JP2919298B2 - 溶銑予備処理操業における処理剤の投入条件ガイダンス方法 - Google Patents

溶銑予備処理操業における処理剤の投入条件ガイダンス方法

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JP2919298B2
JP2919298B2 JP7075617A JP7561795A JP2919298B2 JP 2919298 B2 JP2919298 B2 JP 2919298B2 JP 7075617 A JP7075617 A JP 7075617A JP 7561795 A JP7561795 A JP 7561795A JP 2919298 B2 JP2919298 B2 JP 2919298B2
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,溶銑予備処理操業にお
いて溶銑中の所定の成分を除去するための処理剤の投入
条件をガイダンスする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶銑中に硫黄(S),リン(P),ケイ
素(Si)が多く含まれると,製鋼時の生産能率が低下
する。そのため,溶銑予備処理として,脱硫処理,脱リ
ン処理,脱ケイ処理が行われる。例えば,脱硫処理で
は,石灰(CaO),カーバイド(CaC2 )等の脱硫
剤を用いて硫黄成分が除去される。脱硫剤の投入量や
入所要時間等の投入条件は,溶銑中のS濃度を目標濃度
以下に低下させることと,操業コストを上昇させないこ
ととのバランスを考慮して決定することが重要である。
そこで,従来は,例えば重回帰等の統計的手法により脱
硫操業をモデル化し,重回帰式を用いてS濃度を推定す
ることにより脱硫剤の投入条件を決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,図8に
示す操業実績例(“鉄と鋼” 1978A21 P64より)からも
明らかなように,例えば脱硫剤の投入量と操業後の脱硫
率との対応特性は非線形となる。そのため,脱硫率の目
標値を複数の区間に分割し,それぞれの区間毎に異なる
複数の重回帰式を用いるようにして近似化を図っている
が,精度を向上させる上で種々の障害があるために,ガ
イダンスされる投入量の精度は必ずしも満足できるもの
ではなかった。上記重回帰式を用いてガイダンスされた
投入量は,操業上のバラツキを考慮していない平均的な
量であり,たとえガイダンスに従って脱硫剤を投入した
としても,確率的にはチャージの半数程度が目標のS濃
度以上になってしまう。そのため,実際の操業時には,
目標のS濃度以下にするために,操業者が経験則に従
い,または主観により,ガイダンスされた量よりも多め
の脱硫剤を投入するようにしているが,経験則又は主観
に基づいているが故にズレが生じやすく,また,そもそ
もガイダンス量自体の精度が悪いために,結果的に脱硫
剤の不足投入,過剰投入が生じ,脱硫不足又は不経済と
なる欠点があった。尚,脱ケイ処理に用いられる脱ケイ
剤や,脱リン処理に用いられる脱リン剤,吹き込み酸
素,温度調整用添加剤等についても上記脱硫剤と同様の
課題があり,さらには,これらの処理剤の投入所要時間
についても同様であり,これを解決するための優れた技
術が待望されている。本発明は,かかる実情に鑑み考え
だされたものであり,その目的は,溶銑予備処理操業に
おける処理剤の投入条件を精度良く,かつ,実用上のバ
ラツキを加味して適正にガイダンスすることが可能な溶
銑予備処理操業における処理剤の投入条件ガイダンス方
法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,第1の発明は,溶銑中の所定の成分を除去するため
の所定の処理剤の溶銑への投入量,上記処理剤の投入所
要時間を含む処理剤の投入条件を入力して上記所定の成
分の濃度が所定値となるように演算を繰り返す教示手順
を経たニューラルネットワークを用いて,該ニューラル
ネットワークにおける上記処理剤の投入量或いは投入所
要時間を含む所定の処理剤の投入条件の一部を固定した
状態で,残りの投入条件を変化させて入力し,溶銑中の
所定の成分を所定濃度にするための処理剤の投入条件を
得るようにしたことを特徴とする溶銑予備処理操業にお
ける処理剤の投入条件ガイダンス方法である。第2の発
明は,上記処理剤が,S,Si,Pのうちのいずれかの
成分を除去するための脱S剤,脱Si剤,脱P剤のうち
のいずれかである溶銑予備処理操業における処理剤の投
入条件ガイダンス方法である。第3の発明は,上記ニュ
ーラルネットワークに操業条件を変化させて繰り返し入
力することにより決定された処理剤の投入条件を実用上
のバラツキを加味して評価し,適切な処理剤投入条件を
決定する溶銑予備処理操業における処理剤の投入条件ガ
イダンス方法である。
【0005】
【作用】上記第1の発明においては,溶銑中の所定の成
分を除去するための所定の処理剤の溶銑への投入量,上
記処理剤の投入所要時間を含む処理剤の投入条件を入力
して上記所定の成分の濃度が所定値となるように演算を
繰り返す教示手順を経たニューラルネットワークを用い
て,様々な操業条件下における上記処理剤の投入量と投
入所要時間とを異ならせた場合の処理後の溶銑中におけ
る上記所定の成分濃度を推定することにより,上記処理
剤の好適な投入条件が決定される。従って,上記処理剤
投入量及び投入所要時間と上記所定の成分濃度との対
応特性が,線形性を示すか非線形性を示すかに関わら
ず,容易に高い推定精度を実現できるので,上記処理剤
の投入条件を適正にガイダンスすることが可能となる。
上記第2の発明においては,脱S剤,脱Si剤,脱P剤
のうちのいずれかの処理剤の投入条件を様々に異ならせ
て,その処理剤に対応するS,Si,Pのうちのいずれ
かの溶銑中の成分の濃度をニューラルネットワークを用
いて推定し,上記処理剤の好適な投入条件を決定する。
従って,脱S剤,脱Si剤,脱P剤の投入条件とS,S
i,Pの濃度との対応特性が線形性を示すか非線形性を
示すかに関わらず,容易に高い推定精度を実現できるの
で,上記脱S剤,脱Si剤,脱P剤の投入条件を適正に
ガイダンスすることが可能となる。上記第3の発明にお
いては,上記ニューラルネットワークに操業条件を変化
させて繰り返し入力することにより決定された処理剤の
投入条件を実用上のバラツキを加味して評価し,適切な
上記処理剤投入条件を決定する。従って,上記評価の条
件に応じた好適な処理剤投入条件をガイダンスすること
が可能となる。
【0006】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。なお,
以下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本
発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0007】図1は,溶銑予備処理における装置構成を
示すブロック図である。溶銑予備処理設備(以下単に
「設備」という)1のプロセスを制御するためにプロセ
ス制御用ホストコンピュータ3が設けられ,このホスト
コンピュータ3に操業者が操作するオペレータ用ワーク
ステーション5が接続されている。ホストコンピュータ
3の内部には,操業時の処理剤の投入量や投入所要時間
を含む投入条件を決定するために用いられるニューラル
ネットワーク7が備えられている。このニューラルネッ
トワーク7の構成については後述する。
【0008】設備1には,溶銑中の硫黄(S)成分を除
去するための脱硫部11と,ケイ素(Si)成分を除去
するための脱ケイ部13と,リン(P)成分を除去する
ための脱リン部15とが備えられている。脱硫部11と
脱ケイ部13と脱リン部15とのそれぞれは,脱硫剤,
脱ケイ剤,脱リン剤(吹き込み酸素と温度調整用添加剤
とを含む)を投入して,除去対象とする成分の溶銑中の
濃度を低下させる。ホストコンピュータ3の内部には,
既述のニューラルネットワーク7の他,溶設備1の上記
脱硫部11と脱ケイ部13と脱リン部15とのプロセス
の制御を担う制御部31と,制御部31がプロセス制御
に用いるためのデータを記憶するプロセス制御用データ
記憶部33と,設備1における操業実績データを記憶す
るための操業実績データ記憶部35と,上記ニューラル
ネットワーク7を用いて決定された処理剤の投入量や
入所要時間を評価するための評価部39とが備えられて
いる。
【0009】ワークステーション5は,ホストコンピュ
ータ3の操作手段であり,表示部51と印刷部53と入
力部55とを含む。表示部51はデータを表示するため
のCRTまたはLCD等のディスプレイにより,印刷部
53はデータを印字出力するためのプリンタにより,入
力部55はキーボード,マウス及び各種のスイッチ類に
より,それぞれ構成されている。
【0010】ホストコンピュータ3の内部の各部7,3
1,33,35,39は,相互にまたは設備1やワーク
ステーション5に対して,実線矢印にて示した信号経路
を介して接続されている。この実線矢印の信号経路は,
実際に機器間が信号線を介して接続されていること又は
異なる機能間でのデータ(信号)の受渡しがあることを
表す。また,「操業者」と設備1及びワークステーショ
ン5との間の破線矢印は,信号のやりとりのない操作や
観察,または作業等が介在する関係を表す。操業者は,
表示部51に表示される各種のデータやガイドメッセー
ジ等をモニターしつつ,入力部55から必要に応じて命
令やデータを入力することにより,ホストコンピュータ
3に設備1のプロセスを制御させる。ホストコンピュー
タ3では制御部31がプロセス制御用データ記憶部33
から制御用データを読み出し,このデータに従った手順
で設備1に対して操業指令信号を送る。設備1では,送
られてきた指令信号に応答して,脱硫部11,脱ケイ部
13,脱リン部15がそれぞれ稼働する。操業者は,設
備1における処理状況を観察しつつ所定の作業を行う。
【0011】操業中には,設備1から制御部31へ所定
のタイミングで随時,処理の進行状況や設備1の内部の
状態に関する各種のデータが送られる。制御部31は,
送られてきたデータの内容を解析し,それに応じた指令
信号を設備1へ送ったり,ワークステーション5の表示
部51にガイドメッセージを表示する。また,制御部3
1は,設備1から送られてくるデータの内,所定のもの
を操業実績データ記憶部35に記憶させる。記憶させる
データの中には,溶銑量と,溶銑中に含まれる硫黄
(S),ケイ素(Si),マンガン(Mn),リン
(P)の各成分の濃度と,溶銑温度と,脱硫部11と脱
ケイ部13と脱リン部15とのそれぞれで用いられる処
理剤の投入量及び処理剤の投入所要時間である処理時間
と,ランス浸漬深さと,排滓後トピード使用回数と,ス
ラグ厚さと,ランス使用回数とが含まれる。尚,処理剤
の投入量と投入所要時間とを合せて以下説明では投入条
件という。
【0012】プロセス制御用データ記憶部33に記憶さ
れるデータの内,処理剤の投入条件については,ニュー
ラルネットワーク7を用いて様々な操業条件下での処理
後の成分濃度を推定することにより,予め決定される。
操業者は,ワークステーション5を操作することによ
り,操業実績データ記憶部35から過去の複数回の実績
データのうちの適切な回の実績データを選ぶかまたは入
力部55から適当な実績データを入力し,これを教師デ
ータとしてニューラルネットワーク7に予め学習させ
る。ニューラルネットワーク7には,溶銑量,処理前の
溶銑中のS,Si,Mn,Pの各成分濃度,溶銑温度,
設備1にて用いられる脱硫剤と,脱ケイ剤と,脱リン剤
との投入量の等量原単位,処理時間,ランス浸漬深さ,
排滓後トピード使用回数,スラグ厚さ,ランス使用回数
とを含む操業条件を入力とし,脱硫処理に対応する場合
は処理後のS濃度を,脱ケイ処理に対応する場合は処理
後のSi濃度を,脱リン処理に対応する場合は処理後の
P濃度をそれぞれ出力とするように構成される。
【0013】処理剤投入条件を決定するときには,操業
者は,学習後のニューラルネットワーク7にワークステ
ーション5を用いて,今後予定している操業条件を(処
理剤投入条件を含む)入力する。ニューラルネットワー
ク7は操業条件の入力に応答してそれに対応する処理後
の成分濃度を出力し,ワークステーション5へ送る。ワ
ークステーション5では,ニューラルネットワーク7の
出力結果が表示部51に表示される。操業者は,表示部
51に表示された出力結果が,目標濃度以下に収まる望
ましい値であれば,操業条件に含ませた処理剤の投入条
件を評価部39に入力する。評価部39は,入力された
処理剤投入条件について,適当なバラツキ幅を設定し,
更に,今回決定された処理剤投入条件と過去の操業実績
における処理剤投入条件とを比較することにより,今回
の処理剤投入条件を評価し,その評価結果をワークステ
ーション5へ送る。
【0014】ワークステーション5では,評価部39か
ら送られてきた評価結果が表示部51に表示され,操業
者はこの評価結果を見て,必要に応じて処理剤投入条件
を変えて再度ニューラルネットワーク7にS濃度を推定
させることにより,処理剤の投入条件を決定し,その値
を評価部39に評価させ,評価部39から望ましい評価
結果が得られれば,その処理剤投入条件を実際の操業に
用いるためにプロセス制御用データ記憶部33に記憶さ
せる。記憶されたデータは,次回の操業時に制御部31
によって読み出され,脱硫部11,脱ケイ部13,又は
脱リン部15に対して,決定された条件の処理剤投入が
指示される。
【0015】次に,図2〜図7を参照してニューラルネ
ットワーク7と評価部39とによる処理剤の投入条件ガ
イダンス方法の詳細について説明する。尚,以下の説明
では脱硫部11における脱硫処理剤の投入量を例にして
説明する。
【0016】図2は,ニューラルネットワーク7の構成
を示す模式図である。ニューラルネットワーク7は,入
力層Aと中間層Bと出力層Cとの3層で構成されてい
る。入力層Aはm個のニューロンA1 〜Am を,中間層
Bはn個のニューロンB1 〜B n を,出力層Cは1個の
ニューロンC1 をそれぞれ含む。入力層Aの各ニューロ
ン(以下「入力ニューロン」という)A1 〜Am は,各
々が中間層Bの各ニューロン(以下「中間ニュローン」
という)B1 〜Bn に対して重み係数Wij(i=1〜
m,j=1〜n)で結合している。例えば,入力ニュー
ロンA1 は中間ニューロンB1 〜Bn に対してそれぞれ
結合係数W11〜W1mにて結合し,入力ニューロンAm
中間ニューロンB1 〜Bn に対してそれぞれ重み係数W
m1〜Wmnにて結合している。尚,入力ニューロンA2
m-1 の中間ニューロンB1 〜Bn に対する結合関係に
ついては図示を省略したが上記と同様である。中間ニュ
ーロンB1 〜Bn のそれぞれは,出力層Cのニューロン
(以下「出力ニューロン」という)C1 に重み係数Wk
(k=1〜n)にて結合している。
【0017】入力ニューロンA1 〜Am に,それぞれに
対応するデータXi (i=1〜m)がセットされると,
このデータX1 〜Xm に入力層Aと中間層Bとの結合係
数W ijが乗ぜられた値Wij×Xi が各中間ニューロンB
1 〜Bn にセットされる。例えば,入力ニューロンA1
にデータX1 がセットされると,中間ニューロンB1
n には,対応する結合係数W11〜W1mをX1 に乗じた
値W11×X1 〜W1m×X1 がそれぞれ入力される。
【0018】
【数1】
【0019】データが入力された中間ニューロンB1
n は,入力値Wij×Xi の合計から中間ニューロンB
1 〜Bn 毎の所定の閾値θj を減算した値Uj を算出し
(式(1)参照),更に,値Uj をシグモイド関数fに
よって変換して値Vj を算出する(式(2)参照)。シ
グモイド関数はf(x)=1/(1+exp(−x))
の式にて表される(式(3)参照)。各中間ニューロン
1 〜Bn は,それぞれ算出した値V1 〜Vn を出力す
る。出力ニューロンC1 には,値V1 〜Vn のそれぞれ
に対応する結合係数W1 〜Wn が乗ぜられた値W1 ×V
1 〜Wn ×Vnが入力される。出力ニューロンC1 は,
入力値の合計から所定の閾値θを減算した値Uを算出し
(式(4)参照),更に,値Uを中間層と同様のシグモ
イド関数f(式(3)参照)により変換し,その値Yを
出力する(式(5)参照)。
【0020】上記の如く構成したニューラルネットワー
ク7には,処理剤投入量を推定するのに先立って,ワー
クステーション5から教師データを入力して学習させ
る。すなわち,操業者はワークステーション5を用い
て,操業実績データ記憶部35(図1参照)に記憶され
ている過去複数回の操業実績データから適切な回のデー
タを選択するか,又は,過去のデータに理論上適当と考
えられる加工を加えたり,全く新規に仮想データを作成
したりするかによって,適正な教師データを用意し,ニ
ューラルネットワーク7の入力層Aと出力層Cにセット
する。
【0021】ニューラルネットワーク7を脱硫処理剤の
投入量を決定するために用いる場合は,上記入力ニュー
ロンA1 〜Am のうち,A1 に溶銑量X1 を,A2 に処
理前のS濃度X2 を,A3 に脱硫剤の投入量X3 を,A
4 に溶銑温度X4 を,A5 に処理時間X5 を,A6 に処
理前のSi濃度X6 を,A7 に処理前のP濃度X7 を,
8 に処理前のMn濃度X8 を,A9 にランス浸漬深さ
9 を,A10には排滓後トピード使用回数X10を,A11
にはスラグ厚さX11を,A12にはランス使用回数X
12を,A13〜Am にはその他の操業条件X13〜Xm をそ
れぞれ入力する(以下,これらを「教師入力値」とい
う)。そして,出力ニューロンC1 から脱硫処理後のS
濃度の実績値又は理論的な仮想値(以下,両者を「教師
出力値」という)と一致するY値が出力されるように,
入力層Aと中間層Bとの結合係数Wij,および,中間層
Bと出力層Cとの結合係数Wk を修正する。結合係数W
ij,Wkの初期値は,例えば,所定の乱数表を用いて定
められる。そして,結合係数の修正にあたっては,例え
ば,バックプロパゲーション(誤差伝播)法を用いる。
このバックプロパゲーション法では,出力Yと上記教師
出力値との誤差の二乗の値を小さくするように順方向計
算と,それとは逆方向の誤差逆伝播計算とが繰り返され
て結合係数Wij,Wk が修正される。
【0022】操業者は,上記学習によりニューラルネッ
トワーク7が実用に適した状態,例えば図3に示すよう
に過去の操業実績における脱硫剤の投入量(カーバイド
の等量原単位)と,脱硫処理後のS濃度との対応特性を
精度良く表せるようになれば,今後予定している操業の
脱硫剤投入量をこのニューラルネットワーク7を用いて
決定する。図3の過去実績からも明らかなように,一般
に,脱硫剤投入量と処理後S濃度との対応特性において
は,投入量が少ない時には,投入量の変化に対するS濃
度の変化率が大きく,また,投入量が多い時には,投入
量の変化に対するS濃度の変化率が小さいことが知られ
ているが,図3に示すニューラルネットワーク7の出力
例は,この対応特性を取り扱い易い連続性をもった関係
として精度良く表している。
【0023】操業者が,予定操業条件を表すデータX1
〜Xm を,ワークステーション5からそれぞれに対応す
る入力ニューロンA1 〜Am にセットすると,ニューラ
ルネットワーク7は,入力層Aから中間層Bを経て出力
層Cに至る順方向計算により推定S濃度Yを出力する。
操業者は,推定S濃度が目標値以下に収まる望ましい値
であれば,その時の脱硫剤投入量を採用し,その量につ
いて後述する評価処理を行う。
【0024】図4は,評価部39(図1参照)における
投入量補正処理の内容を示す特性図である。同図におい
て,ある操業条件下での目標S濃度がs1 である時に,
ニューラルネットワーク7によりその操業条件下での脱
硫剤投入量とS濃度との対応特性T1 が表されていると
する。この場合,対応特性T1 上の目標S濃度s1 に対
応する投入量は点P1 が示すt1 である。このt1 は平
均的な投入量であり,実際の操業時には,このガイダン
ス量を投入したとしても,種々の外乱により必ずしもニ
ューラルネットワーク7が推定したような目標S濃度に
はならない。すなわち確率的には,ガイダンスされた量
の脱硫剤を投入した場合に,約半数のチャージが目標S
濃度以上(即ち未達成)となってしまう。
【0025】そこで,本実施例では,処理剤投入量をガ
イダンスするにあたり外乱等を考慮したバラツキ幅εを
設定する。目標S濃度を達成するべくガイダンスされた
投入量がt1 であるときに,処理後のS濃度がs1 から
最も大きくはεだけ外れたs 2 となる場合があるときを
考える。この濃度s2 は特性線T1 上の点P2 に対応
し,その投入量はt2 である。処理後のS濃度s2 を目
標S濃度s1 にまで低下させるためには,点P2 に対応
する投入量t2 を点P1 に対応する投入量t1 に一致さ
せるように特性線T1 を横軸(投入量)方向に平行移動
させた特性線T2を設定する。ニューラルネットワーク
7により表されたT1 上での目標達成点P 1 は,特性線
2 上では点P3 であり,その投入量は「t1 」に「t
1 −t 2 」を加えた値「2t1 −t2 」となる。従っ
て,この場合,最大「2t1 −t2 」の量を投入すれば
過不足なく十分に目標濃度を達成することができる。
【0026】ここで,εの大きさが操業コストを考える
上で妥当であるか否かが問題となる。続いて,投入量の
経済的評価について述べる。図5は,ニューラルネット
ワーク7によって推定されるS濃度と操業実績における
S濃度との関係を例示する特性図である。例えば,この
特性図に基づいて表1のようなバラツキ幅Dが設定され
る。
【0027】
【表1】
【0028】上記εとバラツキ幅Dとの関係はε= α
×Dの式で表わされる。αは0〜1の間で変化させる係
数であり,αの値によってS濃度の目標達成率が変化す
る。ある操業条件下にてαを変化させた時の目標未達率
の変化を図6に示す。品質や操業の確実性を考慮すれ
ば,目標未達率が限りなく0に近いほど好ましいが,実
用上は操業コストを所定のレベル以下にすることも重要
である。例えば,実際の操業において,目標未達率を1
2%に設定したときに品質や操業の確実性とコストとの
最も望ましいバランスが取れることが知られている場合
には,図示のように12%に対応するα値の0.7を選
択する。αが決まれば,それにバラツキ幅Dを乗じてε
が算出され,このεに対応する投入量「2t1 −t2
が求められる。この「2t1 −t2 」が,実用上のバラ
ツキを加味したガイダンス量である。
【0029】次に,ガイダンス量の具体的な定量評価に
ついて説明する。図7は,未達率を12%即ちα値を
0.7に設定してバラツキ幅Dを定めた時の投入量と,
過去の操業実績における未達率12%の時の投入実績量
との比較図である。図示において,目標S濃度が10p
pmでは,過去の操業の場合は投入不足であり,それ以
外のS濃度では30ppmを除いては投入過剰であった
ことがわかる。そして,全ての目標S濃度にわてって評
価した場合には,ガイダンス量どおりに投入すると26
%の脱硫剤が節約できることになる。また,操業者は,
評価の結果によっては,さらに望ましい評価を得るべ
く,再度ニューラルネットワーク7を用いて投入量を決
め直したり,評価部39における上記αやDの値を調整
してバラツキを加味し直したガイダンス量を求めたりす
る。
【0030】このように,操業者はガイダンス量を評価
して,必要に応じてニューラルネットワーク7を用いて
投入量を決定する処理を繰り返し,最終的に望ましいガ
イダンス量をワークステーション5を用いて選択し,プ
ロセス制御用データ記憶部33(図1参照)にその値を
記憶させ,プロセス制御用ホストコンピュータ3(図1
参照)に脱硫操業を制御させる。これにより,溶銑予備
処理操業における脱硫剤の投入量を精度よく,かつ,実
用上のバラツキを加味して適正にガイダンスすることが
可能になる。
【0031】尚,上記ニューラルネットワーク7の学習
時の教師入力値及びS濃度推定時の入力データとして
は,上記X1 〜Xm のうち,溶銑量X1 ,処理前のS濃
度X2,脱硫剤の投入量X3 ,溶銑温度X4 ,処理時間
5 が必須データであり,実用上望ましくは,さらに,
他のSi,P,Mnの処理前の成分濃度X6 〜X8 ,ラ
ンス浸漬深さX9 ,排滓後トピード使用回数X10,スラ
グ厚さX11,ランス使用回数X12,その他の操業条件X
13〜Xm を加える。また,より望ましくは,上記その他
の操業条件X13〜Xm の中に,Si成分を除去するため
の脱ケイ剤と,P成分を除去するための脱リン剤とのそ
れぞれの投入量を含ませる。
【0032】一方,上記ニューラルネットワーク7を脱
ケイ部13の脱ケイ処理に対応させて処理後の推定Si
濃度を出力するように構成する場合には,処理前のS濃
度,脱硫剤の投入量に代えて処理剤のSi濃度,脱ケイ
剤の投入量を必須のデータとする。また,脱リン部15
の脱リン処理に対応させて処理後の推定P濃度を出力す
るように構成する場合には,処理前のS濃度,脱硫剤の
投入量に代えて処理前のP濃度,脱リン剤の投入量を必
須のデータとする。さらに,上記ニューラルネットワー
ク7は,出力層Cにて複数個の出力ニューロンを備え,
推定S濃度,推定Si濃度,推定P濃度の全てをまたは
いずれか2つを同時に出力するように構成し,脱硫,脱
ケイ,脱リンの3種類の処理剤投入量を一括して決定す
るようにしてもよい。さらにまた,上記ニューラルネッ
トワーク7を用いて処理剤の投入所要時間である処理時
間や,処理剤投入量と処理時間との組合せ,または,他
の投入条件を決定するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る溶銑
予備処理操業における処理剤の投入条件ガイダンス方法
は上記の如く構成したことにより,処理剤の投入量と投
入所要時間とを含む投入条件と所定の成分濃度との対応
特性が線形性を示すか非線形性を示すかにかかわらず,
容易に高い推定精度を実現できるので,処理剤の投入条
件を適正にガイダンスすることが可能となる。とりわ
け,上記所定の成分をS,Si,Pのうちのいずれかと
し,上記処理剤を脱S剤,脱Si剤,脱P剤のうちのい
ずれかとする場合には,脱S剤,脱Si剤,脱P剤の投
入条件と溶銑中の処理後のS,Si,Pの濃度との対応
特性が線形性を示すか非線形性を示すかにかかわらず容
易に高い推定精度を実現でき,脱S剤,脱Si剤,脱P
剤の投入条件を適正にガイダンスすることが可能とな
る。さらには,ニューラルネットワークに操業条件を変
化させて繰り返し入力することにより決定された処理剤
の投入条件を好適なバラツキ幅を加えて評価し,適切な
処理剤投入条件を決定するようにしたので,評価の条件
に応じた適正な処理剤投入条件をガイダンスすることが
可能となる。以上により,処理剤の投入条件を精度良く
かつ,実用上のバラツキを加味して適正にガイダンスす
ることが可能な溶銑予備処理操業における処理剤の投入
条件ガイダンス方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による溶銑予備処理における
装置構成を示すブロック図。
【図2】 ニューラルネットワークの構成を示す模式
図。
【図3】 ニューラルネットワークにより表わされた脱
硫剤の投入量と脱硫処理後のS濃度との対応特性を示す
特性図。
【図4】 評価部における投入量補正処理の内容を示す
特性図。
【図5】 ニューラルネットワークによって推定される
S濃度と過去の操業実績におけるS濃度との関係の一例
を示す特性図。
【図6】 ある操業条件下にてバラツキ幅の係数を変化
させた時の目標未達率の変化を示す特性図。
【図7】 バラツキ幅の係数を0.7に設定した時の投
入量と過去の投入実績量との比較図。
【図8】 過去の操業実績例における脱硫剤の投入量と
脱硫率との対応特性を示す特性図。
【符号の説明】
1…溶銑予備処理設備 3…プロセス制御用ホストコンピュータ 5…オペレータ用ワークステーション 7…ニューラルネットワーク 11…脱硫部 13…脱ケイ部 15…脱リン部 31…制御部 33…プロセス制御用データ記憶部 35…操業実績データ記憶部 39…評価部 A…入力層 B…中間層 C…出力層 A1 〜Am …入力ニューロン B1 〜Bn …中間ニューロン C1 …出力ニューロン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C21C 7/00 C21C 7/00 R G05B 13/04 G05B 13/04 (72)発明者 三宅 俊也 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (72)発明者 蝦名 清 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所内 (72)発明者 藤田 貴 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所内 (56)参考文献 特開 昭59−173213(JP,A) 特開 昭63−103014(JP,A) 特開 平2−70014(JP,A) 特開 平4−302383(JP,A) 特開 平5−98335(JP,A) 特開 平5−329606(JP,A) (社)日本鉄鋼協会発行「材料とプロ セス」Vol.7(1994)No.1, p.234 (社)日本鉄鋼協会発行「鉄と鋼」第 77年(1991)第10号、PP.1539−1543 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21C 1/02 101 C21C 1/02 110 C21C 1/04 101 C21C 5/28 C21C 5/46 C21C 7/00 G05B 13/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶銑中の所定の成分を除去するための所
    定の処理剤の溶銑への投入量,上記処理剤の投入所要時
    間を含む処理剤の投入条件を入力して上記所定の成分の
    濃度が所定値となるように演算を繰り返す教示手順を経
    たニューラルネットワークを用いて,該ニューラルネッ
    トワークにおける上記処理剤の投入量或いは投入所要時
    間を含む所定の処理剤の投入条件の一部を固定した状態
    で,残りの投入条件を変化させて入力し,溶銑中の所定
    の成分を所定濃度にするための処理剤の投入条件を得る
    ようにしたことを特徴とする溶銑予備処理操業における
    処理剤の投入条件ガイダンス方法。
  2. 【請求項2】 上記処理剤の投入条件は,S,Si,P
    のうちのいずれかの成分を除去するための脱S剤,脱S
    i剤,脱P剤のうちのいずれかの処理剤の投入条件であ
    る請求項1記載の溶銑予備処理操業における処理剤の投
    入条件ガイダンス方法。
  3. 【請求項3】 上記ニューラルネットワークに操業条件
    を変化させて繰り返し入力することにより決定された処
    理剤の投入条件を実用上のバラツキを加味して評価し,
    適切な処理剤投入条件を決定する請求項1又は2に記載
    の溶銑予備処理操業における処理剤の投入条件ガイダン
    ス方法。
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