JP2916472B1 - 透明シリンダを有する内燃機関 - Google Patents

透明シリンダを有する内燃機関

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JP2916472B1
JP2916472B1 JP13054498A JP13054498A JP2916472B1 JP 2916472 B1 JP2916472 B1 JP 2916472B1 JP 13054498 A JP13054498 A JP 13054498A JP 13054498 A JP13054498 A JP 13054498A JP 2916472 B1 JP2916472 B1 JP 2916472B1
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保夫 吉澤
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Abstract

【要約】 【課題】 燃焼状態を目視できる試験用エンジンの提供
を目的とする。 【解決手段】 多気筒エンジンの少なくとも1個のシリ
ンダ11を透明なガラスで形成し、ガラスシリンダ11
の燃焼室における燃焼状態を例えば高速度撮影により目
視できるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラスなどの透
明材料で形成されたシリンダを含んだ多気筒構成を有す
る内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2サイクルまたは4サイクルの内
燃機関、たとえばガソリンエンジンの開発を行うとき
は、実際に駆動されているエンジンにおける混合ガスの
燃焼状態、ピストンや吸排気弁の動き、点火プラグの動
作、ピストンリングの作用、潤滑状態等をすべてシュミ
レーションで行って、必要とするデータを得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シュミ
レーションで得られるデータはすべて実際の動作状態を
表すものではないので、正確な解析を行うことができ
ず、結果としてエンジン開発の成果もなかなか得られな
いという不都合があった。内燃機関の運動を目視できれ
ばその動作状態をより正確に検知できるが、従来ではシ
リンダが丈夫な鉄やアルミニュームで形成されているの
でこれは不可能であった。これは、従来の内燃機関では
ピストンの往復運動をクランクの回転運動に変換する部
分にコネクティングロッドが用いられているせいで、シ
リンダ内を運動するピストンに大きなサイドスラストが
生じるためである。
【0004】そこで、この発明は、ピストンのサイドス
ラストを軽減できる構成を取ることによりシリンダを透
明なガラスなどで形成することを可能とし、内燃機関の
動作状態を示す種々のファクタである混合ガスの燃焼状
態、ピストンや吸排気弁の動き、点火プラグの動作、ピ
ストンリングの作用、潤滑状態等をすべて目視できるよ
うに構成することにより、すべて実際の動作状態を表す
データを目視または高速度撮影により得ることを可能と
する構成を有する内燃機関を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の内燃機関は、
透明材料で形成された少なくとも1個の透明シリンダ
と、この透明シリンダ内に挿入された双頭型ピストン
と、前記透明シリンダの両端の開口部を閉塞する第1、
第2のシリンダヘッドと、前記第1、第2のシリンダヘ
ッドに夫々設けられた点火プラグと、前記第1、第2の
シリンダヘッドに夫々設けられた吸排気弁と、前記双頭
型ピストンの線対称となる中間部に夫々このピストンの
中心軸に直交する方向に対向して一体形成された一対の
力点ローラ案内部材と、この一対の力点ローラ案内部材
の間に挿入された第1、第2の力点ローラと、この第
1、第2の力点ローラの回転軸が夫々固定される力点を
有する第1、第2のレバー部材と、この第1、第2のレ
バー部材の他端近傍の支点に夫々回転自在に取り付けら
れた第1、第2の支点ローラと、前記第1、第2のレバ
ー部材の作用点に結合された第1、第2のクランク機構
と、この第1、第2のクランク機構に結合され互いに反
対方向に回転する第1、第2の回転軸とから構成されて
いる。
【0006】また、この発明の内燃機関は、透明材料で
形成された透明シリンダと、この透明シリンダの中心軸
と中心軸が一致するように対向して設けられた金属シリ
ンダと、この透明シリンダ、金属シリンダを互いに接合
して形成されたシリンダボア内に挿入された双頭型ピス
トンと、前記シリンダボアの両端の開口部を閉塞する第
1、第2のシリンダヘッドと、前記第1、第2のシリン
ダヘッドに夫々設けられた点火プラグと、前記第1、第
2のシリンダヘッドに夫々設けられた吸排気弁と、前記
第1、第2のシリンダ接合部に夫々の中心軸に直交する
方向に互いに対向して一体形成された一対の力点ローラ
案内部材と、この一対の力点ローラ案内部材の間に挿入
された第1、第2の力点ローラと、この第1、第2の力
点ローラの回転軸が夫々固定される力点を有する第1、
第2のレバー部材と、この第1、第2のレバー部材の他
端近傍の支点に夫々回転自在に取り付けられた第1、第
2の支点ローラと、前記第1、第2のレバー部材の作用
点に結合された第1、第2のクランク機構と、この第
1、第2のクランク機構に結合され互いに反対方向に回
転する第1、第2の回転軸とから構成されている。
【0007】また、この発明の内燃機関は、透明材料で
形成された少なくとも1個の透明シリンダと、この透明
シリンダ内に挿入された双頭型ピストンと、前記透明シ
リンダの両端の開口部を閉塞する第1、第2のシリンダ
ヘッドと、前記第1、第2のシリンダヘッドに夫々設け
られた点火プラグと、前記第1、第2のシリンダヘッド
に夫々設けられた吸排気弁と、前記双頭型ピストンの線
対称となる中間部に夫々このピストンの中心軸に直交す
る方向に対向して一体形成された一対の力点ローラ案内
部材と、この一対の力点ローラ案内部材の間に挿入され
た第1、第2の力点ローラと、この第1、第2の力点ロ
ーラの回転軸が夫々固定される力点を有する第1、第2
のレバー部材と、この第1、第2のレバー部材の他端近
傍の支点に夫々回転自在に取り付けられた第1、第2の
支点ローラと、前記第1、第2のレバー部材の作用点に
結合された第1、第2のクランク機構と、この第1、第
2のクランク機構に結合され互いに反対方向に回転する
第1、第2の回転軸と、金属製のシリンダと交換するた
めに前記透明シリンダを着脱自在に支持する支持手段と
から構成されている。
【0008】上記の構成により、ガラスなどの透明材料
で形成されたシリンダにおける混合ガスの燃焼状態、ピ
ストンや吸排気弁の動き、点火プラグの動作、ピストン
リングの作用、潤滑状態等がすべて目視あるいは高速度
撮影可能となるので、動作状態を示す正確なデータが得
られるようになり、開発を効果的に行うことができるよ
うになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して説明する。図1はこの発明を
4サイクルのガソリンエンジンに適用した第1の実施の
形態を示す断面図であり、図2はその斜視図である。
【0010】図1において、参照番号11は透明なガラ
スで形成されたシリンダを示す。このガラスシリンダ1
1は後で説明するフレーム27により垂直方向に固定さ
れ、その上下の両端に形成された開口部にはそれぞれ金
属または透明なガラスで形成されたシリンダヘッド12
a,12bが取り付けられる。
【0011】また、このガラスシリンダ11はクランプ
板5a,5bの間にボルト6a、6bによりシリンダヘ
ッド12a,12bを介してクランプされる。これらの
シリンダヘッド12a,12bには吸気弁13a,13
bおよび排気弁14a,14bが取り付けられる。これ
らの吸気弁13a,13bおよび排気弁14a,14b
は図示しない連結機構を介して後で詳細に説明する2本
の出力軸28a,28bに結合され、この出力軸28
a,28bに連動して所定のタイミングで弁の開閉が行
われる。更にこのシリンダヘッド12a,12bには図
示しない点火プラグが取り付けられ、所定のタイミング
で4サイクルの内燃機関の動作順序に従って高電圧によ
り放電が生じるように付勢される。
【0012】前記ガラスシリンダ11内には双頭式のピ
ストン16が挿入される。このピストン16はシリンダ
ヘッド12a、12bに面する側に夫々形成されたピス
トンヘッドを有する第1、第2ピストン部材16a、1
6bが一体形成された構成を有する。
【0013】なお、この発明ではガラスシリンダ11内
におけるシリンダヘッド12a、12bとピストンヘッ
ドとの間の燃焼室に生じる混合ガスの燃焼状態を目視で
きる構成をその第1の特徴とするため、この実施例では
シリンダヘッド12a、12bも厚さの均一な透明なガ
ラスで形成したが、シリンダ11のみガラスで形成し、
シリンダヘッド12a、12bは金属で形成してもよ
い。
【0014】また、シリンダ11の厚さが均一であれば
内部の状態を正確に目視できるが、例えば内部を拡大し
て示すために燃焼室に対応する壁面の外側を図中で破線
で示したようにレンズ状に膨らませてもよい。このよう
にするとこの燃焼室の部分の機械的な強度を増大させる
ことにもなる。但し、内部の状態が歪曲されて目視され
ることになるので、観察の目的によっては妥当でない場
合もある。
【0015】これらの第1、第2ピストン部材16a、
16bの中間部には切り欠け部17が形成され、この切
り欠け部17内には一対の案内板18a,18bが互い
に平行で所定距離だけ離れてかつガラスシリンダ11の
中心軸に垂直な方向にピストン16内に固定される。
【0016】この一対の案内板18a,18bの間に形
成された間隙には同じ外径寸法を有する一対の力点ロー
ラ19a,19bが挿入される。これらの力点ローラ1
9a,19bは夫々軸20a,20bにより回転自在に
レバー21a,21bの一端に取り付けられる。
【0017】このレバー21a,21bは他端に夫々固
定された軸22a,22bを支点として動作するてこ部
材を構成するもので、前記切り欠け部17からガラスシ
リンダ11の外部には、このガラスシリンダ11の中間
部に形成された細いスリット状の窓23a,23bを介
して突出される。
【0018】前記軸22a,22bには夫々支点ローラ
25a,25bが回転自在に取り付けられ、この支点ロ
ーラ25a,25bは夫々一対の案内板26a,26b
の間に保持される。これらの案内板26a,26bは前
記ガラスシリンダ11を保持するためのフレーム27上
に固定される。
【0019】前記レバー21a,21bの夫々の中間部
のてこ部材の作用点として動作する位置には第3の軸3
0a,30bが固定され、その回りには回転自在に作用
点ローラ29a,29bが一体に形成される。この作用
点ローラ29a,29bには夫々偏心した位置にクラン
ク軸28a,28bがさらに一体に形成される。このク
ランク軸28a,28bはピストン16の往復運動をレ
バー21a,21bを介して円運動に変換して取り出す
ための出力軸である。これらの出力軸28a,28bは
夫々フレーム27に固定されたベアリング31a,31
bにより保持されている。
【0020】図2は図1に示した2出力軸エンジンの外
観を示す斜視図であり、簡単のためにシリンダヘッド1
2a,12bおよびフレーム27を取り去った状態を示
す。図1ではピストン16がシリンダ11内の丁度中間
の位置にある状態を示している。この位置ではレバー2
1a,21bはたがいに最も近付いた位置、即ちシリン
ダ11内に最も入り込んだ位置にある。この位置で例え
ばシリンダヘッド12a側の燃焼室が爆発膨脹行程にあ
り、シリンダヘッド12b側の燃焼室が排気行程にある
とすると、ピストン16は図中の上から下の方向に移動
する。
【0021】これにより、レバー21aは揺動支点22
aを中心として時計方向に回転せしめられる。ここで、
レバー21a上の作用点軸30aは出力軸28aより支
点22aの方へ寄った位置にあるので、出力軸28aは
矢印Aで示すように時計方向に回転する。
【0022】一方、他方のレバー21bは支点22bの
周りに反時計方向に回転するので、出力軸28bは時計
方向に矢印Bの方向に回転する。このように、シリンダ
11ないでのピストン16を含む可動部がピストン16
の中央部を中心として線対称に形成され、また、出力軸
28a,28bは互いに同期し、かつ反対方向に回転す
るので、可動部、即ちピストン16およびレバー21
a,21bが全く同じ質量、寸法であれば、2本の出力
軸からは同じ速度、回転角、トルクを持つ2つの出力が
得られることになる。しかもこのような力点20a,2
0bおよび支点22a、22bがそれぞれローラ19
a,19b、25a,25bにより案内板18a,18
b,26,26bにより構成される揺動力点レギュレー
タおよび揺動支点レギュレータにより移動自在に指示さ
れているので、燃焼室における爆発行程により生じた圧
力がピストン16に効果的に伝達され、シリンダ11に
対するピストン16のサイドスラストを殆どゼロにでき
る。
【0023】従って、シリンダ11をガラスで形成した
にも拘らず、長期に渡る使用に耐え、従来はすべてシュ
ミレーションであった、ピストン16、吸気弁13a,
13b、排気弁14,14b,点火プラグ、ピストンリ
ング、潤滑状態などのエンジンの燃焼に係る全ての要素
の動作状態を直接目視でき、エンジンの燃焼関係の情報
を高い確度で取得できる。特に最近開発されて実用化さ
れているガソリンダイレクトインジェクション(GD
I)方式のエンジンでは直接燃焼室に噴射されたガソリ
ンがどのように燃焼するかが直接目視できるので、その
改良などにおおいに役に立つ情報が得られることが期待
できる。
【0024】以上の実施例では1本のガラスシリンダに
双頭型のピストン16を挿入して実質的に2気筒のエン
ジンの例を示したが、この発明ではさらに多気筒のエン
ジンを構成することができる。この場合、1気筒のみガ
ラスシリンダを用いて構成し、残りの気筒部分は通常の
金属シリンダを用いて構成することもできる。
【0025】図3はこの考えに基づいて構成された他の
実施例の4サイクル・4シリンダのエンジンの平面図を
示す。この実施例では4個のシリンダのうち1個のシリ
ンダ41のみがガラスで形成され、残りの3個のシリン
ダ51、61、71が鋳鉄製である。
【0026】ガラスシリンダ41に挿入されたピストン
416は図1と同様にその両端にピストンヘッドを有す
る双頭式のもので、その中間の切り欠け部には図示しな
い一対の案内板の間に形成された間隙に2個の力点ロー
ラ419a,419bが移動自在に挿入され、これらの
力点ローラ419a,419bはレバー421a,42
1bの一端の力点に回転自在に軸支される。
【0027】レバー421a,421bの他端の支点に
は夫々一対の案内板426a,426bの間に移動自在
に指示される支点ローラ425a,425bが軸支され
る。また、レバー421a,421bの中間部の作用点
は図1と同様のクランク機構を介して夫々出力軸428
a,428bに結合される。
【0028】この第1のシリンダ41はガラスで形成さ
れ、その基本的な構成は全て図1の実施例と同じであ
る。また、第2ないし第4のシリンダ51、61、71
は夫々鋳鉄で形成されている外は図1と同じ構成を有す
るのでその構成の説明は省略するが、その動作位相が異
なっている。
【0029】即ち、第1のシリンダ41と第4のシリン
ダ71では夫々のピストンが同相で動き、例えば第1の
シリンダ41に形成された2個の燃焼室で夫々爆発と排
気の行程が行われているときは、第4のシリンダ71の
2個の燃焼室では夫々吸入と圧縮行程が行われる。
【0030】これに対して、第2、第3のシリンダ5
1、61は互いに同相でかつ第1、第4のシリンダ4
1、71とは丁度逆相となるように動作する。但し、第
2のシリンダ51に形成された2個の燃焼室で排気と吸
入の行程が行われているときは、第3のシリンダ61の
2個の燃焼室では圧縮と爆発の行程が行われる。
【0031】このように4個のシリンダ41−71すべ
てで実際に混合ガスを燃焼させることもできるが、この
実施例では実際の燃焼はガラスシリンダ41でのみ行
い、残りの鋳鉄製の3個のシリンダ51−71ではピス
トンをモータで駆動してダミーとして使用する。これ
は、4シリンダのエンジンを1シリンダのみで駆動する
と振動が生じて不都合が生じるためであり、この振動を
低減するにはモータ駆動が必要なためである。
【0032】但し、第1のシリンダ41の燃焼動作に応
じて夫々のシリンダ51−71のピストンを所定の位相
で適格に駆動しなければならないので、ここで用いられ
るモータはサーボモータである。なお、このモータは4
個のシリンダ41−71全てを燃焼させる場合にはスタ
ータモータとして使用することができる。
【0033】図3に示す実施例ではサーボモータ80が
用いられ、このサーボモータ80によりベルト81、8
2を介してそれぞれの出力軸428a,428bが所定
の速度で駆動される。このモータ80の駆動は、たとえ
ば第1のガラスシリンダ41における燃焼室の動作、特
に図示しない点火ピラグの点火時期を検知して、この検
出タイミングに同期して行われる。
【0034】図4は図3に示した4シリンダエンジンの
側面図を示す。ここではその2本の出力軸428a,4
28bのうちの一方の出力軸428bのみが示されてい
る。図3では図示されていないが、この出力軸428b
の一端はベアリング83の外側に突出し、その先端に取
り付けられたプーリ84は図示しないタイミングベルト
を介してカムシャフト85に一端に取り付けられたプー
リ86に結合されている。このカムシャフト85により
4シリンダ41−71の夫々一方の端に形成されたシリ
ンダヘッドに取り付けられた吸気弁、排気弁が所定のタ
イミングで駆動される。
【0035】図5、図6は図3、図4に示したエンジン
を側面から見た図であり、図5では例えば第1のガラス
シリンダ41内のピストン416に連動する一方のレバ
ー421aの動作位置、および第2のシリンダ51内の
ピストンに連動するレバー526bの動作位置を示す。
図5において、レバー421aの一端の支点ローラ42
5aは一対の案内板426a,426bの間に挿入して
移動自在に保持され、他端の力点ローラ419aはピス
トン416内に形成された一対の案内板418a,41
8bの間に挿入されて移動自在に保持される。
【0036】ピストン416の先端とガラスシリンダ4
1との間に形成された燃焼室内にはシリンダヘッド41
2aを貫通して取り付けられた点火プラグ88および吸
気弁413aのそれぞれの先端が露出している。吸気弁
413aは図4に示したカムシャフト85により所定の
タイミングで開閉される。
【0037】図6はこのエンジンの側面をさらに外側か
ら見た図であり、2本の出力軸428a,428bの先
端には夫々プーリ84、89が固定され、その内側には
連動ギア91、92が取り付けられている。この連動ギ
ア91、92は互いに噛み合い、プーリ89にベルト8
2を介して結合されたサーボモータ80により同時に駆
動される。
【0038】プーリ84にはベルト81を介してカムシ
ャフト85が結合され、従って、サーボモータ80を付
勢することにより出力軸428a,428bが駆動され
るとともに、カムシャフト85も駆動されてエンジン全
体が所定のタイミングで駆動されることになる。
【0039】尚、図1に示した実施例においてガラスシ
リンダ11はフレーム27およびクランプ機構5a,5
b,6a,6bにより着脱自在に固定されるものである
から、このガラスシリンダ11を用いて燃焼試験を行っ
たあとでこれを取り外して他のたとえば鉄またはアルミ
ニウムのシリンダと交換して試験を行い、ガラスシリン
ダ11の場合のデータと比較することも可能である。以
上の説明では4サイクル・4シリンダのエンジンを例示
したが、この発明は2サイクルのエンジンにも同様に適
用できることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
ピストンのサイドスラストを軽減できる構成を取ること
によりシリンダを透明なガラスなどで形成することを可
能とし、内燃機関の動作状態を示す種々のファクタであ
る混合ガスの燃焼状態、ピストンや吸排気弁の動き、点
火プラグの動作、ピストンリングの作用、潤滑状態等を
すべて目視できるように構成することにより、すべて実
際の動作状態を表すデータを目視または高速度撮影によ
り可視像として得ることを可能とする構成を有する内燃
機関を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示す断面図。
【図2】図1の実施例の外観を示す斜視図。
【図3】この発明の他の実施例を示す平面図。
【図4】図3に示した実施例の正面図。
【図5】図3に示した実施例の内部を示す側面図。
【図6】図3に示した実施例の外部側面図。
【符号の説明】
5a,5b,6a,6b…クランプ機構 11…ガラスシリンダ、12a,12b…シリンダヘッ
ド、16…ピストン、18a,18b,26a,26b
…案内板、19a,19b,25a,25b…ローラ、
21a,21b…レバー、28a,28b…出力軸、2
9a,29b…偏心ローラ。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明材料で形成された少なくとも1個の
    透明シリンダと、 この透明シリンダ内に挿入された双頭型ピストンと、 前記透明シリンダの両端の開口部を閉塞する第1、第2
    のシリンダヘッドと、 前記第1、第2のシリンダヘッドに夫々設けられた点火
    プラグと、 前記第1、第2のシリンダヘッドに夫々設けられた吸排
    気弁と、 前記双頭型ピストンの線対称となる中間部に夫々このピ
    ストンの中心軸に直交する方向に対向して一体形成され
    た一対の力点ローラ案内部材と、 この一対の力点ローラ案内部材の間に挿入された第1、
    第2の力点ローラと、 この第1、第2の力点ローラの回転軸が夫々固定される
    力点を有する第1、第2のレバー部材と、 この第1、第2のレバー部材の他端近傍の支点に夫々回
    転自在に取り付けられた第1、第2の支点ローラと、 前記第1、第2のレバー部材の作用点に結合された第
    1、第2のクランク機構と、 この第1、第2のクランク機構に結合され互いに反対方
    向に回転する第1、第2の回転軸と、 を具備することを特徴とする内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記第1の回転軸に結合され、この第1
    の回転軸を回転駆動するためのモータを有することを特
    徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2のシリンダヘッドのうち
    の少なくとも一方は透明部材で形成されてなることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記第2の回転軸の回転数を検知する検
    知手段と、 この検知手段により検知された第2の回転軸の回転数に
    対応する回転数で前記第1の回転軸を回転させるように
    前記モータを駆動する手段と、 を具備することを特徴とする請求項2に記載の内燃機
    関。
  5. 【請求項5】 前記透明材料はガラスであることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の内燃機
    関。
  6. 【請求項6】 透明材料で形成された透明シリンダと、 この透明シリンダの中心軸と中心軸が一致するように対
    向して設けられた金属シリンダと この透明シリンダ、金属シリンダを互いに連結して形成
    されたシリンダボア内に挿入された双頭型ピストンと、 前記シリンダボアの両端の開口部を閉塞する第1、第2
    のシリンダヘッドと、 前記第1、第2のシリンダヘッドに夫々設けられた点火
    プラグと、 前記第1、第2のシリンダヘッドに夫々設けられた吸排
    気弁と、 前記第1、第2のシリンダ接合部に夫々の中心軸に直交
    する方向に互いに対向して一体形成された一対の力点ロ
    ーラ案内部材と、 この一対の力点ローラ案内部材の間に挿入された第1、
    第2の力点ローラと、 この第1、第2の力点ローラの回転軸が夫々固定される
    力点を有する第1、第2のレバー部材と、 この第1、第2のレバー部材の他端近傍の支点に夫々回
    転自在に取り付けられた第1、第2の支点ローラと、 前記第1、第2のレバー部材の作用点に結合された第
    1、第2のクランク機構と、 この第1、第2のクランク機構に結合され互いに反対方
    向に回転する第1、第2の回転軸と、 を具備することを特徴とする内燃機関。
  7. 【請求項7】 前記金属シリンダ側に結合された第2の
    回転軸に結合され、この第2の回転軸を回転駆動するた
    めのモータを有することを特徴とする請求項6に記載の
    内燃機関。
  8. 【請求項8】 前記透明シリンダに取り付けられたシリ
    ンダヘッドは透明部材で形成されてなることを特徴とす
    る請求項6または請求項7に記載の内燃機関。
  9. 【請求項9】 前記第1の回転軸の回転数を検知する検
    知手段と、 この検知手段により検知された第1の回転軸の回転数に
    対応する回転数で前記第2の回転軸を回転させるように
    前記モータを駆動する手段と、 を具備することを特徴とする請求項7に記載の内燃機
    関。
  10. 【請求項10】 前記透明材料はガラスであることを特
    徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の内燃機
    関。
  11. 【請求項11】 透明材料で形成された少なくとも1個
    の透明シリンダと、 この透明シリンダ内に挿入された双頭型ピストンと、 前記透明シリンダの両端の開口部を閉塞する第1、第2
    のシリンダヘッドと、 前記第1、第2のシリンダヘッドに夫々設けられた点火
    プラグと、 前記第1、第2のシリンダヘッドに夫々設けられた吸排
    気弁と、 前記双頭型ピストンの線対称となる中間部に夫々このピ
    ストンの中心軸に直交する方向に対向して一体形成され
    た一対の力点ローラ案内部材と、 この一対の力点ローラ案内部材の間に挿入された第1、
    第2の力点ローラと、 この第1、第2の力点ローラの回転軸が夫々固定される
    力点を有する第1、第2のレバー部材と、 この第1、第2のレバー部材の他端近傍の支点に夫々回
    転自在に取り付けられた第1、第2の支点ローラと、 前記第1、第2のレバー部材の作用点に結合された第
    1、第2のクランク機構と、 この第1、第2のクランク機構に結合され互いに反対方
    向に回転する第1、第2の回転軸と、 金属製のシリンダと交換するために前記透明シリンダを
    着脱自在に支持する支持手段と、 を具備することを特徴とする内燃機関。
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