JP2922404B2 - 集積回路の配置決定方法 - Google Patents

集積回路の配置決定方法

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JP2922404B2 JP5284682A JP28468293A JP2922404B2 JP 2922404 B2 JP2922404 B2 JP 2922404B2 JP 5284682 A JP5284682 A JP 5284682A JP 28468293 A JP28468293 A JP 28468293A JP 2922404 B2 JP2922404 B2 JP 2922404B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路を構成する複
数のセルの配置形態を決定する集積回路の配置決定方法
に関し、特に、ミニカット法に従ってセルの配置形態を
決定するときに、最適な配置形態を決定できるようにす
る集積回路の配置決定方法に関するものである。
【0002】最近の回路技術の進歩に伴い、集積回路の
集積度の向上と、回路規模の増大は目覚ましものがあ
り、集積回路チップに含まれるセルの数も増加の一途を
たどるばかりある。これから、集積回路のセルの配置問
題はますます最適な解を求め難くなっており、最適な解
の導出を実現する新たな構成の構築が叫ばれている。
【0003】
【従来の技術】集積回路のセルの配置形態を決定するア
ルゴリズムの1つとして、ミニカット法がある。このミ
ニカット法では、カットラインを設定して、このカット
ラインを横切るセル間接続のネットの個数(以下、カッ
ト数と称する)が最小となるべくセルを他のブロックに
移動していくことで、設定したカットラインに対しての
最適なセルの配置形態を決定する構成を採って、この処
理を新たなカットラインを設定しつつ繰り返していくこ
とで最終的なセルの配置形態を決定していくという方法
である。
【0004】すなわち、2分割のミニカット法(カット
ラインを1本設定することで2分割していくミニカット
法)では、図34の処理フローに示すように、セルの初
期配置とカットラインとを決定すると、続いて、各セル
毎に、そのセルを他ブロックへ移動するときに減少する
カット数をセルゲインとして求め、続いて、各ブロック
毎にセルゲインを大きい順にソートし、続いて、セル総
和面積がブロック面積に対して過剰となるブロック(ブ
ロック面積が同一であるときには、セル総和面積の大き
い方のブロック)から、セルゲインの最も大きいセルを
1つ選び出して他ブロックへ移動し、続いて、セルゲイ
ンを更新して各ブロック毎にセルゲインをソートし直
し、続いて、カット数が減少することを示す正のセルゲ
インが存在する場合には、再び上述のセル移動を繰り返
していくことで、カット数が最小となるセルの配置形態
を決定していくよう処理する。
【0005】例えば、図35に示すセル配置形態の例で
説明するならば、網掛けのセルを他ブロックへ移動する
とカット数が1つ減少することから、各ブロックの示す
ブロック面積とセル総和面積との面積比がバランスする
ようにと配慮しつつ、このようなカット数の減少するセ
ルを他ブロックへ移動していくことで、カット数が最小
となるセルの配置形態を決定していくよう処理するので
ある。
【0006】このミニカット法では、カットラインを2
本設定することで4分割していく方法を採ることがあ
る。このときには、単純な2分割に比べると解釈の方法
にバリエイションが出てくる。
【0007】図36に、4分割のミニカット法における
セル位置とカット数の定義を示す。図中、黒丸はセルが
1個でも存在するブロックを表しており、実線のカット
するブロック境界の個数が、2分割のカット数に相当す
る。ここで、このカット数は、そのまま配線長を表すと
いう特徴を有する。また、K(i)で表現されているの
は、4分割された各ブロックに存在するセルのパターン
であり、P(i,j) で表現されているのは、K(i)のとき
の可能な配線パターンである。この配線パターンの決定
は、基本的には、配線長の最も短いものを選択すること
で実行されることになるが、例えば迂回経路を選択しな
ければならないようなときには、それに適合したものを
選択することで実行されることになる。
【0008】この4分割のミニカット法を用いる場合、
セルゲインは、あるセルが自分の属しているブロックか
ら、他の3つのブロックへそれぞれ移動するときに減少
するカット数で定義されることになる。
【0009】次に、2分割のミニカット法に比較して、
4分割のミニカット法を用いるときのメリットについて
説明する。4分割のミニカット法を用いるときのメリッ
トの第1点は、カット数を2次元でカウントすること
で、よりカット数を配線長に反映できる点にある。例え
ば、図37(a)に示すようなネットワークを持つセル
が4つのブロックに配置されているとする。2分割のミ
ニカット法に従っていると、図37(b)(c)に示すよ
うに、垂直分割であっても、水平分割であっても、カッ
ト数が1本とカウントされてしまうのに対して、4分割
のミニカット法に従うと、図37(d)に示すように、
カット数が3本と配線長に整合する形式でカウントされ
ることになる。タイミングドリブン配置では、より正確
に配線長を見積もる必要があることから、4分割のミニ
カット法を使う方が有効となる。
【0010】4分割のミニカット法を用いるときのメリ
ットの第2点は、カットシーケンスによる制約を少なく
できる点にある。例えば、図38(a)に示すようなネ
ットワークを2分割のミニカット法で分割するとする
と、図38(b)に示すように垂直方向に分割した後、
図38(c)に示すように左側のブロックを水平方向に
分割を行うことが起こるが、このとき、セル3は右側の
ブロックの中央にあるとみなせるので、セル1,2のどち
らが上下になってもカット数が変わらないことから、セ
ル1が上となることがある。
【0011】続いて、図38(d)に示すように右側の
ブロックを水平方向に分割を行うことが起こるが、この
とき、セル3,4のどちらが上下になってもカット数が変
わらないことから、セル3が上となることがある。しか
るに、この場合には、図38(e)に示すような本来の
期待値よりもカット数が1本多い結果となってしまう。
これに対して、4分割のミニカット法を用いると、この
ような不都合は起こらない。
【0012】4分割のミニカット法を用いるときのメリ
ットの第3点は、ある方向に重みを付けることができる
点にある。このことを使うことで、垂直方向と水平方向
で配線容量が大きく異なる場合に、配線容量の少ない方
のカット数を意図的に減らすことができる。例えば、図
39に示すように、カットライン上にRAM等のコンパ
イルドセルが載っている場合がこれに当たる。
【0013】しかし、2分割のミニカット法にしろ、4
分割のミニカット法にしろ、ミニカット法を用いるなら
ば、初期設定されたセル配置の示すカット数よりは、確
実に少ないカット数のセル配置を決定できるようにな
る。
【0014】これから、従来では、ミニカット法を使っ
てカット数を減少させていくときに、このカット数がロ
ーカルオプティマム状態(もっと少ないカット数に到達
できるかもしれないが、そこまで到達せずにカット数が
局所的に安定してしまう状態)に陥ることで、希望する
カット数に到達できない場合には、セルの初期配置を変
更して、再びミニカット法を実行していくという方法を
採っていた。なお、一般に、最もカット数の少ない最適
な状態をグローバルオプティマム状態と称しているが、
本明細書では、このグローバルオプティマム状態の定義
を拡張して、十分にカット数の少ない状態についてもグ
ローバルオプティマム状態と称することにする。
【0015】このように、従来では、ミニカット法を実
行しているときに、ローカルオプティマム状態に陥る
と、無条件にセルの初期配置を変更し、ミニカット法を
最初からやり直していくことで、グローバルオプティマ
ム状態へ到達していくように処理していたのである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、集積回
路を構成するセルの数が多くなると、ローカルオプティ
マム状態に陥る可能性が極めて高くなることから、従来
技術に従っていると、何度も何度もセルの初期配置を変
更しなければならないという問題点があるとともに、セ
ルの初期配置をいくら変更してみても、グローバルオプ
ティマム状態へ到達できないということが起こって、良
好なセル配置を決定することができないという問題点が
あった。
【0017】また、4分割のミニカット法を実行するに
あたっては、配線率を高めるためにも、各カットライン
の混雑度(カットライン上のネット数)を均一化するこ
とが好ましく、また、配線による遅延を防止して高速動
作を可能にするためにも、配線長を短くすることが好ま
しい。
【0018】しかしながら、従来技術では、カット数で
すら十分に最適化された解が得られないというのが実情
であり、配線長やカットラインの混雑度までも考慮する
と、更にカット数の最適化が妨げられることになること
から、これらの点については全く考慮されていないとい
う現実である。
【0019】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、ミニカット法に従って集積回路のセルの配置
形態を決定するときにあって、最適な配置形態を決定で
きるようにする新たな集積回路の配置決定方法の提供を
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、P1は第1の処理過程、P2は第2
の処理過程、P3は第3の処理過程、P4は第4の処理
過程である。
【0021】第1の処理過程P1では、セルの配置(最
初に起動されるときにはセルの初期配置)とカットライ
ンとが与えられると、そのセル配置を起点にしてミニカ
ット法を実行する。そして、このミニカット法の実行に
より求まるネットのカット数が安定状態に到達するとき
には、ミニカット法の実行を終了する。
【0022】第2の処理過程P2では、第1の処理過程
1で得られた安定状態がローカルな安定状態(ローカ
ルオプティマム状態)であるのか、グローバルな安定状
態(グローバルオプティマム状態)であるのかを判断し
て、グローバルな安定状態であることを判断するときに
は、処理を終了する。 第3の処理過程P3では、第2の
処理過程P2でローカルな安定状態であることが判断さ
れるときに、そのローカルな安定状態に陥らせる要因と
なるステーブルネットを検出する。
【0023】第の処理過程Pでは、第の処理過程
3で検出したステーブルネットの全て又は一部を選択
して、この選択するステーブルネットに接続されている
異なるブロックに配置されるセルをいずれかのブロック
に移動することで、ステーブルネットの全て又は一部を
消去(非ステーブルネット化)してから、第1の処理過
程P1を再起動していく。
【0024】
【作用】本発明では、セルの初期配置とカットラインと
が与えられると、第1の処理過程P1では、そのセル初
期配置を起点にしてミニカット法を実行する。そして、
このミニカット法の実行により求まるネットのカット数
が安定状態に到達するときには、ミニカット法の実行を
了する。 続いて、第2の処理過程P2で、第1の処理
過程P1で得られた安定状態がローカルな安定状態であ
るのか、グローバルな安定状態であるのかを判断して、
グローバルな安定状態であることを判断するときには、
ミニカット法の実行結果のセル配置(設定されたカット
ラインに対してのセル配置)を出力して、処理を終了す
る。 一方、第2の処理過程P2で、第1の処理過程P1
で得られた安定状態がローカルな安定状態であることが
判断されると、続いて、第3の処理過程P3で、そのロ
ーカルな安定状態に陥らせる要因となるステーブルネッ
トを検出する。
【0025】例えば、ミニカット法の処理開始時にカッ
トされているとともに、ミニカット法の処理終了時にも
カットされているネットや、ミニカット法の処理終了時
点で、カットされているとともに、多くのセルが接続さ
れている図2(a)に示すようなネットや、ミニカット
法の処理終了時点で、カットされているとともに、多く
のセル端子が接続されている図2(b)に示すようなネ
ットをステーブルネットとして検出する。
【0026】このように定義されるステーブルネット
は、いずれも、カット数の減少を妨げる性質を有してい
るものであり、グローバルな安定状態への到達を阻害す
る要因となるものである。
【0027】ここで、2分割よりも高次の分割形式のミ
ニカット法を用いるときには、このようなネット条件に
加えて、配線率の向上を実現するために、配線長が長い
ネットであることを付加したり、カットラインの混雑度
の均一化を実現するために、混雑度の大きいカットライ
ンを横切るネットであることを付加したり、配線率の向
上とカットラインの混雑度の均一化とを実現するため
に、配線長が長く、かつ、混雑度の大きいカットライン
を横切るネットであることを付加してステーブルネット
を検出していくことがある。
【0028】このようにして、第の処理過程Pでス
テーブルネットが検出されると、続く第4の処理過程P
4で、この検出されたステーブルネットの全て又は一部
を選択して、この選択するステーブルネットに接続され
ている異なるブロックに配置されるセルをいずれかのブ
ロックに移動することで、ステーブルネットの全て又は
一部を消去(非ステーブルネット化)する。
【0029】このステーブルネットの選択処理を実行す
るときにあって、2分割よりも高次の分割形式のミニカ
ット法を用いるときには、配線長が長いステーブルネッ
トを優先的に消去していくために、配線長が長いステー
ブルネットを優先しつつ選択処理を実行したり、また、
混雑度の大きいカットラインを横切るステーブルネット
を優先的に消去していくために、混雑度の大きいカット
ラインを横切るステーブルネットを優先しつつ選択処理
を実行したり、また、配線長が長く、かつ、混雑度の大
きいカットラインを横切るステーブルネットを優先的に
消去していくために、配線長が長く、かつ、混雑度の大
きいカットラインを横切るステーブルネットを優先しつ
つ選択処理を実行していくことがある。
【0030】そして、このセル移動処理の実行にあたっ
ては、重複処理を防止するために、一度移動処理の対象
とされたセルについては移動を禁止する条件を課しつつ
セルの移動を実行していくことがあり、また、各ブロッ
クの示すブロック面積とセル総和面積との面積比が同一
となるようにするために、その面積比がバランスするよ
うにとセルの移動を実行していくことがある。
【0031】第4の処理過程P4では、ステーブルネッ
トを消去すると、それに続けて、第1の処理過程P1を
再起動する。 この再起動を受けて、第1の処理過程P1
では、第4の処理過程P4の処理により移動されたセ
配置を起点にしてミニカット法を再開する。そして、
2の処理過程P2で、このミニカット法の実行により求
まるネットのカット数がローカルな安定状態に止まって
いるのか、あるいは、グローバルな安定状態にまで到達
できたのかを判断して、グローバルな安定状態にまで到
達できたことを判断するときには、そのミニカット法の
実行結果のセル配置(設定されたカットラインに対して
のセル配置)を出力して、処理を終了する。一方、第2
の処理過程P2で、ローカルな安定状態に止まっている
ことが判断されるときには、第3の処理過程P3で、ネ
ットの中からステーブルネットを検出し、第4の処理過
程P4で、その検出したステーブルネットを消去して第
の処理過程Pを再起動していく。
【0032】このように、本発明では、ミニカット法を
実行することでカット数がローカルな安定状態に達する
と、ローカルな安定状態に陥らせる要因となるステーブ
ルネットを検出して、そのステーブルネットを消去して
から、再びミニカット法を実行していくことを繰り返し
ていく構成を採ることから、従来よりも確実にカット数
の少ない安定状態に到達できるようになるとともに、グ
ローバルな安定状態に到達できる可能性が極めて高くな
る。
【0033】そして、配線長が長いステーブルネットを
優先的に消去していったり、混雑度の大きいカットライ
ンを横切るステーブルネットを優先的に消去していった
り、各ブロックの示すブロック面積とセル総和面積との
面積比が同一となるようにとセルを移動しつつステーブ
ルネットを消去していくことから、ネットの配線長が短
く、混雑度が均一で、面積的にもバランスのとれたセル
配置を決定できるようになる。
【0034】このようにして、本発明を用いることで、
ミニカット法に従って集積回路のセルの配置形態を決定
するときにあって、最適な配置形態を決定できるように
なるのである。
【0035】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を詳細に説明す
る。図3に、本発明を実現する集積回路セル配置決定装
置1のプログラム構成の一実施例を図示する。
【0036】この図に示すように、本発明を実現する集
積回路セル配置決定装置1は、ミニカット法に従って集
積回路のセル配置を決定していくために、2分割や4分
割のミニカット法を実行するミニカット法実行プログラ
ム2と、ミニカット法実行プログラム2により求められ
るローカルオプティマム状態のセル・ネット情報を受け
取って、その受け取ったネットの中からローカルオプテ
ィマム状態に陥らせる要因となるステーブルネットを検
出した後、そのステーブルネットを消去してから再びミ
ニカット法実行プログラム2を起動するステーブルネッ
ト消去プログラム3とを備えることになる。
【0037】次に、ミニカット法実行プログラム2が2
分割のミニカット法を実行する場合の適用例に従って本
発明を詳細に説明する。ミニカット法実行プログラム2
は、先ず最初に、セルの初期配置と2分割する1本のカ
ットラインとが与えられると、そのセル初期配置を起点
にしてミニカット法の実行に入って、ネットのカット数
がローカルオプティマム状態に達するとその実行を終了
して、その実行結果のセル・ネット情報をステーブルネ
ット消去プログラム3に通知する。
【0038】例えば、ミニカット法の実行結果として、
図4に示すようなセル・ネット情報が得られたとする
と、ミニカット法実行プログラム2は、ステーブルネッ
ト消去プログラム3に対して、各ネットがどのセルに接
続されているかを表す図5に示すようなセルリストと、
各セルがどのネットに接続されているかを表す図6に示
すようなネットリストと、各セルがどちらのブロックに
配置されているのかを表す図7に示すようなセル配置情
報とを通知するのである。
【0039】このようにしてミニカット法実行プログラ
ム2からセル・ネット情報を受け取ると、ステーブルネ
ット消去プログラム3は、先ず最初に、受け取ったネッ
トの中からローカルオプティマム状態に陥らせる要因と
なるステーブルネットを検出して、その検出結果を変数
ステーブルフラグに格納する。
【0040】図8、図9及び図10に、ステーブルネッ
ト消去プログラム3が実行するステーブルネットの検出
のための処理フローの一実施例を図示する。この図8に
示す処理フローに従う場合、ステーブルネット消去プロ
グラム3は、各ネットに接続されているセル数を求め
て、この接続セル数が規定の閾値以上であるときには、
そのネットをステーブルネットと判断し、そうでないと
きには、そのネットをステーブルネットではないと判断
して、その検出結果を変数ステーブルフラグに格納して
いくことになる。なお、後述するように、本来のステー
ブルネットはカットされていることが条件となるので、
ここで検出されるステーブルネットは仮のステーブルネ
ットと呼ぶべきものである。
【0041】一方、図9に示す処理フローに従う場合、
ステーブルネット消去プログラム3は、各ネットに接続
されているセルにつながる端子数の総和を求めて、この
端子数の総和が規定の閾値以上であるときには、そのネ
ットをステーブルネットと判断し、そうでないときに
は、そのネットをステーブルネットではないと判断し
て、その検出結果を変数ステーブルフラグに格納してい
くことになる。なお、後述するように、本来のステーブ
ルネットはカットされていることが条件となるので、こ
こで検出されるステーブルネットは仮のステーブルネッ
トと呼ぶべきものである。
【0042】一方、図10に示す処理フローに従う場
合、ステーブルネット消去プログラム3は、ミニカット
法実行プログラム2の処理開始時点にカットされている
ネットを検出して、その検出結果を図11に示すように
変数カットフラグに格納してからミニカット法実行プロ
グラム2を起動し、そのミニカット法実行プログラム2
の処理終了時点で、変数カットフラグにカット状態が登
録されていて、かつ、処理終了時点にもカットされてい
るネットをステーブルネットと判断し、そうでないとき
には、そのネットをステーブルネットではないと判断し
て、その検出結果を変数ステーブルフラグに格納してい
くことになる。
【0043】このようにして、ステーブルネット消去プ
ログラム3は、図8や図9や図10の処理フローを実行
することで、例えば、図4のセル・ネット情報が通知さ
れる場合に、例えば、ネット1,2はステーブルネット、
ネット3は非ステーブルネットと検出して、その検出結
果を図12に示すように変数ステーブルフラグに格納し
ていくのである。
【0044】変数ステーブルフラグにステーブルネット
の検出結果を格納すると、ステーブルネット消去プログ
ラム3は、続いて、ステーブルネットがローカルオプテ
ィマム状態に陥らせる要因となるものであることから、
検出されたステーブルネットを非ステーブルネット化し
ていく処理を実行する。
【0045】図13、図14及び図15に、ステーブル
ネット消去プログラム3が実行するステーブルネットの
消去のための処理フローの一実施例を図示する。次に、
これらの処理フローに従って、ステーブルネット消去プ
ログラム3の実行するステーブルネット消去処理につい
て説明する。
【0046】ステーブルネット消去プログラム3は、ス
テーブルネットが検出されると、図13の処理フローに
示すように、先ず最初に、ステップ1で、変数ムーブド
フラグの全てのエントリー(セルに対応付けて備えられ
る)にフラグ値“0”をセットする。この変数ムーブド
フラグの各エントリーは、そのセルが一度移動処理の対
象とされたことがあるか否かを表示するものであって、
このステップ1では、図16に示すように、全てのセル
が未だ移動処理の対象とされていないことを表示すべく
フラグ値“0”をセットするのである。
【0047】次に、ステップ2で、変数ステーブルフラ
グにステーブルネットであることが登録されていて、か
つ、実際にカットされているネットを処理対象とする本
来のステーブルネットとして選び出して、その選び出し
たステーブルネットのネット名を変数ステーブルネット
テーブルに登録し、続くステップ3で、変数ステーブル
ネットテーブルの全てのエントリーにフラグ値“0”を
セットする。この変数ステーブルネットテーブルの各エ
ントリーは、そのステーブルネットに対しての処理が終
了したか否かを表示するものであって、このステップ2
/ステップ3では、図17に示すように、変数ステーブ
ルネットテーブルにステーブルネットのネット名を登録
するとともに、全てのステーブルネットに対しての処理
が未だ実行されていないことを表示すべく全てのエント
リーにフラグ値“0”をセットするのである。
【0048】続いて、ステップ4で、変数ステーブルネ
ットテーブルの全てのエントリーのフラグ値が“1”と
なるまで、ステップ5ないしステップ7の処理を繰り返
し実行することを指示する。
【0049】すなわち、ステップ5で、変数ステーブル
ネットテーブルに登録されているステーブルネットの中
から、フラグ値“0”を示すステーブルネットをランダ
ムに選択し、続くステップ6で、その選択したステーブ
ルネットにつながる全てのセルが1つのブロックに集ま
るようにとセルを移動させ、続くステップ7で、その選
択したステーブルネットのフラグ値を“1”にセットし
ていく処理を繰り返していくのである。
【0050】図14及び図15に示す処理フローは、こ
の図13の処理フローのステップ6で実行するセル移動
処理の詳細な処理フローである。次に、この処理フロー
について説明する。
【0051】ステーブルネットのセル移動要求がある
と、図14の処理フローに示すように、先ず最初に、ス
テップ1で、セル移動要求のあるステーブルネットにつ
ながる全てのセルについて、変数ムーブドフラグのフラ
グ値として“1”が登録されているか否かを調べる。す
なわち、セル移動要求のあるステーブルネットにつなが
る全てのセルが、既に移動処理対象とされたことがある
か否かを調べるのである。
【0052】次に、ステップ2で、ステップ1のチェッ
ク処理に従って全てのセルのフラグ値が“0”であるか
否かを判断して、全てのセルのフラグ値が“0”である
ことを判断するとき、すなわち、移動処理対象とされた
ことのないセルばかりであることを判断するときには、
ステップ3に進んで、乱数に従って移動先のブロックを
決定して、セル移動要求のあるステーブルネットにつな
がるセルの内、その移動先のブロックに配置されない方
のセルをその移動先のブロックへ移動する。
【0053】一方、ステップ2で、ステップ1のチェッ
ク処理に従って全てのセルのフラグ値が“0”でないこ
とを判断するときには、ステップ4に進んで、フラグ値
“1”を示すセルが片側のブロックに集まっているか否
かを判断して、片側のブロックに集まっていることを判
断するときには、ステップ5に進んで、フラグ値“1”
を示すセルの配置されている方のブロックへ、セル移動
要求のあるステーブルネットにつながるセルを移動す
る。すなわち、一度移動処理対象とされたことをあるセ
ルについては移動を禁止していく条件を課しつつ、セル
の移動処理を実行していくのである。
【0054】そして、ステップ3/ステップ5の処理を
終了し、また、ステップ4でフラグ値“1”を示すセル
が片側のブロックに集まっていないことを判断するとき
には、ステップ6に進んで、セル移動要求のあるステー
ブルネットにつながる全てのセルについて、変数ムーブ
ドフラグにフラグ値“1”をセットして処理を終了す
る。
【0055】このようにして、図14の処理フローで
は、セル移動要求のあるステーブルネットにつながる全
てのセルが1つのブロックに集まるようにとセルを移動
させていくのであるが、この処理フローでは、セル移動
にあたって、各ブロックの示すブロック面積とセル総和
面積との面積比のバランスを考慮していない。
【0056】これに対して、図15の処理フローでは、
2つのブロック面積が等しい場合を想定して、図14の
処理フローのステップ3に相当するステップ3で、乱数
に従って移動先のブロックを決定するのではなくて、セ
ル総和面積の小さいブロックを移動先のブロックとして
決定し、また、図14の処理フローのステップ5に相当
するステップ5で、フラグ値“1”を示すセルの配置さ
れている方のブロックへ無条件にセルを移動させるので
はなくて、そのブロックのセル総和面積が小さいことを
条件にしてセルを移動させるよう処理している。
【0057】このようにして、ステーブルネット消去プ
ログラム3は、ミニカット法実行プログラム2からロー
カルオプティマム状態に膠着した実行結果のセル・ネッ
ト情報を受け取ると、図8や図9や図10の処理フロー
に従って、ローカルオプティマム状態に陥らせる要因と
なるステーブルネットを検出し、それに続いて、図13
や図14や図15の処理フローに従って、その検出され
たステーブルネットを可能な限り非ステーブルネット化
していくよう処理するのである。
【0058】この処理に従って、ステーブルネット消去
プログラム3は、ミニカット法実行プログラム2から図
4に示すようなセル・ネット情報を受け取ると、例え
ば、この中に含まれるネット1というステーブルネット
をブロックBに集め、ネット2というステーブルネット
をブロックAに集めることで、この受け取ったセル・ネ
ット情報を図18に示すようなセル・ネット情報に変更
していく。すなわち、ミニカット法実行プログラム2か
ら通知される図7に示したセル配置情報を、図19に示
すように変更していくのである。
【0059】このセル配置情報の変更処理を終了する
と、ステーブルネット消去プログラム3は、続いて、ミ
ニカット法実行プログラム2に対して、更新したセル位
置情報を新たなセル位置情報として用いてミニカット法
を再開していくことを指示する。
【0060】このステーブルネット消去プログラム3か
らの再開指示を受け取ると、ミニカット法実行プログラ
ム2は、再びミニカット法の実行に入っていく。そし
て、このミニカット法の実行により求まるネットのカッ
ト数がローカルオプティマム状態に止まっているのか、
あるいは、グローバルオプティマム状態にまで到達でき
たのかを判断して、グローバルオプティマム状態にまで
到達できたことを判断するときには、そのミニカット法
の実行結果のセル配置を出力する。一方、ローカルオプ
ティマム状態に止まっていることを判断するときには、
再び、ステーブルネット消去プログラム3を起動してい
く。
【0061】このようにして、集積回路セル配置決定装
置1は、2分割のミニカット法を実行することでカット
数がローカルオプティマム状態に達するときには、ロー
カルオプティマム状態に陥らせる要因となるステーブル
ネットを検出して、そのステーブルネットを消去してか
ら、再びミニカット法を実行していくことを繰り返して
いくことで、設定されたカットラインに対しての最適な
セル配置を決定していくよう処理するのである。
【0062】次に、ミニカット法実行プログラム2が4
分割のミニカット法を実行する場合の適用例に従って本
発明を詳細に説明する。この4分割のミニカット法を用
いる場合には、2分割のミニカット法を用いる場合と異
なって、4つのブロックが存在することと、カットライ
ンが4つのカットラインセグメントで構成されることに
対応して、本発明を実現するにあたって、配線長及び配
線混雑度を考慮する必要がでてくるという点である。
【0063】ミニカット法実行プログラム2は、先ず最
初に、セルの初期配置と4分割する2本のカットライン
とが与えられると、そのセル初期配置を起点にしてミニ
カット法の実行に入って、ネットのカット数がローカル
オプティマム状態に達するとその実行を終了して、その
実行結果のセル・ネット情報をステーブルネット消去プ
ログラム3に通知する。
【0064】例えば、ミニカット法の実行結果として、
図20に示すようなセル・ネット情報が得られたとする
と、ミニカット法実行プログラム2は、ステーブルネッ
ト消去プログラム3に対して、各ネットがどのセルに接
続されているかを表す図21に示すようなセルリスト
と、各セルがどのネットに接続されているかを表す図2
2に示すようなネットリストと、各セルがどちらのブロ
ックに配置されているのかを表す図23に示すようなセ
ル配置情報とを通知するのである。
【0065】このようにしてミニカット法実行プログラ
ム2からセル・ネット情報を受け取ると、ステーブルネ
ット消去プログラム3は、先ず最初に、受け取ったネッ
トの中からローカルオプティマム状態に陥らせる要因と
なるステーブルネットを検出して、その検出結果を変数
ステーブルフラグに格納する。
【0066】図24に、ステーブルネット消去プログラ
ム3が実行するステーブルネットの検出のための処理フ
ローの一実施例を図示する。すなわち、ミニカット法実
行プログラム2からセル・ネット情報を受け取ると、ス
テーブルネット消去プログラム3は、図24の処理フロ
ーに示すように、ミニカット法実行プログラム2の処理
開始時点にカットされているネットを検出して、その検
出結果を図25に示すように変数カットフラグに格納し
てからミニカット法実行プログラム2を起動し、そのミ
ニカット法実行プログラム2の処理終了時点で、変数カ
ットフラグにカット状態が登録されていて、かつ、処理
終了時点にもカットされているネットをステーブルネッ
トと判断し、そうでないときには、そのネットをステー
ブルネットではないと判断して、その検出結果を変数ス
テーブルフラグに格納していくことになる。
【0067】このようにして、ステーブルネット消去プ
ログラム3は、この図24の処理フローを実行すること
で、例えば、図20のセル・ネット情報が通知される場
合に、例えば、ネット1,2はステーブルネットであると
検出して、その検出結果を図26に示すように変数ステ
ーブルフラグに格納していくのである。
【0068】変数ステーブルフラグにステーブルネット
の検出結果を格納すると、ステーブルネット消去プログ
ラム3は、続いて、ステーブルネットがローカルオプテ
ィマム状態に陥らせる要因となるものであることから、
検出されたステーブルネットを非ステーブルネット化し
ていく処理を実行する。
【0069】このステーブルネット消去のために実行す
る処理フローは、配線長及び配線混雑度を考慮しないと
きには、ブロックが4つあるという点を除けば、図1
3、図14及び図15で示した処理フローと同じものと
なる。
【0070】一方、配線長を考慮するときには、図27
の処理フローを実行することで、検出されたステーブル
ネットを非ステーブルネット化し、配線混雑度を考慮す
るときには、図28の処理フローを実行することで、検
出されたステーブルネットを非ステーブルネット化して
いく。次に、これらの処理フローに従って、ステーブル
ネット消去プログラム3の実行するステーブルネット消
去処理について説明する。
【0071】ステーブルネット消去プログラム3は、配
線長を考慮するときには、ステーブルネットが検出され
ると、図27の処理フローに示すように、先ず最初に、
ステップ1で、変数ムーブドフラグの全てのエントリー
にフラグ値“0”をセットする。上述したように、変数
ムーブドフラグの各エントリー(セルに対応付けて備え
られる)は、そのセルが一度移動処理の対象とされたこ
とがあるか否かを表示するものであって、このステップ
1では、図29に示すように、全てのセルが未だ移動処
理の対象とされていないことを表示すべくフラグ値
“0”をセットするのである。
【0072】次に、ステップ2で、変数ステーブルフラ
グにステーブルネットであると登録されているネットの
ネット名を変数ステーブルネットテーブルに登録し、続
くステップ3で、変数ステーブルネットテーブルの全て
のエントリーにフラグ値“0”をセットする。この変数
ステーブルネットテーブルの各エントリーは、そのステ
ーブルネットに対しての処理が終了したか否かを表示す
るものであって、このステップ2/ステップ3では、図
30に示すように、変数ステーブルネットテーブルにス
テーブルネットのネット名を登録するとともに、全ての
ステーブルネットに対しての処理が未だ実行されていな
いことを表示すべく全てのエントリーにフラグ値“0”
をセットするのである。
【0073】続いて、ステップ4で、ステーブルネット
を配線長の長い順にソートする。上述したように、4分
割のミニカット法に従う場合には、各ネットの示すカッ
ト数(横切るカットラインセグメントの個数)が各ネッ
トの配線長に対応していることから、このステップ4で
は、カット数の多い順にステーブルネットをソートする
のである。
【0074】続いて、ステップ5で、配線長の長いステ
ーブルネットに対して、ステップ6ないしステップ8の
処理を繰り返し実行することを指示する。すなわち、ス
テップ6で、変数ステーブルネットテーブルに登録され
ているステーブルネットの中から、フラグ値“0”を示
すステーブルネットをランダムに選択し、続くステップ
7で、その選択したステーブルネットにつながる全ての
セルが1つのブロックに集まるようにとセルを移動さ
せ、続くステップ8で,その選択したステーブルネット
のフラグ値を“1”にセットしていく処理を繰り返して
いくのである。
【0075】ここで、このステップ7でのセル移動処理
(後述するステップ11でのセル移動処理についても同
様)にあたっては、一度移動処理対象とされたことのあ
るセルについては移動を禁止しつつ、セルの移動処理を
実行していくという図14で説明した方法を採るととも
に、各ブロックの示すブロック面積とセル総和面積との
面積比がバランスするようにと、セルの移動処理を実行
していくという図15で説明した方法を採ることにな
る。
【0076】そして、ステップ5で、配線長の長いステ
ーブルネットに対しての処理終了を確認すると、ステッ
プ9に進んで、変数ステーブルネットテーブルの全ての
エントリーのフラグ値が“1”となるまで、ステップ1
0ないしステップ12の処理を繰り返し実行することを
指示する。
【0077】すなわち、ステップ10で、変数ステーブ
ルネットテーブルに登録されているステーブルネットの
中から、フラグ値“0”を示すステーブルネット(配線
長の短いステーブルネットが残っている)をランダムに
選択し、続くステップ11で、その選択したステーブル
ネットにつながる全てのセルが1つのブロックに集まる
ようにとセルを移動させ、続くステップ12で、その選
択したステーブルネットのフラグ値を“1”にセットし
ていく処理を繰り返していくのである。
【0078】ここで、一度移動処理対象とされたことの
あるセルについては移動を禁止しつつセルの移動処理を
実行していく構成を採っていることから、この図27の
処理フローでは、配線長の長いステーブルネットの消去
処理が優先されて実行されていくことになるのである。
【0079】一方、ステーブルネット消去プログラム3
は、配線混雑度を考慮するときには、ステーブルネット
が検出されると、図28の処理フローを実行する。この
処理フローと図27の処理フローとの違いは、図27の
処理フローでは、配線長の長いステーブルネットを優先
的に消去しているのに対して、図28の処理フローで
は、図31に示すように、4つのカットラインセグメン
トの配線混雑度を考慮して、配線混雑度の大きいカット
ラインをカットするステーブルネットを優先的に消去し
ている点である。
【0080】なお、この図27/図28の処理フローで
用いるステーブルネットは、図24で処理フローで説明
したように、ミニカット法の処理開始時にカットされて
いるとともに、ミニカット法の処理終了時にもカットさ
れているネットをステーブルネットとして検出する構成
を採ったが、このネット条件に加えて、配線長が長いと
か、配線混雑度が大きいカットラインをカットするとい
ったネット条件を付加することも有効である。
【0081】このようにして、ステーブルネット消去プ
ログラム3は、ミニカット法実行プログラム2からロー
カルオプティマム状態に膠着した実行結果のセル・ネッ
ト情報を受け取ると、図24の処理フローに従って、ロ
ーカルオプティマム状態に陥らせる要因となるステーブ
ルネットを検出し、それに続いて、図13や図14や図
15や図27や図28の処理フローに従って、その検出
されたステーブルネットを可能な限り非ステーブルネッ
ト化していくよう処理するのである。
【0082】この処理に従って、ステーブルネット消去
プログラム3は、ミニカット法実行プログラム2から図
20に示すようなセル・ネット情報を受け取ると、例え
ば、この中に含まれるネット1というステーブルネット
をブロックA,Bに集め、ネット2というステーブルネ
ットをブロックC,Dに集めることで、この受け取った
セル・ネット情報を図32に示すようなセル・ネット情
報に変更していく。すなわち、ミニカット法実行プログ
ラム2から通知される図23に示したセル配置情報を、
図33に示すように変更していくのである。
【0083】このセル配置情報の変更処理を終了する
と、ステーブルネット消去プログラム3は、続いて、ミ
ニカット法実行プログラム2に対して、更新したセル位
置情報を新たなセル位置情報として用いてミニカット法
を再開していくことを指示する。
【0084】このステーブルネット消去プログラム3か
らの再開指示を受け取ると、ミニカット法実行プログラ
ム2は、再びミニカット法の実行に入っていく。そし
て、このミニカット法の実行により求まるネットのカッ
ト数がローカルオプティマム状態に止まっているのか、
あるいは、グローバルオプティマム状態にまで到達でき
たのかを判断して、グローバルオプティマム状態にまで
到達できたことを判断するときには、そのミニカット法
の実行結果のセル配置を出力する。一方、ローカルオプ
ティマム状態に止まっていることを判断するときには、
再び、ステーブルネット消去プログラム3を起動してい
く。
【0085】このようにして、集積回路セル配置決定装
置1は、4分割のミニカット法を実行することでカット
数がローカルオプティマム状態に達するときには、ロー
カルオプティマム状態に陥らせる要因となるステーブル
ネットを検出して、そのステーブルネットを消去してか
ら、再びミニカット法を実行していくことを繰り返して
いくことで、設定されたカットラインに対しての最適な
セル配置を決定していくよう処理するのである。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ミニカット法を実行することでカット数がローカルな安
定状態に達すると、ローカルな安定状態に陥らせる要因
となるステーブルネットを検出して、そのステーブルネ
ットを消去してから、再びミニカット法を実行していく
ことを繰り返していく構成を採ることから、従来よりも
確実にカット数の少ない安定状態に到達できるようにな
るとともに、グローバルな安定状態に到達できる可能性
が極めて高くなる。
【0087】そして、配線長が長いステーブルネットを
優先的に消去していったり、混雑度の大きいカットライ
ンを横切るステーブルネットを優先的に消去していった
り、各ブロックの示すブロック面積とセル総和面積との
面積比が同一となるようにとセルを移動しつつステーブ
ルネットを消去していくことから、ネットの配線長が短
く、混雑度が均一で、面積的にもバランスのとれたセル
配置を決定できるようになる。
【0088】このようにして、本発明を用いることで、
ミニカット法に従って集積回路のセルの配置形態を決定
するときにあって、最適な配置形態を決定できるように
なるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】ステーブルネットの説明図である。
【図3】本発明の一実施例である。
【図4】セル・ネット情報の一例である。
【図5】セルリストの一例である。
【図6】ネットリストの一例である。
【図7】セル配置情報の一例である。
【図8】ステーブルネット消去プログラムの処理フロー
である。
【図9】ステーブルネット消去プログラムの処理フロー
である。
【図10】ステーブルネット消去プログラムの処理フロ
ーである。
【図11】カットフラグの説明図である。
【図12】ステーブルフラグの説明図である。
【図13】ステーブルネット消去プログラムの処理フロ
ーである。
【図14】ステーブルネット消去プログラムの処理フロ
ーである。
【図15】ステーブルネット消去プログラムの処理フロ
ーである。
【図16】ムーブドフラグの説明図である。
【図17】ステーブルネットテーブルの説明図である。
【図18】セル・ネット情報の一例である。
【図19】セル配置情報の変更例である。
【図20】セル・ネット情報の一例である。
【図21】セルリストの一例である。
【図22】ネットリストの一例である。
【図23】セル配置情報の一例である。
【図24】ステーブルネット消去プログラムの処理フロ
ーである。
【図25】カットフラグの説明図である。
【図26】ステーブルフラグの説明図である。
【図27】ステーブルネット消去プログラムの処理フロ
ーである。
【図28】ステーブルネット消去プログラムの処理フロ
ーである。
【図29】ムーブドフラグの説明図である。
【図30】ステーブルネットテーブルの説明図である。
【図31】配線混雑度の説明図である。
【図32】セル・ネット情報の一例である。
【図33】セル配置情報の変更例である。
【図34】ミニカット法の処理フローである。
【図35】ミニカット法の説明図である。
【図36】ミニカット法の説明図である。
【図37】ミニカット法の説明図である。
【図38】ミニカット法の説明図である。
【図39】ミニカット法の説明図である。
【符号の説明】
1 集積回路セル配置決定装置 2 ミニカット法実行プログラム 3 ステーブルネット消去プログラム

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミニカット法に従い、カットラインを横
    切るセル間接続のネット数が最小となるべくセルを移動
    していくことで、集積回路を構成する複数のセルの配置
    形態を決定する集積回路の配置決定方法において、 ミニカット法を実行し、ネットのカット数が安定状態に
    到達するときに、ネットの中から、該安定状態に陥らせ
    要因となるステーブルネットを検出するミニカット法実
    行処理過程と、上記ミニカット法実行処理過程で検 出されたステーブル
    ネットの全て又は一部を選択して、この選択するステー
    ブルネットに接続されている異なるブロックに配置され
    るセルをいずれかのブロックに移動させてから、上記ミ
    ニカット法実行処理過程を起動するステーブルネット消
    去処理過程とを備えることを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の集積回路の配置決定方法
    において、ミニカット法実行処理過程で、ミ ニカット法の処理開始
    時にカットされているとともに、ミニカット法の処理終
    了時にもカットされているネットをステーブルネットと
    して検出するよう処理することを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の集積回路の配置決定方法
    において、ミニカット法実行処理過程で、ミ ニカット法の処理終了
    時点でカットされているとともに、多くのセルが接続さ
    れているネットをステーブルネットとして検出するよう
    処理することを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の集積回路の配置決定方法
    において、ミニカット法実行処理過程で、ミ ニカット法の処理終了
    時点でカットされているとともに、多くのセル端子が接
    続されているネットをステーブルネットとして検出する
    よう処理することを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  5. 【請求項5】 請求項2、3又は4記載の集積回路の配
    置決定方法において、ミニカット法実行処理過程で、2 分割よりも高次の分割
    形式のミニカット法を用いるときにあって、更に、配線
    長が長いことを条件にしてステーブルネットを検出して
    いくよう処理することを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  6. 【請求項6】 請求項2、3又は4記載の集積回路の配
    置決定方法において、ミニカット法実行処理過程で、2 分割よりも高次の分割
    形式のミニカット法を用いるときにあって、更に、混雑
    度の大きいカットラインを横切ることを条件にしてステ
    ーブルネットを検出していくよう処理することを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  7. 【請求項7】 請求項2、3又は4記載の集積回路の配
    置決定方法において、ミニカット法実行処理過程で、2 分割よりも高次の分割
    形式のミニカット法を用いるときにあって、更に、配線
    長が長く、かつ、混雑度の大きいカットラインを横切る
    ことを条件にしてステーブルネットを検出していくよう
    処理することを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7に記載されるいずれか
    の集積回路の配置決定方法において、 2分割よりも高次の分割形式のミニカット法が用いられ
    るときにあって、ステーブルネット消去処理過程で、配
    線長が長いステーブルネットを優先しつつ選択処理を実
    行していくよう処理することを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7に記載されるいずれか
    の集積回路の配置決定方法において、 2分割よりも高次の分割形式のミニカット法が用いられ
    るときにあって、ステーブルネット消去処理過程で、混
    雑度の大きいカットラインを横切るステーブルネットを
    優先しつつ選択処理を実行していくよう処理すること
    を、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし7に記載されるいずれ
    かの集積回路の配置決定方法において、 2分割よりも高次の分割形式のミニカット法が用いられ
    るときにあって、ステーブルネット消去処理過程で、配
    線長が長く、かつ、混雑度の大きいカットラインを横切
    るステーブルネットを優先しつつ選択処理を実行してい
    くよう処理することを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10に記載されるいず
    れかの集積回路の配置決定方法において、ステーブルネット消去処理過程で 、一度移動処理の対象
    とされたセルについては移動を禁止する条件を課しつつ
    セルの移動を実行していくよう処理することを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11に記載されるいず
    れかの集積回路の配置決定方法において、ステーブルネット消去処理過程で 、各ブロックの示すブ
    ロック面積とセル総和面積との面積比がバランスするよ
    うにとセルの移動を実行していくよう処理することを、 特徴とする集積回路の配置決定方法。
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