JP2924300B2 - 回転電機の回転軸接地装置 - Google Patents
回転電機の回転軸接地装置Info
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- JP2924300B2 JP2924300B2 JP3145029A JP14502991A JP2924300B2 JP 2924300 B2 JP2924300 B2 JP 2924300B2 JP 3145029 A JP3145029 A JP 3145029A JP 14502991 A JP14502991 A JP 14502991A JP 2924300 B2 JP2924300 B2 JP 2924300B2
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- rotating shaft
- grounding device
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、回転電機の回転軸接
地装置、特に回転軸の外周表面に取付けられる導電材の
構成に関する。
地装置、特に回転軸の外周表面に取付けられる導電材の
構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】回転電機は運転中回転子に静電荷が発生
する。また回転子の回転軸は軸受によって軸支しされて
おり、軸受部には潤滑油膜が形成されているので回転子
と固定子との間には電位差が生じる。この電位差によっ
て回転子の金属部に電解腐食を生じる。そのため回転子
の静電荷を大地に逃してやらなければならない。その方
法として回転軸に電刷子を接触させ電刷子に接地工事を
施して静電荷を大地に逃していた。しかしながら電刷子
を直接回転軸に接触させたのでは両者間の接触抵抗値が
大きくなり接地効果が減少するので、図３及び図４に示
すように、回転軸の外周表面に導電材を取付け、この導
電材に電刷子を摺動させることが行われている。
する。また回転子の回転軸は軸受によって軸支しされて
おり、軸受部には潤滑油膜が形成されているので回転子
と固定子との間には電位差が生じる。この電位差によっ
て回転子の金属部に電解腐食を生じる。そのため回転子
の静電荷を大地に逃してやらなければならない。その方
法として回転軸に電刷子を接触させ電刷子に接地工事を
施して静電荷を大地に逃していた。しかしながら電刷子
を直接回転軸に接触させたのでは両者間の接触抵抗値が
大きくなり接地効果が減少するので、図３及び図４に示
すように、回転軸の外周表面に導電材を取付け、この導
電材に電刷子を摺動させることが行われている。
【０００３】図３はこのような接地装置を備えた回転軸
部分の側面図、図４は図３のＰ矢視図である。すなわ
ち、回転軸１の外周面に銀（または銅）板２を巻付け、
この円周上に電刷子３を摺動接触させる。この電刷子３
は刷子ホルダー４に保持され、この刷子ホルダー４に取
付けられたばねのばね圧により常時銀板２面に押圧され
電気的に接触されている。また電刷子３からはリード線
５が引出され、このリード線５は接地されている。
部分の側面図、図４は図３のＰ矢視図である。すなわ
ち、回転軸１の外周面に銀（または銅）板２を巻付け、
この円周上に電刷子３を摺動接触させる。この電刷子３
は刷子ホルダー４に保持され、この刷子ホルダー４に取
付けられたばねのばね圧により常時銀板２面に押圧され
電気的に接触されている。また電刷子３からはリード線
５が引出され、このリード線５は接地されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構造
では電刷子３と銀板２とは常にばね力により密着してお
り両者間の接触抵抗値が低くなり良好である。しかしな
がら回転軸１に巻かれる銀板２はその工作方法如何によ
り回転軸１との接触度にバラツキがあり、したがって両
者間の接触抵抗値は必ずしも一定しない。さらに大容量
機では回転子径もも大きく、周速も早くなり、電刷子接
触抵抗の増大、電刷子の損傷、チャタリング摺動面の損
傷が発生する可能性がある。
では電刷子３と銀板２とは常にばね力により密着してお
り両者間の接触抵抗値が低くなり良好である。しかしな
がら回転軸１に巻かれる銀板２はその工作方法如何によ
り回転軸１との接触度にバラツキがあり、したがって両
者間の接触抵抗値は必ずしも一定しない。さらに大容量
機では回転子径もも大きく、周速も早くなり、電刷子接
触抵抗の増大、電刷子の損傷、チャタリング摺動面の損
傷が発生する可能性がある。
【０００５】この発明の目的は上述した問題点に鑑み、
電刷子と回転軸との接触抵抗値を極力低くして接地効果
が顕著な回転電機の回転軸接地装置を提供することにあ
る。
電刷子と回転軸との接触抵抗値を極力低くして接地効果
が顕著な回転電機の回転軸接地装置を提供することにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明では、回転電機
の回転軸の外周表面に導電材を取付け、この導電材に電
刷子を摺動させるとともにこの電刷子を接地して回転軸
を接地するものにおいて、導電材を回転軸の外周表面に
銀溶射処理を施して形成する。さらに銀溶射処理の下地
処理（前処理）としてニッケルアルミ材を溶射する。さ
らにまたかかる構成において、銀溶射処理後その外周表
面を機械加工やローラ掛けなどにより平滑化する。
の回転軸の外周表面に導電材を取付け、この導電材に電
刷子を摺動させるとともにこの電刷子を接地して回転軸
を接地するものにおいて、導電材を回転軸の外周表面に
銀溶射処理を施して形成する。さらに銀溶射処理の下地
処理（前処理）としてニッケルアルミ材を溶射する。さ
らにまたかかる構成において、銀溶射処理後その外周表
面を機械加工やローラ掛けなどにより平滑化する。
【０００７】
【作用】この発明の構成によれば、導電材を回転軸の外
周表面に銀溶射処理を施して形成たので銀と回転軸との
間の接触抵抗値は極めて小さくなる。さらに銀溶射処理
の下地処理（前処理）としてニッケルアルミ材を溶射し
たので回転軸の外周表面と導電材との密着性が極めてよ
い。また銀溶射表面は機械加工やローラ掛けなどにより
平滑化されるのでこれに摺動される電刷子との密着性も
よく両者間の接触抵抗値は低くなる。
周表面に銀溶射処理を施して形成たので銀と回転軸との
間の接触抵抗値は極めて小さくなる。さらに銀溶射処理
の下地処理（前処理）としてニッケルアルミ材を溶射し
たので回転軸の外周表面と導電材との密着性が極めてよ
い。また銀溶射表面は機械加工やローラ掛けなどにより
平滑化されるのでこれに摺動される電刷子との密着性も
よく両者間の接触抵抗値は低くなる。
【０００８】
【実施例】図１はこの発明の一実施例である接地装置を
備えた回転軸部分の側面図、図２は図１のＱ矢視図で、
図１，図２と同一符号で示すものは同一部品である。こ
の実施例が従来例と異なる点は回転軸に取付けられる導
電材の構成である。すなわち、回転軸１の外周表面には
下地処理としてニッケルアルミ材２Ａが溶射されてい
る。この下地処理は後述する銀の密着性をよくするため
に行なうもので、溶射されたニッケルアルミ材２Ａの外
周表面に銀２Ｂが溶射されている。銀２Ｂを溶射した外
周表面は機械加工（研削，超仕上げなど）やローラ掛け
などによって平滑化される。このように平滑化された銀
２Ｂ外周表面を電刷子３が摺動することにより回転軸１
は接地されながら運転される。
備えた回転軸部分の側面図、図２は図１のＱ矢視図で、
図１，図２と同一符号で示すものは同一部品である。こ
の実施例が従来例と異なる点は回転軸に取付けられる導
電材の構成である。すなわち、回転軸１の外周表面には
下地処理としてニッケルアルミ材２Ａが溶射されてい
る。この下地処理は後述する銀の密着性をよくするため
に行なうもので、溶射されたニッケルアルミ材２Ａの外
周表面に銀２Ｂが溶射されている。銀２Ｂを溶射した外
周表面は機械加工（研削，超仕上げなど）やローラ掛け
などによって平滑化される。このように平滑化された銀
２Ｂ外周表面を電刷子３が摺動することにより回転軸１
は接地されながら運転される。
【０００９】
【発明の効果】この発明では回転軸に銀溶射を行なって
導電材を形成したので導電材と電刷子との接触性がよ
い。また下地処理を施したのち銀溶射を行なったので導
電材の密着性が極めてよい。さらに銀溶射表面を平滑に
加工することにより摺動される電刷子との接触性もよく
なり両者間の接触抵抗値は低くなる。これらにより回転
軸と大地との接地抵抗値が小さくなり、回転軸の静電荷
を大地に容易に逃がすことができる。
導電材を形成したので導電材と電刷子との接触性がよ
い。また下地処理を施したのち銀溶射を行なったので導
電材の密着性が極めてよい。さらに銀溶射表面を平滑に
加工することにより摺動される電刷子との接触性もよく
なり両者間の接触抵抗値は低くなる。これらにより回転
軸と大地との接地抵抗値が小さくなり、回転軸の静電荷
を大地に容易に逃がすことができる。
【図１】この発明の一実施例である回転軸接地装置を備
えた回転軸部分の側面図
えた回転軸部分の側面図
【図２】図１のＱ矢視図
【図３】従来の回転軸接地装置を備えた回転軸部分の側
面図
面図
【図４】図３のＰ矢視図
１ 回転軸 ２Ａ ニッケルアルミ材（溶射された） ２Ｂ 銀（溶射された） ３ 電刷子
Claims (3)
- 【請求項１】回転電機の回転軸の外周表面に導電材を取
付け、この導電材に電刷子を摺動させるとともにこの電
刷子を接地して回転軸を接地するものにおいて、導電材
を回転軸の外周表面に銀溶射処理を施して形成したこと
を特徴とする回転電機の回転軸接地装置。 - 【請求項２】請求項１記載のものにおいて、銀溶射処理
の下地処理（前処理）としてニッケルアルミ材を溶射し
たことを特徴とする回転電機の回転軸接地装置。 - 【請求項３】請求項１および２記載のものにおいて、銀
溶射処理後その外周表面を機械加工やローラ掛けなどに
より平滑化したことを特徴とする回転電機の回転軸接地
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3145029A JP2924300B2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 回転電機の回転軸接地装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3145029A JP2924300B2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 回転電機の回転軸接地装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04368446A JPH04368446A (ja) | 1992-12-21 |
| JP2924300B2 true JP2924300B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=15375769
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3145029A Expired - Lifetime JP2924300B2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 回転電機の回転軸接地装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2924300B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8199453B2 (en) | 2003-03-17 | 2012-06-12 | Illinois Tool Works Inc. | Shaft current control brush ring assembly |
| US8189317B2 (en) | 2007-04-23 | 2012-05-29 | Illinois Tool Works Inc. | Grounding brush system for mitigating electrical current on rotating shafts |
| US8107260B2 (en) | 2007-11-15 | 2012-01-31 | Illinois Tool Works Inc. | EMI shielding and environmental seal device |
| TW201338356A (zh) * | 2011-12-08 | 2013-09-16 | Inpro Seal Llc | 電流分流器環 |
| DE102020212588A1 (de) * | 2020-10-06 | 2022-04-07 | Zf Friedrichshafen Ag | Getriebe für ein Kraftfahrzeug, sowie elektrischer Achsantrieb |
-
1991
- 1991-06-18 JP JP3145029A patent/JP2924300B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04368446A (ja) | 1992-12-21 |
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