JP2915616B2 - 印刷機のダブリ予測方法 - Google Patents
印刷機のダブリ予測方法Info
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- JP2915616B2 JP2915616B2 JP3117628A JP11762891A JP2915616B2 JP 2915616 B2 JP2915616 B2 JP 2915616B2 JP 3117628 A JP3117628 A JP 3117628A JP 11762891 A JP11762891 A JP 11762891A JP 2915616 B2 JP2915616 B2 JP 2915616B2
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- Japan
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- double
- cylinder
- printing
- acceleration
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷機のダ
ブリ量とダブリの方向を予測し、以後の調整を容易にす
る印刷機のダブリ予測方法に関するものである。
ブリ量とダブリの方向を予測し、以後の調整を容易にす
る印刷機のダブリ予測方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の枚葉オフセット印刷機の構成を図
２に示す。図２に示すものは２色刷りの場合で、図示の
ように２色以上刷る場合は２ユニット以上必要となる。
従来のこの種の枚葉オフセット印刷機の作動において、
先ず、印刷のメカニズムを述べ、次に図５に示すような
ダブリの大きさｒ（１３）、およびダブリの方向θ（１
４）について以下に説明する。
２に示す。図２に示すものは２色刷りの場合で、図示の
ように２色以上刷る場合は２ユニット以上必要となる。
従来のこの種の枚葉オフセット印刷機の作動において、
先ず、印刷のメカニズムを述べ、次に図５に示すような
ダブリの大きさｒ（１３）、およびダブリの方向θ（１
４）について以下に説明する。
【０００３】印刷装置について；（１）図３に示すよう
に、版胴５にインキと水を選択的に付着させる版１５を
装着する。（２）版１５面上の絵柄の親油性部分にはイ
ンキが着き、絵柄でない親水性部分には水が、それぞれ
選択的に付着する。（３）絵柄の部分を拡大してみると
網点１６の集合体となっている。（４）勿論、２色刷り
以上になると２枚以上の版１５があり、図３とほぼ近接
した位置に網点１６が付着し混色により種々の色を出す
ようにされている。
に、版胴５にインキと水を選択的に付着させる版１５を
装着する。（２）版１５面上の絵柄の親油性部分にはイ
ンキが着き、絵柄でない親水性部分には水が、それぞれ
選択的に付着する。（３）絵柄の部分を拡大してみると
網点１６の集合体となっている。（４）勿論、２色刷り
以上になると２枚以上の版１５があり、図３とほぼ近接
した位置に網点１６が付着し混色により種々の色を出す
ようにされている。
【０００４】ダブリの発生について；単色ダブリと色間
ダブリについて説明する。先ず、単色ダブリについて説
明すると、（１）図３に示すように、版１５に付着した
インキ２３はゴム胴６側に、ある転移率で転写される。
（２）次にゴム胴６に付着したインキ２３′はある転移
率で印刷紙面１２に印刷される。（３）ゴム胴６に残っ
たインキは再び同じ位置で版１５面からインキ２３の供
給を受けるべきであるが、何らかの原因によりゴム胴６
に付着したインキ２３′と版面から供給されるインキ２
３の位置が異った場合、図に示すように、ゴム胴側に転
写されるインキ２３′の膜厚は、階段状となり、それが
印刷紙面１２に転写されると網点１６面積が変化し、そ
の結果、濃度変化が起こる。このことを単色ダブリとい
う。
ダブリについて説明する。先ず、単色ダブリについて説
明すると、（１）図３に示すように、版１５に付着した
インキ２３はゴム胴６側に、ある転移率で転写される。
（２）次にゴム胴６に付着したインキ２３′はある転移
率で印刷紙面１２に印刷される。（３）ゴム胴６に残っ
たインキは再び同じ位置で版１５面からインキ２３の供
給を受けるべきであるが、何らかの原因によりゴム胴６
に付着したインキ２３′と版面から供給されるインキ２
３の位置が異った場合、図に示すように、ゴム胴側に転
写されるインキ２３′の膜厚は、階段状となり、それが
印刷紙面１２に転写されると網点１６面積が変化し、そ
の結果、濃度変化が起こる。このことを単色ダブリとい
う。
【０００５】次に色間ダブリについて説明する。（１）
図４に示すように、前ユニットで紙面上に刷られた網点
上のインキ２３″は次のユニットのゴム胴６側に、ある
転移率で付着する。（２）ゴム胴６に残ったインキ２
３′″は１回転した後、前ユニットで刷られた網点位置
と同じ位置の紙面上に付着すれば問題はないが、何らか
の原因により、ゴム胴６に付着したインキ２３′″と前
ユニットから運ばれた印刷紙面１２の網点上のインキ２
３″の位置が異なった場合、図に示すように印刷紙面１
２に転写されるインキ２３″の膜厚は、階段状となり濃
度変化が起こり、色調が変化してしまう。このことを色
間ダブリという。
図４に示すように、前ユニットで紙面上に刷られた網点
上のインキ２３″は次のユニットのゴム胴６側に、ある
転移率で付着する。（２）ゴム胴６に残ったインキ２
３′″は１回転した後、前ユニットで刷られた網点位置
と同じ位置の紙面上に付着すれば問題はないが、何らか
の原因により、ゴム胴６に付着したインキ２３′″と前
ユニットから運ばれた印刷紙面１２の網点上のインキ２
３″の位置が異なった場合、図に示すように印刷紙面１
２に転写されるインキ２３″の膜厚は、階段状となり濃
度変化が起こり、色調が変化してしまう。このことを色
間ダブリという。
【０００６】従来の測定法；従来はどのような方法でダ
ブリの大きさ、およびダブリ方向を計測していたかにつ
いて述べる。（１）先ず、１色目のユニットで印刷して
単色ダブリ（網点のずれ量）をルーペなどの拡大鏡で見
る。（２）問題がなければ第１ユニット、第２ユニット
を同時に刷る。その時、１色目で刷った色がだぶってい
る場合は、色間ダブリが発生していることになる。
（３）光の１色目の場合と同様にして２色目のユニット
の単色ダブリを見る。（４）ユニットが数多くある場合
は、これら（１）〜（３）の手順を繰返し行い、単色ダ
ブリおよび色間ダブリを見る。
ブリの大きさ、およびダブリ方向を計測していたかにつ
いて述べる。（１）先ず、１色目のユニットで印刷して
単色ダブリ（網点のずれ量）をルーペなどの拡大鏡で見
る。（２）問題がなければ第１ユニット、第２ユニット
を同時に刷る。その時、１色目で刷った色がだぶってい
る場合は、色間ダブリが発生していることになる。
（３）光の１色目の場合と同様にして２色目のユニット
の単色ダブリを見る。（４）ユニットが数多くある場合
は、これら（１）〜（３）の手順を繰返し行い、単色ダ
ブリおよび色間ダブリを見る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の測定法では
以下のような欠点がある。（１）実際に紙にインキを転
写しなければ、機械特有の周速変動によるダブリ量が分
からない。（２）図５に示すように、網点のダブリの大
きさｒ（１３）、およびダブリ方向θ（１４）を計測す
る場合、ルーペなどの拡大鏡で見るので、見る人によっ
て評価が異なり正確さに欠ける。（３）１、２、３と１
色ごとに印刷してみないと単色ダブリあるいは色間ダブ
リが判別できない。
以下のような欠点がある。（１）実際に紙にインキを転
写しなければ、機械特有の周速変動によるダブリ量が分
からない。（２）図５に示すように、網点のダブリの大
きさｒ（１３）、およびダブリ方向θ（１４）を計測す
る場合、ルーペなどの拡大鏡で見るので、見る人によっ
て評価が異なり正確さに欠ける。（３）１、２、３と１
色ごとに印刷してみないと単色ダブリあるいは色間ダブ
リが判別できない。
【０００８】本発明は、前記の問題点に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、印刷機のダブリを測定
するのに繁雑で時間のかかる試し刷りの繰返しによる直
接的な方法でなく、胴の挙動から計算により間接的にダ
ブリ量とダブリの方向とを予測することにより、試し刷
りの繰返しを省き、しかも、ダブリに対する評価の画一
性を図ることのできる印刷機のダブリ予測方法を提供し
ようとする点にある。
ので、その目的とするところは、印刷機のダブリを測定
するのに繁雑で時間のかかる試し刷りの繰返しによる直
接的な方法でなく、胴の挙動から計算により間接的にダ
ブリ量とダブリの方向とを予測することにより、試し刷
りの繰返しを省き、しかも、ダブリに対する評価の画一
性を図ることのできる印刷機のダブリ予測方法を提供し
ようとする点にある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の印刷機のダブリ
予測方法は、印刷紙を送り出すべく回転する胴のずれか
ら印刷紙に現れるダブリの状態を予測する印刷機のダブ
リ予測方法であって、前記胴についてダブリの発生の基
となる天地方向（円周方向）成分の位置、速度あるいは
加速度を検知して計測すると共にダブリ発生の基となる
幅方向成分の位置、速度あるいは加速度を検知計測する
一方、前記胴に対する印刷紙面位置を検知し、検知され
た印刷紙面位置に対する胴の天地方向（円周方向）およ
び幅方向の位置、速度あるいは加速度の偏差を算出し、
算出された偏差を演算することによりダブリ量とダブリ
方向とを予測することを特徴とする。 具体的には、ダブ
リが発生する基となる胴（枚葉機の場合は、版胴５、ゴ
ム胴６、圧胴７）に天地方向（円周方向）成分の位置を
検知するための速度計あるいは加速度計１を取り付ける
と共に、幅方向成分の位置を検知するための検知計測す
るための速度計あるいは加速度計２を取り付け、印刷紙
面１２の位置が分かるように基準となる胴７に位置検出
器であるロータリーエンコーダ４を取り付け、印刷紙面
１２の位置に対する各胴の天地方向成分および幅方向成
分の位置の偏差を算出し、算出された偏差を演算するこ
とによりダブリの大きさｒ（１３）とダブリの方向θ
（１４）とを予測するのである。
予測方法は、印刷紙を送り出すべく回転する胴のずれか
ら印刷紙に現れるダブリの状態を予測する印刷機のダブ
リ予測方法であって、前記胴についてダブリの発生の基
となる天地方向（円周方向）成分の位置、速度あるいは
加速度を検知して計測すると共にダブリ発生の基となる
幅方向成分の位置、速度あるいは加速度を検知計測する
一方、前記胴に対する印刷紙面位置を検知し、検知され
た印刷紙面位置に対する胴の天地方向（円周方向）およ
び幅方向の位置、速度あるいは加速度の偏差を算出し、
算出された偏差を演算することによりダブリ量とダブリ
方向とを予測することを特徴とする。 具体的には、ダブ
リが発生する基となる胴（枚葉機の場合は、版胴５、ゴ
ム胴６、圧胴７）に天地方向（円周方向）成分の位置を
検知するための速度計あるいは加速度計１を取り付ける
と共に、幅方向成分の位置を検知するための検知計測す
るための速度計あるいは加速度計２を取り付け、印刷紙
面１２の位置が分かるように基準となる胴７に位置検出
器であるロータリーエンコーダ４を取り付け、印刷紙面
１２の位置に対する各胴の天地方向成分および幅方向成
分の位置の偏差を算出し、算出された偏差を演算するこ
とによりダブリの大きさｒ（１３）とダブリの方向θ
（１４）とを予測するのである。
【００１０】
【作用】本発明による印刷機のダブリ予測方法によれ
ば、たがいに接触している各胴の天地方向位置および幅
方向位置を検出し、天地方向位置の偏差∇ｙと、幅方向
位置の偏差∇ｘを求め、それの２乗和からダブリの大き
さ１３が分かり、∇ｙ／∇ｘのＴａｎ-1（アークタンジ
ェント）からダブリの方向が分かる。この場合におい
て、速度計を取り付けるならば時間で１回積分すれば各
々の位置を算出することができるし、また加速度計なら
ば時間で２回積分することにより各々の位置を算出でき
る。
ば、たがいに接触している各胴の天地方向位置および幅
方向位置を検出し、天地方向位置の偏差∇ｙと、幅方向
位置の偏差∇ｘを求め、それの２乗和からダブリの大き
さ１３が分かり、∇ｙ／∇ｘのＴａｎ-1（アークタンジ
ェント）からダブリの方向が分かる。この場合におい
て、速度計を取り付けるならば時間で１回積分すれば各
々の位置を算出することができるし、また加速度計なら
ば時間で２回積分することにより各々の位置を算出でき
る。
【００１１】
【実施例】本発明の印刷機のダブリ予測方法を実施する
のに好適な装置の概略装置を図１に示す。図１に示す装
置は胴の天地方向（円周方向）の位置、および幅方向の
位置を検知するための位置検出計として、その計測精度
と計測の難易性を考慮して加速度計を用いた例である
が、胴の天地方向、幅方向の位置を検出できる計測器で
あれば、速度計その他、適宜のものを使用できることは
勿論のことである。
のに好適な装置の概略装置を図１に示す。図１に示す装
置は胴の天地方向（円周方向）の位置、および幅方向の
位置を検知するための位置検出計として、その計測精度
と計測の難易性を考慮して加速度計を用いた例である
が、胴の天地方向、幅方向の位置を検出できる計測器で
あれば、速度計その他、適宜のものを使用できることは
勿論のことである。
【００１２】図１において、天地方向（円周方向）の加
速度成分を計測するための加速度計１を版胴５、ゴム胴
６、および圧胴７に取り付ける。幅方向加速度成分を計
測する加速度計２を版胴５、ゴム胴６、および圧胴７に
取り付ける。天地方向と幅方向の加速度変化をデータ取
得装置９に送るための発信器（ＦＭトランスミッター３
など）をこれら各胴に取り付ける。印刷紙面１２の紙位
置ｙを検知するためのロータリーエンコーダ４を圧胴７
の軸端に取り付ける。この場合、ロータリーエンコーダ
ー４は、どの胴に取り付けても良いのであるが、図示の
ものでは圧胴７に取り付けた場合を示す。なお、絶対位
置を知ることのできる計測器があれば、ロータリーエン
コーダ４に限らない。
速度成分を計測するための加速度計１を版胴５、ゴム胴
６、および圧胴７に取り付ける。幅方向加速度成分を計
測する加速度計２を版胴５、ゴム胴６、および圧胴７に
取り付ける。天地方向と幅方向の加速度変化をデータ取
得装置９に送るための発信器（ＦＭトランスミッター３
など）をこれら各胴に取り付ける。印刷紙面１２の紙位
置ｙを検知するためのロータリーエンコーダ４を圧胴７
の軸端に取り付ける。この場合、ロータリーエンコーダ
ー４は、どの胴に取り付けても良いのであるが、図示の
ものでは圧胴７に取り付けた場合を示す。なお、絶対位
置を知ることのできる計測器があれば、ロータリーエン
コーダ４に限らない。
【００１３】以下に、色間ダブリを例にして天地方向ダ
ブリ量１９、すなわち、∇ｙを指定する方法について説
明する。先ず、図１および図７に示すように、圧胴７に
取り付けられた天地方向加速度変化を計測する加速度計
１により、圧胴７の天地方向加速度変化２１、すなわ
ち、ｆ（ｔ）を計測する。計測データは図７に示す通り
である。ただし、計測開始時は印刷紙面１２とゴム胴６
とが接触する瞬間として、計測終了時は計測開始時から
圧胴７が１回転するときの印刷紙面１２とゴム胴６が接
触する瞬間とする。
ブリ量１９、すなわち、∇ｙを指定する方法について説
明する。先ず、図１および図７に示すように、圧胴７に
取り付けられた天地方向加速度変化を計測する加速度計
１により、圧胴７の天地方向加速度変化２１、すなわ
ち、ｆ（ｔ）を計測する。計測データは図７に示す通り
である。ただし、計測開始時は印刷紙面１２とゴム胴６
とが接触する瞬間として、計測終了時は計測開始時から
圧胴７が１回転するときの印刷紙面１２とゴム胴６が接
触する瞬間とする。
【００１４】同様にして、ゴム胴６に取り付けた天地方
向加速度成分を計測する加速度計１により、ゴム胴６の
天地方向変化２２、すなわち、ｇ（ｔ）を計測する。計
測結果を図７に示す。圧胴天地方向加速度変化ｆ（ｔ）
およびゴム胴天地方向加速度変化ｇ（ｔ）を、各胴に取
り付けたＦＭトランスミッター３により電波１７で変調
し、これをデータ取得装置９に送信する。データ取得装
置９では電波１７を復調して圧胴７の天地方向加速度変
化ｆ（ｔ）と、ゴム胴６の天地方向加速度変化ｇ（ｔ）
に直す一方、印刷紙面１２の位置を知る紙面位置信号１
８を受け取る。
向加速度成分を計測する加速度計１により、ゴム胴６の
天地方向変化２２、すなわち、ｇ（ｔ）を計測する。計
測結果を図７に示す。圧胴天地方向加速度変化ｆ（ｔ）
およびゴム胴天地方向加速度変化ｇ（ｔ）を、各胴に取
り付けたＦＭトランスミッター３により電波１７で変調
し、これをデータ取得装置９に送信する。データ取得装
置９では電波１７を復調して圧胴７の天地方向加速度変
化ｆ（ｔ）と、ゴム胴６の天地方向加速度変化ｇ（ｔ）
に直す一方、印刷紙面１２の位置を知る紙面位置信号１
８を受け取る。
【００１５】次に、データ取得装置９によって得られた
圧胴天地方向加速度変化ｆ（ｔ）とゴム胴天地方向加速
度変化ｇ（ｔ）を演算装置１０に出力する。演算装置１
０により圧胴７とゴム胴６との天地方向加速度変化の偏
差∇ｈ（ｔ）＝ｇ（ｔ）−ｆ（ｔ）を求める。求められ
た偏差∇ｈ（ｔ）を時間ｔで２回積分し、
圧胴天地方向加速度変化ｆ（ｔ）とゴム胴天地方向加速
度変化ｇ（ｔ）を演算装置１０に出力する。演算装置１
０により圧胴７とゴム胴６との天地方向加速度変化の偏
差∇ｈ（ｔ）＝ｇ（ｔ）−ｆ（ｔ）を求める。求められ
た偏差∇ｈ（ｔ）を時間ｔで２回積分し、
【００１６】
【数１】
【００１７】を求める。ただし、積分のための初期値
は、印刷紙面１２とゴム胴６とが接触する瞬間の速度▽
ｙ’（０）＝０、および位置の初期値▽ｙ（０）＝０と
する。計測開始時から計測終了時に至る位置は圧胴７に
取り付けられたロータリーエンコーダ４によって分か
り、また、経過時間との対応を取れば、位置と時間の関
係も分かる。これによって図６に示すように、印刷紙面
１２の位置ｙに対する天地方向ダブリ量１９、すなわち
▽ｙ（ｙ）が分かることになる。ただし、ｙ＝ｉ
（ｔ）：関数ｉは時間に対する印刷紙面１２位置を示
す。幅方向ダブリ量２０、すなわち、▽ｘも上述の天地
方向ダブリ量▽ｙを推定する操作方法によって求めるこ
とができる。そして、ダブリの総合した大きさｒ（１
３）およびダブリの方向θ（１４）は次式で求めること
ができる。
は、印刷紙面１２とゴム胴６とが接触する瞬間の速度▽
ｙ’（０）＝０、および位置の初期値▽ｙ（０）＝０と
する。計測開始時から計測終了時に至る位置は圧胴７に
取り付けられたロータリーエンコーダ４によって分か
り、また、経過時間との対応を取れば、位置と時間の関
係も分かる。これによって図６に示すように、印刷紙面
１２の位置ｙに対する天地方向ダブリ量１９、すなわち
▽ｙ（ｙ）が分かることになる。ただし、ｙ＝ｉ
（ｔ）：関数ｉは時間に対する印刷紙面１２位置を示
す。幅方向ダブリ量２０、すなわち、▽ｘも上述の天地
方向ダブリ量▽ｙを推定する操作方法によって求めるこ
とができる。そして、ダブリの総合した大きさｒ（１
３）およびダブリの方向θ（１４）は次式で求めること
ができる。
【００１８】
【数２】
【００１９】以上は、色間ダブリを例にして天地方向ダ
ブリ量１９、すなわち、∇ｙを推定する方法を主に説明
したが、単色ダブリも上記の方法と同様に、版胴５とゴ
ム胴６との天地方向ダブリ量１９、すなわち、∇ｙと、
幅方向ダブリ量２０、すなわち、∇ｘを求めることがで
きる。しかし、この場合に注意することは、ダブリの発
生する位置が、自身の胴に生じた階段状のインキに起因
することから、ゴム胴６の回転方向とは逆の方向にゴム
胴６と圧胴７との接触ポイントから版胴５とゴム胴６の
接触ポイントの距離だけずれたところに発生することで
ある。このようにして算出された単色あるいは色間のダ
ブリの大きさ１３、およびダブリの方向１４は表示装置
１１によって表示されるのである。
ブリ量１９、すなわち、∇ｙを推定する方法を主に説明
したが、単色ダブリも上記の方法と同様に、版胴５とゴ
ム胴６との天地方向ダブリ量１９、すなわち、∇ｙと、
幅方向ダブリ量２０、すなわち、∇ｘを求めることがで
きる。しかし、この場合に注意することは、ダブリの発
生する位置が、自身の胴に生じた階段状のインキに起因
することから、ゴム胴６の回転方向とは逆の方向にゴム
胴６と圧胴７との接触ポイントから版胴５とゴム胴６の
接触ポイントの距離だけずれたところに発生することで
ある。このようにして算出された単色あるいは色間のダ
ブリの大きさ１３、およびダブリの方向１４は表示装置
１１によって表示されるのである。
【００２０】
【発明の効果】本発明の印刷機のダブリ予測方法によれ
ば、たがいに接触している各胴の天地方向（円周方向）
位置および幅方向位置を検出し、天地方向位置の偏差∇
ｙと、幅方向位置の偏差∇ｘを求め、この偏差を演算し
てダブリの大きさとダブリの方向とを予測するものであ
るから、従来の測定方法のように繁雑で時間のかかる試
し刷りの繰返しによる直接的な方法でなく、胴の挙動か
ら計算により間接的にダブリ量とダブリ方向とを予測で
きるので、試し刷りの繰返しを省き、しかもダブリに対
する評価の画一性を図ることができるという効果があ
る。
ば、たがいに接触している各胴の天地方向（円周方向）
位置および幅方向位置を検出し、天地方向位置の偏差∇
ｙと、幅方向位置の偏差∇ｘを求め、この偏差を演算し
てダブリの大きさとダブリの方向とを予測するものであ
るから、従来の測定方法のように繁雑で時間のかかる試
し刷りの繰返しによる直接的な方法でなく、胴の挙動か
ら計算により間接的にダブリ量とダブリ方向とを予測で
きるので、試し刷りの繰返しを省き、しかもダブリに対
する評価の画一性を図ることができるという効果があ
る。
【図１】本発明の印刷機のダブリ予測方法を実施するに
好適な装置の１例の概略配置図である。
好適な装置の１例の概略配置図である。
【図２】従来の枚葉印刷機の構成図である。
【図３】単色ダブリの発生メカニズムを示す説明図であ
る。
る。
【図４】色間ダブリの発生メカニズムを示す説明図であ
る。
る。
【図５】ダブリ量とダブリ方向を表わした説明図であ
る。
る。
【図６】天地方向の位置偏差により色間ダブリを求める
説明図である。
説明図である。
【図７】天地方向の加速度変化により色間ダブリの位置
を求める説明図である。
を求める説明図である。
１ 天地方向加速度計 ２ 幅方向加速度計 ４ ロータリーエンコーダ ５ 版胴 ６ ゴム胴 ７ 圧胴 １２ 印刷紙面
Claims (1)
- 【請求項１】 印刷紙を送り出すべく回転する胴のずれ
から印刷紙に現れるダブリの状態を予測する印刷機のダ
ブリ予測方法であって、 前記胴についてダブリの発生の基となる 天地方向（円周
方向）成分の位置、速度あるいは加速度を検知して計測
すると共にダブリ発生の基となる幅方向成分の位置、速
度あるいは加速度を検知計測する一方、前記胴に対する
印刷紙面位置を検知し、検知された印刷紙面位置に対す
る胴の天地方向（円周方向）および幅方向の位置、速度
あるいは加速度の偏差を算出し、算出された偏差を演算
することによりダブリ量とダブリ方向とを予測すること
を特徴とする印刷機のダブリ予測方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3117628A JP2915616B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 印刷機のダブリ予測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3117628A JP2915616B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 印刷機のダブリ予測方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04344246A JPH04344246A (ja) | 1992-11-30 |
| JP2915616B2 true JP2915616B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=14716434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3117628A Expired - Lifetime JP2915616B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 印刷機のダブリ予測方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2915616B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102013005911A1 (de) * | 2012-04-30 | 2013-10-31 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Offsetdruckverfahren |
| CN108215477A (zh) * | 2017-04-21 | 2018-06-29 | 无锡市仲晨机械有限公司 | 伺服电机追踪印花主传动电机套位装置 |
-
1991
- 1991-05-22 JP JP3117628A patent/JP2915616B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04344246A (ja) | 1992-11-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990316 |