JP2923438B2 - クッション装置 - Google Patents
クッション装置Info
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Description
ション装置に関する。
スなどのクッション装置はスプリングユニットを主体と
して構成されている。このようなクッション装置におい
ては、その付加価値を高めるために、上記スプリングユ
ニットに振動体を内蔵し、利用者にマッサ−ジ作用を与
えることができるようにしたものがある。
一部に部分的にマッサ−ジを受けるよりも、たとえば下
半身全体というように、広い範囲にわたってマッサ−ジ
を受けた方がマッサ−ジ効果を高めることができる。
振動体を内蔵し、スプリングユニットの複数箇所で振動
を発生るさせるということが考えられている。しかしな
がら、スプリングユニットに複数の振動体を内蔵し、そ
れら振動体を単に振動させたのでは、スプリングユニッ
トは振動体が内蔵された部分だけが強く振動し、他の部
分はあまり強く振動しないということがある。そのた
め、利用者の身体は、各振動体に対応する部分だけが強
いマッサ−ジ作用を受け、他の部分に強いマッサ−ジ作
用を受けることができないということがある。
数を増やせば、その数に応じて利用者が強い振動を受け
ることができる部分も増大する。しかしながら、スプリ
ングユニットに振動体を設けるためには、そのスプリン
グユニットの柔らかな感触を犠牲にしなければならない
から、その感触の低下を押えるためには上記振動体の数
はできるだけ少ないほうがよいという、相矛盾すること
がある。
グユニットに振動体を設け、その振動体を単に振動させ
たのでは、スプリングユニットには振動体が設けられた
箇所にしか強い振動が発生しないため、振動体の数を増
やさずに利用者に与えるマッサ−ジ作用を高めることが
できないということがある。
で、その目的とするところは、振動体が設けられていな
い部分にも、強い振動を発生させることができるように
したクッション装置を提供することにある。
に請求項1の発明は、スプリングユニットを有するクッ
ション装置において、上記スプリングユニットに所定の
間隔で離間して設けられた第1の振動体および第2の振
動体と、上記第1の振動体と第2の振動体とを駆動する
ためのパルス信号を発信する発振器と、この発振器から
発信されたパルス信号のパルス幅を変調して上記第1の
振動体と第2の振動体とに印加しこれら振動体の振動量
を制御するパルス幅変調手段とを具備したことを特徴と
する。
て、上記パルス幅変調手段は、上記第1の振動体と第2
の振動体とにパルス信号を逆位相で印加する構成である
ことを特徴とする。請求項3の発明は、請求項1の発明
において、上記第1の振動体と第2の振動体との振動の
周期を変調する周期変調手段を有することを特徴とす
る。
作動することで、各振動体で発生する振動がスプリング
ユニットを伝播する。2つの振動体から同位相の振動が
スプリングユニットを伝播することで、その上面に干渉
がおこり、各振動体の周辺部に振動の干渉縞が分布す
る。このとき、最も大きい振動量の部位が各振動体の振
幅が一致する中間付近に発生するとともに、その発生位
置は各振動体の振動量を制御することで変えられる。
応する部分だけでなく、各振動体の振動が干渉する部位
に対応する部分もマッサ−ジされ、さらに振動量を制御
することで、スプリングユニット上における振動の干渉
位置を調節することができる。
第2の振動体との振動の位相が逆になることで位相差に
よるうねりが生じ、位相が同じ場合に比べて利用者に与
えるマッサ−ジの感覚を異なるものにすることができ
る。請求項3の発明によれば、第1の振動体と第2の振
動体との振動の周期を変調することで、利用者に与える
マッサ−ジの強度を調節することができる。
説明する。図4はクッション装置としてのマットレス装
置1を示し、このマットレス装置1は図5に示すように
高密度で配置された多数のスプリング2の上下端をヘリ
カル線3によって一体的に結合してなるスプリングユニ
ット4を備えている。このスプリングユニット4の長手
方向一端部と中央部分とには上記スプリング2の一部を
除去した取付部5が開口形成されている。上記スプリン
グユニット4の上下面にはフェルト6と詰め物7とが順
次積層され、これらの積層体は袋状に縫製された外装地
8によって被覆されている。
方の取付部5には第1の振動体11が設けられ、他方の
取付部5には第2の振動体12が設けられている。各振
動体11、12は振動板13を有する。この振動板13
の下面にはモ−タ(図5においては14で示し、図1に
は14A、14Bで示す。)が取付けられている。この
モ−タ14の回転軸にはおもり15が偏心して取付けら
れ、このおもり15が上記モ−タ14によって偏心回転
させられる。それによって、上記振動板13が振動する
ようになっている。
5の周辺部に位置するスプリング2の上端に接合させて
設けられ、上記モ−タ14は上記取付部5に落とし込ま
れている。したがって、上記モ−タ14が作動して上記
振動板13が振動すれば、その振動がヘリカル線3によ
って結合されたスプリング2を媒体として周辺部に伝播
される。なお、振動板13の下面側には、その振動板1
3とスプリング2とがぶつかり合って騒音を発生するの
を防止するフェルトなどの消音シ−ト16aが介装さ
れ、上記取付部5の底部にはモ−タ14が底付きするの
を防止するクッション材16bが設けられている。
1、第2のモ−タ14A、14Bはコントロ−ラ21
(図3と図4に示す)に設けられた制御回路22(図2
に示す)によって駆動制御されるようになっている。上
記コントロ−ラ21はジャックボックス23を介してD
Cアダプタ24から直流電圧が供給されるようになって
いる。
上記コントロ−ラ21に設けられた定電圧回路25を経
て制御部26に入力する。この制御部26はCR発振器
27を有する。このCR発振器27は定電圧回路25か
らの所定の直流電圧が入力することで方形のパルス信号
を発信する。
ルス幅変調バランサ回路28に入力する。このパルス幅
変調バランサ回路28からはパルス変調された第1のパ
ルス信号aと第2のパルス信号bとが出力される。これ
らのパルス信号a、bは上記パルス幅変調バランサ回路
28に設けられた可変抵抗からなるバランサ29によっ
てパルス幅が変調されるようになっている。つまり、各
モ−タによる変位、速度、振動力などの振動量を調節で
きるようになっている。
タ14Aのア−ス側に接続された第1のトランジスタ3
1のベ−ス31aに第1の抵抗30aを介して入力さ
れ、上記第2のパルス信号bは上記第2のモ−タ14B
のア−ス側に接続された第2のトランジスタ32のベ−
ス32aに第2の抵抗30bを介して入力される。
プラス側は調節部33を介して上記DCアダプタ24の
出力側に接続されている。上記調節部33は上記DCア
ダプタ24から各モ−タ14A、14Bに印加される電
圧の大きさを調節できるようになっている。各モ−タ1
4A、14Bに印加される電圧を調節すれば、これらモ
−タの回転数が制御される。それによって、各モ−タに
よる振動の周期、つまりマサ−ジ作用の強度が調節でき
るようになっている。
14A、14Bは同じ周期で振動するようになっている
が、各モ−タに調節部33を別々に設け、これらモ−タ
に印加される電圧を別々に設定することで、それぞれの
モ−タの回転数を変えるようにしてもよい。
換スイッチ35とが接続されている。上記タイマ34は
CR発振器27の動作を、始動後自動的に一定時間で停
止させるようになっており、たとえばその時間は15分
に設定されている。上記切換スイッチ35は図1にA、
M、Oで示すようにAUTO、MANUAL、OFF の3つのモ−ド
を有する。
すると、第1のモ−タ14Aと第2のモ−タ14Bとを
一定の周期で交互に作動させることができ、そのときに
バランサ29を回せば各モ−タ14A、14Bの周期
(回転速度)を調整できるようになっている。
とが交互に作動する周期は、上記パルス幅変調バランサ
回路28に図示しない調整トリマを設けることで、0.2
〜0.5 Hz、好ましくは0.3 Hzに設定される。この範
囲の周期は、呼吸する速さとほぼ同じで、デルタ波に相
当する。呼吸する速さと、2つの振動体11、12が交
互に運転される周期とがほぼ一致すると、利用者がマッ
トレス装置上に仰臥して就寝する際、呼吸するリズムが
振動の周期によって補助されるため、入眠しやすくな
る。
ドに設定し、調節部33によって各モ−タ14A、14
Bの回転数が最小となるよう設定すれば、各振動体1
1、12が呼吸する速さとほぼ同じ周期で運転されるこ
とと相俟って、利用者のリラクゼ−ションや誘眠効果が
生じる。
に設定すると、パルス幅変調バランサ回路28からは第
1のパルス信号aと第2のパルス信号bとが所定の振幅
で、しかも逆位相で出力される。そのときの各パルス信
号のパルス幅は上記バランサ29によって調整できるよ
うになっている。
第1のパルス信号aと第2のパルス信号bとのパルス幅
をバランサ29によって種々変化させた場合の説明図で
ある。同図(a)は第1のパルス信号aのパルス幅t11
を小さくし、第2のパルス信号bのパルス幅t12を大き
くした場合であり、同図(b)は第1、第2のパルス信
号a、bの振幅t21、t22を同じにした場合である。さ
らに、同図(c)は第1のパルス信号aの振幅t31第2
のパルス信号bの振幅t32りも大きくした場合である。
なお、図2(a)〜(c)は、調節部33を“強”に設
定した場合と、“弱”に設定した場合とのパルス信号を
示している。
ス信号a、bのパルス幅が大きければ、そのパルス幅に
応じてそれぞれの振動体11、12の作動時間が長くな
る。したがって、図2(a)の場合には第1の振動体1
1よりも第2の振動体12の方が作動時間が長くなり、
図2(b)の場合には第1、第2の振動体11、12が
同じ時間で作動し、さらに図2(c)の場合には第1の
振動体11が第2の振動体12よりも長く作動すること
になる。つまり、バランサ29によって各振動体11、
12の作動時間を変えれば、各振動体11、12の振動
波形を変えることができる。
について説明する。マットレス装置上に仰臥した利用者
がマッサ−ジを受けたい場合、コントロ−ラ21に設け
られた切換スイッチ35によってAUTOモ−ドあるいはMA
NUALモ−ドのいずれかを選択する。AUTOモ−ドを選択す
ると、第1のモ−タ14Aと第2のモ−タ14Bとが交
互に所定時間ずつ駆動されるから、それに応じて第1の
振動体11と第2の振動体12とが交互に振動する。
対応する足部と、第2の振動体12に対応する腰部とが
交互にマッサ−ジされることになる。第1の振動体11
と第2の振動体12との作動時間は、コントロ−ラ21
に設けられたバランサ29を足部側あるいは腰部側へ回
せば、回した方向の第1あるいは第2の振動体の作動時
間を長くすることができる。
る周期は呼吸の速さに近い周期に設定されている。その
ため、マットレス装置上に仰臥した利用者が就寝する場
合、調節部33によって各振動体11、12のモ−タ1
4A、14Bの回転数、つまり振動の強さを最小に設定
すれば、呼吸するリズムが2つの振動体11、12の振
動の周期によって補助されるため、利用者をリラックさ
せたり、誘眠の効果がある。
定すると、パルス幅変調バランサ回路26からは所定の
振幅の第1のパルス信号aと第2のパルス信号bとが図
2(a)〜(c)に示すように逆位相で出力される。そ
れによって、第1のモ−タ14Aと第2のモ−タ14B
とが、これらモ−タに入力される各パルス信号のパルス
幅に応じた時間で振動するから、各振動体11、12に
対応位置する利用者の足部と腰部とがマッサ−ジされる
ことになる。
とで発生する振動はスプリングユニット4を振動させて
その表面を伝播する。スプリングユニット4の表面を伝
播する第1の振動体11からの振動波と、第2の振動体
12からの振動波はスプリングユニット4の上面の第1
の振動体11と第2の振動体12との間の部分で干渉
し、その干渉による強い振動の干渉縞が分布する。
振動体11、12の間の部位に発生する。つまり、スプ
リングユニット4には、第1の振動体11と第2の振動
体12との部分だけでなく、これら振動体の間の部分に
も強く振動する部分が発生するから、利用者は足部と腰
部だけでなく、その間の部分にも強いマッサ−ジを受け
ることができる。
振動体12からの振動波とが干渉して強い振動を発生す
る部位は、バランサ29によって第1の振動体11の振
動量と第2の振動体12の振動量とを調節することで変
えられる。すなわち、各振動体11、12の振動量を変
え、振動波形を変化させれば、各振動波が最も強く干渉
する位置も変化することになる。
4A、14Bに印加する電圧を強に設定した状態で、バ
ランサ29を腰部側に回し、図2(a)に示すように第
2の振動体12の振幅t12(第2のパルス信号b)を第
1の振動体11の振幅t21(第1のパルス信号a)より
も大きくすれば、干渉によって強い振動が発生する部位
は2つの振動体の中間位置よりも第2の振動体12側で
ある、腰部側となり、図2(b)に示すように各振動体
11、12の振幅t21、t22を同じにすればほぼ中間の
位置で強い縦振動が発生する。さらに、図2(c)に示
すように第1の振動体11の振幅t31を第2の振動体1
2の振幅t32よりも大きくすれば、脚部側で強い振動が
発生することになる。
振動量を制御することで、各振動体からの振動波が干渉
して強い振動が発生する位置を変えることができる。そ
のため、利用者は、各振動体11、12に対応する足部
と腰部以外の部分にも強い振動でマッサ−ジを受けるこ
とができ、しかも干渉により振動が強くなる位置はバラ
ンサ29によって変えることができるから、利用者はマ
ットレス装置上で身体を動かすことなく、好みの位置に
強い振動を受けることができる。
体12とには第1、第2のパルス信号a、bが逆位相で
印加される。パルス信号a、bの位相が逆であれば、第
1の振動体11と第2の振動体12との振動方向が逆に
なるから、位相差によるうねりが生じ、一対の振動体が
位相を同じにして振動する場合に比べて利用者を異なる
振動でマッサ−ジすることができる。
2とに印加する電圧を調節部33によって調節すれば、
各振動体11、12のモ−タ14A、14Bの回転数を
変えることができるから、それによって各振動体の振動
数、つまり利用者に与える振動の強さを調節することが
できる。また、運転のモ−ドがAUTOの場合、第1の振動
体11と第2の振動体12との振動の強さを最小とする
ことで、各振動体11、12が呼吸の速さにほぼ等しい
周期で運転されることと相俟って、利用者のリラクゼ−
ションや入眠の効果が現れる。
してマットレス装置を挙げたが、マットレス装置以外
の、たとえばソファ−ベッドなどのクッション装置にも
この発明を適用できること、勿論である。
プリングユニットに所定の間隔で離間して第1の振動体
と第2の振動体とを設け、これら振動体を発振器から発
信出力されるパルス信号によって駆動するとともに、各
振動体を駆動する上記パルス信号のパルス幅を変調でき
るようにした。
の振動体の箇所だけでなく、各振動体で発生してスプリ
ングユニットの上面を伝播する振動波が干渉する部位に
も強い振動を発生させることができるから、利用者は振
動体の数に比べて強い振動が発生する部位を増加させる
ことができる。
の振幅を制御することで、2つの振動体で発生する振動
の波形を変え、各振動体で発生する振動が干渉して強い
振動を発生する位置を変化させることができる。したが
って、利用者は身体を動かすことなく、所望する位置に
強い振動のマッサ−ジを受けることができる。
の出力波形図。
第2の振動体、27…CR発振器、28…パルス幅変調
バランサ回路(パルス幅変調手段)、29…バランサ
(周期変調手段)。
Claims (3)
- 【請求項1】 スプリングユニットを有するクッション
装置において、 上記スプリングユニットに所定の間隔で離間して設けら
れた第1の振動体および第2の振動体と、上記第1の振
動体と第2の振動体とを駆動するためのパルス信号を発
信する発振器と、この発振器から発信されたパルス信号
のパルス幅を変調して上記第1の振動体と第2の振動体
とに印加しこれら振動体の振動量を制御するパルス幅変
調手段とを具備したことを特徴とするクッション装置。 - 【請求項2】 上記パルス幅変調手段は、上記第1の振
動体と第2の振動体とにパルス信号を逆位相で印加する
構成であることを特徴とする請求項1記載のクッション
装置。 - 【請求項3】 上記第1の振動体と第2の振動体との振
動の周期を変調する周期変調手段を有することを特徴と
する請求項1記載のクッション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27344294A JP2923438B2 (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | クッション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27344294A JP2923438B2 (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | クッション装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08131298A JPH08131298A (ja) | 1996-05-28 |
JP2923438B2 true JP2923438B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=17527972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27344294A Expired - Fee Related JP2923438B2 (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | クッション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2923438B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001104883A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-17 | France Bed Co Ltd | バイブレータの制御装置及びクッション装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006212091A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Takano Co Ltd | 振動子を備える身体支持装置 |
-
1994
- 1994-11-08 JP JP27344294A patent/JP2923438B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001104883A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-17 | France Bed Co Ltd | バイブレータの制御装置及びクッション装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08131298A (ja) | 1996-05-28 |
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