の安全度が増す。なお、中間ブロッ
ク3の質量は小さいから、その緩衝吸収性能を天板部3
aや背骨部3cや壁部3gの形状によって適宜に設定し
得る。
【0024】ここで、支持部材5の変形について考えて
みる。一般的に、防護体1と車両が接触する場合、支持
部材5には主に曲げが作用する。そして、曲げ応力が許
容値を越えると、図12(イ),(ロ),(ハ)に示す
ように、支持部材5は、5’→5’’と断面が押し潰さ
れるように変形して簡単に折れ曲がってしまう。しかし
ながら、本例においては前述したように、支持部材5に
樹脂や金属等の線材5bや発泡樹脂等を充填して強度や
曲げ剛性を最適なものに設定してあるのでその分支持部
材5が潰れ難く、いわば腰のある柔軟な状態で衝撃を吸
収することが可能となっている。
【0025】次に、前述した緩衝部材(スリーブ7)の
別例について説明する。図13〜図15に示すように、
スリーブ9は、ゴム等の弾性材あるいは合成樹脂を図示
形状に成形したものであり、左スリーブ体9Aと右スリ
ーブ体9Bとの二つ割り形状に形成されている。左スリ
ーブ体9Aは半筒形状の基部9aに外向き放射状のリブ
9bが設けられており、前記中間ブロック3と支持部材
5との間に装着したときに、基部9aの内周面9cが支
持部材5に接触し、リブ9bの先端が貫通孔3eの内面
に接触する。他方、右スリーブ体9Bは半筒形状の基部
9eに半径方向に延びる内向きのリブ9fが設けられて
おり、リブ9f先端が支持部材5に接触し、基部9cの
外周面9gが中間ブロック3の貫通孔3eの内面に接触
する。
【0026】さて、上記のスリーブ9のリブ9b,9f
を緩衝部材として効果的に作用せしめるために、防護体
1を組み立てる際には、右スリーブ体9Bを車両突入方
向に向けるようにし、左スリーブ体9Aはその反対側に
向けるようにする。例えば、前述の防護体1のように、
2本の支持部材5が中間ブロック3を貫通している例で
は、左スリーブ体9Aを互いに対向させるように配置
し、右スリーブ体9Bを外側に向けるようにして組み立
てるのが良い。このようにすると、中間ブロック3に加
わる略水平方向の外力(衝撃力)が右スリーブ体9Bか
ら支持部材5へ集中するように伝わり、次に、支持部材
5から左スリーブ体9Aに対しては分散的に伝わる。し
たがって、支持部材5による支えと、スリーブ9による
緩衝作用とのバランスを適宜に設定することができる。
このスリーブ9は二つ割りに形成されているので、それ
ぞれのリブ9b,9fが衝撃を受けて破壊した後に比較
的簡単にスリーブ9を支持部材5や中間ブロック3から
取り外すことができる。これは、防護体の分解及び補修
が容易にできることを意味し、その結果、道路工事を簡
易迅速になし得る。
【0027】ところで、防護体は上記の形状に限られる
ものではなく、適宜な形状に変更しても良い。例えば図
16に示すように、防護ブロック13の外周面13aに
多数の開口部13bを形成し、内部には開口部13bに
連通する適宜な形状のチャンバーを備えたものを使用し
ても良い。さらに、図示は省略したが、防護体を一体成
形することも可能である。材質についても合成樹脂に限
られるものではなく、その他の材料を使用することがで
きる。また、キャップ4は、内蔵した照明装置によって
発光するだけでなく、ドライバーに対して種々の情報を
提供する構成とすることができる。例えば、発光色を変
えて、運転手に交差点や渋滞地点への接近を知らせる等
である。
【0028】次に、防護体を高さを考慮して配置する例
を説明する。図17は、中央分離帯に防護体が設置され
た様子を示している。図示右側の防護体1aが例えば交
差点近くに設置された中央分離帯としての始端であり、
1b,1c,1dと左に行くに従って交差点から離れ
る。この場合、防護体1a,1bの高さはドライバーの
目線Eより若干低くしてドライバーが自然な感じで中央
分離帯の始まりを認識できるようにし、従来のガードレ
ールのように低すぎてドライバーにとって距離感がつか
み難いといった点を回避する。そして、H1 →H2 →H
3 と防護体の高さを次第に高くすることで対向車のヘッ
ドライトによる幻惑を防止する。これは、対向車線が上
り坂である場合に特に効果的である。その他、防護体の
形状、色、配置間隔等を変えることによって、ドライバ
ーに対して例えば横断歩道の接近を予告するような使い
方も可能である。このような場合において、前記の各実
施形態に示した防護体は、樹脂等を成形してなる防護ブ
ロックを積層構造にしたものであるので、標準寸法の防
護ブロックを増減して防護体の構成に変化をつけて配置
することが容易にできる。
【0029】以上説明した実施形態の他、当業者の知識
に基づき、種々の変更を加えた態様で本発明を実施し得
ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明に係る防護体は、車両の
突入を阻止する機能の他に騒音や塵埃を低減させること
ができる。すなわち、道路公害の軽減を図ることができ
るという効果がある。さらに、請求項2の発明に係る防
護体によれば、その防護体に衝突する車両のダメージ
を、従来のコンクリートブロックと比べて格段に軽減す
ることができ、乗員の安全性が増す。また、防護体の修
復工事が簡易迅速にできるので道路工事期間の短縮を図
ることができ、その分、交通渋滞等を少なくすることが
できるという優れた効果がある。また、請求項3の発明
によれば、衝突車両の受けるダメージが緩衝部材によっ
て軽減され、従来のコンクリートブロックと比べて車両
や乗員に優しい防護体となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る防護体を示す斜視図である。
【図2】中間ブロックを示す斜視図である。
【図3】中間ブロックの底面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】中間ブロックの一部を示す横断面図である。
【図6】ベースブロックを示す斜視図である。
【図7】支持部材及び基礎部材を示す斜視図である。
【図8】基礎部材の施工を説明する断面図である。
【図9】防護体を中央分離帯に設置した様子を説明する
平面図である。
【図10】車両の衝突により防護体が倒される様子を説
明する図である。
【図11】支持部材の折れ曲がる様子を説明する図であ
る。
【図12】支持部材が潰れる様子を説明する断面図であ
る。
【図13】別例に係るスリーブの断面図である。
【図14】別例に係るスリーブの一方の半体を示す斜視
図である。
【図15】別例に係るスリーブの他方の半体を示す斜視
図である。
【図16】別例に係る防護ブロックを説明する斜視図で
ある。
【図17】防護ブロックの設置高さを説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 防護体 2 ベースブロック(防護ブロック) 2k 室 3k 室 3 中間ブロック(防護ブロック) 5 支持部材 6 基礎部材 7 スリーブ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路等に設置される防護体であって、車
    両を阻止する防護面に開口部を有して塵埃や騒音を入り
    込ませるように開放された室が多数形成されている防護
    体。
  2. 【請求項2】 積み重ね状態にした複数の防護ブロック
    にて車両を阻止する防護面が形成され、かつその防護面
    に開口部を有する室が前記複数の防護ブロックによって
    多数形成されており、道路等に立設された支持部材が前
    記各防護ブロックに挿通されていることを特徴とする防
    護体。
  3. 【請求項3】 前記支持部材と前記各防護ブロックとの
    間に緩衝部材が介装されていることを特徴とする請求項
    2記載の防護体。
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