JP2916132B2 - 家具の転倒防止装置 - Google Patents

家具の転倒防止装置

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JP2916132B2
JP2916132B2 JP4252098A JP4252098A JP2916132B2 JP 2916132 B2 JP2916132 B2 JP 2916132B2 JP 4252098 A JP4252098 A JP 4252098A JP 4252098 A JP4252098 A JP 4252098A JP 2916132 B2 JP2916132 B2 JP 2916132B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具の転倒防止装
置に関し、特に什器などが収納されるキャビネットやラ
ック棚などの転倒を防止する転倒防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家具、たとえば高体長のキャビ
ネットなどでは、重心の位置が高いため、地震や物の衝
突などによって転倒する恐れがある。
【0003】そこで、従来から、キャビネットの上部と
建物の天井、キャビネットの側部と建物の壁とをアンカ
ーボルトによりネジ止め固定し、キャビネットの転倒を
防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案の
如き転倒防止手段では、キャビネットを天井や壁に固定
する際、ネジ止めによりキャビネットや天井および壁を
損傷したり、特に天井や壁が石膏ボードでできている場
合、ネジ止め強度が確保されず、かかる転倒防止手段を
適用できないという問題点がある。
【0005】また、アンカーボルトの取り付け作業に手
間が掛かる上、見栄えが悪くなり美観を損なうという問
題点もある。
【0006】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、美観を
損なうことなく、家具、天井および壁を損傷させず、容
易かつ確実に家具の転倒を防止することができる家具の
転倒防止装置を提供することにある。
【0007】本発明の上記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、 家具の立上り基礎部に開閉
自在に装着されたフロントパネルを振動発生時開かせる
家具の転倒防止装置であって、 上記振動の発生を検知す
る振動発生検知手段と、 上記振動発生検知手段で振動の
発生が検知された場合励磁される電磁石と、 第1のスプ
リングによって付勢され、振動発生時上記電磁石によっ
て吸引回動されるフックレバーと、 上記フロントパネル
の内面側に固着され、振動非発生時は上記フックレバー
が掛止されるフックと、 上記フロントパネルを開く方向
に付勢する第2のスプリングと、 が上記立上り基礎部内
に収容され、 振動発生時は上記電磁石によって上記フッ
クレバーが吸引回動されてフックレバーの上記フロント
パネルのフックへの掛止が解除され、第2のスプリング
によってフロントパネルを開かせることを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明は、 家具の立上
り基礎部に開閉自在に装着されたフロントパネルおよび
リアパネルを振動発生時それぞれ開かせる家具の転倒防
止装置であって、 上記振動の発生を検知する振動発生検
知手段と、 上記振動発生検知手段で振動の発生が検知さ
れた場合励磁される電磁石と、 フロントパネル用および
リアパネル用の一対の第1のスプリングによって付勢さ
れ、振動発生時上記電磁石によって吸引回動されるフロ
ントパネル用およびリアパネル用の一対のフックレバー
と、 上記フロントパネルおよびリアパネルの内面側に固
着され、振動非発生時は上記一対のフックレバーが掛止
されるフロントパネル用およびリアパネル用の一対のフ
ックと、 上記フロントパネルおよびリアパネルを開く方
向に付勢するフロントパネル用およびリアパネル用の一
対の第2のスプリングと、 が上記立上り基礎部内に収容
され、 振動発生時は上記電磁石によって上記一対のフッ
クレバーが吸引回動されてフックレバーの上記フロント
パネルおよびリアパネルのフックへの掛止が解除され、
上記一対の第2のスプリングによってフロントパネルお
よびリアパネルを開かせることを特徴とする。
【0010】また、請求項3記載の発明は、 フォークリ
フトの台が挿入される家具の土台空間部の天板にその屈
曲部を支点として回動自在に軸着されたL字状のサポー
トアームを振動発生時土台空間部の外側に展開させる家
具の転倒防止装置であって、 上記振動の発生を検知する
振動発生検知手段と、 上記振動発生検知手段で振動の発
生が検知された場合駆動される駆動モータと、 上記駆動
モータで駆動されるワイヤ巻取りドラムと、 上記ワイヤ
巻取りドラムと上記L字状のサポートアームの一側端部
を接続するワイヤと、 が上記土台空間部内に収容され、
振動発生時は上記駆動モータの駆動によって上記ワイヤ
巻取りドラムに上記ワイヤを巻き取ることによって上記
サポートアームをその屈曲部を支点として回動させ、上
記サポートアームの他側を上記土台空間部の外側に展開
させることを特徴とする。
【0011】また、請求項4記載の発明は、 フォークリ
フトの台が挿入される家具の土台空間部の天板にその屈
曲部を支点として回動自在に軸着された複数のL字状の
サポートアームを振動発生時土台空間部の外側に展開さ
せる家具の転倒防止装置であって、 上記振動の発生を検
知する振動発生検知手段と、 上記振動発生検知手段で振
動の発生が検知された場合駆動される駆動モータと、
記駆動モータで駆動されるワイヤ巻取りドラムと、 上記
ワイヤ巻取りドラムと上記複数のL字状のサポートアー
ムの内の一つのサポートアームの一側端部を接続するワ
イヤと、 上記複数のサポートアームの一側端部をそれぞ
れ連結する連結棒と、 が上記土台空間部内に収容され、
振動発生時は上記駆動モータの駆動によって上記ワイヤ
巻取りドラムに上記ワイヤを巻き取ることによって上記
複数のサポートアームをその屈曲部を支点としてそれぞ
れ回動させ、上記複数のサポートアームの他側端部を上
記土台空間部の外側に展開させることを特徴とする。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項3ま
たは4記載の発明において、 上記サポートアームの他側
端部に上記家具が載置された床上を走行するキャスタロ
ーラが装着されたことを特徴とする
【0013】また、請求項6記載の発明は、 家具の前面
に扉が開閉自在に取付けられ、上記家具の天板にローラ
ーストッパーが下方に向けて突設され、上記扉と上記ロ
ーラーストッパーとの間に装置本体収容ボックスが配置
され、上記扉の裏面に三角形蝶番の1つの頂点が軸着さ
れると共に、上記装置本体収容ボックスに上記三角形蝶
番の他の頂点が軸着され、上記装置本体収容ボックス内
に、上記扉を開く方向に付勢する弾性部材と、上記扉を
磁気吸引する電磁石と、振動を感知したとき上記電磁石
の励磁を解除する振動感知手段とが収容されたことを特
徴とする。
【0014】また、請求項7記載の発明は、 家具の最下
段の引出しのフロントパネルが開閉自在に蝶着され、上
記フロントパネルを開く方向に付勢する弾性部材と、上
記弾性部材を磁気吸引する電磁石と、振動を感知したと
き上記電磁石の励磁を解除する振動感知手段と、上記引
出しの底に突設して固着されたストッパーと、上記フロ
ントパネルの裏面に固着され上記フロントパネルが所定
角度回転すると上記ストッパーに係止される係止片と
が、上記引出し内に配設されたことを特徴とする
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。実施の形態を説明するに当
たって、同一機能を奏するものは同じ符号を付して説明
する。
【0024】ここで、図1は、本発明の一実施の形態に
係るキャビネットの片側展開型転倒防止装置の斜視図、
図2は、本発明の一実施の形態に係るキャビネットの片
側展開型転倒防止装置の平面図、図3は、本発明の一実
施の形態に係るキャビネットの片側展開型転倒防止装置
における振動感知回路の回路図、図4は、本発明の他の
実施の形態に係るキャビネットの両側展開型転倒防止装
置の概略平面図、図5は、本発明の他の実施の形態に係
るラック棚の転倒防止装置の概略斜視図、図6は、本発
明の他の実施の形態に係る転倒防止装置が適用されるラ
ック棚の一部正面図、図7は、本発明の他の実施の形態
に係る転倒防止装置が適用されるラック棚とフォークリ
フトとの関係を示す図、図8は、本発明の他の実施の形
態に係るラック棚の転倒防止装置の概略平面図、図9
は、本発明の他の実施の形態に係るラック棚の転倒防止
装置の展開時の側面図、図10は、本発明の他の実施の
形態に係るラック棚の転倒防止装置の平常時の側面図、
図11は、本発明の他の実施の形態に係る転倒防止装置
が装着されたキャビネットの斜視図、図12(a),
(b)は、本発明の他の実施の形態に係る転倒防止装置
が装着されたキャビネットの平常時および地震時の扉の
動作を説明する正面図、図13(a)〜(c)は、本発
明の他の実施の形態に係るキャビネットに装着された転
倒防止装置の地震時の動作を説明する図11のA−A断
面工程図、図14は、本発明の他の実施の形態に係る転
倒防止装置が装着されたタンスの斜視図、図15
(a),(b)は、本発明の他の実施の形態に係るタン
スに装着された転倒防止装置の地震時の動作を説明する
図14のB−B断面工程図である。
【0025】図1に示す転倒防止装置1は、キャビネッ
ト2の立上り基礎部3に収容されている。キャビネット
2は高さ方向に什器などを収納する複数段の収納棚4を
有し、これら収納棚4の前面の縦半分には扉5が開閉自
在に装着されると共に、立上り基礎部3の前面にはフロ
ントパネル6が蝶番7により開閉可能に装着されてい
る。
【0026】転倒防止装置1は、図2に示すように、通
電により磁気吸引力を生じる電磁石8、地震の振動を感
知する振動感知回路9およびフックレバー10を有して
いる。立上り基礎部3の一方のサイドパネル11の内面
には、フロントパネル6に対峙するように横板12が突
設され、フロントパネル6の先端よりの内面には、フッ
ク13が固着されている。
【0027】フックレバー10は支点mで立上り基礎部
3に回動自在に軸着されており、その一端部は電磁石8
に近接され、他端部はフック13に掛止している。さら
に、フックレバー10は、サイドパネル11に固定され
た第1のコイルスプリング14により一方向に付勢され
ている。
【0028】フロントパネル6と横板12との間には、
第2のコイルスプリング15が介装され、フロントパネ
ル6は第2のコイルスプリング15により反時計回りに
付勢されている。また、横板12には孔12aが穿設さ
れ、この孔12aおよび第2のコイルスプリング15内
には、第2のコイルスプリング15を案内する円弧状の
案内棒16が挿通されている。
【0029】振動感知回路9は、図3に示すように、1
00Vの交流電源17と、100Vの交流電圧を直流電
圧に変換するダイオード18と、地震の振動を検出する
リミットスイッチ19と、電磁石8を通電する第1およ
び第2のリレースイッチ20,21と、電磁石8の通電
を解除する解除スイッチ22とからなっている。
【0030】転倒防止装置1は、以上の如く構成されて
いるので、地震が発生し、その振動によりリミットスイ
ッチ19がONすると、第1および第2のリレースイッ
チ20,21により、電磁石8、解除スイッチ22、交
流電源17、ダイオード18および第2のリレースイッ
チ21で構成される回路が閉じる。これにより、電磁石
8は励磁し、電磁石8に磁気吸引力が生じる。
【0031】その後、フックレバー10の一端部が電磁
石8に吸引され、フックレバー10は支点mを中心に時
計回りに回転する。これにより、フック13の掛止が外
れ、フロントパネル6は第2のコイルスプリング15に
より前方に開く。かくして、キャビネット2はフロント
パネル6により支持されることになり、キャビネット2
の転倒が防止される。
【0032】また、平常時は解除スイッチ22により電
磁石8の通電を解除した後、フロントパネル6を閉じ
(元の位置に戻す)、フックレバー10の他端部をフッ
ク13に掛止する。
【0033】図4に示す転倒防止装置30は、キャビネ
ット2の立上り基礎部3に収容されている。立上り基礎
部3の前面および裏面にはフロントおよびリアパネル
6,31が蝶番7により開閉可能に装着されている。
【0034】転倒防止装置30は、電磁石8、地震の振
動を感知する振動感知回路9(図3参照)およびフック
レバー32を有している。立上り基礎部3の一方のサイ
ドパネル11の内面には、フロントおよびリアパネル
6,31に対峙するように1対の横板33が突設され、
フロントおよびリアパネル6,31の先端よりの内面に
は、フック13がそれぞれ固着されている。
【0035】フックレバー32は、1対のフックレバー
部32aおよびこれらフックレバー部32aを作動させ
る作動レバー部32bから構成され、フックレバー部3
2aの一端部はそれぞれ支点nで立上り基礎部3に回動
自在に軸着され、他端部はフック13にそれぞれ掛止し
ている。
【0036】1対の作動レバー部32bの一端部はフッ
クレバー部32aの途中にそれぞれ軸着され、他端部は
電磁石8に近接する位置で互いに軸着されており、フッ
クレバー部32aは、1対の第1のコイルスプリング1
4によりそれぞれ一方向に付勢されている。
【0037】フロントおよびリアパネル6,31と横板
33との間には、第2のコイルスプリング15がそれぞ
れ介装され、フロントパネル6は第2のコイルスプリン
グ15により反時計回りに、リアパネル31は第2のコ
イルスプリング15により時計回りに付勢されている。
【0038】転倒防止装置30は、以上の如く構成され
ているので、地震が発生すると、振動感知回路9が閉
じ、電磁石8が励磁する。これにより、電磁石8に磁気
吸引力が生じ、作動レバー部32bの他端部が電磁石8
に吸引される。
【0039】これに伴い、1対のフックレバー部32a
は支点nを中心に内側に向けて回転する。これにより、
フック13の掛止が外れ、フロントおよびリアパネル
6,31は第2のコイルスプリング15により前方およ
び後方に開く。かくして、キャビネット2はフロントお
よびリアパネル6,31の両方により支持されることに
なり、キャビネット2の転倒がより確実に防止される。
【0040】また、平常時は電磁石8の通電を解除した
後、フロントおよびリアパネル6,31を閉じ、1対の
フックレバー部32aの他端部をフック13に掛止す
る。
【0041】図5に示す転倒防止装置40は、ラック棚
41の土台空間部42に収容されている。ラック棚41
には収納物44が収納されており、この収納物44はパ
レット43上に載置されている。収納物44は、フォー
クリフト45によりパレット43毎ラック棚41に出し
入れされる。
【0042】なお、かかるラック棚41では、図6およ
び図7に示すように、フォークリフト45の爪45aが
パレット43に挿入される際、フォークリフト45の台
45bが充分挿入できるように土台空間部42の仕切板
46の取付け位置が設定されている。
【0043】転倒防止装置40は、図8に示すように、
ギヤモータ47、地震の振動を感知する振動感知回路4
8、サポートアーム49およびワイヤ巻取りドラム51
を有している。サポートアーム49はL字状を呈してお
り、その屈曲部を支点pとして、土台空間部42の天板
50に回動自在に軸着されている。
【0044】サポートアーム49の一端部は、スチール
ワイヤ52を介してワイヤ巻取りドラム51に連結さ
れ、他端部にはサポーティングパネルレバー53が下方
に突設され、サポーティングパネルレバー53の下端部
にキャスタローラ54が装着されている。
【0045】ギヤモータ47はワイヤ巻取りドラム51
に連結され、ギヤモータ47が回転すると、ワイヤ巻取
りドラム51がスチールワイヤ52を巻取るようになっ
ている。
【0046】また、サポートアーム49を複数個用いる
場合は、各サポートアーム49の一端部は連結棒55で
連結される。
【0047】振動感知回路48は、図3に示す電磁石8
に代えて、ギヤモータ47が接続されるものであり、そ
の説明は割愛する。なお、56はサポートアーム49と
天板50との間に介在され、サポートアーム49を支持
することにより、サポートアーム49の支点pに掛かる
荷重を分散させるためのナイロン製の支持部材である。
【0048】転倒防止装置40は、以上の如く構成され
ているので、地震が発生すると、ギヤモータ47は通電
し回転する。
【0049】これにより、スチールワイヤ52はワイヤ
巻取りドラム51により巻き取られ、サポートアーム4
9を時計回りに回転させ、サポートアーム49を土台空
間部42より外側に展開する。このとき、サポートアー
ム49はキャスタローラ54により床57上を滑りスム
ーズに展開される(図9参照)。
【0050】かくして、ラック棚41はサポートアーム
49により支持されることになり、ラック棚41の転倒
が防止される。
【0051】また、平常時はギヤモータ47の通電を解
除した後、サポートアーム49を土台空間部42内に戻
す(図10参照)。
【0052】図11に示すキャビネット60の内部に
は、その高さ方向に複数段の収納棚64が前方に高く傾
けて配置され、キャビネット60の前面全域には両開き
の扉62が蝶番61により開閉自在に蝶着され、両開き
の扉62の召し合わせ部には取手63が装着されてい
る。
【0053】キャビネット60の上部には転倒防止装置
70が装着され、この転倒防止装置70は、装置本体収
容ボックス71およびローラーストッパー73を有して
おり、装置本体収容ボックス71は、扉62の裏面に三
角形蝶番72により取付けられ、ローラーストッパー7
3はキャビネット60の天板に下方に向けて突設されて
いる。
【0054】装置本体収容ボックス71内には、図13
に示すように、棒ばね(または板ばね)75、電磁石7
4および振動感知回路76が収容されており、棒ばね7
5は装置本体収容ボックス71の内壁と扉62との間に
介装され、扉62を開く方向に付勢している。
【0055】電磁石74は平常時に通電され、その磁気
吸引力により棒ばね75のばね力に抗して扉62が磁気
吸着され、扉62と装置本体収容ボックス71とは一体
化している。
【0056】また、電磁石74には、振動感知回路76
が接続され、地震時の振動を感知し、電磁石74の励磁
を解除するようになっている。
【0057】転倒防止装置70は、以上の如く構成され
ているので、平常時は電磁石74が励磁されており、扉
62が電磁石74に吸着され、扉62は取付けボックス
71と一体化している(図13(a)参照)。
【0058】地震が発生すると、振動感知回路76が振
動を感知し、電磁石74の励磁が解除される。これによ
り、扉62は棒ばね75のばね力により外側に開く。こ
の場合、装置本体収容ボックス71は、ローラーストッ
パー73と扉62との間で三角形蝶番72の1つの頂点
を中心に回転すると共に、扉62は三角形蝶番72の他
の頂点を中心に回転しながら開く(図13(b)参
照)。
【0059】さらに、扉62が開き、装置本体収容ボッ
クス71の外壁が三角形蝶番72の一辺に接したとき、
扉62の開きが止まり、キャビネット60は扉62によ
り支持され、転倒が防止される(図13(c)参照)。
【0060】図14に示すタンス80の下部には、高さ
方向に複数段の引出し85が配設され、引出し85のフ
ロントパネル83には1対の取手84が装着されてい
る。これら引出し85の上方には両開きの扉81が開閉
自在に蝶着され、両開き扉81の召し合わせ部には取手
82が装着されている。
【0061】タンス80の最下段の引出し85は二重底
になっており、当該二重底には転倒防止装置90が内設
されており、引出し85のフロントパネル83は蝶番8
6により開閉自在に蝶着されている。
【0062】転倒防止装置90は、棒ばね92、電磁石
93および振動感知回路95を有しており、棒ばね92
は、その一端が引出し85の底部に固着され、他端がフ
ロントパネル83に固着されフロントパネル83を開く
方向に付勢している。
【0063】電磁石93は平常時に励磁され、その磁気
吸引力により棒ばね92のばね力に抗してフロントパネ
ル83を磁気吸着している。
【0064】フロントパネル83の裏面には係止片91
が固着され、フロントパネル83が所定角度回転する
と、係止片91が引出し85の二重底に固着されたスト
ッパー94に係止されるようになっている。
【0065】転倒防止装置90は、以上の如く構成され
ているので、平常時は電磁石93が励磁されており、フ
ロントパネル83は電磁石93に磁気吸着され、フロン
トパネル83は閉じている(図15(a)参照)。
【0066】地震が発生すると、振動感知回路95によ
り電磁石93の励磁が解除する。これにより、フロント
パネル83は棒ばね92のばね力により係止片91がス
トッパー94に係止するまで開き、タンス80はフロン
トパネル83により支持され、転倒が防止される(図1
5(b)参照)。
【0067】このように、本実施の形態によれば、地震
の振動が感知されると、フロントおよびリアパネル6,
31,83または扉62はキャビネット2,60または
タンス80より外側に開くので、キャビネット2,60
およびタンス80はフロント、リアパネル6,31,8
3および扉62により支持され、キャビネット2,60
およびタンス80の転倒が容易かつ確実に防止される。
【0068】また、転倒防止装置1,30はキャビネッ
ト2の立上り基礎部3内に設けられることから、美観を
損なうことなく、キャビネット2や建物の天井および壁
を損傷させることもない。
【0069】また、本実施の形態によれば、地震の振動
が感知されると、ワイヤ巻取りドラム51がスチールワ
イヤ52を巻き取ることで、1つまたは複数個のサポー
トアーム49は一方向に回転し、土台空間部42より外
側に展開するので、ラック棚41はサポートアーム49
により支持され、ラック棚41の転倒が容易かつ確実に
防止される。この場合、サポートアーム49の他端部に
はキャスタローラ54が装着されているので、サポート
アーム49はスムーズに展開される他、サポートアーム
49は床57を確実に捕らえ、ラック棚41はサポート
アーム49により、より確実に支持される。
【0070】また、転倒防止装置40はラック棚41の
土台空間部42内に設けられるので、美観を損なうこと
なく、ラック棚41や建物の天井および壁を損傷させる
ことはない。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の家具の転倒防止装置は、振動感知手段により地震な
どの振動が感知されると、フロント、リアパネルまたは
扉は、弾性部材の弾発力により家具より外側に開くの
で、家具はフロント、リアパネルまたは扉により支持さ
れ、家具の転倒を容易かつ確実に防止することができ
る。
【0072】また、振動感知手段により地震などの振動
が感知されると、1つまたは複数のサポートアームが一
方向に回転し、家具の土台空間部より外側に展開するの
で、家具はサポートアームにより支持され、家具の転倒
を容易かつ確実に防止することができる。
【0073】また、転倒防止装置は家具の立上り基礎
部、土台空間部または引出し内に設けられ、既存の家具
のフロント、リアパネルまたは扉をサポートアームとし
て兼用させているので、転倒防止装置は、家具や建物の
天井および壁を損傷させることなく、既存の家具への取
付けが容易であり、しかも平常時は邪魔にならず、安全
性および美観を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるキャビネットの片
側展開型転倒防止装置の斜視図。
【図2】本発明の一実施の形態であるキャビネットの片
側展開型転倒防止装置の平面図。
【図3】本発明の一実施の形態であるキャビネットの片
側展開型転倒防止装置における振動感知回路の回路図。
【図4】本発明の他の実施の形態であるキャビネットの
両側展開型転倒防止装置の概略平面図。
【図5】本発明の他の実施の形態であるラック棚の転倒
防止装置の概略斜視図。
【図6】本発明の他の実施の形態である転倒防止装置が
適用されるラック棚の一部正面図。
【図7】本発明の他の実施の形態である転倒防止装置が
適用されるラック棚とフォークリフトとの関係を示す
図。
【図8】本発明の他の実施の形態であるラック棚の転倒
防止装置の概略平面図。
【図9】本発明の他の実施の形態であるラック棚の転倒
防止装置の展開時の側面図。
【図10】本発明の他の実施の形態であるラック棚の転
倒防止装置の平常時の側面図。
【図11】本発明の他の実施の形態である転倒防止装置
が装着されたキャビネットの斜視図。
【図12】(a)は、本発明の他の実施の形態である転
倒防止装置が装着されたキャビネットの平常時の扉の動
作を説明する正面図、(b)は、本発明の他の実施の形
態である転倒防止装置が装着されたキャビネットの地震
時の扉の動作を説明する正面図。
【図13】(a)〜(c)は、本発明の他の実施の形態
であるキャビネットに装着された転倒防止装置の地震時
の動作を説明する図11のA−A断面工程図。
【図14】本発明の他の実施の形態である転倒防止装置
が装着されたタンスの斜視図。
【図15】(a)および(b)は、本発明の他の実施の
形態であるタンスに装着された転倒防止装置の地震時の
動作を説明する図14のB−B断面工程図。
【符号の説明】
1,30,40,70,90 転倒防止装置 2,60 キャビネット 3 立上り基礎部 4,64 収納棚 5,62,81 扉 6,83 フロントパネル 7,61,86 蝶番 8,74,93 電磁石 9,48,76,95 振動感知回路 10,32 フックレバー 11 サイドパネル 12,33 横板 13 フック 14 第1のコイルスプリング 15 第2のコイルスプリング 16 案内棒 17 交流電源 18 ダイオード 19 リミットスイッチ 20 第1のリレースイッチ 21 第2のリレースイッチ 22 解除スイッチ 31 リアパネル 32a フックレバー部 32b 作動レバー部 41 ラック棚 42 土台空間部 43 パレット 44 収納物 45 フォークリフト 46 仕切板 47 ギヤモータ 49 サポートアーム 50 天板 51 ワイヤ巻取りドラム 52 スチールワイヤ 53 サポーティングパネルレバー 54 キャスタローラ 55 連結棒 56 支持部材 57 床 63,82 取手 71 装置本体収容ボックス 72 三角形蝶番 73 ローラーストッパー 75,92 棒ばね 80 タンス 84 引手 85 引出し 91 係止片 94 ストッパー

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具の立上り基礎部に開閉自在に装着さ
    れたフロントパネルを振動発生時開かせる家具の転倒防
    止装置であって、 上記振動の発生を検知する振動発生検知手段と、 上記振動発生検知手段で振動の発生が検知された場合励
    磁される電磁石と、 第1のスプリングによって付勢され、振動発生時上記電
    磁石によって吸引回動されるフックレバーと、 上記フロントパネルの内面側に固着され、振動非発生時
    は上記フックレバーが掛止されるフックと、 上記フロントパネルを開く方向に付勢する第2のスプリ
    ングと、 が上記立上り基礎部内に収容され、 振動発生時は上記電磁石によって上記フックレバーが吸
    引回動されてフックレバーの上記フロントパネルのフッ
    クへの掛止が解除され、第2のスプリングによってフロ
    ントパネルを開かせることを特徴とする家具の転倒防止
    装置。
  2. 【請求項2】 家具の立上り基礎部に開閉自在に装着さ
    れたフロントパネルおよびリアパネルを振動発生時それ
    ぞれ開かせる家具の転倒防止装置であって、 上記振動の発生を検知する振動発生検知手段と、 上記振動発生検知手段で振動の発生が検知された場合励
    磁される電磁石と、 フロントパネル用およびリアパネル用の一対の第1のス
    プリングによって付勢され、振動発生時上記電磁石によ
    って吸引回動されるフロントパネル用およびリアパネル
    用の一対のフックレバーと、 上記フロントパネルおよびリアパネルの内面側に固着さ
    れ、振動非発生時は上記一対のフックレバーが掛止され
    るフロントパネル用およびリアパネル用の一対のフック
    と、 上記フロントパネルおよびリアパネルを開く方向に付勢
    するフロントパネル用およびリアパネル用の一対の第2
    のスプリングと、 が上記立上り基礎部内に収容され、 振動発生時は上記電磁石によって上記一対のフックレバ
    ーが吸引回動されてフックレバーの上記フロントパネル
    およびリアパネルのフックへの掛止が解除され 、上記一
    対の第2のスプリングによってフロントパネルおよびリ
    アパネルを開かせることを特徴とする家具の転倒防止装
    置。
  3. 【請求項3】 フォークリフトの台が挿入される家具の
    土台空間部の天板にその屈曲部を支点として回動自在に
    軸着されたL字状のサポートアームを振動発生時土台空
    間部の外側に展開させる家具の転倒防止装置であって、 上記振動の発生を検知する振動発生検知手段と、 上記振動発生検知手段で振動の発生が検知された場合駆
    動される駆動モータと、 上記駆動モータで駆動されるワイヤ巻取りドラムと、 上記ワイヤ巻取りドラムと上記L字状のサポートアーム
    の一側端部を接続するワイヤと、 が上記土台空間部内に収容され、 振動発生時は上記駆動モータの駆動によって上記ワイヤ
    巻取りドラムに上記ワイヤを巻き取ることによって上記
    サポートアームをその屈曲部を支点として回動させ、上
    記サポートアームの他側を上記土台空間部の外側に展開
    させることを特徴とする家具の転倒防止装置。
  4. 【請求項4】 フォークリフトの台が挿入される家具の
    土台空間部の天板にその屈曲部を支点として回動自在に
    軸着された複数のL字状のサポートアームを振動発生時
    土台空間部の外側に展開させる家具の転倒防止装置であ
    って、 上記振動の発生を検知する振動発生検知手段と、 上記振動発生検知手段で振動の発生が検知された場合駆
    動される駆動モータと、 上記駆動モータで駆動されるワイヤ巻取りドラムと、 上記ワイヤ巻取りドラムと上記複数のL字状のサポート
    アームの内の一つのサポートアームの一側端部を接続す
    るワイヤと、 上記複数のサポートアームの一側端部をそれぞれ連結す
    る連結棒と、 が上記土台空間部内に収容され、 振動発生時は上記駆動モータの駆動によって上記ワイヤ
    巻取りドラムに上記ワイヤを巻き取ることによって上記
    複数のサポートアームをその屈曲部を支点とし てそれぞ
    れ回動させ、上記複数のサポートアームの他側端部を上
    記土台空間部の外側に展開させることを特徴とする家具
    の転倒防止装置。
  5. 【請求項5】 上記サポートアームの他側端部に上記家
    具が載置された床上を走行するキャスタローラが装着さ
    れたことを特徴とする請求項3または4記載の家具の転
    倒防止装置。
  6. 【請求項6】 家具の前面に扉が開閉自在に取付けら
    れ、上記家具の天板にローラーストッパーが下方に向け
    て突設され、上記扉と上記ローラーストッパーとの間に
    装置本体収容ボックスが配置され、上記扉の裏面に三角
    形蝶番の1つの頂点が軸着されると共に、上記装置本体
    収容ボックスに上記三角形蝶番の他の頂点が軸着され、
    上記装置本体収容ボックス内に、上記扉を開く方向に付
    勢する弾性部材と、上記扉を磁気吸引する電磁石と、振
    動を感知したとき上記電磁石の励磁を解除する振動感知
    手段とが収容されたことを特徴とする家具の転倒防止装
    置。
  7. 【請求項7】 家具の最下段の引出しのフロントパネル
    が開閉自在に蝶着され、上記フロントパネルを開く方向
    に付勢する弾性部材と、上記弾性部材を磁気吸引する電
    磁石と、振動を感知したとき上記電磁石の励磁を解除す
    る振動感知手段と、上記引出しの底に突設して固着され
    たストッパーと、上記フロントパネルの裏面に固着され
    上記フロントパネルが所定角度回転すると上記ストッパ
    ーに係止される係止片とが、上記引出し内に配設された
    ことを特徴とする家具の転倒防止装置。
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