JP2923691B2 - コンデンサ用蒸着フィルムの製造方法 - Google Patents

コンデンサ用蒸着フィルムの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はコンデンサ用の蒸着フィルムの製造方法に関
し、特に、全面に金属蒸着したフィルムにレーザ光線を
照射してマージンを形成する際に、ベースフイルムの熱
的損傷を防止する技術に関する。
[従来の技術] 金属蒸着フィルムは巻回コンデンサ又は積層コンデン
サ用基材として従来より用いられている。
この蒸着フィルムは、短絡を防止するため、蒸着フィ
ルムの長手方向の一側縁に沿って連続的な金属非蒸着部
を設ける必要がある。この非蒸着部を通常はマージンと
称している。
マージンを形成する方法としては、従来からテープマ
スク方式とオイルマスク方式が一般に行われている。テ
ープマスク方式は蒸着時に複数本の細巾のエンドレステ
ープで非蒸着フィルム表面をマスキングする方法であ
り、オイルマスク方法は、マージン部に相当する個所に
オイルを塗布又は噴射して、蒸着時に金属蒸着を妨げる
方法である。これらの方法により形成されたマージンの
巾の中央をスリットして巻き取ることにより1個のコン
デンサ素子用の蒸着フィルムが得られる。
上記の方法は蒸着時に非蒸着部を形成する方法である
が、テープマスク方法は多数のテープを取りつける工程
の繁雑さ、オイルマスク方式はマージンの境界がボケと
なるなどの欠点があることが指摘されている。近年、全
面に蒸着されたプラスチックフィルムの所定個所の蒸着
膜にレーザ光線をあてて金属を除去することによりマー
ジン部を形成する方法が発明された。このレーザ方式は
上記したテープマスク及びオイルマスク方式の欠点をな
くしたものである。その代表例を挙げると、特開昭57−
118622号発明、特開昭60−170026号発明等である。
[発明が解決しようとする課題] 上記のようにレーザ方式により精確な巾のマージンを
効率良く形成することが可能になってきたが、一方で、
機器の小型化高性能化がますます進み、それに備えてフ
ィルムは4μ以下の極薄フィルムへと主流が移ってきて
いる。
ところで前記レーザ方式は、蒸着金属に焦点をあて、
そのエネルギーにより金属を気化して飛散消失させるも
のであるから金属蒸着膜は瞬間的には高温になってい
る。そのためベースフィルムの熱的損傷を最小におさえ
るために該フイルムを金属製バックアップロールに密着
させた状態でレーザを照射させる必要がある。しかしフ
ィルムが薄物の場合、ロールへの密着を良くさせるため
にテンションをかけるとフィルムがのび、また、たてじ
わができて空気を抱き込んでしまうなどの問題を生ずる
ので、実際問題として、ベースフイルムに掛けるテンシ
ョンを大きくすることは困難である。
本発明はこの様な点を考慮してなされたものであり、
ベースフイルムに掛けるテンションが小さくても該フイ
ルムをバックアップロールに密着させることができ、ベ
ースフィルムの熱的損傷を防止することを課題とする。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するため、本発明は以下の構成を採用
したコンデンサ用蒸着フィルムの製造方法を提案する。
すなわち、蒸着フィルムの蒸着膜にレーザ光線を照射す
ることにより、フィルムの流れ方向に連続する一定巾の
蒸着膜を有しないマージン部を形成する蒸着フィルムの
製造方法において、テンションロールによりテンション
をかけてバックアップロールに対して蒸着フィルムを巻
きつけながら、バックアップロールに巻きつけた蒸着フ
イルムを弾性ロールでバックアップロールに対し押しつ
けることにより蒸着フイルムをバックアップロールに密
着させ、しかる後、蒸着膜にレーザ光線を照射すること
を特徴とする。
本発明において使用するフィルムとしては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリフェニレンサルファイドなどが挙げられる。蒸
着金属はAl、Znなどが用いられ、蒸着厚さは50〜1000Å
程度の通常のコンデンサ用蒸着フィルムの範囲のものが
使用できる。
本発明に使用するレーザ光線としては、波長1.06μm
のYAGレーザが代表的な例として挙げられる。レーザ光
は発振源から光ファイバーで照射先端部に伝送すること
が好ましく、この方法によれば照射先端部の巾方向の位
置調整がし易くなる。またレーザ光は連続波ではなく、
いわゆるQスイッチ動作でパルス状に照射することが望
ましい。また、光線の断面形状はパルス波のスポットを
継なげて連続の非蒸着部を作る必要上から、流れ方向に
縦長のだ円形又は4角形であることが望ましい。4角形
であればQスイッチ動作において、スイッチオフの時間
を長く取れるので、エネルギー効率上、最も好ましい。
照射量は2mJ/mm2〜10mJ/mm2が好ましい。Qスイッチの
周波数は0.5KHz〜10KHzが通常用いられる。
[実施例] 以下本発明の方法を図面を参照して具体的に説明す
る。
添付図面は本発明たる蒸着フイルムにレーザ方式でマ
ージンを形成する方法と装置の要部概念図である。蒸着
フイルム1は巻取(図示省略)から繰り出されて、ガイ
ドローラに案内されながらレーザ光照射部2に送られ
る。レーザ光照射部2には、金属製のバックアップロー
ル3周りに蒸着膜にレーザ光を照射するための射出光学
系4が配設されている。また前記バックアップロール3
のフイルムの導入側と、導出側にはそれぞれテンション
ロール5及び6が配設されており、これらテンションロ
ール5及び6によりバックアップロール3の周面に蒸着
フィルム1が巻きつけられている。
符号7は、フイルム導入側のテンションロール5と射
出光学系4との間に、蒸着フィルムがバックアップロー
ル3に巻きついたのち蒸着フィルムをバックアップロー
ルに対し上から押しつけるために配設した弾性ロールで
ある。この弾性ロール7は支持軸8に対して回転可能に
取付けられていると共に、流体圧シリンダ9によりバッ
クアップロール3に対する接触圧を調節できるように構
成されている。
なお、弾性ロールは、硬度100以下のゴム、また引張
弾性率500kg/mm2以下のプラスチックを用いて形成する
ことを可とする。
こうして蒸着フィルムをバックアップロールに巻き付
け、かつ巻き付けたフイルムをさらに弾性ロールで押し
付けることによりバックアップロールに密着させ、しか
るのち、該フィルムの上からレーザ光線を照射して蒸着
膜にフィルムの流れ方向に連続する一定巾の蒸着膜を有
しないマージン部を形成する。こうして得られたコンデ
ンサ用の蒸着フィルムは、これをスリッタ(図示省略)
によって所定巾に栽断して巻取製品を得るものである。
[発明の効果] 以上に説明した通り本発明は、テンションロールによ
りテンションをかけてバックアップロールに対して蒸着
フィルムを巻きつけながら、バックアップロールに巻き
つけた蒸着フイルムを弾性ロールでバックアップロール
に対し押しつけることにより、蒸着フィルムをバックア
ップロールに密着させ、しかるのち、蒸着膜にレーザ光
線を照射するようにしたから、ベースフイルムに掛ける
テンションが小さくても該フイルムをバックアップロー
ルに密着させることができ、ベースフィルムの熱的損傷
を防止することができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明たる蒸着フイルムにレーザ方式でマー
ジンを形成する装置の要部概念図である。 1:蒸着フイルム、2:レーザ光照射部、3:バックアップロ
ール、4:レーザ射出光学系、5及び6:テンションロー
ル、7:弾性ロール、8:支持軸、9:流体圧シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 篤 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式 会社東芝堀川町工場内 (56)参考文献 特開 平2−247088(JP,A) 特開 昭48−64469(JP,A) 特開 昭63−158831(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01G 4/00 - 4/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸着フイルムにレーザ光線を照射すること
    により、フィルムの流れ方向に連続する一定幅の蒸着膜
    を有しないマージン部を形成する蒸着フィルムの製造方
    法において、 テンションロールによりテンションをかけてバックアッ
    プロールに対して蒸着フィルムを巻きつけながら、バッ
    クアップロールに巻きつけた蒸着フィルムを弾性ロール
    でバックアップロールに対して押しつけることにより蒸
    着フイルムをバックアップロールに密着させ、しかる
    後、蒸着膜にレーザ光線を照射することを特徴とするコ
    ンデンサ用蒸着フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】弾性ロールは、硬度100以下のゴム材料か
    らなる請求項1記載のコンデンサ用蒸着フィルムの製造
    方法。
  3. 【請求項3】弾性ロールは、引張弾性率500kg/mm2以下
    のプラスチック材料である請求項1記載のコンデンサ用
    蒸着フィルムの製造方法。
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