JP2923274B2 - 高温ガス用弁 - Google Patents

高温ガス用弁

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JP2923274B2 JP35486997A JP35486997A JP2923274B2 JP 2923274 B2 JP2923274 B2 JP 2923274B2 JP 35486997 A JP35486997 A JP 35486997A JP 35486997 A JP35486997 A JP 35486997A JP 2923274 B2 JP2923274 B2 JP 2923274B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高温ガス用弁に関
し、特にエンジンパワーダウンのために、ガスをベント
する逃し弁及び遮蔽弁、流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図8、および図12に示
す。図8は、従来の逃がし弁の断面を示す図。図12
は、従来のピン形状と、グリースのはみ出す状況を示す
側面図である。
【0003】(1) エンジンパワーダウンのために、ガス
をべン卜する逃し弁の構造図を8に示す。この弁は、高
温ガスをべン卜するリンク機構を用いたスイングバルブ
である。ガス流路となる口は、図8に示するように、入
口、出口、ベントの3方向ある。ピストン3は、図示し
ない駆動源によって往復運動することにより、ピン1と
リンク2で構成されるリンク機構を介した蓋4をスイン
グする。
【0004】蓋4はスイングすることにより開閉する。
例えば、 (a) エンジンの燃焼時には、高温高圧のガスが入口から
出口に流れている。 (b) エンジンを停止させる時には、ピストン3が蓋4を
押し、出口を塞ぎ、ベントすることになるが、高いガス
圧に打ち勝つための大きな力でピストン3を押す必要が
ある。
【0005】そのため、リンク機構の摺動面には大きな
荷重が加わり、凝着して滑らかな摺動ができないことが
懸念される。これはエンジンパワーダウンに必要な時間
を左右する重要な問題である。
【0006】また、酸化雰囲気であれば表面に酸化膜が
形成されており、これが摺動時の凝着を防ぐ効果がある
が、高温ガスが水素の場合は還元雰囲気となり、より凝
着しやすい環境となる。
【0007】(2) このスイングバルブのピン1とリンク
2の隙間は、10μm程度となっており、ピン1をリン
ク2の穴に入れ込む際、図12に示すように、ピン21に
塗布したグリース23の多くが、すきまに侵入できず、は
み出してしまう。そのため、グリース切れによる焼付き
等を生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
は、次のような問題がある。 (1) ピストン3が往復運動する時、ピストンの摺動する
面が焼付(凝着)き、摩擦係数が増加すると、蓋4を駆
動できなくなり、逃し弁として正常に機能しなくなる。
【0009】(2) エンジン用の逃し弁の場合、動作不良
は重大な問題である。従って、リンク機構の摺動面が焼
付く(凝着する)ことなく、ピストン3および蓋4がス
ムーズに駆動されることが要求される。
【0010】(3) ピン1やリンク2などの部品は、強度
および耐蝕性の要求から合金とする必要があり、摺動面
の焼き付き対策となる表面処理が望まれていた。この表
面処理には、高温高荷重で要求される回数以上低摩擦で
焼き付かずに摺動すること、部品の強度低下や変形を起
こさないことが要求され、さらに処理後の加工が不要な
ことが望ましい。
【0011】(4) リンク機構部に焼付きが生じると、蓋
4の開閉ができなくなり、逃し弁として正常に機能しな
くなる。 (5) 従来は、耐熱性のグリースを塗布していたが、充分
な焼付対策にならなかった。
【0012】ピン1とリンク2の穴との隙間に残るグリ
ースを出来るだけ多くし、要求される駆動回数内でも、
グリースが切れることなく正常に作動することが望まし
い。本発明は、これらの問題を解決することができる高
温ガス用弁を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、高温
ガスをベントするリンク機構を用いた高温ガス用弁にお
いて、弁本体と、この弁本体に回動自在に設けられ、高
温ガスの流路を開閉する弁と、ピンとリンクから構成さ
れるリンク機構を介して前記弁を回動させるピストンと
を具備し、前記リンク機構のピンの外周面は固体潤滑剤
と無機系バインダーからなる膜でコーティングされ、前
記固体潤滑剤は黒鉛および二硫化モリブデンのいずれか
からなり、前記無機系バインダーはリン酸塩およびケイ
酸塩のいずれかからなることを特徴とする高温ガス用弁
である。
【0014】本願第2の発明は、高温ガスをベントする
リンク機構を用いた高温ガス用弁において、弁本体と、
この弁本体に回動自在に設けられ、高温ガスの流路を開
閉する弁と、ピンとリンクから構成されるリンク機構を
介して前記弁を回動させるピストンとを具備し、前記リ
ンク機構を構成するリンクの側面は固体潤滑剤と無機系
バインダーからなる膜でコーティングされ、前記固体潤
滑剤は黒鉛および二硫化モリブデンのいずれかからな
り、前記無機系バインダーはリン酸塩およびケイ酸塩の
いずれかからなることを特徴とする高温ガス用弁であ
る。
【0015】
【0016】
【0017】すなわち、本発明は、表面硬化による焼き
付き対策として、下記予備試験の結果を考慮して、なさ
れたものである。 (予備試験)セラミックス溶射、クロムめっき、イオン
プレーテイング法による窒化チタンコーティングをピン
外周面に施したが、摩擦係数は以上と高く、剥離して凝
着を生じ、要求を満足するものはなかった。
【0018】そこで、固体潤滑性を有し、リンク機構の
摺動面に施工できる表面処理を鋭意検討した結果、黒鉛
あるいは二硫化モリブデン(MoS2 )と、無機系バイ
ンダーからなる膜のコーテイングが問題解決の手段とな
ることを見出した。
【0019】しかし、固体潤滑性のある材料として、テ
フロンに代表される樹脂があるが、耐熱性と強度に劣る
ために適さない。黒鉛や二硫化モリブデン(MoS2
を機械的に塗り付けるだけでは、高荷重に絶えられず耐
久性もない。
【0020】これらを強固な膜とするためにバインダー
を複合することが考えられ、そのバインダーとして、有
機系バインダーが一般的であるが、耐熱性不足のため十
分でない。 (焼き付き対策1)そこで、黒鉛あるいは二硫化モリブ
デン(MoS2 )と、無機系バインダーからなる固体潤
滑膜のコーティングを手段とした。 (焼き付き対策2)摺動するピンの外周面あるいはリン
クの内周面に溝を設けることにより、はみ出されるグリ
ースの量を少なくし、すきまに出来るだけ多くのグリー
スを蓄えさせる。
【0021】これより、グリースが切れるまでの時間を
長くさせ、要求される駆動回数内での焼付きの防止を図
る。したがって、次のように作用する。
【0022】(1) 黒鉛あるいは二硫化モリブデン(Mo
2 )と、無機系バインダーからなる固体潤滑膜を、ピ
ンの外周面にコーティングすることにより、ピンとリン
クの回転面が焼付く(凝着する)ことなく、ピストンと
蓋がスムーズに駆動され、高精度で信頼性の高いガス逃
し弁として機能する。
【0023】(2) また、ピストンあるいは蓋が傾いたり
ねじれたりすると、リンクの側面も荷重を受けた状態で
摺動することとなり、焼き付き対策が必要となる。この
場合も、ピンの外周面と同様に、黒鉛あるいは二硫化モ
リブデン(MoS2 )と無機系バインダーからなる固体
潤滑膜を、リンクの側面にコーテイングすることによ
り、焼付く(凝着する)ことなくスムーズに摺動する。 (3) ピンの外周面あるいはリンクの内周面に溝を設ける
ことにより、グリースが切れるまでの時間を長くさせる
ことが出来る。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態を図1
〜図7に示す。図1は、本発明の第1の実施の形態に係
る逃がし弁の断面を示す図。
【0025】図2は、本発明に係る逃がし弁のピンの摩
擦係数の経時変化を示す図。図3は、本発明に係る逃が
し弁のリンクの摩擦係数の経時変化を示す図。図4は、
無処理材のピン外周とリンク内面の摩擦後の粗さの測定
結果を示す図。 図5は、本発明品のピン外周とリンク
内面の摩擦後の粗さを示す図(ピンの表面処理:黒鉛+
リン酸塩の場合)。
【0026】図6は、本発明品のピン外周とリンク内面
の摩擦後の粗さを示す図(ピンの表面処理:MoS2
ケイ酸塩の場合)。図7は、本発明品と無処理材のリン
ク側面の摩擦後の粗さの測定結果を示す図である。 (第1実施例) (構成)本発明に係る高温ガス用逃し弁を図1に従って
説明する。この逃し弁は高温ガスをベントするリンク機
構を用いたスイングバルブである。この逃し弁は、弁本
体(ケース)5と、このケース5に回転自在に設けら
れ、高温ガスの流路を開閉する弁(蓋)4と、ピン1と
リンク2から構成されるリンク機構を介して前記蓋4を
回動させるピストン3とを具備している。
【0027】ガス流路は図示するような入口、出口、ベ
ントの3方向ある。図中の付番11は流入孔、付番12は流
出孔、付番13は逃し孔である。前記ピストン3は図示し
ない駆動源によって往復運動し、ピン1とリンク2で構
成されるリンク機構を介した蓋4がスイングすることに
より開閉する。前記ピン1の外周面には、黒鉛あるいは
二硫化モリブデン(MoS2 )と、無機系バインダーか
らなる固体潤滑膜がコーティングされている。
【0028】(実験例)ニッケル基合金であるインコネ
ル1718製のピン外周面に、黒鉛と、リン酸の粉末を、重
量比で2:1に混合した粉末を、有機溶剤でペースト状
にしたものを塗布した後、300°Cで1時間焼き付
け、乾燥することにより、強固な膜を形成した。
【0029】高温高圧(380°C、30kgf/cm
2 )のガスを流した状態でピストン3を、駆動し、その
時の摺動抵抗を計測した。二硫化モリブデン(MoS
2 )とケイ酸塩膜の場合も同様に製作して、計測した。
摩擦係数の経時変化を図2に示す。
【0030】比較の為に実施した表面処理をしていない
ピンの場合、摩擦係数は1.2以上で、徐々に増加す
る。TiNコーティング膜は、気相メッキ法の1つであ
る反応性イオンプレーテイング法により、約2μmの厚
さにコーティングをした。
【0031】クロムめっき膜は、一般に行われる電気メ
ッキ法により、約2μmの厚さにコーティングをした。
これらの硬質膜をコーティングした場合、無処理材に比
して、わずかに摩擦係数が下がるものもあるが、大きな
効果は認められない。
【0032】これに対し、ピン外周面に黒鉛とリン酸塩
の膜、及び二硫化モリブデン(MoS2 )とケイ酸塩の
膜を形成したものは、摩擦係数が0.1程度と非常に低
く、安定しており、十分な耐久性を持っていることがわ
かる。
【0033】比較材と本発明品の摩擦後のピン外周とリ
ンク内面の表面プロフィールを、触針式あらさ計で測定
した結果を、それぞれ図4と図5に示す。図4の表面処
理をしていない場合には、ピン1にもリンク2にも凝着
や摩耗が認められるが、図5の黒鉛とリン酸塩の膜をコ
ーティングしたピン1では、比較材の3倍以上摩擦させ
たにもかかわらず、滑らかな摩擦面になっており、リン
ク2の内面には凝着も摩耗も全くない。
【0034】図6に示すように、リン酸塩バインダー
に、また黒鉛を二硫化モリブデン(MoS2 )に代えて
も、同様の効果が得られる。本実験では、リン酸塩とし
てはリン酸アルミニウムを使用し、ケイ酸塩としてはケ
イ酸ナトリウムを使用したが、リン酸ナトリウム、リン
酸カリウム、ケイ酸カリウムでも、同様の効果が得られ
る。 (第2実施例) (構成)第2実施例の構成は第1実施例と同様である。
【0035】リンク2の両側面には黒鉛あるいは二硫化
モリブデン(MoS2 )と無機系バインダーからなる固
体潤滑膜がコーテイングされている。 (実験例)第1実施例のピン1の外周及びリンク2の側
面に同様の表面処理を行って、形成された膜(約10μ
m)を使用し、それらの摺動抵抗を計測した。
【0036】図7に示すように、表面処理をしていない
リンク2の側面は、片当たりして損傷が認められたが、
コーティング膜とリン酸塩の膜をコーティングしたリン
ク2の側面は、表面粗さが無くなり、平坦になった程度
で滑らかな面であった。
【0037】図3に、リンク2の両側面に黒鉛とリン酸
塩の膜および二硫化モリブデン(MoS2 )とケイ酸塩
の膜をコーティングした場合の摩擦係数を示す。無処理
の場合に比して、かなりの低減が認められる。
【0038】各部品のクリアランス分は、傾いて片当た
りする場合があるが、その場合でも、本発明により、焼
き付かず、滑らかな摺動が可能である。本実験で使用し
た無機系バインダーであるリン酸塩およびケイ酸塩は、
第1実験例と同じく、リン酸アルミニウムおよびケイ酸
ナトリウムである。 (第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形態を図9
〜図11に示す。
【0039】図9は、本発明の第2の実施の形態に係る
逃がし弁の断面を示す図。図10は、本発明の第2の実
施の形態に係るピンとリンクの形状と、グリースの状況
を示す図。
【0040】図11は、本発明品と従来品の摩擦係数変
化の試験結果を示す図である。 (第3実施例) (構成)本発明である逃し弁を図9〜図11に従って説
明する。
【0041】図9に示すように、この弁は高温ガスをべ
ントするリンク機構を用いたスイングバルブである。ガ
ス流路は図示するような入口、出口、ベントの3方向あ
る。
【0042】ピストン3は図示しない駆動源によって往
復運動し、ピン1とリンク2で構成されるリンク機構を
介した蓋4がスイングすることにより開閉する。ピン1
の外周面、或いは、リンク2の内周面には、図10に示
すようにグリース16を蓄えるための溝17加工が施されて
いる。
【0043】(実験例)ニッケル基合金であるインコネ
ル1718製のピン外周面に幅0.5mm深さ0.5mmの
溝17を3カ所設けた。
【0044】高温(380℃)高圧(30kgf/cm
2 )のガスを流した状態でピストン3を駆動し、その時
の摺動抵抗を荷重変換器を使用して計測した。計測した
摺動抵抗から求められる摩擦係数の経時変化を、表面に
溝加工を施していないピンと比較させたものを図11に
示す。
【0045】表面に溝加工を施していないピンでは、摩
擦係数0.05から始まり、開閉を繰り返し行った結
果、90回で摩擦係数1.5となった。それに対し、溝
付きピンでは、開閉回数100回まで行っても、摩擦係
数は0.15以下と安定しており、十分な耐久性を持っ
ていることがわかる。
【0046】リンク内周面にも幅0.5mm深さ0.5
mmの溝を加工し、試験を行った結果、開閉回数100
回まで行っても、摩擦係数は0.15以下であり、安定
した耐久性が得られた。
【0047】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 (1) 黒鉛あるいは二硫化モリブデン(MoS2 )と、無
機系バインダーからなる膜のコーティングを、ピン外周
面及びリンク2の両面に施すことにより、高温高荷重条
件下でも低摩擦で安定した摺動ができ、バルブ開閉の信
頼性が確保され、高性能なガス逃し弁として機能する。
【0048】(2) 膜の構成が、(a)黒鉛+リン酸塩、
または、MoS2 +ケイ酸塩、の場合と、(b)黒鉛+
ケイ酸塩、または、MoS2 +リン酸塩、の場合とは、
同様な作用・効果が認められる。
【0049】(3) 固体潤滑剤と無機系バインダーからな
る膜は、使用温度が広い。すなわち、燃焼ガスで高温に
なっても、蒸発や劣化はなく、燃焼前の低温時でも固化
や劣化はなく、確実に低摩擦で安定した摺動が可能であ
り、摺動面溝に蓄えられたグリースが溝から摺動面に補
給され、表面を覆うので、摩擦係数は非常に小さくな
る。
【0050】(4) ピンの外周面あるいはリンクの内周面
に、グリースを蓄えるための溝加工を施すことにより、
高温高荷重条件下でも低摩擦で安定した摺動ができ、バ
ルブ開閉の信頼性が確保され、高性能な高温ガス用逃し
弁として機能する。グリースは流動性があり、摺動面溝
に蓄えられたグリースが溝から摺動面に補給され、表面
を覆うので、摩擦係数は非常に小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る逃がし弁の断
面を示す図。
【図2】本発明に係る逃がし弁のピンの摩擦係数の経時
変化を示す図。
【図3】本発明に係る逃がし弁のリンクの摩擦係数の経
時変化を示す図。
【図4】無処理材のピン外周とリンク内面の摩擦後の粗
さの測定結果を示す図。
【図5】本発明品のピン外周とリンク内面の摩擦後の粗
さの測定結果を示す図(ピンの表面処理:黒鉛+リン酸
塩の場合)。
【図6】本発明品のピン外周とリンク内面の摩擦後の粗
さの測定結果を示す図(ピンの表面処理:MoS2 +ケ
イ酸塩の場合)。
【図7】本発明品と無処理材のリンク側面の摩擦後の粗
さの測定結果を示す図。
【図8】従来の逃がし弁の断面を示す図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る逃がし弁の断
面を示す図。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るピンとリン
クの形状と、グリースの状況を示す図。
【図11】本発明品と従来品の摩擦係数変化の試験結果
を示す図。
【図12】従来のピン形状と、グリースのはみ出す状況
を示す側面図。
【符号の説明】
1、11、21…ピン、 2、12、13、22…リンク、 3…ピストン、 4…弁(蓋)、 5…弁本体(ケース)、 6…ピン表面処理、 7…リンク表面処理、 8…蓋の軸受け、 16、23…グリース、 17…溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹生 謙一 愛知県小牧市大字東田中1200番地 三菱 重工業株式会社名古屋誘導推進システム 製作所内 (56)参考文献 特開 平4−272997(JP,A) 特開 昭63−275831(JP,A) 実開 昭61−73976(JP,U) 実開 平3−68670(JP,U) 実開 平1−58724(JP,U) 実開 昭62−111941(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 31/44 F16K 1/20 F16K 25/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温ガスをベントするリンク機構を用い
    た高温ガス用弁において、 弁本体と、この弁本体に回動自在に設けられ、高温ガス
    の流路を開閉する弁と、ピンとリンクから構成されるリ
    ンク機構を介して前記弁を回動させるピストンとを具備
    し、 前記リンク機構のピンの外周面は固体潤滑剤と無機系バ
    インダーからなる膜でコーティングされ、前記固体潤滑
    剤は黒鉛および二硫化モリブデンのいずれかからなり、
    前記無機系バインダーはリン酸塩およびケイ酸塩のいず
    れかからなることを特徴とする高温ガス用弁。
  2. 【請求項2】 高温ガスをベントするリンク機構を用い
    た高温ガス用弁において、 弁本体と、この弁本体に回動自在に設けられ、高温ガス
    の流路を開閉する弁と、ピンとリンクから構成されるリ
    ンク機構を介して前記弁を回動させるピストンとを具備
    し、 前記リンク機構を構成するリンクの側面は固体潤滑剤と
    無機系バインダーからなる膜でコーティングされ、前記
    固体潤滑剤は黒鉛および二硫化モリブデンのいずれかか
    らなり、前記無機系バインダーはリン酸塩およびケイ酸
    塩のいずれかからなることを特徴とする高温ガス用弁。
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