JP2923378B2 - バルブ弁開度確認装置 - Google Patents

バルブ弁開度確認装置

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JP2923378B2
JP2923378B2 JP18130791A JP18130791A JP2923378B2 JP 2923378 B2 JP2923378 B2 JP 2923378B2 JP 18130791 A JP18130791 A JP 18130791A JP 18130791 A JP18130791 A JP 18130791A JP 2923378 B2 JP2923378 B2 JP 2923378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種プラントにおける配
管網の各所に設けられたバルブの開度を監視員が巡回し
て動作確認する場合に使用されるバルブ弁開度確認装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の化学工場や石油プラントのみなら
ず、発電プラント,製鉄工場,製紙プラント等において
は、原料や製品や冷却水を移動するために、図13に示
すような大規模な配管網が敷設されている。
【0003】そして、このような大規模な配管網におい
ては、各配管1の中途位置や配管1の分岐位置や配管1
どうしの接続位置近傍に多数のバルブ2が設けられてい
る。大規模なプラントにおいては、バルブ2の配設数は
数十から数百になるので、バルブ操作の迅速かつ円滑化
を図るために、各バルブ2は圧縮空気やモータを用いた
遠隔操作が可能に構成している。そして、各バルブ2と
例えばプラントの中央制御室3内に据付されたプラント
制御コンピュータ4とがそれぞれ信号線5で接続されて
いる。
【0004】プラント制御コンピュータ4は、プラント
のプロセス状態に応じて、各バルブ2に対して信号線5
を介して制御信号を送出して、各バルブ2の開度を制御
するる。
【0005】しかし、バルブ2は内部に種々の流体が通
流するので、長期に亘る稼働中には、粘着や錆等に起因
して、弁が円滑に作動せずに、制御信号の指示する開度
と実際の開度とが一致しなくなることが考えられる。そ
こで、一般にこのようなプラントにおいては、プラント
を精度良く制御してプラントの生産性を向上させたり、
プラントで製造される製品の品質を維持したり、さらに
安全性を確保するために、定期的に各バルブ2における
実際の開度がプラント制御コンピュータ4が指示した開
度になっていること確認する必要がある。
【0006】この配管網における各バルブ2に対する開
度の点検確認作業は監視員が実際に各バルブ2の配設位
置を巡回することによってなされていた。すなわち、監
視員は各バルブ2に取付けられた開度指示板における機
械的な指示を目視で読取り、読取った開度を記録用紙に
読取時刻と共に記録する。そして、すべてのバルブ2位
置を巡回した後、中央制御室3へ戻り、監視員が巡回し
た時点でプラント制御コンピュータ4が各バルブ2に対
して出力していた制御信号の示す開度と比較対照する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、監視員
が複雑に敷設された配管網における各配管に設けられた
各バルブ2を巡回して、各バルブ2の開度を読取って記
録用紙に順番に記入していく手法においては、監視員に
多大の負担を強いる事になる。したがって、全体の点検
確認作業能率が低下する。
【0008】また、監視員は目視で開度指示板の開度指
示を読取って記録用紙に記入するので、開度の記載間違
いや、各バルブを特定するバルブ番号の記載間違い等の
人為的ミスが発生する可能性がある。
【0009】さらに、一つのバルブ2に対する目視によ
る点検確認の他に、開度の読取りおよび記入のための時
間が必要である。よって、全部のバルブ2を巡回するの
に多大の時間を要し、巡回開始近傍におけるバルブ2の
読取り時刻と巡回終了間際におけるバルブ2の読取り時
刻との間に大きな時間差が生じる。あまり大きな時間差
が存在すると、その間にプラントに対する制御状態が変
化して、正確な意味における各バルブ2相互間の開度の
比較対照ができない問題も生じる。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、各バルブの弁の作動棒の移動量を変位計で
検出して携帯型データ収集装置で集計することによっ
て、監視員が各バルブ位置を巡回するのみで各バルブの
開度を自動的に集計でき、監視員の負担を大幅に低減で
き、かつバルブ巡回作業能率を大幅に向上できるバルブ
弁開度確認装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明のバルブ弁開度確認装置においては、配管に設
けられた各バルブに取付けられ、このバルブの弁を移動
させる作動棒の基準位置からの移動量を検出する複数の
変位計と、各バルブに取付けられ、外部から無線入力さ
れた測定データ出力要求に応動して、該当バルブに取付
けられた変位計から出力された移動量を、このバルブを
特定する識別符号を付して測定データとして無線出力す
る複数のトランスミッタと、この各トランスミッタから
無線出力される各測定データを受信して、各測定データ
に含まれる各移動量をバルブの各開度に変換し、この各
開度を記憶部内に形成された集計ファイル内に各測定デ
ータに含まれる識別符号別に記憶する携帯型データ収集
装置とを備えたものである。
【0012】また、別の発明においては、トランスミッ
タから一定時間経過する毎に測定データを無線出力し、
携帯型データ収集装置は、各トランスミッタからそれぞ
れ一定時間間隔で無線出力される各測定データを受信し
て、この各測定データに含まれる各同一識別符号のうち
の最初の識別符号に対応する各1個の移動量を選択して
前記バルブの各開度に変換し、この各開度を記憶部内に
形成された集計ファイル内に各識別符号別に記憶するよ
うにしている。
【0013】
【作用】このように構成されたバルブ弁開度確認装置に
よれば、配管に設けられた各バルブには変位計とトラン
スミッタが取付けられている。そして、各バルブ位置を
巡回する監視員は携帯型データ収集装置を所持してい
る。そして、監視員が任意のバルブに接近して、バルブ
の動作状態を目視で点検確認して、測定データ出力要求
を該当バルブのトランスミッタに対して無線出力する
と、このトランスミッタから該当バルブの開度に対応す
る作動棒の移動量が無線出力される。無線出力された移
動量は、携帯型データ収集装置にて受信されたのちバル
ブの開度に変換され、集計ファイルにバルブの識別符号
別に記憶される。したがって、監視員は各バルブを巡回
監視して測定データ出力要求を出すのみでよく、各開度
を読取って記録用紙に記入する必要がない。
【0014】また、別の発明においては、各バルブに取
付けられたトランスミッタは一定周期で作動棒の移動量
を常時無線出力しているので、監視員が各バルブ位置に
接近すると、自動的に該当バルブの開度が携帯している
携帯型データ収集装置の集計ファイルに記憶される。よ
って、より一層監視員の作業負担が軽減される。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施を図面を用いて説明す
る。
【0016】図1は実施例のバルブ弁開度確認装置の概
略構成を示す模式図である。この実施例装置において
は、図13に示す配管網の各配管1に設けられた各バル
ブ2に変位計6およびトランスミッタ7が取付けられて
いる。そして、監視員は携帯型データ収集装置8および
小型の発信機9を所持する。
【0017】各バルブ2において、両端に配管1が接続
されるフランジ部が形成された本体10内に形成された
弁座11に放物線形状を有した弁12が当接することに
よって、流体の流路が遮断される。弁12の上端には作
動棒13の下端が固定されている。作動棒13の上端は
軸受14および支持枠15を介して駆動機構16に接続
されている。駆動機構16は例えば電空ポジショナー1
7から供給される空気の圧力によって、作動棒13を下
方に移動させる。なお、この作動棒13は軸受14内に
配設されたコイルばねにて常時上方に付勢されている。
【0018】電空ポジショナー17は、中央制御室3内
に据付られたプラント制御コンピュータ4から信号線5
を介して送出される制御信号によって駆動機構16へ送
出する空気の圧力を制御する。すなわち、空気圧が高く
なると、作動棒13は下方へ移動して、弁12が弁座1
1に密接することによって、このバルブ2は閉る。逆に
空気圧が低くなると、作動棒13は上方へ移動して、こ
のバルブ2は開く。よって、プラント制御コンピユータ
4は制御信号によってバルブ2の開度を任意に制御可能
である。
【0019】作動棒13の中途位置には環状板18が取
付けられている。支持枠15の環状板18に対向する位
置に開度指示板19が取付けられている。開度指示板1
9には開度0%から開度100%までの目盛りが付して
ある。そして、環状板18の先端の示す目盛りがこのバ
ルブ2における機械的に定まる絶対的な開度となる。
【0020】環状板18の上面に前述した変位計6の検
出棒20の下端が当接している。変位計6は、この検出
棒20の予め設定された基準位置からの移動量を検出し
てトランスミッタ7へ出力する機能を有する。そして、
この基準位置は作動棒13が下端位置まで下降して、弁
12が弁座11に当接して開度0%の状態に設定されて
いる。
【0021】図2はトランスミッタ7の概略構成を示す
ブロック図である。このトランスミッタ7は一種のマイ
クロコンピュータで構成されている。そして、CPU
(中央処理装置)21が、バスライン22を介して、制
御プログラム等を記憶するROM23,各種可変データ
を記憶するRAM24,変位計6から入力されたアナロ
グの移動量をデジタルの移動量に変換するA/D変換器
25、例えばケースに配線されたアンテナ26を介して
各種情報を送受信するための送受信器27等を制御す
る。また、各電子部品に対してはバッテリが接続された
電源回路28から駆動電圧Vcが常時供給されている。
【0022】なお、監視員は各パルブ2の動作状態を目
視で点検確認する必要があるので、監視員と監視対象の
バルブ2との間の距離は高々数mである。よって、監視
員が所持する発信機9およばトランスミッタ7の各送信
機の無線出力強度は、電波が数m届く程度の強度に設定
されている。その結果、各バルブ2に取付けられた各ト
ランスミッタ7の周波数が一致していても混信すること
はない。
【0023】前記RAM23内には、図3に示すよう
に、このトランスミッタ7および変位計6が取付けられ
たバルブ2に割付けられた識別符号としてのIDコード
を記憶するIDメモリ23a,送受信器27を介して携
帯型データ収集装置8へ送信するための測定データを一
時記憶する送信バッファ23b、監視者が所持する発信
機9から無線出力されたデータ出力要求電文を一時記憶
する受信バッファ23c等が形成されている。
【0024】そして、このトランスミッタ7は、監視者
が所持する発信機9から無線出力されたデータ出力要求
電文をアンテナ26を介して送受信器27が受信する
と、A/D変換器25から出力されている現在時点にお
ける作動棒13の基準位置からの移動量を読取る。そし
て、読取った移動量にIDメモリ23aのIDコードを
付加して測定データを構成する。そして、この測定デー
タに対して、図4に示すように、ヘッダー,開始コード
(SXT),終了コード(EXT),パリティコード等
を付加した測定データ電文29に編集して送信バッファ
23bへ一旦格納して、送受信機27に対して送信指令
を送出する。送受信機27は送信ハッファ23bに記憶
されたデジタルの測定データ電文29を例えばFSK変
調してアンテナ26を介して無線出力する。
【0025】この無線出力された測定データ電文29を
受信する携帯型データ処理装置8にの上面には、図1に
示すように、各種データを表示する表示器30,各種操
作指令を入力するためのキーボード31およびアンテナ
32が取付けられている。側面には監視員が携帯するた
めのバンド33が取付けられている。
【0026】図5は携帯型データ処理装置8の概略構成
を示すブロック図である。CPU33が、バスライン3
4を介して、制御プログラム等を記憶するROM35,
各種可変データを記憶するRAM36,前記表示器3
0,現在時刻を計時する時計回路37,前記キーボード
31,前記測定データ電文29を受信するための受信機
38,外部のホストコンピュータに対してコネクタ39
を介して収集した測定データを送出するための出力イン
タフェース40等を制御する。また、各電子部品に対し
てはバッテリが接続された電源回路41から駆動電圧V
cが供給されている。
【0027】前記RAM36内には、図6に示すよう
に、各バルブ2のIDコード毎に開度および測定時刻を
記憶する集計ファイル36a,受信した測定データ電文
29を一時記憶する受信バッファ36b,移動量をバル
ブ2の開度に変換するための距離開度変換テーブル36
c,および各IDコード毎の補正データを記憶する補正
テーブル36dが形成されている。
【0028】この補正データは、各バルブ2相互間にお
ける仕様差に起因して、作動棒13の移動量と実際の開
度との関係が変化するが、その誤差を補正するためのデ
ータである。したがって、補正をする必要のないバルブ
2も多数存在する。そして、この携帯型データ収集装置
8は、図7の流れ図にしたがってデータ処理するように
プログラム構成されている。
【0029】流れ図が開始され、受信機28がトランス
ミッタ7から無線出力された図4に示す測定データ電文
29を受信すると(P1)、受信した測定データ電文2
9を一旦受信バッファ36bへ格納する。次にその測定
データ電文29のなかの移動量を読出して、距離開度変
換テーブル36cを用いて開度に変換する。そして、測
定データ電文29のIDコードを読出して、該当IDコ
ードが補正テーブル36dに設定されているか否かを調
べる(P2)。
【0030】設定されていれば、変換された開度を補正
する必要があるので、この補正テーブル36dに設定さ
れている該当IDコードに対応する補正データを用いて
正しい開度に補正する。なお、該当IDコードが補正テ
ーブル36dに設定されていなければ、補正する必要な
い。
【0031】次に、時計回路37から現在時刻を読取る
(P3)。そして、先に求めた開度および現在時刻(測
定時刻)を集計ファイル36aの該当IDコードに対応
する各領域に格納する。以上で1つのバルブ2に対する
開度の収集処理が終了したので、P1へ戻り、次のバル
ブ2の測定データ電文29が受信されるのを待つ。
【0032】また、P4にてキーボード31に設けられ
たデータ送信キーが押されると、全てのバルブ2に対す
る開度の収集処理が終了して、この携帯型データ収集装
置8を例えば中央制御室3内に設けられたホストコンピ
ュータへ集計ファイル36aに集計された各データを送
信すると判断する。そして、コネクタ39がホストコン
ピュータに接続されていることを確認すると、集計ファ
イル36aに記憶されている各バルブ2のIDコード,
開度,測定時刻をホストコンピュータへ送信する。全て
のデータ送信が終了すると、集計ファイル36aの各開
度および測定時刻をクリアする。
【0033】このように構成されたバルブ弁開度確認装
置であれば、プラントの監視員は携帯型データ収集装置
8および発信機9を持参して、配管網の各バルブ2を巡
回して各バルブ2の動作状態の点検確認を行う。具体的
には、各バルブ2が正常に作動しているか否かを目視で
観察すると同時に発信機9の送信ボタン9aを押すと、
変位計6でもって弁12に連動する作動棒13の移動量
が測定され、トランスミッタ7を介してIDコードが付
された測定データとして監視員が所持している携帯型デ
ータ収集装置8へ送信される。そして、この携帯型デー
タ収集装置8内において開度に変換された後、収集ファ
イル36aにIDコード別に収集される。
【0034】配管網における全てのバルブ2に対する点
検確認作業が終了すると、中央制御室3において、この
携帯型データ収集装置8内の集計ファイル36aに集計
した各バルブ2の開度をホストコンピュータに伝送すれ
ばよい。すると、このホストコンピユータは、今回入力
した各バルブ2の各測定時刻における各開度と、プラン
ト制御コンピュータ4が対応する各時刻において各バル
ブ2へ信号線5を介して出力した制御信号の示す各開度
とを自動的に比較対照して、異常の有無を自己診断す
る。
【0035】このように、監視員は各バルブ2における
開度指示板18の指示する開度を読取ってバルブ番号
(IDコード)と共に記録用紙に記入する必要ない。し
たがって、各バルブ2の動作状態を目視で点検確認する
のみでよいので、監視員の負担が大幅に低減すると共
に、全体の点検確認作業能率が大幅に向上する。
【0036】また、短時間で巡回作業が終了するので、
巡回開始近傍のバルブ2の開度測定時刻と巡回終了近傍
のバルブ2の開度測定時刻とは時間的に接近している。
よって。ほぼ同一時刻における各バルブ2相互間の開度
の比較対照が可能である。さらに、各開度は自動的に読
取られるので、人為的ミスの発生確率を大幅に低減で
き、得られた測定結果の信頼性を向上できる。
【0037】なお、図1においては、トランスミッタ7
に対してデータ送信要求を別の発信機9でもって送信す
るようにした。しかし、この発信機9を携帯型データ収
集装置8内に組込んで、キーボード31に送信要求キー
を押すことによって、データ送信要求をアンテナ32か
ら無線出力するようにしてもよい。
【0038】図8は、本発明の他の実施例に係わるバル
ブ弁開度確認装置におけるトランスミッタ42の概略構
成を示すブロック図である。図2に示したトランスミッ
タ7と同一部分には同一符号が付してある。また、携帯
型データ収集装置は図5の携帯型データ収集装置8とほ
ぼ同じである。したがって、重複する部分の詳細説明を
省略する。
【0039】この実施例のトランスミッタ42において
は、時計回路43が設けられ、かつ図2のトランスミッ
タ7の送受信機27の代りに送信機44が設けられてい
る。そして、このトランスミッタ42は、例えば5秒周
期(T=5)でもって、変位計6から読取った移動量に
自己のIDコードを付加した図4に示す測定データ電文
29を繰り返し出力している。この測定データ電文29
の電波の届く距離Rは、図9に示すように、せいぜい隣
接するバルブ2までの距離程度である。したがって、監
視員は図1に示した発信機9を所持しない。
【0040】そして、各バルブ2に取付けられた各トラ
ンスミッタ42はそれぞれ互い独立して取付けられてい
るので、図10に示すように、例えばIDコード#1の
トランスミッタ42からIDコード#Nのトランスミッ
タ42まで、それぞれ周期T(=5)は等しいが互いに
非同期で測定データ電文29の電波を出力する。そし
て、監視員が所持する携帯型データ収集装置8は図11
の流れ図に従ってデータ集計処理およびデータ伝送処理
を実行する。
【0041】流れ図が開始され、トランスミッタ42か
ら測定データ電文29を受信すると(Q1)、一旦受信
バッファ36bへ格納する。そして、IDコードを読出
して、このIDコードに対応する開度が集計ファイル3
6aに既に格納されているか否かを調べる(Q2)。ま
だ、格納されていなければ、移動量を読出して開度へ変
換する。そして、得られた開度を集計ファイル36aの
該当IDードに対応する領域へ格納する。同時に現在時
刻(測定時刻)も登録する。なお、既に開度が格納され
ていれば一つ以上前の周期において測定されて格納され
たので今回はなにもしない。そして、Q3にてデータ送
信キーがキー操作されると、集計ファイル36aの各デ
ータをホストコンピュータへ伝送する。
【0042】このように構成されたバルブ弁開度確認装
置であれば、各パルブ2に取付けられたトランスミッタ
42からは例えば5秒等の一定周期Tでもって作動棒1
3の移動量が継続して無線出力されている。したがっ
て、監視員が動作状態を目視で確認するために各バルブ
2に接近すれば、自動的に該当バルブ2の開度が集計フ
ァイル36aに集計される。したがって、監視員は発信
機9の操作も省略できるので、各バルブ2に対する巡回
点検確認作業の作業能率をさらに向上できる。図12は
本発明の技術を応用した他のバルブ弁開度確認装置を示
す模式図である。
【0043】この装置においては、各バルブ2に取付け
られた各トランスミッタに赤外線温度センサが取付けら
れている。監視員が各バルブ2に接近すると、赤外線温
度センサが人間の体温を検出する。この赤外線温度セン
サの検出領域は図12に示すように、例えば指向角度が
30°で距離Lが数mの扇形を有している。そして、人
間を検出すると、トランスミッタ内において測定データ
出力要求を自動生成する。すると、このトランスミッタ
から図4に示すIDコードと移動量とを含む測定データ
電文29が無線出力される。そして、監視員が所持する
携帯型データ収集装置8はその測定データ電文29を受
信して、図11と同様の手順でもって集計ファイル39
aに集計する。このようなバルブ弁開度確認装置におい
ても、監視員は例えば矢印45で示すように、各バルブ
2の動作状態を順次点検確認していけばよい。
【0044】また、実施例のトランスミッタから監視員
が所持する携帯型データ収集装置8への無線通信は電波
強度が例えばトランスミッタから3m位置で500μV
/mである微弱電波無線を採用している。このように、
微弱電波を採用することによって、このプランにおける
他の電気,圧力,流量等のプロセス信号発信機からの出
力電波に対して悪影響を与えることを未然に防止でき
る。
【0045】すなわち、前述したように、監視員は各バ
ルブ2位置を巡回して、各バルブ2の動作状態を目視で
点検確認する必要があるので、バルブ2に取付けられト
ランスミッタと携帯型データ収集装置8との間の距離は
短くなる。したがって、たとえ上述した微弱電波であっ
ても、携帯型データ収集装置8は測定データ電文29を
十分正確に受信できる。なお、小電力無線においてはト
ランスミッタから3m位置で1600μV/mであり、
前述した他の出力電波に悪影響を与える懸念がある。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のバルブ弁開
度確認装置によれば、各バルブの弁の作動棒の移動量を
変位計で検出して各トランスミッタでそれぞれ無線出力
し、それを携帯型データ収集装置でもって受信して、移
動量を開度に変換してバルブの識別符号別に集計ファイ
ルに自動集計している。したがって、監視員は各バルブ
位置を巡回して各バルブの動作状態を目視で点検確認す
るのみで各バルブの開度を自動的に集計できる。その結
果、監視員の負担を大幅に低減でき、かつバルブ巡回作
業能率を大幅に向上できる。さらに、人為的ミスの発生
確率が低下し、巡回作業の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わるバルブ弁開度確認
装置の概略構成を示す模式図、
【図2】 同実施例装置のトランスミッタの概略構成を
示すブロック図、
【図3】 同トランスミッタの記憶部の記憶内容を示す
図、
【図4】 同トランスミッタから無線出力される測定デ
ータ電文を示す図、
【図5】 同実施例装置の携帯型データ収集装置の概略
構成を示すブロック図、
【図6】 同携帯型データ収集装置における記憶部の記
憶内容を示す図、
【図7】 同携帯型データ収集装置の動作を示す流れ
図、
【図8】 本発明の他の実施例に係わるバルブ弁開度確
認装置におけるトランスミッタの概略構成を示すブロッ
ク図、
【図9】 同各トランスミッタの無線出力強度特性図、
【図10】 同各トランスミッタの無線出力タイミング
特性図、
【図11】 同実施例装置の携帯型データ収集装置の動
作を示す流れ図、
【図12】 本発明を応用した他のバルブ弁開度確認装
置の概略構成を示す模式図、
【図13】 一般的なプラントにおける配管網を示す
図。
【符号の説明】
1…配管、2…バルブ、3…中央制御室、4…プラント
制御コンピュータ、5…信号線、6…変位計、7,42
…トランスミッタ、8…携帯型データ収集装置、9…発
信機、12…弁,13…作動棒、15…支持枠、18…
環状板、19…開度指示板、21,33…CPU、23
a…IDメモリ、29…測定データ電文、36a…集計
ファイル、36d…補正テーブル。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08C 15/00 G08C 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管に設けられた各バルブに取付けら
    れ、このバルブの弁を移動させる作動棒の基準位置から
    の移動量を検出する複数の変位計と、前記各バルブに取
    付けられ、外部から無線入力された測定データ出力要求
    に応動して、該当バルブに取付けられた変位計から出力
    された移動量を、このバルブを特定する識別符号を付し
    て測定データとして無線出力する複数のトランスミッタ
    と、この各トランスミッタから無線出力される各測定デ
    ータを受信して、この各測定データに含まれる各移動量
    を前記バルブの各開度に変換し、この各開度を記憶部内
    に形成された集計ファイル内に前記各測定データに含ま
    れる識別符号別に記憶する携帯型データ収集装置とを備
    えたバルブ弁開度確認装置。
  2. 【請求項2】 配管に設けられた各バルブに取付けら
    れ、このバルブの弁を移動させる作動棒の基準位置から
    の移動量を検出する複数の変位計と、前記各バルブに取
    付けられ、一定時間経過する毎に、該当バルブに取付け
    られた変位計から出力された移動量を、このバルブを特
    定する識別符号を付して測定データとして無線出力する
    複数のトランスミッタと、この各トランスミッタからそ
    れぞれ一定時間間隔で無線出力される各測定データを受
    信して、この各測定データに含まれる各同一識別符号の
    うちの最初の識別符号に対応する各1個の移動量を選択
    して前記バルブの各開度に変換し、この各開度を記憶部
    内に形成された集計ファイル内に各識別符号別に記憶す
    る携帯型データ収集装置とを備えたバルブ弁開度確認装
    置。
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