JP2922093B2 - セメントクリンカ製造装置 - Google Patents
セメントクリンカ製造装置Info
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Description
温度を下げることができるようにしたセメントクリンカ
製造装置に関する。
は主にロータリキルン(回転焼成炉)を用いて、温度1
400〜1600℃程度で焼成されている。すなわち、
焼成温度1500℃を目標として焼成し、この場合に許
容される焼成温度幅は約50〜100℃であり、その焼
成温度を維持することはエネルギーコストのみならず公
害防止上も大きな負担となっている。
は、図6に示すように、予熱炉を複数段に組み合わせた
予熱装置1と、その予熱装置1で予熱された原料を仮焼
する仮焼炉2と、仮焼された原料を焼成しクリンカを形
成するロータリーキルン3と、この焼成されたクリンカ
を冷却するクリンカクーラー4と、クリンカクーラー4
に冷却用としての空気を送風する送風機5とからなる。
その後、製品化工程(図示せず)へ搬送され、粉砕、分
級を経て、製品化される。このようなセメントクリンカ
製造装置におけるセメントクリンカの焼成には、セメン
トクリンカ原料が予熱装置1および仮焼炉2にて温度 8
00〜900 ℃に昇温されてロータリキルン3に投入され、
温度を約 1500 ℃に昇温させる。このロータリキルン3
では、原料への熱伝導率が低いため、 1300 〜 1400 ℃
に昇温させるのに少なくとも 10 分以上かかるため、昇
温速度が約 50 ℃/min以下になる。
用いた焼成技術においては、セメントクリンカの焼成に
は約1500℃で焼成することが行われており、製造装
置の省エネルギ化および窒素酸化物等を低減した低公害
化の要請のためには、焼成温度が1300〜1400℃
程度のより低温度で焼成することが望まれているが、低
温度で焼成するには塩素系のフラックスを添加しなけれ
ばならないかまたは焼成時間を長くしなければならない
ため公害防止上およびコスト低減上好ましくない、さら
にまた、焼成時間を長くした低温焼成により生成させた
セメントを用いたモルタルやコンクリートは強度が低い
等の問題点があった。
を解消するためのものであり、そのための課題は、公害
防止効果およびコスト低減効果を生じ、フラックスを添
加せずに低温焼成しても高強度なモルタルまたはコンク
リートが得られるセメントクリンカを生成させるセメン
トクリンカ製造装置を提供することにある。
できるようにするため、図1に示す実施例装置のよう
に、セメントクリンカ製造装置を構成する。
メントクリンカ用原料を投入後、予熱し、仮焼してから
焼成することによりセメントクリンカを製造する装置に
おいて、仮焼炉と焼成炉との間に、仮焼されたセメント
クリンカ用原料を 100℃/min 以上の昇温速度で 1300
〜 1400 ℃の焼成反応温度まで昇温させる少なくとも1
つの急速昇温炉を備え、かつ前記焼成炉は原料中の遊離
石灰が所定含有量になるまで前記 1300 〜 1400 ℃の焼
成反応温度域を保持できることを特徴とするものであ
る。
急速昇温炉と前記焼成炉とを単一の急速昇温炉により兼
用させることもできる。そしてまた、セメントクリンカ
製造装置は、前記急速昇温炉を、流動層炉、噴流層炉、
噴流流動層炉、プラズマ炉、電融炉のいずれかとするこ
とが望ましい。
は、前記焼成炉を、流動層炉、噴流層炉、噴流流動層
炉、プラズマ炉、電融炉、またはロータリキルンのいず
れかとすることが望ましい。
ンカ製造装置では、セメントクリンカ用原料を予熱し、
仮焼してから、仮焼炉と焼成炉との間に備えた急速昇温
炉によって、仮焼されたセメントクリンカ用原料を 100
℃/min 以上の昇温速度で 1300 〜 1400 ℃の焼成反応
温度まで、すみやかに融液反応温度以上に昇温させ、焼
成炉により原料中の遊離石灰が所定含有量になるまで前
記 1300 〜 1400℃の焼成反応温度域で保持させて、フ
ラックスを添加せずに低温焼成する。
一の急速昇温炉によって、急速昇温炉と焼成炉とを兼用
させた場合、仮焼後に急速昇温炉に投入されたセメント
クリンカ用原料を 100℃/min 以上の昇温速度で 1300
〜 1400 ℃の焼成反応温度域まで急速に昇温させ、引き
続いて原料中の遊離石灰が所定含有量になるまで前記13
00 〜 1400 ℃の焼成反応温度域で保持させて、遊離石
灰の少ないセメントクリンカを焼成させる。
急速昇温炉を流動層炉、噴流層炉、噴流流動層炉、プラ
ズマ炉、電融炉のいずれかとする場合、投入されたセメ
ントクリンカ用原料を 100℃/min 以上の昇温速度で 1
300 〜 1400 ℃の焼成反応温度域まで急速に昇温させる
ことができ、その後の焼成炉による低温焼成を容易にさ
せ、遊離石灰の少ないセメントクリンカを焼成させる。
は、焼成炉が流動層炉、噴流層炉、噴流流動層炉、プラ
ズマ炉、電融炉、またはロータリキルンのいずれかとす
る場合、容易に低温焼成温度 1300 〜 1400 ℃に保持で
き、かつ焼成反応温度保持時間を調整することができ
て、遊離石灰含有量の調節を容易にさせる。
る。 〔第1実施例の構成〕セメントクリンカ製造装置の第1
実施例は、急速昇温炉として流動層炉を、焼成炉として
ロータリキルンを備えた場合のセメントクリンカ製造装
置で、そのブロック図を図1に、装置構成を図2に示
す。
は、予熱炉を複数段に組み合わせた予熱装置1と、予熱
された原料を仮焼しておよそ800〜900℃に昇温さ
せる仮焼炉2と、仮焼された原料が投入されると100
℃/min以上の昇温速度で温度1300〜1400℃
まで昇温させる急速昇温炉12と、急速昇温された原料
が移送されると原料温度1300〜1400℃を一定時
間維持して焼成反応させる焼成炉13とからなる。
クーラ14に移送されて送風機15から供給される冷却
空気によって冷却される。送風機15からの空気は、ク
リンカクーラ14内で加熱されて昇温し、クリンカクー
ラ14から焼成炉13側への送風と仮焼炉2側への送風
とに分岐される。クリンカクーラ14から焼成炉13側
への送風は、焼成炉13内でさらに加熱されて昇温し、
焼成炉13に接続している急速昇温炉12へ送られ、急
速昇温炉12に堆積している原料を流動化させる流動化
用加熱気体および燃焼用空気として利用される。また、
クリンカクーラ14で分岐した仮焼炉2側への送風は仮
焼用加熱気体および燃焼用空気として利用される。
動層炉を構成する。仮焼炉2からの原料を側壁部より投
入させ、焼成炉13側から粉体流動化のための加熱空気
を導入し、下部側方からは燃料を導入して燃焼させ、そ
の燃焼ガスを流動する粉体を通過させて粉体を昇温さ
せ、舞い上がった粉体を気体の流動に従って、側壁中央
部の排出管12aから焼成炉13の入口側へ移送させ
る。
〜200℃/minの昇温能力を有し、原料到達温度は
1400℃まで昇温可能とする。焼成炉13は、急速昇
温炉12で必要とした経過時間に相当する処理時間分の
ドラム長さだけ短く形成したロータリキルンとする。こ
の焼成炉13はもっぱら焼成反応処理に用い、定常的に
目標処理温度(最高温度≦1400℃)を維持するよう
に運転される。この焼成炉13における処理温度が低く
抑えられるようになったことに付随して、クリンカクー
ラ14への冷却用空気の送風量を下げることができるよ
うになり、冷却性能を従来よりも低く抑えられるように
なる。
第1実施例においては、セメントクリンカ用原料を、予
熱装置1で予熱し、仮焼炉2によって800〜900℃
まで昇温させて仮焼してから、急速昇温炉12に投入す
る。急速昇温炉12では下部より加熱空気を導入させる
とともに下部側方からは燃料を導入して、燃料を空気と
混合して燃焼させ、導入された加熱空気と燃焼ガスによ
って、炉内に堆積している粉体を流動化させるとともに
粉体を100〜200℃/minの昇温速度により目標
処理温度1300〜1400℃まで昇温させ、そして、
舞い上がった粉体を気体の流れにのせて側壁中央部に設
けられている排出管12aを介して排出させ、接続して
いる焼成炉13へ移送させる。急速昇温された原料が導
入された焼成炉13では、引き続き温度を1300〜1
400℃に維持して、遊離石灰(f−CaO)が所定範
囲の含有量に低減するまで、焼成反応を続行させる。
例では、急速昇温させたことによって焼成反応を急速に
進行させることができるようになり、このため、焼成温
度をおよそ100〜200℃低下させることができて、
従来に比較して、最高焼成温度を下げることができ、熱
消費量を3〜5%低減でき、窒素酸化物の発生量を20
〜30%抑制させることができる。
造装置の第2実施例は、急速昇温炉として流動層炉を備
えるとともに焼成炉にも流動層炉を備えたセメントクリ
ンカ製造装置で、そのブロック図を図3に示す。第2実
施例のセメントクリンカ製造装置は、予熱炉を複数段に
組み合わせた予熱装置1と、予熱された原料をおよそ8
00〜900℃に昇温させて仮焼させる仮焼炉2と、仮
焼された原料が投入されると100℃/min以上の昇
温速度で1300〜1400℃まで昇温させる第1実施
例と同じ性能を有する急速昇温炉12と、急速昇温され
た原料が投入されると原料温度1300〜1400℃を
一定時間維持して焼成反応を継続させる流動層焼成炉1
3aとからなる。
2と同型式の装置であるが、もっぱら焼成反応処理に用
い、定常的に目標処理温度(最高温度≦1400℃)を
維持するように運転される。この流動層焼成炉13aで
焼成されたセメントクリンカは、クリンカクーラ(図示
せず)に移送されると、送風機(図示せず)から供給さ
れる冷却空気によって所定温度に冷却される。
第2実施例においては、セメントクリンカ用原料を、予
熱装置1により予熱し、仮焼炉2によって800〜90
0℃まで昇温させて仮焼してから、急速昇温炉12に投
入する。急速昇温炉12では下部より加熱空気を導入す
るとともに下部側方からは燃料を導入し、燃料を空気と
混合して燃焼させ、導入された加熱空気と燃焼ガスによ
って、炉内に堆積している粉体を流動化させるとともに
粉体を100〜200℃/minの昇温速度により目標
処理温度1300〜1400℃まで昇温させ、そして、
舞い上がった粉体を気体の流れにのせて側壁中央部に設
けられている排出管(図示せず)を介して排出させて、
接続している流動層焼成炉13aへ移送させる。セメン
トクリンカ用原料が導入された流動層焼成炉13aで
は、引き続き処理温度を1300〜1400℃に維持
し、遊離石灰(f−CaO)が所定範囲の含有量に低減
するまで、焼成反応を続行させる。
例では、従来に比較して、急速昇温させたことによって
焼成反応を急速に進行させることができるとともに、最
高焼成温度を下げることができ、このため、熱消費量を
低減させることができ、窒素酸化物の発生量を低減させ
ることができる。また、焼成炉として流動層焼成炉13
aを用いたことによって、ロータリキルンを用いた場合
に比較して、より精密な温度管理ができ、成分調整が容
易にできる。
造装置の第3実施例は、予熱装置、仮焼炉、急速昇温炉
としてそれぞれ流動層炉を備えて多段式急速昇温炉を形
成させたセメントクリンカ製造装置で、そのブロック図
を図4に示す。第3実施例のセメントクリンカ製造装置
は、セメントクリンカ用原料を予熱する予熱用の流動層
炉21と、予熱された原料をおよそ800〜900℃に
昇温させて仮焼する仮焼用の流動層炉22と、仮焼され
た原料を100℃/min以上の昇温速度で1300〜
1400℃まで昇温させる急速昇温炉12と、急速昇温
させた原料の温度1300〜1400℃を一定時間維持
して焼成反応を継続させる流動層焼成炉13aとからな
る。
2と同型式の装置であるが、もっぱら焼成反応処理に用
い、定常的に目標処理温度(最高温度≦1400℃)を
維持するように運転される。この流動層焼成炉13aで
焼成されたセメントクリンカは、クリンカクーラ(図示
せず)に移送されると、送風機(図示せず)から供給さ
れる冷却空気によって冷却される。
第3実施例においては、セメントクリンカ用原料を、予
熱用の流動層炉21により予熱し、仮焼用の流動層炉2
2によって800〜900℃まで昇温させて仮焼してか
ら、急速昇温炉12に投入する。急速昇温炉12では下
部より加熱空気を導入させるとともに下部側方からは燃
料を導入して、燃料を空気と混合して燃焼させ、導入さ
れた加熱空気と燃焼ガスによって、炉内に堆積している
粉体を流動化させるとともに粉体を100〜200℃/
minの昇温速度により目標処理温度1300〜140
0℃まで昇温させ、そして、舞い上がった粉体を気体の
流れにのせて側壁中央部に設けられている排出管(図示
せず)を介して排出させて、接続している流動層焼成炉
13aへ移送させる。セメントクリンカ用原料が導入さ
れた流動層焼成炉13aでは、引き続き温度を1300
〜1400℃に維持し、遊離石灰(f−CaO)が所定
範囲の含有量に低減するまで、焼成反応を続行させる。
例では、従来に比較して、急速昇温させたことによって
焼成反応を急速に進行させることができるとともに、最
高焼成温度を下げることができ、このため、熱消費量を
低減させることができ、窒素酸化物の発生量を低減させ
ることができる。また、予熱用の流動層炉21、仮焼用
の流動層炉22、急速昇温炉12、および流動層焼成炉
13aを、すべて流動層炉にし、同一形式の装置を多段
に設けて形成させたことによって、設置すべき装置が統
一されるため、各炉の管理が容易になるとともに、より
精密な温度管理ができ、省エネルギ化を促進させ、公害
防止効果を高め、セメントクリンカの成分調整を容易に
させることができる。
造装置の第4実施例は、第3実施例における急速昇温炉
と流動層焼成炉とを単一の流動層炉により兼用させて多
段式急速昇温炉を形成させたセメントクリンカ製造装置
で、そのブロック図を図5に示す。第3実施例のセメン
トクリンカ製造装置は、セメントクリンカ用原料を予熱
する予熱用の流動層炉21と、予熱された原料を800
〜900℃に昇温させて仮焼する仮焼用の流動層炉22
と、仮焼された原料を100〜200℃/minの昇温
速度により目標処理温度1300〜1400℃まで昇温
させ、そして、その目標処理温度を一定時間維持して焼
成反応を継続させる急速昇温炉12とからなる。その他
は第3実施例と同様である。
第4実施例においては、セメントクリンカ用原料を、予
熱用の流動層炉21により予熱し、仮焼用の流動層炉2
2により仮焼してから、急速昇温炉12に投入する。急
速昇温炉12では、仮焼された原料を100℃/min
以上の昇温速度により1300〜1400℃まで昇温さ
せ、その温度を一定時間維持して、遊離石灰(f−Ca
O)が所定範囲の含有量に低減するまで、焼成反応を続
行させる。
例では、従来に比較して、急速昇温させたことによって
焼成反応を急速に進行させることができるとともに、引
き続き焼成温度を維持し、最高焼成温度を下げることが
でき、第3実施例までの装置よりもさらに一層熱効率を
良くして熱消費量を低減させることができ、窒素酸化物
の発生量を低減させることができる。また、すべて流動
層炉にし、同一形式の装置を多段に設けて形成させると
ともに第3実施例よりも装置数を減少させたことによっ
て、設備費が削減できるとともに、第3実施例よりも一
層各炉の管理を容易にすることができる。
の一例を掲げたにすぎず、別態様を制限するものではな
い。従って、具体的には他の装置構成を採用することも
可能である。例えば、流動層炉の他に、噴流層炉、噴流
流動層炉、プラズマ炉、または電融炉等を使用目的に合
わせ、その性能や経済性を十分有効に発揮させる限り、
適宜選択して設置しても良い。
メントクリンカ製造装置では、セメントクリンカ用原料
を予熱し、仮焼してから、仮焼炉と焼成炉との間に備え
た急速昇温炉によって、仮焼されたセメントクリンカ用
原料を 100℃/min 以上の昇温速度で 1300 〜 1400 ℃
の焼成反応温度まで昇温させ、焼成炉により原料中の遊
離石灰が所定含有量になるまで前記 1300 〜 1400 ℃の
焼成反応温度域で保持させることにより、セメントクリ
ンカ原料を仮焼温度 ( 800〜900 ℃) から目標とする焼
成反応温度 (1300〜1400℃) まで効率良く昇温させるこ
とができるとともに、すみやかに融液反応温度以上に昇
温させて焼成反応に進ませることができ、しかも、セメ
ントクリンカ原料を遊離石灰が所定含有量になるまで焼
成反応温度を保持しておくことができるため、フラック
スを添加せずに従来よりも 100〜200 ℃低い焼成温度で
低温焼成でき、高強度なモルタルまたはコンクリートが
得られるセメントクリンカを製造することができて、セ
メントクリンカの品質を向上させることができるととも
に、セメントクリンカの焼成が効率良くできて、熱消費
量が低減でき、運転費を低減させることができ、しかも
窒素酸化物等の公害物質の発生を低減させることができ
る。
造装置では、急速昇温炉と焼成炉とを単一の急速昇温炉
により兼用させたことにより、仮焼された原料を 100℃
/min 以上の昇温速度で 1300 〜 1400 ℃の焼成反応温
度域まで急速に昇温させ、引き続いて原料中の遊離石灰
が所定含有量になるまで前記 1300 〜 1400 ℃の焼成反
応温度域で保持でき、遊離石灰の少ないセメントクリン
カを熱効率良く焼成させることができるとともに各炉の
管理を容易にすることができ、熱消費量を低減でき、窒
素酸化物の発生量を低減でき、さらに、装置数を減少さ
せることができて設備費が削減できる。
製造装置では、急速昇温炉を流動層炉、噴流層炉、噴流
流動層炉、プラズマ炉、電融炉のいずれかとしたことに
より、従来における焼成装置のロータリキルン単体では
不可能であった 100℃/min以上の昇温速度により昇温
させることができるため、焼成反応へすみやかに移行さ
せることができる。
ンカ製造装置では、焼成炉が流動層炉、噴流層炉、噴流
流動層炉、プラズマ炉、電融炉、またはロータリキルン
のいずれかであることにより、急速昇温炉によって焼成
反応温度にまで急速昇温された原料を焼成炉で焼成反応
温度域に保持してセメントクリンカを焼成させることが
でき、従来よりも低い温度で遊離石灰の少ない高品質な
セメントクリンカが焼成できるとともに省エネルギで低
公害な焼成反応処理を行うことができる。
実施例を示すブロック図である。
実施例を示す構成図である。
実施例を示すブロック図である。
実施例を示すブロック図である。
実施例を示すブロック図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】セメントクリンカ用原料を投入後、予熱
し、仮焼してから焼成することによりセメントクリンカ
を製造する装置において、仮焼炉と焼成炉との間に、仮焼された セメントクリンカ
用原料を 100℃/min以上の昇温速度で 1300 〜 1400
℃の焼成反応温度まで昇温させる少なくとも1つの急速
昇温炉を備え、かつ前記焼成炉は原料中の遊離石灰が所
定含有量になるまで前記 1300 〜 1400 ℃の焼成反応温
度域を保持できることを特徴とするセメントクリンカ製
造装置。 - 【請求項2】前記急速昇温炉と前記焼成炉とを単一の急
速昇温炉により兼用させることを特徴とする請求項1記
載のセメントクリンカ製造装置。 - 【請求項3】前記急速昇温炉が、流動層炉、噴流層炉、
噴流流動層炉、プラズマ炉、電融炉のいずれかであるこ
とを特徴とする請求項1または2記載のセメントクリン
カ製造装置。 - 【請求項4】前記焼成炉が流動層炉、噴流層炉、噴流流
動層炉、プラズマ炉、電融炉、またはロータリーキルン
のいずれかであることを特徴とする請求項1または3記
載のセメントクリンカ製造装置。
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JPH0717751A (ja) | 1995-01-20 |
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