JP2916481B2 - セメントモルタル・コンクリート硬化体の製造方法 - Google Patents

セメントモルタル・コンクリート硬化体の製造方法

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和久 井上
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、セメント混練物に対するアルカリ化合物の
添加時期を特定することにより、セメントモルタル・コ
ンクリート硬化体の初期強度を改良する該硬化体の製造
方法に関する。
[従来の技術] 従来から、セメントモルタル・コンクリート2次製品
の生産性を向上させるため、あるいは土木建築などの緊
急工事のため、高初期強度(例えば1日圧縮強度)を要
求され、それにはアルミナセメント、超速硬セメントな
どの特殊セメントが使用されていた。これらセメントを
用いたモルタルの初期強度は200〜400kgf/cm2発現し、
一応目的は達せられるが、そのセメントの生産量も少量
であり、入手が困難なため、応々にして緊急工事に対応
できない場合もあり、かつ価格はポルトランドセメント
に比して数倍も高い。
[発明が解決しようとしている問題点] そこで、入手容易なポルトランドセメントを改良する
ことが考えられる。例えば、ポルトランドセメントの主
成分である、ケイ酸三石灰に炭酸ナトリウムをNa2O換算
で1.0%添加して得た水/セメント比が0.5のペースト試
験で、初期(1日)圧縮強度が55〜71%増大する旨の文
献(セメント技術年報,Vol.25,p40〜47,昭46)が見られ
る。
ところが、上記知見をもとに、市販の普通ポルトラン
ドセメントに炭酸ナトリウムを添加し、砂、水を配合
し、混練して得たモルタル硬化体は前記文献値ほどでは
ないが、確かに初期強度が増大する場合も認められる
が、ほとんど増大が見られず、測定誤差範囲内である場
合も多い。このように、アルカリ化合物は、それをセメ
ントモルタル・コンクリートに添加、混練した場合、あ
る時は作用効果があり、ある時はそれがないという欠点
を有していた。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、初期(1日)強度の向上したセメント
モルタル・コンクリート硬化体の製造法について研究し
てきたところ、セメントモルタル・コンクリート混練物
に対し、混練後の特定時期にアルカリ化合物を添加、再
混練することで、アルカリ化合物を添加しないものより
も高い初期強度が得られることを知見して以下に述べる
発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨はセメント、骨材および水を
混練して得た、水/セメント比が0.5以下の混練物を注
型または現場打設してセメントモルタル・コンクリート
硬化体を製造する方法において、混練開始時より30分以
上経過してから該混練物が始発に達するまでの間に、該
混練物に対してアルカリ化合物を添加し、再混練してか
ら注型または現場打設することを特徴とした、セメント
モルタル・コンクリート硬化体の製造方法にある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、セメントモルタル・コンクリートを混練開
始してから、30分以上経過してから始発に至るまでの間
にアルカリ化合物を添加し、再混練することが肝要であ
る。一般的にセメントモルタル・コンクリートは数分間
混練されるがその混練時間については特に限定しない。
従って、アルカリ化合物の添加時まで混練し、添加後引
続き混練(いわゆる再混練)を継続してもさしつかえな
い。
アルカリ化合物の添加時期が、混練開始から30分未満
の場合には、セメントや骨材と一緒に混練する従来法と
同様、添加効果の認められない場合もあるので好ましく
ない。逆に、始発時間経過後に添加し混練すると、凝結
が既に進行しているため混練物が均質にならず、また初
期強度も低下するので好ましくない。
本願発明における始発とは、JIS A 6204「コンクリー
ト用化学混和剤」の付属書1「コンクリートの凝結時間
試験方法」に定められた、貫入抵抗を測定して求められ
る凝結時間である。
アルカリ化合物は、上記期間内に添加し再混練すると
しても、水/セメント比が0.5以下の混練物への添加で
なければならない。0.5を超える場合には、添加効果が
低く好ましくない。
本発明で使用するアルカリ化合物には、炭酸塩、水酸
化物、硫酸塩、硝酸塩などのナトリウム塩、カリウム塩
など常用のものが挙げられる。具体的には、炭酸ナトリ
ウムなどが好ましい。アルカリ化合物の添加量は、セメ
ントに対してNa2O換算で0.1〜2.0重量%であり、好まし
くは0.3〜1.5重量%である。0.1%未満では、その効果
が小さく、2.0%を超える場合は、添加率を増してもそ
の効果の伸びが小さく、また、長期強度の増進が低くな
るため実用的でない。
アルカリ化合物の添加方法は、粉末のまま、あるいは
別途に混練水の一部に溶解させて、混練物に添加する方
法など、慣用の方法に従えばよい。
再混練の方法は、配合物の混練装置及び方法と同様で
特に限定しない。その再混練は、アルカリ化合物が可溶
性物質であるため、数分混練するだけで十分均質に混ざ
る。
セメントとしては、一般に市販されている普通ポルト
ランドセメント、早強ポルトランドセメント及び高炉セ
メント、フライアッシュセメントなどの混合セメント、
その他白色セメント、耐硫酸塩セメントなどが示され
る。また、骨材については、アルカリ骨材反応を生じな
いものであれば特に限定しない。
アルカリ化合物を添加された混練物の注型方法、また
は現場打設方法は定法に従う。
[実施例] 実施例1〜4、比較例1〜4 下記要領によって、アルカリ化合物の添加時期をかえ
たモルタル混練物をつくり、その硬化体の初期(1日)
強度を測定した。
普通ポルトランドセメント500g(日本セメント(株)
製)、砂1500g(相馬珪砂3号,同特4号,豊浦標準砂
を重量比で1:1:1に配合したもの)および高性能減水剤5
g(花王(株)製、商品名;マイティ150)の配合物に、
水210g(水/セメント比=0.42)を加え、3分間ミキサ
ーで混練した後、そのまま静置した。
得られた混練物に、第1表に示す時間が経過してか
ら、無水炭酸ナトリウム(関東化学(株)製,特級試
薬)を1.0重量%(Na2O換算で0.6重量%)添加した後、
それぞれの混練物を3分間再混練し、JIS R 5210「セメ
ントの物理試験方法」に準拠して成形し、圧縮強度を測
定した。またJIS A 6204に準拠して始発時間を測定し
た。得られた結果を同表に併記した。なお、比較例1
は、無水炭酸ナトリウムを添加しない場合についての実
験値である。
[発明の効果] 本発明によれば、セメントモルタル・コンクリートの
混練物に対するアルカリ化合物の添加時期を遅らせると
いう単純な手段により、セメント・コンクリート硬化体
の初期強度を著しく増大できる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント、骨材および水を混練して得た、
    水/セメント比が0.5以下の混練物を注型または現場打
    設して、セメントモルタル・コンクリート硬化体を製造
    する方法において、混練開始時より、30分以上経過して
    から該混練物が始発に達するまでの間に、該混練物に対
    してアルカリ化合物を添加し、再混練してから注型また
    は現場打設することを特徴とするセメントモルタル・コ
    ンクリート硬化体の製造方法。
JP10646290A 1990-04-24 1990-04-24 セメントモルタル・コンクリート硬化体の製造方法 Expired - Lifetime JP2916481B2 (ja)

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