JP2917789B2 - 半潜水式船型作業船及びその操船方法 - Google Patents

半潜水式船型作業船及びその操船方法

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JP2917789B2
JP2917789B2 JP5349839A JP34983993A JP2917789B2 JP 2917789 B2 JP2917789 B2 JP 2917789B2 JP 5349839 A JP5349839 A JP 5349839A JP 34983993 A JP34983993 A JP 34983993A JP 2917789 B2 JP2917789 B2 JP 2917789B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、広くは船舶に関し、
特に、海洋上の特定の地点に一定期間留まって作業を行
ない、且つ、比較的頻繁に移動を伴なう作業船及びその
操船方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、海洋上の特定の地点に一定期間留
まって作業を行ない、しかも比較的頻繁に移動を伴うよ
うな場合に使用される作業船として、箱型バ−ジ船型ま
たは通常の船の船型の作業船を採用することが多い。図
6は、従来の通常の船の船型をした作業船の1例を示す
概略側面図であり、図7は、図6のD−D線矢視図であ
る。船体の中央部に作業用の構造物が積載されてい
る。これらの船型の作業船はいずれも、移動時に海水か
ら受ける抵抗が小さいので移動性能に優れている。従っ
て、移動を頻繁に行う作業の場合には効率的である。し
かしながら、波浪に対する動揺性能は一般に劣り、荒天
時には作業船の動揺が激しいために作業を停止せざるを
えず、作業中断時間が長くなり作業効率が悪い。
【0003】これに対して上記のような作業中断が少な
く、作業時の性能を重視した作業船として、セミサブ型
(半潜水式)海洋構造物がある。図8は、従来の半潜水
式海洋構造物の1例を示す側面概略図であり、図9は、
図8のE−E線矢視図である。作業用の構造物6が積載
された甲板部7を支柱部8が連結・支持し、支柱部8の
下端には浮体9が固定されている。従って、従来の半潜
水式海洋構造物は、荒天時の波浪に対する動揺性能に関
して通常の船型の作業船に比べてはるかに優れており、
厳しい海象条件下においても作業を継続することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の半
潜水式海洋構造物は波に対する動揺性能に極めて優れて
いる。しかしながら、反面、機動性に欠け移動性能が劣
る。その理由は、水面上の甲板部と水中の浮体部を連結
する支柱部が水面を貫通しているため、半潜水式海洋構
造物が移動する時に支柱部が海水から大きな抵抗力を受
け、また潮流からも大きな外力を受けることにある。従
って、支柱部に受けるこのような力を低減することが移
動性能を向上させるために重要となる。一方、移動性能
に優れた従来の通常の船の船型をした作業船は波に対す
る動揺性能に劣り、作業効率が海象条件に大きく左右さ
れる。
【0005】従って、この発明の目的は、従来の半潜水
式海洋構造物の優れた動揺性能を備えつつ、しかも、従
来の通常の船の船型をした作業船の優れた移動性能をも
備えた、海洋上における作業船及びその操船方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の基本的考え方は、作業時に船体が波から受ける上下方
向の力をできるだけ小さくして優れた動揺性能を得るた
めに、所謂2次元波無し断面形状をなした船型とし、し
かも、移動時に海水および潮流から船体が受ける力をで
きるだけ小さくして優れた移動性能を得るために、従来
の通常の船の船側形状に近い船型とする点にある。従っ
て、船側部形状を通常の船の船側部形状に準じた形状と
し、その上で、作業時状態においては水線幅よりも広い
全幅を有する垂直断面形状を有する部分を船側部分とし
て有し、しかも、移動時状態においては、前記船側部分
に吃水線がくるような船型とすることにって解決され
る。そのような船型の作業船として、下記の半潜水式船
型作業船を発明した。
【0007】請求項1記載の半潜水式船型作業船は、
洋上で使用される作業船であって、通常の船の船側形状
に準じた形状の船側を有し、上記船側の両側下部に船側
張出し部をもっており、上記船側張出し部の形状は、通
常の船の船側形状に準じた形状であって、その船側張出
し部の船首部及び船尾部の上端面の位置は、船側張出し
部の中央部の上端面の位置よりも高く、また、船側張出
し部下端面は、船底面と同一高さまで下方に連続して延
びて船底面と滑らかな曲線で連続しており、しかも、船
側張出し部の全幅(幅が最大である部分の幅)は、船側
の水線幅よりも広いことに特徴を有するものである。
【0008】請求項2記載の半潜水式船型作業船は、請
求項1記載の発明において、船側張出し部の船首部及び
船尾部の各々の長さの、船側張出し部全長に対する割合
が、いずれも20〜30%の範囲内であることに特徴を
有するものである。
【0009】請求項3記載の半潜水式船型作業船の操船
方法は、海洋上で作業を行なうときに使用される作業船
の操船方法であって、作業船として下記作業船、即ち、
請求項1に記載した下記作業船:通常の船の船側形状に
準じた形状の船側を有し、船側の両側下部に船側張出し
部を有し、船側張出し部の形状は、通常の船の船側形状
に準じた形状であって、船側張出し部の船首部及び船尾
部の上端面の位置は、船側張出し部の中央部の上端面の
位置よりも高く、船側張出し部下端面は、船底面と同一
高さまで下方に延出されて船底面と滑らかな曲線で連続
しており、且つ、船側張出し部の全幅は、船側の水線幅
よりも広いことを特徴とする半潜水式船型作業船を使用
し、そして、作業時状態においては、半潜水式船型作業
船の喫水線が船側張出し部よりも上の船側本体の部分に
位置するように操船し、一方、移動時状態においては、
喫水線が船側張出し部に位置するように操船することに
特徴を有するものである。
【0010】
【作用】この発明の半潜水式船型作業船においては、そ
の船側形状が通常の船の船側形状に準じた形状を呈して
おり、船側の両側下部に設けられた船側張出し部もその
形状に倣って通常の船の船側形状に準じた形状をして
り、船側張出し部下端面が、船底面と同一高さまで下方
に延びて船底面と滑らかな曲面で連続している。そし
て、移動する場合には吃水線が船側張出し部の位置にく
るように操船されるので、海水から受ける抵抗力や潮流
から受ける外力は、やや幅広の通常船型の作業船と同程
度の抵抗性能を確保することができ、通常船型の作業船
に準じた移動性能を発揮する。
【0011】また、前記船側張出し部の全幅は、船側の
水線幅よりも広いので、作業時の吃水線が船側張出し部
よりも上の船側本体の部分にくるように操船すると、船
体断面形状が波無し断面形状となる。波無し断面形状を
呈した船体には、特定の波周期の近傍において上下方向
の波強制力を小さく抑制する作用が働くので、波浪中で
の上下揺れ応答を抑制する効果が生ずる。船側張出し部
はまた、船体の横揺れに対しては船側底部に設けられる
ビルジキ−ルや船底に設けられるボックスキ−ルと同様
に減揺装置として作用するので、船体の横揺れの抑制に
も効果がある。
【0012】次に、この発明の半潜水式作業船において
は、前記船側張出し部の上端面の位置に関して、船首部
および船尾部の上端面の位置が、中央部の上端面の位置
よりも高く設定されているので、船体長手方向を波の進
行方向に平行にすることにより、前記船側張出し部の上
端面の位置が船体長手方向に一定高さである場合に比べ
て、波による縦揺れモ−メントを小さくする作用が働く
ので、縦波状態での船体の縦揺れ応答を抑制する効果を
生ずる。
【0013】
【実施例】この発明を実施例に基づいて説明する。図1
は、この発明の半潜水式作業船の1実施例を示す側面概
略図であり、図2、3および4はそれぞれ、図1のA−
A線、B−B線およびC−C線の断面図である。そして
図5は、図1の平面図である。
【0014】図1〜5において、1は船体、2は船側張
出し部、2a、2bおよび2cはそれぞれ船首部、船央
部および船尾部の船側張出し部、2p、2qおよび2r
はそれぞれ船首部、船央部および船尾部の船側張出し部
の上端面、3は船側本体、4は作業時状態の水線、5は
移動時状態の水線である。
【0015】船側本体3の形状は通常の船の船側形状に
準じた形状であり、その両側下部には船側本体3の形状
に倣って船側張出し部2が設けられている。即ち、船側
張出し部2の幅B2 は船側本体の幅B1 よりも広い。そ
して、船首部船側張出し部2aおよび船尾部船側張出し
部2cの上端面2p、2rの位置は同じ高さであって、
しかも船央部張出し部2bの上端面2qの位置よりも高
い。また、船首部船側張出し部の長さL1 および船尾部
船側張出し部の長さL3 の船側張出し部の全長Lに対す
る割合は、いずれも25%である。なお、この割合は2
5%に限定する必要はなく、20〜30%の範囲内であ
ればよく、当該船舶の船首尾の排水量の分布に応じて決
定する。
【0016】上述したこの発明の半潜水式船型作業船の
操船に当たっては、作業時状態の水線は船側本体3に位
置するようにし、そして、移動時状態の水線は船側張出
し部2に位置するように、バラストの調整等によって行
う。また、作業時状態の水線面の幅、即ち船側本体の幅
1 と水面下全幅、即ち船側張出し部2の幅B2 との
比、および、作業時状態の吃水H1 と船側張出し部2の
高さとの比は、当該船舶の稼働時における海域の海象、
特に波の周期に応じて最適値を選定する。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
海洋上の特定の地点に一定期間留まって作業を行ない、
しかも比較的頻繁に移動を伴うような場合に使用される
作業船に必要な、優れた動揺性能と優れた移動性能とを
兼備した作業船を得ることができる。従って、厳しい海
象条件下においても作業を中断することなく、作業効率
のよい半潜水式船型作業船を提供することができる、工
業上有益な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の半潜水式作業船の1実施例を示す側
面概略図であある。
【図2】図1のA−A線の断面図である。
【図3】図1のB−B線の断面図である。
【図4】図1のC−C線の断面図である。
【図5】図1の平面図である。
【図6】従来の通常の船の船型をした作業船の1例を示
す概略側面図である。
【図7】図6のD−D線矢視図である。
【図8】従来の半潜水式海洋構造物の1例を示す概略側
面図である。
【図9】図8のE−E線矢視図である。
【符号の説明】
1 船体、 2 船側張出し部、 2a 船首部船側張出し部、 2b 船央部船側張出し部、 2c 船尾部船側張出し部、 2p 船首部船側張出し部の上端面、 2q 船央部船側張出し部の上端面、 2r 船尾部船側張出し部の上端面、 3 船側本体、 4 作業時状態の水線、 5 移動時状態の水線、 6 構造物、 7 甲板部、 8 支柱部、 9 浮体、 B1 船側本体の幅、 B2 船側張出し部の幅、 H1 作業時の吃水、 H2 移動時の船首部および船尾部船側張出し部の高
さ。 H3 移動時の船央部船側張出し部の高さ。 1 船首部船側張出し部の長さ、 L2 船央部船側張出し部の長さ、 L3 船尾部船側張出し部の長さ、 L 船側張出し部の全長。
フロントページの続き (72)発明者 森川 正夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−278676(JP,A) 特開 昭60−203594(JP,A) 実開 昭63−131893(JP,U) 特許37016(JP,C1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63B 35/00,35/04 B63B 1/04,3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海洋上で使用される作業船であって、通
    常の船の船側形状に準じた形状の船側を有し、前記船側
    の両側下部に船側張出し部を有し、 前記船側張出し部の形状は、通常の船の船側形状に準じ
    た形状であって、前記船側張出し部の船首部及び船尾部
    の上端面の位置は、前記船側張出し部の中央部の上端面
    の位置よりも高く、前記船側張出し部下端面は、船底面
    と同一高さまで下方に延出されて前記船底面と滑らかな
    曲線で連続しており、且つ、前記船側張出し部の全幅
    は、前記船側の水線幅よりも広いことを特徴とする、半
    潜水式船型作業船。
  2. 【請求項2】 前記船側張出し部の前記船首部及び前記
    船尾部の各々の長さの、前記船側張出し部全長に対する
    割合は、いずれも20〜30%の範囲内であることを特
    徴とする、請求項1記載の半潜水式船型作業船。
  3. 【請求項3】 海洋上で作業を行なうときに使用される
    作業船の操船方法であって、前記作業船として下記作業
    船、即ち、 通常の船の船側形状に準じた形状の船側を有し、前記船
    側の両側下部に船側張出し部を有し、 前記船側張出し部の形状は、通常の船の船側形状に準じ
    た形状であって、前記船側張出し部の船首部及び船尾部
    の上端面の位置は、前記船側張出し部の中央部の上端面
    の位置よりも高く、前記船側張出し部下端面は、船底面
    と同一高さまで下方に延出されて前記船底面と滑らかな
    曲線で連続しており、且つ、前記船側張出し部の全幅
    は、前記船側の水線幅よりも広いことを特徴とする半潜
    水式船型作業船を使用し、 そして、作業時状態においては、前記半潜水式船型作業
    船の喫水線が前記船側張出し部よりも上の船側本体の部
    分に位置するように操船し、一方、移動時状態において
    は、前記喫水線が前記船側張出し部に位置するように操
    船することを特徴とする、半潜水式船型作業船の操船方
    法。
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