JP2913333B2 - ゴム材料識別用ペイント組成物 - Google Patents

ゴム材料識別用ペイント組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タイヤ等のようなゴム製品き製造工程にお
いてゴム材料を識別してゴム材料の取違いを防止するた
めに、加硫前のゴム材料に塗られるゴム材料識別用ペイ
ント組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、ゴム製品の製造工程では、ゴム材料品種の区別
をするのに、その保管容器に表示を設けたり、ゴム材料
の1個1個にチョークや塗料で識別記号を記入したりし
ている。しかし、前者は1個1個の表示に比べ取違いが
生じ易く、また、後者は加硫後に製品となった時点でも
この表示が残留し、商品価値を低下させる場合があるな
どの欠点があった。
特に近年、タイヤ業界では乗用車用ラジアルタイヤの
ファッション化が著しく、トレッドパターンの外観が商
品の重要な要素となっているが、タイヤ品種の区分に広
く使用されてきたトレッド部へのカラー塗料の塗布によ
る品種識別がこのトレッドパターンのイメージを低下さ
せている。
そこで、最近、ゴム材料にカラー表示してゴム製品の
加工工程でのゴム材料の品種を識別できるようにし、加
硫後は、そのカラー表示を消失せしめて見えなくするこ
とにより、加工工程での作業性と商品外観品質とを両立
させるために、加硫前のゴム材料に塗られたときには発
色しているが、加硫後においてはその色が消滅するゴム
材料識別用ペイント組成物が使用されるようになった。
このゴム材料識別用ペイント組成物は、例えば、ゴム
にステアリン酸亜鉛を配合し、これを溶剤と混合してな
るものである。しかしながら、このようなステアリン酸
亜鉛を用いたゴム材料識別用ペイント組成物は、固−液
分離し易く、懸濁性に劣り、ペイント粘度が不安定であ
るため、攪拌しながら使用しなければならないので塗布
作業性がわるいという欠点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、ステアリン酸亜鉛を用いてはいるが、懸濁
性に優れ、ペイント粘度が安定したゴム材料識別用ペイ
ント組成物を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のゴム材料識別用ペイント組成物は、ゴム100
重量部に対し、ステアリン酸亜鉛を200〜10000重量部、
エチレンビスステアリルアマイドを100〜4000重量部配
合してなることを特徴とする。
このように本発明では、ステアリン酸亜鉛と共にエチ
レンビスステアリルアマイドを用いるために、固−液分
離が生じることがなく、懸濁性に優れることになる。
以下、上記手段につき詳しく説明する。
本発明では、ゴムとしては、例えば、天然ゴム(N
R)、又はイソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエ
ン共重合体ゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ニト
リル−ブタジエンゴム(NBR)などの合成ゴムの1種又
は2種以上を用いればよい。
ステアリン酸亜鉛(融点122℃)およびエチレンビス
ステアリルアマイド(融点145℃)は、それぞれ、白色
粉末状のものである。これらは、それぞれ、平均粒子径
が50μ以下であるとよい。50μを超えると白色度が低下
し、さらに、着色した場合でも不鮮明になるからであ
る。
ステアリン酸亜鉛の配合量は、固着剤としてのゴムと
の比率において、ゴム100重量部に対し200〜1000重量部
である。200重量部未満ではステアリン酸亜鉛の持つ空
隙をゴムが満たされたしまうため、光の散乱が阻害さ
れ、白さが消失し、透明傾向となるので目的に合致しな
い。また、10000重量部超では、ペイント膜がもろくな
り、脱落や粉の飛散が発生するので好ましくない。な
お、最適な配合比率は、ステアリン酸亜鉛の粒子径によ
り変動し、また、空隙率が大きく、小粒子径のもの程、
ステアリン酸亜鉛/ゴムの比率は小さくなる。
エチレンビススアリリルアマイドの配合量は、ゴム10
0重量部に対して100〜4000重量部である。エチレンビス
ステアリルアマイドは、溶剤を吸収して膨潤することに
よりステアリン酸亜鉛に対する沈降防止剤として加えら
れるものであるから、100重量部未満では沈降防止効果
が著し劣ることとなり、一方、4000重量部を超えると経
時による粘度の上昇が著しく大きくなり、作業性が劣る
こととなる。
なお、ステアリン酸亜鉛はエチレンビスステアリルア
マイドよりも多量に用いるのがよい。ステアリン酸亜鉛
が主剤であり、エチレンビスステアリルアマイドは懸濁
状態の安定剤であるためである。
白色以外の発色を必要とする場合には、上記のステア
リン酸亜鉛およびエチレンビスステアリルアマイドに加
えて、顔料を配合する。
顔料としては、有機又は無機の顔料、ケイ光顔料を問
わず、通常、ゴムの塗料用に使用されているどのタイプ
の顔料でも使用可能である。染料も使用可能であるが、
着色力が弱く鮮明さに欠けること、耐候性が乏しく経時
変化が大きいことなどの欠点があり、好ましくない。顔
料は多量に使用した場合、加硫後色が残ってしまうの
で、できる限り少量に止める。具体的にはゴム100重量
部に対し1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部であ
る。1重量部未満では色がうすすぎて用をなさず、50重
量部を超えると加硫後色が残り不味である。
このようにしてなるペイント組成物には、溶剤を添加
して全体の固形分濃度が7〜20%になるように、溶解、
分散させる。ただし、その濃度は塗布作業性の如何によ
って変化させてもよく、7〜20%に限定されるものでは
ない。溶剤としては、ゴムを溶解し、かつ、ステアリン
酸亜鉛、エチレンビスステアリルアマイド、および顔料
を溶解しないものであれば何でも使用可能であるが、乾
燥性の良さから、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、ゴム揮発油等を用いることが好まし
い。これらの溶剤に対し固形成分を溶かす濃度について
は、塗布方法により多少異なるが、作業性の面から通常
7〜20%、好ましくは10〜15%がよい。なお、顔料の溶
剤中への分散が困難な場合は、予めゴムに顔料を高濃度
に分散させたカラーマスターバッチを用いるか又は分散
剤を添加するなどしても良い。以下に実施例を示す。
実施例 第1表に示す配合成分からなるゴム組成物の未加硫ゴ
ムシート150×150×2.5mmの表面に150×5mmの幅で、第
2表に示す配合成分(重量部)からなるペイント組成物
AおよびBをそれぞれ固形分換算で15±2g/m2の量塗布
し、160℃×20分間、150×150×2.0mmのモールドで、圧
力30kg/cm2にて加硫した。
各ペイント組成物は、250mlの密栓付ポリエチレン容
器に、所定の成分を合計量が100gになるように計量して
入れ、一昼夜放置後、攪拌器を用いて15000rpmで15分間
攪拌し、作製した。
これらのペイント組成物AおよびBについて、加硫前
の色調、加硫後の色調、加硫後のゴム流れを判定した。
この判定はいずれも目視によって行った。
ペイント組成物A,Bはいずれも加硫前は白色を呈して
いたが、加硫後はその色は消滅していた。また、加硫後
のゴム流れも良好であった。
しかし、ペイント組成物Aについては固−液分離せず
懸濁性に優れていたが、ペイント組成物Bではステアリ
ン酸亜鉛が直ちに沈降し、固−液分離してしまうため、
塗布作業に際してペイント組成物Bの攪拌を常に行わな
ければならなかった。
〔発明の効果〕 以上説明したように本発明のペイント組成物は、ステ
アリン酸亜鉛とエチレンビスステアリルアマイドとを共
に用いるために、固−液分離が生じることがなく、懸濁
性に優れるために、保存中や使用中においてもペイント
粘度を安定化させることができる。これによって、塗布
作業性を向上させることが可能となる。このペイント組
成物は、例えば、タイヤの製造に際してトレッド部の識
別に特に利用される。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム100重量部に対し、ステアリン酸亜鉛
    を200〜10000重量部、エチレンビスステアリルアマイド
    を100〜4000重量部配合してなるゴム材料識別用ペイン
    ト組成物。
JP25426690A 1990-09-26 1990-09-26 ゴム材料識別用ペイント組成物 Expired - Lifetime JP2913333B2 (ja)

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