JP2914572B2 - 微粉炭機 - Google Patents

微粉炭機

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23KFEEDING FUEL TO COMBUSTION APPARATUS
    • F23K1/00Preparation of lump or pulverulent fuel in readiness for delivery to combustion apparatus
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23KFEEDING FUEL TO COMBUSTION APPARATUS
    • F23K2201/00Pretreatment of solid fuel
    • F23K2201/10Pulverizing

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は石炭を粉砕して微粉炭をバーナに供給し燃焼
させる微粉炭機に係り,特に微粉炭機の保守点検,補修
時において,短時間のうちに作業環境の良い機内条件と
することができる構造の微粉炭機に関する。
〔従来技術〕
従来,発電用ボイラ等の微粉炭燃焼装置に使用されて
いる大型の微粉炭機は,例えば第4図に示す竪形ボール
レース型微粉炭機,あるいは第5図に示す竪形ローラレ
ース型微粉炭機が多く採用されている。これらの微粉炭
機は,いずれも中央上部に設けられている石炭供給管1
から原炭が供給され、第4図において、上部粉砕リング
2と下部粉砕リング3の間に配置された粉砕用ボール4
によって、または第5図においては、粉砕用ローラ7と
下部粉砕リング3によって石炭が粉砕されるものであ
り,粉砕された微粉炭は,1次空気ダクト5から供給され
る熱空気によって,微粉炭機内で乾燥,搬送,分級され
て,微粉炭管10か微粉炭バーナへ供給され燃焼されるも
のである。
なお,微粉炭機のハウジングの内壁には,例えば第6
図(a),(b),(c)に示すごとく,耐摩耗性のラ
イニングプレート(セラミックスライナ22)が設けら
れ,ミルハウジング6の内壁を微粉炭流による摩耗から
保護する構造になっている。
これらの微粉炭機は,運転時間に伴って各部品が摩耗
し消耗されるなどの理由により定期的に行われる保守点
検,使用部品が一定の摩耗量に達した時の定期的な消耗
部品の交換,さらには,緊急のトラブル発生時における
点検修理など,いずれの場合においても微粉炭機の内部
へ作業者が入り,点検や測定,修理あるいは部品の交換
などの作業を行う必要があった。
しかし,このような保守点検時,あるいは部品の交換
または修理時における微粉炭機の機内は,(1)微粉炭
のダストがミル停止後,長時間にわたって浮遊し,作業
者の衣服のみならず身体中が汚染され,かつ微粉炭など
の塵埃を吸い込んでしまうなどの公害の問題があり,
(2)かつ微粉炭機の機内は,予熱された1次空気によ
るミル本体の保有熱で熱く,これを外気程度にまで冷却
するのに十数時間もかかるという難点があり,(3)さ
らには,微粉炭の機内が暗く,かつ大型の回転機器が配
置されていることから,点検補修の作業性が極めて悪
く,そのうえ危険性が伴うという大きな問題があるた
め,作業者にとっては気乗りのしない敬遠される作業内
容であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したごとく,従来技術における微粉炭機は,定期
的な保守点検,補修時あるいは緊急のトラブル発生時に
おける機内での作業において,微粉炭などの塵埃の吸い
込みによる公害の問題,機内の温度が高く外気程度に冷
却するには長時間かかる問題,および機内が暗く作業性
が極めて悪い上に,大型の回転機器が配置されている関
係で非常に危険であり,作業者からは敬遠されてしまう
という問題があった。
本発明の目的は,上記従来技術における問題点を解消
し,微粉炭機内の保守点検および部品交換ならびに補修
作業において,公害の問題がなく,機内を急速に冷却
し,かつ照明を設けて極めて作業性の良い環境となし,
微粉炭機の定期的な保守点検,部品交換ならびに補修,
および緊急のトラブル発生時においても短時間中に容易
に作業が行える機構(仕組)を備え,かつ微粉炭焚きボ
イラの性能および保安性を著しく高レベルに維持するこ
とができ,信頼性の極めて高い微粉炭機を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記本発明の目的を達成するために,微粉炭機の定期
的な保守点検,補修時あるいは緊急トラブル発生時にお
いて, (1)微粉炭機内から安全,かつ迅速に微粉炭などの塵
埃を,吸込みファン付除塵装置などにより吸引除去する
手段を設ける。
(2)1次予熱空気によって加熱されている微粉炭機内
の雰囲気温度を大気温度程度にまで下げるために,クー
ラ付押込みファンなどによる冷風の吹込み手段を設け,
保守点検,補修作業が可及的にすみやかに行える環境を
形成する。
(3)微粉炭機内に照明を複数個配置し,機内を十分に
明るくした状態で,保守点検,補修作業が行えるように
する。
(4)上記(1)の微粉炭などの塵埃の吸引除去手段お
よび(2)の冷風吹込みによる冷却手段は,微粉炭機に
固定式もしくは移動式のもので対応し,微粉炭機に接続
するフランジ部は,微粉炭機の運転中に内部の微粉炭流
によって摩耗され損耗して,上記微粉炭の吸引除去手段
もしくは冷風吹込み手段の取付(接続)が不可能となら
ないように,上記フランジ部の微粉炭流と接触する側に
は,耐摩耗性の,例えばセラミックス部材などの内張り
を設けて保護するものである。
本発明は,球型またはローラ型の粉砕輪と,レース状
またはリング状の回転式下部輪から構成され,石炭を微
粉砕して微粉炭バーナに供給する微粉炭機において,上
記微粉炭機のハウジングの所定の位置に,微粉炭流と接
触する側を耐摩耗性の部材で内張りして密閉することが
でき,かつ自在に上記ハウジング部から取外し可能な構
造とした接続フランジ部を少なくとも1個以上設け,上
記微粉炭機の保守点検,補修時において,上記接続フラ
ンジ部を開放して,吸込みファン付除塵装置および押込
みファン付冷却装置の一方もしくは両方を接続して,上
記微粉炭機内の除塵または冷却もしくは除塵および冷却
を行う手段を備えた微粉炭機である。
本発明の微粉炭機において,吸込みファン付除塵装置
および押込みファン付冷却装置は,あらかじめ微粉炭機
のハウジング部に設けられている接続フランジ部に接続
して固定されており,上記微粉炭機の運転時において
は,接続フランジ部に耐摩耗性の部材をセットすること
ができ,かつ上記微粉炭機の保守点検,補修時において
は,上記耐摩耗性の部材を取外し可能な構造とすること
もできる。
また,本発明の微粉炭機において,微粉炭機のハウジ
ング部に設けられている接続フランジ部に,少なくとも
1個の照明灯を着脱可能に設けられる構造となし,上記
微粉炭機の運転時においては,上記接続フランジ部に耐
摩耗性の部材をセットすることができ,かつ上記微粉炭
機の保守点検,補修時においては,上記耐摩耗性の部材
を取外し可能な構造とするものである。そして,微粉炭
機のハウジング部に設ける接続フランジ部は,上記ハウ
ジングの外部もしくは内部から着脱可能な構造とした微
粉炭機である。
さらに,本発明の微粉炭機において,接続フランジ部
に設ける耐摩耗性の部材は,着色もしくは色別された例
えばセラミックス製のプレートを用い,接続フランジ部
が微粉炭機のハウジングの内部から判別できる構造とす
ることが好ましい。
また,本発明の微粉炭機において,微粉炭機のハウジ
ング部に設ける接続フランジ部のうち,少なくとも1箇
所に仮設用吸引ホースを設けて,上記ハウジング内の特
定の部分をクリーニングする手段を設けることもでき
る。
〔作用〕
微粉炭機を停止して,その内部点検を行ったり補修を
行う時は,微粉炭ミル本体および給炭機を停止し,つい
で微粉炭機に連結されている1次空気ダクトのダンパお
よびバーナに微粉炭を供給する微粉炭管のダンパなどす
べてを全閉にして,微粉炭燃焼システムから分離した
後,マンホールを開放してミルの内部が室温程度になる
まで冷却されるのを待つことになる。この点検,修理の
ための段階で,本発明の固定式または移動式の除塵装置
を,微粉炭機のハウジングに設けられているそれぞれの
接続口に連結して作動させることによって,微粉炭機の
内部に充満している微粉炭などの塵埃は,極めて短時間
に除去され,機内はクリーンな状態となる。また,この
時冷却装置を接続して微粉隙機内に冷風を送入すること
によって,機内の温度は従来のクーラを用いない場合よ
りも格段に早く冷却されるばかりではなく,大気温度に
近い状態が得られ,機内は作業者が入り保守点検,修理
作業が快適に,かつシビアに行える。さらに,照明電源
を入れることによって微粉炭機内の照明を十分に行うこ
とができ,機内の暗い感じがとれ,恐怖感を少なくして
機内での安全な保守点検,補修作業が行えることにな
る。
また,微粉炭機の保守点検,補修作業以外の正常運転
時においては,除塵装置,冷却装置の接続口および照明
窓の微粉炭流に接触する部分は,耐摩耗性のセラミック
ス部材(セラミックスのライナなど)によって被覆され
ているので,微粉炭流による摩耗を受けることがなく,
接続不良などの問題は生じない。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を挙げ,図面に基づいて,さ
らに詳細に説明する。
第1図はボール型微粉炭機に,第2図はローラ型微粉
炭機に,それぞれ本発明の新しい機能を付加した微粉炭
機の構造を示すものであって,移動式の除塵装置および
/または冷却装置を接続する事例について示すものであ
るが,固定式の場合においても同様に取扱えるものであ
る。
第1図および第2図に示すごとく,本発明の微粉炭機
は,ミルハウジング6の上部に設けられているクリーナ
(除塵装置)15の接続フランジ部11に,ダスト吸引ホー
ス12を接続して,吸込みファン付除塵装置(クリーナ)
15によって微粉炭機内に充満している微粉炭などの塵埃
を吸引除去できる流路を形成しており、微粉炭機のミル
ハウジング部に設ける接続フランジ部のうち、少なくと
も1箇所に仮設用吸引ホースを設け、ミルハウジング6
内の特定の部分をクリーニングする手段を設けている。
また,ミルハウジング6の下部に設けられているクーラ
(冷却装置)14の接続フランジ部11に,冷空気供給ホー
ス13を接続して,押込みファン付冷却装置(クーラ)14
によって微粉炭機内に冷風を供給できる流路を設けてい
る。そして,微粉炭機の運転停止後に,クリーナ15によ
る微粉炭などの塵埃の吸引除去,およびクーラ14により
冷風を送入して,微粉炭機内を保守点検,補修作業を実
施する上で,公害の発生がなく清浄で,かつ快適な機内
雰囲気を迅速(短時間)に作り出すようにしたものであ
る。
さらに,ミルハウジング6には,電源ケーブル17が複
数個の照明灯18に接続されており,これを点灯すること
により暗い機内をいっそう明るくすることができ,作業
者の恐怖感を一掃して安全に保守点検,補修作業が行え
ることになる。なお、上記照明灯18は、ミルハウジング
部に設けられている接続フランジ部に、少なくとも1
個、着脱可能に設けるものであって、微粉炭機の運転時
においては、上記接続フランジ部に耐摩耗性の部材をセ
ットすることができ、かつ上記微粉炭機の保守点検、補
修時においては、上記耐摩耗性の部材を取外しできる構
造とするものである。
上記したクリーナ15,クーラ14および照明灯18のミル
ハウジング6への接続方式について,その一例を第3図
(a),(b),(c)に示す。ミルハウジング6の内
面に,多数個のセラミックスライナ22を,スタッドボル
ト24およびナット26によって,ライナ外枠21に取付けら
れているが,これらのセラミックスライナ22のうち,ク
リーナ15,クーラ14および照明灯18の取付け部である接
続フランジ部11,20の部分は,着色もしくは色別された
セラミックスライナ22等の耐摩耗性の部材を用い、接続
フランジ部が微粉炭機のハウジングの内部から判別でき
る構造となし、かつこれらのセラミックスライナ22の部
分は,自在に取外し可能な構造にしている。したがっ
て,微粉炭機の通常運転時には,セラミックスライナ22
により,接続フランジ部11,20は微粉炭流の摩耗に十分
に耐え得ると共に,定期的な保守点検,修理時,あるい
は緊急トラブル発生時などにおいては,上記色別された
セラミックスライナ22を取外して,微粉炭機内を迅速に
好適な作業環境に維持することが可能となる。
なお,クリーナ15,クーラ14および照明灯18の接続フ
ランジ部11,20の部分のセラミックスライナ22は,ミル
ハウジング6の外部からも取外しが可能な構造とするこ
ともでき,この場合には,ミルハウジング6の外壁に,
部分的に取外しが可能な構造の外壁の分割部分を構成
し,この分割部分の微粉炭流に接触する内側に,セラミ
ックスライナ22を内張りした構造にすればよい。
このように、微粉炭機のミルハウジング部に設ける接
続フランジ部は、ミルハウジングの外部もしくは内部か
ら着脱可能な構造とするものである。
上記本発明の実施例においては,クリーナ15およびク
ーラ14を同時に用いる場合について説明したが,これら
は必ずしも同時に使用する必要はなく,快適で安全な作
業環境が得られるのであれば,クリーナ15とクーラ14は
それぞれ単独に用いてもよい。要するに,微粉炭機内で
の保守点検,修理の作業環境を快適な状態に変えて作業
者のイメージアップをはかり,微粉炭ミルを正確に,か
つ迅速に保守点検,補修が行える環境に維持するところ
にある。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したごとく,本発明の微粉炭機内の微
粉炭などの塵埃を除去する除塵装置あるいは内部を冷却
する冷却装置,および照明灯を備えた微粉炭機,もしく
は上記のそれぞれの装置を必要に応じて自在に取付け可
能に設けた微粉炭機は,定期的な保守点検,修理および
緊急のトラブル発生時における点検,補修などにおい
て,以下に示す顕著な効果がある。
(1)微粉炭ミルの保守点検作業のイメージを,暗く危
険で汚いものから明るく清潔なものへ変えられるので,
作業者が通常の室内での作業感覚でミルハウジング内に
入り,保守点検作業を十分にシビアに行うことができ
る。
(2)作業者の健康が維持でき,公害の発生を防止する
ことができる。
(3)微粉炭ミルの保守点検が的確に行えるので,微粉
炭焚きボイラの事故が減少し,ボイラの長期安定運用を
はかることができると共に,信頼性が向上する。さら
に,微粉炭機の性能が向上し,微粉炭バーナにおける未
燃分が低減され,燃焼効率の向上をはかることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例において例示したボール型微粉
炭機の構成を示す模式図,第2図は実施例として示した
ローラ型微粉炭機の構成を示す模式図,第3図(a)は
第1図および第2図に示した微粉炭機の内部のセラミッ
クスライニング部の構成を示す斜視図,第3図(b)は
第1図および第2図に示した微粉炭機のクリーナとクー
ラの接続フランジ部の構造の一例を示す模式図,第3図
(c)は第1図および第2図の照明灯の接続フランジ部
の構造の一例を示す模式図,第4図は従来のボール型微
粉炭機の構造を示す模式図,第5図は従来のローラ型微
粉炭機の構造を示す模式図,第6図(a),(b),
(c)は従来の微粉炭機の内部のセラミックスライニン
グ部の構成を示す模式図である。 1……石炭供給管、2……上部粉砕リング 3……下部粉砕リング、4……粉砕用ボール 5……1次空気ダクト、6……ミルハウジング 7……粉砕用ローラ、9……分級器 10……微粉炭管、11……接続フランジ部 12……ダスト吸引ホース、13……冷空気供給ホース 14……押込みファン付冷却装置(クーラ) 15……吸込みファン付除塵装置(クリーナ) 17……電源ケーブル、18……照明灯 19……照明灯窓、20……接続フランジ部 21……ライナ外枠、22……セラミックスライナ 24……スタッドボルト、25……ワッシャ 26……ナット、27……接着剤 28……溶接部 29……セラミックスキャップ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に粉砕リングと、該粉砕リン
    グ上に配置された粉砕用ボールまたは粉砕用ローラから
    なる粉砕部を設けた微粉炭機において、 上記粉砕部に対してハウジングの下方と上方に、ハウジ
    ング内に冷風を吹き込む手段とハウジング内の塵埃を吸
    引除去する手段をそれぞれ設けたことを特徴とする微粉
    炭機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の微粉炭機において、上記
    ハウジング内に冷風を吹き込む手段はハウジングの下方
    に設けた接続フランジ部と、該接続フランジ部に接続さ
    れる押込みファン付き冷却装置とからなり、上記ハウジ
    ング内の塵埃を吸引除去する手段は、上記ハウジングの
    上方に設けた接続フランジ部と、該接続フランジ部に接
    続される吸込みファン付き除塵装置とからなることを特
    徴とする微粉炭機。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の微粉炭機
    において、上記ハウジングの内壁上に微粉炭流に対して
    耐摩耗性の部材からなる内張りを設け、さらに上記接続
    フランジ部に該当する部材はハウジングの外部より取り
    外す構造としたことを特徴とする微粉炭機。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    おいて、接続フランジ部に設ける耐摩耗性の部材は、セ
    ラミックスよりなるライナであることを特徴とする微粉
    炭機。
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EP4039657A4 (en) * 2019-10-02 2022-11-23 Furukawa Co., Ltd. INORGANIC MATERIAL PRODUCTION DEVICE AND INORGANIC MATERIAL PRODUCTION METHOD

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