JP2919272B2 - 自発光視線誘導標 - Google Patents

自発光視線誘導標

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JP2919272B2
JP2919272B2 JP6159379A JP15937994A JP2919272B2 JP 2919272 B2 JP2919272 B2 JP 2919272B2 JP 6159379 A JP6159379 A JP 6159379A JP 15937994 A JP15937994 A JP 15937994A JP 2919272 B2 JP2919272 B2 JP 2919272B2
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和廣 山川
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AZUMA SHISUTEMUZU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路の側縁等に沿って
複数設置される自発光視線誘導標に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種自発光視線誘導標は、電源ケーブルを介して複数
の自発光視線誘導標を連結する連結設置タイプと、太陽
電池で蓄電される蓄電池を各自発光視線誘導標に内蔵し
た独立設置タイプとに分類されるが、独立設置タイプの
ものは、電源ケーブルの敷設工事が不要であるため、設
置に要する時間が短く、かつ設置コストが安いという利
点がある反面、自発光視線誘導標同志で同期をとること
が不可能であるため、仮令設置時に一斉に点滅させたと
しても、やがて点滅タイミングがバラバラになってしま
うという欠点を有し、このため複数の自発光視線誘導標
を所定の位相差で順次点滅させるという理想的な視線誘
導を行うことが困難であった。そこで、放送電波の時報
信号を利用して点滅タイミングを定期的に補正するもの
や、隣接する自発光視線誘導標同志で光信号を送受信し
て同期をとるものが提案されているが、前者においては
ラジオ受信器およびアンテナを組込む必要がある一方、
後者においては光信号の送受信手段を設ける必要がある
ため、何れのものも著しいコストアップおよび装置の大
型化を招来する許りか、消費電力の増大に伴って蓄電池
や太陽電池の容量アップも必要になり、さらに、後者に
おいては、送光部と受光部との光軸調整が必要であるた
め、独立設置タイプでありながら設置に手間がかかると
いう欠点もあった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる自発光視
線誘導標を提供することを目的として創作されたもので
あって、太陽電池で蓄電される蓄電池と、該蓄電池を電
源として発光作動する発光体と、該発光体を一定周期で
間欠的に発光作動させる発光制御回路とを備えた自発光
視線誘導標であって、該自発光視線誘導標を道路の側縁
に沿って複数接地するにあたり、該各自発光視線誘導標
、通行車両のヘッドライトを検出するヘッドライト検
出手段と、該ヘッドライト検出手段で検出されたヘッド
ライト検出信号の立下がりエッジに基づいて発光制御回
路をリセットするリセット手段とを設けて構成されてい
ことを特徴とするものである。またこのものにおい
て、リセット手段は、ヘッドライト検出信号が所定時間
以上継続した場合にのみ立下がりエッジに基づいて発光
制御回路をリセットすることを特徴とすることができ
る。そして本発明は、この構成によって、複数の自発光
視線誘導標を所定の位相差で順次点滅させる順次点滅作
動を、ラジオ受信器や光送受信手段を殊更設けることな
く可能にして、大幅なコストダウンおよび装置の小型化
を計ると共に、消費電力の増加も回避できるようにした
ものである。
【0004】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は道路の側縁に沿って複数設
置される自発光視線誘導標であって、該自発光視線誘導
標1は、ボディ2の正面に並設される複数の発光体(発
光ダイオード)3、ボディ2の上面に設けられる太陽電
池4、該太陽電池4によって蓄電される蓄電池5、発光
体3を発光制御する制御基板6等を備えている。そし
て、前記制御基板6においては、水晶発振回路7が出力
する周期信号を、複数のカウンタIC8、9を直列接続
した分周回路10で分周してアンド回路11(ANDゲ
ート=二つの入力が共に「1」の場合のみ「1」を出力
するゲート回路)の一方の入力Bに入力する一方、アン
ド回路11の他方の入力Aには、太陽電池4の起電圧に
基づいて昼夜を判別する比較器12の出力を入力する。
つまり、夜間においては、比較器12の出力が「1」で
あるため、アンド回路11の出力Yからは分周された一
定の周期信号が出力されることになり、この周期信号を
点灯回路13を構成するトランジスタTrのベースに印
加することによって前記発光体3が点滅作動することに
なるが、これらの基本構成は何れも従来通りである。
【0005】14はボディ2の正面に設けられる受光素
子であって、該受光素子14は、入光孔2aを介して外
部の光を入光するため、前記発光体3の光や、対向車線
を走行する車両のヘッドライトに影響されることなく、
前方から近づいてくる車両のヘッドライトのみを検出す
ることができるようになっている。尚、本実施例の受光
素子14は、当る光に応じて抵抗値が変化する光導電セ
ルCdS(硫化カドミウム)を用いているが、フォトト
ランジスタ等の受光素子を用いてもよいことは言うまで
もない。
【0006】15はシュミットトリガ回路16を用いて
構成される波形整形回路であって、該波形整形回路15
は、前記受光素子14の検出波形を方形波に整形して遅
延回路17に入力するが、該遅延回路17の出力は、エ
ッジ検出回路18を構成するノア回路19(NORゲー
ト=二つの入力が共に「0」の場合のみ「1」を出力す
るゲート回路)に入力されるようになっている。
【0007】前記ノア回路19の一方の入力Aは、シュ
ミットトリガ回路16の出力に直接接続される一方、他
方の入力Bは、遅延回路17の出力に接続されている。
そして、前記ノア回路19の入力A、Bは、ヘッドライ
ト未検出状態では「0,1」、また、ヘッドライトを検
出し、かつ検出継続時間が遅延時間tに満たない状態で
は「1,1」、また、ヘッドライトの検出継続時間が遅
延時間tを越えた状態では「1,0」であるため、何れ
の状態でもノア回路19の出力Yは「0」となるが、こ
こで車両が通過してヘッドライト未検出状態になると、
入力Aが「1」から「0」に変化する一方、入力Bがコ
ンデンサCの放電に基づいて「0」を維持するため、出
力Yが所定時間だけ「1」に変化することになる。即
ち、ヘッドライト検出信号の立下がりエッジを検出する
が、この検出信号を、前記カウンタIC8、9のリセッ
ト端子に入力するため、発光体3の点滅周期が車両の通
過にタイミングを合わせてリセットされることになる。
【0008】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、夜間、複数の自発光視線誘導標1が設置された道
路を車両が通行すると、車両のヘッドライトは、まず、
複数の自発光視線誘導標1を略同時に照らすことになる
が、各自発光視線誘導標1に当る光は、車両の通過に伴
って手前側から順次消失することになる。一方、各自発
光視線誘導標1においては、前記車両のヘッドライトを
受光素子14によって検出すると共に、ヘッドライトの
消失をヘッドライト検出信号の立下がりエッジに基づい
て検出し、この検出信号に基づいて発光体3の点滅周期
をリセットする。従って、図5(A)に示す如く、自発
光視線誘導標1同志の位相差がバラバラであったとして
も、車両が通過した後は、車両の通過タイミングに一致
する位相差を存して各自発光視線誘導標1の点滅周期が
順次同期されることになり、また、図5(B)に示す様
に、車両の通過タイミングが点滅周期よりも遅い場合で
あっても、同様の同期作用が得られる。そして、一旦同
期された複数の自発光視線誘導標1は、水晶発振回路7
が出力する高精度な周期信号に基づき、長時間に亘って
整然とした順次点滅作動を行うことになる。
【0009】この様に、本発明が実施されたものにあっ
ては、蓄電池5を備える独立設置タイプのものである
が、通行車両のヘッドライトを利用して各自発光視線誘
導標1の点滅周期信号を順次リセットするため、車両通
過後は、複数の自発光視線誘導標1が所定の位相差で整
然と順次点滅作動することになる。従って、放送電波の
時報信号を利用して点滅タイミングを定期的に補正する
ものや、隣接する自発光視線誘導標同志で光信号を送受
信して同期をとるものの如く、ラジオ受信器、光送受信
手段等の大掛りな装置を設けることなく、ヘッドライト
を検出する程度の簡略かつ安価な回路を組込むだけで整
然とした順次点滅作動を行うことが可能になり、この結
果、整然とした順次点滅作動を行い得る自発光視線誘導
標1の著しいコストダウンおよび小型化を計ることがで
きる。
【0010】さらに、前記ヘッドライト検出手段におい
ては殆ど電力を消費しないため、ラジオ受信器や光送受
信手段を組込んだものの様に、太陽電池4や蓄電池5を
容量アップする必要がない。
【0011】しかも、ヘッドライトの立下がりエッジに
基づいて点滅周期をリセットするため、車両の通過タイ
ミングに一致する精度の高い順次点滅作動を行うことが
できる許りか、車両が連続で通過した場合でも最後尾の
車両が通過するタイミングで点滅周期がリセットされる
ことになるため、点滅タイミングが乱れる惧れがない。
【0012】また、ヘッドライト検出信号を所定時間だ
け遅延させるようにしたため、ノイズ的な光に基づいて
点滅周期をリセットして点滅タイミングを乱すような不
都合を確実に回避することができる。
【0013】またさらに、前記受光素子14は、入光孔
2aを介して外部の光を入光するため、発光体3の光
や、対向車線を走行する車両のヘッドライトに影響され
ることを回避してヘッドライトの検出精度を著しく向上
させることができる。
【0014】尚、本発明は、前記実施例に限定されない
ものであることは勿論であって、例えば受光素子を設け
ることなく、太陽電池の起電圧変化を利用してヘッドラ
イトを検出することも可能であり、そしてこの場合に
は、部品の兼用化に基づいて部品点数の削減およびコス
トダウンを計ることができる。
【0015】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、太陽電池で蓄電される蓄電池と、
該蓄電池を電源として発光作動する発光体と、該発光体
を一定周期で間欠的に発光作動させる発光制御回路とを
備えたものであるが、さらに自発光視線誘導標には、通
行車両のヘッドライトを検出するヘッドライト検出手段
と、該ヘッドライト検出手段の立下りエッジの検出信号
に基づいて発光制御回路をリセットするリセット手段と
が設けられるため、車両通過後は、複数の自発光視線誘
導標が所定の位相差で整然と順次点滅作動することにな
る。即ち、ラジオ受信器、光送受信手段等の大掛りな装
置を設けることなく、ヘッドライト検出手段の様な簡略
かつ安価な回路を組込むだけで整然とした順次点滅作動
を行うことが可能になる。この結果、整然とした順次点
滅作動を行うことができる独立設置タイプの自発光視線
誘導標を著しく小型化できる許りでなく、大幅なコスト
ダウンも可能にし、また、前記ヘッドライト検出手段
は、ラジオ受信器や光送受信手段に比して電力消費が少
ないため、太陽電池や蓄電池の容量アップも回避するこ
とができる。
【0016】しかも、ヘッドライト検出信号の立下がり
エッジに基づいて発光制御回路をリセットするように
ているから、車両の通過タイミングに一致する位相差に
よる精度の高い順次点滅作動を行うことができる許り
か、車両が連続で通過した場合でも最後尾の車両が通過
するタイミングで点滅周期のリセットを実行して整然と
した順次点滅作動を行うことができる。
【0017】また、ヘッドライト検出信号が所定時間以
上継続した場合にのみ立下がりエッジに基づいて発光制
御回路をリセットするようにした場合には、ノイズ的な
光に基づいて点滅周期をリセットする惧れがないため、
誤ったリセットに基づく点滅タイミングの乱れを確実に
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ自
発光視線誘導標の平面図、正面図、側面図、概略断面図
である。
【図2】自発光視線誘導標の概略構成を示すブロック図
である。
【図3】同上回路図である。
【図4】作用を示す波形図である。
【図5】(A)、(B)は作用を示すタイミングチャー
ト図である。
【符号の説明】
1 自発光視線誘導標 2 ボディ 3 発光体 4 太陽電池 5 蓄電池 6 制御基板 7 水晶発振回路 10 分周回路 14 受光素子 15 波形整形回路 17 遅延回路 18 エッジ検出回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池で蓄電される蓄電池と、該蓄電
    池を電源として発光作動する発光体と、該発光体を一定
    周期で間欠的に発光作動させる発光制御回路とを備えた
    自発光視線誘導標であって、該自発光視線誘導標を道路
    の側縁に沿って複数設置するにあたり、該各自発光視線
    誘導標、通行車両のヘッドライトを検出するヘッドラ
    イト検出手段と、該ヘッドライト検出手段で検出された
    ヘッドライト検出信号の立下がりエッジに基づいて発光
    制御回路をリセットするリセット手段とを設けて構成さ
    れていることを特徴とする自発光視線誘導標。
  2. 【請求項2】 請求項のリセット手段は、ヘッドライ
    ト検出信号が所定時間以上継続した場合にのみ立下がり
    エッジに基づいて発光制御回路をリセットすることを特
    徴とする自発光視線誘導標。
JP6159379A 1994-06-17 1994-06-17 自発光視線誘導標 Expired - Lifetime JP2919272B2 (ja)

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JPH083944A JPH083944A (ja) 1996-01-09
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